今日も平凡に1日が過ぎていくはずだった、だったのだ自称姉御肌のサバサバ系女子こと折本かおりに会うまでは。
折本らしくないしおらしいとこもあったがたぶん調子が悪かったのだろう。とまあふぃーと一息、疲れた早く小町に会いたいと足早に帰宅した。
「ただいま」
「おにいちゃん、おかえりー」
キッチンに立つ小町がリズム良くキャベツを切る音と共に顔だけにょきっと出して出迎えてくれた。
今日の晩飯はトンカツかな?この部分だけ見ると小町と結婚してるみたいじゃないか、なんて素敵な理想郷。
「ごみいちゃん…変な想像してない?」
俺の内心を見透かしたかのように目を細めジト目で、そう街のゴミを見るかのようにワントーン落とした声で突き放された。
「い、いやなんでもございません」
「それはそうとおにいちゃん、今日は女の子とお盛んだったの?」
「へっ、ひゃ…何を行ってるのかな?小町さん」
いきなり核心を突いた質問に気持ち悪い声を出して狼狽えていると、キッチンにいたはずの小町がいつの間にか俺の背後にそう光の速さで。
「うーん、これは結衣さん、雪乃さんじゃないね、新しいお嫁さん候補かな?」
俺の背中を重点的に鼻を利かせていた。しまったと思った時には既に遅く、前に回り込んでニヤニヤとそれでいて可愛らしく上目遣いの小町にノックアウトされそうになる。
キッチンから匂いがわかるなんてどっかのバーローもお手上げの嗅覚だぞ小町。
「ん、まあなんだ、いろいろあったんだよ」
俺の返答をニコニコと待っている小町の髪をわしゃわしゃしてソファにダイブした。ソファで寛ぐカマクラが少し怒ったような鳴き声でそそくさと炬燵に逃げていった。
「そのいろいろを小町は聞きたいんだけどなぁ?」
小町が横にぽすんと座るとタイミング良く、lineの通知音が鳴った。ぼっちの俺のlineが鳴るなんていつぶりだと思考を巡らせていたが十中八九今日会った折本だろうタイミング悪すぎだわ。
「ちょ、小町勝手に見るなよ」
「ふむふむ、折本かおりさん、ふむふむ…」
lineの送り主が材木座である数少ない可能性に掛けた俺がばかだったよ使えんな材木座、ってか通知音が鳴ったと同時にスマフォをくすねる小町さんていったい。
「マフラーをしてなかったのは折本さんに貸してたんだね、おにいちゃんも隅におけないねぇチョコまで貰っちゃって」
「う、うっせ、ってかスマフォ返せ」
小町からスマフォを取り戻しlineを確認すると、
『やっほー比企谷(^o^)マフラーありがとねっまた明日返しに行くからっ…あと、…チョコどうだった?』
なんてことが書いてあったが疑問系できたら返さないといけないじゃないかと考えていると横で小町が美味しさのあまり蕩けていた。
「ん~おいしぃっ、これ手作りだよおにいちゃんっ」
「勝手に食べるなよ、ってどれどれ……おぉ!これは由比ヶ浜とは比べ物にならないな」
「おにいちゃん、結衣さんと比べちゃだめだよ、折本さんって人料理も凄く上手な気がするしいい人捕まえたねっ」
「そんなんじゃねぇよ」
あまりの美味しさに二つ目のチョコを食べながら折本への返答を捻りだすのだった。
小町さん登場回です、小町感が出てるか怪しいとこですが(汗)
次回は折本目線で書いてみようかと考え中です、
もしかしたらうふーんな場面も書くかもしれません。
あくまで予定ですが( ´∀`)
でわまた次週~