幽香さんと夢幻館へ
ある晴れた日のこと。
「ふぅ~ 疲れた……」
「はい 今日もお疲れ様♪」
課題が終わった後も頻繁に幽香さんに会いに行っており、
花の手入れや畑仕事をやり幽香さんの手伝いをしていた。
「お風呂用意しておいたからね」
「ありがとうございます」
手伝いが終わると、お風呂を借りて、
幽香さんの手作りおやつを頂くのが日課になっていた。
「ねえ?」
「ん? なんですか?」
お茶を飲みながら答えた。
最近知ったことだけど、幽香さんが水筒に入れてくれたり、
適度に用意してくれているお茶は
『ハーブティー』という物だったらしい
そりゃ、飲んだことが無いわけだ。
「楓がよければなんだけど」
「はい」
なんだろう?
「明日泊まりにこない?」
「……え!!?」
「どう?」
「もっもちろん大丈夫です!」
願ってもない事だった。
「よかった♪」
「「「楓~ 遊ぼうよ~」」」
妖精さん達が来た。
ここに来るようになってから妖精さん達とも仲良くなった。
「はーい」
「怪我しないようにね」
……
……
散々遊んで、その後は幽香さんに送ってもらった。
「明日は色々準備があるから 私は向日葵畑にはいないわよ」
なんだ残念。
「そうね~ 夕方ぐらいに森の入口に居れば迎に行くわ」
「わかりました」
「じゃあ また明日ね~」
「また明日」
明日は寺子屋の友達と遊ぶかな~。
……
……
……
次の日の夕方になり、幽香さんに貰った服を着て、約束の場所に来た。
「まだかな~」
上を見ていると。
「あっ! 来た!」
「お・ま・た・せ」
僕の隣に着地した
「その服を着てきてくれたのね」
「はい」
「やっぱり よく似合ってるわね♪」
「僕もこんな おしゃれな服を貰って嬉しいです」
「ふふ あの人形遣いを脅してよかったわ♪」
「ん? 人形遣い??」
「なんでも無いわ 早く行きましょ」
やっぱり軽々お姫様だっこされた、
時々思うけど幽香さんはすごい力持ちだと思う。
ふわ~と飛んだ。
「いつもより早く飛ぶから しっかり つかまった方がいいわよ」
いつもよりガッシリしがみついた。
「行くわよ」
「はい」
いつもより早く飛んで、あっという間に向日葵畑を通りすぎた……ってあれ?
「あれ? 幽香さん?」
「もっと いいところに泊めてあげるわよ♪」
そういうと、どんどん飛ばしていった。
下を見てみると神社が見えた……とっ思ったら超えていき、
神社を超え裏山を超えた辺りで着地した。
何だろうここ? 湖みたいな感じがするけど?
干上がってるのかな?
「さっきの神社はなんですか?」
なんとなく、気になったので聞いてみた。
「あの神社はグータラな巫女がいて なんの後利益もない神社だから気にしなくていいのよ」
「あっわかりました」
「もう少しよ」
「あっはい」
手を取られ、湖の跡地を歩くとなぜか、縄が巻いてある岩が並んであり、
そのまま岩と岩の間を通り抜けた。
「うわ」
一瞬変な感じがした……
???? え??? はい????
「とーちゃーく♪」
目の前にはでかい館があった。
「ここが楓が泊まる所よ」
「わっー! すごい!」
重そうな門を幽香さん片手で開けた。
「戻ったわよ」
ドタドタドタと二人の女の人が来た。
「「お帰り 幽香ちゃん!」」
羽が生えた女の子と帽子を被ったお姉さんがお出迎えに来た。
「その子が 楓ちゃん?」
「そうよ可愛いでしょ くるみ」
「幽香ちゃん昨日急に帰ってきて 『明日可愛いお客さん来るから準備よろしく』っていうから 期待してたら想像以上!」
と言って抱きつかれた。
「わぁ!」
「幽香ちゃんとお揃いの服だ~ 可愛い♪ 本当に女の子みたい♪」
「ちょっとくるみ! 楓がビックリしてるじゃない! てっ あんたはなに!?」
帽子を被ったお姉さんが幽香さんに抱きついていた。
「確かに可愛いけど 私は 幽香ちゃん一筋よ♪」
「気持ち悪い!」
グーパンされて、転がって行った。
「急にごめんね 私はくるみ よろしくね♪」
「よっよろしくお願いします」
「でっいま 幽香ちゃんに殴られたのはエリーね 覚えた?」
「はい 覚えました くるみさん」
「よしよし いいこ いいこ」
くるみさんに頭を撫でられた
「あっ忘れてた 楓ちゃん?」
「はい?」
「ようこそ! 夢幻館へ! 楽しんで行ってね!」
「はい!」