※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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娘現る*

---一誠---

 

川神市にある川神院という処に来ていている。ここは、武道の総本山と言われている場所で、兵藤本家と肩を並べる武道場である。

 

兵藤本家が、川神院に出稽古という形で出向き、お互いの門下生を戦わせて、勝負の行方を当主達が見守っていた。門下生的にも、当主的にも、プライドのぶつかり合いの形相である。一昨年まで兵藤本家が勝ち越していたのだが、昨年の結果は負け越したそうだ。川神院の次期当主がデビュして、勝ち抜いていき、兵藤本家は彼女に全敗したという。

 

そんなことがあり、兵藤本家から父さんに、僕の出場を打診してきたのだ。門下生の目の前で、現当主をのしてしまった僕。僕も父さんも難色を示したのだが、門下生全員で土下座での依頼ってこともあり、父さんが承諾してしまった。

 

「今年は、昨年のように行かないぞ!」

 

兵藤本家の若頭の人が、川神院の師範の人に言っている。言うのは簡単だけど、戦う身にもなって欲しい。スタミナ不足は克服していないし、大怪我からの復帰したばかりなんだけどなぁ。

 

そして、アイツが出て来た。川神院の次期当主にして、武神と呼ばれている女の子、川神百代だ。別の世界では、こいつを奴隷化して、下僕にして、チームの補欠要員として囲っているけど、この世界での僕は、勝て無い気がする。

 

武神と僕が戦闘フィールドとなる戦場に足を踏み入れ、現当主達の座る上席と、お互いに礼をした。

 

そして、戦闘開始の合図がなされた。

 

百代は、僕と同い年くらいだけど、僕より大きく見える。僕から攻撃をしていかないと見るや、蹴りや突きを叩き込んできた。僕はそれらの攻撃を受け流してかわしていく。真面に喰らったらダメなレベルと思える、重い攻撃力。

 

スタミナのない僕にとって、受け流している時間が長いほど、不利である。しかし、相手には隙がない。どうしよう。

 

5分くらい受け流すだけで凌いだのだが、審判の方から「警告」をいただいた。もっと攻めなさいってことのようだ。って、言われてもなぁ。爺ちゃんの時みたいに、投げられそうもない。僕よりも背が高いもんな…あっ!そっか…払えば良いのか。

 

再開してすぐ、百代の蹴りを受け流しながら、百代の蹴り足に沿うように腕を伸ばして、軸足の付け根にラリアットをぶちかました。これにより百代はバランスを崩して、軸足側に倒れ始めた。そこに、膝の裏側から、膝カックン攻撃をして、重心をズラしてあげると、

完全に体勢を崩して倒れていく百代。

 

百代が倒れた瞬間に、僕は不可抗力を装って、股間にフライングヘッドバットを一発してから、足を絡めてチキンウィングアームロックで締め上げていく。まさかのプロレス技と、股間への衝撃とで、パニっくっているようだ。

 

締め込んでいる腕の角度を少し変えて、不可抗力を装って、チョークスリーパーへ移行させていく。うまい具合に頸動脈を絞めたことで、オチた百代は腕をダラんと垂らし、失禁状態となった。ここで、審判の人が試合を止めて、僕の勝利になった。

 

「兵藤家の者が関節技だと…」

 

川神院の現当主が唸るように呟いた。勝てば、何でも有りだろうって思うんだけど。百代の場合、蹴り、突き等の立ち技のみの戦いにおいて、敵なしだと思う。

 

そこが盲点だ。寝技、関節技なんか喰らったことがないと思う。そこまでの体勢に持ち込むのは至難の技だと思うけど、一旦持ち込んでしまえば、体験がないだけに脱出方法も怖さもわからないんだよ。

 

僕は、上席と失禁した百代に礼をして、父さんに駈け寄って、果てた…

 

 

---誠---

 

俺に抱きつくなり、眠ってしまった一誠。スタミナ切れのようだ。眠りこけた息子を抱き上げて、その場を去ろうとしたとき、

 

「勝ち逃げですか?兵藤家は?」

 

と、声をかけられた。

 

「寝てしまったから、今日は無理だよ」

 

俺は息子の代わりに返答した。

 

