---シュウ---
十文字家と七草家を制圧したのはヤマトだった。両家の当主を闇の世界に誘い、リアル経過時間マイナス10分という荒技で、説教プラス脅しをしたと言う。
「団長をマジキレさせたんでしょ?そこは副団長として、冷静に対応する局面だと思いまして」
と、言ってのけた。
「僕の正体はバラしたのか?」
「バラしてはいませんが、バレているでしょ?やらかすのは、団長の専売特許ですからね♪」
僕のウィークポイントを的確に、言い当てる僕を良く知る僕の片腕。
「それに、マジキレされた後の事後処置は大変ですから。事務仕事は僕の仕事なんですよ」
まぁ、大抵、各所への書類という言い訳文章の提出は、ヤマトがやってくれている。
「ですので、また来ます」
ヤマトは帰って行った。また来る?僕が何かやらかすビジョンでも見えたのか?
---真由美---
当主からの連絡…逆らうな。誠心誠意謝罪しろだった。声は震え、弱々しかった。何があったのかを聞いても、関わるなといわれた。それは十文字君も同様のようで。
「あいつは何者なんだ?十支族の当主をあそこまで追い込むって…」
帰りに亘君の家に寄った。私一人で…
「どうしたの?そんな怯えた顔をするって?」
いつもの亘君の顔だ。でも…
「ねぇ、私の家の当主に何をしたの?」
「僕は何もしていない。真由美達の目の前にいただろ?」
それは、そうだけど…
「僕の仲間がやったことだ。少々手荒なマネだったのかもな」
亘君の仲間?
「代羽家の方?」
「代羽家は僕しかいない。後は全員、粛正されたよ」
粛正?殺されたの?
「まぁ、そんな感じだよ。僕は存在してはいけない存在だからね」
存在してはいけない存在?
「代羽家は僕しかいない。だから、自由に動けるんだ。神代家とか鬼門家だと、そうもいかない。本家分家に害が及ぶから」
「どうして代羽家の当主なのに、鬼門家の当主でもあるの?神代家でも当主相当だと言うし。どうして?」
踏み込んではいけない領域に、感情にまかせて踏み込んでいる。彼はどう出るのか?
「ノーコメントだ」
言い終わると、彼は指を鳴らした。その行動の後には…予想通り、胸の収まりが悪くなる。またも全裸にされたようだ。
「なぁ、身体で質問してみな?」
身体で…それは…彼と唇を重ねる。舌を私の方から入れ、彼の服を脱がしていく。全裸にしたとこで、指で彼のモノを大きくさせる。彼からは何もしない。まるで、私を試しているようだ。どこまで奉仕が出来るのかを。彼の腕を取り、私の胸と、下腹部へ誘導をして、
「好きに虐めてください」
と耳元で囁き、彼の耳を舐めていく。彼からの責めで濡れまくる私。有り得ない刺激が、身体の中を走り抜けていく。まだ、交わっていないのに、既に何度も達している。なのに、彼は平然と私の行動を見ているだけだ。
「ねぇ、何かを言ってください。声を掛けてください」
彼の表情は変わらない。彼のモノを口に含み、舌を駆使していく。上目遣いで彼の表情を観察しているが、まるで変化は無い。では、私の身体の中に引き込む。股間で締めたり、腰を動かしたり、刺激を与えていく。
聞こえるのは、私自身の喘ぎ声とイヤらしい言葉のオンパレード。彼は何も言葉も声すら発しない。
「私のこと…お嫌いですか?」
「嫌いでは無いよ。嫌いなら、こんなことはさせない。関わりたくないから、即退場かな」
退場…殺すってことだよね?私に必要な価値が無くなれば、退場させられるのかな?
「真由美は退場させない。ペット枠だし♪」
ペット枠?良いのやら悪いのやら…そして、いつしか、疲れて眠ってしまった。
---シュウ---
この世界の真由美では無茶したくないので、真夜の元へ転移した。
「今宵はどのような用件ですか?」
速効で『催淫』『脱衣緊縛』で真夜の適性をテストした。
喘ぐ真夜。う~ん、あまり経験が無いのかな?喘ぐだけで、どうこうしないし。拷問枠でも大丈夫かな?でも人体実験のフラッシュバックは恐いなあ。どうするか…
「女性としての悦びをください」
僕の耳元で囁く。ノーマルプレイに決定。こいつが壊れると深雪達に害が及ぶし。
「そうだ、深雪は達也の実の妹では無い設定って、通用するかな?」
「どうでしょうね?どこか良い家系の当てでもあるのですか?」
そうだな…顔立ちは似ているような気もするので、闇雲家にしてもらうかな?
