※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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総文字数が100万文字突破したので、自重を許さない特別編。
第二部続きの物語。第二部以降に抱いたサーヴァントについてはこれから2部編で掲載していきたいと思います。













「いやぁ、驚いたよ。シャドウボーダー内の中にこんな扉を作るなんてね。けど、君がアビゲイル君から託された鍵はわざわざ扉を作らなくともどこでも捻れば、彼女達がいるもう一つのカルデアとやらに繋がるんだろう? ここに作る必要はあったのかい?」

「それは気持ちの問題だよダ・ヴィンチちゃん。カルデアの皆に狭い車両内でずっと過ごしてもらうわけにもいかないからね」

シャドウボーダー内の壁に付けられた白い紋様で模られた扉の前でダ・ヴィンチちゃんとマスターは言葉を交わしていた。扉の中心にはカルデアのマークがあり、本来ならその扉を開けても只の壁しか無い筈なのだが、アビゲイルに託された銀の鍵を捻ればあら不思議、扉の向こうには彼女が繋げたもう一つのカルデアがあるのだ。

「世界の可能性はいくらでもあるわ。それこそ樹木のように、枝葉のように、一つの世界に多くの可能性は存在出来ないけど、私は世界ごと繋げ合わせる事が出来るの。『座長さんがいなかった世界』『最初の爆発が起こらなかった世界』『座長さんの代わりに二頭身の女の子が人類最後のマスターになっている世界』『そもそもカルデアが存在しない世界線』……」

二人の会話に混ざり、マスターの後ろに引っ付きながらアビーは楽しそうに言葉を紡ぐ。たとえ人間の想像力の埒外だとしても宇宙の外は可能性の無限大、いくらでも世界は拡がっている。

「だから私が繋げたのは『カルデア以外の全てが滅んでしまった世界』。都合よくも電力供給は続いているから人がいるのなら前のカルデアのように運営は出来るわ」

「随分と都合の良い世界もあったもんだね。いやはや全くもって末恐ろしいよ、君がそこまでの力を持っている事がね」

「大丈夫よ。私、座長さんの言う事しっかり聞く良い子だもの」

「それは言外に彼の言う事だったら世界すらも滅ぼすとしか聞こえないけど」

「えぇ、そうね。彼が言うなら私は従うわ。当然でしょ? だって私はこの人に寄り添う悪い魔女だもの……」

「ふぅ――。ま、それも今更か。それこそマスター君が世界に匹敵しかねない力を持っているのだから、世界征服なんてやれるならとっくにやっているか…………。それはともかく、あっちのカルデアのフェイトシステムで受肉していなかったサーヴァント達を全員再召喚したって聞いたけど、よくそんな資源あったね?」

「ふふふ、聞いて驚くがいいダ・ヴィンチちゃん。なんとアビーが繋げてくれたカルデアの世界では召喚が聖晶石が1個で済むんだ」

「なん、だと……」

「しかも、10連で星4鯖確定!100連で星5鯖確定!」

「色々とメタいが何だいその世界! 桃源郷じゃないか!」

「もうアビーの感謝の気持ちが抑えきれなくて、ついシミュレーションルームでエロゥルフTRPGで3日ぐらいアビーとハッスルしてしまったよ……」

「あの時の座長さんは凄かったわ。私の色んな鍵穴に注ぎ込んで、私のアソコが座長さんのダイスでクリティカルになって、ビクビクが止まらなさ過ぎて死んじゃうかと思った……けど死んじゃうくらいに気持ちいい物がこの世界にあるって良い経験にもなったわ…………」

「よっし! じゃ、ちょっとアリスに会いに行くかな。彼女の経過も見に行きたいし」

「えぇ、えぇ、えぇ!ちょっとずつだけどお腹が膨らんでるわ。私と変わらないあんな小さな子でも命が宿るなんてとても不思議な気持ち……あれだけ出されたんですもの。私も座長さんとの子を――――」

この宇宙の法則に縛られないカルデアがある世界へと繋がる扉を開け、二人は消えていった。未だ彼に一度も抱かれていないダ・ヴィンチちゃんはその楽しそうな様子を見送るだけ。

「彼はやっぱり、幼児体型の方が性的に興奮してくれるのかな――?」

万能の天才の呟きは誰にも聞こえる事はない。





樹切草(第2部序)

