※この作品はR-18です。

比企谷八幡がイチャラブするのはまちがっている。R   作:暁英琉

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「よっ、と。重かったら言ってね」

 

 俺の腹の上でぺたんと女の子座りをしていた小町は両手をカーペットに添えてその両足を俺の足に重ねてきた。ほぼ小町の全体重がかかることになったわけだが。

 

「相変わらず軽いな、お前」

 

 ほとんど俺と同じ物食ってるはずなんだけどな。昼食は俺はパンで小町は給食だし、むしろカロリー的には俺の方が少ないまである。それがどうしてこんなに軽いのか。二年という時間は思いの外大きいということなのか、女の子の神秘なのか。

 

「マッカンとラーメン分じゃない?」

 

「……納得」

 

 二人でクスクス笑いあう。

 しかし。

 

「……じゃあ」

 

 小町がゆっくりと股を閉じ始めた途端、一瞬いつもの和やかなものに戻った室内の空気が再びぬるく、甘いものに上書きされた。狭まっていく足と足の間には限界まで膨張した肉棒があるわけで……期待と緊張に俺の喉は音を失ってしまう。

 

「…………」

 

「…………」

 

 ゆっくり、ゆっくり、ことさら焦らすように二本の足は距離を近づけていく。俺たちの間に言葉はなく、肺がひたすらに酸素を求めるせいで荒い呼吸だけがやけにうるさく聞こえていた。

 そして――

 

「ぐぁ……っ」

 

 ぴとっと柔らかい太ももに男根が挟まれ、唐突に喉が音を取り戻す。うっすら汗ばんだ妹の足は吸い付く様に敏感な部分を包み込んできて、全身が歓喜するように震えあがった。

 

「きもちいい?」

 

 にひっと笑いながら視線だけで俺の顔を確認した妹は、それだけで俺の心情を汲み取ったのか満足そうに笑みを深める。それができるのは、長年一緒に過ごしてきた兄妹だからか。それとも想いを共有しているからか。

 

「まだまだ気持ちよくなるから、覚悟してね」

 

「こま――」

 

 呼ぼうとした最愛の名前は、喉を通過しきる前に絞め殺されてしまった。両のももで怒張を挟んだ小町が、その足を上下に動かしだしたのだ。

 

「ん、しょ……んしょっ」

 

 むにむにの汗ばんだもも肉が多少引っかかりながらも肉棒を擦り上げてくる。

 それは、まるで未知の感触だった。自慰で発生するようなスムーズな刺激では決してない。けれど、むしろそのスムーズでない上下運動が背筋を駆け上がるような電流を発生させていた。

 

「んっ、お兄ちゃんの熱いおちんちん、びくびくって震えてる……。そんなに足が気持ちいいの? 太ももに挟まれて、ぐにぐにーっておちんちん擦られるのが、いいの?」

 

「あぁ……、気持ちいい……こんな気持ちいいのは、初めて……だ……」

 

 快楽に息が詰まる中、途切れ途切れに漏らした俺に小町はうれしそうに、そして少し恥ずかしそうに鼻を鳴らした。

 

「それは……小町だから?」

 

「そりゃ、もちろん……うぁ……っ」

 

 それには即答できる。そもそも小町が相手でなければ、こんな状態になること自体がないだろう。

 小町だから気持ちいいし、小町だから気持ちよくしてもらっている。

 少しずつ動かすのに慣れてきたのか、両足を揃えて上下に動かすだけだった動きに変化が表れた。足同士をすり合わせるように左右から圧迫して来たり、竿の部分を横に擦るように刺激して来たり。

 

「がっ……それ、ぐっ……やばっ……」

 

「へぇ、やっぱりここが敏感なんだね」

 

 なによりも、亀頭をすっぽりと太ももに包まれて集中的に擦られる刺激には、何度も視界が真っ白になりかけた。快感を逃がそうと思わず身体を支えている小町の腕、その手首を掴んでしまうほどに。

 

「つっ……いいよ、お兄ちゃん。もっと、もっと気持ちよくなって……」

 

 力を加減する余裕なんてない。きっと自分で思っている以上に強くその腕を掴んでいるはずだ。けれど小町は一瞬眉を歪めただけで、かわいいお菓子を目で楽しむように俺に微笑みかけてくる。

 その表情が、快感以上の愛おしさとなって俺の心をじわりと満たしてきて――

 

「……一緒に」

 

「へ?」

 

「一緒に、気持ちよくなろう、ぜ」

 

