※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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妻達との再会

---シュウ---

 

初代バアルとの話し合いは、無事に終わった。今は、自分の部屋で、今後どうするかを思案中である。

 

彼が言うには、リセットをしても同じだろうから、このままにして欲しいという。言う意味はわかる。交渉相手が望まないことはしない。今回は、メリットが少ないし。

 

あと、この世界で必要だと思う人材は、連れて行って欲しいと。この世界にいても、良い方向に進まない気がするからっと。欲しい人材はある。まだ出逢ってはいないけど、リアスとか、ソーナとか、ヴァイラとか…う~ん…

 

欲しい人材を、必要最低限まで絞り込み、考える。

 

「ちょっと、いいですか?」

 

背後から、グレイフィアの声がしたので、振り返った。

 

「どうした?アレの続き?」

 

はにかむ彼女。

 

「いや、何をそんなに悩んでいるんですか?初代バアル様と話し終わって、とても厳しいお顔だったので…」

 

あぁ、心配してくれたのか。

 

「そろそろ、この世界から帰ろうかなって…で、一緒に行って欲しい人材をリストアップしていたんだよ」

 

僕の書いたリストに目を通す彼女。

 

「何で?私は無いんですか…」

 

連れ帰りたい。こんなにもかわいいグレイフィアは初めてだし…僕は、同化吸収というシステムを説明した。

 

「そういうことで、グレイフィアの人格は吸収同化してしまう。記憶とか性格とか同化するんだ。それでも行きたい?」

 

悩む彼女。そして…

 

「また、来てくれますか?」

 

「わからない。たぶん、来ない可能性が大きいかな。僕の統轄する宇宙じゃないし」

 

「そんな…」

 

俯いて、小刻みに震えているように見える。

 

「じゃ…お願いがあります。私と朱宇の世界の私と話しをさせてください。それから、結論を出したいんです」

 

まぁ、それくらいなら、同化吸収NGのスイッチをONにすれば大丈夫だし。

 

「わかった」

 

僕は部屋から出て、セラフォルーとペンニーアにも同様の説明をして、意志を確認した。

 

 

-------

 

キャッスルドランに行くと、ハニーが笑顔で出迎えてくれた。

 

「リストアップされた者達に、連絡をしておきました。1両日中にはここに来る予定です」

 

仕事の早い秘書だな…リストは僕の手元にまだあるんだけど…

 

「ヴァイラのサポートにアリスとシーナを頼む」

 

「はい♪あと、勝手な判断ですけど、フィアさんに連絡をしました」

 

フィアに?フィアとは、クリスの世界のグレイフィアだ。同化吸収されないように、存在をイレギュラーにしたのだった。

 

「もう、来ちゃいました♪」

 

って、フィアが僕に抱きついて来た。

 

「久しぶりすぎて、忘れられたかと思いました」

 

忘れてはいないけど…

 

「ハニーさんから話しを伺いました。この世界の私と話せば良いんですね」

 

うん?なんで知っているんだ?あっ!ハニーのやつ、僕の行動をモニタリングしていたのか…

 

「優秀なアンドロイドを、甘く見てましたね♪」

 

って、ハニー…えぇ、見てました。凹む僕。

 

僕はフィアと共に、地上に転移をした。

 

 

 

---グレイフィア---

 

彼のチームメンバーであるフィアさんと、話し合うことができた。異世界に飛ばされた彼を献身的に支え、そして、彼が去る時に一緒に彼の世界に向かい、チームメンバーになったそうだ。しかし、彼の世界にもグレイフィアは存在するので、フィアというイレギュラーな存在になり、彼に今も仕えているそうだった。

 

「一緒に着いて行って、良かったですか?」

 

一番ききたいことをまず、きいてみた。

 

「もちろん♪まぁ、楽しいことばかりでは無いけどね。でも、異種族共存な世界…色々な経験もできるし。潜入捜査時には、彼と夫婦として潜入もできるし」

 

「え?献身的に支えているに、一緒になっていないんですか?」

 

「まぁ…プロポーズするのが怖いの。彼が変に意識して、私を案件からはずすかも知れないし。それだけは絶対にイヤなの…」

 

そう…一緒になれないのか…

 

「でも、一緒になれなくても良いことはある。奥様達といる時間よりも、長い期間、彼と一緒にいられるし♪」

 

うん?奥様達?

