※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

83 / 142
07/06 誤字を修正


リアス4人と動けない変態*X

---達也---

 

「私とお兄様は血縁関係はありません。種族も違います。精神的に兄妹であると思ってください」

 

白音さんは淡々と話し始めた。

 

代羽周太郎として産まれた彼は、戦う術を持たずにいたそうだ。紡ぐようにたぐり寄せた縁を使い、徐々に戦う術を手に入れていった努力家であると言う。これまでにも数回、瀕死の怪我を負いながら、護りたい者を護り続けてきた歴戦の戦士だと。

 

「お兄様は心が折れない限り、戦い続けます。例え、器が壊れてもね」

 

「彼は何歳なんだ?」

 

「魂を手に入れてから一度も死んでいないので、確か…1兆年は超えているはずですよ」

 

何だ、その年数は…魂を手に入れて?魂の無い存在だったのか?

 

「私が出逢った時には、既に魂は持たれていました。なので、魂の無い頃は、どんな種族かはわかりません。でも、聞いた話では、その頃から護りたい者を護る為に行動していたそうです」

 

彼は産まれながらのガーディアンなのか?魂の無い存在…ゴーレム、リビングデッドくらいしか思い浮かばない。でも彼は人札だ。魂を手に入れて人間になったのだろう。

 

「彼はこの世界でどうしたんだ?」

 

「当初のガード対象は、達也さんと深雪さんだけでしたけど、お兄様の悪い病気が再発しているようなので、エリカさんもだと思います」

 

悪い病気?

 

「達也さんにはわかると思いますが、好きな女性に好きと言えない病気です♪これが再発すると、その女性には手を出さないばかりか、悪態もつくと思います。とにかく距離を広げて、遠くから護る感じです。ふふふ」

 

そうだ。エリカに対して、そんな感じだ。そうか、エリカが好きなのか…深雪よりも

 

「それは違います。深雪さんの方が大切ですよ。好きなのと大切なのは別…お兄様は恋愛関係が面倒な人なんです。まったくもってね」

 

愛する心を封じられた後遺症なんだろうな。俺はまだ恵まれている。愛することは出来るのだから。

 

 

 

---シュウ---

 

目の前では、紅色をした毛玉が3つ蠢いている。それが何か、判別できるまで、時間がかかった。また、壊れたのか…身体は動かない。地上にいる赤髪の少女のことが気になる。白音が言うには「また、悪い病気ですか?」だと。何かしようと気がまるで起きない。ただ、気になるのだ。

 

「あっ!シュウ、目覚めたんだね」

 

紅色の毛玉の1つが近づいてきた。段々視界がクリヤーになっていくと、それが何かが分かって来た。

 

「えぇぇっ?リアスが3人?」

 

どこのリアスだ?記憶をフル稼働で検索する。あっ、妻1号と弟子と新妻か?

 

「あなた達は邪魔よ、帰りなさい」

 

って、妻1号

 

「え?普段、一緒にいらっしゃらない方には、言われたくないです」

 

って、弟子。

 

「ここは結婚歴の浅い私が介抱しますわ」

 

って、新妻。誰が、僕の面倒を見るかで揉めているのか?3人で一緒に協力して看るって発想は無いのか?怪我人の前で、揉めているリアス達。

 

「ならば、力づくで排除だな」

 

妻1号が滅の力を帯びていく。

 

「はぁ?実践経験の少ない、お婆さんに何が出来ます?」

 

滅の力を具現化して装備にする弟子。

 

「もう、野蛮な人達ねぇ~」

 

一歩引いて冷めた目で見ている新妻。こいつが一番戦闘経験が無い。まったくも~。同じリアス・グレモリーなのに、何しているんだ?まぁ、高飛車で、我の強い、独占欲の強い女が集結するとこうなるか?

 

「おい、そこの紅髪共に警告をする。滅の力同士がぶつかれば、お前ら全員消滅だ。消滅したら、僕の能力ではどうにもならない。言っている意味はわかるよな?!」

 

一斉に、僕の方を振り向いたリアス。アイツらに、死を感じるオーラを放出していく。

 

「身体は動かないが、能力は使える。どいつが躾を受けたいんだ?」

 

3人の顔から血の気が失せていく。

 

「すみません、遅れました~」

 

っと、4人目のリアスが転移してきた。ヤマトの相棒のリアだ。彼女は悪魔を辞めて、サイボーグとなった。理性も知性も生きていた時の物を引き継ぎ、この4人の中では、一番冷静に行動出来ると思う。

 

「おぉ、いいところに来た。頼みがあるんだけど」

 

「何でしょうか?」

 

「あの3人を比較試験して欲しい」

 

試験と言う名の躾なんだけど…目が点になる4人のリアス。僕は、リア以外のリアスを『脱衣』し、大の字に拘束した。

 

「まず、舌の感触のテストをしてくれ」

 

「えっ…それはどういうテストですか?」

 

リアが戸惑っている。

 