そして、真夜とは定期的にノーマルプレイをすることになった…恩恵と言う名のご褒美として…
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翌日…昨晩も夜遊びしたので、眠い…
「おはようございます」
今日も、ほのかと雫のペアと出逢った。
「うん、おはよう…眠い…」
雫の胸に顔を埋めた。
「おい、朝から何をやらかすんだぁぁぁぁ~」
雫の心地良い怒声が聞こえる。
「だって、雫のオーラが心地良いから…くぅ…」
「ダメですよ。ここで寝ちゃ~」
遠くでほのかの声が聞こえた。その後、二人の肩を借りて、登校していたような気がする。で、途中で出逢えたレオにおぶわれ、無事に教室に到着。
「大丈夫か?」
指でツンツンしてきたエリカ。
「生徒会活動の疲れが…」
「はぁ?お前、夜遊びしているんじゃないのか?」
見て来たような本当のことを言い当てるエリカ。こいつはストーカーなのかな?で、今日も睡眠学習で過ごす。
---エリカ----
放課後、亘は生徒会では無く、用事があると言って、先に帰った。さて、どうするか?
「ミキ、美月、手伝ってくれる?」
「いいけど…」
「いいですけど…」
けど?二人共何?
「エリカ、お前、悪そうな顔しているぞ。俺はいいのか?」
って、レオ。
「頭脳労働だから…そうだ、お前はガードだ」
と、4人で図書館へゴー♪
「代羽家と鬼門家について調べたいんだ。協力してくれ」
4人でそれらの書いてある書物を探す。しかし、無かった…
「エリカ、現代魔法師では無いから、ここには無いんだと思うよ」
って、ミキ。あぁ、そうなるのか…そうなると、古式魔法…
「よし、ミキの家で調べるぞ♪」
っと、4人でミキの家に乱入。書物が保管されている書庫蔵へと踏み居る。
「う~ん、無いなぁ。もっと古い年代かな?」
ミキの言葉を受けて、埃を被ったエリアの捜索を始める。古過ぎて、誰も目を通していないようだ。
「あっ、あった…鬼門家…代羽家は無いなぁ」
古い書体で読めないので、ミキに訳してもらうと、
鬼門家は、鬼の末裔の一族らしいことがわかった。鬼?実在するのか?眉唾伝説か?
「神代家か闇雲家で聞けばわかるかもしれないな。その2家は、古くから人外系と関わっていた家系だから」
と、ミキ。神代家はダメだ。亘の家だ。教えてはくれない。じゃ、闇雲家か?
「ミキ、闇雲家と面識はあるか?」
「無いなぁ」
「誰なら面識がありそうかな?」
「亘なら確実…」
「亘はダメだ。アイツに深雪の婚約者の事を知らせたいんだから」
「おい、それは…俺達無駄骨じゃないのか?亘は知っている可能性が大だと思うが」
レオの指摘…あぁ、そうなるのか…
---シュウ---
この世界の闇雲家の当主那魅さんと合意できた。これで、深雪は明日から闇雲深雪になる。那魅さんとの血縁者で妹という設定をしてくれ、四葉の血族では無い設定にした。ヤマトがすぐに動けたのは、那魅さんと事前協議をする為に、この世界にいたかららしい。あいつ、僕より仕事が早くないか?
さてと、甘い物で食べて帰るかな。僕は美月が見つけてくれたケーキ屋さんに立ち寄った。店に入ると、よく見かける赤毛の頭が見えた。なので、そいつの隣に座り、話で夢中で食べていないケーキを横取りして、食べ始めた。
「おい!亘、いつからいたんだ?えぇぇぇ。私のショートケーキ…」
哀しそうな表情のエリカ。
「美味しかったよ。昔ながらのイチゴだし。これ、ワンホール喰うかな。エリカにはワンピース分返すよ」
ウェイトレスさんに、イチゴのケーキをワンホールと、珈琲を頼んだ。
「で、なんの話しているの?」
「何でもないよ~」
真っ赤の顔で、拒むエリカ。何かやらかしていたのか?彼女の今日の放課後の記憶を読み取る。あぁ、代羽と鬼門を調べていたのか…
「何で、そんなのを調べているんだ?」
「えっ?お前…どうして…」
目が点になって僕を見る4名のクラスメイト。
「エリカの記憶を読み取った」
「はぁ?プライバシーの侵害だぞ!」
顔を真っ赤にして怒るエリカ。何か、マズいことをこいつ、やらかしたのか?あ…昨夜の記憶…自慰をお楽しみ…
「セルフの件か?」
更に真っ赤になるも、黙り込むエリカ。幹比古とレオは、怪訝な顔付きであるが、美月は真っ赤になって俯いている。心当たりがあるのか…まぁ、いいや。
「で、なんで知りたいんだ?うん?闇雲家に聞くか悩んでいる?」
「そうだよ。あそこなら、古い家系について、何か資料があるだろ?」
って、幹比古。
「闇雲家なら、さっきまでいたけど。当主の那魅さんは知り合いだし。僕が訊いてあげようか?」
「ほら、言っただろう。亘に訊くのが早いんだよ、エリカ」
レオがエリカにツッコミを入れている。僕を通さず知りたいのか…そうなるとアレについてか…
「エリカはどうしたいんだ?そんなことを調べてさぁ」
「うっ…いや、亘の為に動きたいだけだよ…」
「全然、僕の為では無い。むしろ迷惑。こそこそ嗅ぎ廻るなよ。気分が悪い」
「な、な、な、なんで?気分が悪いのさぁ?」
涙目で僕を見るエリカ。こいつの感情が読み取れない。不安定なのか?
