---シュウ---
小遣い稼ぎというか、一誠の舌を満たす為、バイトをする僕。仕事の打ち合わせ場所を、ファルコンの店に固定して、そこで一誠、リアス、ソーナの食べた分を、仕事を持ち込んだ者に払わせている。
今日も呼び出された。誠の家からファルコンの店まで、距離があるので、送迎役が必要となる。一誠達だけでは不安なので。だいたい仕事の関係者か、達也達であるが、今日は仕事を持ち込んだ冴子だった。
「好きなだけ食べていいわよ~♪」
と言う言葉を合図に、細々とアレコレ頼む三人。ファルコン、美樹、かすみは、小さな常連達に優しい。サービスをアレコレしてくれる。ありがたい、
「あっ、林檎がウサギさんだぁ~♪」
リアスの喜ぶ声がする。ここは居心地が良いので、寝るのに最適である。何か遭っても、ファルコンがいるので安心だし。
しばし寝ていると、一誠がスイッチしてきた。目の前には僕の為のコーヒーが、既に良い香りを奏でている。リアス達は、隣接するファルコン、美樹夫妻の家にかすみと、いったようだ。
「シュウ、仕事の話だけど、亜人って知っている?」
と、冴子が話を切り出してきた。亜人?どこかで聞いたことがある単語だ。どこだっけかな?記憶の奥の方…亘の記憶の引き出しに手をかける。これかな?
「怪異の特性を持つ人間のことかな?」
「そうそう」
ビンゴのようだ。そうか、この世界でもいるのか。ほんと、この世界は、なんでもアリだな。
「で、知り合いの刑事がね。彼は亜人課という部署にいるの。亜人関連の事件捜査や、事件予防などをする部署なんだけど…」
亜人課?AMPとは違うのかな?
「AMPとは違うの?」
「あぁ、AMPほどメジャーじゃないわ。それに罪の程度が月とすっぽんだし、亜人は人間の法律内なのよ」
AMPは人間の法律外だな、扱う事件は。
「で、知り合いの亜人に、相談を持ちかけられたそうなんだけど、どうアドバイスをして良いかわからないって…」
冴子はちょっと頬を赤らめている。そっち系の悩みなのか?あっ…
「サッキュバス?」
「シュウ♪正解よ♪さすが、エロ神様♪」
あぁ、あいつか…佐藤なんとかだっけ?
「で、相談に乗って欲しいんだけど」
「食べていい?」
「う~ん、合意の上ならば…シュウには効かないでしょ?催淫って言うのは」
あぁ、そういう事で僕に?サッキュバスに催淫されると、エロ人間になってしまう。僕の場合は、既にエロ神なので、これ以上エロくなれないのだ。
「う~ん、小学生姿の僕の言うことを、信じて貰えるかな?」
「そこだね、問題は…う~ん」
冴子と共に悩む。相談に乗るのは良いが、見た目が小学生の、僕の言葉の信憑性を、疑われる心配が大。
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その日の夜、サッキュバスの亜人、佐藤 早紀絵の家に転移した僕。山奥の一軒家に住む彼女。起きている時は自制が効き、本人の意志で特性を抑えられるのだが、睡眠中は特性をダダ漏れさせて、近所の人々が催淫されてしまうらしい。なので、周囲に民家の無い場所に住んでいる彼女。
家に入っていくと、缶ビール片手に妄想し、マスをかいていた。う~ん、どうなんだ?一応学校の先生だけど…部屋にはビールの空き缶が散乱している。荒れた生活だな…
「すみませ~ん!宇垣さんに依頼されてきました」
と、声をかけたが、彼女は妄想の世界から戻って来ず、スルーされた。彼女の姿を見ている僕。かわいい女性のマス…そそるなぁ♪
『脱衣緊縛』『催淫』
つい、術を発動してしまった。自分の身に起こったことが、理解できずにプチパニックに陥る彼女だったが、催淫の効果で身も心も蕩けているようだ。
