※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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真実という脅し*X

---シュウ---

 

達也は、案件の完了を選択した。自分達だけ助かれば良いってことでは無いらしい。まぁ、そういう選択をするだろうと思っていたけどな。

 

次の一手。深雪と達也の人生を弄ぶヤツに制裁かな?僕と達也で、或る場所に転移した。

 

「ここは…結界が張ってあったはずだが」

 

「僕は『結界無効』の能力がある。結界を壊さずに、フリーパスできるのさ」

 

僕達は、四葉家の本邸の玄関前にいた。

 

玄関を開けて入る。

 

「鍵が掛かっているはず」

 

僕の行動に驚く達也。

 

「僕には『封印無効』の能力がある。鍵なんか無いも同じ」

 

僕達が侵入したことで、家にいる者達が多数現れた。

 

「四葉の当主に会いたい。代羽の血族の者が来たと伝えろ」

 

「代羽の血族?どういう意味だ?」

 

「達也は知らないでいいことだ。おい、早くしろ。妙なマネをしたら消すからな」

 

四葉の当主のオーラを探る。アッチの世界のオーラを知っているので、それに似たヤツを探す。

 

魔法を発動したヤツがいた。だけど、僕達を囲うように張ってある防護結界で弾かれ、家が破壊されていく。

 

「やめなさい!」

 

老執事が一喝すると、魔法の発動は無くなった。

 

「申し訳ありませんでした。達也さんと代羽の当主様が、お知り合いだったとは、少し戸惑っております」

 

「で、こちらの当主と会いたいのだが」

 

「御用件はどのような?」

 

「直接伝える。取り次いで欲しい。シュウ・ヨハネ・鬼門が会いに来たと伝えてくれ」

 

「鬼門?」

 

達也は知らないようだ。まぁ、いいや。

 

「鬼門家…まさか…」

 

「鬼門家の当主でヨハネの血族だ。取り次げ!異論反論は認めない。もし、敵対行動を取るなら、全軍で攻撃する。そう伝えろ!」

 

全軍で四葉なんか攻めない。全軍を招集したら、この星は1時間保たないだろうから。

 

「しょうしょう、お待ちください」

 

脅しが効いたのか、全身から血の気が引いていく老執事が奥へと下がっていった。

 

-------

 

やっと取り次いで貰い、四葉家の当主である四葉真夜に会えた。

 

「で、何用か?鬼門家の者よ」

 

「高飛車なんだな。どこまで保つかな。ふふふ」

 

「はぁ?鬼の末裔のクセに生意気だわね」

 

「え?そういう認識なのか?まぁいい。本題だが、お前の抱くドス黒い物を捨て、深雪と達也を自由にしろ。まぁ、達也を当主にして深雪はその嫁でも構わないけどな」

 

目を見開いて驚く真夜。

 

「な、何様なの…あなたは…」

 

少しずつプレッシャーを掛けていたので、動揺している様子の真夜。

 

「何様?人札だよ」

 

『人札』という言葉で固まる真夜。あの老執事もだ。

 

「僕に宿る者達を解き放てば、この屋敷にいる者、総ては喰われるだろうな。どうする?」

 

「者達?」

 

「そうだよ。1匹しか封印が出来無いってことは無い。伝説クラスが10体以上、僕の魂と共にいる。どうする?」

 

「お前は何を知っているのよ」

 

「真夜が人体実験の被害者で、達也は復讐の為に作り出された人造魔導師で、深雪は達也の暴走を止める為の調整体であることだ」

 

真夜の顔から血の気が失せていく。もう一段脅しのレベルを上げるかな。僕は僕本来の姿に戻り、むじゃ君を隣に発現させた。

 

「鬼…末裔でなくて…鬼なの?」

 

「正確には違う。鬼門家は鬼の一族だが、ヨハネ家は天使の血族だ。なので、産まれた僕は鬼と天使のハーフなんだよ」

 

天使の翼を展開した。僕の放ったオーラで、達也も腰を抜かしたようだ。老執事は藻掻いている。真夜は僕を直視して固まっている。

 

「その上、神代家で人札になった。隣にいるのが、お前達人間共が恐れている無邪鬼だよ」

 

真夜は恐怖のあまり口をパクパクさせている。むじゃ君は、真夜の首元に噛みついた。歯などは無いからハムハム状態だけど、真夜の野望を喰いまくる。徐々に穏やかな表情になっていく真夜。

 

久しぶりの食事で満足したむじゃ君は僕の中に戻っていく。僕は神代亘の姿に戻った。

 

「達也、大丈夫か。終わった。これで四葉の次期当主は達也だ」

 

「俺が…」

 

「深雪を嫁に迎えろ。案件が終われば、深雪の中にある僕の記憶は総て消す」

 

「それは、この世界から出て行くってことか?」

 

「ここは僕の世界では無い。永住は出来無い」

 

