比企谷八幡がイチャラブするのはまちがっている。R 作:暁英琉
炬燵に足を伸ばした状態で座った俺の上に小町をポスッと座らせた。未だに下半身を覆っている布が下着一枚の小町のためにギリギリまでへそのあたりまで炬燵布団をかける。
「なんか、この歳でお兄ちゃんの膝に座るのって恥ずかしいね」
お前、さっきまであんな表情していたやつがこんなことで恥ずかしいってどういうことなの? いや、俺もちょっと恥ずかしいけど。あれ、それじゃあ小町のこと何も言えないのでは……。
「ん……」
そっと両手を炬燵の中に突っ込んで、つつーっと人差し指を左右の膝に滑らせると、小町の喉が小さく鳴った。さっきは触っていなかった左足も同時に刺激されて、指がまっすぐ滑ったり波を描くようになぞられる度に、小さい声が喉の奥から漏れ出してくる。
「ぁ……あふっ、にゃ……」
滑らせる指の数を二本、三本と一本ずつ増やしていくと、その度に細い肩が跳ねて、胸の奥から熱い何かが溢れ出してくる。それぞれ滑らせる方向を変えたり、時折揉むように圧をかけてみても反応が変わって。
今まで見たことのなかった反応、聞いたことのなかった声に耳元に近づけていた口は自然と開いた。
「かわいいぞ、小町」
「ひにゃっ!? お兄ちゃん、今そういうこというの……反則……っ」
思ったことを言ったら反則もらってしまった。こういうこと初めてだから、ルールなんて分からないのよね。
だからルール無視で行くよ。ごめんね、小町ちゃん。
「いいだろ、かわいいと思ったんだから」
「はぅ……ぅぅぅ……」
太ももの側面を左右四本ずつの指で掻く様にくすぐりながら足先の方に下していく。もう少しで両の手が膝頭に届くというところで。
――こきゅっ。
そうかわいらしく何かを飲み込んだのは当然俺の喉ではなく、小町のそれだった。
それを聞いて、ちょっとだけ、ちょっとだけ悪戯心が湧いてくる。すっと手の動きを止めた俺に、小町が不思議そうに振り返ってきた。
「なあ、小町」
「な、なに……?」
自分でも随分あくどい声が出たと思っていると、小町はそれ以上に俺の感情を敏感に感じ取ったようで、頬を緊張に引きつらせながら尋ねてくる。あまり怯えさせるつもりはないのだが、一度湧き上がってきたそれを抑えることはできそうになかった。
「さっきまで触ってたところで、どこが一番気持ちよかったんだ?」
「それ、は……」
下唇を噛んでそっぽを向いてしまう小町に、少し笑ってしまう。そりゃあ、自分の性感帯を暴露しろなんて言われたら、そういう反応にもなるよな。
けれど、少し冷静になってきたお兄ちゃんの前では、妹の思考なんて手に取るように分かるものなのだ。テーブルの上に乗せられた両手にもぞもぞと強弱をつけた小町は、再び生唾を飲み込んで背中を俺に預けてくる。言葉の前に吐き出された吐息は、空気が白みそうなほど熱い。
「最初は、太もものお股のところが、その……気持ちよかった、けど…………途中から、膝の……ほう、が……あの……えっと……」
さすがにこれ以上いじめるのはかわいそうだろうか。妹の恥ずかしい告白に口の端をちろっと舐めとり、膝頭を攻めるべく手を伸ばす。
「小町はエロいやつだな」
「ち、違うもん! 小町、エッチなんかじゃ……ひぁっ!」
小町の言葉が終わる前に左右五本ずつ、計十本の爪先をそれぞれの膝の上に乗せた。そのまま円を描くように指を躍らせると、小町の唇から溢れ出す音が半オクターブほど高くなる。こうして聞いていると、小町の声も一色に負けず劣らずのスイートボイスで、行っている行為が行為だからか、頭に靄がかかりそうだ。
「あんんん、ああ……にぁっ、ふっ、ふーっ……ぁぅ……」
両手でシンメトリーになるように円を描いたり手を上下させたり、ある程度そうしたら今度はそれぞれの手をバラバラに動かして別々の刺激を与えてみると、また小町の反応が変わった。自分の身体を支えようとしてるのか炬燵テーブルに乗せていた手をピンと伸ばしてカーペットに付いて、必死に力を込めている。ひょっとしたら、プルプルと震える腕から刺激を逃そうとしているのかもしれない。
「ぁっ、そこは……っ~~~~」
