※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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逆鱗*

---誠---

 

久しぶりの休み…リビングでまったりしようと思い、リビングに向かうと…

 

あのシュウが固まっていた。シュウの前には、車椅子に乗った女性がおり、彼女に対してリーラとフィアが跪いていた。どっ…どういう状況なんだ?リーラが身構えていないことから、あの女性は敵では無いようだけど…

 

「メイビス…あ!この世界ではリーラだったわね。リーラ、お久しぶり♪」

 

車椅子の女性は笑顔でリーラに話し掛けたが、当のリーラの表情は固い。

 

「す、すみません…私は…」

 

「いいのよ。今まで通り、シュウを支えてあげて♪今の私には出来ないことだから」

 

「でも…ヴァイラ様がいらっしゃるのに…」

 

「私は車椅子生活者よ。昔のようには、彼を支えられない。だから、リーラ、フィア、お願い、彼を支えてあげてください。今まで通りね♪」

 

ヴァイラ?確か…シュウの…彼女は俺に気づき、俺の方へと車椅子を移動させてきた。

 

「ご挨拶が遅れました。兵藤誠様ですね」

 

俺は、頷いた。

 

「私は、シュウの妻3号のシーグヴァイラ・アガレス・鬼門と申します。彼がご迷惑をお掛けして、申し訳ありません」

 

車椅子上ではあったが、俺に深々と頭を下げたシーグヴァイラ。

 

「ヴァイラ…なんで、来たんだ…僕は…君に…」

 

絞り出すような声で話し掛けてきたシュウ。こんなコイツの姿は見たことが無い。

 

「もう、負い目を感じないで…もう、背負わないで…もう、一人にならないで…」

 

シュウの方へ車椅子を向け、近づいていくシーグヴァイラ。方向転換する際に、目元に涙を溜めているのが見えた。

 

「でも、僕は君を傷つけた。君が、当主になれないような、精神的なダメージを与えた。君には、たくさんの災いをもたらした…」

 

「そうじゃないでしょ、シュウ!私の方が、あなたを追い込んだ。あなたを傷つけた。あなたを、あの世界から追い出した…ごめんなさい…あんなマネをして…あなたの心を破壊してしまったのは私だよ。だから、残りの人生を捧げたい」

 

「僕は弱かっただけだよ。もっと強ければ、君を護れたのに…あんな想いをさせなかったのに…」

 

シュウは泣いていた。あのシュウが…心から泣いているようだ。あの破天荒でメチャクチャでやんちゃなシュウが…

 

「あなたは、弱くない。一人でも任務をこなしているでしょ?孤独に耐えられる精神、簡単にマネできないことだよ」

 

「僕はみんなを護りたいだけ…その代償だよ。孤独なんか、たいしたことでは無い」

 

「もう、孤独にならないで良いからね。次に星の誕生を見守る任務の際は、私も着いて行く。いいわね、シュウ」

 

力無く頷くシュウ。彼女には逆らえないようだ。

 

「ほら、顔を上げて♪」

 

前のめりになるが、シュウの垂れた頭には届かない彼女。フィアとリーラがアシストに付く。

 

「シュウ、頭をあげてよ。ヴァイラ様が車椅子から、落ちちゃうよ」

 

リーラがシュウに、現況を伝える。シュウは頭をあげ、シーグヴァイラを見つめた。二人は、見つめ合い、抱き合った。優しい目で見守るリーラとフィア。シュウの身体から、中の人達も出て来た。

 

「あっ、オー君、忍ちゃん、元気だった?」

 

「はい♪」

 

「うんうん♪」

 

満面の笑みを浮かべる最強のドラゴンと、怪異の王…

 

「ヴァイラ…久しぶりだな」

 

「リヴァさん…お久しぶりです。シュウのこと、ありがとうございます」

 

「お礼をされることはしていない。ただ、私が生きたいように生きているだけだ」

 

「えっ!ヴァイラ母様…」

 

出先から戻ってきたシルキーが固まった。その顔色は良くない。

 

「あら?シルキー。やんちゃしてないでしょうね?」

 

「うっ…していません…父ちゃんに迷惑を掛けていません」

 

