『8/26』
「ばいばい幽香さん!」
「ばいばい楓♪」
僕は、いつものように幽香さんの所へ行き、
妖精さんや妖怪さんと会い
ヘトヘトになるまで遊び
幽香さんに送ってもらい家に帰った。
――
―――
――――
夕飯を食べて入浴を済ました。
月明かりが照らすような時間になっていた。
僕は机に寝そべって考え事をしていた。
あ~あ、夏休みは、もう終わりか……。
今年は特に楽しかったから、いつもより悲しくなってしまった……。
楽しかった理由は……そう……幽香さんだ……。
「幽香さんには なにかお礼をしたいな……色々お世話になったし……」
幽香さんから貰った、お花を水に浮かべて、
それを、つんつんと突っつきながら、そんな事をつぶやいた。
「うーん どうしよう……何かいいものないかな……」
いくら考えても何も、いいものが思いつかない。
「う~ん」
「その願いを叶えてあげましょう♪」
「えっ!?」
どこからか女の人の声がした。
「??? どっどこから??」
「こっちよ~♪」
背後から声がしたので、席を立ち振りかえって見ると。
「……だっ誰もいない 聞き間違いかな?」
安心したのも束の間……
今度は……机の中がガタガタと鳴った。
「なっなんだろう……」
勇気を出して机に近づいてみた……その瞬間。
「ばっー!!!!」
「わぁー!!!!」
ヴァーッン!!!と机の引き出しから人が出てきた。
「あわわわわわ」
「驚かせちゃってごめんね~」
金髪のお姉さんがいた。
「おっお姉さんだれ!!??」
「私は "八雲 紫" よろしくね♪」
「はははっはひ」
「本当に少女みたいね……可愛い♪」
「あわわっ」
ビックリし過ぎてまともに声が出ない、
心臓のドキドキが全然止まりそうになかった。
「そんなことより楓ちゃん♪」
「はははっい」
「幽香にお礼がしたいんでしょ?」
「はっはい」
「そしたら お金が必要ね」
だんだん落ち着いてきた。
「はい」
「私の所でお手伝いしない? ちゃんとお小遣い上げるから」
「えっ? いんですか?」
「もちろんよ……その代わりしばらく幽香には会えなくなるけど」
「う~ん……」
それは結構困る……。
「大丈夫! 最終日にはちゃんと会わせてあげるから……ね?」
「じゃあ……お願いします!」
「ふふ 決まりね 明日の11時に ここに迎えに来るわ」
「わかりました!」
「いい子ね……今日は遅いからお休みなさい♪」
「はい! 紫さんもいい夢を」
「ありがとう♪」
そう言って、隙間の中に消えてしまった。
どういう原理なんだろう……。
「まっいっか……なにするかわからないけど 明日から頑張ろう!」
僕も明日に備えて布団の中に入った。
――
―――
――――