「起こしてください。次は私が相手です」

 

長刀を持った女の子が、戦闘エリアに立った。

 

「悪いが、息子は入退院を繰り返している。無理はさせられない」

 

相手にせずに、その場を去ろうとしたが、長刀で、一誠の頭を突こうとした。俺は、長刀を払いのけて、

 

「川神院は、寝ている子供を襲う教育をしているのか?」

 

川神院現当主、川神鉄心に言葉を投げた。

 

「お主は?」

 

「こいつの親で、兵藤誠だ」

 

「前当主か?そうなると、百代を倒したのは、次期当主か?」

 

「たぶん、息子はならないと思う」

 

「何になると言うのだ、お前の息子は?」

 

「さぁな、取り敢えず帰るぞ、クソじじぃ。一誠は電池切れだ」

 

父親に告げると、頷いたので、家に転移した。

 

 

---一誠---

 

目が覚めると、冥界の医療機関で点滴を受けていた。

 

「一誠、大丈夫か?」

 

「父さん、僕は…また、怪我でもしたの?」

 

「いや、栄養の点滴だ。まだ、胃腸がうまく機能していないみたいだ」

 

安心をしたら、また眠気が…くぅ…

 

------

 

「一誠、起きてくれ!一誠…」

 

僕は父さんに起こされた。ここは…家だよな…くぅ…

 

「寝るな。起きてくれ!」

 

「どうしたの、父さん」

 

まだ、意識が朦朧としている。

 

「先程の長刀の子が、殴り込みに来た」

 

「誰だっけ?」

 

「川神家に養女となった川神一子だ。お前と戦いたいと、今、翼と駿河が戦っているが…」

 

え?バサ姉と駿河が?

 

 

---シュウ---

 

一誠の意識が混濁しているので、代わりに僕が覚醒した。

 

「誠、二人は無事か?」

 

「シュウか?頼む」

 

誠とアイコンタクトをして返事を返した。

 

「あぁ…」

 

僕は階下に降りると、翼と駿河、長刀の餌食になっていた。

 

「おい、僕の姉と妹に手を出したな?」

 

「やっと、出てきてくれたのね?こんなヤツラじゃ役不足だわ。ふふふ」

 

一誠の家族になんてことを……許さない。僕は威力弱版『ウルティマウエポン』を発動した。目の前の一子が煙を上げて、その場に倒れこんだ。悲鳴を上げるヒマを与えない。。

 

「たわいもない。その程度で殴り込み?ふざけんなよ」

 

そして、足で一子の頭を踏んだ。そして、翼と駿河に近寄り、回復術をかけて傷を癒やす。

 

「一誠…いつの間に、こんなことが?」

 

「翼姉さん、僕だって、日々進化しているんだよ」

 

一子は、父さんの手で、川神院へ強制転移させられた。そして、意識を一誠にスイッチすると、一誠はその場で寝込んだ。

 

「…くぅ…」

 

 

---誠---

 

一子を倒すと、一誠はその場で寝入ってしまった。息子のことを考えて、シュウは最短時間で余分なことをせずに、戻ってくれたようだ。

 

俺は、翼に一誠のことを頼み、川神院へと転移した。

 

 

「お前が一子をやったのか?」

 

「息子の一誠だ。俺は魔法は使えないからな」

 

変わり果てた養女を抱きしめる、鉄心が俺に怒りをぶつけてきた。でも、それはお門違いだ。

 

「俺の娘二人を手にかけてくれたぞ、お前の養女は?どういうことだ?」

 

俺と鉄心は睨み合う。その時だ。

 

「おい、そこのじじぃ。私の父ちゃんに攻撃をするとは良い度胸だな?」

 

突然、俺の隣に見知らぬ少女が転移してきた。

 

「貴様は何者だ?」

 

鉄心が問うた。いや、俺も知りたい。

 

「私は、シルキー・鬼門・シトリー。悪魔だ」

 

鬼門?シュウの娘か?シトリー…それって…おいおい…

 

「誠、正解だ。シトリー家次期当主だよ。川神一子?なんだ、父ちゃんにやられたのか?つまらないなぁ。そうだ、じじぃ、戦おうぜ!」

 