「濾過異聞史現象――――異聞帯の書き換えは無事、終了した」

 

 それは円卓というよりは植物の葉のような巨大なテーブルだった。

 見上げる程に高い天井から吊り下げられた照明から燃え盛る黒き炎がその空間を妖しく照らしていた。

 

 席を囲む七人の人影。内六つは映像で映し出された虚像。実体を持って座っている者は只一人。

 

 その者の名はキリシュタリア・ヴォーダイム。

 

 1000年続くヴォーダイム家の名門にして、マリスビリーの弟子。Aチーム最高の魔術師。才能と血筋を手にした天才。

 

「これも諸君らの尽力によるものだ。まずは第一段階の終了を祝いたい所だが、その前に大きな懸念を晴らしておきたい。我等の障害になりかねない危険性を秘めたカルデアについてだ。本来なら君の息のかかった部隊により、内部から無力化し、制圧させる予定だったが――――」

 

 眉間に若干の皺を寄せてキリシュタリアが睨む先、カドックとデイビットの席の間。そこに新たに現れたコヤンスカヤのホログラムがあった。

 毛先をクルクルと回し、キリシュタリアの威圧もどこ吹く風と退屈そうにしていた。

 

「カドックのサーヴァント及び殺戮猟兵達が踏み込んだ時には既にカルデアはもぬけの殻。カルデアスは凍結出来たものの、そこにいるスタッフ、サーヴァント、そして補欠枠のマスター、マシュ・キリエライトの姿は無く、シャドウ・ボーダーにて虚数空間に潜航後。答えるがいいコヤンスカヤ、君にはカルデアとの内通の疑惑がかかっている」

 

「え――?やだぁ――♡もしかして、私、今糾弾されちゃってますぅ?ファインプレーと褒められる事はあってもまさか責められるとは思わなかったわ」

 

「ファインプレー?カルデアの連中全員に逃げられているというのにか?」

 

「その口ぶり、カルデアの逃亡の手引きを自身がしたと認めるのですね。キリシュタリア様の前です。虚偽は許されません!答えなさい」

 

 カドックとオフェリアの言葉に「はぁ――――」と心底面倒臭そうに溜息を吐き、髪遊びを止めずに彼女は答えた。

 

「仮に当初の計画通りに事を進めたとして、オプリチニキは全滅。私と言峰クンはトンズラこきますけど、皇女様は間違いなく、人類最後のマスター君に捕まってアヘ顔コサックダブルピース√。まぁ、カドック君がそんなソリッドブックな展開の方が興奮するというのなら、今ここで存分に爆笑してあげますけど」

 

「……冗談?」

 

「…………ふざけているのか?」

 

 芥ヒナコとカドックの反応をコヤンスカヤは気にも留めない。

 

「カルデアのスタッフを何人か仕留めたとしましょう。断言します。報復で貴方達クリプターの7人中5人は殺されます。私、弱いものを踏みつけるのは大好きですけど、獣の尾を踏むのは時と場合を選びますの」

 

 この最後の言葉に限り、コヤンスカヤはクリプター全員の方向を見て、茶化す事の無い真剣な口調で語った。だからこそ、クリプター達は表情を強張らせた。

 

「オイオイ、俺等の内、5人がぶち殺されるとか穏やかじゃねぇな。まぁ、復讐ってのは元から血生臭いものだけどよぉ」

 

「貴方がそこまで警戒するに足る人物なの?カルデアの補欠枠だったマスターちゃんは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――2017年 12月26日へと遡る。

 

 場所は査問会の招集が終わり。謹慎室へと戻るカルデアのマスター。担当官の「だからチェイテピラミッド姫路城って何なんだよ……」という呟きは彼には届いていなかった。

 

 その道中、廊下にて、二匹の獣は出会う。

 

「キミは彼らから、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「それは()()()()()()()()()?コヤンちゃん」

 

 まるで級友と談笑するかのような雰囲気、しかしどこか物々しい異質な空気も感じる。

 ピッチピッチの白スーツに眼鏡姿のコヤンスカヤに、いつもの白を基調としたカルデアの制服に身を包んだマスター。そして、マスターに腕に抱かれ、今にもコヤンスカヤに飛び掛かりそうなぐらいに興奮しているフォウ。

