※この作品はR-18です。

幽香さんと僕   作:lime-255

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小ネタ 幽香さんと野球
幽香さんと野球


 

「楓~ 打っちまえ~」

 

今、僕たちは隣のクラスと授業の野球で対戦中で

現在僕の打席なんだけど……。

 

「ふぅ~ 落ち着け……」

 

ランナーが2塁3塁で1-0で負けている

授業の時間的に、一打サヨナラというすごい状態……。

 

「よし!」

 

相手チームのピッチャーのボールがすごく早く

僕らは当てるのがやっとだったが……。

エラーなどが重なり運よくここまで来れた……けど。

 

2ストライクをあっさり取られて

追い詰められていた。

 

なんとかしないと……。

 

ピッチャーがモーションに入りボールを投げた、

何とか僕は球を打てたが。

 

「あ~」

 

真ん中高めのボールを引っかけてしまい、

ピッチャーフライでゲームセット。

僕たちの負けで終わった。

 

終わった後に、あれは仕方がないとみんなが慰めてくれたけど。

 

 

 

『僕は死ぬほど悔しかった……』

 

 

 

しばらくの間は授業で野球をやるから、

寺子屋が終わった後に、友達同士で練習をしたけど……

友達のボールは相手のピッチャーに比べると全然遅かった。

 

「うーん……どうしよう……」

 

折角やるなら、相手ピッチャーより速い球で

練習しないとな……何かいい案がないだろうか……。

 

 

 

「あっそうだ!」

 

 

――

―――

――――

 

次の日の寺子屋が終わり。

 

「楓! 明日野球があるから今日も練習しようぜ」

 

友達から誘われた。

 

「僕は秘密の特訓をしてくるよ 明日を楽しみにしてて!」

 

「すごい自信だな……なんだか分からないけど楽しみにしてるよ」

 

バットとボールを持って

走って幽香さんの所に向かった。

 

幽香さんの家に着きノックをした。

 

「開いてるわよ~」

 

ドアを開けてお邪魔した。

 

「お邪魔しまーす」

 

「こんにちは楓ちゃん」

 

「こんにちはアリスさん」

 

幽香さんとアリスさんがお茶を飲んでいた。

 

「そんなに息を切らしてどうしたの?」

 

「実が幽香さんにお願いがあって」

 

「なにかしら?」

 

事の経緯を話した。

 

「なるほど早い球を打つ練習をしたいのね」

 

「そうです」

 

「そうとなれば さっさと外に行きましょ」

 

「え~幽香 あんた野球なんて出来るの?」

 

「やった事ないけど速球投げればいんでしょ? 余裕よ」

 

「不安ね~」

 

アリスさんは不安がっていたが、話が纏まり外に出た。

 

 

幽香さんに連れて行ってもらった所は、

森に囲まれた空き地だった。

 

 

「こんな所があったんだ」

 

「ここも昔は森があったんだけど幽香がね」

 

「そっその話はいいでしょ!」

 

なんか昔あったみたいだ……。

 

「じゃあ どうしようかな僕がここに立つから……」

 

ちょうど大樹があったから、そこを背にした、

幽香さんに投げてと言おうとしたら。

 

「はーいはーい 私もちょっと投げてみたい」

 

アリスさんがピョンピョンと返事をしていた

断る理由もないからボールを渡した。

 

「私はキャッチャーでもやろうかしら」

 

大樹を背にして幽香さんが屈んだ。

 

「楓はもう平気?」

 

「大丈夫です」

 

「アリス! 投げていいわよ」

 

「おーけー!」

 

アリスさんは人形を守備位置に配置していた。

 

「よーし」

 

振りかぶった、僕は身構えた……けど。

 

「えいっ!」

 

山なりのボールでハエが止まるような速さだ。

完全に意表をつかれた僕は茫然としてしまった。

 

「やった! どう? ストライク?」

 

「……」

 

「ええ ストライクよ」

 

幽香さんはちょっとドスが聞いた声で返事をした。

ボールを投げ返してリスタート。

 

「えいっ」

 

再び山なりのボールが来た、

僕はフルスイングし、彼方までボールは飛んでいき。

守備位置にいた人形も見上げていた。

 

「きゃ~すごい! 楓ちゃん!」

 

「あははは」

 

僕は渇いた笑いが出た。

 

「……」

 

幽香さんから妙な『気』が出ていた。

 

「アリス! 速球を投げなさいよ速球を!」

 

「あっあれが私の全力よ! じゃあ幽香が投げてみなさいよ!」

 

今度はアリスさんがキャッチャーに入り

幽香さんがピッチャーになった。

 

「幽香! ちゃんとストライクに入れなさいよ!」

 

「はいはい」

 

幽香さんが振りかぶって投げた……。

ボールは『ボッ』という音が出た。

 

…………え?

