※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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それぞれの醜態*

---シュウ---

 

グレイフィアが持って帰った誓約書だけど、グレモリー卿は暖炉にぶち込み、交渉は決裂。サーゼクス達の遺体は、冥府にあるコキュートスで冷凍保存にした。この件に関しては、冥府の神、ハーデスとは話をつけてある。

 

ハーデスを、特に脅した訳では無いけど、人質としてハーフ死神のペンニーアを差し出して来た。まぁ、嫌いな娘では無いので受け取っておく。

 

次にアザゼルの部屋に転移した。

 

 

 

---アザゼル---

 

探していた兵藤一誠が、自ら俺の前に姿を現した。好都合ではあるのだが、何故この場所に転移できたんだ?ここは秘密の隠れ家なんだが…

 

「で、早速だけど、ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード総督」

 

え…なんで、それを知っている…俺の顔から血の気がさぁ~っと抜けていく。

 

「うん?耳が遠いのかな?ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード総督!」

 

「な、な、なんで…その名前を…お前、何者だ…」

 

俺の黒歴史を知っている…それを知っているのは、天界にいた若き日の俺を知っているヤツらだけ…そのはず…

 

「証拠がいるのか?」

 

アイツは俺に数枚の紙を手渡して来た…これって…なんで…コイツが持っているんだぁ~!アイツが手渡して来たのは、俺の黒歴史である、俺直筆の図解入りの説明書…それもオリジナルのコピーだった。

 

「これをグリゴリにバラ蒔いてもいいんだけど。どうする?」

 

「お、お、俺を…強請るのか?」

 

「強請っていないよ。協力を求めに来ただけだ。どうする?」

 

堕天使の総督を前にして、表情を変えないアイツ。何者だ…俺を強請るって、どんな神経なんだ…

 

「無言なのは、聞いてもらえないってことかな。まぁ、いいけど。バラ蒔く手間くらい問題ないな」

 

アイツが立ち去ろうとした時、俺はたまらず声を掛けた。

 

「待ってくれ!なぁ、やめてくれ~」

 

俺の心は折れた。コイツに頭はもう上がらないと思う位に…

 

「時間がもったいないから、無言は以後やめてくれるかな?」

 

「わかった…」

 

「用件は、僕を姫島朱璃の養子にして欲しいってことだ」

 

え?朱璃を知っているのか?コイツ、本当に何者なんだ?でも…

 

「朱璃はもういない…」

 

俺の言葉に動揺を隠せないアイツ。

 

「いない?もう姫島のヤツラに殺されたのか?じゃ、朱乃はグレモリー家か?」

 

「そうだ…」

 

コイツ…何でも知っているのか…いや、朱璃が死んだことは知らなかったみたいだが。

 

「手遅れだったのか…そうか…じゃ、頼みごとは無しだ」

 

アイツは肩を落として転移していった。

 

 

 

---シュウ---

 

父さんの城に戻った。

 

「どうだった?」

 

「探し人は殺されていたよ。出遅れたみたいだ」

 

「ねぇ、大丈夫?」

 

ペンニーアが僕の肩を抱きしめて、心配そうに顔を覗き込んできた。

 

「大丈夫だよ。僕にはペンニーアがいるから」

 

彼女の頬に僕の頬を押し当てた。

 

「てへへ♪」

 

僕の行動に喜んでいるみたいだ。

 

「で、次の一手はどうするの?」

 

僕の眷属になったグレイフィアが聞いてきた。

 

「どうするかな。冥界にはいられないよな。グレモリー家がしつこいし」

 

未だに兵藤一誠を探しているグレモリー家。それよりも、サーゼクスを生き返らせるのが先だろうと思うのだけど。サーゼクスを瞬殺した兵藤一誠が欲しいみたいだ。

 

「父さん、名前を変えて、地上で住もうと思うんだけど、どうかな?」

 

「そうだな。ガードはセラフォルーとグレイフィアがいるし、ペンニーアちゃんも頼りになりそうだしな。それで良いかもしれない」

 

 