「もっと…もっと…ください。激しく、いたぶってください」
エムのようだ。では、三角木馬を創造し、そこに跨がらせた。愉しんでいる彼女。そして、様々なプレイで調教していき…朝を迎えた。
---早紀絵---
ムクッ!モリモリ…グィ~ン…
身体の中で、何かが大きくなっていく感触で目が覚めた。目覚まし時計を見る。もう朝だ。日曜みたいだ。もう少し寝るか…ふわぁ~…って、暢気に欠伸をしたのだが、身体の芯が熱い。これって…確かめようとするのだが、手が動かない。え?何で?状況の把握が出来無い。ここは私の家…え?…なんで、縛られているの?身体に触る縄の感触で、それはエロ本に出てくる亀甲縛りではないかと推測されるのだが…
誰が、私を縛ったんだ?部屋の中の気配を探るが、誰もいないみたいだ。立ち上がろうと、足に力を入れると
ムクムク…
確実に、私の中で何かがデカく成っている…えっ…誰かと交わっている…そんな感じがする。そんな感じというのは、彼氏いない歴イコール年齢の私は、未だに未経験な為、実際の感じがわからないのだ。
プチパニックになっていく。腹這いの私の目の前には、相手の顔が無い。見えない相手に犯されているのか…いや、私が上にいるって事は、誘ったのか…ますますパニックに陥っていく。
再び立ち上がろうと足に力を入れると…あぅ~ん…プチ絶頂を迎え、力無く腹這い状態になる。腹筋と背筋が痙攣して波打っている。そうか、足に力を込めるっていうのは、アレを締めるってことだから、アレに刺激を…きゃあ~♪
何回かのプチ絶頂を体験して、落ち着けるようになってきた。で、胸元を覗き混むと、誰かの髪の毛が見えた。そうか、見えない相手ではなく、背が低いだけのようだ。ほっとした私…でも現状から抜けられない。下腹部辺りの痙攣により、私の腰は微妙に前後運動をして、確実に相手のアレを大きくしている。
そういえば、膜喪失のイベントは?あれ?まさか、意識が無い時に…少し哀しくなったのだが、直ぐに現実に引き戻される。プチでなく、本当の意味の絶頂に達したようで、全身が痙攣していく。口から唾液が零れ出て行く。そして、意識は彼方へと…
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気が付くと、宇垣さんと、知らない美人な女性がいた。女性は子供を抱いて介抱しているようだ。どうしたんだ?私にはバスタオルが巻かれていた。
「気が付いたか?お前、男に飢えているからって、小学生を襲うこと無いだろ?」
って、宇垣さん…えっ?初体験の相手って小学生?
「朝、来てみたら、彼に騎乗位していたぞ…はぁ~」
溜息を吐いている宇垣さん。えぇぇぇ~!そんな事をしたの?記憶に無い…
「彼はお前の体液塗れで意識朦朧だったぞ。お前の体内からは彼の体液が流れていたし…何しているんだ?まったく…」
え…それって…中出し…えぇぇぇぇ~!初体験で中に…ショックだわ…それも知らない小学生に…
「あ、あ、あ、あの子は誰ですか?」
「はぁ?知らないで喰ったのか?お前なぁ…教師なんだろ?休みの日でも自制しろよ」
自制…特性の自制は注意していたが、休みの日の欲望の自制まではしてなかった。部屋にはビールの空き缶が散乱したままだし。
「お前の悩みの解決をしてくれる人物だよ。それを…まったく…」
私の悩みの解決?小学生の彼には無理だと思うけど…
---シュウ---
