※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

56 / 142

3/29 サブタイトル変更


リロード~覚醒

---シュウ---

 

留学打ち切りは正解だった。僕の睡眠時間は飛躍的に増えた♪一誠も、伸び伸びと学び、遊び、食べる生活を満喫しているし。

 

真由美達は、自宅からの通学をしているので、夜も起こされる事無く、安眠出来ている。最近、増えたメンバーは、イッセー達の留学先からピックアップしてきた莉愛ことリアスと、シーグことシーグヴァイラと、全回復したヴァイラくらいかな。莉愛とシーグは、優しい魔王としての目処が付いたら、返却することで同意している。ヴァイラは、彼女達の母親代わりある。メイドは多数いるけど、個々の面倒を見られる技量は、メイド長のリーラしか無いので、ヴァイラに頼んだ。

 

ディープスノー社の一作目、非戦闘用のストライカーユニット『天使の翼』は、売れた。魔法使い、魔法師共に、とりあえず買っていく感じであるけど。

 

「う~ぅぅぅ~飛べないですぅぅぅ~」

 

あずさが泣いている。やはり、魔法師ではきついかな?っと、思っていたのだが、深雪と真由美、摩利は飛べていた。出来る人には出来るんだな。少し安心だ。

 

「売上はどう?」

 

「順調ですよ」

 

と、達也。

 

「二作目はCADでは無いけど、アレ専用のコスチュームにしようかと。まぁ、オーダーメイドになるけどな」

 

「お前、サイズを収集するつもりか?」

 

エリカがチャチャを入れてきた。

 

「サイズ?気にしないよ。僕の好きなのは、深雪だからね♪」

 

僕の言葉を受けて、俯いて頬と耳を赤らめる彼女。

 

「なんで、私で無いんだ?深雪さんと何が違うんだ?」

 

「え~っと…言っていいのかな?」

 

深雪の方をチラっと見た。

 

「ダメですよ~恥ずかしいです!」

 

「恥ずかしい事なのか?」

 

エリカが喰い付いている。なので、エリカの耳にゴニョゴニョ…っと。真っ赤になって俯くエリカ。当分、大人しくなってくれるかな?

 

「で、駒王学園生活はどうかな?達也、深雪」

 

「問題ないです。色々な種族の方々の話も聞け、満足しています」

 

「私もお兄様と同じです。ありがとうございます♪」

 

満足ならいいか。

 

「ねぇ、なんで私達には訊いてくれないの?」

 

って、真由美。

 

「だって、お前達は、自分の意志での転校だろ?」

 

「そうだけど…さぁ…」

 

真由美がモジモジしている。面倒なのでスルーする。彼らの学年は疎らだったけど、みんな駒王学園高等部の1年に転入となった。他の高校とは、カリキュラムが違うから。最初から学んだ方が、良い戦士になれるって配慮だ。サーゼクスさんに訊いたら、戦士では無い一般生徒の転入では出来ないそうだ。

 

そして土曜日、深雪、達也、リアス、ソーナと共に、ファルコンのお店に転移。一誠がかすみのパフェを食べたいって言うのだ。美味しい珈琲が飲めるから良しとする。

 

のどかな午後…ゆっくりと過ぎる時間…安眠には持ってこいだ…しかし、突然一誠がスイッチした。

 

「どうしたんだ?達也?」

 

「彼女が駆け込んできました」

 

達也の指を差した先には、全身傷だらけのセーラーVが倒れていた。

 

「おい!美奈子…誰にやられたんだ?」

 

「シュウ…助けて…うさぎちゃん達…捕まった…」

 

それだけ伝えると美奈子の意識が飛んだ。

 

「深雪、回復術を頼む!」

 

「はい!」

 

深雪の回復術で、傷が癒やされていく美奈子。僕は彼女の頭に手を載せ、記憶を読み取る。

 

『助けを求められて、現場に行くと、一般人達が襲ってきたそうだ。浄化が効かず、数の暴力の前に屈したようだ。基本、彼女達は一般人に攻撃はしないから。そこを狙われたようだ』

 

「浄化が効かない?悪意系では無いのか…ファルコン、薬の情報は何かあるか?」

 

「いや、聞いてないぞ」

 

う~ん…何が起きたんだ?そこにリョウから連絡が入った。彼らも襲われているそうだ。一般人に…

 

「ちょっと行ってくる。達也、深雪はここにいて。ファルコン、頼むぞ」

 

