休養 Part1X
---シュウ---
キャッスルドランにある聖堂に戻ってきた。祭壇には棺が置かれていて、そこにエリカが横たわっていた。
「ダメだったか?」
棺の傍らにいたアーシアに訊いた。
「心臓の破損が酷くて…すみません…」
アーシアが力無く蹲った。
「僕の能力で」
達也が声を掛けてきた。達也の能力は『再生』で、人、物に関わらず、24時間以内の状態に戻すことで再生出来るのだが、達也には死に至るまでの痛みや苦しみが150倍速で襲い掛かるのだった。
「達也の負担が大きいからダメだ」
かと言って、僕の『創造』は、人間の心臓だけは造れなかった。全身を含めての創造なら出来るが、現状のエリカは心臓だけが無い状態なので、使えない能力である。これは心が無い僕へのハンデなのかもしれない。ハートの無い者は心臓創造は無理なのだろう。
「では、どうするんですか?」
深雪に尋ねられた。残るは…僕の駒を心臓の代わりに埋め込む。その場合、エリカは人間では無くなる。僕は僕の駒を手にした。これしか無いかぁ…駒を見つめてそう思った。意を決して、駒を改造、心臓の役目も持たせるようにしていく。そして、エリカにそれを埋め込んだ。
「エリカと一体になる。彼女の苦しみや痛みを取り除く。後はフィン、頼むぞ」
この城をまかせている小人族のフィンに指示を出した。頷くフィン。それを確認して、僕とエリカは全裸となり、交わる事で1つになり、棺に収まられた。僕の性欲器官は、エリカの体内で癒やしと浄化をしていく。そして時は過ぎていく…
---エリカ---
目が覚めると、知らない部屋にいた。何故か亘と全裸で…顔と耳がかぁ~っと熱くなっていく。ここはどこだ?なんで、亘とこんな状態に?
亘から離れないように注意しながら、今いる部屋を見回す。質素なベッドの上にいる私と亘。部屋には机と本棚があり、床には書類の束がいくつも置いてあった。窓から見える空は見た事の無い色だ。どこに連れ込まれたんだ?亘を揺するが起きる気配は無い。、
「お目覚めかな?エリカさん」
突然、知らない人の声がした。まるで気配を感じなかったので、驚く私。
「あぁ、驚かしてしまいましたね。ごめんなさい」
グリーンブロンドの長く艶やかな髪の毛。胸は大きく形も良さそうである。歳は私よりも上のようだ。
「あなたは?」
「私は彼の第3夫人になる、シーグヴァイラ・アガレス・鬼門です。ヴァイラと呼んでね」
亘の第3夫人?はぁ~?コイツ、一夫多妻なのか?ハーレム王なのか?暢気そうに、目の前で寝ている亘を睨む。
「ハーレムと言えば、ハーレムだけど、私達は彼の性の奴隷では無いわよ」
笑顔で応対してくれるヴァイラさん。
「ここは?」
「彼が統轄する第13宇宙にある異種族共存が可能な星。その星の冥界と呼ばれる悪魔と堕天使が統轄する世界です」
亘が統轄する宇宙?
「彼の本当の正体を知らされていないのね。ふふふ」
亘の本当の正体?はて?
「かって『神殺し』と畏怖されていた神ですよ。今は、第13宇宙を統轄する絶対神だけどね♪」
えぇぇぇぇ~!亘が神?信じられない。まったく神々しさを感じない、私の下で寝ている彼。
「あぁ、普段は神々しさは纏っていないわ。そんなオーラに真面に触れれば、どんな種族の生き物でも焼け死ぬし。そうね…普段はエロいオーラかな」
エロい?亘自体をエロいと感じたことが無い。
「それは、エリカさんには、そういう面を見せないようにしていたんじゃない?」
私には?なんで?
「あなたが大切だから…彼は愛を知らない不器用者なの。愛するってどういうことかも知らないし」
えっ…なんだ、それは?愛を知らない?
「彼にあるのは、好き、嫌いじゃない、大切な辺りかな?」
あぁ、確かに嫌いじゃ無いって言われたような。
「この世界で、彼について、学んでいってくださいね。取り扱いに注意を要するから」
取り扱い?
