※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

60 / 142
亜人ちゃんと触れ合いたい*

 

---シュウ---

 

小遣い稼ぎというか、一誠の舌を満たす為、バイトをする僕。仕事の打ち合わせ場所を、ファルコンの店に固定して、そこで一誠、リアス、ソーナの食べた分を、仕事を持ち込んだ者に払わせている。

 

今日も呼び出された。誠の家からファルコンの店まで、距離があるので、送迎役が必要となる。一誠達だけでは不安なので。だいたい仕事の関係者か、達也達であるが、今日は仕事を持ち込んだ冴子だった。

 

「好きなだけ食べていいわよ~♪」

 

と言う言葉を合図に、細々とアレコレ頼む三人。ファルコン、美樹、かすみは、小さな常連達に優しい。サービスをアレコレしてくれる。ありがたい、

 

「あっ、林檎がウサギさんだぁ~♪」

 

リアスの喜ぶ声がする。ここは居心地が良いので、寝るのに最適である。何か遭っても、ファルコンがいるので安心だし。

 

しばし寝ていると、一誠がスイッチしてきた。目の前には僕の為のコーヒーが、既に良い香りを奏でている。リアス達は、隣接するファルコン、美樹夫妻の家にかすみと、いったようだ。

 

「シュウ、仕事の話だけど、亜人って知っている?」

 

と、冴子が話を切り出してきた。亜人?どこかで聞いたことがある単語だ。どこだっけかな?記憶の奥の方…亘の記憶の引き出しに手をかける。これかな?

 

「怪異の特性を持つ人間のことかな?」

 

「そうそう」

 

ビンゴのようだ。そうか、この世界でもいるのか。ほんと、この世界は、なんでもアリだな。

 

「で、知り合いの刑事がね。彼は亜人課という部署にいるの。亜人関連の事件捜査や、事件予防などをする部署なんだけど…」

 

亜人課?AMPとは違うのかな?

 

「AMPとは違うの?」

 

「あぁ、AMPほどメジャーじゃないわ。それに罪の程度が月とすっぽんだし、亜人は人間の法律内なのよ」

 

AMPは人間の法律外だな、扱う事件は。

 

「で、知り合いの亜人に、相談を持ちかけられたそうなんだけど、どうアドバイスをして良いかわからないって…」

 

冴子はちょっと頬を赤らめている。そっち系の悩みなのか?あっ…

 

「サッキュバス?」

 

「シュウ♪正解よ♪さすが、エロ神様♪」

 

あぁ、あいつか…佐藤なんとかだっけ?

 

「で、相談に乗って欲しいんだけど」

 

「食べていい?」

 

「う~ん、合意の上ならば…シュウには効かないでしょ?催淫って言うのは」

 

あぁ、そういう事で僕に?サッキュバスに催淫されると、エロ人間になってしまう。僕の場合は、既にエロ神なので、これ以上エロくなれないのだ。

 

「う~ん、小学生姿の僕の言うことを、信じて貰えるかな?」

 

「そこだね、問題は…う~ん」

 

冴子と共に悩む。相談に乗るのは良いが、見た目が小学生の、僕の言葉の信憑性を、疑われる心配が大。

 

------

 

その日の夜、サッキュバスの亜人、佐藤 早紀絵の家に転移した僕。山奥の一軒家に住む彼女。起きている時は自制が効き、本人の意志で特性を抑えられるのだが、睡眠中は特性をダダ漏れさせて、近所の人々が催淫されてしまうらしい。なので、周囲に民家の無い場所に住んでいる彼女。

 

家に入っていくと、缶ビール片手に妄想し、マスをかいていた。う~ん、どうなんだ?一応学校の先生だけど…部屋にはビールの空き缶が散乱している。荒れた生活だな…

 

「すみませ~ん!宇垣さんに依頼されてきました」

 

と、声をかけたが、彼女は妄想の世界から戻って来ず、スルーされた。彼女の姿を見ている僕。かわいい女性のマス…そそるなぁ♪

 

『脱衣緊縛』『催淫』

 

つい、術を発動してしまった。自分の身に起こったことが、理解できずにプチパニックに陥る彼女だったが、催淫の効果で身も心も蕩けているようだ。

 

