「・・・ふぁ・・・」
翌日、俺は目を覚ました。眠気まなこを目覚まし時計を見て時刻を確認する。時刻を確認すると俺は素早く、窓を開けて太陽の位置を確認した。太陽は完全に天高く昇っていた。
「やばい。遅刻だ。」
そう俺は授業に遅刻してしまったのである。いや、正確には俺たちというべきか。
「まあ、こいつと一緒にいるところが見られなくてよかったのかもしれないな。」
ツァンのすやすやと眠っている顔を眺めつつ、そう思った。そして2、3分眺め続けて、それからツァンを起こすことにした。
ツァンと俺は起きるとすぐに朝食をとるためにレッド寮の食堂に向かった。寮の食堂には大徳寺先生がいた。大徳寺先生は「昨夜はお愉しみでしたニャー。」と言って食事を持ってきてくれた。なぜ先生が俺たちの昨夜の出来事を知っているのかを疑問に思いつつ、食事をとり始めた。食事をとっている最中に十代がやってきた。どうやら十代も寝坊したらしい。「なぜ、ツァンがいるんだ?」と聞いてきたので、素直に「昨日ツァンが俺にお礼を言いに来たのだが、その時はもう遅かったので泊めたからだ。」と答えた。そう言った受け答えの後、俺たちは食事を終えて教室に向かった。
「まったくもう。もう少しきちんとしなさいよ。授業に間に合うように起きなさい!」
「・・・それはツァンにも言えるんじゃないのか。」
「何か言った?」
「いえ、なんでもありません!」
とまあ、こんな痴話げんかをしながら教室に向かったわけである。
教室ではすでに4時間目の授業が始まっていた。俺たちは堂々と遅れて入ったので、当然快く思われるはずはなく、担当のクロノス先生は俺たちに問題を解かせることにした。その問題を軽々と正解し、クロノス先生が歯ぎしりしていると十代が入ってきた。当然、十代をクロノス先生は罵倒しようとするわけだが、チャイムが鳴ったので不完全燃焼のままクロノス先生は授業の終了を宣言した。そして今は昼休みである。俺は朝食を食べたばかりであまり食欲はなかったが、食事に誘われたのでツァンを含んだ何人かと一緒に過ごすことにした。
「全く、あなたという人は・・・」
麗華が俺とツァンを少々冷ややかな目で見つつ、批難している。当然、授業に遅れてきたことに対する非難である。
「まあ、まあ。昨日は大変だったんですし。」
「その通りだと思います。」
それに対して、ウサミンと宮田ゆまがフォローしてくれる。実にありがたい。しかし・・・
「その通りよ。もう少し柔軟になった方がいいんじゃないの?性奴会長さん?」
「私は生徒会長であって性奴会長ではありません。」
「あら、そうだったのごめんなさいね。」
「少しは社会常識というものをわきまえた方がよいと思いますよ。」
ここにいるもう1人の人物である雪乃が問題である。どうやら麗華とは敬遠の中のようでギズギズに空気を壊している。
「そもそもなんであなたがここにいるのよ、性奴会長さん?」
「だから私は性奴会長ではありません!私がここにいる理由は私が小南君の友人だからです。」
ああ、このままじゃますます空気が悪くなっていく。俺はツァンと顔を合わせ、目で合図をした。どうやら意図は伝わったようだ。呼吸を合わせて行動を始める。
「「すいませんでした!!」」
そう、俺たちの作戦は単純。謝罪をすることでこの場の空気を変えようというわけである。俺たちは様々な謝罪の言葉をマシンガントークで喋りまくった。どうやらこの作戦は上手くいったようで麗華と雪乃は口げんかを止め、ギズギズした空気は壊れた。
「ところで質問していいですか?」
「なんなりと。」
ギズギズした空気が壊れて話しやすくなったためか宮田ゆまが質問をしてきた。これは空気をさらによくするチャンスだと思い、答えることにする。
「今日は遊さんとツァンさんが一緒にやってきましたけど、二人は付き合っているんですか?」
ピキッ。せっかく良くなった空気が壊れる音がした。
「・・・そんなことを聞くなんて宮田さんって俺のことが好きなの?」
「そんなことないですよぅ。質問をはぐらかさないでください。」
俺は周りを見てみんながどんな考えでいるのかを確認した。ゆまは単純に興味があって聞いているだけだろう。ウサミンは制裁タッグデュエルのパートナーである俺の交際関係に興味があるといったところか。チラチラとこちらをちら見している感じからそうわかる。雪乃は興味津々な表情をしているが、もしも付き合っているならとっちめてやるという表情である。麗華はというと生徒会長らしく健全な付き合いをしているのであれば応援し、不純異性交遊をしているのであれば批判するという考えだろう。さて、ツァンはと・・・
