※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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久々の連日投稿です。前編を見逃した人は前の話に戻ってくださいな。




幼女伝記(ゲルダ後編)

 

 さすがに英霊クラスを軽くイキ殺せるこの男が我を忘れて本気でゲルダを襲う事は無かった。ビーストの欲望を全て受け入れるにはサーヴァントでも無いゲルダの体はまだ未熟過ぎる。冗談抜きで腹上死してしまうだろう。

 

「そういえば、ゲルダ達が御使いとかに教わっていた子どものつくり方って具体的にはどんな感じなの?」

 

「んっ、ぁっ……ぇえっと、大きくなるまで男の子の股にあるものを触ってあげて……ふぅぁっ、そしてそれを女の子の股の穴にいれるの……ぁあっ、そして腰をふっていれば、子供の種が男の子から出てくるって……」

 

「なんというかザックリ過ぎるね……。いや、子どもをつくる為だけの行為として最低限のことしか教えて無かったのか。子づくりが気持ちの良い行為だと気付いて、余分なセックスを自主的にさせないようにって所かな?」

 

「き、気持ち良い……? んっ、あっっ、んくっ」

 

 ベッドに腰かけたままのデアーの膝の上に乗せられたゲルダは彼の言葉に耳を傾けながら未知の感覚に戸惑っていた。服の上から這っているデアーの手はゲルダの未発達な胸を優しく撫でていた。揉むと言える程には指は曲がっていない、こねるように手のひら全体で胸を愛撫していた。

 

 デアーにとっては挨拶程度、前戯の域に達しているかどうか怪しかったが性行為に対して一切の経験値が無いゲルダはそれだけで開いた口から涎が垂れ、自分でも今まで出したことの無い声が漏れ出してしまう。

 

「そ、産めよ増やせよ。人類がちゃんと繁栄しやすいように、つまりは子づくりが気持ち良くなれるように男女の体は設計されているんだ。初めての男女同士がさ、ゲルダがさっき言ったみたいな事からいきなり始めると凄く痛くて苦しい事になっちゃうんだよ」

 

「はぁ、あぁっ……そういえば、痛くならないようにって……ひゃぁっ……お、大きくなった男の子のおちんちんにあれを塗るって教わったわ……」

 

 ビクつかせた腕でゲルダは棚の上にあるビンを指さした。恐らくルーン文字が描かれた帯のようなものが巻かれているビンを両手で愛撫を継続したまま『白式官能』で持ってくると中には透明な液体が詰め込まれていることに気付く。

 

「ただのローションなワケないよな……痛覚が鈍くなる、後は治癒的なルーンも籠められているところか」

 

「ひっ、んぁ……子どもをつくれる年になった子たちから……あ、あぁっ、御使いから、はぁっ……も、もらえるのっ……」

 

 デアーの予想通り、そのローションには余程の無茶をしない限り膣を損傷させず、そして女性側が痛みで逃げないよう痛みを鈍くさせるルーンが籠められている。作り出したのはワルキューレかあるいはスカディか。3000年も計画的に一万人という人口のキャパをコントロールしていたのだから、子孫繫栄に対しては細心の注意を払っていたのだろう。

 

 彼はその瓶を手にほんの数秒悩んだ。ゲルダの小さな肉体に配慮するならば使ってもいいのかもしれないと。

 

 ゲルダは自分が今まで交わってきた女性達とは大きな隔たりがある。彼女達のように無茶をしても大丈夫な体では無いことは明白。霊基ではなく、普通の肉体を持つ女の子とのセックスはマシュに次いで二人目──いや、生まれとデミサーヴァントという過程を考慮するならばマシュもその枠には入らない。普通のどこにでもいる女の子とのセックスはゲルダが初めてとも言える。だから彼は欲望のままではなく、陶器を愛でるように、蕾を優しく摘むようにして彼女とのセックスに臨む。

 

 

 

 ──一般人系女の子は私が初めてじゃなかったの! どうして、私はいつも色んな人に先を越されるの!? 私はいつもそうだ。この処女膜は私の人生そのものだ。ロリ本に負け、男の娘に負け、人理が修復されるまで私はおぼこのままだ。誰も私を愛さない。

 

 いつか先の世界線で出会いそうなオレンジ色のサイドポニーの少女の慟哭が聞こえたような気がした。

 

(いや、これは旧北欧時代の遺物だ……人が只の家畜となっていた時のね。新しい時代を歩ませた俺がゲルダとの情事にこれを使うのはちょっと違うよな……)

 

 邪魔にならないように瓶を転がしたデアーはゲルダの未発達な胸部の愛撫を続ける。

 年相応の慎ましさではあるが、彼女が言った通り、子どもをつくれる体──初潮はむかえており……男女を区別するように、体も丸みを帯びはじめている。

 

「はぁっ、あっ……お兄さん、これ変……変なのぉ……。頭なでられた時と、全然違うぅ……胸がじんじんして、体が落ち着かなくなっちゃうの……あぁっ、はんぁぁっ」

 

 現在こねくり回されている胸部も控えめではあるが膨らみがある。そしてデアーは指を巧みに動かし始め、その僅かしかない膨らみを宝物のように大事に余すところ無く揉みしだいた。

 

 ゲルダ本人にとっては胸など体を洗う時以外に触れた事は無く、ましてや記憶のある限り赤の他人に触らせる機会なんてこれが初めてだ。

 

「それでいいんだよ。好きなつがい同士がセックスすると皆、変になるんだ。だから、変だと思っても自分が感じた事は全部喋っちゃおうか」

 