一誠の目覚めと共にスイッチされ、早紀絵の拘束は解けた。一誠のアレは今朝も元気にそそり立っていき、手の拘束が解けた早紀絵は起き上がることが出来、騎乗位に体位を変え、更なる快楽を求めていった。そんな時、不幸にも宇垣さんと冴子が到着して、現場を視認され、座り込んだ早紀絵。騎乗位をしていることを忘れて。その結果、一誠のアレは、早紀絵の子宮を直撃し、早紀絵は更なる刺激で意識を持って行かれ、一誠は感じたことの無い刺激で大噴火…倒れ込んできた早紀絵と衝突をして意識を持って行かれた…
突然のことで、スイッチしたのは、一誠の失神後だった。
「シュウ、大丈夫?」
冴子に救出された僕。
「一誠がやられた…いい経験だと思い、一誠とスイッチしないでいたら…僕の判断ミスだ…」
凹む僕。そんな僕を優しく抱きしめてくれる冴子。
「怪我は無い?」
「大きな怪我は無い。多少の傷は再生するし」
そして、早紀絵を睨む冴子。
「どういうつもり?小学生相手に騎乗位って…失神したら、こういうことになるって思わなかったの?」
意識が朦朧としている早紀絵。
「しょうがないよ、冴子…彼女、初めてなんだから♪」
僕の言葉で目が点になる冴子。
「えっ?初めて…サッキュバスなのに?」
「特性を気にしすぎる位気にして、こんな生活になったんだよ。休日だけは、欲望の自制をはずす…だから、責めないであげて」
「そうなのか…シュウがそういうなら♪」
僕を小動物の様に扱い始めた冴子。
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僕の能力で衣服を纏わせて、早紀絵の意識が覚醒するのを待った。そして、はっきりした意識の彼女に話をする。
「普通の生活をしてみない?」
僕の言葉に、驚くような顔の彼女。
「こんな人気の無い山奥で、休みの度に自堕落な生活じゃ、心が荒むよ。いいの?」
俯き、首を横に振る彼女。
「住む場所と働く場所を提供する。それでどう?」
僕の申し出に顔をゆっくりと上げた彼女。
「えっ、働く場所?住む場所?」
「そう…学校の先生を続けさせてあげる。学校は替わってもらうけど。住む場所は、自制をしないでも大丈夫な処だ。どうかな?」
「そんな場所ってあるの?」
やはり、信用されない小学生な僕の言葉。
「あるよ。ちょっと待ってね」
スマホを取り出して、サーゼクスへ連絡をして、教師枠を抑えた。
「新しい職場は、私立駒王学園の中等部だ。で、住む場所は、確保してある。冴子、この部屋だけで転移する。後の荷物は頼めるかな?」
「了解です♪」
部屋から宇垣さんと冴子が出た。僕はこの部屋の荷物ごと、彼女の新しい部屋へ転移した。そこは、僕の家…兵藤邸の女性メンバーのフロアの1室だ。
「引っ越ししたよ♪」
キョトンとした彼女は、急に、窓を開けて外を見た。
「こ、こ、ここってどこですか~?」
山奥の一軒家から、住宅街に転移したことに驚く早紀絵。
「駒王町の兵藤邸の女子メンバーのフロアの一室だよ。リビング兼食堂は1階にある。風呂は男女別だ。細かい説明はメイド達に聞いてくれ」
「メイド…」
そこに反応するの?
「そう、数名いる。紹介するから、着いてきて」
二人で部屋を出て、リビングへ向かった。
「紹介する。新しい住民のサッキュバスの亜人の佐藤早紀絵先生だ」
メイド4名が並んでいる前で紹介した。
「で、困ったことがあれば、メイド長のリーラに訊いてくれ」
「リーラです。よろしくお願いします」
リーラが頭を下げ、丁寧にお辞儀をした。
「後の三名は。フィアとラムとレムだ」
紹介された三名が、同時にお辞儀をした。
「あとは…そうだ!この家には結界が張ってあるので、催淫の効果は近所に伝搬しない。この家の住民は、早紀絵の催淫程度では、変化無いから問題はない。そうだ、姉ちゃんに、護符を作って貰おうっと。リーラ、後頼むよ」
---早紀絵---
突然の状況の変化に戸惑う私。え?どういうこと?
