転移したのはエリカの部屋だった。ベッドに横たわり、枕に顔を埋めているエリカ。彼女の横に寝そべるり、彼女の髪に手ぐしを入れた。
「えっ?えぇぇぇぇぇ~何だ?いつ来たんだぁぁぁぁ?」
えらく驚くエリカ。
「今だよ。何が知りたいんだ?一人で思い悩むなんて、エリカらしくないぞ。エリカのくせに♪」
「なんだよ、それ…」
エリカの首の下に腕を滑り込ませた。
「腕枕…いいのか?私なんかで…」
肘を曲げて、エリカの顔を近づけた。
「おい…顔が近い…新手の虐めか?」
涙目で抗議するエリカ。彼女の頬を這う涙の粒を舌で掬い、味わう。
「これが、エリカの味か…覚えておくよ」
言葉が出ないのか、エリカは口をパクパクさせている。そんなエリカの口に僕の口を重ねて、舌を入れ、彼女の口の中を探険した。歯並びの良い歯茎、薄くて柔軟性のある舌、手頃な大きさの左右の扁桃腺など…
「なぁ、何が訊きたいのかな?」
口を彼女から離して、再度訊いてみた。
「さっきのは誰だ?あれから深雪は、蒼い顔で黙りだったぞ。後、シュウって呼ばれていたのは、どういうことだ?」
「秘密を護れるか?嘘吐いたら、舌を引っこ抜くぞ。どうする?」
「護る…秘密を漏らしたら、好きにしていいよ。だから…」
「わかった。では、印を刻む。後悔は無いな?」
「印?う~ん、よくわからないけど、後悔はしない!」
エリカの言葉を受けて『脱衣』を発動して、二人とも全裸になった。
「どうして全裸になるんだ?」
エリカの言葉をスルーして、印を結ぶ儀式をする。下腹部に手を翳すと、いい感じに湿ってきた。そこに僕が侵入していく。
「おい…何をしているんだ?えっ…痛っ…へぇ?根元まで入れたのか?」
「印を刻んでいいって言っただろ?」
「おい…印を刻むって…処女…膜…破りかぁ…」
真っ赤な顔で俯くエリカ。
「そうだよ」
彼女の耳元で囁き、耳たぶをハムハムする。
「いい…身体の中で亘を感じているよ~」
自ら腰を動かすエリカ。興奮してきたのか、乳房は張り、乳首はそそり立っている。彼女の乳首のコリコリ感を愉しむ。
「あぅ!」
達したのか、乳首がへたって、お辞儀していく。乳房の張りも無くなり柔らかく萎んでいく。
「もう、終わりか?」
「終わり?ごめん…初めてなんで、良くわからないよ~」
「で、印を結ぶ儀式を終えた。君の質問に答えよう。深雪の怯えさせた人物は誰かだったな?それは僕の彼女だ」
「え…深雪じゃないのか?」
「違う…彼女は闇雲深雪ではなく、深雪・ヨハネ・鬼門だ」
「はぁ?ごめん、意味がわからない。どう違うんだ?深雪が結婚したら、そうなるんだろ?どういうことだ?」
「追加の質問は受けられない。次に何故僕がシュウと呼ばれたかだったな。僕の本名はシュウ・ヨハネ・鬼門だ。先程の女性は、僕の妻だ」
「つ、妻?おい…お前、深雪と結婚したのか?いつ、したんだ?」
「この追加の質問だけは、受けよう。この世界の深雪とはしていない。じゃあな」
僕はその場から逃げるように転移した。
---エリカ---
余韻に浸っている。今さっきまで、亘と交わっていた。なのに…つまらない質問をしたから、亘は帰ってしまった。涙が止まらない。意味もわからない。この世界の深雪としていないって…それって…まるで、違う世界ではしたような言い方…えっ?違う世界から来たのか?この世界では神代亘で、別の世界では、シュウなのか?
私はシャワーを浴びて、身を清め…服を着て、彼の家を目指した。
------
夜更けである。彼の家の呼び鈴を鳴らした。
「なんだよ、こんな夜更けに…エリカ…どうしたんだ?」
驚いた顔の亘。
「どうしたじゃないだろ?なんで、帰っちゃうんだよ。あぁいう場合は朝まで一緒に居ろよ!このバカヤロ~が!」
悪態を吐きながら、彼の胸に顔埋めて泣いた。
「おい、玄関先で泣くなよ。隣の家に迷惑だろ?」
---シュウ---
ガチャッ!