頷く海坊主のようなマスター。僕はリョウの元へ転移した。

 

 

 

現場に着くと、リョウは女性達に襲われていた。

 

『催淫』

 

襲い掛かっていた者達が喘ぎながら、無力化されていく。

 

「大丈夫か?」

 

「助かった…でも香が連れ攫われた…くそっ!」

 

「セーラー戦士もやられたそうだ」

 

「はぁ?何が目的なんだ?」

 

取り敢えず、喘いでいる女性で薬物検査をする。薬では無い…が…これって…会話用魔法陣を開き、アジュカに連絡をした。

 

「至急調べて欲しい。インキュバスとサッキュバスの居場所を見つけてくれない?…そうそう、淫魔だよ…違う、彼らの仕業では無い。たぶん、ミイラ化して、その一部を飲まされた可能性がある…そうだ。頼む」

 

魔法陣を閉じた。

 

「どういうことだ?」

 

「淫魔と呼ばれる魔族の細胞が検出出来た。たぶん、『魅了』目的の媚薬とかそんな類いで使われたんだろうな」

 

「誰が?」

 

「たぶん、手引きをしたのはリゼヴィム・リヴァン・ルシファー。悪魔だ。で、実行者は

欲望を持つ人間だ。きっと、悪魔との契約でもしたのかもな」

 

「悪魔相手か…厄介だな」

 

「でも、彼らはミスを犯した。僕のエム奴隷の美奈子を傷つけた。許さない」

 

「おい…シュウ…そんな理由なのか?」

 

え?リョウに言われるのは心外だけど、

 

「99%のエロと1%の正義の為に戦う、エロ神だからね、僕は♪」

 

------

 

AMPが救助要請で出向いたそうだ。僕は上空から監視をする。リョウには、エロ集団の探索を頼んだ。今回の敵には女性は出せない。家の周囲には結界を張り、仲間達を護ることにした。

 

香津美達が一般人に襲われ始めた。まるで映画のBHのように湧き出てくるエロ属性の一般人達。あの映画だと、地下の研究施設が発生源だったよな。うん?香津美達が運ばれていく施設を見つけた。早速施設の入り口に降り立つ。ここって何?周囲を探る。煤こけた看板を発見。何々…病院みたいだ。見た目は廃墟。つぶれた病院かな?取り敢えず、潜入捜査だ。空気と同化して、姿を隠して、施設に入っていく。

 

薄暗い廊下。体液の臭いが充満している。ドアの開いている部屋では、大量の男女が、昼間なのに夜の営みをしている。乱行パーティーってこんな感じかな?

 

更に奥へと踏み入れる。

 

「やめて…」

 

消えそうな声が聞こえてきた。これは、せつな…僕は彼女の声がした方へ向かう。そこでは、せつなが複数の男にヤラれていた。せつなから生気は感じられない。なのに、彼女は動くダッチワイフ状態だった。なんだ、これ?

 

魂は器にあるのに、心臓は止まっている。しかし腐敗はしていない。魂封印術か?そんな術があるのか?見た事無いし…死んではいるが、魂へ苦痛を与え続ける拷問のようだ。

 

許せない。死者を冒涜…僕は意識的に暴走した。部屋の中のエロき者達の魂を抜き去り、地獄へと送る。

 

『坊ちゃん…こいつらは、首謀者じゃないです』

 

と、地獄から念話が送られて来た。

 

『そう…閻魔に送っておいて』

 

『はい…』

 

せつなの元に行く。冷たくなっている身体。変身状態で何かをされたのか?せつなの身体を調べる。あっ…これって、エンジェルダスト…そうなると、仮死状態なのか。彼女の心臓を再起動させた。様子を暫く見たいけど、お客さんがみえたようだ。

 

僕は振り向き様に、ダイヤモンドダストを撃ち込んだ。爆ぜるように消し飛ぶエロ一般人達。

 

「あっ…シュウ…ありがとう…」

 

「せつな…何をされたんだ?」

 

「連れ込まれて…子宮内に…」

 

子宮内?中に入っている物を『強奪』する。それは淫魔の胎児だった。なるほど、一般人ではない女性の腹で、増産している訳か。胎児に栄養を取られ、心臓は動く為の栄養を無くし停止したのかもしれない。

 

「せつな…絶対に助けるから…」

 

「うん…待っている」

 

会話用魔法陣を開き、ミカエルに連絡をした。

 

『淫魔被害者をエデンの園に強制転移させる。預かってくれないか?』

 

『はい♪そうそう、援軍を出しました』

 

援軍?天使じゃ淫魔相手だと、堕天しまくるのでは?

