「ボール!!」
「打てよ!遊!」
「へいへい、ピッチャービビってる!」
レッド生からの声援を受けながら俺は改めてバットを構えた。
保健室での出来事があった3日後、俺はオシリスレッドとラーイエロー合同の体育の授業を受けていた。今回の内容は野球である。野球をすることになった理由は「寮の垣根を越えた友情を育むきっかけになってほしい」ということからである。そのような目的を持つ授業なわけだが、俺たち学生はそのような目的は一切考えていなかった。ただ「相手に負けたくない」という思いがあるだけだった。
そのため、この授業がレクリエーションの意味合いが強いにもかかわらず、出場している選手はいずれも運動能力が高いものばかりという結果になった。ちなみに俺は現実世界では運動音痴だが、この世界ではセックスが上手いなどの設定がある結果、運動能力が高いということになっているので、7番ショートで先発できた。そしてこの打席ではヒットを打つことができたわけである。
試合はオシリスレッド有利で進んだ。3-0でオシリスレッドリードである。そしてオシリスレッドの攻撃中でランナーは満塁。しかし、ランナーとして塁に出ている俺は今後の展開の予想ができていた。この試合は結果が確定しているイベントだったか。そんなことを思いつつ、今後の展開を見守った。予想通り、三沢が出てきて、十代を三振に取りこのピンチを切り抜け、裏の攻撃でこれまた三沢が逆転サヨナラ満塁ホームランを打ち、オシリスレッドは敗北した。
「痛いノーネ・・・」
「我慢してください。」
「大丈夫ですか、クロノス先生。」
所かわってここは保健室。俺はクロノス先生と保健室に来ていた。その理由は三沢のホームランボールがクロノス先生の目にあたったので、その治療をしてもらうための付き添いとしてである。鮎川先生はクロノス先生の目をテキパキと治療していった。
「はい、これで大丈夫です。明日には腫れも引きますよ。」
「ありがとう、ナノーネ。鮎川センセー。」
そうして俺たちは保健室を後にした。そして5分後、俺は再び保健室を訪れた。鮎川先生は驚いた。表情を見せた。
「どうしたの?小南くん。忘れ物?」
「ええ、忘れ物ですよ。大変なね。」
俺はこれからすることに対して内心びくびくしていた。どれくらいかというと心拍が体感で1.7倍になったくらいにだ。しかし、やると決めた以上、もう引き返せない。俺は決意を新たにすると、ネット通販で購入して、3日前に保健室に設置し、ついさっき回収したもたものをポケットから取り出した。そしてそれを見せびらかすように先生に掲示した。
「・・・なに、それ?」
「ふふ。なんだと思います。教えてあげますよ。パソコン借りますね。」
そしてパソコンに写ったのは・・・
「な・・・」
保健室でアダルトビデオを見ながら、自分を慰めている鮎川先生の姿だった。
「見ているビデオのタイトルは『生徒と先生のイケない関係♡』。鮎川先生って俺たち生徒をこんな風に見てたんだ嫌だなー。」
「・・・」
「勤務時間中にいかがわしいビデオを見て興奮し、自慰行為をするなんて。最低ですね。アカデミア倫理委員会どころか校長先生にばれるだけでクビになることは確実ですね。」
「・・・」
俺は先生の様子から状況がまだよくわかっていないのだと判断し、ゆっくりと質問した。
「先生、自分の立場わかってます?」
先生は顔面蒼白になった。
それから、話は面白いように進んだ。「どうすれば、いいの?」と捨てられた子犬のように問いかけてくる先生に「簡単なことです。先生の見ていた動画のようにすればいいんですよ。」と言ってやる。すると、しばらくの逡巡の後、「わ、わかったわ。」という返事が弱々しく返ってくる。それで終わり。そして、それではじまり。
「うう・・・ちゅる、ううん、ちゅぱ」
「気持ちいいですよ。先生。先生なら、たとえ教師をクビになっても風俗で食べていけますよ。」
「そ、そんなの・・・ぷちゃ・・・うれしく・・・くちゃ・・・ない」
「わかってますよ。そのつもりで言ったのですから。さて、先生のおかげでそろそろ勃起しそうです。」
「ぼ、勃起って・・・。今でも十分・・・」
言葉が最後まで言い終わらないうちに俺の分身はさらに大きくなった。
「ひ・・・」
その姿を見ると先生は恐怖に怯えた。これほど大きなイチモツは見たことが無かったのだろう。それをみて俺は嗜虐心を駆り立てられた。
「どうしたんです、先生?俺のチ○ポがどうかしましたか?」
「だ、だってこんなに大きな・・・」
「ということは先生は男性経験がおありになるということですね?何人ですか?」
「・・・・・・」
「答えろ!」
「さ、三人よ。」
「俺を入れてですか?」
「え、ええ。」
「勤務時間中にオナニーをする痴女なのに男性経験がそれだけとは・・・。変なところで倫理観が高いんですね。」
「だ、だって・・・」
「だっても、くそもない!口が止まってるぞ!さっさと続けろ!!」
その言葉を聞き、先生は悲しそうな眼を向け、フェラチオを続けた。そんな姿を見て俺は一層の満足感を覚えた。3日前にこうした形で先生を犯そうと決めたが、実際に実行するまでの間は、いや実行してすぐの間は普段通りに振舞っていたが、罪悪感や恐怖などにとらわれ、不安でいっぱいだった。しかし、命令を下して奉仕させる段階になるとそのような感情は薄らぎ、消えていった。そして代わりに生まれたのは自分の命令で人を動かしているという満足感と優越感だった。