隣の家のドアが開き、深雪が顔を出した。
「先程はすみませんでした」
こいつも、僕の腕に抱きつき泣いている。どうするかな。困った時の僕の部屋かな?奥では雫達が鍛錬をしているし。僕達は僕の部屋に転移した。
僕の部屋に二人を連れ込んだ。ここなら防音結界を張ってあるので、大声で喚かれても大丈夫だ。泣き止み始めた。二人をベッドサイドに座らせた。程無くして、ガブが二人にハーブティを持って来てくれた。
「えっ?メイドさんが代わったの?」
深雪に訊かれた。
「代わっていないよ。ここは僕の城の僕の部屋だ」
「「城?」」
二人が驚きの声を上げた。
「そう、シュウ・ヨハネ・鬼門はこの城の王だよ。ようこそ、キャッスルドランへ♪王として、君達を歓迎する」
「深雪…亘が王って知っていたのか?」
「知りませんでした」
二人の声は震えている。
「ここなら大声で喘いでも…いや、喚いても大丈夫だよ。外部には一切、声は漏れないから」
「ここはどこ?」
周囲を見回してエリカが訊いてきた。まぁ、窓がないから、外の様子は見えないし。
「城の位置は言え無い。攻撃されると困るからね」
「どこの国の王様なんですか?」
深雪が不安げに訊いてきた。
「僕は国の王では無い。種族の王だからね」
「「種族の王?」」
二人同時に驚きの声を上げた。
「さて、どうされたい?」
「どっ、どうって?」
エリカは急展開に戸惑っている。
「深雪は、僕との結婚を望んでいるだったな。じゃ、もう返す訳にいかないかな」
って、脅しておく。僕から心が離れてくれれば良いんだけど…
「帰れないの?」
「エリカもだよ」
「なんで…どうして…」
転移をしてシチュエーションを変える。僕を嫌いになってもらう為に。二人と調教ルームに転移した。勿論、二人とも全裸にして、後ろ手に縛り、宙吊りにしてある。
「何をするんだ?亘?」
「エリカ、ここでは僕はシュウだよ♪」
パシッ!
細いムチでエリカの割れ目辺りを叩く。
「痛い…どうしたんだよ。亘…」
もっと、痛みを…そうだ。アレか。赤い液体を細い筆先に纏わせて、深雪のデリケートはポッチに塗る。
「痛っ!」
一撃で意識を飛ばした深雪、上下の口から体液が零れていく。
「亘…なぁ、怒らしたのだったら、謝る。深雪をいたぶるな!私をいたぶれ!」
出来無いって…エリカの縛りを解いて、首輪を嵌めた。
「おい、奴隷よ。奉仕しろよ」
「なぁ、お前…本心からやっていないだろ?なんで、泣いているんだよ~」
泣いていない。あぁ、目から汗が流れているんだ。
「お前が誰であっても、私には亘なんだからな」
意味がよく解らないエリカの言葉。エリカは、僕と自ら交わり、僕を強く抱き締め、僕と口づけを交わした。
「はぁ~い♪そこまでよ~。なんで、この二人には甘いのかな?」
深雪が入って来た。突然の深雪の声で、エリカは膣痙攣を起こした。これはこれで気持ちが良いかな。
「シュウさん、彼女は苦しんでいますよ。愉しんでしないで、楽にしてあげてください」
えぇ~。やっと愉しめそうだったのに…
「後で、私が埋め合わせをします。好きにしていいですからね」
それなら、回復術で、痙攣を鎮めていき、僕から離した。
「うっ?なんで、深雪が二人いるんだ?」
二人の深雪を前にして、混乱しているエリカ。
「えぇっと…そこで体液塗れになって意識を飛ばしているのが、あなたの世界の私。私はあなたの世界とは違う世界の私で、シュウの妻です♪」
自慢げに結婚指輪を見せる深雪。
「この世界の私って、耐久力無いんですね」
いや、耐久力有りすぎも困り者ですけど…
「別世界の深雪ってことか?」
「そういう認識で良いと思います」
---エリカ---
目が醒めると、自分のベッドでパジャマで寝ていた。あれって、夢か?凄いリアルな夢だった。内容はリアルティが無かったけど。別世界って?亘が王様って?調教ルームって…なんの悪夢だったんだ?
学校へ行く準備をする。まず、朝風呂だ。湯船に入ると、身体…いや、下腹部がしみる。傷なんかあったかな?指で触ってみると、ミミズ腫れがある。えっ?あれって…夢で無かったのか?湯船からでて、自分の部屋に急ぐ。そして、ベッドを見ると…出血の痕が残っていた。
私、昨晩、ここで亘と…頭がかぁ~っとして熱くなっていく。私、亘に捧げたんだよな…間違え無い…なのに、うろ覚えって…なんか損した気分なんだけど…
じゃ、お城も本当?お城に行った痕跡は?う~ん…このミミズ腫れかな?う~ん、あのお城はどこにあるのかな?誰に訊きたい。
『秘密を漏らしたら、好きにしていいよ』
脳裏に私の声が響いた。そうだ。約束したんだ、亘と…約束は護らないと。一生、スルーされると困る。あいつ、スルー攻撃が好きだし…亘に訊く分にはいいのかな?