父さんのビルに隣接する形でマンションを作ってもらった。そこの1部屋に僕達は移り住んだ。表札には『姫島朱璃、朱乃、朱宇(しゅう)、朱美』と記した。朱璃はグレイフィア、朱乃はセラフォルー、朱宇は僕、朱美はペンニーアの偽名で、3姉妹+1という設定にした。ペンニーアは偽装とは言え、姉二人と兄一人が出来、喜んでいる。

 

父さんのビルとは結界により、見えない、察知されない渡り廊下で接続している。ここを移動して、父さんの仕事をアシストする毎日を過ごす。

 

偽装生活を初めて、一週間くらいすると、元ドエス上司から、念話が届いた。元っていうのは、僕の記憶が少し戻り、レベッカは僕の下僕であることを思い出したからだ。下僕というのは正式な立場ではなく、一対の神の片割れ、パートナーなんだけど、僕が下僕のように扱っていたようだ。で、ドエスではなくドエムだということも思い出した。

 

『どうしたんだ?ひつけが恋しいか?』

 

『うん?躾でなくて、火付けですか?』

 

『どうせ、しばらく使わないから、割れ目の中に松明でもぶち込もうかと』

 

『うっ…虐めないでください。火傷は痛いんですよ~』

 

『レベッカって、痛みが分かるんだっけ?』

 

『分かりますよ~うっ、うっ、うっ…』

 

うっ、泣き始めた。虐めすぎたかな。少し、ほんの少しだけ反省。

 

『で、用件は?』

 

『あっ、そこは第7です。で、下野に下ってからすぐ辺りに、訪れています』

 

うん?僕は来た事があるのか?

 

『忘れていると思いますが、冥界にエロ神として降臨しています…』

 

そうなの?全然記憶に無いんですけど…

 

『その時に撮られた記録写真を袋に転送しておきます』

 

『ありがとう♪』

 

『あの…たまにで良いのですけど…優しく抱いてください…』

 

余計な用件なので、念話を切った僕。しかし、直ぐに念話が送られて来た。

 

『返事くれる前に、切らないでください…』

 

泣き声だよ…おいおい…

 

『そのうちね』

 

『約束してくれないと、そこに行きますよ!』

 

それは嫌だな…

 

『創造の間で無いと交われないんじゃなかったっけ?』

 

記憶に無い出任せを言う僕。

 

『あっ…そうだった…うっうっうっ…』

 

え?ビンゴなの…

 

『約束する。だから、用件だけを伝えてくれるかな?必ず、抱く!だからさぁ』

 

『わかりました。では、また♪』

 

優しく抱くとは言わなかった僕。ふふふ、ドエス三昧だな。

 

 

------

 

 

気を取り直して、不思議な袋の中から、記録写真を撮りだした。撮った場所はエデンの園のようだ。映っているのは、僕、アガレスさん、バアルさん、ルシファーさん、レヴィアタンさん、サマエル…えっ?なんで、サマエルが?大天使サマエルはイレギュラーで無いのか?

 

そんなことを考えていると、僕の中から影武者サマエルが現れた。そのことに驚く僕。

 

「あれ?なんでドラゴン形態で無いんだ?」

 

影武者サマエルは、僕の世界の天界での事件でドラゴン化され、堕天使ドラゴンか天使ドラゴンの形態にしかなれなくなっていたのだが、

 

「この世界ではドラゴン化はされておりませんでした。なので、コキュートスに保存されていた存在を同化吸収した結果、影武者モードにもなれるようになりましたので、今後は呼び出してくださいね」

 

と、説明してくれ、僕に一礼をしたあと、僕の中に戻っていった。それは、便利かな…

 

 

 

---アザゼル---

 

日課の散歩をしながら、街を散策する。どこかに遊び場は無いかな?いい女は落ちていないかな?などと、散策をしていく。アジュカのビルの隣に新しいマンションが出来ていた。どこの資本かな?住民を調べるために、郵便受けコーナーを調べた。何の気無しに見たのだが、そこには在ってはいけない名前があった…なんで、朱璃と朱乃…俺は、彼女達の名前が表示されている部屋番を記憶し、その部屋に向かった。

