※この作品はR-18です。

神器なき男2   作:もっち~!

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九校戦 Part2X

---シュウ---

 

気持ち良く寝ていたのに、ドカドカと入ってきた者達に起こされた。何だよ~徹夜明けだぞ~

 

「亘くん、すっご~い♪」

 

真由美の声。強引に上半身を起こされて抱きつかれた。

 

「やられましたよ」

 

達也の声…

 

「まさか、2戦ともオウンゴールとは…」

 

弱々しい深雪の声…

 

「ありがとう、亘」

 

雫の声…

 

「ありがとうございます。良い想い出が出来ました」

 

ほのかの声…

 

「それでさぁ、もう1試合担当しない?」

 

真由美が…はぁ?もう1試合?

 

「何?」

 

「深雪さんがリベンジしたって♪」

 

深雪が出るのは、ミラージ・バットだっけ?えっ?

 

「飛行デバイス…」

 

「そう、飛行デバイス対決よ♪九島先生も見たいそうなの。エキシビションマッチって感じなんだけど…」

 

「エキシビション?特別試合か?」

 

眠気が飛んでいく…

 

「シュウさん、もう1回、お願いします」

 

深雪が僕に頭を下げて来た。う~ん…

 

「達也の飛行デバイスだろ?アレに勝つには…で、誰が出るの?」

 

「亘…私が出る」

 

雫が名乗りを上げた。

 

「僕の飛行デバイスは、特訓が必要だよ。う~ん、最終日の最終試合にしてくれる?」

 

「うん♪ありがとう、亘君」

 

僕の頬にキスをして部屋を出て行く真由美。

 

「特訓って?」

 

雫が恐る恐る訊いてきた。

 

「今度は手の平で無くて、背中に集めるんだ」

 

「えぇぇぇぇ~!背中?」

 

「ヤルからには勝つぞ。最強のデバイスを持ち込む。それを使いこなせ、雫!」

 

-----------

 

雫の背中を採寸。接地面を有効的にする為だ。ここで、マズいことに気が付いた。

 

「なぁ、雫…マッハ5くらいのGに対応できるか?」

 

「はぁい?マッハ5?無理ですよ。私、高校生ですよ」

 

「あぁ…そうだよな…あっ!いた♪」

 

真由美にスマホで連絡した。選手交代のお知らせだ。エキシビションなので、正式な選手で無くても良いかの確認をして、了承させた。

 

「雫でなくて、経験者のゼノヴィアだ」

 

「まぁ、確かに、私なら専用ユニットを持っているが…アレ使っていいのか?マッハ10くらい出るぞ」

 

「お祭りだし♪」

 

「まぁ、深雪を絶望にするのもいいな♪」

 

僕とゼノヴィアの悪巧みは始まった。

 

 

 

----真由美---

 

雫さんから、スペック表を渡された。固まる私。なんだ…この値は…最高スピードがマッハ10って…亘君は軍用を持ち込むのか…

 

当然のように呼び出した亘君。寝不足で機嫌は悪い。でも…

 

「何?マッハ10って軍用?」

 

「違うよ、ゼノヴィア専用機体のスペックだよ、非売品だけどね。練習用と思ってくれるといいかな?」

 

練習用でマッハ10は有り得ないでしょ?

 

「練習っていっても飛行練習用では無いから。あくまで耐Gの練習用だよ」

 

耐G?

 

「まぁ、広い宇宙…色々な環境があるからね」

 

はぁ?

 

「でもミラージ・バットだとマッハ1も出せないんじゃないかな?Gが大きくなると回転半径がでかくなるから」

 

そうかもしれないけど…

 

「たぶん、ミラージ・バットだと深雪の方が勝つとは思うけど…」

 

けど?