「どうしたんだ?シルキー…えっ?ヴァイラ…」

 

シルキーの後ろから、もう一人の両刀遣いのゼノヴィアが現れた。

 

「ゼノヴィア…チーム両刀遣い?」

 

「いや…その…なんだ…まぁ、そんなところだ。ははは」

 

もしかして、一番エライ者なのか?ヴァイラという女性は…

 

「で、ヴァイラ…どうするつもりだ?」

 

シュウが彼女に訊いた。

 

「車椅子だし…ここに住もうかと思う。リーラとフィアがいるから、生活の心配も無いし。あっ、私がいるからって、態度を改めないで良いですからね。私だけって重いから。今まで通りの女性関係を続けて良いのよ」

 

シュウの妻…エロ神の本分を知っているようだ。

 

「でも…」

 

「あなたの悪いところは、そういう私に対する想いの重さなのよ。気持ちだけでも嬉しい。だから、行動に出さないで…お願い…つらそうなあなたの顔はみたくない」

 

過去に彼女以外の女を絶って、禁断症状でも出たのだろうか?その辺りの話を聞きたいが、とても聞ける雰囲気では無かった。

 

「わかった…じゃ、お言葉に甘えて、でかける♪」

 

シュウは逃亡した。たぶん、一人になれる場所で、思いっきりなくんだろうな。

 

 

 

---真由美---

 

模擬戦…彼の言う通り、建物には甚大な被害が出た。有り得ない威力の飛ぶ斬撃、有り得ない剣術の四刀流…ハンゾー君を死の一歩手前まで追い込んだ魔法…そして、私を淫乱化させた妖術…彼は何者なんだ?

 

彼のことを探るために、ある組織に依頼をしようと思い、コンタクトを取った。

 

「あなたですか?私を呼んだ者は?」

 

目の前には、正義のヒロイン、セーラーVという、セーラー戦隊のメンバーが来てくれた。彼女達は、この星以外からの脅威と日夜戦っているそうだ。

 

「えぇ、調べて欲しい、得体の知れない人物がいるんです」

 

「得体の知れない?それは穏やかではありませんね。その者の名前は何ですか?」

 

「兵藤一誠という小学生です」

 

名前を告げると、彼女の顔に陰りが見えた。

 

「ごめんなさい。彼はダメです」

 

即答で拒否された。え?なんで?

 

「なんで、ダメなんですか?」

 

「うっ…ごめんなさい。詳しくお話はできません。しいて言えば、私の主です。では、失礼します」

 

セーラーVは、この場から立ち去った。

 

 

 

---ハンゾー---

 

AMPという普通の人間以外を取り締まる警察組織に来ている。俺の目の前には、ここの署長のラリーさんがいる。

 

「で、普通の人間と思えない小学生がいるんです。調べてもらえませんか?」

 

「小学生?う~ん…嫌な予感がするが…その者の氏名は?」

 

「兵藤一誠といいます」

 

「あぁ、やっぱり…」

 

うん?ラリーさんが頭を抱えた。

 

「どうされました?」

 

「彼についての情報は教えられない。彼には捜査協力などを、依頼している関係上、彼の気分を削ぐような行為は出来ない。帰ってくれ!」

 

って、追い出された俺。彼は一体…

 

 

 

---真由美---

 

私達の仲間内で、兵藤一誠君の情報を集めようとしたが、ことごとく失敗していた。

 

「セーラー戦士もダメで、AMPもダメ、忍びの者達を出したら全滅って、彼は何者なんだ?」

 

ハンゾー君が頭を抱えていた。考えられる勢力に、情報収集を依頼したのだが、どこもダメだった。

 

「金さえ払えば、子守りから殺しもすると言われいる九十九屋ですら、拒否されたし。アイツはどんな組織に守られているんだ?」

 

「知り合いの兵藤家の者に訊いたのですが、彼は現当主との模擬戦で、現当主を病院送り一歩手前まで追い込んだそうです。で、兵藤家内の評判は悪くないそうで、皆で次期当主について欲しいと懇願しているそうです」

 

と、摩利が聞き回った結果を報告し始めた。

 

