※この作品はR-18です。

幽香さんと僕   作:lime-255

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妖夢さんの御馳走

「はい お通しが出来ましたよ」

 

お通し? お通しってなんだ?

出て来たのは刺身だけど??

 

「鰹のたたきです どうぞ」

 

お通し??? 鰹のたたき???

鰹のたたきという物は生姜や大葉などの薬味がいっぱいのっていた。

 

「頂きます」

 

「いっ頂きます」

 

「美味しいわ」

 

「おっ美味しい!」

 

食べてみると、ポン酢のさっぱりした味で美味しかった。

 

「幽香さん」

 

「なに?」

 

「お通しってなに? これは『鰹のたたき』って料理じゃないの?

 

幽香さんは一瞬キョトンとしていた。

 

「楓は本当に可愛いわね」

 

「えっえ?」

 

「なんて言えばいいのかしら……『料理ができるまでの繋ぎ』って言えばいいかしら」

 

「そうなんだ」

 

「妖夢もお通しで ずいぶんいいものを出したわね」

 

「ええ 紫様が魚をどっかから沢山仕入れてくるので」

 

「なるほどね」

 

「お二人とも好き嫌いはないですか?」

 

「私は無いわ」

 

「僕もないです」

 

「承知しました」

 

妖夢さんは鍋に火を点けて料理の準備をしだした。

ジーッと見ていると、鍋の中身は油で、

ジュワジュワと音をたてていたいた。

 

「天麩羅ね♪」

 

「当たりです」

 

「天麩羅?」

 

「美味しいわよ! 楽しみに待ってなさい♪」

 

幽香さんがとても嬉しそうにしていた。

 

「うん!」

 

妖夢さんはてきぱきと準備をして

僕たちに、ご飯とみそ汁と天つゆを出してくれた。

 

この天つゆを天麩羅につけるのだろうか?

 

ちなみにみそ汁の具はあさりだ

みそ汁を一口すすった。

 

「これも美味しいな」

 

「いい味ね」

 

妖夢さんは海老に粉を着けていた。

そしてその海老を油の中に入れた。

パチパチといい音がしていた。

 

「わああ~」

 

油に入れた海老がぷかぷかと浮かんできた。

 

「はい 最初は海老です」

 

海老が数本出てきた。

 

「頂きます」

 

「美味しそうね~」

 

天つゆにつけて食べた。

 

「すごい美味しい!」

 

「美味しいわよ妖夢」

 

「ふふふ ありがとうございます 天麩羅は塩でも美味しいのでお好みでどうぞ」

 

――

―――

――――

 

この後も様々な種類の野菜と魚の天麩羅を食べた。

 

「この茶碗蒸しで終わりです」

 

「豪華ね 無料なのが悪いくらいよ」

 

「料金を払っていってもいいんですよ」

 

「その提案は お断りしとくわ」

 

「残念ですね」

 

茶碗蒸しは美味しいだけではなく

ほっとする味だった。

 

「デザートも食べますか?」

 

「当然よ!」

 

「わーい食べる食べる」

 

「どうぞ」

 

果物が沢山入った餡蜜が出てきた。

 

「餡蜜大好き♪」

 

「私も♪」

 

デザートも食べ終わって、

あたたかいお茶を頂いた。

 

「妖夢あんた料理上手なのね」

 

「お褒めいただけて幸いです」

 

「美味しかったです」

 

「これだけ上手なら お店でも開けばいいのに」

 

幽香さんがちょっと本気な顔で言った。

 

「魚なんてどこにも扱う所がないんだから かなり儲けられるでしょ?」

 

「それは悪く無いかもしれませんね……でも」

 

妖夢さんは少し悩んでいた。

 

「私は幽々子様を守らなければいけないので」

 

「はぁー……あいつを倒せる奴がこの世に何人いるのよ」

 

幽々子さんてそんなに強いんだ……。

 

「ふふふ そうかもしれませんが私の使命なので」

 

使命か……なんだかカッコいいいな。

 

「楓殿にはそういうものはありますか?」

 

「う~ん 使命じゃないけど いつかはやってみたい目標はあるかな」

 

「へぇ~ なになに?」

 

僕はちらっと幽香さんをみて。

 

「え~と ゆっ幽香さんをお姫様だっこをする事です」

 

いつもされてばっかりだから、いつかはやってみたい。

 

「ふっふえええ」

 

「それは素敵な目標ですね いつかできるといいですね!」

 

「うん!」

 

幽香さんは恥ずかしそうに下を向いていた。

 

「ほら幽香様もなにか言ってあげて」

 

「……まっ待ってます」

 

「はい! 待っててください!」

 

「さて楓殿が締めてくれたので ここまでにしておきますか」

 

「そっそうね」

 

「わかりました」

 

結構いい時間になっていた。

 

「また来るわね」

 

「事前に言ってくださればいつでも御馳走を用意しておきますよ 今度は料金をもらいますけど」

 

「そう言われても仕方ない出来だったわね……じゃあまた今度」

 

「妖夢さんまたね~」

 

「ではまた」

 

妖夢さんと手を振って別れた。

幽香さんに抱きかかられて夜空を飛んだ。

 

「♪」

 

幽香さんの機嫌がすごくよさそうだった。

 

「ねえ楓」

 

「はい」

 

「さっきの目標なんだけど」

 

「はい……わわわ」

 

どういう原理かわからないけど幽香さんが体勢を入れ替えて、

僕が幽香さんの事をお姫様だっこして空を飛んでいた。

 

「これで目標は達成ね」

 

「まあ一応」

 

出来れば自力でやってみたかけど……。

 

「目標は達成できたから 今度の目標は……」

 

「はい」

 

「こっ今度のももも目標は……」

 

「はい」

 

なぜか幽香さんの声が小さくなっていった。

 

「おっおお大勢の前で私をお姫様だっこして……ね?」

 

僕の首に手を回しながら小さな声で言ってきた。

 

「??? はい全然いいですよ」

 

「ふふふ 約束よ♪ 私ずっと待ってるからね♪♪」

 

「はい!」

 

この時は意味がわからなかったけど、だいぶ後に意味がわかった。

少し大人になれた様な気がしたそんな日だった。

 




色々な補足と今度の予定があります。

詳細は活動報告で
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