「おい、無益な戦いをするな、シュウは望まないぞ」

 

俺は、たまらず、声をかけた。このまま戦ったら、鉄心が死ぬのは明らかだと思うし。

 

「誠、確かに…父ちゃんは望まないな」

 

鉄心はシルキーの睨みだけで、蛇に睨まれたカエルのような表情をしていた。俺は、彼女と家に転移した。

 

 

---シュウ---

 

「で、なんで来たんだ?僕が高校に入るまで待てと、伝言をしただろう?」

 

「だって、父ちゃんに会いたかったんだよ。それで、父ちゃんの上司に相談したら、ここに飛ばされたんだ。やれば出来るじゃん、絶対神は」

 

今、父さんの部屋で、僕の娘と再会をしている。

 

「相談?どうやって、脅したんだ?」

 

「うん?人聞きが悪いなぁ…父ちゃんと会いたいって、相談しただけだよ」

 

「今、上司から念話が来たのだが、お前、ダイヤモンドダストで脅したのか!」

 

僕は娘を睨んだ。怒りのオーラを満載して。僕の怒り度合いを理解した娘は狼狽え、

 

「父ちゃん、ごめん…ごめんなさい。お仕置きはやめてぇ~」

 

泣いても許さない。シルキーのこめかみを拳固でグリグリする。僕の怒りのオーラは、僕の子供達には激痛を与えてくれるのだ。

 

「痛い…ごめんなさい…この世界では、大人しくガードしますから…許してぇ~」

 

幼稚園児が高校生の女を躾けるなんて、トンでもない情景だろうな。誠がぽっか~んとして見ているし。

 

「はぁ…誠、もし、この世界にラスボスがいるとしたら、このバカ娘だ。すまん」

 

「いや、なぁ、シュウ、聞いても良いか?もしかして、シュウとセラフォルーとの間の子供か?」

 

「そう見えるだろ?ハズレだ。これでもソーナとの間の子供なんだ。ソーナの冷静さとセラフォルーのおバカさを引き継いでいる上、僕の破綻した性癖までも受け継いだ、ラスボスキャラだよ」

 

「…」

 

誠が固まっている。それだけの衝撃は与えてしまう娘だものな。

 

 

---誠---

 

シュウの破綻した性癖を受け継いでいるのか?おい…

 

「でも、僕と違って、冷静さを持っている分、暴走はしない。暴走はしないんだけど、おバカなんで、手加減なんかできない。シルキー、お前は敵以外とは戦うな。いいなぁ」

 

凹んでいるシュウの娘。

 

「無敵なのか?」

 

「無敵ではない。僕のチームでは中程度の戦士だ。そうだな、百代と似たタイプで、関節技に持ち込めば簡単だ。まぁ、その距離に入り込めればだけどね」

 

「俺よりも強いのか?」

 

「遙かに強いよ。僕の世界で、誠は下の方の戦士だったから。おバカな娘ではあるが、シトリー家なので、水・氷系の魔法は使える。ロキをミンチにした術も使える」

 

「神殺しなのか?」

 

「いや、神殺しのスキルはないから、魂は粉砕はできない」

 

シュウは魂を粉砕できるのか。

 

「父さん、セラフォルーを呼び出してくれるかな?」

 

俺は頷き、セラフォルーを呼び出した。

 

「どうしたの?うん?その子は誰?」

 

見慣れない女の子に警戒をしているセラフォルー。

 

「セラフォルーに頼みがある。僕が高校生になるまで、僕の娘、シルキー・鬼門・シトリーをシトリー家で預かってほしい」

 

シュウがセラフォルーにお願いをした。そうか、同じシトリーの者ならば、一緒に暮らしても怪しまれないな。

 

「え?シュウと私の子供?」

 

頬を赤らめるセラフォルー。

 

「違うよ、おばさん。私はソーナ母さんの子供だよ」

 

セラフォルーの淡い期待を完全否定する彼女の姪。

 

「おっ、おばさん?」

 

「そういうこと。僕とソーナの間にできた子供だ。頼むよ、セラフォルー。君にしか頼めないことなんだよ」

 

「私にしか?シュウ、悦んで、あなたの願いを、あなたのセラフォルーが叶えます♪」

 