「もっと…もっと…ください。激しく、いたぶってください」

 

エムのようだ。では、三角木馬を創造し、そこに跨がらせた。愉しんでいる彼女。そして、様々なプレイで調教していき…朝を迎えた。

 

 

---早紀絵---

 

ムクッ!モリモリ…グィ~ン…

 

身体の中で、何かが大きくなっていく感触で目が覚めた。目覚まし時計を見る。もう朝だ。日曜みたいだ。もう少し寝るか…ふわぁ~…って、暢気に欠伸をしたのだが、身体の芯が熱い。これって…確かめようとするのだが、手が動かない。え?何で?状況の把握が出来無い。ここは私の家…え?…なんで、縛られているの?身体に触る縄の感触で、それはエロ本に出てくる亀甲縛りではないかと推測されるのだが…

 

誰が、私を縛ったんだ?部屋の中の気配を探るが、誰もいないみたいだ。立ち上がろうと、足に力を入れると

 

ムクムク…

 

確実に、私の中で何かがデカく成っている…えっ…誰かと交わっている…そんな感じがする。そんな感じというのは、彼氏いない歴イコール年齢の私は、未だに未経験な為、実際の感じがわからないのだ。

 

プチパニックになっていく。腹這いの私の目の前には、相手の顔が無い。見えない相手に犯されているのか…いや、私が上にいるって事は、誘ったのか…ますますパニックに陥っていく。

 

再び立ち上がろうと足に力を入れると…あぅ~ん…プチ絶頂を迎え、力無く腹這い状態になる。腹筋と背筋が痙攣して波打っている。そうか、足に力を込めるっていうのは、アレを締めるってことだから、アレに刺激を…きゃあ~♪

 

何回かのプチ絶頂を体験して、落ち着けるようになってきた。で、胸元を覗き混むと、誰かの髪の毛が見えた。そうか、見えない相手ではなく、背が低いだけのようだ。ほっとした私…でも現状から抜けられない。下腹部辺りの痙攣により、私の腰は微妙に前後運動をして、確実に相手のアレを大きくしている。

 

そういえば、膜喪失のイベントは?あれ?まさか、意識が無い時に…少し哀しくなったのだが、直ぐに現実に引き戻される。プチでなく、本当の意味の絶頂に達したようで、全身が痙攣していく。口から唾液が零れ出て行く。そして、意識は彼方へと…

 

-----

 

気が付くと、宇垣さんと、知らない美人な女性がいた。女性は子供を抱いて介抱しているようだ。どうしたんだ?私にはバスタオルが巻かれていた。

 

「気が付いたか?お前、男に飢えているからって、小学生を襲うこと無いだろ?」

 

って、宇垣さん…えっ?初体験の相手って小学生?

 

「朝、来てみたら、彼に騎乗位していたぞ…はぁ~」

 

溜息を吐いている宇垣さん。えぇぇぇ~!そんな事をしたの?記憶に無い…

 

「彼はお前の体液塗れで意識朦朧だったぞ。お前の体内からは彼の体液が流れていたし…何しているんだ?まったく…」

 

え…それって…中出し…えぇぇぇぇ~!初体験で中に…ショックだわ…それも知らない小学生に…

 

「あ、あ、あ、あの子は誰ですか?」

 

「はぁ?知らないで喰ったのか?お前なぁ…教師なんだろ?休みの日でも自制しろよ」

 

自制…特性の自制は注意していたが、休みの日の欲望の自制まではしてなかった。部屋にはビールの空き缶が散乱したままだし。

 

「お前の悩みの解決をしてくれる人物だよ。それを…まったく…」

 

私の悩みの解決?小学生の彼には無理だと思うけど…

 

 

 

---シュウ---

 

一誠の目覚めと共にスイッチされ、早紀絵の拘束は解けた。一誠のアレは今朝も元気にそそり立っていき、手の拘束が解けた早紀絵は起き上がることが出来、騎乗位に体位を変え、更なる快楽を求めていった。そんな時、不幸にも宇垣さんと冴子が到着して、現場を視認され、座り込んだ早紀絵。騎乗位をしていることを忘れて。その結果、一誠のアレは、早紀絵の子宮を直撃し、早紀絵は更なる刺激で意識を持って行かれ、一誠は感じたことの無い刺激で大噴火…倒れ込んできた早紀絵と衝突をして意識を持って行かれた…