「なぁ、エリカ。お前、数字付き家の当主宛ての封書を見たのか?」
「あっ…いや…」
惚けるエリカ。
「あぁ言う重要書簡て、当主以外が見ていい物では無いはずだが」
「おい!なんで、亘が内容を知っているんだ?」
内容?あぁ、重要性を知っているからか。
「僕はあの件で達也と深雪の後見人になっている。真夜と協議したのは僕だ。だから、すべて知っている」
「え…亘、お前は何者だ?なんで、四葉家の当主と協議できるんだ?」
うん?普通、出来無いのか?
「まぁ、一応…当主だから…見たのなら、書いてあっただろ?代羽家が四葉本家の別院扱いになったって」
「あぁ…だから、代羽家について知りたかったんだ。四葉本家とそういう関係になれる家系について」
「言いにくいんだけど…僕がその代羽家の現当主だけど…」
固まる目の前の4名のクラスメイト。
「はぁ~?何で?お前、神代家の当主相当じゃないのか?」
堰を切ったように、言葉がマシンガンの様に出てくるエリカ。
「色々、複雑なんだよ。その辺りは。あぁ、明日以降に、もう1通重要なお知らせが届くから。さっき手配をしてきた」
「重要なお知らせ?何だ?いや、何で、お前が関わっているんだ?」
「当主だからね。相手の当主と交渉するんだ。当主の僕がしないとダメだろ?」
「ねぇ、最近、眠そうなのは、そういうことですか?」
美月が真相に近いことを訊いてきた。
「美月、正解だ。交渉ごとって疲れるんだよ」
「おい、生徒会の仕事の疲れで無いのか?」
エリカが訊いてきた。
「それもある。うん。ダブルな疲れだな」
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お店を出てぶらぶら歩いていると、また、湧き出て来た。コイツらの目的は何だ?このメンバーだと…
「幹比古、結界を張れるか?」
「あぁ、張れるよ」
「じゃ、直ぐに張れ!エリカ、美月、レオを護れ!」
僕は聖剣を呼び出して、手にした。ケルベロスタイプが数体、襲ってきた。次々に灰にしていく。空からはワイバーンタイプが襲ってくる。そっちは聖なるオーラを纏わした『ダイヤモンドダスト』で、殲滅した。僕が狙いで無いよな?アレで狙うのは、聖属性でないヤツじゃないと効果無いし…
「幹比古、もう大丈夫だぞ」
「あぁ…何だよ、アレ?」
「リビングデッドだ。たぶん、狙いはエリカだな」
「なんで、私?」
「数字付きだからだろ?アイツらに対抗出来るのは、僕と達也と十文字だけだ」
「え…3名しかいないのか?」
レオが驚いている。
「学校内ではな」
鬱陶しいな。そろそろ、一気に狩るか…美月はレオと幹比古に頼み、僕はエリカを送っていく。
「また、助けられた…ありがとう、亘」
「はぁ?クラスメイトだろ?護るのは当たり前だ」
「クラスメイト止まり?」
真っ赤な顔で俯いて、訊いた来た。
「それが、エリカの為だ。僕に関わると禄なことは無い」
僕はその場から転移し、家に帰った。夕食後、隣の家へ向かった。
「二人に話しておきたいことがある」
深雪と達也に、アレを伝えた。
「深雪と達也が結婚するのに障害になる血縁の問題を解決した。実際問題は、現状でも問題は無いのだけど、理由は表に出せないので、深雪は別の血縁者と言うことにした。達也とは血のつながりの無い兄妹ってことだ」
「どこの家の子になるんですか?」
不安そうに深雪が訊いてきた。
「明日から闇雲深雪と名乗って貰う。戸籍とか、学校の提出書類はもう提出済みだ。闇雲家は当主である那魅さん以外、実際の血縁者はいないので、問題は起きない」
「闇雲家って…神社ネットワークの中心ですか?」
達也は詳しそうだ。
「そうだよ。代羽家とは長い付き合いで、交流もあるし、人材派遣もしている」
「あ…ありがとうございます」
深雪が頭を下げて礼を言ってきた。
「いいんだよ、深雪。頭を上げて。僕は深雪と達也が幸せになればいいと思う。その為に、二人を護りに来たんだし♪」
「えっ…お兄様と私?シュウさんと私は?」
「否定はしない。万が一、護り切れなかったら、責任を取って僕が、達也と深雪を引き取る」
「引き取るって?」
不安げな表情になる深雪。
「詳しいことは、今は言えない」
「そうですか…」
「俺的には、深雪とシュウさんも有りだと思いますが」
そうだね。そのせいで、向こうの世界では…
「まぁ、先のことはわからない」
兄妹と別れて、自分の家に戻る。キャッスルドランにアレの捜索を命じた。