「ここの住民は、エロ神の催淫を受けているので、他者の催淫は効果無いんですよ」
って、メイド長のリーラさんが説明してくれた。はぁ?エロ神?
「あなたが一緒にいた人物です。彼はエロ神様。この家で、一番エライ人と思っていてください」
え…あの子、神様なんだ…
「あと、この家には普通の人間の方が少ないですから、普通にしていても大丈夫ですよ」
人間が少ない?はぁ?みんな、亜人なの?疑問が頭を埋め尽くす。
「亜人は、あなた一人です。そうでは無くて、他の種族が多いんです」
他の種族…えっ…顔から血の気が失せるのがわかる。
「リーラさんは人間ですよね?」
「そうですよ」
「ダウト♪」
フィアさんが意を唱えた。
「リーラさんは、元聖書の神です♪」
へ?
「私は悪魔で、ラムさん、レムさんは双子の姉妹で鬼なんですよ♪」
はい?何か違う世界に連れ込まれた感がある。ここって、どこ?
「ここは駒王町の兵藤誠邸ですよ。もう、フィア、ビビらせないでね。シュウに怒られるわよ」
「嘘はダメっていつもいわれているでしょ♪」
兵藤誠…あっ…現代の英雄って言われている方?同姓同名?
「前者です。ご主人様は、いまヴァルハラに出張中です」
うわぁ~、次元の違う世界に投げ込まれたようだ。恐い…
「あっ…初日から怖がらせないでよ~」
あの少年…神様の声がした。
「あぁ、そういうことか。フィア…お前の言う事は正しい。でも、時と場合を考えてくれ。頼む。お前を躾たくないから」
「え?躾けてください♪」
「確信犯か…でも、今度ね。今、忙しいから」
私の頭に何かを当てた彼。何かが吸い込まれて行く感覚がある。
「今、君に入れたのは、無駄に特性が発揮しないようにする護符だ。普通に外を歩いても大丈夫だからね」
護符?
「まぁ、ここの生活に慣れてね」
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駒王町での生活に慣れた頃、転職前の学校を訪れ、校長先生、教頭先生、そして、お世話になった高橋先生に挨拶をした。
高橋先生はこの学校の生物の教師であるが、在籍している3名の亜人な生徒達の良き相談相手である。あぁ、私も相談したことが何回か有るし♪
今、高橋先生の準備室にいる。亜人である生徒三名も一緒にいる。
「どうですか?新しい学校は?慣れましたか?」
いつも白衣姿の高橋先生。
「えぇ、まだ戸惑う点もありますけど」
この学校の教師時代は催淫を誘発しないために、ジャージ姿に眼鏡をして、髪をアップに。色気というものを感じさせない姿でいたけど、今は本来いたかった姿でここにいるので、みな私の変身ぷりに驚いて言葉が少な目だ。
「サッキー…どうしたの…その恰好は…」
私を愛称で呼んでいるのは、小鳥遊ひかりさん。バンパイアの亜人である。
「催淫の効果を抑える護符を頂いたので…もう自制しなくても良くなって…」
「そうか…ジャージ姿で眼鏡だったのは、自制の為だったんですか」
と、高橋先生。耳が熱い。軽く頷く私。
「新しい学校はどんな感じなんですか?」
デュラハンの亜人の町京子さんが訊いてきた。
「今は、中等部で教えています。時期が来たら高等部で教えられるそうです。で、学校の雰囲気は、亜人っていうのを意識しないで済みます」
「どうしてですか?」
雪女の亜人の日下部雪さんが訊いてきた。