 

「朱宇って多妻なの?」

 

「う~ん…っと、言っていいのかな?4人いると思う…シュウ的には3名だけど…」

 

「その誤差の1名って?」

 

「本人は妻だって言うんだけど、シュウのいない時に結婚式をあげたって…」

 

「え~?何それ…」

 

「まぁ、魔王様の考えることだから…」

 

「え…まさか…セラフォルー?」

 

「ははは…シュウの世界のセラフォルー様は、他で類を見ないおバカキャラ化していて、今は魔王の地位を剥奪しているのよ」

 

「は、剥奪?魔王の地位って剥奪されるものなの?」

 

「まぁ…職務放棄と言うか…シュウが以前、作戦遂行中に行方不明になった時にね、魔王の間で自らを氷柱に氷り漬けにしたというか…

 

「なんで?」

 

「いつ帰還できるか不明だから、歳を凍結したというか…発想が凄い人なんだよ」

 

その発想は分からないでもないけど…魔王の間でって…冥界の魔王領にある魔王が集う会議室で冬眠って…

 

「そんな人だから、結婚したって言い張るのを、シュウですら破棄できなくなっているというか…」

 

「で、本妻って、誰なの?」

 

「う~ん…リアスとソーナとヴァイラの三人花嫁と、結婚式をあげたそうだよ」

 

え~本妻が3名なの…う~ん、私なんかが入る余地は無いのか…

 

「もし同化しても、あなたのキャラは活かしたい。私から見ても、あなたはグレイフィアの中で一番かわいいわよ♪」

 

えっ…かわいいなんて、言われた事無いのに…

 

「私はどちらかと言うと、姉御肌的だし、シュウの世界ではドエスで、シュウですら調教されたことがあるそうだし」

 

世界によって、私って色々なキャラなのか…

 

「決めた…朱宇に条件を後1つ出す。それで、飲んでくれたら…」

 

「わかったわ。私もシュウも無理強いはしない。あなたが決めてね」

 

フィアさんが転移していった。

 

 

 

---シュウ---

 

二人のグレイフィアの話し合いが終わり、この世界のグレイフィアが、僕の部屋に来た。セラフォルーとペンニーアは、既にキャッスルドランに転移していった。この家には、僕と彼女の二人しかいない。

 

「条件があります…」

 

「目を瞑ってごらん。グレイフィア…」

 

「惨いことをするの?最後に交わって、帰るの?」

 

まぁ、それも有りだけど…

 

「イヤならいい。条件は飲まない。もう交わりもしない。別れるのがつらくなるから…」

 

「条件を飲んでください。いや、条件を聞いて下さい。お願いします」

 

グレイフィアが目を瞑り、僕の前に立っている。僕は彼女の手を取り、彼女の指にリングを嵌めた。

 

「えっ!」

 

目を開けて、自分の指に嵌まるリングを見ている彼女。

 

「これって…」

 

「もし同化して、君が完全に消えたら、指輪はフィアには残らない。で、条件って何だ?」

 

「もう…飲んでくれてます。フィアさんと結婚してあげてください」

 

「言っただろ?僕は心が読めるんだ。君の考える事は、丸見えだよ」

 

彼女の手を自分にたぐり寄せ、彼女の口に軽く口づけをした。

 

「先に、行っていてくれ。お別れを言いたい人がいるんだ」

 

グレイフィアをキャッスルドランへと転移させた。

 

-------

 

「彼女達を連れて行くのか?」

 

「えぇ」

 

僕は緑髪の男性に、お別れを言いに来た。

 

「俺は?」

 

「もう少しいてください。魔王がファルビーさんだけじゃ、心配だし」

 

「そうだな。働いたら負けだって言うかもな」

 

「アジュカさんは、この世界がどうしようも無くなったら、迎えに来ます。それまで、あがいてみてください。この世界の最高神、この宇宙の絶対神には、僕の意向を伝えてありますから、必ず迎えに来ます」

 

「わかった。達者でな」

 

「アジュカ父さんも…」

 

そして、僕はキャッスルドランへと、転移した。

 

-----

 

「シュウ…抱いて…」

 

久しぶりに逢ったリアスの開口一番がそれだった。

 

「不感症は良くなったのか?」

 

「うんうん、この感覚久しぶりだよ~」

 

僕に抱きついてきたリアス。

 

「おい、鼻水を僕の服で拭うなよ~。いつも言っていただろ?」

 

「私、リアス・グレモリーは鼻水出ません~」

 