 

突然のことで、スイッチしたのは、一誠の失神後だった。

 

「シュウ、大丈夫?」

 

冴子に救出された僕。

 

「一誠がやられた…いい経験だと思い、一誠とスイッチしないでいたら…僕の判断ミスだ…」

 

凹む僕。そんな僕を優しく抱きしめてくれる冴子。

 

「怪我は無い?」

 

「大きな怪我は無い。多少の傷は再生するし」

 

そして、早紀絵を睨む冴子。

 

「どういうつもり?小学生相手に騎乗位って…失神したら、こういうことになるって思わなかったの?」

 

意識が朦朧としている早紀絵。

 

「しょうがないよ、冴子…彼女、初めてなんだから♪」

 

僕の言葉で目が点になる冴子。

 

「えっ?初めて…サッキュバスなのに?」

 

「特性を気にしすぎる位気にして、こんな生活になったんだよ。休日だけは、欲望の自制をはずす…だから、責めないであげて」

 

「そうなのか…シュウがそういうなら♪」

 

僕を小動物の様に扱い始めた冴子。

 

----

 

僕の能力で衣服を纏わせて、早紀絵の意識が覚醒するのを待った。そして、はっきりした意識の彼女に話をする。

 

「普通の生活をしてみない?」

 

僕の言葉に、驚くような顔の彼女。

 

「こんな人気の無い山奥で、休みの度に自堕落な生活じゃ、心が荒むよ。いいの?」

 

俯き、首を横に振る彼女。

 

「住む場所と働く場所を提供する。それでどう?」

 

僕の申し出に顔をゆっくりと上げた彼女。

 

「えっ、働く場所?住む場所?」

 

「そう…学校の先生を続けさせてあげる。学校は替わってもらうけど。住む場所は、自制をしないでも大丈夫な処だ。どうかな?」

 

「そんな場所ってあるの?」

 

やはり、信用されない小学生な僕の言葉。

 

「あるよ。ちょっと待ってね」

 

スマホを取り出して、サーゼクスへ連絡をして、教師枠を抑えた。

 

「新しい職場は、私立駒王学園の中等部だ。で、住む場所は、確保してある。冴子、この部屋だけで転移する。後の荷物は頼めるかな?」

 

「了解です♪」

 

部屋から宇垣さんと冴子が出た。僕はこの部屋の荷物ごと、彼女の新しい部屋へ転移した。そこは、僕の家…兵藤邸の女性メンバーのフロアの1室だ。

 

「引っ越ししたよ♪」

 

キョトンとした彼女は、急に、窓を開けて外を見た。

 

「こ、こ、ここってどこですか~?」

 

山奥の一軒家から、住宅街に転移したことに驚く早紀絵。

 

「駒王町の兵藤邸の女子メンバーのフロアの一室だよ。リビング兼食堂は1階にある。風呂は男女別だ。細かい説明はメイド達に聞いてくれ」

 

「メイド…」

 

そこに反応するの?

 

「そう、数名いる。紹介するから、着いてきて」

 

二人で部屋を出て、リビングへ向かった。

 

「紹介する。新しい住民のサッキュバスの亜人の佐藤早紀絵先生だ」

 

メイド4名が並んでいる前で紹介した。

 

「で、困ったことがあれば、メイド長のリーラに訊いてくれ」

 

「リーラです。よろしくお願いします」

 

リーラが頭を下げ、丁寧にお辞儀をした。

 

「後の三名は。フィアとラムとレムだ」

 

紹介された三名が、同時にお辞儀をした。

 

「あとは…そうだ!この家には結界が張ってあるので、催淫の効果は近所に伝搬しない。この家の住民は、早紀絵の催淫程度では、変化無いから問題はない。そうだ、姉ちゃんに、護符を作って貰おうっと。リーラ、後頼むよ」

 

 

---早紀絵---

 

突然の状況の変化に戸惑う私。え?どういうこと?