「お礼は、シルキーが返すから」

 

「彼女が?シュウじゃないの?」

 

「シルキーは両刀なんだ。男でも女でも問題ないから…」

 

「おばさん、可愛がってあ・げ・る♪」

 

セラフォルーが蛇に睨まれたカエルのような表情になった。

 

「誠、僕が高校生になるまで、シルキーが高火力な戦力になる。基本、僕の言うことしか聞かない娘ではあるが、性癖以外は、間違ったことはしないから安心してくれ」

 

うん?いや、その性癖は危険だろ?両刀って…俺も身の危険を感じるし。

 

 

---シュウ---

 

シルキーをシトリー家で預かってもらった。まぁ、住む場所は一緒なので、シルキーの暴走は起きないだろうし、躾けもできるのでよいかな?幼稚園児が高校生を躾けるって、見た目はどうなんだろう?当のシルキーは、僕の魂を見て判断しているので、問題はないみたいだけど…

 

僕の身体は相変わらず、スタミナ不足ではあったが、シルキーがエネルギーを分けてくれるようになり、前よりは動けるようになっていた。しかし、上限値は思うように上がっていかない。補給しながらでないと活動できないのが難点だ。

 

シルキーは、見た目が幼い僕とスキンシップをしたがっているが、僕はいくらエロい肢体であっても、実の娘には萌えない、スキンシップを図りたいと思わない。

 

ある晩、娘と結託して、煩悩を発散することにした。獲物は勿論、あの方を置いていないだろう。

 

 

---グレイフィア---

 

シュウに呼び出された。シュウの部屋で待つが、なかなかやって来ない。じらし作戦か?今日こそ、私が主導権を取ってやろうと思っているのだが。

 

いきなりの金縛り。手足の自由を奪われた。いつもの事だ。焦らないよ。しかし、ドアが開き、部屋に見慣れない女の子が入って来た。そして、私の服を脱がし始めた。誰?あなたは誰?

 

「私は、シルキー・鬼門・シトリー。貴方の待ち人の娘よ。ふふふ」

 

シュウの娘…娘がいたのか?誰との…シトリーと言ったな…まさか、セラフォルーか?思考を巡らせていた間に、全裸にされていた。

 

「ふ~ん、子供を産んでいるのに、綺麗な身体ねぇ。斬り裂いてみようかな?ふふふ」

 

彼女の手には…聖なるオーラを纏うナイフが握られていた。シトリー家なのに?聖なるナイフを使えるの?なんで?

 

「ねぇ、どこを切り刻んでほしい?」

 

聖なるナイフから気化して発生した聖なるミスト。吸い込む度に、息苦しい。しかし、死への恐怖というスパイスで、身体が興奮してきている。

 

「もう、グジョグジョよ」

 

彼女は、湧き出る液体の匂いを嗅ぎ、舌で舐めて、液体をすくい取る。薄くて滑らかな舌が、心地良い。余計に湧き出てくる。

 

彼女も全裸になり、貝合わせをして、刺激を楽しみ始めた。

 

クッチュ!クッチュ!

 

肉と肉が合わさる度に、かわいい音がする。男性と合わせる時の、あの肉を叩き合う音はしなかった。女性同士だと、こんな刺激になるのか…

 

あっ…あぅ…

 

膣内を直接舐めるような刺激が襲い掛かってきた。ついに、シュウが乱入してきた。

 

あぁ…ダメ…

 

腸内を舐めるような刺激が襲い掛かってきた。最近のシュウの攻撃パターンだ。彼にしか出来ない刺激、内臓の内側から与える刺激…堪らない…私の腰が動く。私の意志とは関係なく、本能のまま動いていく。

 

「あっ、下から突き上げられるなんて…いいっ…父ちゃん、娘の胸をいたぶりすぎだよ♪」

 

私の上に載っている女の子が、シュウの刺激に堪らず、声をあげ始めた。

 

「「えっ?」」

 

予想外の刺激が私と彼女を襲ったようだ。達した私の上に、果てた彼女が倒れ込んで来た。シュウの一人勝ち、私達はダブルノックアウトのようだ。

 

 

---一誠---

 

朝起きると、グレイフィアとシルキーの姿はなく、全裸のリーラが、僕と添え寝をしていた。あれ?昨夜のアレって、夢だったのかな?