「あと、式森家の者にも訊いたのですが、彼は次期当主との模擬戦で、次期当主を病院送りにしたそうです。式森家内の評判は、真面目で真剣に取り組む姿勢に感化され、こちらでも評判は良いそうです」

 

「非の打ち所は無いってこと?」

 

「あとですね…以前、複合企業財体が、立て続けに陥落したとかっていう、事件があったでしょ?あれ、彼の組織がやったらしいです」

 

「彼の組織?彼って小学生だけど…」

 

「情報を確認する術が無いので、眉唾情報かもしれませんが、彼をトップとする組織が、仕掛けたそうです」

 

「おいおい、軍隊でも持っているのか?」

 

と、ハンゾー君。

 

「摩利、どこ情報?」

 

「剣術仲間からの情報です。あと、彼の元には、免許皆伝クラスの剣士がいるらしいです。ほら、あの道場にいた少女達…彼女達だと思います」

 

あぁ、確かに私も魅入ってしまった位、綺麗な剣筋の剣使い達だった。

 

「俺に心辺りがある。そこに依頼してみる」

 

部活連会頭の十文字克人が、情報収集を試みてくれるそうだ。

 

 

 

---克人---

 

相手の指定した喫茶店で、相手を待つ。相手はフリーのスィーパー。所謂、殺し屋である。殺しで無くても、心に響く依頼であれば、どんな依頼でも受けてくれるようだ。

 

相手の顔を知らない。連絡してきた声は女性だったが、本人なのかは不明だ。扉が開閉する度に扉の方を振り向く俺。

 

待ち始めてから30分くらいした頃、思いもかけない者が入店してきた。兵藤一誠だ。大男とボーイッシュな女性の三人連れで入って来た。

 

「イッセー。いつもので良いのか?」

 

スキンヘッドで大男のマスターがアイツに声を掛けた。

 

「うん♪かすみさんのパフェをくださ~い♪あと、美樹さんのチーズケーキと、ファルコンさんの珈琲牛乳♪」

 

「あぁ、わかった。今日はアイツは来るのか?」

 

「たぶん、食べ終わったら♪」

 

「そうか…豆を炒らないとダメだな」

 

アイツのオーダーによって、カウンター内の動きが慌ただしくなった。

 

「で、君が十文字君かな?」

 

俺の隣に座ったアイツの連れの大男が、俺に声を掛けてきた。

 

「あなたがシティーハンターか?」

 

「俺がって事では無い。あれはチーム名だから。で、用件は得体の知れない人物の調査らしいが、どんな人物なんだ?」

 

無表情で俺に声を掛けるシティハンター。コイツも得体が知れない。

 

『たぶん、十文字の依頼は、僕の調査だろうな。一誠が食い終わるまで、ソイツを逃がすなよ』

 

と、脳内に直接兵藤の声が飛び込んで来た。集団向けのテレパシーか?店にいる俺以外の者達が頷いている。まずい、ここは兵藤のテリトリーだったのか。いや、シティハンターは兵藤の組織か?

 

『それは違うよ、十文字。僕の組織じゃない』

 

兵藤の方を振り返るが、美味しそうにパフェを食べている。どういうことだ?

 

『普通の人間には理解出来ないことだ。要するに、お前は普通の人間ってことだよ、十文字♪』

 

俺は兵藤のいる席に行こうとするが、隣の大男に頭を抑えられて、立ち上がれない。

 

「動くなよ。彼のデザートタイムを、ジャマする権利は、君には無い」

 

冷たい視線を俺に浴びせる彼。殺される…そんな思いが湧いて出て来た。

 

『一誠、慌てて喰わないでも良いからな。味わって食べなさい♪』

 

「は~い♪」

 

テレパシーの声は一誠にも向かっている。どういうことだ?兵藤一誠は、二人いるのか?