---千葉寿和---
義弟のおかげで、九校戦に出場していた一高の宿舎を襲った主犯格を逮捕出来た。しかし、取り調べで全面否認。婚約者を奪い結婚した義弟が原因であると供述している。魔法協会へ確認しに行くと、その逆で、一条将輝が既婚者を婚約者と偽ったらしい。
エリカのことも気になるし、義弟の供述も必要なので彼の家に行くと留守だった。まだ、戻って来ないのか?ふと、隣の家の表札を見ると『司波』とある。呼び鈴を押してみた。司波って四葉家の次期当主の姓だよな、って思っていると、ドアが開いた。
「隣の家の亘君に用があったんだけど、彼はどうしているか知らないかな?」
なかなかの眼力の青年が俺を見つめている。
「失礼ですが、どなたですか?」
あぁ、そうだな、名乗らないと、不審者扱いだな。警察手帳を提示しながら、名乗った。
「亘君と婚姻したエリカの兄で、千葉寿和といいます」
「エリカのお兄様ですか」
うん?エリカを知っているようだ。
「どうぞ、お上がりください」
家の中に招き入れられた。
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リビングに通され、ソファに座った。
「実は俺の妹も戻ってきていないのです。亘とエリカと共にいるはずなんですけど」
エリカと共にいるのか…
「どこにいるのか、わかるかな?」
「わからないんです。連絡の取りようが無いし…隣の家は襲撃を恐れて、防御形態に移行して、俺でも接触できないようです」
防御形態?
「彼は何者なんだ?数字付きでは無いんだろ?」
「知らないで嫁がせたんですか?」
彼は驚いている。なんでだ?
「彼には色々と親身に接して貰っていたから…まぁ、信用しきっていたというか…彼はヤバい系なのか?」
「いえ、信用出来る人物です。それは保証できますが…そうですか、彼のことを知らないのですか」
何か問題ある人物のように聞こえる。妹の事が心配になってきた。
「エリカは…無事だよな?」
「…覚悟はしておいた方が良いです。俺も妹の事…覚悟をしておこうと思っています」
覚悟…なんの覚悟だ…
「3人のいた部屋…奇襲されたのは明白です。ドアを破壊されていたし…」
まさか、あの部屋にいたのか…エリカは…見るも無惨な襲撃された部屋。調度品すら見る影もない状態だった。しかし、死体のあった痕跡は無かった。
「死体のあった痕跡は無かった。だから、彼が緊急脱出していったのだと予想は付きます。応戦していたら、あそこまで無残な部屋には成らなかったし」
緊急脱出…応戦する暇の無い状況…九校戦での彼の戦いを考えると、確かに反撃するよりも緊急脱出せざるおえない状況だったのは予想できる。それは、一緒にいた誰かの生命に危機がある場合…
「亘の話では、カーディナル・ジョージの加重魔法を奇襲で真面に喰らったそうです」
真面に…エリカ…
「魔法抵抗力の高い俺の妹ですら、ショック状態になったそうです」
魔法抵抗力…エリカ…
「最悪、亘の命の引き換えになるんだろうな…」
最悪…彼の回復能力…それが頼みの綱なのか…
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司波達也君の家を出て、弟へ連絡をした。
「エリカ…ダメかもしれない。覚悟をしておいてくれ…」
受話器の向こう側から、弟の嗚咽が聞こえる。
---シュウ---
エリカをアウロス学園に預け、休養目的で誠の家に戻ってきた。一誠を学校へ通わせないとダメだし。一誠を分離して、自分の部屋に籠もる。
何かがおかしい。将輝がカーディナル・ジョージに、加重術を心臓目がけて撃ち込めって命令するだろうか?暗殺作戦としたら完璧だ。僕ですら事前に準備していない限り、アレは防げないし。
この世界の将輝を呼び出して、考えを聞くことにした。
「加重術を心臓へ?殺し目的なら有りだけど…別世界の俺が深雪さんと、その友達にはしないです。そもそもジョージの手を汚すような指示はしない。やるなら、俺がします」
「そうだよな…で、考えたんだけど、主従が逆ってことは無いか?」
「逆?ジョージが黒幕で、俺が傀儡ですか?う~ん…あいつに、何の得が有るんだ?」
「将輝を洗脳は難しいが、ジョージはどうだ?」
「う~ん…そうですね、俺よりは操作はし易いかと思います。アイツは戦士では無く研究者ですから」
それが問題ない結論だよな。問題はジョージの後ろに誰がいるかか…
「数字付き魔法師家系同士の抗争で得をするのは?」
「反魔法師団体ですかね…あとは、敵対関係にある勢力ですね」
