幽香さんと旧地獄街道へ
「じゃあ 今日はこれで終わりだ 連休だからといって騒ぎすぎるなよ!」
「「はーい」」
本日の寺子屋が終了した。
「楓! いつもの駄菓子屋に行こうぜ!」
「うん!」
友達数人と駄菓子屋に行った。
「ふふ~ん♪」
きな粉餅をつまんでいると。
「ん?」
上からチラシが降ってきた、多分烏天狗さんが
撒いているのだろう。
なんとなく手にとってみた。
「なんだそれ?」
「楓どうした?」
みんな一斉に僕の取ったチラシに集まった。
なになに……色々書いてあるな……要約すると……。
『旧地獄街道でお祭りがあります! 旅館も安くなるので是非どうぞ!』
みたいな事が書いてあった。
「なんだよ! 俺達とは全く関係ないじゃん!」
「こんなもん放っておいて 遊びに行こうぜ」
「うん! そうだね!」
なんとなく気になりつつも、みんなに着いて行った。
――
―――
――――
散々遊んで家に帰った。
「ただいま~」
「お帰り~」
家の中は料理の匂いがした。
今日はなんだろうな……?
「うん?」
テーブルの上にさっきのチラシがあった。
大方ポストにでも入っていたのだろう
そんなことは、気にも留めずに、
自分の部屋がある二階にあがった。
部屋の机をみると。
「なぜここにもチラシが…… あれ? なんかあるぞ?」
なぜかチラシが置いてあって
その上にメモ書きが張ってあった。
『楓へ 連休中予定が無いのなら 旅行に行きませんか?
もし行くのなら 私が上げた花の花瓶の水を目一杯入れておいてください
12時に迎えに行きます 幽香』
「わぁ~♪」
嬉しい気持ちが込み上げて来た。
待てよ……どうやって幽香さんはこの手紙を置いていったのだろう……?
考えてもまったく分からなかった。
まあ、いいや花瓶に水を入れるのとお母さんに言わなくっちゃ。
――
―――
――――
今日の準備をして
約束の時間まで部屋で待っていた。
「迎えに来ると書いてあったけど どこに来るんだろか?……ん?」
窓から音が鳴った。
振り向くと幽香さんが手を振っていた。
高鳴る気持ちを落ち着かせて僕は窓を開けた。
「こんにちは楓」
「こんにちは幽香さん」
「準備はいいかしら?」
「大丈夫! 僕はお母さんに言ってくるから」
「私は玄関で待ってるわ♪」
お母さんに行って来る事を伝えて
荷物を持って慌てて外に出た。
「行きましょうか!」
「うん!」
いつも通り軽々持ち上げられて、飛び上がった。
しばらく飛んで行くと、でかい穴があった。
「しっかり捕まってね」
「はい!」力を込めて幽香さんに抱きついた
お互いの髪が逆上がる程、地下に下って行った。
下って行けば行くほどなんだか楽しそうな音がしてきた。
「はい 到着!」
「わっすごい!」
到着すると、まだお昼ぐらいなのに
人やら妖怪やらが一杯いて屋台もたくさん出ていた。
「お昼はまだでしょ?」
「まだです」
「折角だから 屋台の物を食べ歩きましょ」
「わ~い」