※この作品はR-18です。

幽香さんと僕   作:lime-255

8 / 34
太陽の畑で夏休み in博麗神社
幽香さんと博麗神社へ


「おいーっす」

 

「あら 珍しい」

 

幽香さんは急に来た白黒のお姉さんと話していた。

 

「毎度のことながら急ね」

 

「まあ 気が向いたときにやるからな 私は他にも声を掛けてくるから じゃあ!」

 

「暑い中 御苦労さん」

 

箒に乗ってあっという間にどこかに行ってしまった。

 

「ねえ 楓?」

 

「はい なんでしょうか?」

 

「今夜 あの神社で宴会があるんだけどくる?」

 

「もちろん」

 

幽香さんのお誘いであれば断る理由がない。

 

「じゃあ 私はこれから出かけるから そうね~」

 

「僕もお母さんに言わないと」

 

幽香さんが考えていると。

 

「今日は私が送っていくよ」

 

サイドポニーテールをした大きい妖精さんが言った。

 

「じゃあ お願いしようかしら 夕方くらいに森の入口にいなさい」

 

「はい」

 

「じゃあね~」

 

そう言って幽香さんはどこかに行ってしまった。

恐らく買い出しだろう。

 

「じゃあ 送っていくね~」

 

「うん ありがとう」

 

「最近は幽香さんが優しくなってよかった」

 

「うん? そうなんですか?」

 

「そうよ 昔は……止めておきましょう」

 

「えっはい」

 

今日は早めに家に帰って、お母さんに報告し森の入口に行った。

 

「お待たせ」

 

幽香さんはお酒を持っていた。

 

「じゃあ 行きましょうか」

 

片手で僕を抱えて空を飛んで神社に向かった。

 

……

……

 

「到着と」

 

「わっ 沢山人がいる」

 

既に『わぁ~ わぁ~』と盛り上がっていた。

 

「へ~ 今日は幽香も来たのね あっ その子が楓ちゃん?」

 

「はい そうです」

 

金髪の綺麗なお姉さんが話しかけてきた。

 

「私は"アリス"って言うのよろしくね」

 

「よろしくお願いします」

 

「聞いた以上の可愛さね 女の子にしか見えないわ」

 

「アリスさんも綺麗だと思います」

 

「まあ ありがとう またお洋服作ってあげるわね♪」

 

「え? あっ? はい?」

 

何のことかわからなかった。

 

「あの凶悪な幽香が珍しk」

 

幽香さんがアリスさんの口を手で塞いだ。

 

「そうよ あの服は私がアリスにお願いして作ってもらったのよ」

 

「お願いって あれはどう考えても脅h ふぐっ!! ガク」

 

??

 

「私はアリスとお話があるから 楓はこのお酒を注いで回りなさい」

 

「わかりました」

 

紙コップとお酒を幽香さんから受け取った。

 

「結構良いお酒だから 顔見せと合わせて行って来なさい」

 

そう言って、幽香さんはアリスさんと、どこかに行ってしまった。

 

「適当に回って 注いでいくか」

 

最初はあっちに行ってみるか、

 

紅白の巫女さんと白黒のお姉さんの所に行った。

 

「こっこんばんは」

 

「いらっしゃい 見慣れない子ね」

 

「僕 "楓"と言います」

 

「あっ 幽香の所にいた奴だ」

 

「え? 幽香の所? 変わってるわねあなた」

 

「そうですか?」

 

「あんなに恐ろしい妖怪といるなんて変わっているわよ」

 

優しい方だと思うけどな~。

 

「あっごめんなさい 私は "霊夢"って言うの この神社の巫女よ」

 

幽香さんが言っていた、グータラな巫女って霊夢さんのことかな?

 

「おう 私は "魔理沙" よろしくな!」

 

「お願いします! もしよければこのお酒どうぞ」

 

「あら ありがとう」

 

「おう サンキュー!」

 

二人にお酒を注いだ紙コップを渡した。

 

「美味しい!」

 

「うまいぜ!」

 

気にいってもらえてよかった。

 

「じゃあ僕は他の人の所に行ってきます」

 

「はーい」

 

「おう!」

 

「所でお前女だよな?」

 

「いえ 男です」

 

「「えーっ!!」」

 

案の定の反応だった。

 

え~と……次は……。

 

「あれ 楓ちゃん?」

 

?? 振り向くと知らないお姉さんがいた。

 

「大きくなったわね」

 

「?? ごめんなさい お姉さん誰ですか?」

 

「ああ ごめんなさい 覚えてるはずないわよね 私はお医者さんの "永琳"よ」

 

お医者さん??