「うん……ふぁぁっ、お兄さんにお胸触られる度にお胸がぞわぞわってぇ……あっ、あっ……もじもじしたくなって、切なくなっちゃうのぉぉ……ひぁあっ、頭がぱちぱちしてっ、特にさきっぽがぁ……あっ、変、これ変なのぉっ……」

 

 上気した顔で半開きになった口から喘ぎと混じってゲルダはデアーが言われるがまま、自分の状態を伝えようとする。

 無垢なる少女の性を開花させている悦びを味わいながら、彼はゲルダのトップスのボタンと首まわりにある数珠のような飾りを慣れた手つきで外していく。

 

 下半身同様、下着という文化がこの世界には無いのだろうか……。簡単に露わになってしまったゲルダの胸部。女らしさではなく、幼さを感じさせる可愛らしいバストサイズ。だが──その小さな丘の頂上でぷくりと桃色に膨れている乳頭はどうしようもなく性を表現していた。触って、触って、今すぐ触って欲しいと自己主張するように。

 

 生まれて初めて女としての快楽を味合わされてるゲルダは自身の胸部が剝き出しになっていることにすぐには気付かなかった。ちょっとした愛撫でもう涎は垂れ、焦点の合わない瞳は天井をぼんやりとしか収めておらず夢心地だった。

 

 そんな彼女を現実へ帰すように新たな刺激が送り込まれる。シミ一つない乳房のしこりを左右それぞれデアーは指先で弱めに弾く。

 

「んひゃあっぁぁぁッッ──♡」

 

 絶叫──。電撃を打ち込まれたように背中は反り、ゲルダはデアーの膝の上で魚の如く跳ねる。

 何度か痙攣を経た後に彼女は自身の股だけではなく、スカートさえも湿っている事に気付く。

 

「あ、あ、あ、ふぇ、ぇ……ぇ? な、なに? これ、なに……?」

 

「今頭の中がパチパチって痺れて真っ白になったでしょ? 女の子は体が気持ち良いことでいっぱいになるとそうなっちゃうんだ。イクっていうんだけどね」

 

「イ、いく……? ふぁあっ、あっ♡」

 

 保健体育の授業を実技で教え込むように教鞭を取っていく男の言葉にゲルダは耳に傾ける。卑猥な言葉、淫らな行為がどんどん汚れを知らない少女にインプットされていく。

 イッたばかりのゲルダの体に無理はさせないように絶頂の余韻が落ち着くまで敏感な乳首の刺激をデアーは避けた。

 それでも労わるように乳房を撫でられるとくすぐったさとは別種のもどかしい感覚に陥る。

 

「あ、あの……お兄さん、あたし、大丈夫だから……さ、触って欲しいの」

 

「ん──、どこを?」

 

 分かってて聞いているであろう意地の悪い質問にゲルダは詰まることなく貪欲に求める。

 

「お胸の先っぽ……もっともっと触って欲しくて仕方ないの……あたし、どんどん変になっちゃってるわ──あっ♡でも、お兄さんの言う通り、これでいいのよ、ね……はぁっ……変になっていいのよね?」

 

 少女の瞳は蕩け、自身の椅子になっている男へと振り返る。つい先刻からは想像も出来ないぐらいに艶色に染まっている表情……。至近距離で吐かられるゲルダの吐息は甘く、まるで味があると錯覚してしまうぐらいに。

 

「あぁ、素直な娘にはご褒美だ」

 

「あんぅっっ──♡」

 

 よく出来ましたとおねだりが出来た優等生に飴を与える。クリ、クリ、クリ、と──人差し指で乳輪ごと左右の乳首が突かれる。触れたのは一瞬だが、筆で描くように何度も何度も膨らんだ桃色のそれに当たる。

 

「んっ、ふぅっ、あっ♡ひっ……はぁっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」

 

 雌のスイッチと彼の指先が交差する度に甘い声と短い痙攣がゲルダの体から溢れ出す。

 初めての快楽に思考がどんどん沈んでいく。指先で細かく突かれると彼女は小動物のような鳴き声をあげて、前屈みになっていた。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡……すき、シコシコってされるのぉぉ……すきぃ♡んぁぁあっ♡」

 

 なだらかでありながら、淫靡にそそり立つ乳頭は非常に弄りやすく。デアーの淫指の玩具となっていた。そして執拗に乳房を弄られる事でゲルダの体はさらなら反応を見せる。

 

 自身の股がさっきから、落ち着かない、もどかしくて仕方がない。湿ったような感触がする。

 

 今までベッドの端に置かれていたゲルダの手は長いスカートをかき分け、股の間に手を差し込む。

 

(あっ……すごく濡れてる──。もしかして、おもらし──? ……恥ずかしいわッ……でも、これ触ると……)

 

 自分が排泄したのではと羞恥に駆られたのも一瞬、湿って柔らかい不思議な肉の入り口を指で擦るとそれもまた気持ちが良いことに気付いてしまう。胸の愛撫で高められた性感は覚えたてのオナニーにハマってしまう子供のようにゲルダに自慰を加速させていった。

 

「あっ♡はぁっ、んぁっ♡お、兄さんっ……股のところぉ……指で弄るとまたっ変になる、のっ……触れば触るほど、たくさん濡れて、あっあっ♡指が止まらなぁっ……♡」

 

 まだ膣内に指を挿れるのは怖いのかオナニーは大陰唇のあたりを上下に擦り続けるだけに留まっている。胸を男に弄られながら、秘部を触る行為に耽ているゲルダという少女はまさに性に対して理解を深めている真っ最中だった。

 

 その痴態にデアーのズボンの下の膨らみも硬さを増し、膝の上にいるゲルダの小ぶりなお尻を突いていた。途切れない水音に少女の嬌声は獣の興奮を煽り続ける。

 