 

『半分正解だ。だけど、ハズレ♪あぁ、あと、君の能力で暴れても、即死だ。やめておけ。無駄死だけはオススメしないからな』

 

扉が開いた音がした。扉の方を反射的に見ると、司波兄妹が入って来た。

 

「うん?そういうことか…やぁ、一誠君、元気そうだな」

 

俺の方を一瞬見て何かに気づき、兵藤のいる席に向かった司波兄妹。

 

「あっ、達也お兄ちゃん、深雪お姉ちゃん、こんにちわ♪」

 

兵藤の司波兄妹に対する呼び方が違う。どういうことだ…

 

「深雪お姉ちゃん、ここのチーズケーキ、美味しいんだよ。半分あげるね♪」

 

「ありがとう、一誠君♪」

 

彼らは兵藤の口調の変化を気にしていない。どうしてだ?

 

また、扉が開いた。今度は真由美と摩利が入店してきた。

 

「十文字君、何の用?こんなお店に呼び出して?」

 

「呼んでいない…」

 

俺は視線で兵藤の存在を知らせた。

 

「兵藤君…達也君、深雪さん…どうして…」

 

真由美と摩利は動揺している。

 

「ねぇ…あなたでなければ、誰が呼んだの?」

 

「十文字さん、会長、妙なマネをしないでくださいね。万が一の為に、僕と深雪は呼ばれたようですが、僕達が手を出さないで済む、展開にしてください」

 

達也が俺達に忠告らしき言葉をかけてきた。

 

「あぁ~おいしかった♪ファルコンさん、ありがとうございます…で、僕のオーダーを頼めるかな?ファルコン♪」

 

「あぁ、一誠君の食べ具合を見て、作業している。今は蒸らしている。もう少し待て、イッセー」

 

うん?一誠とイッセーは別人…二重人格ってことか?真由美達も気づいたようだ。

 

「そう、いきり立つなよ。食後のコーヒーくらい、楽しませてくれよ。達也、店を壊されると、一誠が嘆くから、術を発動したら無力化してくれ」

 

「わかりました」

 

「深雪は十文字が暴れそうになったら、足元を氷らせて、動きを止めて」

 

「お任せ下さい♪」

 

司波兄妹に指示を出し、コーヒーを堪能し始めた兵藤。

 

「リョウ、ファルコン、その男が妙なマネしたら、頭を抜いて良いぞ」

 

頷く大男二人。抜く?銃か…

 

「兵藤君…どういうこと?」

 

真由美が訊いた。

 

「こそこそと僕のことを嗅ぎ廻っているそうじゃないか。あの学校の生徒会って、スパイ集団か?」

 

コチラの動きを察知していたのか。

 

「で、シティハンターに依頼って…殺し屋に依頼するって意味、わかってやっているのか?おい、十文字よ!」

 

兵藤が何かをした。術を発動して形跡は無かった。でも…膝が笑っている。摩利と真由美は腰を抜かしたのか、尻餅状態で床にいる。心拍数が上がっていく。初めて、恐怖という物を感じた気がする。これから殺されるんだなって、思いが湧いてきた。

 

「お願い…殺さないで~ねぇ、兵藤君…」

 

真由美にも同じ思いが湧いているようで、命乞いをし始めた。たぶん、ダメだ。俺達は彼の逆鱗に触れたようだ。

 

「何で、僕のことを知りたいんだ?単なる留学生なのに…僕が君達に何か迷惑でも掛けたかな?」

 

恐怖のレベルが1段上がったようだ。床に液体が広がり始めた。真由美達は失禁をしているのかも知れない。二人は俺の足を抱きしめた。そうすることで、恐怖から逃れようとしているのか?

 

「おい、答えろよ、十文字!」

 

更にレベルが上がっていく。心臓がばくばくいっている。血圧もおかしい。二人は…床に倒れていた。俺も、いつの間にか尻餅をついている。マズい…コイツは危険だ。

 

「口はどうしても割らないってことか。しょうがないな、死ね!」

 

次の瞬間、目の前は真っ暗になった。

 

 

 

---真由美---

 

意識が覚醒してくると、知らない場所にいた。どうしたんだっけ?記憶を遡る。十文字君に呼び出されて、喫茶店に行くと兵藤君がいて…そして…あの時の恐怖が甦ってきた。殺される…逃げないと…

 

目の前にある物に気づいた。十字架のようである。そこには十文字君が磔られている。ヤリが何本も刺さっている。傷口からの血は既に固まっていて、十字架のある床には血だまりが出来ていた。

 

どうして…なんで…

 

「あぁぁぁ~いや~あぁぁぁ~ダメっ…あっ…」

 

摩利の声?