 

呼び鈴を押すと、ドアが開き、見たことのない少女が出て来て、俺を室内に案内した。そして、リビングルームに行くと…アイツとグレイフィア、セラフォルーが俺を睨むようにして立っていた。

 

「ふっ、来ると思ったよ。地上に家を持つヤツで、あの名前に反応するのは、お前か、朱璃を殺した勢力だけだからな」

 

アイツが吐き捨てるように言葉を並べた。

 

「お、お前…どういう了見だ?死者を…」

 

「冒涜していないよ。リスペクトだ。そうだ、ちょうど良い。いいモノをみせてやる」

 

アイツが1枚の写真を俺に見せた。言葉を失う俺。これって…えっ…そうなのか…アイツはあの時のエロ神なのか?俺を堕天使に導いたエロ神。エロ神の言った一言、

 

『女の乳首を押すと、良い声が聴けるんだぜ』

 

にほだされて、人間の女の胸で試し、その声に嵌まり…結果、堕天使にされた記憶が甦ってきた。

 

「お前、あの時のエロ神か?」

 

「そうだ。下野したばかりのエロ神だよ、アザゼル♪」

 

それならば、あの黒歴史を知っている訳だな…なんで、再降臨しやがったんだ~!

 

「懐かしい者に会わせてやろうか?」

 

アイツが指を鳴らすと、転移陣が発現してレヴィアタン様とサマエル様が現れた。えぇ~…咄嗟ではあったが跪いた俺。そんな俺の前に素足を差し出して来たレヴィアタン様。

 

「アザ坊よ、どうした?いつものように挨拶しろ!」

 

グレイフィア、セラフォルーが見ている前で、やりたくない。でも、レヴィアタン様の視線は刺すように俺の心をいたぶる。

 

「ほぅ…しばらく会わない間に、偉くなったようだな」

 

「いや…そうです。俺は堕天使の総督ですから…」

 

「そうか…では、そこにいる女性陣に、なぜ堕天使になったのかを、説明しようかな♪」

 

そ、それは困る…俺は、あの時と同じように、レヴィアタン様の脚の指を舐めて行く。そんな俺の姿を引くように見るセラフォルーとグレイフィア。くそっ~!

 

「そうだろう。アザ坊、立場を考えろよ♪」

 

このドエス女が~!

 

「あっ、アザゼル。僕とレヴィアタンさんとサマエルは読心術を会得しているからね♪」

 

って、アイツが楽しそうに言う…おい、先に言え!俺の心の内がダダ漏れじゃないか~

 

「そうか、アザ坊。私のことをドエス女と思っていたのだな?」

 

レヴィアタン様の視線が怖い。死亡フラグが立った気がする位に…

 

「レヴィアタン様、それくらいにしてあげてください。アザゼルが失禁してますよ」

 

サマエル様の言葉で、俺も気づいた。怖すぎて失禁しているし…とほほ…

 

「アザゼル、立場がわかったかな?」

 

エロ神が俺にきいてきた。

 

「仮の姿は兵藤一誠だけど、正体をバラすなよ。バラせば、お前の総ての秘密をグリゴリでぶちまけるから♪」

 

それだけは、避けないと。エロ神のヤツ、相変わらずエグい攻撃をしやがるな…完全に、コイツらには白旗状態だ…

 

俺がヨロヨロと立ち去ろうとすると、さらなる衝撃的な事実を告げられた。レヴィアタン様とサマエル様はエロ神の眷属だと言う。そして、セラフォルーとグレイフィアも…お前は何をしにこの世界に降臨したんだ?