 

『おい、罠だ。戻せ!』

 

『え?』

 

連絡は一方的に切れた。天界をやられたのか。僕はせつなを抱いたまま、ヤハウェの部屋へと転移をした。

 

「寄るなぁぁぁ~」

 

ミカエルがヤハウェを抱きしめ、愛撫しそうなシーンに出くわせた。セル=ベレスタを手にして、頭の上の輪っかを割る。その場に崩れるようにして倒れたミカエル。

 

「あぁ、シュウ様…」

 

「この部屋に誰も入れるな!後、彼女を預かってくれないか?」

 

「わかりました…ミカエルはどうなります?」

 

「後で、生き返らせるが取り敢えず、天界を護る」

 

ヤハウェの部屋を出て、上の階の無事を確認をして、淫魔の影響を受けないヤツラを呼び出す。ネウロイ君、トライ…こんな程度しかいないし…

 

「私も大丈夫ですよ」

 

っと、サマエルが現れた。なんか、星を壊滅する戦力なんですけど…

 

「ご命令をお出しください」

 

まず、天界を解放する。淫魔にやられたヤツは輪っか喰うなり、翼を喰うなりして、戦闘を不能にして。ネウロイ君は、地上で兵器、武器類を無力化して♪

 

で、子宮内か…そうなると、種か…あれって…エデンの園に向かうと、知識の樹が無くなっていた。知識を一人締めにしたヤツがいるってことだな。

 

再度、意識的に暴走状態になり、『強奪』でリリンを引き寄せた。突然、僕の前に移動したことに驚くリリン。

 

「おい、やっていいことと悪いこと、わかっているよな?」

 

「え…いや…出来心で…」

 

「消してもいいんだけど…」

 

彼が返事をする前に、彼から知識の樹を『強奪』して、元の場所に植えた。

 

「うん?そうか、強制暴走状態なのか…ふふふ、倒せそうだな」

 

その時、天空から稲光が落ちて来て、リリンを直撃して、黒焦げにした。

 

 

-------

 

意識が戻ると、知らない場所にいた。頭が痛い…エネルギーが切れたのか?強制的に暴走させたから、エネルギーリークが起きたのかもしれない。で、ここはどこ?捕まったのかな?早く戻らないと…

 

立ち上がったつもりなのだが、同じ体勢な気がする。身体が機能していないのか。くそっ…また、ダメなのか…

 

小学生の身体には、負荷が大きかったのかもしれない。そうだ!一誠はどうした?アイツだけは、助けないと…一誠の反応がまるで感じ無い。まさか、ダメなのか?くそ~!

 

身体が光り輝き出した。グレードアップするのか?ふっ…みんなを護れないのに、今更グレードアップしてもなぁ…

 

「たる…」

 

声が聞こえる。女性の声だ!誰だっけ?全然、想い出せない。そうだ、誰かを思い出して…誰の顔も浮かばない。記憶が消えた…僕は…あぁぁぁ~、僕は誰だっけ?思い出せない。

 

「…たる…」

 

目の前に全裸の女性が現れた。懐かしい気もするが、そうでない気もする。誰だっけ?彼女は僕を抱き起こし、身体を合わせてきた。懐かしいような、そうでないような…記憶が…

 

彼女と僕は同時に果てた。

 

「亘…彼の記憶を戻してあげて…同化吸収しなさい!」

 

『記憶を封印している扉を開ける鍵よ、今がそれを開ける時である。鍵は鍵である。その力をここに示せ!』

 

彼女が何かの祝詞を上げた。遠い記憶…そうだ、僕は鍵に過ぎなかった。あいつを呼び起こす為の…でも、ダミーを使い、僕の消滅は免れた…アレがいけなかったのか…アレが…

 

『我は鍵なり、封印せしめる扉よ、今開かん!』

 

僕は鍵になり、封印の扉の鍵穴に吸い込まれて行く。ごめん、みんな…さようなら…

 

------

 

鍵穴の向こう側に出た。僕は身体も魂も何も残っていない、意識体であるようだ。あの時、正しい手順で進行しなかった報いが、今向かってきたのだろう…

 

あれから何万年、何億年、何兆年経ったのだろうか。随分と長い間、漂っている。今までの人生が、走馬燈の様に流れるんじゃないのか?ずっと、真っ暗なんだけど…ここはどこ?