「今、教えているクラスは、普通の人間がいないから…」
目が点になる高橋先生達。
「普通の人間がいないって…どういう人間ならいるのですか?」
高橋先生が喰い付いた。
「陰陽師とか退魔師とかの魔法使いとかのお子様とか…」
「とか?」
「悪魔…」
「「あ、く、ま?」」
開いた口が閉じないみんな。
「そう、理事長先生が魔王様なの…」
「はぁ?」
「下宿先は、神様とか鬼とかバンパイアとかがいたり…」
と、彼らの好奇心を焚きつける。
「あ、あ、亜人でなくて…本物ですか?」
「みたい…」
静まり返る室内。暫くして、遊びに行きたいとか、見学したいとか、の声が飛び交う。
「今度の週末に来る?」
彼らを誘う私。頷くみんな。約束をして帰る…シュウさんの計画通りだわ…
---高橋鉄男---
電車を乗り継ぎ、駒王町に着いた。結構時間がかかるな。駅前広場に行くと、佐藤先生が待っていた。
「すみません。お言葉に甘えてきました」
「いえ、お待ちしていました♪」
駅前の大通りから逸れると、住宅街へと風景が変わった。長い塀の横を歩く。この塀って、一区画のようだけど、金持ちの家か?随分と広い囲いだな。
途中、塀が途切れ、剣道の道場らしき物があった。道場で練習している子達が、佐藤先生に挨拶をしている。
「教え子さんですか?」
「いえ、同居人です。あそこも敷地内ですから…」
はぁ?おい、広すぎるだろ…塀を見始めてからすでに10分は歩いている。ひかる達はその事実に気づかずに佐藤先生と話している。どんな人物の家なんだ?俺の興味はそっちに行く。
さらに10分ほど歩いて、正門らしき物が見えた。
「ここです♪」
正面から見た家は、普通なのだが、奥行きが深そうだ。玄関を入ると、メイドさん達がいて、俺達をリビングへと案内してくれた。メイドのいる家って…
「ごめんなさい。部屋には案内できません。ここは共有スペースなので、ここまでです」
とてつも無く広いリビング。
「ここって、何名くらい住んでいるんですか?」
「う~ん…どうなんだろう?見かけただけでも50近くはいるかな?」
50名?どんだけ住んでいるんだ?ここには…
「で、誰に会いたいのかな?」
獲物を狙うハンターの視線を感じる。脱出路を確認するが、玄関へと通じる扉の前にはメイドさんが立ち塞がっている。
「彼らが早紀絵の?」
少年の声が聞こえた。みんなで声の主を見る。小学生のように見える少年。
「えぇ、元同僚の高橋先生と、バンパイアな亜人のひかりちゃん、デュラハンな亜人の京子ちゃん、雪女の亜人の雪ちゃんです」
「どうも、初めまして。代羽周太郎です」
代羽…周太郎?確か…ディープスノー社のCEOだったような。同姓同名かな?
「いえ、僕がディープスノーのCEOです」
えっ?俺は声を出していないぞ…これって…
「心の声がダダ漏れですよ、高橋先生♪」
こいつ…人間では無いのか…
「ですね♪興味本位で、異世界に足を踏み入れると、大怪我をしますよ」
異世界…恐い…鳥肌が立ってきた…ここは危険だと、俺の本能がいっているが、ひかり達は気づいていないようだ。亜人だから、危険を感じないのか?
「そうだと思いますよ。人間と危険に対する度合いが、違うんでしょうね」
「シュウさん、脅すのはそれくらいにしてください!」
「あぁ、悪い悪い。早紀絵の想い人だから、意地悪してみたくなったんだ♪」
えっ?佐藤先生の想い人?俺が…?