 

「ここの住民は、エロ神の催淫を受けているので、他者の催淫は効果無いんですよ」

 

って、メイド長のリーラさんが説明してくれた。はぁ?エロ神?

 

「あなたが一緒にいた人物です。彼はエロ神様。この家で、一番エライ人と思っていてください」

 

え…あの子、神様なんだ…

 

「あと、この家には普通の人間の方が少ないですから、普通にしていても大丈夫ですよ」

 

人間が少ない?はぁ?みんな、亜人なの?疑問が頭を埋め尽くす。

 

「亜人は、あなた一人です。そうでは無くて、他の種族が多いんです」

 

他の種族…えっ…顔から血の気が失せるのがわかる。

 

「リーラさんは人間ですよね?」

 

「そうですよ」

 

「ダウト♪」

 

フィアさんが意を唱えた。

 

「リーラさんは、元聖書の神です♪」

 

へ?

 

「私は悪魔で、ラムさん、レムさんは双子の姉妹で鬼なんですよ♪」

 

はい?何か違う世界に連れ込まれた感がある。ここって、どこ?

 

「ここは駒王町の兵藤誠邸ですよ。もう、フィア、ビビらせないでね。シュウに怒られるわよ」

 

「嘘はダメっていつもいわれているでしょ♪」

 

兵藤誠…あっ…現代の英雄って言われている方?同姓同名?

 

「前者です。ご主人様は、いまヴァルハラに出張中です」

 

うわぁ~、次元の違う世界に投げ込まれたようだ。恐い…

 

「あっ…初日から怖がらせないでよ~」

 

あの少年…神様の声がした。

 

「あぁ、そういうことか。フィア…お前の言う事は正しい。でも、時と場合を考えてくれ。頼む。お前を躾たくないから」

 

「え?躾けてください♪」

 

「確信犯か…でも、今度ね。今、忙しいから」

 

私の頭に何かを当てた彼。何かが吸い込まれて行く感覚がある。

 

「今、君に入れたのは、無駄に特性が発揮しないようにする護符だ。普通に外を歩いても大丈夫だからね」

 

護符?

 

「まぁ、ここの生活に慣れてね」

 

 

-----

 

駒王町での生活に慣れた頃、転職前の学校を訪れ、校長先生、教頭先生、そして、お世話になった高橋先生に挨拶をした。

 

高橋先生はこの学校の生物の教師であるが、在籍している3名の亜人な生徒達の良き相談相手である。あぁ、私も相談したことが何回か有るし♪

 

今、高橋先生の準備室にいる。亜人である生徒三名も一緒にいる。

 

「どうですか?新しい学校は?慣れましたか?」

 

いつも白衣姿の高橋先生。

 

「えぇ、まだ戸惑う点もありますけど」

 

この学校の教師時代は催淫を誘発しないために、ジャージ姿に眼鏡をして、髪をアップに。色気というものを感じさせない姿でいたけど、今は本来いたかった姿でここにいるので、みな私の変身ぷりに驚いて言葉が少な目だ。

 

「サッキー…どうしたの…その恰好は…」

 

私を愛称で呼んでいるのは、小鳥遊ひかりさん。バンパイアの亜人である。

 

「催淫の効果を抑える護符を頂いたので…もう自制しなくても良くなって…」

 

「そうか…ジャージ姿で眼鏡だったのは、自制の為だったんですか」

 

と、高橋先生。耳が熱い。軽く頷く私。

 

「新しい学校はどんな感じなんですか?」

 

デュラハンの亜人の町京子さんが訊いてきた。

 

「今は、中等部で教えています。時期が来たら高等部で教えられるそうです。で、学校の雰囲気は、亜人っていうのを意識しないで済みます」

 

「どうしてですか?」

 

雪女の亜人の日下部雪さんが訊いてきた。

 

「今、教えているクラスは、普通の人間がいないから…」

 

目が点になる高橋先生達。

 

「普通の人間がいないって…どういう人間ならいるのですか?」

 

高橋先生が喰い付いた。

 

「陰陽師とか退魔師とかの魔法使いとかのお子様とか…」

 

「とか?」

 