 このままでは俺だけが気持ちよくなって、絶頂に達してしまう。溢れてきた温かい感情の前でそうなってしまえば、きっと罪悪感で温かくなった心も冷めてしまう。それは、嫌だった。

 

「……もう、しょうがないなぁ」

 

 そんな俺に、いつものようににひっと笑った小町はずずっと少しだけ腰の位置をずらした。

 

「ん……」

 

 太ももに挟まれたまま、けれどそれとは別にもう一つの感触が男根に触れてきた。しゅるしゅると触り心地のいい布地はじとっと湿っていて、それがさっきまで俺の指が触れていた場所だと直感する。

 ぴと、ぴと、とわずかに布地と触れ合うたびに小町の唇から「ん」と小さな声が漏れてくる。小さな声、普通に生活しているときなら聞き逃して「え、なんだって?」なんて難聴系主人公のようなセリフを吐いてしまうだろうそれは、今はしっかりと俺の耳をくすぐり、沸々と興奮の炎の燃料へと変わっていく。

 

「今、お兄ちゃんのおちんちんと小町のあそこ、ん……こすれてる、よ……」

 

 直接じゃないけどね、と笑う妹は、ゆっくりと腰に力を入れてきた。

 

「ふっ、んんっ……ぁっ……」

 

 いわゆるスマタ。柔らかい太ももと下着越しのぷにぷにした秘部の三点から与えられる快感は、先ほどの比ではなかった。粘性の高い水分を吸収しきれなくなった下着が押し付けられるたびに小町の愛液が肉棒を濡らすためか、さっきまでは時々ひっかかっていたストロークがスムーズに付け根から先端まで行き来する。愛液が徐々に溢れ出した先走りと混ざって肉棒全体を濡らしていき、一ストロークごとにぐちゅっ、ずちゅ、という水気をたたえた音が増してきて、聴覚から快感を与えてきた。

 それに、なによりも……。

 

「ひぁっ、ああっ、はうっ……お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ……っ」

 

 いやらしい水音と共に聞こえてくる妹の懇願にも似た喘ぎ声が、まるで俺の局部をダイレクトに刺激するような錯覚に陥ってしまう。その声の快感が肉棒を震わせ、突然の刺激に小町がまたその幼さを残す喉から甘い叫びを漏らしていた。

 震えるほどの快感。泣きそうなほどの幸福。

 けれど、だけれど。

 まだ足りない。もっと聞きたい。もっと感じたい。今この場にある全部が欲しい。

 感情の、本能の赴くままに、それまで意図しては動かしていなかった腰にぐっと力を込めて――思いっきり突き上げた。

 ――ずぢゅっ。

 

「ふあっ――――」

 

 その瞬間、小町は呼吸を忘れたように声をぶつ切りにして、ただでさえ大きい目を限界まで見開きながら顎をひけらかし、天井を仰いだ。それを気にする暇もなく、もう一度腰をカーペットにつけて――再び突き上げる。

 

「おぁっ、んんっ……ひんっ、そ、それ……っ、すごぃっ、はげし……っ」

 

 いきなりの俺からのストロークに快感が許容量を超えてしまったのか、首をいやいやと振る小町は、しかしその快感の元凶である怒張を離そうとはしない。そんな妹がたまらなくかわいくて、俺も腰を止めるつもりは毛頭なかった。

 

「小町っ、こまちっ……」

 

「お兄ちゃん、んぁっ、おに、いちゃん……っ」

 

 ただひたすら腰を打ち付ける。愛液と先走りがブレンドされたジュースがスラックスをぐっしょりと濡らしているが、そんなことはもう気にならなかった。

 テクニックなんて知らない。いや、たとえ知っていたとしても、今の俺のはそれを実践する余裕はなかっただろう。ただひたすら腰を引いて打ち付け続ける。何度も、何度も。

 それだけで十分すぎるほどの快感が押し寄せてきて、奥歯がカチカチと音を立てた。小町も同じなようで、俺が押さえつけている手が何かを掴もうとするように何度も握りしめられる。

 

「お兄ちゃん、こ、こまち……もうっ、ぁあっ……」

 

 俺ももう限界だった。腰のあたりにもやもやとした感覚が溜まり、早く外に出たいと肉棒を痙攣させ続けてきた。

 そして、思いっきり腰を引いて突き立てた男根が柔らかい秘部の中に潜んでいた、わずかに固い芽を擦り上げた瞬間――

 

「あああああ――――っ!!」

 