 

 

 

---グレイフィア---

 

アジュカのビルでの魔王会議に参加している。サーゼクスの枠に私が代わりに入ったのだった。

 

「で、その後、グレモリー家の動きは?」

 

「相変わらず、サーゼクスの死は隠している。で、一誠君とサーゼクスは二人で旅行していると、周囲に話しているそうだ」

 

ファルビウムが冥界での情報を話してくれた。

 

「で、お前ら二人はどうなんだ?彼の眷属になった感想は?」

 

「惨いことされてないよ。優しくしてくれるよ」

 

とセラフォルー。以前、駒の実験と称して、酷い事をされまくったらしい。

 

「グレイフィアは?」

 

「グレモリー家にいる時よりも、充実している。悪魔じゃないからかもしれないが、彼は眷属に対して上から目線で命令しない。頼み事がメインだ」

 

「まぁ、人柄もあるだろうな」

 

アジュカが頷きながら言った。

 

「注意は1つだけ出された。非常時だけは、上下関係を維持しろと。命令系統が機能しないと、死につながると」

 

「平時は対等でも良いってことか?」

 

ファルビウムがきいてきた。

 

「対等というより、本当の家族として接して欲しいそうだ。ダメなことはダメと注意したり、嫌なことは嫌と言って欲しいと」

 

彼は家族が欲しいんだと思う。彼からは家族の話を聞いていないが、言えない事情があるんだろうな。

 

「そうか、彼の眷属になってよかったな、グレイフィア、セラフォルー」

 

笑顔で頷く私達。

 

「きっと優しい王様なんだよ」

 

って、セラフォルー。

 

「王様?彼がか?」

 

怪訝な顔付きになったアジュカとファルビウム。

 

「うん。辛いことって何ってきいたら、仲間達が車座で話している輪に入れないことって。何でってきいたら、王だから玉座に座っていなさいって、仲間に言われるからって」

 

そう言っていた彼。笑いながら。

 

「彼はお城を持っているそうだよ」

 

私からも情報を伝えた。

 

「お城?彼がか?どこに?」

 

「招待しようか?」

 

って、彼の声が聞こえた。彼がこの部屋に転移してきていた。

 

「ちょうど、お城が着いたようだから」

 

着く?

 

「僕のいた世界から、追って来たんだよ。僕のお城は生きているから」

 

生きている城?私達4名は夢のような話を聞いている気分になる。

 

 

次の瞬間。私達は知らない城の中に転移していた。

 

「僕の城、キャッスルドランへようこそ♪」

 

彼は玉座に座っていた。私達は王の間に転移したようだ。部屋の周囲には、彼の眷属達が取り囲んでいた。感じるオーラが異常なんだが…何のオーラだ?あのアジュカも顔が歪んでいる。

 

「あぁ、オーラにやられたようだね」

 

彼は手で合図をして、眷属達を部屋から出した。

 

「これで大丈夫かな?」

 

異常なオーラは先程より弱くなった。

 

「一誠君、あのオーラは何だい?」

 

アジュカが尋ねた。

 

「この城の通常のオーラだけど。自宅のオーラの方が異常だけど…」

 

自宅?並行世界の家ってことか?

 

「うん、この城には遠征の為の仲間しかいないから、割と大人しい部類だけだよ」

 

これで…大人しい?尋常じゃない者がたくさんいそうだったが。

 

「尋常じゃない者?誰のことだ?それは興味あるな。一人ずつ入れて確かめようっと」

 

え?ここでも実験か?

 

「まぁ、紹介も兼ねて。まずメイド長のガブ」

 

大柄の女性が入って来た…え?ガブリエル…

 

「あぁ、この世界でもガブはいるんだね。そう、元天使のガブリエルだ」

 

彼女のオーラは、私の知っている彼女のオーラでは無かった。

 

「え?ガブで尋常で無いの?う~ん…ガブより弱いのって…」

 

金髪ドリルツインテールの髪型が特徴の小さな少女が入って来た。尋常では無いオーラが部屋に充満していく。

 

「ちょっと、久しぶりなんだから、抱き寄せさせてもいいかしら」

 

「あぁ、ベアちゃん、ごめん。寂しかったかな」

 

少女を抱き寄せて、頬ずりをする彼。

 

「嬉しくなんか無いかしら」

 

言葉とは裏腹に、顔はとても嬉しそうだ。

 

「この子はツンデレ精霊のベアトリアスだ。まぁ、尋常じゃないだろうな」

 

ドン!