「そうか…」

 

達也の手を取り、立ち上がらせた。

 

「これで信じて貰えるかな?」

 

「あぁ」

 

力強く達也が頷いた。

 

--------

 

翌日、四葉本邸で、能力を一杯使ったため、学校は欠席。ただひたすら寝る。窓からきれいな夕日が差し込む頃、ヤスミンに起こされた。

 

「お客様がお見えです。たくさんいますけど…」

 

たくさん?誰だろうか?まだ、頭がボンヤリしている。通してくれるよう、ヤスミンに頼んだ。そして、たくさんの知り合いが部屋に入って来た。達也、深雪、レオ、エリカ、美月、幹比古、ほのか、雫、真由美、摩利、あずさ。はぁ?

 

「何しに来たの?」

 

「学校を休んだから、心配で…」

 

深雪が代表して答えた。

 

「慣れない生徒会の仕事をしたから、疲れがたまって…そんな感じだよ。病気とかでは無い」

 

「え?疲れる程、仕事していたか?」

 

って、エリカ。お前に言われたくない。

 

「亘さんの好きなケーキを買って来ました」

 

って、美月。エライ♪

 

「で、なんで、あずさがいるんだ?」

 

「えっ?いや、何となくですよ」

 

頬を赤らめるあずさ。

 

「雫は?」

 

「ほのかのボディーガードだ」

 

摩利と真由美は…触れるのは止めようっと。

 

「深雪さんはいいな。隣に住んでいるなんて~」

 

って、ほのか。添い寝は出来無いので、そんなに良い物では無い。

 

せっかく来てくれたので、夕食を振る舞い、明日は休まずに学校に行くことで、帰ってもらった。みんなで食べる食事は嫌いでは無い。だけど、今は寝たいんだよ~。

 

 

 

---達也---

 

風間隊長へ連絡をした。

 

「少し情報がわかりましたので、お知らせをします」

 

「何がわかったのだ?それより、昨晩のアレはなんだったんだ?」

 

通信の中断の件はスルーする。

 

「俺は、彼を信じます。彼の行動をアシストします」

 

「どうしたんだ?何か根拠を示してくれ」

 

「彼の正体をしりました。他言しない契約をしましたので、誰にも言えませんけど」

 

「契約?約束で無くて、契約なのか?う~ん…」

 

「彼から俺は恩恵と加護を前払いで貰いました。なので、彼の為に動きます」

 

「おっ、恩恵と加護だと…それって…まさか…」

 

「報告を終わります」

 

通信を切断した。

 

 

 

---藤林響子---

 

風間隊長から連絡が来た。達也君の隣人の追加情報だ。だけど、これって…

 

『特尉は彼から恩恵と加護をもらい、正体を明かさない契約をしたそうだ』

 

って…彼は人間では無い。直感がそう言っている。人間の行為で『加護』ってそうそう無いし、『契約』では無く約束って言うんだと思うから。人間で無くて、恩恵、加護、契約…そこから想像できるのは、神である。まさかなぁ。

 

「そう、まさかだよ」

 

え?知らない声で周囲を見ると、闇の中にいた。服を脱がされている。抵抗出来無い。いや、抵抗する気が無い私。なんでだ?

 

「ふ~ん…最近、遊んでいないんだね♪」

 

あっ…ダメ…舐めないで…うっ…唇と乳首とデリケートな部位が同時に舐められている。何人の者に食されているんだ?腰が自然に動く。太股が震える。乳房が揉み込まれている。

 

ふぁ…いい…とってもいい…乾いていた心が満たされていく。揉まれる度に、心のモヤモヤが抜けていく。病みつきだ…もっと、虐めて…

 

手首を拘束され、激しく突かれている。パンッ!パンッ!と、肉同士が力一杯叩き合う音が聞こえる。音がする度に、身体全体に振動が突き抜けていく。身体の中で何かが蠢いている感じもする。乳房の内部から乳首の裏を舐められている。有り得ない刺激、筋肉が弛緩していく。

 

意識がはっきりとして来ると、車の運転席にいた。夢か?いや、下腹部に違和感を感じ見てみると、下半身には何も履いておらず、フロアは体液が大量に溜まっている。上半身はジャケット以外何も身に着けていない。その上、携帯していた銃の銃口は、アソコに突っ込まれていた。

 

悪夢?ふと、助手席を見ると、映像を記録した媒体が置いてあった。それを再生してみると、私が調教されいる物だった。私は進んで虐められている。リクエストをし、口を使って、身体を使って…映像の最後に

 

『加護と恩恵は与える。他言は無用だ。僕のペットくんへ(はぁ~と♪)』

 

と表示された。

 

 

 

---シュウ---

 

夜遊びをしていたので、眠い…でも、学校に行かないと、また大量に押し寄せてくる気がする。なので、頑張って通学をする。

 

「おはようございます」

 