「ゲルダ。ちょっとスカートの裾を口で咥えて」

 

「ふぇ? ……ほ、ほうふぁひらぁ?」

 

「そう。噛んだまま離さないように頑張って」

 

 言われるがまま彼女が素直に裾を口に咥えれば、スカートというカーテンからまっさらな下半身と汁でふやけた淫裂が現れる。

 局部を隠す為の衣服を自らの手で暴かせ、口に咥えさせるというマニアックな手段でゲルダの艶姿をつくり出すデアー。

 

 この男は自身の欲望をいきなり注ぎ込むつもりは無かったが、かといってこと性交渉において妥協や手抜きをする筈も無い。相手がロリだろうが、エロに対する探求心に一切の妥協無し。

 

「じゃあ、次は股を触っていた手で胸のあたりを弄ってみようか。俺が触ってた時のことを思い出しながら、自分で気持ち良い所を探してみるんだ」

 

 疑うことも拒絶することも無く頷き、デアーの言葉をただ受け入れるゲルダはさっきまでの痺れるような快楽を求めて、自身の胸を愛撫する。今までしたことの無いようないやらしい動きで手の平と指を楕円形に撫で回し、そそり立っている乳首を指で掻く。

 だが──物足りない。今、自分を抱いてくれている男の快感には届かない。もどかしそうに後ろに視線を送ると安心させるような彼の笑みがあった。

 

 瞬間──。

 

「んんぅっ────ッッ♡」

 

 体が吹き飛ぶような感覚。下半身から頭にかけて風が吹き抜けたようだった。言われた通り、スカートを口でしっかりと噛んで全身を震わせる。

 ゲルダに胸を弄らせているのは少女の自慰姿を視姦する為ではなく、愛撫の場所を交代する為だった。

 

 今まで小ぶりな胸を愛でていた彼の指は初潮を迎えたばかりの少女の陰部へと伸びていた。

 

 触り方自体は先程のゲルダと変わらない。だが彼の指先が淫筋を上へなぞっただけでゲルダはさっきのような反応を見せた。

 

(すっごい……♡あたしが触ったときと全然ちがう……お兄さんに触られるとあたしの体喜んで……ぴょーんってしちゃう……♡)

 

「ふぅ──♡ふぅ──♡」と荒い呼吸でスカートを涎で湿らせるゲルダは口を開けない為、ハートマークが浮かんだような眼で胸の時みたく、もっともっと触って欲しいと無言でねだる。

 

 少女の我儘を受け入れる大人の指はついに本格的な女性器の愛撫を始めた。

 

 単純に触るだけではなく、太ももを擦り、焦らし、淫裂を指腹で抑え付け、軽く振動させる。肉ビラを開き、中へ中へと少しずつ指が沈んでいく。幼き膣内は非常に暖かく、湿っていて、形容し難いぬくもりをデアーの指に与えていた。

 

「んぅぅっ……んくっ、んっ、んっ、んっ♡んふぅぅっ♡」

 

 ゲルダが自慰していた時の比でない愛液がどんどん溢れ、滴り、床に染みをつくっていく。それでも健気に彼女はスカートから口を離さず自身の胸を弄り続ける。ついさっきデアーの手によって敏感にさせられた勃起乳首は膣からくる痺れも合わさって、拙い少女の手でも快楽を得てしまう。

 

()()()()()()()()を見越して、デアーはゲルダのヴァギナを存分にほぐす。第二関節まで二本の指がセットで挿入され、かき混ぜるように少女の膣内を拡張していく。トントントンと膣壁を小刻みに搔きながら、ゲルダの性器に男を覚え込ませる。

 

「んふぅっ──……!んぅうううっ、んんぅっ♡んっ♡んっ♡んぅぅぅぅっっ♡(やっ、やっ♡お兄さんの指があたしのおしっこする所に入って──、動くたびに体のびくびくとまらなぁっ──)」

 

 面白いぐらいに漏れる汁がデアーの手首まで濡らしていく。空いた一方の手で太股を擦られ、くすぐったさを与えるという焦らし、膣内を指で執拗に開発される快楽。自身の指で乳首を挟み行われる自慰。そしてスカートを噛み、声を自由に出すことが許されない状況。

 

 剥き出しになった下半身はガクガクと震えが止まらず、気を抜けばデアーの膝の上から落ちてしまいそうでもあった。

 

「んんぅっ♡んくぅっ♡んぅっ♡んふぅっ♡(お兄さん、お兄さん、お兄さん♡来ちゃいそう──……さっきの頭が真っ白になってバチバチってなるやつぅっ……)」

 

 言葉は出ない。だが焦点が合わなくなったゲルダの瞳が大きいエクスタシーの波がやってくると訴える。

 デアーは絹のような彼女の金髪を搔き分け、うなじに吸い付いた。折れてしまいそうな程に細い首──その肌に赤い虫刺されのキスマークをどんどん刻み、彼女の性感を限界ギリギリまで高めていく。

 

「んぅっ──♡んふぅっ♡んくっっ♡んんっ──♡(あぁ、そんなに首たべないでぇっ……♡)」

 

 愛汁は滝のように太股を滴り続け、幼き肢体は痙攣が止まらない、火が吹いたような顔でくぐもった嬌声を響かせる。

 やがてくる果ての瞬間、最も気持ちの良い絶頂を味合わせてあげようと太股を這わせていたデアーの指は陰核へ、膣内を弄り倒していた指はザラザラとしているGスポットへ──。

 

 ゲルダのエクスタシーのゲージが限界まで上昇したその時に──デアーはゲルダの耳元で囁き、局部の敏感な部分を突いた。

 