 

「師匠 誰ですかこの子?」

 

兎のお姉さんもいた。

 

「だいぶ前に診たのよ おたふく だったかしら」

 

「あっ! 林を抜けた所にあるお医者さんだ」

 

なんとなく思い出した。

 

「その通りよ」

 

「へえ~ 可愛い女の子ですね」

 

僕は男と言おうとしたら。

 

「この子は男よ ね?」

 

「あっはい」

 

永琳さんは笑いながら言った。

 

「えっー!! 女の子にしか見えない あっ私は "優曇華"って言うのよろしくね」

 

「はい よろしくお願いします」

 

「楓ちゃん ここまでどうやって来たの? 人里から相当あるわよ」

 

永琳さんが聞いてきた。

 

「幽香さんに送ってもらいました」

 

「「……」」

 

二人とも黙ってしまった。

 

「この天才でも読めない事があるものね」

 

「天変地異でも起きなければいいけど」

 

幽香さんは一体どんな人だったんだろう?

 

「そっそれはそうと 幽香さんからのお酒です 結構いいお酒みたいですが?」

 

「頂こうかしら」

 

「わーい ありがとう」

 

紙コップに注いだお酒を渡した。

 

「美味しいわ」

 

「美味しい!」

 

「よかった」

 

適当に話をして、他の所に回ることにした。

 

……

……

……

 

結構回ったぞ、色んな人がいるんだなー。

メイドさんだったり、小さい鬼だったり、でっかい鬼だったり

河童だったり、天狗だったり。

 

でも、みんな僕の事を女の子と間違えてたな? そんなに女の子みたいかな?

あと、幽香さんの事を伝えると驚いてたな……あんなに優しいのに。

 

「全員回ったかな? お酒も残りわずかだな……どうしよう」

 

「こっちがまだよ~」

 

「ん? どこからだろう?」

 

キョロキョロ見まわしたが、声の方向が掴めない。

 

「こっちよ~」

 

「はわわわ!!」

 

僕の体がふよふよ浮いて、声の方向に吸い込まれて行った。

 

「可愛い女の子捕まえた~♪」

 

ピンクの髪のお姉さんの横に着地した。

 

「ぼっ僕は男です」

 

「あれま~ こんなに可愛いのに」

 

今日、何回目の反応だろう?

 

「途中から来てみれば みんな出来上がっていて相手してくれないの」

 

来たときの数倍はうるさくなっているな。

 

「妖夢も魔理沙の連れ去られて お姉さん寂しいわ」

 

「僕でよければ 相手しますが」

 

「ありがとう お姉さん嬉しいわ」

 

「あの僕 "楓" と言います」

 

「私は "幽々子" よろしくね~」

 

「はい」

 

「早速 注いでもらおうかしら」

 

「どうぞ」

 

全部、注いで渡した。

 

「あら 美味しい」

 

「よかった」

 

「このお酒は楓ちゃんが用意したの?」

 

「いえ 幽香さんです」

 

「……お姉さんの聞き間違えかしら? もう一回いいかしら?」

 

「幽香さんです」

 

「幽香ってあの風見 幽香?」

 

「そうです」

 

「はぁ~ あの幽香がね~」

 

「そんなに不思議な事ですか?」

 

「そこら辺にいる妖怪だったら裸足で逃げ出すくらい凶悪な妖怪よ」

 

「えっ? そうなんですか!? すごい優しい方だと思いますけど」

 

「変わったのかしらねえ~ 楓ちゃんは幽香とよく会ってるの?」

 

「うん! ほぼ毎日会ってますよ」

 

「そこら辺の事よく聞かせて♪」

 

「はい!」

 

「ほらほら 食べ物はどんどん食べていいからね~」

 

幽々子さんが重箱を開けてくれた。

 

「わあ ありがとうござます」

 

きんぴらゴボウや里芋の煮っ転がしをパクパクと食べた。

 

「美味しい」

 

「お口に合ってよかったわ」

 

向日葵畑で会った事や夢幻館に行った事を話した。

 

「でねでね 幽香さんてダーツもビリヤードすごくうまいんだよ」

 

流石に夢幻館の夜の出来事は話さなかった。

 

「ふんふん 仲が良いのね♪」

 

「うん!」

 

「お姉さん妬けちゃうわ~ 対抗しちゃおう♪」

 

「?」

 

「ほら♪ 楓ちゃ~ん あ~ん」」

 

茄子の漬物を『あ~ん』してきた。

僕はパクリと食べた。

 

「可愛い~」

 

「幽々子さんも あ~ん」

 

僕は蓮根の煮物を箸に取り幽々子さんにしてあげた。

 

「う~ん 美味しい お姉さん嬉しい♪」

 

僕もなんだか嬉しくなった……がっ!