ほのかと雫と出逢った。

 

「眠そうですね」

 

「うん…まだ眠いよ。雫、掛け布団になって…」

 

僕の言葉で真っ赤になる雫。

 

「朝から…何をほ、ほざいているんだ?」

 

「私は?」

 

寂しそうな顔のほのか。

 

「胸枕かな?」

 

「はい♪」

 

朝から、なんて会話をしているんだ?エロ心を発散しないと…

 

 

授業は寝る。いや、うっすらと聞いている。いわゆる睡眠学習ってヤツだな。で、昼休み。皆で食堂へと移動した。

 

「亘さん、何がいいですか?」

 

深雪に訊かれた。

 

「プリンアラモード」

 

「はい♪」

 

買いに行ってくれた深雪。そして、プリンアラモードを食す。徐々に糖分が、眠気を散らしてくれる。

 

「そんなんで足りるのか?」

 

って、エリカ。

 

「まぁ、眠気を飛ばすのが先決だ」

 

うん?少し離れた場所で、達也が知らない女性と話し込んでいる。あれは、壬生 紗耶香だっけ?まぁ、どうにかなるかな。

 

 

放課後、生徒会室へ…真由美から歓迎を受けた。今日は見回りを免除で、ケーキを与えられた。なんか、真由美のペットになった気分だ。

 

「亘、できる限り学校へは来い。お前が休むと生徒会が機能しなくなる」

 

と、十文字。真由美と摩利と深雪、後あずさが使い者にならないんだね。

 

「了解です。ヘロヘロですが、がんばります」

 

ケーキを頬張っていると、摩利の無線機から応援要請の依頼が聞こえた。摩利と僕と十文字で現場に向かう。

 

「おい、何をやっているんだ?」

 

十文字が警告をした。そんな十文字に魔法が発動された。学生レベルではない威力のヤツだ。でも十文字の防御は、そんな攻撃には屈しない。

 

僕は妖刀村雨を手にして、十文字の前に移動し、敵と思われる奴らに飛ぶ斬撃を放ち、意識を刈り取っていく。

 

そんな僕に大きな男が特攻を仕掛けて来た。刀をしまい、ナックルを装着し、拳を叩き込む。インパクト時に聖なる槍を、男の身体に突き刺した。灰化して消える男。

 

「今のは何だ?」

 

「あれ?リビングデッドですね。聖属性攻撃で灰化したから」

 

「そ、そうなの…そ、それもだけど…今の攻撃って何?」

 

摩利がどもる。人間らしき者が目の前で灰化したからな。驚いているのだろう。

 

「今、拳から槍が飛び出した様に見えたが」

 

十文字にも訊かれた。

 

「ナックルに聖なるオーラを集めて、発動する『ホーリーランス』って技だよ」

 

「術では無く技なのか?」

 

十文字が驚いている。

 

「そうだよ。聖戦士学校で習える技だ」

 

 

 

---真由美---

 

摩利と十文字君から報告が為された。校内にリビングデッドがいたと。

 

「どういうこと、亘君」

 

それを倒した亘君に訊いてみた。

 

「この前、喫茶店で襲われた時も、リビングデッドでした。どこかの組織が、学校の生徒を狙っているのかもね」

 

それは、警戒をしないとダメね。

 

「倒す方法は?」

 

「器となる身体を使えなくするか、聖属性攻撃ですね。前者だと、十文字さんと達也が適任です。後者だと僕かな。後、深雪の氷系は効かないから、使わない方がいい。まぁ、一時的な足止め程度だと考えた方が安全かな」

 

「それだと、戦力不足よね。有効な戦いが出来るのが3名だと」

 

「まぁ、見かけたら戦わないで、足止め程度をして時間を稼ぐしか無いかな。噛まれると厄介ですから。死に至らせる毒か、リビングデッドにしてしまう毒か、症状がでるまで判別は難しいです」

 

「解毒方法は?」

 

「浄化しかないかな…浄化が使えるのは、僕と僕の妹だけです」

 

「なぁ、なんでそんなに詳しいんだ?」

 

十文字君が亘君に訊いた。

 

「僕と妹は聖属性の戦士ですから」

 

「聖属性の戦士?」

 

聞き慣れない言葉だ。聖戦士と違うのかな?

 

「聖戦士は、聖なる武具を使える戦士で、戦士自体は聖属性で無くてもなれます」

 

「どうすれば、なれるの…」

 

私の質問で、困った表情になる亘君。追い込む為に訊いたんじゃないのよ。

 

「そういう者に産まれるしか無いです…」

 

何かを感じたのか、深雪さんが亘君を優しく抱き締めた。

 

「ダメだよ…闇に染まったら…ねぇ、亘さん…」

 

「深雪、亘と一緒に帰れ。そして、亘が落ち着くまで傍にいてやれ」

 

達也君が、また亘君を護る盾になった。

 

 

 

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