「もうスカートから口を離していいよ。好きに叫んでごらん」

 

(あぁっ──……)

 

 鼓膜を震わせるその優しい声色を合図にゲルダは一気に解放された。

 

「ひぁあああああっ♡はああああああぁっ♡ああああぁっ──……!!」

 

 初めて知った絶頂など比ではない法悦。男の上でゲルダはこれ以上ない程に女の反応を見せる。クリトリスもGスポットも指先で優しく擦られ続けている。

 だらしなく開かれた口からは甘く激しい嬌声と舌が零れ、絶頂している最中でさえも貪欲に快楽を求めているのか乳首を強く抓っていた。

 大きく見開いた瞳はもう気持ちの良いことしか分からないといった風に理性は搔き消え、女として性が完成されていることを証明していた。

 

「はあああぁっ♡あああぁっ──♡すごぉいっ……これぇぇっ、すごいわぁっ♡……はっ、はぁっ♡し、しんじゃうっ……」

 

 言葉だけではなく、股から幾度も吹かれている潮も全身に襲いかかった悦びを表していた。

 脱力し、自身の膝の上から崩れ落ちるゲルダを抱きとめたデアーは彼女の消耗具合から本番は別の日に回そうかと考えたが──。

 

「はっ、あっ、あああぁっ……はぁっ──……♡あっ、あっ、はぁっ……あぁっ──……はぁっ、はぁっ…………お兄さんも一緒に気持ち良くなりましょう? こんな幸せ、あたしだけで独り占めできないわ。二人で愛し合って、気持ち良くなる……つがいってそういうものよね?」

 

「ゲルダ……」

 

「これで終わりじゃないぐらいさすがに分かっているわ。あたしを攫ってくれた大好きなお兄さん、どうかゲルダを抱いて下さいな。精いっぱい頑張りますから」

 

 アリスに言われたものではなく、ゲルダなりに考えた彼女だけの誘い文句。

 もはや幼さなど関係なく、好きな女から首に手を回され、うっとりとした顔でそんな事を囁かれて耐える程、彼の獣性は大人しくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 衣擦れの音。

 ベッドの上で座り込んだ二人が纏っている物を一枚、また一枚と脱いでいく。

 

 初夜に緊張する北欧少女は最後に脱いだスカートをぎゅっと抱き締めた後に放り投げた。カチューシャのような髪飾りを外し、解けた髪は彼女を大人びさせている。

 生まれたままの姿で仰向けに寝そべり、いつも寝ているベッドの上で行為に及ぶことに動悸を激しくさせ、これから繋がり合うであろう男の裸体を目に焼き付けた。

 

「わ、わ、わ、わ、わぁっ……」

 

 ピキピキと血管が浮き出ている怒張がゲルダの眼に飛び込んできた。

 集落の幼い男の子のお世話でモノ自体を見るのは初めてではないが、同じ男性器のカテゴリに入れられない程に確固たる差があった。

 

「怖いかい?」

 

 自身の腕よりも太いモノが今から股に侵入してくる事に恐怖を抱いていないかデアーが語りかける。確かに巨根ではあるがデアーの肉棒はゲルダの膣内を物理的に裂いてしまう程のサイズでは無い。彼女が受け入れられ、かつ快楽を得られるサイズへと最適化されている。だがそれでも初めてみる勃起状態の男根は幼い少女にとっては恐怖の象徴だろう。

 

「いえ、怖くはないわ。ただ、不安ではあるの」

 

 だがそれでも、自身を貫くモノを前にしてもゲルダに怯えの色は無かった。

 

「あたしの体でお兄さんをちゃんと気持ち良く出来るのかなって……あたしがしてくれたときみたいに」

 

「君はあれだね、気を抜くとに男の心にクリティカルしてくれるよね」

 

「……?」

 

「無自覚かぁ、恐ろしい娘だ」

 

 これまで自分の知らないことをたくさん教えてくれた愛しい人にお返しをしたかった。

 今、ゲルダは愛を本当の意味で理解した。つがい──夫婦になるということを頭ではなく心で学んだ。お互いに分け与え、受け入れてもらい、自分も受け入れること。どちらかの心が欠けては成立しないのだ。

 曇りなき瞳で両手を拡げ、受け入れる体勢になったゲルダを絶対に性交中に傷つけまいとデアーは心に誓う。何も問題は無い……処女を今まで何人も喰ってきた、膜の開通工事は匠の域に達している獣の本気の挿入は気付けば痛みも無く絶頂していましたという結果だけを創り出す。

 

 足を拡げたゲルダに正常位で挿入しようとデアーが覆い被さる。

 膨らんだ亀頭と滴っている膣口がキスをする。いきなり挿れるようなことはしない、これから君に種を仕込むモノだと教え込むように淫裂上に竿を擦り合わせる。先走りと愛液が混ざり合いネチャネチャと卑猥な音を立てていた。

 

「んっっ……ふぁあっ♡お兄さん、そ、んな意地悪しな、いでぇっ……はあぁぁっ──♡」

 

 さっきの絶頂の余韻からようやく治まった官能がその素股で再び燃え上がる。さすがのゲルダもこれが子作りの為の挿入行為ではないという事には気付いている。彼の肉棒が動く度にもどかしそうに体を小刻みに震わしている。幼い体でありながら、男の性器で悶える姿は実に妖艶だった。

 

「意地悪じゃないよ、これはキスをしているんだ。愛し合う準備の為の前戯さ」

 

「き、キス? キスって何かしら……?」

 

 愛や夫婦という概念を知らなかった彼女にとってその疑問は当然とも言えた。

 

