※この作品はR-18です。

幽香さんと僕   作:lime-255

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紫さんの所へ②

『8/28』

 

昨日と同じ時間に紫さんが迎に来た。

その日は、草むしりを手伝った。

 

「楓殿 お昼の手伝いを頼む」

 

「わかりました」

 

今度は切るだけではなく、料理の仕方も少し教えてもらった。

 

「やはり手際がいいな 教えがいがある」

 

「ありがとうございます」

 

教えてもらいながらだけど、大根の煮物を作った。

みんなには中々好評だった。

 

今度、幽香さんにも作ってあげよう。

 

――

―――

――――

 

お昼を食べた後には

昨日とは違う所の掃除を手伝った。

 

「ふぅ~」

 

「ごくろう」

 

藍さんがお茶を持って来てくれた。

 

「ありがとうございます」

 

一服付くと。

 

「どんな感じ?」

 

「わぁ!!」

 

背後からいきなり、紫さんが出てきた。

 

「ある程度終わって 休憩して貰っている所です」

 

「休憩が終わったら私の部屋に連れて来て」

 

「了承しました」

 

なんだかわからないけど、今度は紫さんの手伝いらしい

お茶を飲み終わると藍さんに紫さんのお部屋に案内された。

 

「では楓ちゃん」

 

「はい」

 

「私の肩を揉んで♪」

 

「あっはい」

 

意外なお手伝いでびっくりした。

 

「始めます」

 

「おねがーい」

 

肩を揉む前に手のひらで。

 

スーッスー

スーッスー

 

と軽擦をし。

 

「……」

 

グッと肩を掴んで。

 

ギュッギュッ

ギュッギュッ

 

と何回も揉みほぐす。

 

「痛くないですか?」

 

「全然♪ 丁度いい力加減よ♪ その調子でお願い♪」

 

「わかりました」

 

首筋を両方の親指で。

 

ギューっと挟みこみ。

上下に何回も往復し。

 

「……」

 

背骨を挟み込みように。

 

グイッーグイッー

 

っと何度も指圧をして。

 

「……」

 

最後にポンポンと肩を叩いた。

 

「はい お疲れさまでした」

 

「ありがとう とっても気持ちよかったわ マッサージうまいのね」

 

「そう言ってもらえるとうれしいです」

 

「このままついでに髪も梳いて貰おうかしら」

 

「僕がやっていんですか?」

 

「いいのいいの♪ お願い♪」

 

櫛を渡された。

 

「わかりました」

 

紫さんの髪に触れてみると

すごい柔らかい上にいい匂いがした。

 

思わず手で集めて鼻を近づけてしまった。

 

「……ふゎ」

 

「あら? どうしたの楓ちゃん?」

 

「あっ! ごっごめんなさい手触りがよくていい香りがするのでつい……」

 

「気にいってもらえてよかったわ♪」

 

こんな上品な髪を僕が梳いてしまっていいのだろうか……。

 

勇気を出して、櫛を通した。

 

サァーッサァーと

何度か櫛を通していると、

紫さんも気持ちよさそうにしていた。

 

サァーッサァー

サァーッサァー

 

「……」

 

サァーッサァー

サァーッサァー

 

「……♪」

 

サァーッサァー

サァーッサァー

 

「……♪♪」

 

触ってみると、最初に比べてだいぶ指通りもよくなった。

 

「こんなものでいかがでしょうか?」

 

もっと触っていたいが、『僕なんかが触っていいのだろうか?』

という気持ちが強かったので止めておいた。

 

「まあ こんなもんね ありがとう」

 

「いえいえ」

 

終わったので櫛を返したら。

 

「あら ダメよ楓ちゃん」

 

「何がですか?」

 

「こんなに爪を雑にしたら」

 

「爪?」

 

指を掴まれてそんな事を言われた。

 

「普段は爪切りで切ってるだけ?」

 

「はい そうです」

 

「もっとお手入れしないと~ 折角女の子……じゃなくて可愛い顔してるんだから」

 

「はっはぁ……」

 

そう言うと、紫さんは隙間に手を突っ込みオシャレなものを取った。

 

「なんですかそれは?」

 

「爪用のやすり♪ ほら手を貸しないさい」

 

紫さんに手を預けた。

 

「ふんふん♪」

 

慣れた手つきで僕の爪を

整えてくれた。

 

シャッシャッシャ

シャッシャッシャ

 

見るみる内に僕の変なふうに尖った爪が綺麗に丸くなっていった。

 

シャッシャッシャ

シャッシャッシャ

 

紫さんの手がなんだか気持ちよかった。

 

シャッシャッシャ

シャッシャッシャ

 

そして最後の爪が終わった。

 

「これで終わりどう?」

 

「わぁ~すごい!」

 

爪が全部整っており、つやつやと光沢が出ていた。

 

「ありがとうございます!」

 

「どういたしまして♪…… あらこんな時間 楓ちゃんは もう帰らなきゃね」

 

「あっはい」

 

紫さんに連れられて、自宅に帰った。

 

「また 明日ね~」

 

「はい また明日」

 

――

―――

――――

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