※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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戦士の安息*

---シュウ---

 

船内…とっても戦い難い。剣が振り回せない。居合い斬りも、飛ぶ斬撃も封じ込まれた感じだ。ゼノヴィアはへたばり気味だし。基本的に僕達は、狭い場所は苦手だしな。なので、拳での攻撃に切り替え、ゼノヴィア、アイズと入れ替えに、白音と直を呼び入れた。

 

「倒しても倒してもキリが無いんだけど」

 

って、直もへたばってきた。

 

「キリが無いよな。どうするかな…白音はまだ大丈夫?」

 

「はい。お兄様に付いて行きます♪」

 

返事は元気そうだけど、疲れて居るよな。次は誰を出す?直を戻すと、滅なる力を装備として具現化したリアスがやって来た。

 

「2時間くらいなら、いけます!」

 

いや、あと30分くらいで接岸なんだけど…効率が悪いな。

 

『ハニー、効率悪すぎる。まだ1/4くらいしか終わっていないよ』

 

っと、キャッスルドランにいる軍師に、アドバイスを求めた。

 

『魔法でケリ付けるしかないかな…避けたいけど…』

 

ハニーの声は哀しそうだ。でも、それで行こう♪

 

『ハニー、それで行く。船ごと、宇宙空間へ強制転移させるよ』

 

『戻って来てくださいね』

 

『努力はする』

 

ハニーとの通信を切り、リアスと白音をキャッスルドランへ戻し、転移術を発動して、宇宙空間へと転移した。

 

 

 

---真由美---

 

シュウさんが載っている船が、どこかへと転移して消えた。仲間に不安さいっぱいの動揺が広がる。

 

『海に逃れた奴らを一匹も逃さないように!彼の想いを無駄にしないでくれ!』

 

この現場の指揮をまかされた将輝君が、念話で指示を出した。波間に少し見えるリビングデッドを狙撃していく。でも、石に当たらないのか、中々灰化していかない。あせりが出始めた頃、

 

「一条、遅れてすまない」

 

この現場にいなかった声がした。

 

「司波…深雪さん…ここには来ちゃダメだろ?」

 

「シュウさんの力が及ばなくなって、自由になれた。それって、そういうことだろ?」

 

達也君の言葉が心に刺さる。そう、この世界にはいないってことだよね。

 

「深雪、海を氷らせてくれ」

 

「はい、お兄様」

 

二人とも感情が伝わってこない声で会話している。何かを押し殺しているようだ。深雪さんの魔法で目の前の海が氷り付いた。その氷の大地を達也君の術で、滅していった。

 

「何?なんだ、その魔法は…」

 

将輝君は目を見張った。いや、司波兄妹を除いた、この場にいた全員が…

 

「このくらい出来無いと、シュウさんにドヤされますから」

 

と、達也君は涼しい表情だ。

 

「深雪、索敵を頼む」

 

「はい、お兄様」

 

彼らに負けていられない。海から上がってきたリビングデッドを、確実に灰にしていく。

 

 

 

---綾香---

 

最後の力を振り絞り、シュウが帰ってきた。また、この子はボロボロな状態だった。まぁ、今回はしょうがないけど。シュウにしか出来無い仕事だったから。膝枕に頭を載せ、頭を撫でてあげる。どうするかな?魂と心は眠っているだけで問題は無い。問題は器である。術でどうこうのレベルで無い程、損傷していた。自己再生に任すしか無いかな。

 

「姉ちゃん…戻らないと…」

 

目覚めてすぐ、自分のいるべき世界に戻ろうとする弟。ダメだろう…この身体じゃ…

 

「ダメだよ。器の損傷が激し過ぎる。亜空間転移に絶えられないぞ」

 

自分の身体を見て、固まる弟。ここまで酷いとは思わなかったのだろうか?

 

「こんなに…もっと、強くならないと…この程度で、壊れているようじゃ…」

 

悔しそうな弟に掛ける言葉が浮かばない。相手が悪かったとしか言えない。神族の呪いを詰め込んだような魔石。神族の呪いを受けている弟には、ダメージが多大であった。神でありながら神族の呪いを受けている弟、不完全な神たる所以でもある。

 

「姉ちゃん…何か手は無いか?早く戻らないと…が暴走したら、世界は終わる…」

 

言いたいことはわかるが、どうするよ、これ…1年位は無理か?