「そうだな…舌の筋肉の柔軟姓、長さ、薄さ辺りを調べてくれるかな?」

 

リアは言われた通り、舌のテストをして、数値化していく。自分の舌と相手の舌を絡めて、調べている。別世界の自分とのオーラルプレイである。二人とも真っ赤になっている。3名全員とプレイし終わったリアは、データを集積して、比較検討している。

 

「結果は、若い順に感度、動きが良いようです」

 

「じゃ、次はミルクの味のティスティングテストをしてくれ」

 

「えぇぇ~っと…それは…」

 

リアは再び戸惑っている。

 

「それぞれのリアスの右の乳首を舐めて、大きくして口に含み、乳房を揉みながら吸うんだよ」

 

左で無いのは、心臓に負担を掛けない為である。強制的にミルクを出すようにするので、敢えて心臓から遠い乳房を選んだ。

 

「ダメだって…」

 

リアに舐められ、昇天しそうな妻1号。乳房を揉まれ吸われ始めると、下腹部は大変な事態になった。ティスティングの結果はリアの表情で分かる。

 

次に弟子。同じ様に吸う。美味しいのか、リアの吸い付きがいい。テストなんかしなくても、弟子以外は堪能しまくっているので、どんな感じかわかっている。3つのテストをするのだが、弟子が得点が取れるのは、ここだけだ。なので、弟子のミルクには隠し味として和三盆を入れ、残りの二人にはセンブリが隠し味で入っていた。

 

3人のミルクの味テストの結果、思惑通りに弟子が高得点をマークした。

 

「次にラブジュースのティスティングテストをしてくれ」

 

更に戸惑うリア。

 

「それぞれのリアスのクリちゃんを刺激して、ジュースを湧き出させて、味覚テストしてくれない?」

 

「何を考えているのよ?この変態ヤロー!」

 

妻1号が叫ぶ。

 

「そうだよ、性癖はとうの昔に破綻している。お前はそれを知っていて結婚したんだろ?」

 

困った表情になる妻1号。

 

「え?師匠以外にそんなことは…」

 

と、弟子。

 

「ダウトだ!お前、一誠とやっただろ?」

 

「いや、あれは…」

 

言い訳を考え始めた弟子。

 

「新妻の私にティスティングって…」

 

「大事だろ?今後どう躾するかの指針は必要だと思うし」

 

「躾って…確かに経験が少なく、至らないけど…ねぇ…」

 

コイツも、テストから逃げる為の言い訳を考え始めているようだ。まぁ、産まれた世界は違うけど、同じリアス・グレモリーである。違いなんか微々たる物だと思う。年齢に関しても微々たる物だ。寿命1万の内、数百年なんて誤差の内だと思うし。

 

で、リアのテストで3人とも果てた。結果は、熟成した分、妻1号に軍配があがった。

 

「じゃ、以上を踏まえて、裁定を言い渡す。今後、リアス同士で揉めたら、頭部は新妻、上半身は莉愛、下半身は古株を使い、1体のリアスに再構築する。記憶はお前らのを同化吸収し、心は誰か違う者を使う」

 

僕の裁定を聞き、青ざめるリアス達。

 

「揉めなきゃいいだろ?三人が揉めて戦ったら、僕は困る。なぁ、僕を困らせるなよ!この件についての異論反論は認めない。それでも申し立てがしたいリアス・グレモリーは、それなりの覚悟をしろよ!」

 

涙目になり、反省している3名のリアス・グレモリー達。まぁ、この程度で止めておくか。追い込み過ぎると、自分を自分で滅するから、コイツらは…

 

 

 

---達也----

 

彼がいなくなって1週間。いなくなっても混乱は無い。彼の記憶が残っているのは、俺と十文字先輩、四葉家、七草家、十文字家の3家の当主、闇雲家、鬼門家、神代家の本家全員だと白音さんが教えてくれた。

 

残りの者の記憶は、違う者へ置き換えられていた。深雪は俺に、エリカはレオに、美月は幹比古に、七草先輩は服部先輩に。その結果、深雪は俺に甘えまくり、エリカはレオと、美月は幹比古と、七草先輩は服部先輩と付き合い始めた。ほのかと雫は、よく解らない。もしかしたら、書き換わっていないのかもしれない。

 

何事も無く過ごしていた俺の前に、知らない女性が現れた。耳は横に尖り、髪の毛は緑色で、威厳さを感じる女性だ。

 

「司波達也君だね」

 

彼女は俺の家に突然、現れた。彼の仲間だと思うのだが。

 

「そうです。あなたは?」

 

「チームシュウの者で、今回の案件で、この地での副官をすることになったリヴェリア・・リヨス・アールヴだ」

 

チームシュウ?

 

「シュウ・ヨハネ・鬼門が率いるチーム名だ。私は普段前線には出ないのだが、今回の相手は団長と相性が悪いので、私に白羽の矢が立ったのだ」

 

シュウさんのチームメンバー?