 

セラフォルーが腰を抜かして、床に尻もちを着いた。

 

「怖いよ~帰ろうよ~」

 

泣きべそをかいている。いや、私も恐怖を纏っている。ここは危険だと、本能が警告を発している。

 

「お帰りなさ~い♪父ちゃん♪」

 

セラフォルー似の少女が入って来て、彼に抱きついた。え?父ちゃん?彼女のオーラは異常だった。膝が笑い始めている。

 

「だから、この姿の時に抱きつくなと言っているだろ?お前は後で躾けるからな!」

 

「え~ごめんなさい、父ちゃん。躾はカンベンしてください」

 

彼に泣き付く少女。

 

「あっ、このバカは、僕の長女のシルキー・シトリー・鬼門だ」

 

シトリー?えっ?セラフォルーとの間の?

 

「よく間違われるんだけど、セラフォルーとの子供ではない。ソーナ・シトリーとの間に出来た娘だ」

 

「え…一誠君…子供がいるのか…」

 

アジュカが顔を強張らせつつも驚いた表情をした。

 

「う~ん…兵藤一誠は仮の名前です。僕の本名はシュウ・ヨハネ・鬼門なんですよ」

 

彼は姿を変えた。筋肉隆々としたたくましい金色のボディを持ち、背中には純白で美しい翼を展開させ、頭には二本の角を持ち、頭上には金色を輪っかを浮かべていた。

 

「これが本当の姿です。まぁ、この城内でしか、本来の姿に戻れないのが難点かな」

 

その姿は神々しい。私達はひれ伏した。そうせずはいられない気分になったのだ。

 

「普段はこんな感じですけど」

 

天使の翼を持つ鬼に姿を変えた。神々しさは消え、その代わり、死を予感させる気分になってきた。

 

「一誠君…いや、シュウ君…いったい、君は何者なんだ…」

 

アジュカは養子にした少年の正体が、掴めないでいるようだった。

 

「僕は、記憶が定かでは無いんですけど、どうも下野した時に記憶をロストしたようで…宇宙創造神の片割れで、エロ神で、第13宇宙を管轄する絶対神で、絶対神の特務機関であるチームシュウの団長で、鬼と天使のハーフで、今は訳有って魔人の血を有する兵藤一誠です♪」

 

単なる悪魔である私には理解が不能な者のようだ。超越者と言われるアジュカはどうなんだ?

 

「魔人の血を持っているのか…鬼と天使のハーフで…いや何よりも記憶をロストした宇宙創造神だって?危険だろ?その存在は…」

 

「危険だろうね。僕と敵対する勢力にとっては。まぁ、今話した情報は、安全な部分だけど」

 

あれで安全?じゃ、危険な情報は…

 

「危険な情報?聞きたいのか?僕は戦いに特化する為に生物を辞めた化け物だよ。ネクロマンサーの能力を極め、再生可能な身体を持ち、あらゆる攻撃を透過させ、あらゆる装甲を透過できる、呼吸も食事もしなくても生きていける戦闘モンスターだよ~♪」

 

え…それって、戦ってはいけない相手じゃない…

 

「あ…あのな…シュウ君…俺達は敵ではない…」

 

ファルビウムが怯えた目で彼を見ている。アジュカは、口をパクパクさせている。言葉が出ないようだ。

 

「更に言うと、僕の身体には常時、複数のモンスターが仕込まれている。それぞれは、星を1つ壊滅出来る戦闘力を有しているんだ」

 

目から涙が出て来た。こんなに怖いと感じたのは初めての気がする。殺される恐怖ではなく、いたぶられることへの恐怖が、身体に浮かび上がってきた。

 

 

 

---シュウ---

 

あれ?全員、泡を吹いて失神しているみたいだ。何でだ?