「口と口を付け合う……文字通り、口付けって言ってね。つがいがお互いの気持ちを確かめ合う為の挨拶みたいなものなんだ」

 

「口をつけるの? でも、今お兄さんがしてる所は口ではないわよね……」

 

「別に口だけじゃなくて、お互いの大事な所をこうやって重なり合わせるのもキスって言うのさ。ゲルダは今、どんな気持ち?」

 

「あっ、えっ──と……お兄さんのおちんちんにキスされる度にお腹の下の方がきゅぅっ──ってとても切なくなるの。でもいやじゃなくて凄く胸がぽわぽわ──ってして、幸せ──って口の端が上がってしまって……あんぅっ♡」

 

 心から幸せを噛み締めるように熱くなった頬に両手を当て、照れながらそんな事を口にする彼女はどれだけ男の情欲に火をつけているのか分かっていないのだろう。デアーは無言でゲルダの両手を恋人のように指を絡めて握り、顔を近付けた。

 

「あっ…………ふふっ、お手手のキスもしちゃったわ」

 

 そのあまりに純粋で可愛すぎる言葉に消滅しかけたデアーは間髪入れずにゲルダの唇を奪った。小さく柔らかく弾むような感触。

 

「んんっっ……!?」

 

 驚いたのは一瞬、キスの意味を知ったゲルダは拒むことなく、男の口付けを受け入れた。

 覆い被さり、肉棒を擦り付けられ、恋人繋ぎでキスをする行為はこれからお前に種付けするという宣言をしている。

 

「んっ、んぅっ♡……お、兄さんぁっ……ちゅ、んちゅっ♡」

 

 唇を搔き分け、男の舌がゲルダの口内に侵入する。異性の肉体が口の中で蠢き、舐められ、くすぐったさと快楽が混じり合ったような感覚を受けた彼女はキスの仕方を知らない。

 だが、目の前の男に喜んでもらいたい、気持ち良くなって欲しい、二人で愛し合いたいと願うゲルダは拙いがデアーの舌の動きに呼応するように舌を動かしていた。

 

「んちゅっ、ちゅむぅっ……んむぅっ♡ちゅっ、れろっ♡」

 

 デアーの口技がゲルダを蹂躙する。舌、口蓋、頬裏、歯茎、満遍なく彼女の口内を舐め回し、溜まった唾液を投下する。単純にキスと言ってしまうにはあまりに生々しく、淫靡であった。口の周りを唾液まみれにして、彼女の瞳はどんどん蕩けていく。

 

 息継ぎの合間、デアーが「挿れるよ──」と囁く、ゲルダは首を小さく縦に動かした。

 

「ん゛ん゛あ゛あぁっぅぅっっ────……♡」

 

 熱い鉄のようなナニからが股を裂いてきたような錯覚をほんの一瞬、ゲルダに抱かせた。だが脳髄に走ったのは痛みではなく快楽。

 

 挿入の瞬間、デアーはゲルダのベロに吸い付き、握っていた手を離して、敏感になっている彼女の乳首を最も気持ちの良い力加減で抓った。それだけで彼女は容易く絶頂へと誘われて多幸感に身を委ねる。

 

 そう、その間にデアーの肉棒が処女膜を破り、膣内いっぱいまで挿入を終えていることに気付くことは無かった。処女膜を破る時は時間をかけず一息に、ゲルダが気をやっている最中にデアーは致す事を終わらせていた。

 

 破瓜の痛みすら無く、唇を解放されたゲルダが下半身の違和感に気付いたのは数分後。視線を下に向ければ、ぽっこりと下腹部が膨らんでいる。

 

「あっ、はぁっ……お兄さんのおちんちん、全部入っちゃったのね……」

 

 よしよしと妊婦のようにお腹の上からペニスを撫でるゲルダは痛みで顔を歪める事も、恐れることも無く、愛しい人とつがいになれた達成感しか無かった。

 

「とりあえず、落ち着くまでこの体勢でいよっか」

 

「……んっ、えっ、でもお兄さん、動かないと子供の種が出ないんじゃないかしら、あたしの体に気を遣わなくても、好きに動いて、あいたっ」

 

 先を促すゲルダのおでこをデアーは優しく指で突いた。確かに雄々しい腰振りで泣こうが、喚こうが屈服させメスとして完全に堕とすセックスをする事も相手によってはある。

 だが今回はそれを行う事は無い。ゲルダの膣が自身の肉棒に馴染むまでしばらく動かないつもりであった。

 それは彼女に気を遣うというよりは単純にゲルダに向いているのは痛みの無い甘く蕩けるセックスであるとデアーが判断しただけで、お互いが一番気持ち良くなれる手段をその都度取っているに過ぎない。もし、ゲルダが痛みで興奮する性質だったら、また彼は違う手段を取っていただろう。白き姫騎士のグッドスマイルが見える見える。

 

「こうやって繋がり合ってるだけでも結構気持ち良かったりするものなんだよ……どう?」

 

「んっ、あっ、はぁっ……♡」

 

 デアーの腰は動いていない。だが、一分、二分、十分と時が経つにつれ、ゲルダの膣内は少しずつ肉棒を締め付けていた。宿主が意図していないその膣壁の動きは本人に甘い吐息を漏らさせる。

 

「あっ、はぁっ♡なぁに、これっ……ひゃぁっ♡」

 

 体を駆け巡る甘美な悦楽にゲルダの反応にも変化が出てくる。もう一度言うがデアーは一切動いていない。時間が経てば経つほど彼女のヴァギナは想い人のペニスを受け入れる形へと蠢ている。

 

「ひぁやっ、やぁっ……んぁあぁぁっ♡……お、兄さんっ、あたしっ……落ち着かないのっ……♡変なのっ……♡」

 