「それは、内緒にしてくださいって、言ってあったでしょ~、もう…」
耳と頬を真っ赤にした佐藤先生。
「え?サッキーって、先生のことが好きだったの?」
驚いた顔をしているひかり達。いや、俺も驚いているぞ。
「リーラ、コーヒータイムにしよう♪」
「はい♪」
目の前に美味しそうなケーキやら料理が並ぶ。ひかり達は食べ進めるが、俺は…
「高橋先生は食欲無いんですか?それとも早紀絵を♪」
「もう…シュウさん…その話は…」
真っ赤になって抗議している佐藤先生。
「なぁ、ここはどういう場所なんだ?ただの下宿に思えないが…」
心に刺さっている疑問を口にした。
「ここ?見ての通りの場所ですよ。そんなに警戒しなくても大丈夫。命は保証します」
命は?何の保証は無いんだ?
「そうですね…選択の余地は無いとでも言っておきましょうか?」
選択の余地?何かの選択を迫るのか。それは…
「なぁ、君達も転校しないか?」
彼は、ひかり達に転校を勧めた。
「う~ん、私立でしょ?お金が…う~ん」
悩むひかり達。
「お金は心配しないでいい。君達の大学卒業までの学費は、もう支払ってあるからね♪」
え?支払済み?これにはひかり達も固まった。
「ここなら、亜人らしく生きられると思うんだ」
「まさか…私達の身体目当て?」
ひかりが身構えた。
「うん?女性には困っていないよ。それに強制的にあれこれすることもしない」
「ダウト♪」
彼の後ろから…もの凄くかわいい女性が、異を唱えた。
「シュウさん、催淫はするでしょ?」
「あ…まぁ、たまにね。あぁ、彼女は代羽深雪。僕の妻だよ」
はぁ?妻?小学生なのに?
「高橋先生、見た目で判断すると痛い目に遭いますよ♪」
うん?待て、催淫だと?彼はインキュバスなのか?
「違います。インキュバスでは無いです」
え~っと、後催淫の能力を持っているのは…
「シュウさんは、エロ神様ですよ♪」
彼に抱きつき、頬を擦り合わせて、うっとりとしている深雪さん。えっ…エロ神様…
「神様?」
ひかり達も固まっている。
「深雪…内緒だって、それは♪」
苦笑いしている彼。本当なんだ…あっ、深雪さんって…ディープスノーと関係あるのか?
「彼女の名前からつけたんだよ♪そうだ、二人のすれ違った愛にプレゼントをあげる」
えっ?次の瞬間、俺と佐藤先生は、全裸で肌を合わせていた。
「あぁぁぁ…シュウさん…いきなりこれは…ねぇ」
って、俺に同意を求めた佐藤先生は、俺と…
---京子---
一瞬で姿を消した高橋先生と佐藤先生。
「え?え?どこに行ったの?」
「大人の二人には、大人にしか分からないことがあるんだろう。で、転校しないかな?」
魅力は有る。大学までの学費の心配を、しないで良いのは、有り難い。でも…
「あぁ、みんなのご両親には、話をしてある。みんな、君達が望めば、転校させたいと言っていたよ」
私達は一斉に親に確認をした。その結果、彼の言う通りだった。いつ、根回しをしたんだ?
「ねぇねぇ、妹も一緒でもいい?」
ひかりが訊いた。
「うん?そのつもりで、4人分支払ったけど…」
仕事が早い…
「じゃ、決定だな。リーラ、部屋に案内してあげて♪」
「はい♪」
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次の日には荷物が届いた。あの子…神様だっけ、仕事が早い。こうなることが分かっていたみたいだ。
月曜日から転校した。が…中学1年生として転校していた。あれ?手違いと思い、訊いてみたのだけど、特性を理解するには中等部からリスタートが良いって、判断のようだ。
「なんか、落第した気分だよ~。中学からって…」
ひかりちゃんは嘆いていた。でも、ここでは好奇な目で見られることなく、畏怖されることも無かった。
「デュラハンかぁ…本物なら初等部にいるぞ」
って、教えられたり。って、亜人で無くて本物がいるの?それは驚きだ。そうそう、高橋先生も、この学校に赴任してきた。生物の先生としてで無くて、生態の先生らしく。今は授業を受け持つことなく、勉強している。