「私は楓を案内するから くるみは料理の準備をしておいて」
「うん まかせて!」
「夕飯まで一緒に遊びましょうね」
「うん!」
「確か遊具室はこっちだったかしら」
手を取られ、幽香さんに連れられた。
そのまま、あっちこっち歩き。
「あった やっと見つけたわ」
その部屋の扉をあけると、部屋の広さに驚いたが。
「なんだこれ すごーい」
「ふふ すごいでしょ」
見たことのない物がたくさんあり、
部屋の中を色々見たけどさっぱりわからない。
「これ なんだろう?」
数字が描いてある的があった。
「それはダーツよ」
「ダーツ?」
「簡単に言うと 的当てゲームよ そこに針があるでしょ?」
「これかな?」
なんだか、変わった形の針らしきものがあった。
「その針を投げて得点を競うの」
「投げて みてもいいですか?」
「ええ いいわよ 足元にある線より後ろから投げるのよ」
足元見ると線が引いてあり、
的をみると数字が不規則に並んでいる。
「なんで数字が変なふうに並んでるの?」
「さあ それは私にもわからないのよ とりあえず 真ん中を狙ってみなさい」
「狙って見ます」
線のギリギリに立ち。
ふぅ……集中して。
「えい」
僕の投げた針は山なりに飛んで、得点が描いてない所に当たった。
「ふふ そこは『0』点よ」
「なんだぁ~」
「気が済むまで投げていいわよ」
「よーし」
その後10本ぐらい投げたけど。
「う~ん ダメだ~」
何本かは得点の所に刺さったが真ん中には刺さらなかった。
「最初はそんなものよ」
なんだか、悔しかった。
「そうだ 幽香さん投げてみてよ」
「いいわよ 針を一本持ってきなさい」
一本? まあいいや適当に針を取り、後ろにいる幽香さんに渡した。
「そっから 投げるんですか?」
幽香さんは遠い位置から構えていた。
「よく 見てなさい」
そう言うと軽く投げて、弾丸のようなスピードで真ん中に突き刺さった。
「すっすごい!」
「このぐらいは当然よ」
投げる仕草や針の軌道全てが僕と違った。
「ん? 夕飯出来たみたいね」
「あっわかりました」
きっと、くるみさんと幽香さんの間でテレパシー見たいなものがあるんだろう。
遊具室を出て一緒に歩き食堂についた。
「わあ! すごい!」
料理がたくさん並べてあった。
「随分張りきったわね」
「えへへ 楓ちゃんにたくさん食べてもらいたくて~」
「ありがとうございます!」
「ささ 座って座って」
くるみさんに椅子を引かれて座った。
角に僕が座り、隣に幽香さんが来た。
僕の正面にくるみさんが座り。
「じゃあ私はここね♪」
エリーさんが幽香さんの隣の椅子に触った瞬間。
「「あんたはここ!!」」
二人にくるみさんの隣を指差された。
「もう~ 幽香ちゃんは照れ屋さんなんだから~」
「バカなこと言ってんじゃないわよ」
みんな揃ったところで。
「「「「いただきまーす!」」」」
唐揚げやらハンバーグを食べた。
「おいしい!」
「よかった~ どんどん食べてね♪」
「うん!」
手当たり次第に食べていると。
「楓ちゃん?」
くるみさんが話しかけてきた。
「なあに?」
「はい♪ あ~ん♪」
くるみさんが差し出した箸にはウインナーがあった。
「あ~ん おいしい」
「いや~ん 可愛い」
こんな事をしていると。
「幽香ちゃん?」
「なによ?」
「あ~ん?」
エリーさんも幽香さんにやっていた。
「ふん!」
「ぎゃああああ」
エリーさんの手が曲がってはいけない方に曲がっていた。
「……」
僕も勇気を出してやってみようかな。
「ゆっ幽香さん」
「ん?」
「あっあ~ん」
焼売をつまんで差し出した。
「……美味しいわ」
パクリと幽香さんは食べてくれて、
なんだか嬉しかった。
「……なによ あんた達のその反応は」
くるみさんとエリーさんは、口元押さえて、なんとも言えない顔をしていた。
「あははは」
僕は笑ってしまった。
「あんた達! いいから! 早く食べなさい!!」
怒られた。
……
……
「食後のデザートのエリーちゃん特製杏仁豆腐よ」
「わーい」
僕は素直によろこんだけど。
「あやしい」
「あやしいわね」
二人は警戒していた
「嫌ね~ 何にも入れてないわよ~」
「本当かしら?」
「入れたのは 幽香ちゃんへの あ・い・じょ・う・だけ」
「……」
幽香さんはものすごい引きつった顔をしていた。
「いただきま~す」
「楓ちゃんは素直で可愛いわね♪」
一口食べてみた。
「「どう?」」
「美味しい!」
「ほら みなさい 『美味しい』って言ってるじゃない」
「日頃の行いね」
「そうね~」
「二人とも酷い!」
文句を言いながらも、二人とも残さず食べていた。
僕とエリーさんも食べ終わり。
「「「「ごちそうさまでした」」」」