 結合状態のまま30分経過。指で愛撫された時は異なる毛色の快感に戸惑い、行き場を求めた彼女の手足が覆い被さっているデアーの体へと巻き付かれている。ゲルダ自身は決して知らぬ事だが、それは俗に言うだいしゅきホールドの姿勢。

 

「ふぅぁぁっっ♡あっ……♡くあっ、だめ♡はっ、はぁっ、はあぁっ──……このままじゃ、どうにかなっちゃうっ♡た、すけて(う、ごいて)……たすけて(うごいて)♡お兄さん……」

 

 荒い息を顔に吹きかけて、そう懇願する。ゲルダの膣内はもう男根が動いても痛みを感じないように出来上がっていた。結合部分からは壊れた水道管のように愛汁が漏れ出している。

 

 ここに来てようやく、男の腰が動いた。

 

 ゆっくりと腰を引き、えげつないカリ高がゲルダの膣壁をえぐる。

 

「んぉぁあああああああああああっ♡」

 

 腰を引いている間、息継ぎ無しの長い喘ぎ声が響く。ぷしゅ、ぷしゅと潮を吹きかけていた。そして膣内に埋まっている部分が亀頭だけまでになったら、再び腰を前へと突き出す。引いた時と同様、ゆったりとしたスピードで。

 

「ひゃぁあああぅぅぅぅぅぅぅっっ♡」

 

 デアーは激しい抽送を行うつもりは無かった。初めての性行為、性的な快楽とは無縁の生活を送ってきたゲルダにとってこの男のセックスは麻薬にも勝る刺激がある。

 涙を流し、爪を立てて背中にしがみつき、目を白黒させているゲルダの様子を見る限り、恐らくもって七擦りで絶頂(限界)が来るだろうとデアーは推測した。

 

 四擦り目。

 

「ふぅあああああああああああっっ♡」

 

 もし、自分が射精する前に失神してしまったら、ゲルダは負い目を抱いてしまうかもしれない。自分だけ気持ち良くなって、つがいとして男に種を吐き出させる事が出来なかった事に自己嫌悪してしまうかもしれない。

 かといって気を失った後のゲルダをそのままオナホの如く酷使して精液を扱き出すなんて事をすれば、今の彼女は壊れてしまう可能性もあった。

 

 五擦り目。再び腰を突き出す。

 

「あんんあぁっぁあぁっううううううううっっ♡」

 

 だが問題は無い。宇宙の根源まで届き得る彼が極めた房中術はランクEXの域。理論上はテラニーさんとヤり合えるスペックは伊達では無い彼にとって、相手が愛する対象で自らが興奮さえしていれば、望んだタイミングで射精する等、朝飯前である。過去に『愛phone』で通話した時、マシュの声を聞いただけでも射精は可能だと実証済み。新時代のテレフォンセックス。

 

 ──あっ、あっ♡今、先輩の精液が電波越しにかけられています……♡これが、カケホーダイプラン……! 

 

 話を戻すと、後、二擦りで来るであろうゲルダの絶頂と同時に射精は問題無いという事。

 そもそもゲルダのこれまでの痴態は無自覚の色気を持っており、親愛の獣を十分発情させていた。早くこの幼い体に自身の種を植え付けたいという欲望を持たせる程には。

 

 六擦り目。ゲルダの全身の神経が波打つ。

 

「はああぁっ♡はあああぁっ♡とんじゃぅっ、とんじゃぅっ♡気持ちよしゅぎて、ぴょ──んってとんじゃうっ♡あっ、あっ、あっ……んあああああぁっ──♡」

 

 ずりゅりゅりゅりゅ、じゅぶぶぶぶぶっ、初めての挿入から六回、いやらしい水音とベッドのスプリング音を奏でてゲルダの頭の中は気持ちの良い事とデアーの事でいっぱいになる。

 ゲルダにとって至近距離で来る発汗した男の匂いも挿入の度に擦れる陰核の快感も全てが新鮮だった。もっともっと色んな事を学びたいと──。

 

 この後の射精でゲルダは気絶してしまうだろう。それでも彼女とのセックスの機会はこれからいくらでもあるし、ポテンシャルを見る限り開発のし甲斐もあると新たな楽しみを見つけたようにデアーは笑う。

 

「子種を吐き出すぞ──ゲルダッ」

 

「うん♡うんっ♡だしてぇっ♡いっぱい出してっ♡お兄さんのあかちゃんの種いっぱい出してぇっ♡あたし産むからっ……♡たくさん、たくさん、産むからぁぁっ……♡」

 

 射精前の男に対する懇願として100点満点を叩き出したゲルダはじゅぼぉっと幼膣を抉る最後の肉棒の侵攻を受け入れた。互いの鈴口と子宮口はそのまま熱烈なキスをする。そして下の口のキスは合わさるだけでは終わらない。溜まりに溜まったディープな白い欲望がゲルダの小袋へと吐き出された。

 

 ──どぴゅぅッッ……! どぴゅるるるるぅっ──ッッ!! 

