デュエルが終わってからはあっけないものだった。呆然とするみんなを尻目にカイザーが翔に謝り、そしてこんな素晴らしい友達がいるのであればもういいだろうと『パワーボンド』の使用を許可した。それを聞いてようやく事態が呑み込めた十代達は歓声をあげた。そして口々に翔に「おめでとう」といった。俺もこの空気を無視することは憚れるのでそうした。翔への言葉が終わった後は、次々と俺への称賛が沸き起こった。その称賛は使い慣れない【恐竜族】デッキを使って勝つなんてすごいというものだった。それを俺はうろ覚えに聞きながら、やはりこの世界はゲームなのだと思っていた。
俺が今回使用したデッキは【レスキュー・ラギア】に『かえんじごく』を組み込んだデッキ。【かえんじごく入り恐竜族】とでも表現すべきデッキだ。いやこの表現も正確ではないかもしれない。なぜならこのデッキの基本的な勝ち筋はこの世界の初期ライフ4000を上回る5000ダメージを与える『かえんじごく』を確実に通すことだからだ。その観点で言えばこのデッキは【かえんじごく】というバーンデッキという表現こそがふさわしいだろう。それがなぜ【恐竜族】として認識されているのか?それは初期設定でそう設定したからである。『デッキのテーマごとの分類方法はどのようにしますか』という質問に対して俺はこう答えた。「デッキに1枚でも種族、属性、カテゴリーにあったカードが入っていたらそのテーマを満たしたものとする」。このため、『BF-精鋭のゼピュロス』1枚が入っているだけでそのデッキは【BF】として認識され、『エフェクト・ヴェーラー』が入っているだけで他の属性が違っても【光属性】としても認識されることになったのである。今回使用したデッキはそこまでひどくはないし、恐竜族を結局は活躍させたが少なくとも現実では【恐竜族】デッキと主張するには多少の疑問符が付くだろう。にもかかわらず、こいつらは【恐竜族】デッキを使用したと微塵の疑いも持っていない。そのことに対して俺は現実世界への愛着を湧き上がるのを感じた。しかし、その思いが湧き上がる一方でこれからのことを想像し、悦びも感じていた。そう俺に対して潤んで媚びた目をしながら喜びの顔を向けてくる、宇佐美彰子を抱ける悦びを。
それから俺たちは解散した。みんなはそれぞれの寮へと戻っていったがウサミンは少し制裁タッグデュエルに関する話がしたいといって俺の部屋に来ることになった。俺はそれを受け入れた。部屋に入るとカフェオレを作って出した。そのカフェオレを「おいしい」という言葉とともに半分ほど飲んでから、ウサミンはゆっくりと語りだした。
「コナミさん。今日のデュエル、ありがとうございました。うれしかったです。」
「どうしてそんなことを言うの?」
「コナミさんが【恐竜族】デッキを使ってくれたからです。私に恐竜の素晴らしさを新しく教えてくれたからです。コナミさんが恐竜が好きであることが本当であることがわかったからです。」
「・・・それはちがうよ。宇佐美さん。今だから言うけど俺は恐竜のことが好きなわけじゃないよ。」
「え?」
カフェオレを一口飲んでからゆっくりといった。
「恐竜のことをうれしそうに語り、楽しそうに【恐竜族】を使う宇佐美さんが好きなんだ。」
息をのむ音が聞こえた。さらにダメ押しだ。
「少なくとも俺にとって宇佐美さんは魅力的だよ。2人で一緒に過ごしたいと思うぐらいに。」
「・・・わ、私もそう思います。私もコナミさんのことが好きです!私を探すのに必死になったり、おいしそうにカフェオレを飲んだり、楽しそうにデュエルしたりするコナミさんのことが好きです!」
その返事を聞くと俺はウサミンに近づいていつものように唇を奪った。ウサミンは驚いていたが、抵抗なくそれを受け入れた。それをいいことに俺はキスを繰り返し、体を触ろうとした。
「やっ!」
ウサミンは体を触られることを嫌がった。
「す、すいません。はじめてなので・・・その、なれてなくて・・・」
そんなウサミンの様子を見て俺は提案した。
「だったら一緒にシャワーを浴びようか?そうすれば慣れると思うよ。」
レッド寮は劣等生として他の寮から低く見られるというデメリットだけでなく、他の寮に比べて設備や食べ物が貧弱であるといった問題も抱えている。その問題の1つに入浴施設の問題がある。他の寮には24時間入浴可能なプール付きの大浴場や各部屋に個人の入浴施設が完備されているのに対してレッド寮では他寮にはるかに劣った大浴場とレッド生全員が使えるシャワー室しかない。大浴場は入浴できる時間が決められており、その時間に入浴できなかったもののためにシャワー室があるということになっている。しかし、シャワー室を利用するには学生の小遣いで考えると無視できない使用料を払わなくてはいけないことになっており、真夏など汗をかいた時はともかくとして今のような秋の時期にはさほど利用されていないのが現状である。そのため逆に言えば、人目につかずに裸同士になれる場所であるともいえる。
「あ・・・」
「きもちいいね、宇佐美さん。」
「えっと、はい、きもちいいです。」
俺たちは3つあるシャワーをすべて借り切り1つのシャワーで2人仲良くシャワーを浴びていた。最初は俺の裸を見ることや裸を見られることに抵抗を覚えていたので服を別々に着替えてから別のシャワーで浴びていた。しかし、現在ウサミンの裸への抵抗が小さくなったのを見て取ると機会を捉えて一緒にシャワーを浴びることに成功した。