いや、出ている。それも大量に…指輪をしたフィアがティッシュを持って来て、鼻水を処理してくれていた。

 

「フィア…」

 

「はい♪指輪、残りました。彼女の想いを大切にしたいです」

 

「なんか、フィアがかわいらしくなっているわね。え?指輪?どうしたのよ」

 

って、ソーナが僕に詰め寄ってきた。

 

「どうって…長年連れ添ってくれたから…そんな理由じゃダメ?」

 

「そういう気持ちを持っているなら、もっと早く渡してあげれば良いのに…本当に焦らしプレイ好きだよね」

 

ソーナとは頻繁に会っている。留学生を頼みに行ったり、お小遣いを強請ったり…

 

「でも、ありがとう…もう少し、がんばれそうだよ♪」

 

同化吸収することで、若返ったソーナ達。1000歳に18歳が同化吸収されると、509歳になったりする。そのことで、更年期障害のリアスも症状が緩和したし。

 

「この世界の私は、生きる希望があんまり無かったみたい」

 

同化吸収することで、吸収した者の記憶を見ることができる。この世界のソーナの記憶を見たソーナが呟いた。

 

「この世界の冥界はダメだな。サーゼクスを甦らせるから、関わらないでって申し出を蹴ったもの。まぁ、悪魔らしいと言えば悪魔らしいけどね」

 

「そうね…シュウのおかげで、私達は人間臭くなっているもの♪」

 

で、もう一人の妻を探す。あぁ、セラフォルーは同化吸収して、大人しくなったらしい。この世界の彼女は真面でまじめだったのが良かったようで、落ち着いているそうだ。

 

「シュウ…ごめんなさい…」

 

久しぶりに愛しい…聞きたかった声を聞いた。とっても長い期間、聞けなかったけど。涙腺が緩んでいる。僕の頬を大粒の水滴が流れていく。

 

「ヴァイラ!」

 

振り返り、車椅子に座っている女性に縋りついた。

 

「ごめん…僕のせいで…君をこんな風に…」

 

「違うのよ…私が悪いの。あの時、シュウの姿を見て…目を手で被ってしまった。惨い姿だって、分かっていたのに…それも、私が唯一愛した大事な人なのに…」

 

「ヴァイラは気に病むことは無い。僕にとっては遠い昔の出来事だよ」

 

 

 

---ヴァイラ---

 

遠い昔…私にとっては、昨日のことのようだけど、彼は一人で、数千億年くらい単身赴任をしていた。いつでも隣にいるって言ったのに…

 

「ねぇ、アレ…まだ大事に取ってあるわよ。新婚旅行用のバトルスーツ…」

 

昔彼にもらったのだ。宇宙空間では生きられない私の為に。

 

「そうだな。オーフィスと三人で行く約束だったな。ヴァイラが運動できるようになったら、必ず行こうな♪」

 

「ず…ズルい…私も連れて行ってよ~」

 

リアスがシュウに詰め寄っていく。そうだった。こんな風景は日常茶飯事だった、あの頃。まさか、シュウがいなくなるなんて、考えて居なかったあの頃…

 

 

 

---シュウ---

 

「シーナ、彼女を寝室に…疲れたのか、寝ちゃったよ」

 

娘に指示を出した。ヴァイラの娘シーナと息子のアリスが、母親の乗る車椅子を押して寝室に向かっていく。

 

「シュウ…なんか、私は歳取ったみたい…」

 

って、セラフォルーが話し掛けて来た。あぁ、年老いたセラフォルーと同化吸収して、主人格を勝ち取った、この世界のセラフォルー。初めてだ。上書きされたのを見たのは。確かに、これなら静かだな。

 

「まぁ、慣れるよ。魔法の威力は倍以上になっているから、特訓場で威力を確認しておいてくれるかな?」

 

「うん♪わかりました~」

 

ガブが彼女を、この城の特訓場に案内してくれるようだ。

 

 

「シュウ、ナヴィから打電よ」

 

と、ハニー。

 

「何だって?」

 

「クリス君の両親のグレモリー夫妻が、ゲームデビューパーティーで、晴れ姿を見てくださいって」

 

あっちは、もうそんな時期なのか?まずいな。僕はまだ小学生なのに…

 

「そうだな。家族旅行とシャレこむか♪ハニー、打電して。行きますって♪」

 

「了解です♪」

 

 

----

 

イッセー達が最悪のシナリオから世界を救っている世界…久しぶりに来た?いや、なんか頻繁に来ている気もするが、ま、いいっか。

 

まずは、僕だけが先遣隊として、様子を見に行く。冥界で、グレモリー邸を探す。ほぼ同じ場所にあるはずなんだが…あぁ、あった♪

 

空を見上げると、イッセとイッセーが悪魔の羽で飛んでいる。基礎体力作りかな?他の者は何しているんだ?