 

「ひやあああぁぁッッ──!! あぁぁっ……!! おなかぁぁっ♡おなかにぃっ♡んはああああぁぁぁあああっ♡ああああああああああああぁっ♡」

 

 御使いではなく、ゲルダ自身が自らの意志で選んだ(つがい)からの射精は言葉に出来ない夢のような悦びがあった。女の卵を犯すと飛び出した精子の塊はゲルダの小さな子宮をすぐに一杯にしてしまう。

 精液を子宮にぶっかけられる快感。射精時特有の男根の振動、家の外まで響いてしまいそうな絶叫が襲いかかっているエクスタシーの度合いを指し示していた。

 

「んぅぅあああぁっ……はぁぁっ♡んぉぁっ……♡ひゃっ、ひゃっ……んはあぁぁっ♡」

 

 ガッチリとキスをしている下腹部。子宮に入り切らなかった白濁液は膣道を逆流し、結合部を白く汚していた。ポタポタと垂れる精子の滴がシーツに垂れる。

 

「ひゅごぉい……こづくりってひゅごぉい……あ、あああぁっ♡んはああぁぁっ────……♡」

 

 まだ性に未熟なゲルダの膣は暴力的な射精にただただ震えるしかない。だがその動きも男の精液を搾ろうとする懇願にもなっていた。もはや体内全てをデアーの精液で犯されたと言ってもいいゲルダは白目を剥きかけ、やがてしがみついていた四肢からも力が抜ける。

 

 ようやく肉棒を膣から解放すれば、小さな膣口からはこんなに入っていたのかと信じられない量のスペルマが溢れ出した。竿を抜く最後まで快楽で痙攣していたゲルダの様子を愛おしい者を見るような目でデアーは頭を撫でていた。

 

「さすがに気を失ったか……。お疲れ様、ゲルダ。よく頑張ったね」

 

 とりあえずは今の内にお互いの体でも拭いておこうかとデアーはベッドから離れようとする。彼の予想通り、ゲルダはしばらく目を覚まさないだろう。

 

「んっ?」

 

 だがここで本来なら北欧異聞帯で生きる少女Aに過ぎなかった彼女は親愛の獣の予想を裏切った。

 

「んぅっ!?」

 

 振り返ったデアーの首に回されるか細い腕。唇に小さく柔らかい感触。数秒程のバードキスを終えたゲルダは悪戯が成功した子供のように笑っていた。

 

「んちゅ、んはぁ……お兄さん、今のあたしはこれだけでいっぱいにいっぱいになっちゃうけど……お兄さんにたくさん満足してもらえるように……これからもっともっとこづくり出来るように頑張るわ──ふふっ…………これだけは言いたかったの…………」

 

 まさかまだ意識を保っていたとは思わなかった不意打ちのキスの後に、今度こそ気絶した彼女はデアーの肩に顎をのせるようにしてもたれかかってきた。耳に寝息の音が聞こえる。

 

 初めての、しかもビーストとのセックスでここまで喰らい付いてくるとは思わなかったデアーはポンポンと優しく頭を撫でながら彼女に対する過小評価を反省しつつも、今後の成長を大いに楽しみにした。

 

「これから、末永くよろしくね、ゲルダ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゲルダがカルデアへ転居して、数日後──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日本人は皆、ろりこんなのじゃ!」

 

 

 指し棒片手にくわっと叫ぶは則天武后、聖心皇帝、真名を武則天。

 カルデアの一室。『小女学』と名付けられたその教室は将来有望な幼き少女達が後宮(比喩表現ではなく)に入るに至って必要な性知識、心構え、規範を教えるべく、武則天が自発的に開き、教鞭を取っている。扉の脇には『獣耳入室禁止! 特当狩人!』と書かれた張り紙がある。一体、誰を指しているのやら。

 

 

 

「はい、復唱!」

 

 

「日本人は皆、ロリコンなのじゃ!」

 

「ヨシ! ……じゃ、までは別に入れる必要は無かったが、その素直さは好ましいぞ」

 

「ありがとうございます! 幼師(先生)!」

 

「うむうむ、そなたは新入りにしては中々に見所がある。事を始めるにあたっては早いのに越した事はなかろう。我ら(幼女)は子供として軽んじられるのではない。決意した時にはもう、既に他の女共よりも数歩先を行っておるのじゃ、あどばんてーじというやつじゃな」

 

 教室に、教師、ならば当然の如く生徒もいる。熱く訓育している武則天の前には先程元気良く復唱したゲルダを始めとして、実年齢&外見年齢が十前後の少女達がまばらに席についている。

 

「どうしたのよ、イリヤ急に頭を抱えて」

 

「さっきの言葉を聞いた時、変な光景がフラッシュバックして、風雲城……バーサーカー()……うぅっ」

 

 穂群原学園小等部の制服に身を包んでいる二人の五年生、イリヤスフィール、クロエ。

 加えて、ふむふむと真面目にノートを取っているジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。今日はゲルダを加えて、4人の生徒が授業を受けていた。

 

 バニヤンは北欧異聞帯をマインクラフト中にて欠席。

 

「何を無駄口叩いておるのか! 妾よりも早くこのかるであに参じておきながら、未だに『小女学』を卒業出来ない不良生徒共が!」

 

「せんせーい、イリヤはともかく私が未だに補習で、美遊が先に卒業出来たのが納得出来ませ──ん」

 

「私はともかくってひどくない!?」

 

 一応は教育機関を模している以上、この『小女学』にも卒業制度はある。それは従来の一定期間を修学したら終わりというものではなく、生徒達の能力が()師である武則天が認定する基準に達した段階で卒業を認めるというもの。認められなければ、ずっと在学生のまま。何の能力はもはや言うまでも無いだろう。

 

 ちなみに卒業生一覧は──。

 

 第一懐妊を見事勝ち取ったナーサリーライムことアリス。

 最近、やけに母性が出て来た気がするジャック・ザ・リッパー。

 異聞帯攻略におけるMVPアビゲイル。

 イリヤには手を出さないで──勝てなかったよ……美遊・エーデルフェルト。

 

 ジャンヌ・リリィは卒業認定を受けているが、本人が自主的にここに学びに来ている模様。さすがは幼き邪ンヌとも言える。マジ勤勉。

 