 

「やぁ、お目覚めかな?生徒会長さん♪」

 

兵藤君が近づいて来た。彼は鎖を握っていて、何かを引き摺っている。え…ピクりとも動かなくなった摩利だった。

 

「じゃ、メインディッシュと行こうか。生徒会長さん♪」

 

「ねぇ…二人とも死んだの?」

 

「もう何度も死んでいるよ」

 

もう?何度も?

 

「そう、死んでは生き返らせて、恐怖を埋め込んでいるだよ。で、君は何を埋め込まれたいかな?」

 

彼は何者なんだ…殺すことに抵抗は無いのか?

 

「抵抗?無いよ。だって、敵だもの♪」

 

「鬼…」

 

「そうだよ、僕は鬼の子供だからね♪」

 

えっ?何?どういう意味?

 

「言葉通りだよ。ふふふ」

 

「お願い…助けて…」

 

「会長さんは殺さないよ。もっと地獄を見せてあげたいから」

 

地獄?

 

「そうだよ。良くできたなぁ」

 

え?私は彼のモノを頬張って、大きくしていた。私の頭を撫でてくれる兵藤君。

 

「あれ?覚えてないの?もう、君の身体には、覚え込ませているんだよ。散々調教しただろ?」

 

調教?記憶に無い…思い出す事に専念していたのに、私の舌は彼のモノの括れ部分を舐め上げている。

 

「じゃ、ご褒美だよ♪」

 

口の中いっぱいに広がる、彼の体液。一滴も無駄にしないように、飲み込んでいく私。

 

「もう、僕のペットだよ、会長さん。さてと、二人は生き返らせて、また殺すかな♪」

 

 

 

---シュウ---

 

忘れていた。そうだった。留学中だったんだ。いつも通り、授業中は一誠に身体をまかせて、寝ることができなかったんだ。昨晩は遅くまで、拷問三昧していて、寝不足気味だ。

 

「おはよう、達也」

 

「おはよう、イッセー君。寝不足?」

 

「そう…躾するのに時間がかかってさぁ…」

 

「彼らは?」

 

「生きてリリースしたよ。どう、出るかな?」

 

あれ?エリカが登校してきた。彼女は自分の席に向かわずに、僕の前にやってきた。

 

「おい、模擬戦…負けてないからな…壁が崩れて落ちただけだ」

 

負けず嫌いなのかな?

 

「もう、面倒だから、エリカの勝ちにしてください」

 

「イヤだ。責任取れよ♪」

 

えっ?何、それは…責任?何の?

 

「何の責任?」

 

「二度も辱めたんだぞ!責任取れよ♪」

 

「え?エリカを辱めたのか?」

 

レオが寄って来た。

 

「やってない。裸すら見た事無いのに…」

 

「え?どういうことだ、エリカ?」

 

「コイツに二度も意識を持って行かれたんだよ。意識を失っている時に、こんなにいい身体だよ、きっと、何かしたはずだ。だから、責任を取れ♪」

 

「無茶なことを…エリカに手は出していない」

 

「そうだよ、彼はエリカに手を出していない。彼を困らせないでくれないか?僕の妹の彼氏なんだから」

 

え?達也…それも、どういう意味だ?僕、レオ、エリカが達也の発言に固まる。

 

「達也…僕は深雪の彼氏では無いはずだが…」

 

息を殺して、僕と達也の会話を見守るレオとエリカ。

 

「どうしたの?何かあったの?」

 

そこに美月が現れた。その隙に達也は僕から視線を逸らして、授業の準備をしていた。おい、弁明しろよ~、たつや~

 

 

------

 

 

放課後、レオ、エリカ、美月が僕を囲んでいる。

 

「で、どうなんだ?本当に達也の妹とはつきあっていないのか?」

 

コイツら、芸能リポーターか?