 

「団長は意識が目覚めたので、来週には復帰できると思う」

 

来週に戻ってくるのか。

 

「それでだ。学校内でのガードを厚くする事にした。君達のクラスへ編入生を送り込む」

 

ガード?

 

「団長と団長の護りたい者のガードだよ。おい、出て来い!」

 

彼女は俺の心の内が読めるようだ。

 

「あぁ、チームシュウのメンバーのほとんどの者は、読心できる。必須科目だしな」

 

必須科目?疑問に思うワードが次々に出てくる。彼女の言葉を受けて、3名の女子が現れた。

 

「紹介しておく。青髪はゼノヴィア・クァルタ、聖剣使いの聖戦士だ。金髪はアーシア・アルジェント、回復役の聖戦士だ。黒髪は結城アスナ、回復役の精霊使いである剣士だ。以上3名をチームから派遣する。コイツらと連携して、団長達を護ってくれ」

 

ゼノヴィアとアーシアの目付きが妖しい。これは?

 

「あぁ、そうだ。注意事項を言って置かないとな。ゼノヴィアとアーシアは、性癖が両刀だ。なるべく、二人でか、団長絡みですませるが、喰われないように注意した方が良い」

 

性癖が両刀?それって、男でも女でも恋愛対象ってことか?

 

「おい、彼はダメ。団長の躾対象になる。注意しろよ」

 

「「了解♪」」

 

両刀遣いの二人は、深雪を見つけるや、深雪の部屋へと入っていった。

 

「彼女のガス抜き要員を兼ねている。君も女性相手なら、抵抗は少ないだろ?」

 

俺が甘えすぎる深雪の対処に困っていたのを、知っていたようだ。助かることは助かるが…

 

--------

 

1週間後、亘は復帰し、先日の3名が転入してきた。エリカ達は亘も転入生だと思っている。彼はエリカ達との接触を避けているようだ。

 

「どうするんですか?」

 

「どうもしない。モブであるならモブでいい。僕は僕に出来ることを全力でするだけだよ」

 

その言葉に頷く彼の仲間達。

 

「それより、達也。十文字と話がしたい。真由美達の記憶に僕のことが無いから、生徒会室には行けない。機会を作って来れないか?」

 

「わかりました。今夜でも、シュウさんの家にお連れします」

 

「頼むよ」

 

「ねぇ、私、千葉エリカ。エリカでいいよ。コイツは私の彼でレオだ」

 

転入した女子に自己紹介をしているエリカ達。彼らにはシュウさんの姿が見えていないみたいだ。

 

「記憶で認識できていないんだ。見えていても、認識は出来ていないんだ。まぁ、それで構わない。護りたい者が護れれば良いからね」

 

そうだった。心の内は丸見えなんだ。なので口に出さなくても、会話が成立する。

 

-------

 

夜、シュウさんの家に、十文字先輩をお連れした。

 

「元気そうだな、十文字」

 

「克人でいいぞ。神代」

 

「亘でいいよ。わざわざ、すまない。まだ体力が戻っていないんだ」

 

「そうか。お前に対するみんなの記憶はいつ戻るんだ?」

 

「キーなある出来事に接した時だ。それはそれぞれが設定しているので、僕でも分からない。でも、このままでも良い。達也にも言ったけど、護りたい者が護れれば、良いんだよ」

 

「アレはお前がしたのか?」

 

「そうだよ。警告はした。次は無いと。でも、彼女は警告を無視した。克人の記憶を残したのは、警告を込めてだ。僕はやると言ったらやる鬼畜だからね」

 

鬼畜…そうは思えない。

 

「達也、種族的にも僕は鬼畜だよ。だから、そう呼ばれるのに抵抗が無いんだ」

 

「種族的に鬼畜とは?」

 

十文字先輩はデリケートな問題に踏み込んだ。

 

「う~ん…克人だけならいかな。他言は禁止だ。克人は約束を守る子だから、教えてあげる。僕は天使と鬼のハーフだった化け物だよ」

 

彼は真の姿に変異した。彼の身体からは神々しい光があふれ出ている。俺と十文字先輩は、本能で彼に跪いた。いや、彼の仲間達もだ。

 

「まぁ、こんな姿だよ、本来の僕は。でも、これだと気配とか消えないから」

 

亘の姿に戻った彼。

 

「まさか…そうだったのか…」

 

真実を知り、何かを納得しているような先輩。

 

「自慢することでも無いので、内緒でね」

 

「次は何があります?」

 

「九校戦にノーヘッドドラゴンが絡んで来るはず。ここでノーヘッドドラゴンを一掃出来たら良いなっと」

 

「先輩、亘達も九校戦に出られませんか?」

 

「う~ん。みんなの記憶に無いからな…実績とか信頼性とかまるで無い。現状では推薦すら出来無い」

 

「僕達は裏でガードします。克人と達也の部屋を拠点に活動するけど良いかな?」

 

「問題は無い。予備の部屋を2つくらい、亘達に回す。それも使ってくれ」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。