昨日は散々だった。
小町が勝手に折本を家に招きいれる約束をする暴挙にでるわそれに便乗する折本、昨日の今日だってのにリア充って奴は予定がいっぱいで大変じゃないのかよ。たまたま予定が空いてたなんてついてないな俺。
とまぁ、そんな俺も小町に嫌われるのだけは実に困るので奉仕部主に雪ノ下に休む旨を伝え今に至る。
「奉仕部の備品が勝手に休みを取れると思っているのかしら?」と罵倒され、由比ヶ浜にはジト目で「ヒッキー…なんか怪しい」と、由比ヶ浜はアホの子だが女がらみになるとなかなか感が鋭いからな怖い怖い。
なんてことを散々言われたが小町の名前を使ってなんとか抜け出すことができた。実際嘘は言ってないからいいよね?…ね?
下駄箱で靴を履き替え駐輪場から自転車を押しながら、校門に折本が居なかったらそのまま帰ってやろうかと思っていたのだが俺の目論みは儚くも折本の一声で崩れ去った。だよね、そんな人生甘くないよね八幡泣いちゃうぞ。
「おいっす、比企谷ーっ」
折本は校門でずっと待ってたのだろうか?他校の制服を着た美少女が居たらそりゃ男子はジロジロ見ちゃうよな。下校時間は遅くはなくピークは去ったが人はまだ疎ら、そんなキラキラした笑顔でぶんぶん手を振りながら叫ばれたら視線が刺さるからね主に男子のね、俺殺されちゃうからね。
「うす」
だから簡単に返事をしてそのまま足を止めずにあくまで自然に通り過ぎようとしたのだが。
「ぐえっ!」
首根っこを捕まれた。反射的に気持ち悪い声が出ちまったじゃないか。
「いやいや比企谷、それはウケないよ」
「わ、わりぃ冗談だ、すまん、許してください、ごめんなさい」
一色ばりの早口で謝罪を行ってしまった。
「卑屈すぎウケる!」
「いやウケねえから、ってそれは俺か」
頭をがしがしと掻いて申し訳ないと思っていたのだが、折本は意に介さず眩しいくらいの笑顔でにかっとはにかんでいた。
「そんなことよりマフラーあんがとね」
もう話題が切り替わっちゃったよ、いくらなんでもさばさばすぎじゃしませんかね?俺の謝罪を返してほしいわ、なんて考えていると呼吸がわかるくらいに折本が近づくなりマフラーを巻いてくれた。
「お、おおおう…」
鼻腔をくすぐる女の子特有の甘い香りにくらっとしながらも急接近した折本にどもる俺をくすくす笑いながら小さくウケるって言うのやめてもらえませんかね、気持ち悪いのわかってるけど八幡傷つくからね。
それにあなたもウケてるわりに赤面してるんですよわかってる?
ってかマフラーが温かいんですが、秀吉ばりに温めてたん?それに若干折本の匂いが残ってるもんだから変な気を起こしそうになっちゃうじゃん雪ノ下の猫まっしぐら並みに八幡変態まっしぐらになっちゃうからねだからこれ以上考えるのはやめよう。
「…ほれ」
荷台をぽんぽんと叩いて恥ずかしいが後ろに乗るように促す。二人乗りの方が早く帰れるしな。いつでも俺は合理主義ってことだ。
「へぇー意外、恥ずかしくて嫌なんじゃないのこういうの?」
案の定折本も面食らった感じの表情である。
「うっせ、こっちの方が早く帰れるだろ」
「ふーん…そういうことにしといたげるっ」
「へいへい」
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二人乗りで家まで帰ってきたのだが結論から言おう失敗だ。昨日同様帰り道の男からの視線が痛すぎるほど刺さってオーバーキル、それに加えて折本がずっと引っ付いてるもんだから制服越しでも背中に柔らかい感触がなんともね、ごめんなさい幸せでした。
「ほら、比企谷早く早くっ」
「あぁ、って人の家勝手に開けるなよ」
なんともフリーダムな折本さん家主より先に玄関に入っちゃったよ。
「おかえりーおにいちゃんっ♪」
玄関を開けた瞬間折本に手をわきわきさせた小町がダイブする、確信犯だろ俺が帰ってくる時にはしないくせに。
「あははっ、くすぐったいくくっ…くすぐったいっ」
腋から腰の括れ、あらんことか二つの膨らみにまでわきわきして、折本がくすぐった過ぎて顔が真っ赤になってるじゃないか。
「思ったより胸が…胸がぁぁ…」
「なにしてんだ」
わきわきしてる小町にチョップを食らわして折本から引き剥がすとなにやらブツブツと胸が胸がと手をわきわきさせながら呟いていた。
「ぷぷっあははっウケるんだけど、くくっこの子が小町ちゃん?ぜっ全然比企谷に似てないんだけどっ」
「そりゃ俺に似てたら可哀想だからな、小町、ちゃんと挨拶しとけよ」
「比企谷小町です、先ほどは失礼しました折本かおりさんっ」
「ぷぷっ、折本かおりです、よろしくくっぷはっ…小町ちゃん」
いつまでウケてるんだよと思いながら二人の顔合わせが終わると小町は二人のお邪魔はできないから~と最高の笑顔でリビングに消えていってしまった。
「と、とりあえず部屋行くか」
「そだね、ってか比企谷の部屋に行くとかウケる!」
「ウケねえから」
定番のツッコミを入れてからゆっくりと俺の部屋がある二階へと階段を登って行った。
10000UAを越えました(^o^)
皆様のお陰ですありがとうございますm(__)m
次回はそろそろってところでしょうか( ´∀`)
まだストーリーは考えてませんが(笑)