 

周囲のオーラを探査して、クリスを発見。こっそりと見に行く。どんな指導か、気になるし。

 

クリスの見える位置まで行くと、クリスの前にソーナが現れた。

 

「ソーナもリアスの様に、戦えるように成って欲しい。自分の身は自分でって感じだよ」

 

そうだな。この世界のリアスは滅の力の具現化が出来るし。今まで逢ったリアスの中で、一番優秀だと思う。残念なのは、一度死んだ…いや、殺されたことだな。

 

「具体的にはどうすれば良いのですか?」

 

ソーナがクリスに指示を仰いだ。

 

「まず、指に炎を具現化して、ごらん」

 

クリスが実演をしている。アイツの指先には、仄かな光を放つ小さな炎が発現した

 

「これは聖属性だから、これを投げただけで、悪魔にはダメージを与えられるんだ。で、ソーナの場合は氷属性の炎を出してごらん」

 

『え~っと…どうやって出すのかな?』

 

ソーナの心の声が聞こえた。クリスにも聞こえているはずだ。

 

「まず、指を1本出して、そこに炎をイメージするんだよ」

 

しかし、ソーナの指先には、現れなかった。

 

「クリス、それじゃダメだよ」

 

あっ!つい、声を掛けてしまった。彼らが僕の方を振り向いた。

 

「団長…何しているんですか…」

 

クリスの顔は青ざめていく。今日は何もしないよ~。ビビリすぎだよ、クリス♪

 

「何って…パーティーがあるからって、呼ばれたんだ。ちょうど、家族旅行中で、途中立ち寄ったんだ♪」

 

僕は、家族をここに転移させた。

 

「誰に招待されたんですか?」

 

「あ?クリスの義理の両親だよ。ゲームのデビュー前のお披露目会。ソーナは主役だろ?リアスとクリスはゲスト出演でさぁ。弟子達の晴れ舞台を見に来ただけだよ♪」

 

「あの…問題は起こさないでくださいますか?」

 

「僕、問題なんか起こしたこと無いよ♪」

 

クリス、心配しすぎだよ。

 

「あなたが、ソーナさん?」

 

ソーナが、この世界のソーナに声を掛けた。

 

「そうです…あなたがソーナ夫人ですか?」

 

「夫人って呼ばれたのは初めてかな…少し照れるわね」

 

おぉ、ソーナが照れている。久しぶりの彼女の表情に、懐かしさを感じる。

 

「あぁ、ソーナ。紹介しておくよ。今、話しているのが、アウロス学園の園長のソーナ・シトリー・鬼門だよ。で、こっちの紅髪がリアス・グレモリー・鬼門で、車椅子に乗っているのがシーグヴァイラ・アガレス・鬼門だ」

 

僕はソーナに、僕の世界の妻達を紹介した。

 

「で、あっちにいるのが子供。あの紅髪はリアスの子供のガイア・グレモリー・鬼門で、僕の世界では魔王をしている。で、あのセラフォルー似のヤツが問題児のシルキー・シトリー・鬼門で、我が家の問題児である。あと、あそこの姉弟は双子で、シーナ・アガレス・鬼門とアリス・アガレス・鬼門だよ。シーナは僕の専属回復要員で、僕のチームに帯同してくれている。アリスは別働隊の隊長で、細かい別件を捌いてくれている」

 

ついでに、子供達も紹介してみた。

 

「え~!何で…」

 

周回を終えて戻ったのか、イッセの悲鳴のような声が聞こえた。

 

「おっ!弱弱ドラゴン君じゃないか」

 

シルキーがイッセを挑発している。イッセは完全に、シルキーを恐怖の対象にしか見えてないようで、その顔色は良くない。

 

「おい!シルキー!来て早々問題を起こすなよ!」

 

問題児の娘を怒鳴る。しょうがないなぁ、躾でもするかな…シルキーに対する躾は、交わらないエロ行為である。交わるとメイビスが激怒するから…

 

「父ちゃん。問題だなんて、心外だよ~」

 

