※この作品はR-18です。

幽香さんと僕   作:lime-255

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幽香さんとお昼ご飯

手を取られ幽香さんの家の方に向かっていくと、

僕が知らないような花が咲き乱れていた。

 

「綺麗ですね このお花は全部幽香さんが育てたの?」

 

「そうよ」

 

「すごいな~」

 

ちょっと歩くと幽香さんの家に着いた。

幽香さんの家の中も花が沢山置いてあってとても綺麗だ。

 

「適当に座ってていいわよ」

 

「はい」

 

「好き嫌いはある?」

 

「ないです なんでも食べれます」

 

「了解♪」

 

そう言って幽香さんはキッチンへ入っていった

 

「……」

 

座ってみたら頭が冷静になっていった……。

今日初めてあったお姉さんに、ここまでよくしてもらっていいのだろうか……。

しかもすごい美人だし優しいし、恐ろしい妖怪の噂は、なんだったのだろうか……。

 

あっ!! 勢いでお昼食べるとか言ったけど、来る途中におにぎり食べたんだった。

幽香さんには悪いけど少ししか食べれないかも……。

 

うわー!! 嫌われたらどうしよう……それは嫌だー!!

 

「できたわよー」

 

できてしまった!!

 

「はいどうぞ」

 

手際良く出されたものはパスタとスープだった。

 

「良いにおい」

 

「召し上がれ」

 

「いただきます」

 

半分ぐらいは食べれるかな……一口食べた。

 

「おっ美味しい」

 

「よかった」

 

パスタは冷製のトマト味だ。

 

「こっちのスープもすごい美味しい」

 

スープは暖かいコーンスープ。

 

「たくさん食べてね」

 

「うん」

 

調子よく返事してしまったが、これなら食べられそうだ。

 

……

……

 

「ごちそうさま」

 

「一杯食べたわねー」

 

最初の心配はどっかに行ってしまい、結局おかわりまでしてしまった。

腹も一杯になり活気が沸いてきた。

 

「外でる?」

 

「はい」

 

お絵描きの再開だ。

 

「これ持って行きなさい 目一杯入れておいたから」

 

「ん? あっありがとうございます」

 

いつの間にやら水筒に補充してもらっていた。

 

「なにか困ったことがあったら言ってね」

 

「はい 行ってきます」

 

「頑張ってねー」

 

暑い外に出た。

 

……

……

……

 

ふぅーなんとか構図が浮かび上がって下書きが出来そうだ。

 

外に出て数分で汗だくになり、水筒もだいぶなくなっていた。

炎天下の中絵を書くのはしんどいけど……。

 

”幽香さんに逢えたのでよかった”

 

もし、会ってなかったらここに来た瞬間すぐ帰宅してたかもしれない。

 

……

……

……

 

「よし何とか形になった?……あれ?」

 

無意識になっていて気がつかなかったが絵の中に幽香さんを入れてしまった。

 

「荒い下書きとはいえ……これはまずい……かな?」

 

今からやり直すか? うーん、どうしよう…… 。

……少し考えたが僕の中の何かが『GO』サインを出した。

 

「楓ちゃ~んおやつ作ったけど食べる?」

 

幽香さんから声がかかった、

おやつの時間だったことに驚いた。

 

返事はもちろん。

 

「はい! 食べます!」

 

幽香さんについて行くと、

外のテーブルに用意がしてあった。

 

「好きなだけ食べていいわよ」

 

「ありがとうございます」

 

何種類かのクッキーが焼いてあった。

適当に手にとって食べてみた。

 

「おいしい! 幽香さん料理はなんでもうまいですね」

 

「あら ありがとう♪ お姉さん嬉しいわ」

 

ニッコリとほほ笑んでくれた。

なんだかこっちまで嬉しい。

 

「これは何味のクッキーですか?」

 

「ラベンダーよ」

 

「初めて食べました」

 

「あら? そうなの? 気にいってもらえてよかったわ」

 

数えきれないほどの枚数を食べた。

 

「ごちそうさまでした」

 

「うふふ お粗末さま」

 

再びキャンパスの前に戻った。

 

……

……

 

「ふぅー 暗くなってきたし 今日はこのぐらいにしておこう」

 

なんとか下書きは終わった。

 

「でもな~」

 

この重い画材を持って帰り道を考えると……。

しんどくてたまらなかった……。

 

「午前中よりマシになったとはいえ まだ暑い…… はぁー」

 

溜息を吐きながら、画材を片づけた。

 

「さて 帰りますか その前に一応 幽香さんに挨拶だけしておこう」

 

幽香さんの家に行き コンコンコン とノックをした。

 

「はーい」

 

「あの……幽香さん今日は……その……ありがとうございます」

 

「いえいえ 帰るの?」

 

「はい」

 

正直名残惜しくてたまらない。

 

「その画材重いでしょ?」

 

「えっあ はい」

 

「私が預かってあげるから 貸して」

 

なんと!?

 

「いいんですか!?」

 

「いいわよ」

 

「ほら こっちに来なさい」

 

言われるがままについて行った。

 

「ここに置いておいてあげるからね♪」

 

幽香さんの家の横には小さい倉庫があり、

そこに置いてもらった。

 

「ありがとうございます」

 

「いいの♪ いいの♪ それから~」

 

「はい」

 

「人里まで遠いでしょ?」

 

「結構ありますね」

 

「私が送って行ってあげる♪」

 

「え!? 本当ですか?」

 

人里まで一緒に歩いてくれるのかな? と思ったら。

 

「わっ」

 

「よいしょっと」

 

軽々抱きかかえられ、お姫様だっこされた。

 

「行くわよ~」

 

ふわ~っと幽香さんが空を飛んだ

 

「えっえっえっ!?」

 

「怖かったら しがみついていいからね」

 

「はっはい」

 

結構な高さになって、怖くなったので、しがみついてしまった。

 

柔らかくていい匂い……。

 

「すぐつくからね」

 

「うん」

 

このまま一生着かなくていいのにと少し思ってしまった。

 

……

……

 

下を見るともう人里が見えた10分ほど飛んでついてしまった。

 

「この辺で降ろしていいかしら?」

 

「大丈夫です」

 

ゆっくりと着地してくれた。

 

「なにからなにまで ありがとうございます」

 

「気にしないでいいのよ そ・の・か・わ・り」

 

「はい?」

 

「ちゃんと描きあげること!」

 

「はい! 約束します!」

 

「いい返事ね またね~」

 

「また 明日行きます!」

 

僕は自分の家に向かった。

 

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