------
いつもの通学路。そろそろ亘が来る時間だけど…
「おはよう!」
レオがやって来た。次に美月とミキがやって来て、亘、達也、雫、ほのかがやって来た。
「あれ?深雪は?」
達也に訊いてみた。
「体調優れないそうだ。今日は欠席だよ」
昨夜のダメージが残っているのか?
「亘…」
スルーされた。いつものことだけど…彼の後ろから抱きついた。
「どうしたんだ?深雪さんがいないからって、大胆だな、お前は」
って、レオ。亘は私に声を掛けてくれない。胸を押し付けてみる。
「えっ!」
小さな声だったけど、亘の驚く声をゲットした。更に押し付けようとしたら、おぶわれた。
「エリカ…高校生にもなって、おぶえって…甘えすぎだぞ♪」
そんなこと言っていないぞ。開脚されている。何かが開いた割れ目を這っている。いやっ、入らないでぇぇぇぇ~。あぅ…何かがアレを舐めている。ダメだって…感じちゃうよ~
---------
意識がはっきりすると保険室にいた。
「通学中に意識を失うって。夜更かしのしすぎだぞ!」
先生に怒られた。違うんだ。何かに舐められた…なんて、言っても信じて貰えないんだろうな。
先生の姿が亘に変化していく。夢か?幻か?
「どうされたいんだ?お医者さんごっこか?」
声が出ない。身体が動かない。何かの術を掛けられてる。服の上から、直接乳首を捏ねくり回されていく。どうやっているんだ?ブラの中で圧迫される大きくなった乳首を、服の上から直に舐められ、吸われ、甘噛みされていく。下腹部は大変なことになっている。おねしょ疑惑を向けられそうだ。
「ねぇ、大丈夫かな?もうお昼なんだけど」
亘の姿は先生に戻った。でも、下腹部は大変なことになっている。あのヤロ~!
---シュウ---
放課後、CADの調整を理由に、生徒会をパスして、雫とほのかと三人で家へ帰った。今日も、二人には気の流れを白音に教え込んでもらう。
「ほのかの方は開始直後にミラーリングフィールドを展開しないと、ダメだからな」
「はい」
「で、深雪の術がカウンターし始めたら、光攻撃をするんだ。タイミングを体感で感じるんだぞ。白音、その辺を教えておいて」
「はい、お兄様」
「雫の方は、深雪の術で前列の氷柱が氷始めたら、発動だ。一発で勝負が決まる」
「わかりました」
「集中できたオーラの量と破壊力は比例する」
「はい」
二人共真剣に取り組んでくれている。僕も調整をしっかりとこなさないとなぁ。
「お客様です」
ヤスミンが僕に声を掛けた。
「誰?」
「お隣の深雪さんです」
僕は玄関へ向かった。
「どうした?」
「ごめんなさい」
僕に抱きついてきた。彼女の瞼は既に腫れている。あそこから戻ってからも泣いていたのだろう。あっちの世界の深雪にだいぶ、怒られていた。甘えるのはしょうがないけど、エリカを挑発しすぎると、だいぶ絞られていた。
「基本は同じ深雪だけど、性格は育った環境で違うからな。あいつは、お前ほど甘えない。だから、羨ましさもあるのだろう。でもな、お前はやり過ぎた」
「はい…ごめんなさい…お願いです。見捨てないでください。なんでもしますから」
「達也と結婚して欲しい」
僕のして欲しい事が意外だったのか、僕の顔を見て固まる深雪。
「…」
「なんでもするって言っただろ?
「…」
「お似合いだと思うんだ。相思相愛だろ?」
「…」
「シュウさん、深雪とシュウさんも相思相愛ですよね?」
深雪の後ろに達也が現れた。
「聞きましたよ。昨晩は深雪とエリカに嫌われるように仕組んだそうじゃないですか」
誰だ?僕の内心を暴露したヤツは…
「その話を深雪にはしました」
何で言っちゃうんだよ。
「好かれるより嫌われる努力って何ですか?」
何だろうね。
「なんで、深雪の気持ちを受け入れてくれないんですか?リベンジなんかしなくても良いんですよ。俺は、深雪の幸せな姿を見られれば良いんです。この世界の四葉家は俺が護ります。だから、迷惑かもしれませんが、深雪のことを頼めませんか?」
誰だ?そこまで吹き込んだのは…
「私ですよ。シュウさん♪」
達也の後ろから、妻の深雪が現れた。
「愛することに怖がっているんですよね?だから、押し掛けた場合だけ妻にして、自分からはプロポーズしないんでしょ?お姉様に聞きました。何で、愛することに恐怖を抱いているのかを。愛する者達を護れなかったからって…シュウさんらしくないですよ。全力で護りに行って護れなかったのは、相手が強いか、卑怯なだけです。シュウさんのせいではないでしょ?」
姉ちゃんは何を言ったんだ?深雪の目はいつに無く真剣であった。