 

急にずっしりとした感覚が…手足の感覚がある。アレの感覚もある。誰かが載っている。誰だ?

 

「うっ…」

 

果てるのか?エナジードレインをしまくる。何かが僕の上に倒れ込んできた。乳房の感覚、乳首の感覚…これって…

 

「姉ちゃん…重いよ~」

 

僕の言葉がトリガーになり、僕と僕に載っかっている者が、光の渦に飲み込まれて行く。走馬燈というより、ビデオの128倍な早送りに近い。記憶が甦ってきた。産まれる前から、ここに至る迄の膨大な記憶が、僕の貧弱な脳細胞にリロードされていく。

 

 

 

「シュウ…記憶は戻った?」

 

「あぁ、綾香姉ちゃん、戻ったよ。亘が同化吸収されて…一誠は?」

 

『います♪無事ですよ~♪』

 

僕は、部屋の奥にある、小部屋のドアを開いた。

 

「遅くなってすまない。おい、起きろよ!メフィスト、ブラド、リヨン、そして、むじゃ君♪」

 

「遅いぞ、わ…違った、シュウだね。シュウ♪」

 

メフィスト、寝癖が凄いのだが…

 

「シュウ…また逢えた…僕まで助けてくれたんだ」

 

「むじゃ君のおかげだよ。僕と姉ちゃんが完全対に戻るまで、記憶を封印してくれたから。さてと、反撃するか。姉ちゃんは、この世界の姉ちゃんを同化吸収してきて。そうすれば、地上で一緒に暮らせるから」

 

「うん♪」

 

姉ちゃんは一足先に、転移していった。その後、僕達も、あの時間軸へと転移した。

 

 

-----

 

目の前には、黒焦げになったリリンが倒れている。

 

「あっ…リリンだ♪」

 

メフィストがリリンを弄ぶ。

 

「え…メフィスト…何で…封印したはずだろ…」

 

「あぁ、それで…同化吸収したのか。なんか、強くなった気がしていたけど」

 

「ま、まっ、さか…異世界の…」

 

「ビンゴ♪どうする?シュウ?」

 

『男根喪失』

 

アイツの股間から膨らみが消えた。

 

「おい、何をしたんだ?」

 

「男根を消して、穴をつくってあげた。ブラド、相手してやって」

 

「了解です♪魔王の息子と出来るとは、嬉しいよ♪」

 

「やめてぇぇぇ~」

 

 

精も根もプライドも尽きたリリンを冥府へと送った。さてと、次は地上だな。

 

地上に降り立った僕達。荒れ果てている。

 

「メフィスト、淫魔だけ消せる?」

 

「たわいも無い」

 

彼女は何かを空気中に撒き散らかした。

 

「それは?」

 

「淫魔にだけ効果のある毒…淫魔以外は無害だ」

 

「それじゃ、ダメだ。子宮内にいるんだぞ?産まれる時には腹を食い破る」

 

「あぁ、そうか…まぁ、私以外の女は消えていいけど」

 

それじゃ、護り切れない…この野郎!

 

「お前だけ、消えるか?」

 

「シュウ…冗談だよ…ははは…」

 

脳裏に浮かんだ術を発動した。

 

『願望強奪』

 

取説に寄ると、どうしても欲しい物を、目の前に総て集めるらしい。見る見ると、集まる淫魔の種、胎児、新生児などなど。

 

『地獄の業火』

 

集まった淫魔が燃えていく。魂はもれなく地獄行きのようだ。

 

「さて、帰れるか♪」

 

「どこに?」

 

「家族に紹介する。むじゃ君は僕の中へ」

 

むじゃ君が僕の中に吸い込まれて行く。代わりに、中にいた者が全員、飛び出してきた。

 

「おい、シュウ…なんで無邪鬼がいるんだ?」

 

リヴァさんが泣きそうな顔だ。これはお宝映像になるかな。脳内保存しておく。

 

「仲間だから。仲良く、中にいてよ」

 

「仲間?お前…どんだけ、強い仲間を得ているのだ?トライですら、逃げ出したぞ」

 

え?そうなの?あっ、本当だ、トライも外に出ていた。根気良く説得をして、トライも含めて、僕の魂に戻っていってもらった。そういや、一誠は?

 

『むじゃ君と友達になったよ♪』

 

って、元気な声が帰ってきた。なら、いいか。そして、4人で家へ転移をした。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。