「ば、馬鹿ねぇ、アンタ!ボクが遊なんかと付き合うわけないじゃない!!」
・・・怒りの中に笑みをにじませて否定していた。
「・・・ツァンさん。いつもコナミさんのことアンタとか言ってたのになんで名前で呼ぶんですか。」
「っう!」
そしてウサミンに論破される。
「おーい。遊、ツァン。」
そんな雲行きが怪しくなった状況でドローパン(黄金の卵パン)をかじった十代がやってきて
「お前たち、昨日一緒の部屋で寝てたみたいだけど狭くなかったか?」
こんな感じで純粋な好意ではなしかけてきたわけです。はい。
「この裏切り者!」
雪乃が憤怒の形相で俺をにらみつけている。ちなみに今は放課後だ。昼休みはこれまたチャイムのおかげで切り抜けた。しかし、俺がツァンと付き合っているとどうやら誤解したようで、5時間目終了時の休み時間に「放課後誰もいないところで話がある」と言ってきた。そして今俺が提案した場所、すなわち廃校舎内の一室で問い詰められているわけである。
「裏切り者って、どうしてそういうことになるんだ?」
、誇り被った椅子に座り、「ここに来るのはタイタンと戦って以来だな」と感慨にふけりつつ俺は疑問に思ったので聞いてみる。ちなみにここはどうやら応接室のようであり、部屋には給湯室へと通じる扉がある。それはともかくとして雪乃は俺の疑問を聞くとすぐさま、なにを言っているのかという表情になり、怒り声で言ってくる。
「私はあなたを私が芸能界で活躍するためのパートナーに選んだのよ!それなのにツァンさんと一緒に寝るなんて、私に対する裏切りじゃない!」
ああ、なるほどそういうことか。俺は雪乃の誤解を解くために初めから説明することにした。
「・・・誤解しているようだから言っておくけど、俺は雪乃のパートナーというだけであって雪乃の独占所有物というわけじゃあない。だから、君のサポートーさえきちんとこなしていれば誰と付き合おうがそれはたいした問題じゃないと思う。」
「な・・・」
雪乃が絶句した。それを見てさらに続けてやる。
「そもそも俺と雪乃はパートナーというだけであって恋人同士でもなんでもないだろう。だからプライベートで誰と付き合おうと浮気でもなんでもないじゃないか。」
そう言ってやった。
「私がせっかく認めてあげたのに、他の女と付き合うなんて。私じゃ満足できないっていうの。よくもそんなことが・・・」
さてと雪乃の性格などを考えるとこれから起こることとしてはと。
「だったら教えてあげるわ。私に認められることがどういうことかをね!」
雪乃はこちらをにらめつけながら強気な口調でそう言い放った。そして俺を思いっきり押し倒した。
「ぐむう。」
俺は変な声を上げて倒れた。すぐに立ち上がろうとしたが、雪乃にのしかかられていたので無理だった。雪乃は体重を俺に上手くかけることで体の自由を奪ったのである。
「おいお・・・」
この状況に「おいおい。」と言おうとしたが無理だった。なぜなら文字通り口封じをされてしまったからだ。雪乃は俺の口を舌を巧みに用いて凌辱した。凌辱が続き、息をするのが極めて困難になったころにようやく口を離してもらった。ようやく一息が付けると思ったのもつかの間、今度は別の理由から息が苦しくなった。
「ふふ、どうかしら。私のしりに敷かれる気分は?」
そう、雪乃はすばやく体勢を変えて、俺の顔にお尻を押し付けたのである。パンツの色は薄い水色で少し匂いがした。
「ふっふふ。それじゃあ始めるわよ。」
雪乃はそういうと俺の股間のチャックを開けてイチモツを取り出した。そしてそれを口でいじり始めた。俗にいうフェラチオである。
「ふふ。こんなに盛り切っちゃって・・・」
そう言うと、大胆さと繊細さ、激しさと静かさ、強さと弱さ、そういった対極にあるものをうまく組み合わせて雪乃は本格的にフェラチオを開始した。
「くうぅ・・・」
「ふふ、どうしたの?これ以上なく、快楽を我慢しているしちゃって?ツァンさんとのセックスで快楽は十分じゃなかったの?」
顔は見れないが、すごくいい笑顔をしているんだろうなと思える口調で俺の行為をあげつらった。
「ひゃ!ちょっとやめなさい!」
しゃくだったので俺はパンツ越しに股間を舐めてやる。お尻の割れ目に沿って舌先をとがらせて確実にである。
「このっ!」
「うお!」
それが雪乃の癇に障ったのか、あわて気味にお尻を顔によりのしかからせてきた。とっさのことだったが、舌はけがしなかった。