もっと違う反応も見てみたくて、左の手を小町がもう一ヶ所気持ちよかったと言っていた内ももに落としてみる。ぷにぷにとした感触を楽しみつつ筆を乗せるように細かく撫でてみると、その度に小町の腰が小さく浮いた。
「ん――――っ、ぁ~~――、ひぅ……」
さっきとはまた違う質の嬌声に恥ずかしくなったのか、両手で口を完全に抑えて口腔内で声をかき消そうとする小町に、ぞわりと沸き起こってくるこの感情は異常なのだろうか。
「小町、手を外そうか」
「~~~~」
口を開くと嬌声が漏れるからだろうか。小町は無言で必死に首を横に振る。その目には再び涙がにじんでいて、一見嫌がっているようにも見える。
けれど、お兄ちゃんはその瞳の奥に見える感情を見逃しはしない。
「外せよ、小町」
「っ――!」
強めの口調でもう一度言うと、小町は片道分だけ首を横に振って、肩を快感に戦慄かせながら口の戒めを解いた。
そうなってしまえば、小町の嬌声を妨げるものはなくなるわけで――
「ふにゃっ、ひんっ……あああ、ぅぁあ……そ、それぞわぞわってするよ……っ」
うわ……。
抑えが聞かないらしい妹のあられもない声に、頭の靄がより濃くなってくる。平日の朝、もう学校にいるような時間帯に妹と、家でいやらしいことをしているのを、改めて実感させられる声だった。
「はくっ、ぁぁ……ぁぁあっ……お兄ちゃんっ、おにいちゃ……ひにゃっ」
湿り気を帯びた女の声が、俺が毎日生活しているリビングにこだまする。その度に我が家特有の匂いというか空気のようなものが歪み、変質し、自宅にいるということを忘れそうになってしまう。
「おにいちゃん、おに、いちゃ……ふぁぁぁ……」
一度抑えを解いた小町の声はもう止めることができないようで、小さな口をパカリと開いて発せられるそれは、きっと家の外にも響いていることだろう。
けれど、それが分かっていても……。
この行為をやめることはできない。
「ひひゃっ! んんんっ……ぁぅぅぅ……」
もっとこの声を聞いていたい。もっとかわいい姿を見てみたい。
もっと、もっと。
それを求めて両手は自然と内ももをなぞるように上っていく。俺の手がどこに行きつくかが不安なのか、妹の鼓動がまた早くなり、力が入らないなりに俺の腕に添えていた手をぐっと握りしめた。
「くふ……ぁっ、んっ……ふっあ……」
その程度で俺の動きが止まるわけもなく、内ももをせわしなくいじめながら上昇を続ける。男のすね毛とは違う柔らかい産毛のシュルシュルとした感触を楽しみながら足の付け根へと近づいていく。
そして俺の指が目的地、そこを覆う布地に触れようとした時――
「だ、だめっ……!」
さすがに羞恥に耐えられなくなったのか、俺の手から逃れようとした小町が腰を引いた。小町は俺の股座に座った状態だったわけで、腰を引くということはより深く俺に密着してしまうわけで。
「うぁ……っ」
下腹部にかかった柔らかい圧に、呻くような声を漏らしてしまった。
妹の性的な声色を間近で聞き続けて、俺自身の身体がなにも反応しないわけがない。耳から、手から快楽神経を刺激してきたそれは自然と下腹部に集まり、スラックスに包まれた俺の股間に血を集中させていた。
テントを張ったそこにいきなり柔らかい臀部を押し付けられれば、そんな声を漏らしてしまうのも仕方がないのだが……。
「……お兄ちゃん?」
唐突な快感に動きが止まった俺に、小町がゆっくりと振り返る。まだ幾分か震えているが、俺はその声をよく知っていた。
そして、恐らく今妹がしているであろう表情も。
「ふーん、余裕見せてたけど、お兄ちゃんも興奮してるんじゃん」
頬を朱に染めながらも、悪戯っ子のように笑みを見せた彼女に、俺は思わずごくりと盛大に喉を鳴らしてしまった。
なんか足触らせるの楽しすぎました(言い訳
もうちょっと触り方とかにバリエーション持たせられるように、脚フェチ系の漫画とか官能小説探してみようかなと思った次第。
明日ですが、小町のつづきを書くかは分かりません。別シリーズで書いている八色のお話もそろそろ一話入れちゃおうかなと考えているので、筆を取るまで考え中ということで。
たぶんどっち投稿するかはついったで呟くと思います。
それでは今日はこの辺で。
ではでは。