 

「まぁ、接触事故…ふふふ」

 

こいつ、相手が彼女であっても、やらかすつもりだな…

 

 

 

 

---シュウ---

 

大会3日目。新人戦のモノリス・コード予選で事故が発生した。相手チームがフライングでオーバースペックの攻撃をして、廃墟ビルが崩壊して、一高の選手が全員病院送りにされた。不戦勝ではあるが、代わりの選手がいない。で、誰を出すかで会議中らしい。

 

ドンドンドン!

 

ドアが激しくノックされている。ほのかの胸枕で雫を掛け布団にして寝ている僕…

 

「亘君…起きて!」

 

真由美の声だ…また、問題発生か?ベッドから抜け出し、雫達に布団を被せて、僕はバスローブを着て、応対に出た。

 

「どうしたんだよ」

 

僕の姿を見て固まる真由美。

 

「昼間から誰と寝ていたのよ~!」

 

「えっ?雫とほのか…眠い…」

 

「シャワーを浴びて、服を着て、10分後に作戦会議室に来なさいよ!」

 

バァン!

 

勢い良くドアを閉めていった真由美。何を怒っているんだ?シャワーを浴びて、服を着て、二人にキスをして、会議室に向かった。

 

「どうしたんだよ…真由美…」

 

「ねぇ、モノリス・コードに出てくれない?」

 

「僕はエンジニアアドバイザーだよ…ふぁぁぁぁ~眠い…」

 

「他にいないの!ねぇ、何でもするから」

 

「女に二言は無いな?じゃ、深雪と達也を結婚させてくれ」

 

「はぁ?」

 

「なんで?」

 

あっ、しまった…深雪がいた…

 

「なんで?一緒になってくれるって言ったよね?ねぇ、言ったよね?」

 

僕に縋り泣き始めた深雪。

 

「って、ことで、深雪ちゃんに責任は取りなさい。で、参戦決定よ!異論反論は認めないからねっ!」

 

えぇぇぇぇぇ~!

 

「達也君と、亘君…後一人はどうしようか?」

 

「警備にいる幹比古か、レオでお願いします」

 

達也がリクエストを出した。

 

------

 

僕達の部屋で作戦会議。真由美、克人に、達也、レオ、僕と、僕の腕をホールドして離れない深雪。

 

「ようは、相手を全員屠ればいいんだろ?」

 

「ダメだよ、殺したら」

 

僕の案を却下する深雪。

 

「まぁ、屠らないまでも、全員戦闘続行不能に出来れば良いんだよ」

 

って、達也。

 

「魔法なら、何でも有り?」

 

「う~ん…やらかしそうだよね、亘君は…」

 

って、僕を選んだ真由美。

 

「双方のモノリスを破壊すれば、殺し合いオーケー?」

 

「だから、ダメだよ~」

 

深雪に拒否された、う~ん…眠くて苛ついている僕。

 

「俺とレオで守備をする。亘が攻撃だ。殺さない程度に好きしていいぞ」

 

って、達也。

 

「オーバースペックになると思うんだけど…って、言うか、僕の魔法にスペックが無いんだけど、そこはどうなの?」

 

魔法師の魔法とは違うので、CADでのスペック調整なんか出来無い。

 

「確認したけど…う~ん、グレイゾーンよね」

 

「そもそも、どこまでが物理攻撃になるのかも、わからない」

 

「魔法攻撃ならオーケーだけど…」

 

「大系は問わないんだな?」

 

「殺さなければ…」

 

「瀕死ならオーケーでいいか?」

 

「禁術系?」

 

「だ♪ダメなら降りる」

 

-----------

 

翌日、ジャングル戦…達也が攻撃で、僕とレオは防御になった。

 

「おい、亘。二人来たぞ」

 

『地獄の業火』で焼く。

 

「死んだのか?」

 

レオが訊いてきた。

 

「瀕死状態だ。これ以上威力の弱いのは難しい」

 

残り一人を達也が仕留めて終了。

 

 

「もっと弱いのは無いの?」

 

真由美に言われた。

 

「無い。じゃ、降りる」

 

「ダメよ。もう…続けて…よ…」

 

 

 

---一条将輝---

 

一高のアイツが派手に暴れている。俺を肥だめに落とすって、有り得ない攻撃をしたアイツだ!