「それにしても宇佐美さんの体はきれいだね。染みひとつない。それに髪も丁寧に手入れされていて、なんだかいいにおいがする。」
現実世界だと少し引かれるかもしれないことをいう。
「そ、そんなことないですよ!コナミさんだってすごいじゃないですか!」
「どこが?」
「そ、その・・・・・・、体つきとか筋肉とかが!」
極めて曖昧なほめ方をされたのに苦笑しながら笑みを浮かべた。なぜならほめるところに迷った際に見ていたところは俺の股間だったからだ。俺の股間はタオルでカルされながらも、これから起こることを期待して大きく膨らんでいた。
「せっかくだから体を洗ってあげるよ。」
「え、いいですよ。」
「せっかくだからいいでしょ。」
「・・・じゃあ、お願いします。」
まんざらでもない返事を受けて俺は体を洗い始めた。首筋、肩、背中の順に泡を立てながら洗っていった。そして順番通りに
「それじゃあ、お尻を洗うよ。」
「ま、待って!」
返事を無視して洗い始めた。優しく泡立てながらスポンジを扱っていく。ウサミンは息をより一層荒くし、また興奮しているようだった。それを感じながら俺は丁寧に擦りつけた。するとより一層息が荒くなっているのを感じた。だから俺は右手を割れ目へと持っていき、スポンジを持った左手を胸へと動かした。
「~~~!」
声なき悲鳴を無視して両手を器用に動かし始めた。右手でクリトリスを刺激し、左手で胸を刺激した。最初は戸惑っていたが、やがて興奮へと変わっていった。
「コ、コナミさん・・・」
「どうしたの?宇佐美さん?」
「その、やめてください。もう・・・なんかおかしいです・・・」
「おかしくはないと思うよ。だって宇佐美さんは女の娘だからね。好きな男にいじられて興奮するのは当たり前だと思うよ。」
「そ、そうじゃなくて。なんというか、男女の中になるにはまだ早すぎるというか・・・」
「一緒にシャワーを浴びてる時点でこうなることを期待していたんだとおもっていたんだけど、違うの?」
「それはその、・・・そうですけど・・・」
まだ言いたいことがありそうだったが、俺はウサミンを黙らせるためにさらなる行動に出ることにした。右手も胸を揉むために回し、そしてイチモツを股間に擦り付けた。
「!!!」
「大丈夫。きっと気持ちよくなるから。」
そう言って両胸を揉むことと肉棒の股間への擦り付けを始めた。それはこのゲームで女性を扱った経験と事前の設定を活かしたものだった。そのため初めての経験であるにも関わらずウサミンは・・・
「はぁ♡は♡はぁ♡は♡」
「おいおい宇佐美さん。感じてるの、変態だなぁー。」
「そ♡そんなことあり♡ません♡へ、変態は♡コナミさん♡です♡」
「はは、そうかもね。それじゃあ変態同士愉しもうか。」
「だ、だから♡」
ウサミンが自分のことを認められるように最も感じるところを刺激することにした。
「ひゃん♡や♡やめてください♡」
「ウサミンが、自分を変態だと認めるまではヤダ!」
「そ、そんな」
それからも快楽を与える行為は続いた。そして
「み、認めます♡」
「何を?」
「わ、私が変態であるということをですぅ♡」
「つまり、好きな人とシャワーを浴びながら感じてしまう変態であることを?」
「そ♡そうです♡」
「じゃあ、変態らしくイこうか。」
そういって刺激をより一層、感じられるように指と股間を動かした。
「♡♡♡」
「はは。声を出せないくらい気持ちいいの?」
そうしてウサミンは絶頂し、俺も射精した。
それからはウサミンを洗うのを続けた。それが終わると今度はウサミンが俺の体を洗ってくれることになった。もともとまじめだったのでいったんタガが外れると歯止めがきかないのか、自分を変態だといったことが原因かそれはとてもエロいものだった。スポンジの代わりに胸を使う、イチモツに対してはパイズリする、肉棒をきれいにするためと言って自分から肉棒を咥える。俺がそのことでからかってみると「す、すいません!気持ち悪かったですか?!で、でも私は変態ですし、コナミさんが好きですし、男の人はこんなことをされたがるって、その彼氏持ちの友達から聞きましたし!その、あの。」などと言われた。そんなこんなで時間は過ぎていき、シャワーの利用終了時刻がやってきた。
「それじゃあ。そろそろあがろうか。時間だ。」
「あ・・・」
ウサミンはそれまでの楽しげな表情を一変させて、悲しげな表情を浮かべた。それに対して俺は大体理由は分かっているが念のために質問することにした。
「どうして悲しそうにしているの?」
「だって・・・もう少し一緒にシャワーを浴びたかった・・・から・・・」
予想された通りの答えが返ってきた。
「だけど、もう遅いしそろそろあがらないとね。」
「そう、ですよね・・・」
「明日も早いから、早くウサミンを抱かないといけないしね。」
「そう、ですよね・・・・・・!!!」
ウサミンは何かに気付いたのか表情を一変させた。俺はバスタオルで体を拭きながら話を続ける。
「これから本番をするんだよ。ウサミンも早く体をふきな。風邪ひくよ。」
「は、はい!!」
それまでの弱気な表情はどこへやら一転して晴れやかな表情に変わり、すばやく体をふくなど支度を始めた。そんな彼女を見ながら俺は現実世界では考えられない反応に対してゲームの世界にいるという自覚とこれからゲームキャラを抱けるという期待を持ちつつ、服を着替えるのだった。