1が4と1000に宣戦布告だと、1が不利だろうな。
「一条家と同盟、密約を結ぶとしたら、どこのナンバー・ファミリアだ?」
「オヤジと仲が割と良いのは、七草家か…」
たぬきオヤジか…9と10はこっちにいると思っていいだろう。
「将輝、ありがとう。参考になったよ」
「いえ、この世界を守護してもらっていますし。あぁ、魔石は俺にまかせてください。撲滅しますから」
将輝は帰り際に、小声でお願いを申し出た。この世界のジョージを女にしてくれって…直ぐに叶えてあげた。僕がこの世界で休養する3ヶ月の間限定で…
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リビングでまったりしていると、リアスとソーナがやってきた。
「シュウさん、一誠君って眷属にできますか?」
この世界のリアスとソーナと一誠の関係は良好である。
「あと、5年は無理だな。僕と魂がリンクしているから、値は僕の値になると思うんだよ。この世界で僕を眷属に出来るヤツはいないし」
「あと、5年かぁ…」
「二人で奪い合うなよ。それは一誠が悲しむ。そうだな、王としての価値の高い方が、一誠を眷属にするといいと思う」
「うん♪シュウさん、ありがとうございます。がんばって、ソーナより価値を高くします」
「リアス、私は負けないわよ!」
この世界のリアスは穏やかで助かるな…躾対象のリアスはどうするかな…ゼノヴィアとアーシアが躾担当では有るが、エリカの件でアーシアは落ち込んでいた。結果的に救えなかったから。
回復能力ではなく修復能力かぁ…誰かいないかな…
「あっ、いたいた♪」
デュラハンの京子がやって来た。
「どうしたんだ、マッチー」
愛称で呼んでみた。本来、頭のある部分に頭が無い為、表情が判らない。いや、判らせない為に、頭部を隠したのか?
「いえ…う~ん…シュウさんにご相談です…」
頭部のない身体がモジモジしている。こいつ、また胸が成長していないか?ブラウスのボタンが…
「頭は?」
「えっ…」
テーブルに専用の座布団を置き、頭部をそこに置いた。顔も耳も真っ赤である。そういう系の悩みか?
「で、相談内容は?」
「ここでは…」
モジモジしているマッチーの頭部から下。
「じゃ、僕の部屋で聞こうか」
二人で僕の部屋に入り、盗撮盗聴防音の結界を張った。
「あのですね…こういう身体なので、どう男性の方と…その…きゃっ!」
あぁ、体位ですか?う~ん、有り得ない体位が出来そうでそそるけど。マッチに抱きついてみる。う~ん、そうか口づけが出来無い…僕の頭部の前には何も無い…
「よし!方針は見えたよ♪」
マッチーの頭部を掴み、ベッドの下に置いた。
「えっ?」
意外な行動に戸惑う彼女の身体に抱きつき、ブラウスとブラを脱がせた。
「いきなり…」
「顔が無いから罪悪感が無いのがいいよね♪」
スカートと下着と靴下も脱がせた。所謂全裸状態である。胸の谷間に性欲器官を挟ませ、彼女の股間に顔を埋めた。
「え…どういう状況なんですか…身体が熱いです」
あまりの気持ち良さに、彼女の腹部にぶちまけてしまった。
「何を塗ったんですか?」
割れ目の中を観察して、舐めたり、息を吹きかけたり…腰が勝手に動き出す。
「お願いです…状況を説明してください」
彼女の身体が一瞬跳ねて、筋肉が弛緩していく。果てたのか。喘ぎ声が無いので、加減がわからない。で、ベッドの下から頭部を取り出した。のぼせたようなマッチーの頭部。
「果てたよ。じゃ、次は頭部だけでプレイだな♪」
余韻に浸っているマッチーは、僕の言葉をスルーしている。耳たぶをハムハムしてみる。頭部の無い身体が、蠢いている。唇を重ねる。そして、舌を入れ、頭部の上下を逆さまにしてみた。舌の表面同士がドッキングする。斬新な刺激だ♪難点は、頭部を腕でホールドしないといけないので、両腕が使えないことか…
「うっ…うっ…うっ…」
性欲器官を頬張らせてみたが、自力で前後出来無いのも難点だな。う~ん…
「で、どうでしたか?」
う~ん…
「で、なんで交わらないんですか?」
う~ん…
「交わってくださぁ~い」
「いいの?」
彼女の頭部は自力で頷けない…
「ダメなんだね」
拗ねたような態度の僕。真っ赤な顔のマッチーは意を決した表情になり、
「違います…もらってください…供物として捧げます。だから…たまに…して…ください」
はい♪
マッチーは溜まっていた。体型の問題がコンプレックスになり、そういう関係を異性と築けなかったようだ。で、何か遭っても、僕なら対応出来ると思ったようだった。