 

「ジョージ、あいつのことをどう思う?」

 

相棒のジョージに訊いてみた。

 

「化け物だ。CAD無しであのスペックは脅威だよ。それにノーアクションだし」

 

確かに…脅威だな。

 

「司波達也はどうだ?」

 

「派手さは無いが、コイツも化け物クラスだな」

 

「アイツらを倒して、深雪さんの前から悪い虫を退治してやる!」

 

って、目の前から深雪さんと…えっ?深雪さんの胸の谷間に腕をホールドされている神代がやって来た。ふざけるなよぉぉぉぉ~!

 

「おい、貴様!俺の婚約者に何をしているんだ?」

 

「うん?あぁ、臭い臭いと思っていたら、肥だめ男君じゃないか」

 

えぇぇぇぇっ?アイツの言葉で鼻を摘まむ、深雪さん…

 

「貴様…」

 

咄嗟にCADを手にして、アイツに向けて…気づいたら再度、肥だめに放り込まれていた。くそっ…あの野郎!殺してやる!

 

 

 

---シュウ---

 

「シュウさん、彼はどうしたんですか?」

 

深雪に訊かれた。

 

「クソだから、肥だめに強制転移した」

 

「また…一応、プリンスらしいですよ」

 

「僕はキングだよ、深雪」

 

「ですね♪」

 

--------

 

モノリス・コードは順調に勝ち進み、あの肥だめ男チームと決勝を争うことになった。

 

「達也、どうする?」

 

「モノリス・コードで肥だめ攻撃はダメですよ」

 

って、達也に訊いたのだが、深雪が答えた。

 

「ダメなの…」

 

良い手だと思ったのになぁ。

 

「マジか?お前、やろうとしていたのか?」

 

レオが呆れて言う。力無く頷く僕。

 

「亘が攻撃で、俺とレオで護ります。恐怖を刻んで来て下さいよ」

 

「恐怖なぁ…闇系で行くか?それとも、プリンスの醜態でも晒すか?」

 

「あっ…肥だめを創って落とすのもダメだよ~」

 

あっ、深雪に読まれた。ダメなのか…痰壺なら良いのかな?

 

「速効で倒すのはつまらないよな…う~ん…」

 

-------

 

そして、決勝がスタートした。速効で『天の裁き』を発動して、将輝以外を雷撃で狙撃して潰した。将輝は、狼狽えているように見える。相棒のシンクロ君が全身から煙を上げているし。

 

「どうした?ギブアップか?」

 

「ふざけるなよ!この化け物め!」

 

攻撃が僕に放たれてきた。僕は避けずに、すべて透過させていく。

 

「効果無いだと?この化け物め!」

 

「それって、差別発言だよね?あぁ、将輝君の得意技って、言葉責めかな?」

 

オーバースペックを連発してきた。すべて透過させていく。将輝は距離を縮めて来ない。僕の攻撃範囲はショートレンジと読んでいるのか?

 

『催淫』を発動…全身をピクピクさせている将輝。

 

「どうしたんだよ?痙攣か?あぁ、恐怖で筋肉が萎縮したのかな?お坊ちゃま君♪」

 

『這い虫』を発動。表皮に見えない虫達が這うような感覚を与える幻術系である。

 

「うぐぅ…貴様…うっ…うげっ…」

 

殺さない術なぁ…あっ、将輝が鼻血を垂らしてきた。興奮しているのか?