 

「1年も?再生能力も上げないとダメだな。鍛錬が少なすぎたのか?」

 

後悔しまくるが、お前はやりすぎなくらい鍛錬をしている。高望みしすぎるんだ。仲間を心配する余りにな。

 

「姉ちゃん、専用フィールドに転移させてくれ。あっちで、3年くらい過ごして戻る」

 

まぁ、それなら、アッチでのタイムロスは1日くらいで済むか?弟の願いを叶える。ここで、反省の弁を延々と聞かされるのもつらいから…

 

 

 

---ルパン---

 

不二子ちゃんと工藤君に、わかった情報を知らせた。

 

「え?死んだかも…って?どういうことよ、ルパン!」

 

不二子ちゃんに胸倉を掴まれる。

 

「そういうことだ。生死不明らしい。マズい事態は避けられたようだが、お通夜みたな雰囲気だった。性癖以外は、尊敬されていたようだ」

 

「性癖に問題有るんだろ?」

 

工藤君から訊かれた。

 

「問題か?大有りだそうだ。破綻したドエスプレイだから、拷問紛いらしい。なのに、アイツの仲間の女は、誰も文句を言わずに、リクエストしているらしい。ドエム女の集団だと思う」

 

「私はドエムじゃ無いわよ」

 

胸倉を掴んで離さない不二子ちゃんが責めてくる。

 

「で、黒の組織に対抗できる勢力なのか?」

 

さすが、工藤君だね、要点を訊いてくるな。

 

「出来ると思う。俺達も参加することにした。アイツらと敵対したら、こっちがヤバい感じだしな」

 

裏業界大手が、アチラに多数いた。九十九屋、銀河、シティーハンター、兵藤家、式森家、鬼門家、神代家などに加え、複合企業財体が3つ、4つもあるらしい。正面からヤリ合ったら勝ち目は無い。

 

「ルパン達もアイツの傘下になるのか?」

 

「傘下というか、敵対しないってことだ。俺達の仕事に関わらないようだし。もし関わる事態の場合は、今回のようにヤバい案件ってことだ。まぁ、危険回避をするには、仲間になった方が被害は少ないと思う」

 

仲間になった見返りに、次元と五右衛門も、お咎め無しで返還してもらえるようだし。

 

「まぁ、生きていたら、再会したいな。アイツらのボスとな」

 

 

 

---深雪---

 

気が付いたら、拷問室にいた。生きている証拠で嬉しいのだけど、ここに呼ばれるって、そういうことだよね?初めて、ここに拘束されている。不安と恐怖が交差する。

 

「悪い…深雪、お前で愉しみたくなったんだよ。ふふふ」

 

オーラは彼だけど、見た目が違う。器が損傷したのか、まだ、いつもの姿に変身できないようだ。

 

「うん?もう準備出来ているの?今日は早いなぁ。まだ何もしていないのに」

 

彼に言われて気づいた。身体の内から湧き出る体液。身体は、彼からの仕打ちを欲しがっている。ふと、彼を見ると、有り得ない物を手にしていた。赤い液体の入った瓶だ。

 

「深雪がここからの持ち出しを禁止にしたから、ここでしか使えないんだよ」

 

瓶の蓋を開けると、あの痛い香りがしてくる。それだけの刺激で、私の身体は興奮していく。

 

「あれ?まだ、何もしていないのに、乳首が立っているし、クリトリスも大きくなって、剥けているけど、どうしたのかな?なぁ、深雪。ふふふ」

 

手首と足首と舌が拘束されている。言葉が出せない。あぁ、腰が勝手に動く…彼は細い筆先に赤い液体を纏わせていく。そして、それを私の乳首に…刺さるような痛み…

 

「あぁぁぁぁぁぁ~」

 

言葉にならない悲鳴を上げると、飲み込めないでいた唾液が、口から溢れ出て行く。私の苦しむ姿を楽しそうに見ている彼。あぁ、欲しい…アレをアソコに塗るとどうなるんだ?恐怖と期待が交差している。

 

「えっ?いいの?では♪」

 

筆先が、秘部のポッチを襲う…

 

「うっ!あぁぁぁぁぁ~」

 

有り得ない痛み…その先には快楽がフィードバックしてくる。これは、拷問だ。あの痛さの先に、こんな気持ち良さが待っているなんて…欲しい…

 

「まだ、欲しいのか…う~ん、やり過ぎると壊れるからな」

 

って、更に危険な液体を手にしている彼。手に緑色の液体の入った瓶を持っている。蓋を開けると、独特な刺すような刺激臭が、襲い掛かってきた。意識が遠くへと飛びだって行く…

 

------

 

意識が戻ると自分の部屋だった。なんとも言えない癒やされるオーラに包まれていた。私の下には彼がいた。まだ、元の姿に戻れてはいないけど、先程よりは見られる姿にはなっていた。

 

「深雪、ごめんな…破綻している性癖で…」

 

自分の性癖を悔いる彼…

 

