※この作品はR-18です。

遊戯王エロゲモンスターズ   作:アメフト

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第1話 ゲーム世界へ

「う、うーん」

 

気が付くと俺はベットに寝ていた。眠い眼をこすりながら起き上がり、洗面所に向かおうとしてようやく気付く。

 

「ここ、どこだ?」

 

大きなベット、茶色のフローリングの床、パソコンの置いてある机、見たこともない遊戯王のポスター、赤帽子のかかっている帽子掛け。少なくともここは俺の家ではない。俺の家にはこんな部屋はなかった。どうしてこんな部屋にいるのかについて頭を悩ませていると、あることに気付いた。

 

(あれ?この部屋に見覚えがある。)

 

現実に見たものではないが、なんらかの手段を通じて何度も幾度となく見た記憶が確かにある。どこで見たのかをしばらく考え、気が付いた。

 

「遊戯王タッグフォースのコナミ君の部屋じゃん!」

 

 

しばらくの間、俺は呆然としていた。どうして俺はコナミ君の部屋にいるのだろうか。混乱したまま、眼を動かしていると俺は気付いた。机の上に封筒と段ボール箱が存在することに。俺は気になったので手紙を手に取り、差出人と受取人を確認した。差出人の名前はなかったが、受取人には「小南 遊 様」と俺の名前が書かれていた。

 

俺は封筒を破った。するとそこには受験票と手紙が入っていた。受験票はデュエルアカデミア受験票573番と書かれていた。とりあえず俺は手紙を読み始めた。手紙はこのような文章から始まっていた。「「つくれるエロゲー」を実体験としてプレイしていただくことになり、ありがとうございます。」

 

「「つくれるエロゲー」を実体験としてプレイしていただくことになり、ありがとうございます。つきましてはあなた様の設定をサポートするアイテムを段ボールに同封いたしました。ぜひ確認いただきませ。なお、ゲームはデュエルアカデミア受験から始まります。それではこのゲーム、遊戯王エロゲモンスターズを心より堪能していただけることを心より願っております。老婆より」

 

これを読むとすぐ、段ボールを開けてみた。そこには赤いデッキケースと茶色い財布、そして手紙が入っていた。

「同封の商品について説明させていただきます。

 

このカードケースは「すべてのカードケース」と申します。このカードケースからはありとあらゆるすべてのカード、デッキを取り出し、また収納することができるのでございます。

 

財布は「終わらない財布」と申します。この財布から使ったお金はなくならないのでございます。ただし借金の借用書などを入れてしまうとその借金もなくならないのでご注意を。」

 

俺は手紙に書かれていることが真実であるかを確認するため、とりあえずデッキケースと財布を取り出して調べてみることにした。

 

 

数時間後、検証を終えた俺は座っていた。結論を言うと、手紙に書かれていたことは真実であった。カードショップに行き、カードを十万円分買ったが、「終わらない財布」には支払ったはずの十万円が確かに存在していた。そして「すべてのカードケース」に十万円分のカードを収納しようとした。それは到底カードケースに収まるはずがないと思われたが、すべて収納することができた。しかも入れたはずのないカードを取り出すことができたのである。これだけでもゲームの世界に入り込んだというのは事実だと思われるが、さらに補強する材料があった。

 

「この姿なんだよな・・・」

 

そう俺の姿は遊戯王タッグフォースの主人公コナミ君の姿だったのだ。さらに・・・。

 

「昨日、設定した身体的特徴もそのまま再現されているし・・・」

 

昨日、「つくれるエロゲー」の質問で設定した身長や体重、身体能力、男根の大きさなどがついさっき調べたところことごとく一致していたのである。ここまで条件がそろえば信じざるを得ない。自分がゲームの世界に入ったことを。

 

状況は受け入れたが、まだ納得できないので愚痴をが出てしまう。

「しかし、転生か。転生というのは神様が勝手に殺しちゃったとか、死んだのを神様が憐れむとか、神様が出てきてクラス丸ごと異世界転移するとか、とにかく神様が出てきて転生するのがテンプレじゃないのかよ。二次小説とか、ネット小説とかにおける異世界転移のお決まりはそうじゃないのかよ。そういったお決まりはともかくとして、なんでただゲームをプレイしようとした結果、異世界転移するんだよ。まるで俺が『俺が買ったばかりのエロゲーをプレイしようとしたら異世界転移した件』とかいう風にタイトルがネタバレしすぎる上に長すぎる二次小説かネット小説の主人公みたいじゃねえか」などと愚痴を言ったが、30分ほどしてむなしくなったのでやめることにした。ため息をつきながら俺は言う。

 

「これからどうすればいいんだろう。」

そうつぶやき、俺は善後策を練ることにした。

 

 

しばらく考えたことで善後策が思い浮かんだ。それはこのゲームをクリアすることである。この世界はゲーム世界である。ならば何らかの形でエンディングを迎えることができればこの世界から抜け出すことができるのではないか。俺はそう踏んだ。俺はゲームクリアを目指してまずはデュエルアカデミアを受験することにした。

 

 

受験票に書かれていた受験案内を見ると試験は3日後になっていた。デュエルアカデミアの試験は一次が筆記試験で二次が実技である。一次試験で出る問題は中学校で習う主要五科目とデュエルに関する知識、配点は主要五科目が40点でデュエルに関する知識が60点である。そして一次合格には最低60点が必要。しかしここで俺は問題にぶつかった。

 

「わ、わからん」

 

俺は中学生の問題が解けなかったのである。

現代文の「この人物はどう考えているでしょうか」という問題、知るか人の気持ちなんてわかる分けねえだろ。

英語?日本人なら日本語しゃべれや。

数学、ルートや二次関数って意味わかんね

。

理科、CO2が水だっけ?

社会、戦国時代とか第二次大戦とか特定の時代なら何でもわかるよ他は知らん。

とにかく小学生で学力が止まっている身としては中学生の問題は普通の人でいう東大の問題に匹敵するのである。この難問に俺は何時間もにらめっこをして対峙した。そして結論を出した。中学生の問題は捨てよう。遊戯王の問題を全問解こう。俺はそう結論付け、3日間はデュエルの勉強に専念することにした。

 

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