 

「フォゥッ!!フォ――!!」

 

「はいはいフォウ君、どうどう。興奮しなーい興奮しなーい、ゴロゴロぉ……」

 

「フォ、ふぉ、ふぉぁ……」

 

 そんなフォウ君も喉下を彼にくすぐられて、うっとりしたように脱力し、やがて大人しくなったが。

 

「あらあら、随分と飼い馴らされちゃってまぁ。もしかして君、ケモナー?」

 

「フォウ君カワイイでしょ」

 

「ファッ!?」

 

「守備範囲広過ぎじゃないですかねぇ……。っとと脱線したわね。さっきの疑問に答えてあげましょう、一応、お人好しの善人君なら動揺する言葉で斬り込んであげたのに、()()()()眉すら動かさないで返答した君にね。勿論、私の勝手な想像じゃなくて、七人全員がそう思ってるわ。貴方にチャンスを横取りされたって」

 

「ん――……」とまるで夕飯の献立を考えるように彼はコヤンの言葉を頭の中で反芻していた。言われてみれば、自分は凍結されていた他のマスター達の事をまるで知らなかったと。人理が焼却されたから、レイシフト、レイシフト、セックス、レイシフト、レイシフト、セックス、セックス、セックス、レイシフト、セックス、セックス、セックス、セックス、セックス…………と忙しく、そちらまで気を回す余裕が無かったからとも言えるが、つーかセックス多過ぎるわ、そら査問されるわ。

 

「まぁ、そうだね――。たった一回の失敗で何もかもおじゃんになるなんて、そんな人生ハードモードは御免だもんね。普通だったら挽回のチャンスの一つや二つ与えられて然るべき……。失敗というよりは不運と言うべきだけど――――。俺が横から全部掻っ攫ったという見方も出来るか――。んぅ――、そっか――そうだよねー、俺が来る前からちゃんと訓練して準備をしてきた人達だもんね――…………ん?何その顔?」

 

 頭を捻って、しばらく唸っていたマスターをコヤンスカヤは目を丸くして珍しい物を見るような顔をしていた。

 

「いえ、貴方なら『うるせぇ、知るか、死ね』ぐらいの反応を返して終わりだと思っていたので」

 

「俺を何だと思ってるのさ」

 

「私と同種でしょ?有象無象の人間達を凌辱し、踏みつぶし、愛したい、欲望の権化」

 

「失礼な。俺の理想は高いよ。そんな誰でもいいみたいな言い方をしないで欲しい。それに君の愛し方には美学と敬意が足りない」

 

「あら、私の何がわかるのかしら?坊や」

 

「他の人間に向ける眼の色でわかるよ。その愛し方はあんまり楽しくないと思うけどね、もっと愛のお勉強をした方がいいよ、おねーさん」

 

「ぷっ……!」

 

 そのマスターの言葉にコヤンスカヤは腹を抱えて笑った、それは嗤笑でも嘲笑でもない純粋な笑い。まさかこの自分にそんな言葉を投げ掛ける者がいるとは思わなかった彼女は人目を憚らず半泣きになりながら笑っていた。

 

「あはははははははははははっ!お勉強って、愛のお勉強って!そんな言葉を言われるとは思わなかったわ!あぁ――確かに、私の接触最優先事項はAチームだったけれど……」

 

 涙を拭って、コヤンスカヤは姿勢を整え、色っぽく腰を揺らしながら彼に近づく。

 

「今後の展開を考えると出来る限り、貴方とは距離を置いておくべきだと思ったんだけど……。うん♪作戦へーんこうっ!色んな意味で君に興味がさらに湧いてきちゃったわ。ちょっとおねーさんと二人っきりでプライベートな会話でもいかが?元人類最後のマスター君」

 

「実に魅力的なお誘いだけど……それはコヤンちゃん自身の考え?」

 

 ――それとも

 

「君の()()()()()()()()?」

 

「――――」

 

 ほんの一瞬。常人だったらまず気にも留めないだろう沈黙。だがマスターはそこを見逃さなかった。今回来た査問会、厳密に言えば、コヤンスカヤと言峰綺礼のバックには何かしらいると。

 