 

「父ちゃん、あのオーラがダダ漏れだよ」

 

目に涙を浮かべている娘から、情報をもらった。ベアちゃんも失神しているし…

 

あぁ、迂闊に変身したからか。死を感じさせるオーラの濃厚バージョンがダダ漏れしているようだった。一誠姿に戻った。これで一安心かな?

 

「さてと、シルキー、お仕置き部屋に行く?」

 

首を激しく振り、拒否する娘。

 

「ここでやるのか?」

 

「や、やめて…父ちゃん…娘の身体にエロいことするなよ~」

 

「エロいこと?しないよ。躾だよ。躾♪」

 

「い、や~!」

 

------

 

マンションの部屋に戻って来た。魔王4名をリビングに置き、ペンニーアをベッドに運び、書斎で次の一手を考える。

 

『初代バアルは、グレモリー領の奥地の城にいる』

 

と、影武者サマエルが念話を送ってきた。あの城か…行ってみるかな。リビングに置いてあるグレイフィアと共に、冥界へ転移した。

 

転移した先は、グレモリー領の奥地にある荒れ地だ。そこにグレイフィアを横たえた。なんかそそる姿のグレイフィア。エロ心が燃え上がる。彼女を全裸にして、身体を合わせる。失神状態な為に、身体が弛緩しきっていて、合わせているだけでも気持ちが良い。交わってみる。潤滑液が無くても、緩んでいるので、すんなりと入る。中の刺激も普段感じら得れないブヨブヨ感があり、気持ちが良い。そのブヨブヨ感が、アレを大きく太く固くしていく。失神した悪魔って気持ちいいんだな…胸に顔埋めて行く。どちらかというと固めの乳房のグレイフィアだったが、マシュマロのように柔らかく、肌に吸い付く感じが更に刺激を与えてくれる。気持ちが良い…このまま100年位いたい気分だ。

 

「ここは…」

 

意識が戻ったグレイフィア。それと共に、あの柔らかさが失われてきた。ちょっと残念な気分だ。

 

「え…なんで、こんな場所で…」

 

まだ朦朧としている彼女。アレが締め付けられる感覚が…内部の弛緩状態が解けたようだ。今度は締め付けられる感覚を愉しむことにした。

 

「なんで…動かないの?」

 

彼女の上に載っているだけの僕に、疑問を感じ始めた彼女。

 

「あっ…えぇ~ダメっ…退いて…痛い…胸がつぶれる…」

 

張りの出て来た乳房。僕は弛緩状態のままの姿勢でいるので、潰されている感じなんだろうな。

 

「お願い…退いて…痛いって…」

 

僕の肉棒は普段感じられない刺激を受けていた。肉棒に温水が滴っていく。こうやって湿っていくのねって、実感が出来る。

 

「裂けちゃうよ~抜いて…」

 

緩んで口径がデカくなった時に入れた為、通常時の大きさの入り口よりも、入れたモノの方が太くなっていた。泣き声混じりに懇願する彼女。

 

「また、失神プレイしても良い?」

 

戸惑いながらも、現状から抜けたい為に、頷く彼女。願いを受け入れ、身体を離し、服を装着した。

 

「あぁ、気持ち良かった♪新しい発見がたくさんできたし♪」

 

「ひどい…失神している女性に…全然、私は愉しめないし…」

 

彼女の苦情をスルーする。

 

「じゃ、行こうか」

 

「えっ?どこに?」

 

あ、行き先を知らせてなかった。失神していたから。

 

「初代バアルの居城だ」

 

「何をしに?」

 

「何をされたい?」

 

「誰も見ていない場所でしてください」

 

顔を伏せて、恥ずかしそうに言うグレイフィア。

 

「初代バアルと話をする。そして、彼の出方を見る為にだ」

 

「真面目な話とそういう話を、混ぜて話さないでください」

 

「そういうって、何かな?」

 

意地悪そうにきく僕。

 

「えっ…っと…もう…何を言わせるのよ~」

 

耳を真っ赤にして、恥ずかしそうに答えるグレイフィア。こんなにかわいい仕草ができるのか。って、クラっとしたのは内緒にしておこう。

 

 

 

 

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