 

「つきあっていない。だろ?達也」

 

そこに深雪が登場。

 

「お兄様、何か良いことでもありましたか?」

 

無表情の達也が笑顔のようだ。こいつ…僕の置かれた立場を楽しんでいるのか…

 

「いや、みんなに深雪の彼氏はイッセー君だって、教えただけだ」

 

おい、深雪…否定をしろ~

 

「そうなんだ…」

 

え?意外なことに、深雪は否定しなかった。お前、達也のことを愛しているだろ?そんな深雪の態度に、固まるエリカ達。

 

「ねぇ…否定しないの?」

 

エリカが深雪に訊いた。

 

「それで、お兄様が楽しそうな表情をされるのであれば、私はそれで良いんです♪」

 

おぃ…兄の笑顔を見たいが為に…

 

「ほぉ~、イッセー。お前、彼女とつきあっていたのか…私が入院している最中に…」

 

エリカが詰め寄ってくる。

 

「だから、エリカとは何も無いし…」

 

「で、彼女とはどの程度の関係なんだ?」

 

レオが、掘り下げ始めた。答えられない。僕の口からは…つまり、そういうことなんだが。

 

「深雪、生徒会室に行こうか」

 

「はい、お兄様♪」

 

「イッセー君、また後でね」

 

達也兄妹は教室を出て行った。

 

「さぁって、時間はいっぱい有るぞ。答えろ、イッセー♪」

 

エリカが楽しそうだ。

 

 

 

---真由美---

 

朝、目覚めると、自分の部屋で目が醒めた。あれは夢だったのだろうか?摩利と十文字君に尋ねるも、口は重そうだ。でも、

 

「あんな思いはもうこりごりだ。真由美、彼に関わるな。アイツは真面では無い。俺達が束になって勝てる相手では無いぞ」

 

と、十文字君。夢では無かった。彼は何度も殺されたそうだ。死の恐怖、死への痛みを身体に覚え込ませる為に。兵藤君は、死ぬ度に生き返らせて、また殺すを繰り返したそうだ。

 

「蘇生術…真っ当な魔法使いの使える術じゃない。もう、俺はアイツに拳さえ向けられないと思う」

 

「私も、もう無理です。彼に睨まれただけで…あの屈辱と痛みが甦ってくるかと思うと…」

 

この学校における3トップのうち、二人の精神を破壊した兵藤君。いや、三人か。私もそうだ。私は彼の前ではペットになるんだろう。彼の合図で、私は皆に言えない行為をしていくのだ。きっと…

 

「どうしました?皆さん、顔色が良くありませんが」

 

達也君兄妹が入室してきた。

 

「おい、兵藤は何者なんだ…」

 

達也君に十文字君が訊いた。

 

「う~ん…僕達兄妹にとっては、優しいお兄さんって感じかな?」

 

達也君のお兄さん?彼は小学生なのに…

 

「お兄様の氷った感情を溶かしてくれる、王子様かな♪」

 

深雪さん…王子様って…

 

「達也君でも勝て無いの?」

 

「僕はイッセー君の敵では無いですから、勝つ事は無いです。むしろ、彼は僕の師匠かな。僕の知らない事を一杯知っていますし。技術的な相談も、気軽に乗ってくれますから」

 

達也君の師匠?まだ、小学生なのに…

 

「会長、生きた年数は関係無いんですよ。大事なのは過ごした年数です」

 

あっ…そういうことか…彼は年齢以上に過ごした年数が多いんだ。そうなると時間加速系の術師になるのか。いや、違う。逆だ。時間遅延系の術師なのかもしれない。

 

「真由美、それはハズレだよ」

 

突然、室内に聞こえた声に、私と摩利、十文字君の身体が強張っていく。

 

 

 

---シュウ---

 

「もう、達也。逃げるのに手間取ったよ。アイツらは芸能リポートか?」

 

「あぁ、エリカ達ですか」

 

「そう。いいじゃんな。僕と深雪がどうであろうと、深雪の達也への愛は揺るがないんだし」

 

「そうでしょうか?最近、イッセー君に乗り換えたようですけど」

 

え?なんで?深雪を見ると、顔と耳を紅潮させて俯いている。

 

「もう、お兄様。おしゃべりすぎですよ♪」

 

って…なんでよ~

 

「どうして、そんな鬼みたいなヤツを…」

 