 

僕が反応するころには、

アリスさんは後ろの大樹をぶち抜いて吹っ飛んでいた。

ぶち抜かれた大樹は、すごい音を立てて倒れて地響きがした。

 

「アっアリスさん!?」

 

「ちょっと力を入れ過ぎたみたいね」

 

アリスさんの元に駆け付けると

目を回して倒れていた。

 

「まっ大丈夫でしょ」

 

「えっええ」

 

「ほら! お人形さん達は守備に戻りなさい!」

 

練習を再開した。

 

 

何回も投げて貰ってはいるが……、

加減してるとはいえ、幽香さんが投げたボールは、とんでもなく早く。

当てるどころが反応するのがやっとだった……。

180キロぐらい出てる気がする……。

 

「なんとかして当てないと……」

 

バットを短く持って身構えた。

あとボールを見てからだと、絶体間に合わないから

モーションを覚えないと。

 

幽香さんが手を振った瞬間にバットを振った。

何とか当てたが……。

 

「いててて……」

 

ボールは、もの凄く重く手が思いっきり痺れた。

打ったボールはゴロになり、

キャッチャーの人形に取られたけど。

 

ようやく当てる事が出来た。

 

「その調子よ! どんどん行くわよ!」

 

「はい!」

 

幽香さんもコツを掴んだみたいで、

いい感じのスピードで投げてくれるようになった。

それでも、140キロぐらい出ている気がするが……。

 

「今度はコースの打ち分けよ コースを言いながら投げるわよ」

 

「はい!」

 

「内角高め」

 

「外角低め」

 

「真ん中!」

 

幽香さんは宣言した通りのコースに投げてきた

すごいコントロールだ……。

 

場所によって打つタイミングを変えた方がいい事を知った。

スピードにも慣れてきて、何度かヒットは打てた。

 

「暗くなってきたし これがラストよ!」

 

「はい!」

 

「最後はノーサインで投げるわよ」

 

「よーし」

 

最後に来たボールは外角高めだ。

溜めて打ち、ライト方向にヒットになった。

 

「よし完璧ね 明日は大暴れしてきなさい!」

 

「そうします 今日はありがとうございました!」

 

「いいのよ 私も楽しかったわ」

 

よし! 明日は大暴れしてやる!

 

 

 

次の日になり体育の授業が始まった。

 

「今日は勝つぞ!」

 

「「おっー!!」」

 

トップバッターは僕だった。

 

「いけ~楓~ 特訓の成果を見せてやれ~」

 

相手のピッチャーが投げた。

 

おっおそ。

 

「「やっぱり早いな!」」

 

ベンチからは早いという声が聞こえた、

相手のキャッチャーも今日は一段と早いと言っていた。

 

バットを長く持って、次のボールに備えた。

投げたボールが来た!

真ん中高め……。

 

止まって見える程のスピード

フルスイングし……

ジャストミートしたボールが柵を越えた。

 

「よし!」

 

「「やったー!」」

 

先制したのは、よかったけどこの後は点を取られてしまい、

僕の打席は全て敬遠されてしまった。

 

 

 

1-2のビハインド……満塁のチャンスで

僕の打席に回って来た。

時間的にラストだ。

 

敬遠だと押し出しで引き分けで終わりなので、

流石にやってこないだろ……。

 

気合いを入れて打席に立った。

 

相手が投げるボールは全てギリギリのコースで

フルカウントになった。

 

ピッチャーがモーションに入った

今までとモーションが違うような……。

 

最後のボールを投げた、

投げたボールには回転が掛っていた。

 

あっ! カーブだ!

 

外角からストライクになるボールで、

少しタイミングがずれたけど……。

 

「あぶなかった……」

 

再びホームラン!

スコアは5-2でゲームセット僕らの勝ちだ。

 

相手のバッテリーは最後の最後まで変化球を隠していた。

最初の打席が余程悔しかったのかな?

 

「楓! お前すごいじゃないか!」

 

「あっちのクラスすごい悔しがってたぞ」

 

そうだろうな……敬遠して、

おまけにカーブを隠してたぐらいだから……。

 

「楓大活躍じゃん! 今日はみんなで駄菓子奢ってやろうぜ!

 

「「賛成!」」

 

「わーい」

 

「おっおい!?」

 

相手のピッチャーがいた。

 

「なっなに?」

 

「なんで最後のカーブ分かったんだ?」

 

止まって見えたと言っても信じてくれないだろうな……。

 

「おっお前カーブ打ったのかよ……すげえな……」

 

「うっうん」

 

さてと……なんて言おうかな……弱ったな……。

 

「次の授業が始まる方また今度ね!」

 

授業が始まるのを盾にして逃げてのはいいけど、

すごい、つきまとわれる事になってしまった……。




今までは、細かく切って投稿してたけど
まとめて一本で投稿するのとどっちがいんだろうか
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