「ふふ!」
雪乃は勝ち誇った様子で俺の分身への攻撃を続行した。それを受けて俺はついに我慢が出来なくなった。「ドピュッ」という音とともに精液を雪乃の顔めがけてぶちまけた。雪乃はかかった精液を舐めとりながら、愉しげに言った。
「こんなに出すなんて。よっぽど性欲が強いのね。それともツァンさんじゃ満足できなかったから?」
「そんなことはない。そもそも俺を満足させられる女性は存在しない。」
ゲームの設定でそういう風に設定しておいたからな。
「・・・こんな状況でまだそんなことを言えるなんて随分余裕ね。まあいいわ。私がこれからきちんと教えてあげるわ。私に選ばれるということがどれだけすばらしいことか、そして私を裏切ることがどういうことかをね。」
嗜虐性と好色さを合わせた目をこちらに向けながら雪乃はパンツを脱いだ。どうやらセックスをすることで自分の体の素晴らしさを再認識させ、俺が浮気をするとこんな素晴らしいことができなくなるのだということを理解させて自分以外の女性と性行をさせないようにするつもりのようだ。まったく・・・俺の予想通りである。
カツカツ。靴音がした。雪乃は驚いてドアの方を見た。当然だろう。普段使われていない空き教室である、ここには誰もこないはず、そういう考えがあったからここを問い詰める場にしたのだから。雪乃が気を取られた隙を見てすばやく立ち上がり、雪乃を引き連れて給湯室へと音をできるだけたてぬよう心がけながら連れ込んだ。するとすぐにドアが開いた。やってきたのは警備員であった。
「全く・・・。俺が私用でいなかったために不審者に侵入されたからって俺をこうもこき使うかね?今回だって廃校舎に侵入した奴がいるって匿名の電話があったから確認して来いって。」
ぶつぶつつぶやきながら警備員は嫌そうに部屋の中に入ってきた。
「はあ。もう面倒になってきたしここでちょっくら時間をつぶすか・・・」
そう言うと目を閉じて熟睡を始めたのだった。俺はドアの隙間からそれを確認し、それを見て自称新世界の神さん風に「計算通り」とほくそ笑んだ。ちなみに種明かしをすると匿名の電話を入れたのは俺である。俺は雪乃が「放課後話がある」と言ってきた時点でこれはツァンとの交際の話だと推理した。そしてどう対処すべきかを考えた。「ツァンとの交際は事実無根である」と主張するにはツァンの態度を見ている以上はまず不可能だったので別の手段を考えざるを得なかったわけである。そこで思いついたのが、雪乃にどちらの方が立場が上なのかを理解させるということだった。しかし、まともにやっては彼女は決して自分の立場が下であるとは認めないだろう。ならばどうするか?自分の立場が下であると思わざるを得ない状況に追い込めばいい。そしてそのような状況に追い込んだ後、逆らえないように俺の性能力で完全に落とせばいい。
「雪乃、ここでセックスしたら見つかるかもしれないね?そうしたら廃校舎に勝手に忍び込んだというだけでなく、不純異性交遊を行ったということでまず退学になるよ。」
生徒を助けに旧校舎に入った人間を退学に追い込もうとするところだ十分信憑性はある。
もっともゲームの展開上ここで見つかりゲームオーバーという展開になることはまずないのだが、それをゲームの住人である雪乃は知らない。それをいいことにさらに恐怖心をあおる言葉をつづけた。
「そうなったら君の芸能界入りもできなくなるね。芸能界は評判第一の業界だから。」
雪乃は退学することと夢をあきらめざるを得ないという2つの恐怖に怯えながらこちらを見ていた。これで雪乃は俺に対して積極的な行動ができない。俺のされるがままになるしかない。いじめられっこがいじめっこをいじめ返すのがこんな気分になるのかと感じつつ、嗜虐心をにじませて股間を勃起させながら宣告した。
「さてと、それじゃあ続きをしようか。」
それからは主導権を終始握り続けて雪乃を犯し続けた。最初は嫌がっていた雪乃だが、俺のテクニックや巨根は女性をイかせることができるように設定してあるので最終的にはイキまくっていた。そして今は雪乃に複数の女性との交際を認めさせるところに来ている。
「それじゃあ、雪乃は俺が複数の女性と付き合うのを認めるんだな?」
「あっ♡ふぁ♡はい♡認めます♡」
「よろしい、ならばイケ!!」
「あっふぁ♡!」
こういうわけで雪乃は俺のハーレムづくりを認め、俺のハーレムの一員(といってもまだ雪乃一人だけだが)になったのである。