 

ベッドから抜けて、床を確認すると、濡れている。ぐちょぐちょだよ。夢ではない。あれ?

 

「一誠様、私以外の女性を部屋に入れては行けませんよ」

 

後ろからリーラの声がした。え?

 

「溜まっているのであれば、私が処理いたします」

 

リーラ…笑顔で言われても…なんか、怖い…目が笑っていないし…

 

「自分の娘さんに入れることは、今後許しませんからね!」

 

リーラから怒りのオーラが飛んで来た。あ…これって…まさか…リーラ、お前…

 

リーラのオーラから、リーラの魂が見えた。見覚えのある魂…愛しい者…メイビス…

 

「あぁ、バレちゃったようですね、一誠様…いいえ、シュウ」

 

「なんで?ここに?」

 

「あの時、弾かれた時に、気づいて追いました。どこまでも、どこまでも…そして、この世界に着いて、この世界の記憶を読みました。あなたに近づくために、どうすれば良いかを探るために。そして、メイドがいつか必要になるとわかり、メイドの学校に入り、メイドの部隊に入隊し、誠から声がかかるの待っていました」

 

そうか。別世界とは言え、元聖書の神だったから、維持神とコンタクトが取れたのか。そして、誠がリーラ=メイビスを選ぶように、維持神が誘導したのか。

 

「私もシュウが戻れる日まで、ガードします。貴方の上司からも依頼を受けましたし」

 

「何の依頼?」

 

「貴方にもしもの事があったら、忍ちゃんとオー君を宥める役目です♪」

 

神メイビスに、二人は懐いているものな。適任だと思う。

 

こうして、僕、いや、シュウの世界から仲間がたくさん来ていた。来ていたという言い方は語弊があるな。シュウの世界で、シュウがいないために、心配するあまりに暴走する危険のある者を、送り出したと言うのが正解な気がする…

 

リーラの正体が分かってからは、オーフィスと忍は勝手に僕の身体から抜け出し、リーラの作るドーナツを頬張るようになった。

 

 

---誠---

 

シュウから、色々な情報が届いた。リーラがシュウの眷属だったこと。この頃、頻繁に見かけるリーラに寄り添う少女達が、最強のドラゴンと最強のバンパイアであること。シュウの娘と合わせて、この4名だけで、大抵のボスクラスは倒せること…

 

俺の仕事も手伝ってもらうことにすると、難しいと思われた案件が、楽にこなせていく。大抵の者達は、この4名のオーラの前で、怯え、恐がり、泣き叫ぶ。どんだけ、強いんだ、コイツら。大抵な者ではない神クラスな者も、戦うと簡単に瀕死な目に遭う。敵無しと思われていたポセイドン様が命乞いって…どんだけ強すぎるんだ?

 

仕事の合間に、4名から昔話を聞く機会ができた。そこで語られたシュウの戦いの歴史。シルキーが大事にしているビデオディスク。これも見る機会があった。見ていて、鳥肌が立った。無敵と思われていたシュウが、苦戦している。この広い世界には、まだまだ強い敵がいるようだ。シュウは、そこでも全身全霊を使い戦っていた。

 

俺はあんなに必死に戦ったことがない。護るということ、ただ戦って勝つだけではダメ。戦った後の結果までも先読みして、護らないといけない現実。

 

シュウが数馬君に言った「人間を辞める覚悟」という言葉。ビデオディスクには刻まれていた。シルキーは心が折れそうになると、これを見て育ったという。シュウは「普通の生物を辞めて、戦闘特化な生物になった」理由。弾けても、切り刻まれても、再生し続ける身体、折れない心、護りきるという意志…それらを得る為に、辞めたのだろう。数馬君にはそういう決意はあるのかな。

 

俺にはない。俺にはマネできない。俺にはデメリットの方が大きい。人間を辞めることのデメリット、家族と別れることなんかできない。一香と子供達の傍にずっといたい。

 

シュウは、それでも、護る事を選んだ。家族との別れ…それでも、世界を護る事を選んだ。

 

 

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