シルキーに念話で「躾…わかっているよな!」って送った。娘は目に涙を浮かべて、僕に近寄ってくる。躾がイヤなら、問題を起こすなよ…まったく…

 

「だから、お前はセラフォルーと帰れって言ったのに…お前、問題を起こしそうになった時点で躾な!」

 

真面になったセラフォルーには、僕の世界へと帰ってもらった。ここにガイアが来ているので、魔王ガイアの休暇の穴埋め要員というか、ガイアの代役ってことで。

 

「父ちゃん…酷い…躾はイヤ~!」

 

豪快に泣き叫ぶシルキー。躾は嫌いらしい。悶々とさせるだけさせて、見ているだけだからだろうか?

 

『本当にあの人は強いのかな?』

 

ソーナの心の声が聞こえた。シルキーのことを、単なる泣き虫と思ったようだ。

 

「ソーナさん。見た目で判断すると、死ぬから注意しなさい」

 

妻のソーナに注意された、この世界のソーナ。

 

 

「賑やかになったと思ったら…いらしてくれたんですね」

 

僕達を招待してくれたグレモリー卿が、家から出て来た。

 

「ちょうど、家族旅行の最中だったんで、大人数で来てしまいました」

 

「家族ですか…では、あの紅髪の方が、シュウ様の世界のリアスですか?」

 

紅髪を指差して質問してきたグレモリー卿。

 

「です。今はアウロス学園という学校で、事務仕事をしています」

 

「シュウ様の世界の話が、一杯聞けそうですね。どうぞ、シュウ様の家と思って、寛いでいってください」

 

ありがたい…堅苦しいことが苦手な家族だし…

 

「ありがとうございます。じゃ、皆の衆、部屋に荷物を置いて、グレモリー夫妻と語らって来てね。僕はソーナに教えることがあるから。あっ、ヴァイラは、いて。僕がこの世界のソーナに手を出していない証人になって♪」

 

「はぁ?あなたの事だから、既に手は出しているんでしょ?あなたと来たら、若いソーナ好きだしね♪」

 

図星です…イッセの世界では未遂に終わりましたが…ヴァイラを見ると笑顔だ。この笑顔を見る為に、頑張ってきた気がする。あぁ、弁明をしておこう。

 

「え…っと、その件につきましては…」

 

うまい説明が浮かばない。浮かぶのは、ヴァイラとの想い出ばかりだ…マズイ。

 

 

 

---ソーナ---

 

「彼はそういう男だよ。この世界では、豪快な生き方に思われているかもしれないけど。実際は繊細で優しすぎるんだ」

 

ヴァイラのことで、手一杯なシュウに変わり、この世界のソーナの相手をする。

 

「優しい人ですよ…」

 

「あら?繊細さはスルーなのね♪」

 

まぁ、繊細さは、隠し味だから。

 

「ソーナ…両手でボールを掴むイメージをしてみて」

 

立ち直ったシュウが、教え始めた。彼女は、言われた通りにしているようだ。

 

「ボールを掴んでいる感覚が掴めたら、それが冷たいと意識してみて」

 

「懐かしいな…」

 

ヴァイラが私の隣に移動してきて、彼女の練習風景から、昔を思い出したようだ。

 

「ソーナ、外野の声を聞かずに、集中しろ」

 

シュウは彼女の心を読み、注意をした。中級になれば、外野の声も聞きながら、ソレをしないとダメだけどね。

 

「目を開いてごらん」

 

両手の中に現れた氷のボールを見て、驚く彼女。

 

「そんな感じで鍛錬を続けてくれ。火属性だと屋外で無いとダメだけど、氷属性だから、家でもできるだろ?」

 

シュウは彼女の前に指を1本出し、そこに赤々と燃える炎を発現した。

 

「触ってごらん」

 

あぁ、私も最初、アレを見た時、驚いた。冷たいんだもの。

 

「炎に氷属性を持たしてみた。見た目で判断するなとは、そういうことだよ」

 

天才というよりも、努力と根性と愛情…あと、エロ心もかな?で、ここまで来たシュウ。そのせいか、教え方はうまい。参考になるなぁ。教師として働いて貰いたいけど…教師陣で一誠君と白音さん以外は、賛成しないだろうな。特にサイラオーグなんかは。

 

パーティー…無事に終わるかな?私の時は派手だったけど…少し、いや、とても心配になってきた。

 

 

 

 

 




リライト版58話の裏進行です(^^;
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