「冷や汗一つかいたら負けだよ。けど、ありがとう。今の反応で確信した。いるね、君達のバックに第二ボスが、人ならざるナニかが」

 

「……一体、いつから気付いたのかしら?感づかれるようなヘマをしたをつもりは無いんだけど?」

 

「いやだってこのタイミングのカルデア乗っ取りで如何にもみたいな二人が来たらキナ臭さは感じるでしょ?大抵こういうのってラスボスは来なくて、それに準ずるポジションが顔を見せるのが定石」

 

「そんなふわっとした理由であんな確信に満ちた顔でハッタリをかましてくれたのね……」

 

「外れたら、イタい事言ってんなーコイツで済む話でしょ?俺は何も失う物はないし。それに……最近みた夢で白髪の騎士さんが半ギレで人理は失われたみたいな事言ってたしな――。もしかしなくても、あれ多分ギャラハッド君だよね。っていうか人理君ちょっと凌辱され過ぎじゃないですかねー、燃やされたり、白紙にされたりさぁ」

 

「クレイジーだけならまだ扱いようがあるのに……嫌な所でクレバーね貴方。それでどうするのかしら?ここいらで私と戦り合ってみます?」

 

「そうしたら、君真っ先にカルデアの人達を狙うでしょ?それをされるといよいよ君を殺すしか無くなっちゃうから遠慮してもらえると助かる」

 

 誇張でも強がりでもなく、彼はそう言った。

 コヤンも目の前の人類悪候補生とここでまともに戦うつもりは無い。今ここで戦闘に入ったら彼の言う通り、待機させているオプリチニキに戦闘力の無いカルデアのスタッフを優先的に狙わせるつもりだった。

 恐らく目論見通り、元人類最後のマスターは彼らを庇い、満足に戦えはしないだろう。だが犠牲者が出たら、絶対にその首謀者のコヤンスカヤを許しはしないし、地の果てまで追い詰めて狩り尽くすだろう。

 

「おぉ、おっかないおっかない、それは脅しかしら?」

 

「いや、違う。平々凡々な年下からの只のお願いだよ」

 

 殺気など1ミリも無く、どうか貴女にそんな事はしたくないから、止めてくれると嬉しいと純粋な頼み事として彼女にお願いをしていた。

 

「ま、それ込みで色々と話しましょうか。ちょっとだけ長くなるかもね。フォウ君は先に部屋に戻っていて。大丈夫、心配しなくてもすぐに戻ってくるからさ」

 

「フォ、フォーウ……(おめぇの心配じゃなくて、おめぇが何かやらかさないか心配してんじゃ)」

 

「はぁ――あ、もしかして、ハニトラに引っかかっているのは私なのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――異星の神ねぇ。

 

 ――正体までは今、君も言うつもりは無いでしょ?

 

 ――下総国での晴明アンチの事も気になるし。

 

 ――クリプターと名乗るAチームは重要な手掛かりとも言えるか。

 

 ――俺にとっては先輩に当たる人達だし。無下には出来ないかぁ。

 

 ――むしろ、その異星の神様とやらと通じる取っ掛かりにもなるから、問答無用で蹂躙して、情報の一切を失う方が悪手か……。

 

 ――そうだね。俺は俺の手が届く世界を守るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「R18的な大人の肉体コミュニケーションがあると思いましたか?残念!それはまだお預けなのでした♡というわけでコヤンちゃんとマスター君の和平会談により。彼はカルデアのメンバー全員+1を連れて、虚数空間にダーイブ。私達は余計な出費をする事なく平和的にカルデアを占拠。これこそウィンウィンの関係ですよね――」

 

「まさかとは思うが、よもや貴様が絆されたなどとは言うまいな。その補欠枠のマスターに」

 

 コヤンスカヤの話の内容についてクリプター達は驚き半分、疑惑半分で聞いていた。むしろ彼女は真面目に話すつもりはなくて、作り話でここを煙に巻こうとしている方がまだ信じられる。

 

 だって只の一般枠のマスターがそんな段階から異星の神について勘付いていた等、到底信じられない。信じたくない――。特に彼は――。

 

「はは、重要な手掛かり?僕達をインフォメーション扱いとはね。世界を救ったという大業はそこまで人を増長させるものなのか?」

 