「悪魔…」

 

「「あ、く、ま?」」

 

開いた口が閉じないみんな。

 

「そう、理事長先生が魔王様なの…」

 

「はぁ?」

 

「下宿先は、神様とか鬼とかバンパイアとかがいたり…」

 

と、彼らの好奇心を焚きつける。

 

「あ、あ、亜人でなくて…本物ですか?」

 

「みたい…」

 

静まり返る室内。暫くして、遊びに行きたいとか、見学したいとか、の声が飛び交う。

 

「今度の週末に来る?」

 

彼らを誘う私。頷くみんな。約束をして帰る…シュウさんの計画通りだわ…

 

 

 

---高橋鉄男---

 

電車を乗り継ぎ、駒王町に着いた。結構時間がかかるな。駅前広場に行くと、佐藤先生が待っていた。

 

「すみません。お言葉に甘えてきました」

 

「いえ、お待ちしていました♪」

 

駅前の大通りから逸れると、住宅街へと風景が変わった。長い塀の横を歩く。この塀って、一区画のようだけど、金持ちの家か?随分と広い囲いだな。

 

途中、塀が途切れ、剣道の道場らしき物があった。道場で練習している子達が、佐藤先生に挨拶をしている。

 

「教え子さんですか?」

 

「いえ、同居人です。あそこも敷地内ですから…」

 

はぁ?おい、広すぎるだろ…塀を見始めてからすでに10分は歩いている。ひかる達はその事実に気づかずに佐藤先生と話している。どんな人物の家なんだ?俺の興味はそっちに行く。

 

さらに10分ほど歩いて、正門らしき物が見えた。

 

「ここです♪」

 

正面から見た家は、普通なのだが、奥行きが深そうだ。玄関を入ると、メイドさん達がいて、俺達をリビングへと案内してくれた。メイドのいる家って…

 

「ごめんなさい。部屋には案内できません。ここは共有スペースなので、ここまでです」

 

とてつも無く広いリビング。

 

「ここって、何名くらい住んでいるんですか?」

 

「う~ん…どうなんだろう?見かけただけでも50近くはいるかな?」

 

50名?どんだけ住んでいるんだ?ここには…

 

「で、誰に会いたいのかな?」

 

獲物を狙うハンターの視線を感じる。脱出路を確認するが、玄関へと通じる扉の前にはメイドさんが立ち塞がっている。

 

「彼らが早紀絵の?」

 

少年の声が聞こえた。みんなで声の主を見る。小学生のように見える少年。

 

「えぇ、元同僚の高橋先生と、バンパイアな亜人のひかりちゃん、デュラハンな亜人の京子ちゃん、雪女の亜人の雪ちゃんです」

 

「どうも、初めまして。代羽周太郎です」

 

代羽…周太郎?確か…ディープスノー社のCEOだったような。同姓同名かな?

 

「いえ、僕がディープスノーのCEOです」

 

えっ?俺は声を出していないぞ…これって…

 

「心の声がダダ漏れですよ、高橋先生♪」

 

こいつ…人間では無いのか…

 

「ですね♪興味本位で、異世界に足を踏み入れると、大怪我をしますよ」

 

異世界…恐い…鳥肌が立ってきた…ここは危険だと、俺の本能がいっているが、ひかり達は気づいていないようだ。亜人だから、危険を感じないのか?

 

「そうだと思いますよ。人間と危険に対する度合いが、違うんでしょうね」

 

「シュウさん、脅すのはそれくらいにしてください!」

 

「あぁ、悪い悪い。早紀絵の想い人だから、意地悪してみたくなったんだ♪」

 

えっ?佐藤先生の想い人?俺が…?

 

「それは、内緒にしてくださいって、言ってあったでしょ~、もう…」

 

耳と頬を真っ赤にした佐藤先生。

 

「え?サッキーって、先生のことが好きだったの?」

 

驚いた顔をしているひかり達。いや、俺も驚いているぞ。

 

「リーラ、コーヒータイムにしよう♪」

 

「はい♪」

 

 

目の前に美味しそうなケーキやら料理が並ぶ。ひかり達は食べ進めるが、俺は…

 

「高橋先生は食欲無いんですか?それとも早紀絵を♪」

 

「もう…シュウさん…その話は…」

 

真っ赤になって抗議している佐藤先生。

 

「なぁ、ここはどういう場所なんだ?ただの下宿に思えないが…」

 

心に刺さっている疑問を口にした。

 

「ここ?見ての通りの場所ですよ。そんなに警戒しなくても大丈夫。命は保証します」

 

命は?何の保証は無いんだ?