 

「うっ!」

 

膝からくずれる将輝。達したようだ。

 

『淫乱百鬼夜行』を発動。百匹の鬼達が魑魅魍魎を連れて、将輝をレイプする…まぁ、エロ系ですね。将輝にしか見えない妖しい者達。

 

「うごっ…やめ…ぐぇっ…」

 

口から大量の体液を出し、四つん這いになり、お尻を突き出し、前後に動く。そして、体力の限界を迎え、地面にひれ伏した。仕上げに、アイツの真下に痰壺を創造して、そこに落とした。

 

試合終了だ♪

 

「なんか、惨い勝ち方だな」

 

って、レオ。

 

「だって、殺すなって…あんな程度だよ。殺さない術って…」

 

「殺された方がマシな気がする…かわいそうに、醜態さらしまくりだな」

 

相手に同情するレオ。応援席の前に3人で並び、応援してくれた人達に頭を下げた。

 

--------

 

控え室…

 

「なんか、惨い勝ち方じゃない?」

 

って、真由美。

 

「真由美が殺すなって言ったんだろ?」

 

「いや、言ったけど…」

 

「はい♪」

 

深雪が紙を差し出して来た。何、これ?えっ?婚姻届け?

 

「何、これ?」

 

達也に渡した。吹き出す達也。あきれる真由美。

 

「アイス・ピラーズ・ブレイクで、私が負けたら、シュウさんと結婚するって約束したもん♪」

 

したっけかな?

 

「うん?シュウって誰だ?」

 

レオが訊いてきた。

 

「亘さんの本名♪」

 

嬉しそうに答える深雪。驚くレオ。

 

「まさか、深雪さんのもう一人の謎の婚約者候補って…」

 

「亘さんですよ。シュウ・ヨハネ・鬼門さんでぇ~す♪」

 

とっても、嬉しそうな深雪。嬉しさに暴走しているようだ。逆らっても、きっと意に返さないだろう。言わば、最強状態の深雪…

 

「でも、これって…この国の婚姻届けだけど…」

 

一応、指摘はしておく。

 

「そうですよ。この国で、まず結婚してください。お願いします」

 

達也を見ると、笑いを堪えて頷いている。真由美と克人も笑いながら、見届け人欄に記名しているし…

 

「ありがとうございます。では、出して来ます」

 

「僕が書いていないよ?いいの?」

 

「はい♪シュウさんの分は、お姉様が代筆してくれました♪」

 

姉ちゃん…なんてことを…深雪はマジで提出しに行った…

 

「亘、弟って呼んでもいいかな?」

 

嬉しそうな達也。ダメージ大で凹んだ僕。

 

「まぁ、戦勝記念ってことかな」

 

って、真由美…お前…

 

「今日は私で無くて、新妻とでしょ?亘くん♪」

 

真由美ごときに…虐められる日が来るとは…

 

「まぁ、これで彼女に悪い虫は付かないでしょ」

 

僕の肩を揉みながら真由美が言った。

 

--------

 

夜、モノリス・コード新人戦優勝と、深雪の婚姻記念のパーティーが、仲間だけで開かれた。克人の手配で、役所まで送ってもらった深雪が提出してきたそうだ。はぁ~、コイツら…

 

「亘…愛人でもいいよ」

 

雫が頬にキスをしてきた。

 

「だから、これからも調整を頼みたい…私の身体も きゃっ♪」

 

真っ赤な顔の雫。

 

「あぁ、よろしくな、雫、ほのか」

 

二人の頭をいつものように撫でてあげる。

 

「そんなに落ち込むなよ」

 

って、克人…二人でベランダで夜風に当たる。

 

「あのナンバーなぁ偽造だ」

 

「大丈夫ですよ。巣穴を大掃除しました。ノーヘッドドラゴンの賭けのせいです。一高が優勝すると、アイツらが大損するらしくて」

 

「そんなことの為に?」

 

「理由なんて、そんなものですよ。アイツらにとってのね」

 

「お前一人でやったのか?」

 

「手を汚すのは僕一人でいいんですよ。僕以外誰も巻き込みたくない」

 

「男二人で黄昏れるなよ~!」

 

って、真由美が近づいて来た。振り返り様に、彼女の唇を奪う。はっとした表情の真由美。僕は真由美に抱きつく事無く、深雪の元へと向かった。

 

 

 

 

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