(なるほど、独裁者とはこんな心理状態にあるのか。暴君になるわけだ。)
心の中で独裁者への理解を深めるとすぐに耐えきれそうもない快感が押し寄せてきた。もうそろそろ射精しそうだ。
「出すぞ、飲み込め!」
そういうとすぐさま射精した。精液は先生の顔にかかったものもあったが、ほとんど先生の口に入った。先生は飲み込もうとしたが、すべてを飲み込むことはできず吐き出した。それをみて、俺は自分でも驚くほど冷ややかな声で言った。
「飲み込めなかったな。だったらお仕置きだ。」
そういうと先生を押し倒した。顔は恐怖におびえていた。それをみてさらなる快感を感じ、俺はペニスを挿入した。それからは鮎川先生が気絶し、俺の気が済むまで延々とお仕置きが続いた。
鮎川先生を犯し、最終的に気を失わせた後は残りの授業を受け、そして麗華と勉強をした。確執が無かったかのような楽しいひと時だった。その後、俺は部屋に帰った。すると十代達と三沢が俺の部屋に来た。部屋の掃除をしたからペンキが乾くまで一晩部屋に泊めてほしい、ということだった。俺は了承した。すると、それに対する感謝と三沢の前途を祝して簡単なパーティーが俺の部屋で行われることになった。
俺は「少し夜風にあたりたい」と言ってパーティーを中座した。この理由は2つあった。1つ目は攻略のためのイベントが存在すると思われるから。明日、三沢のオベリスクブルー昇格、そして万条目準のラーイエロー降格を賭けたデュエルが行われる。原作では万条目が三沢のデッキを今晩、海に捨てる出来事があった。これまでに起こったことを考えるとこの出来事も再現される可能性が高い。そしてこの出来事が攻略のための好感度を上げるイベントになる可能性も。そうしたことがパーティーを中座した1つ目の理由である。
2つめの理由は少し後悔を覚えたからである。純粋な善人である十代たちと接し、また凌辱してから時間が経つにつれ、いまさらながら自分のしたことに対して罪悪感を抱くようになった。そのため、十代達と顔を合わせづらくなったのが2つめの理由である。もっとも2つめの理由については・・・。
「あら、遊もおでかけ?」
天上院明日香に出会ったとたんに吹き飛んでしまったが。
「それでね。兄さんったらアメリカではデュエルそっちのけで女性とのデートに夢中らしいのよ。まったく。」
「それは・・・大変だね。」
「そうなのよ!兄さんは亮の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいわ。」
「・・・それはいいすぎじゃないかな。」
出会ってから俺たちは一緒に夜道を歩くことになった。傍目にはもしかしたら恋人どうしに見えたかもしれない。しかし、明日香はそんなことを全く思い浮かべないようだった。そういえば原作でもこんなキャラだったなと思い、心の中で苦笑した。そして彼女への思いを思い出した。
昔、遊戯王GXが放送されていたころ、俺の心をつかんで離さなかったのが天上院明日香の魅力たっぷりの容姿だった。彼女の容姿を見て、もし、彼女と一緒にデュエルできたら、もし、彼女と一緒に食事できたら、もし、彼女と友達になれたら、もし、彼女と恋人になれたらなどと夢想したのは俺だけではないはずだ。
「ねえ、遊。話聞いてる?」
「ごめん、全く聞いてなかった。」
「全く、しっかりしてよ。」
そういうと彼女は微笑んだ。それをみて思った。今、俺は願望をかなえることができる立場にいる。いや、願望以上のことがかなえられる立場にいる。・・・何としても、この機会を活かさなければならない。俺は昏く、確かな決意を再認識した。
それからは俺の予想通り、万条目が海にカードを投げる場面に出くわした。それを見て、俺は明日香に万条目を追うように言い、カードを集めるために海に飛び込んだ。幸い、カードは全て回収できた。その後、明日香が帰ってきて濡れた俺をみて目を丸くした。俺が事情を話すとあきれてこういった。
「おぼれて死んだらどうするの?」
それに対して俺はこう返した。
「だってカードが使えなくなるよりはましだろ?」
・・・客観的にみて俺の言い分はむちゃくちゃなわけだが、デュエル脳的には名言に聞こえるだろう。はたして俺の予測通り、明日香は大いに感銘を受けた様子だった。
それからは十代達にことの次第を教え、翌朝三沢と万条目のデュエルが行われた。デュエルでは原作と違い、三沢は試作デッキを用いた。結果は三沢の勝利に終わった。つまり三沢のオベリスクブルー昇格が決まったわけだが、
「僕はオベリスクブルーになるときはこの学園で1番になったときと決めているので。十代と遊。この2人に勝つまではオベリスクブルーに昇格するつもりはありません。」
という決意表明があり、ラーイエローのままとなった。この結果、俺と十代、三沢との間にライバル心が燃え上がったのは言うまでもない。かくして本校とノース校との対抗デュエルまでの物語はこうして始まったのである。
ちなみに三沢が使ったデッキが試作デッキのそのまた試作デッキであることをしった万条目はこのとき、絶望しか感じさせない表情をしていたが、どうでもいいことである。