 小町の身体が一際大きく跳ね、倒れ込んできそうなほど背を反らしてきた。喉が裂けるのではないかと思うほどの嬌声が耳から全身に染み込んできて、脳内で全て快感に置き換わる。

 それに、肉芽を唐突に刺激されての絶頂に、太ももが肉棒を押し潰さんばかりに圧迫してきて――

 

「ぐううっ!」

 

 ――ぶじゅっ、どぷっ! びゅるっ、びゅるるっ……どくっ、どくっ……。

 その圧迫に対抗するように尿道を押し広げて白濁とした固形にすら見える液体が溢れ出し、その上に乗っていた小町の足や腹を白く汚した。

 

「ぁ……、これ、お兄ちゃんの……」

 

 オーガズムの余韻のせいか若干舌足らずな声を漏らしながら、小町が自分の足についたスペルマを緩慢な動きで触っている。その声と行動のギャップに、喉の奥が焼けるように熱くなった。

 漏らした呼気はその喉を通ってきたせいか嫌に熱くて、けれどその熱さが不思議と心地よかった。

 

 

 

「ぁふっ」

 

 しばらく俺の出した白濁液をつついたり眺めたりしていた小町だったが、いい加減腰が限界だったのかポフッと俺をベッドにするように倒れ込んできた。

 すぐ近くにあるのは愛しの妹の汗が浮かぶ額で――なんとなしにそこに唇を寄せてみたりする。

 

「んにゅ? なにー?」

 

 相当疲れたようで、反応もだいぶ緩慢だ。頬は律儀に赤くなっているから、キスをされたことは理解しているようだが。

 

「ん、なんとなく」

 

「そっかー」

 

「おう」

 

 なんとも意味のない会話を転がしながら、しばらく互いにだらーっとしてみたりする。疲れたせいもあるだろうが、とんでもないことをした後だというのに緊張感とか達成感とか、そういうものは二人の間におよそ無縁のものだった。

 まあ、後悔していないということだから、ある意味いいことなのかもしれない。

 

「おにいちゃーん」

 

「んー?」

 

 あいかわらずだらっとした妹の声にこちらもだらっと返して――チュッ、と何かが吸い付く様な感覚に思わず固まってしまった。

 ゆっくりとキスをされた頬がある方向に目を向けると、小町が唇をむにむにさせながらはにかんでいて。

 

「また、しようね?」

 

 そんなことを言ってくるもんだから、俺も思わずはにかんでしまうのだ。

 

「そうだな」

 

 

 

「それにしても、今日はもう学校には行けませんなぁ」

 

 お互い汗だの性的な液体だので濡らした服や身体を見やって、小町はやれやれとため息をついた。あれからしばらく二人してぐったりと横になっていたこともあり、時計に視線を向けるともう二時間目が始まっている時間帯。しかも俺は制服が大惨事な状態なので、行けないというかもはや行く気がなかった。

 

「お前が起きなかったのが悪い」

 

「お兄ちゃんがエッチなことしてきたのが悪い」

 

「えー……」

 

 いや、確かにそれも原因の一つなのだが、あの時起きていればそういうことはしなかったわけで。

 

「じゃあ……起きたほうが、よかった?」

 

「うぐ……」

 

 その聞き方は卑怯じゃありませんかね? あんな姿見せられた後で「起きたほうがよかった」などとのたまう選択肢は存在せず、せめてもの抵抗として「別に」と視線を外すと、当の小町はおかしそうにケラケラと笑い出す。

 その中に隠しきれない“嬉しさ”が混じっているのが分かるから、いつもの捻くれた持論展開で適当にはぐらかすこともできないのだが。

 

「……とりあえず風呂入ろうぜ。制服も着替えたいし」

 

「いいけど……エッチなことはなしだよ?」

 

 …………。

 どうして今そんなこと言っちゃうんですかね、この子は。俺の頭の中では全く考えていなかったって言うのに。

 その後、一緒に入った風呂でそんなことが起こったかどうかは、兄妹だけの秘密だ。




というわけで、小町のお話はこれにて終了です。別に本番書かんくてもいいかなと思ったり。
何かネタを思いついたら、この世界線引き継いで別のお話を書くかもしれません。まあ、その時はその時で。

そろそろ夏の合同誌用のSSに本腰を入れるので、投稿ペースを一時的に落とそうと思います。投稿するとき(したとき)はTwitterの方で宣伝すると思いますので、興味がある方はフォローの方どうぞ。

それでは今日はこの辺で。
ではでは。
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