その瞬間、全身がゾクリと震えあがった。

 

「ふ~ん 随分楽しそうね」

 

ものすごい冷え切った声が聞こえた……。

後ろを向くと。

 

「ゆっ幽香さん!?」

 

「出たわね 究極加虐生物《アルティメットサディスティッククリーチャー》」

 

「あっあるて??」

 

「誰が究極加虐生物よ!」

 

「楓ちゃんから色々聞いたわよ この子がお気に入りなのね」

 

「……うん……まぁ……うん……」

 

すごい小さい声だった。

 

「かっ楓どこまで話したの? まっまさかあの事も……話してないわよ……ね?」

 

たぶん夜の出来度の事だろう。

 

「話してないですよ」

 

「なあに? あの事って」

 

「あんたには関係ないでしょ!」

 

「あー そんな事を言うのね いいもん楓ちゃんに聞くから」

 

「わぁっ」

 

そういうと、僕を膝に乗っけた。

 

「楓ちゃんお姉さんに教えて♪」

 

「そっそれは言えません」

 

「言ってくれないと耳をハムハムしちゃうぞ♪」

 

ムギューっと抱きしめられ、頬ずりされた。

幽々子さんもいい匂いがして大盛りだ。

 

「はわわわ」

 

「ちょっ! やめなさいよ!」

 

このままだと耳をハムハムされてしまう……。

まあいっか……と思っていたら。

 

「こらっ幽々子様!」

 

おかっぱ頭のお姉ちゃんが来た。

 

「いいところに来てくれたわね妖夢 早くこの色情霊を止めてくれないかしら」

 

「いや~ん いい所だったのに~」

 

「どういう事かわかりませんが その女の子を離してあげなさい」

 

「女の子に見えるけど楓は男よ」

 

「えっー!!」

 

今日一日で何度聞いただろうか。

 

「いいじゃないちょっとぐらい 幽香もどうせチュッチュッしてるんでしょ?」

 

「しっしっしてないわよ! いっいくら可愛いからって!」

 

動揺していた。

 

「本当かしら?」

 

「まあ……ちょっとぐらいは……ってなに言わせんのよ!」

 

「「……」」

 

二人ともニヤニヤしていた。

僕は幽香さんの意外な反応に照れてしまった。

 

「なっなによ! あんた達なんか文句でもあんの!?」

 

このままだと、なんかまずそうだな……。

 

「えーと 幽々子さん事も好きだけど僕はやっぱり……」

 

頑張れ僕。

 

「あの……ゆっ幽香さんが……その……いっ一番……」

 

「かっ楓そこまででいいわよ……なんだか私まで恥ずかしくなっちゃうわよ……」

 

妖夢さんは恥ずかしそうに下を向いていた。

 

「あんら~ お姉さん嫉妬しちゃうわ~」

 

幽々子さんは両手を顔に当ててくねくねしてた。

 

「とっとにかく! 楓は返してもらうわよ! ほら! こっちに来なさい!」

 

「あっはい」

 

幽香さんに寄ると……抱き寄せられた。

 

「あ~ん 楓ちゃ~ん」

 

「幽々子様 お戯れはこのぐらいに」

 

「む~」

 

「楓殿 わが主の幽々子が失礼した」

 

「いやいや 全然そんな事ないですよ」

 

むしろちょっと嬉しかったり。

 

「謝礼と言う訳ではないんだが……」

 

なんだろう?

 

「もし白玉楼に来ることがあれば御馳走を振る舞う事を約束しよう」

 

「わーい」

 

「もちろん幽香様にもね」

 

「考えておくわ」

 

「それは楓ちゃんと遊べるってことね」

 

「幽々子様……はぁ……」

 

妖夢さんは少し呆れていた。

 

「話もまとまった事だし帰ろうかしら」

 

「うん!」

 

「行ってしまうのね」

 

幽々子さんは、よよよっと泣いてしまった。

 

「幽々子様そういうのはいいですから」

 

「冷たいわ妖夢」

 

「じゃあね二人とも 気が向いたら遊びに行くわ」

 

「じゃあね~」

 

「またね~ 楓ちゃ~ん」

 

いつものようにお姫様だっこって あれ? いいのか?

 

「……」

 

幽香さんも『やってしまった』みたいな顔をしていた。

 

「「……」」

 

二人ともニヤニヤした顔をしていた。

 

「うっうるさい!」

 

「なにも言ってないわよ~」

 

幽香さんは勢いよく飛んだ。

 

「かぁ~ あいつといると どうもペースを乱されるわ」

 

いつもと違う幽香さんが見れて、ちょっと嬉しかったりする。

 

「僕とても楽しかったよ また行きたいな」

 

「そうね 久々にあいつらとゆっくりと話せて まあまあ楽しめたわ」

 

そんなことを話しているうちに人里に着いた。

 

「あの 幽香さん」

 

「なに?」

 

「今日色んな人から 幽香さんは昔は怖い人だって聞いたよ」

 

「……」

 

幽香さんはおでこを押さえて、ちょっと困った顔をしていた。

 

「それでも……僕は幽香さんの事……だっ……だい……大好きだから……ね」

 

顔が真っ赤になってる上に最後の方は恥ずかしくて 声になってなかった。

 

「かっ楓……」

 

「んっ」

 

「!」

 

背伸びして、ほっぺたにキスをした。

 

「えへへ」

 

「ありがとう楓 私も大好きよ♪」

 

屈んで、頭を撫でられて、おでこにキスしてくれた。

 

「じゃあ楓 おやすみ~」

 

「おやすみなさい」

 

僕は何だかホクホクした気持ちで帰った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。