「役立てましたか?私は、再会できて嬉しいんです。おかえりなさい」

 

彼の頭部に口づけをした。どこに口があるのか、判らなかったから。

 

「うん、深雪の不安とか恐怖をドレインしたよ。どんどん、変態方向のドレインになっていくなぁ」

 

え?オーガズム時のエナジードレインでは無くなったの?恐怖とか不安のエナジードレインって…それはそれで困ったことだ。

 

「いや、今だけのようだよ。この身体の場合だ。そもそもこの身体には性器が無いし…」

 

言われて初めて気が付いた。そうだ、刺さっていない。刺さっていないから、オーガズム時のエナジードレインが、出来無いってことにも気が付いた。

 

「そういうことだよ。刺さないと、ドレインできないから…あぁ、不便な身体だぁぁぁぁ」

 

今の器に嫌悪を抱いている彼。

 

「これでも見られるようにはなったんだよ」

 

って、顔の判別できない頭部から、苦笑い気味の声が聞こえた。

 

 

 

---灰原哀---

 

あれから1ヶ月…彼から何も連絡が無い。死んだのかな…もう逢えないのかな?私はこのままの姿で一生を終えるのかな?

 

「灰原、大丈夫か?」

 

工藤君に、声を掛けられていた。上の空で、まるで気づいていなかった私。

 

「えぇ、大丈夫よ」

 

「また、アイツのことを考えていたのか?」

 

「そうよ。悪い?工藤君にはあの子がいるからいいけど」

 

あの子とは、探偵事務所の娘の事だ。

 

「蘭か?でも、この身体では…一緒に居られるだけ、幸せかもしれないけどな」

 

そう、彼の言った通り、このままでは一緒に居られなくなる。

 

「どうすればいいんだろう…」

 

不安で一杯だ。本当の事をいっても、事実を知らない周囲の者達に、信じて貰えないばかりか、黒の組織に殺される可能性が高くなるし。

 

「ねぇ、あなたが灰原哀さん?」

 

いきなり知らない紅髪の少女に声を掛けられた。少女と言っても高校生くらいかな?

 

「あなたは?」

 

「私は…団長の弟子です。シェリーさんを迎えに来ました。団長は、まだ外出が出来ませんので、私が代わりに来ました」

 

団長?まさか、彼なの?

 

「おい、団長って、誰の事だ?」

 

工藤君は敵意剥き出しで、彼女を睨んでいた。

 

「あなたが、江戸川コナンかな?工藤新一と言えばいいのかな?」

 

彼女も挑発的に工藤君に話し掛けた。

 

「お前らは何者だ?」

 

「人間風情に答える義務は無い」

 

人間風情?彼女は人間では無いんだ…

 

「はぁ?お前は何様だ?」

 

工藤君が彼女に掴みかかろうとすると、彼女は素早く私に抱きつき、どこかへと空間をジャンプした。

 

-------

 

ジャンプした先は、どこかの家だった。誰の家なんだ?

 

「団長、お連れしました」

 

彼女が声を掛けた人物が振り向いた。

 

「そうか、ありがとう、リアス」

 

紅髪の少女を抱き寄せて、頭を撫でてあげている。

 

「もう子供じゃないです。あぁ、恥ずかしいから、やめてください」

 

頬を赤らめて、嬉しそうに抵抗している。そして、彼は全身包帯で巻かれ、車椅子に載っていた。

 

「シェリー、こんな姿ですまない。まだ、気軽に見せられる姿では無いんだよ」

 

彼の声だ。

 

「生きていたんですね…全然連絡をくれないし…」

 

「すまない。ここに戻れたのは昨日なんだよ。どうにか人の姿には戻れたから」

 

人の姿に戻れた?

 

「う~ん…一昨日までは人というより、口で説明するのが難しい姿だったんだ」

 

「ここは、どこですか?」

 

姿に触れてはいけないと想い、話題を変えた。

 

「ここは、住処だよ。今日から、シェリーにはここに住んで貰う」

 

ここに?

 

「手続きはしてある。住民登録や、学校への編入手続きをした。生活には不便を感じないで良い。ただ、今までの人間関係は断ち切って貰う。いいね」

 

そう…なるよね…

 

「君の身体については。僕が全快したら、元に戻す。君の安全は、僕達で保証する。ここでの生活に慣れるまで、僕の妹が君をサポートする」

 

白髪の少女…高校生くらいかな?が、私の前にやって来た。

 

「代羽白音と言います。よろしく、お願いします」

 

「灰原哀です。こちらこそ、お願いします」

 

彼女と自己紹介をしあった。彼の妹さん?

 

「じゃ、白音。頼むよ。あと1ヶ月位はダメそうだから」

 

 

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