十文字君が、深雪さんに尋ねた。

 

「うん?イッセー君は、鬼みたいなヤツでは無いですよ。私にとっては天使様か、王子様ですから♪」

 

深雪…見たまんまだぞ、それって…

 

「これ以上、イッセー君を悪く言うのであれば、私がお相手しますけど」

 

「「深雪!」」

 

僕と達也がほぼ同時に、止めに入った。

 

「僕の獲物だ。深雪が手を汚す事は無い」

 

「でも…」

 

紅潮した頭部で上目遣いで僕を見る深雪。う~ん、かわいいなぁ~♪

 

「で、まだ、そこの三人は、逆鱗に触れたいのかな?」

 

「もう、やめて~」

 

摩利が悲鳴混じりに言った。

 

「僕に逆らうことを止めるまで続ける。それも三人1セットだ。誰か一人でもそうであるならば、心を入れ替えた者も含めて、躾ける♪」

 

「お願い、兵藤君…もう無理だよ」

 

真由美が土下座をして懇願している。しかし、十文字は…

 

「ダメだ、十文字がまだ改心してくれない。今日のお相手は、僕以外にする。僕と違い、手加減ないからな」

 

三人をこの場から、強制転移させた。

 

 

---克人----

 

「おい、殺すなよ。生き返らせる術師がいないんだからな」

 

術を使っているのに、まったく効果が無い。コイツら、なんだ?圧倒的な破壊力の前では、俺の防御能力は紙切れ同然だった。何度も地面を弾む。何度もパンチで身体が抉られていく。そして、死ぬ寸前に、全回復され、戦いの場に送り込まれる。

 

「『鉄壁』の二つ名持ちらしいけど」

 

「『紙切れ』の間違えだろ?この程度の防御力では、ここに入団は出来ない」

 

入団…彼の部隊か…あっ、また死にそうだ…

 

 

 

---摩利---

 

自白剤を気流にのせて、相手から情報を聞きだそうとしたが、失敗。閉鎖空間に、私の作り出した自白剤と共に閉じ込められた。自業自得…自白剤により、彼らの問いに答えていく。

 

「で、どこが気持ちいい?」

 

「クリトリス…」

 

「どうして、欲しい?」

 

「舐めてください…」

 

「では、遠慮無く♪」

 

「ねぇ、後ろの穴はどうなの?」

 

「感じ易いです…」

 

「責めてあげる♪」

 

「ねえねぇ、オナで使っている媚薬の配合を教えて♪」

 

「はい、わかりました…」

 

 

 

---真由美---

 

目の前にモニターが3台置かれ、現在の摩利、十文字君の状況と、昨日の私の調教風景が映し出されていた。目を背けたいが、身体が言う事を利かない。

 

「お待たせ♪」

 

待っていない…

 

「そんなつれないなぁ♪」

 

彼からの合図で、私は彼のモノを舐める。完全に調教されている。ダメだ、自分の意志よりも彼の合図の方が優先順位が高いようだ。

 

「あっ…んん…あはっ…いい…」

 

時折り舐めるのを止めて、喘ぎ声をあげている。その間、私の手は自分の秘部の準備をしている。彼は、私のオナの様子をビデオ録画している。

 

「このビデオを学校内に流すとか?」

 

「はっはっはっ…やめてください…何でもしますから…」

 

彼の竿を満遍なく舐め上げていく。デカイ…小学生のモノとは思えない。彼の姿を見ると、私の知っている兵藤君ではなかった。ガタイの良い筋肉質な鬼だった。

 

「何、驚いているんだよ。だから、言っただろ?僕は鬼の子供だって♪」

 

鬼って…そういう意味…こ、こんな大きなモノは入らない…裂けちゃう

 

「裂けないよ。赤ん坊が出てくるんだよ。それなりの大きさでも大丈夫♪」

 

準備が整うと、私は仰向けになった彼の上に跨がり、腰を落とし、自分の肉体の中に、彼の肉体の一部を迎え入れた。そして、花びらを広げ、クリを刺激しながら、身体を上下に動かしていく。

 

彼は、悶絶していく私を見て楽しみ、淫乱化していく私で愉しんでいる。

 

 

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