 吐き捨てるようにカドックは頬を歪めていた。ここにいる他の6人ならまだいい。劣等感はある、勝ちたいという気持ちも当然ある。その為にかつてカルデアにやって来たのだ。自分にも世界を救えると証明する為に。なのに気づけば終わっていた何をする事もなく、眠っていて、目を覚ましたら。そして、自分達の代わりに人理修復を成したのが――。

 

「ソイツはたまたまそこにいただけじゃないか。ソイツじゃなくてもしも、僕達がいたら、もっと――」

 

 憔悴しながらも、若干の苛立ちを込めながらも、それが只の八つ当たりだと自覚しながらも彼は言葉を続けた。

 

 だが、その言葉を遮るように。

 

 

 

 

 

 

 

「そうだね。多様性は可能性だ。俺のようにたった一人じゃなく七人もいて、なおかつキャラも濃く、有能な先輩方がいたらもっと早く人理修復は成し遂げられていたかもしれない」

 

 

 その場にいる筈の無い第三者の声が聞こえた。

 

「でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、カドック先輩。だから――この話はここでお終いなんだ……」

 

 

 ――――ギチギチギチギチと。

 

 突如として罅入った空間の亀裂をこじ開けるように光輝く異界の触手が現れる。

 

 とてもじゃないが、補欠枠のマスターとは思えない。

 とてもじゃないが、只の一般人には見えない。

 とてもじゃないが、人間には思えない。

 

 大きな漆黒の鍵を持つ肌白い少女を抱きかかえた黒髪の人類悪候補生がクリプター円卓会議にダイナミックエントリーした。

 

 

 

 

 




《グダ男の夢の中で出てきたある騎士の叫び》

「お前よぉ――! ほんっとふざけんなよぉ! 僕が力を貸したあの純朴な娘にナニしてくれてんだよぉ! 何だよデンジャラスドスケベビーストで深夜のカルデア散歩プレイって!何であの娘も満更じゃないみたいな格好をしてんだよぉ! それを毎回見せ付けられる僕の身にもなれよぉ!!」

「これが俺達が人理を取り戻した後にマシュに見せたかった景色なんだよ」

「クソッッ! 滅びろ! こんな人理!!」










《逆境をチャンスに変えるんだ。不死鳥ムジーク》

「ねぇ、ねぇ、ねぇ? なんで私ここにいるの? コヤンスカヤ君がいきなり査問会を撤退させたと思ったら、『もうここまで来たら閣下は不要でーす』って半ば脅されながら放り出されたんだけど?何か隕石が降ってきたと思ったら、キリシュタリアの若造が生意気な演説しているし、 知らぬ間に、私もカルデアの連中と一緒に大型車両に乗り込んでるし、何故か中には物理的にも空間的にもあり得ないカルデアと同じ施設が完備されているし…………あぁ、もう突っ込みが追い付かないわ! もう少し展開は小出しにしろと言うのに!! 何、何? 夢でも見ているのか? おいっ! ちょっとそこのソテー! 私の疑問に答えなさいよ!」

「うるさいなぁ。今はラーマきゅんのプロマイドで癒されている至福の時間だってのに。後、俺の名前はムニエルな」

「うん、そうだね。ゴルドルフ氏の疑問に答えるとするのなら。そこはマスター君がこのシャドウボーダー内における司令官になって欲しいとヘッドハンティングを」

経営顧問シャーロックホームズの言葉に気を良くしてゴルドルフ氏ニンマリ。

「ほう、ほう、ほほーう! あの小僧。只の数合わせの一般枠だと思っていたが私に眼をつけるとは中々の慧眼! 溢れる高貴さと才能とそしてガッツが隠し切れなかったか!!」

「『あのおじさんにはきっとこれからの道中、新鮮な反応が期待出来る』ってね」

「あぁー、確かに俺達、もうアイツのやらかしに若干慣れというか麻痺している所があるからな。このおっさんなら活きの良い反応をしてくれるだろうな」

「そんなリアクション芸人みたいな事期待されて、引き抜かれたの私!?」









というわけでおめぇ(グダ男)の血は何色だァー!な異聞帯蹂躙劇な第2部はっじまーるよ。はい、よーい、スタート。 もうちょっとだけ続くんじゃ。


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