 

「そうですね…選択の余地は無いとでも言っておきましょうか?」

 

選択の余地?何かの選択を迫るのか。それは…

 

「なぁ、君達も転校しないか?」

 

彼は、ひかり達に転校を勧めた。

 

「う~ん、私立でしょ?お金が…う~ん」

 

悩むひかり達。

 

「お金は心配しないでいい。君達の大学卒業までの学費は、もう支払ってあるからね♪」

 

え?支払済み?これにはひかり達も固まった。

 

「ここなら、亜人らしく生きられると思うんだ」

 

「まさか…私達の身体目当て?」

 

ひかりが身構えた。

 

「うん?女性には困っていないよ。それに強制的にあれこれすることもしない」

 

「ダウト♪」

 

彼の後ろから…もの凄くかわいい女性が、異を唱えた。

 

「シュウさん、催淫はするでしょ?」

 

「あ…まぁ、たまにね。あぁ、彼女は代羽深雪。僕の妻だよ」

 

はぁ?妻?小学生なのに?

 

「高橋先生、見た目で判断すると痛い目に遭いますよ♪」

 

うん?待て、催淫だと?彼はインキュバスなのか?

 

「違います。インキュバスでは無いです」

 

え~っと、後催淫の能力を持っているのは…

 

「シュウさんは、エロ神様ですよ♪」

 

彼に抱きつき、頬を擦り合わせて、うっとりとしている深雪さん。えっ…エロ神様…

 

「神様?」

 

ひかり達も固まっている。

 

「深雪…内緒だって、それは♪」

 

苦笑いしている彼。本当なんだ…あっ、深雪さんって…ディープスノーと関係あるのか?

 

「彼女の名前からつけたんだよ♪そうだ、二人のすれ違った愛にプレゼントをあげる」

 

えっ?次の瞬間、俺と佐藤先生は、全裸で肌を合わせていた。

 

「あぁぁぁ…シュウさん…いきなりこれは…ねぇ」

 

って、俺に同意を求めた佐藤先生は、俺と…

 

 

 

---京子---

 

一瞬で姿を消した高橋先生と佐藤先生。

 

「え?え?どこに行ったの?」

 

「大人の二人には、大人にしか分からないことがあるんだろう。で、転校しないかな?」

 

魅力は有る。大学までの学費の心配を、しないで良いのは、有り難い。でも…

 

「あぁ、みんなのご両親には、話をしてある。みんな、君達が望めば、転校させたいと言っていたよ」

 

私達は一斉に親に確認をした。その結果、彼の言う通りだった。いつ、根回しをしたんだ?

 

「ねぇねぇ、妹も一緒でもいい?」

 

ひかりが訊いた。

 

「うん?そのつもりで、4人分支払ったけど…」

 

仕事が早い…

 

「じゃ、決定だな。リーラ、部屋に案内してあげて♪」

 

「はい♪」

 

 

-----

 

次の日には荷物が届いた。あの子…神様だっけ、仕事が早い。こうなることが分かっていたみたいだ。

 

月曜日から転校した。が…中学1年生として転校していた。あれ?手違いと思い、訊いてみたのだけど、特性を理解するには中等部からリスタートが良いって、判断のようだ。

 

「なんか、落第した気分だよ~。中学からって…」

 

ひかりちゃんは嘆いていた。でも、ここでは好奇な目で見られることなく、畏怖されることも無かった。

 

「デュラハンかぁ…本物なら初等部にいるぞ」

 

って、教えられたり。って、亜人で無くて本物がいるの?それは驚きだ。そうそう、高橋先生も、この学校に赴任してきた。生物の先生としてで無くて、生態の先生らしく。今は授業を受け持つことなく、勉強している。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。