 それと武則天がここに入学させる基準が独自にある。

 アナを含めたゴルゴン姉妹やエレナに清姫も外見は幼いが精神的に成熟している面もあるので却下。似たような条件で鬼っ娘二人も却下。つまり、外見と精神性が共に幼い事が条件。

 

「私のキステクにマスターってば、いつもメロメロだしぃ?」

 

「ふはははははははッ!!」

 

「大爆笑!?」

 

「当たり前じゃ! 最初の逢瀬の時にその調子で挑んで呼吸困難になるまで口内を蹂躙され、失禁したというのによくもまぁ、そんな口が叩けたものよ! 妾の腹筋大崩壊!」

 

「いやぁっ──!! 何で知ってるのよぉ!? イリヤですら知らないのにぃ!!」

 

「教え子の経歴をおさえておくのは師として当然であろう」

 

「クロ……」

 

「イリヤにそんな(憐れみの)目で見られる筋合いは無いわ! それに私知ってるわよ! あなただってマスターとお風呂で──」

 

「にゃあああああああああっ!! やめてぇぇぇぇぇええ!!」

 

 いつも頑張っているマスターを労わる為にどうしようか悩んでいた所を、マジカルルビーにそそのかされてその意味も知らずにマットとローション片手に浴室に突入してしまったというイリヤの恥部はまた別の話。

 

「醜いのぉ。ゲルダよ、この二人は反面教師として見ておくがいい。大人の体で妖艶さを宿すのは当たり前。だが真の(幼女)は幼い体で大人の色気を醸し出すものじゃ、武器は一つより二つ。人妻より幼妻。妾達に必要なもの、即ちあだるてぃじゃ」

 

「あだるてぃ」

 

 素直なゲルダが再び復唱する。つまるところ、この『小女学』の最終目的は幼女としてただ愛でられるのではなく、時にリードし、奉仕する大人の色気を身に付ける事。最初から最後までマスターに犯られっぱなしである絶賛争い中の二名にはまだ卒業証書を授与は出来ない。その点、武則天はゲルダの隠れたポテンシャルを見抜いていた。

 

「はいというわけでここで雌餓鬼(クロエ)に問題である!」

 

「あだ名、酷すぎないっ!?」

 

「そなたの口淫によってマスターの肉棒からたっぷりと精液が吐き出されました。次にそなたがすべき行動は?」

 

「何よ、そのサービス問題、簡単過ぎるわ……。答えは全部、飲み込んであげて、ご馳走様♡でしょ?」

 

「はい雑魚。一生、マスターにわからせられてしまえ」

 

「ねぇ、イリヤ。私ちょっと泣きそう」

 

「ならば白幼聖者(ジャンヌ)、卒業生の見本を見せてやるがよい」

 

今まで真面目にノートをとり続けていたジャンヌ・リリィが元気よく立ち上がる。

 

「はい! 答えは飲み込む前に口をくぱぁとして吐き出させた精液を見せ付けるです! 理由は幼い私達の口を男の欲望で汚した実感を視覚効果をもってより生々しく抱いてもらい、マスター(トナカイ)さんに興奮と背徳感を覚えてもらう為です!」

 

「満点じゃ!! 後で花丸印の聖心邮票(スタンプ)を授けてしんぜよう!」

 

「わぁ──い、やったぁ!」

 

「リリィお姉さん、凄いわ! あたしも見習って、頑張らないと」

 

 正しい答えを導き出した生徒を褒め称える教師、それに喜びを露わにする生徒。そしてその姿を見て次こそはと奮起する他生徒。正しい、教育の現場がそこにはあった。

 

「ガワだけ見ると、微笑ましいわね」

 

「教育内容がアレ過ぎるもん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




《ゲルダの処女膜が貫通した頃~~カルデア、マスターのマイルームにて》




「マーリン、シスベシ……フォウ……」

『人生ゲーム メイガスドリーム』は終盤へと差し掛かっていた。フォウは聖杯戦争エリアで召喚したキャスターが女漁りをしている間に襲撃され、死亡(脱落)
 マシュはYouTuberで稼いだ資金を元手に人材派遣会社フィニスカルデアを成立。年収10億の敏腕女社長となった。

「フ、フフ……資金も魔術の研究も順風満帆……。間違いなく勝ち組と言えるのに、何でしょう、この虚しさは。結婚マスに止まらなかっただけたというのに、私の肩に重くのしかかる敗北感はっ……!」

「魔術刻印は一子相伝なのだから、他の4人を別の魔術師の家に養子に出してしまえば、ゴール出来る(根源に至る)確率は抜群に上がるのでしょう?」

「却下だ。俺は自分の子を捨てるつもりは無い。君が何と言おうともあの子達は俺が育てる」

「だ──か──らっ! ゲームの話だってあなたが言ったのでしょうがぁ!」

「自分の子供をゲーム感覚で育てるというのか……。いつから、君はそんな冷たい女になってしまったんだ。やはりクリプターとは分かり合えないのかッ……クっ!」

「えぇそうね! 私はクリプターだったわね! どうしてこんなに真剣にあなた達カルデアとボードゲームで白熱しているのか理解出来ないわ! 本当に今更過ぎるけど!」


 結婚マスで結ばれたカルデアのマスター&オフェリアペアはその後、子作りマスに何度も止まり、5人の子宝に恵まれた。さすがのマシュも一人行き遅れルートを邁進している中だったので心が若干荒み、ゲーム途中でオフェリアに対し、「先輩に色目つかわないでドスケベ淫乱必殺魔眼」と吐き捨てた。オフェリアは泣きそうになった。今の会話も聞きようによっては子供の教育方針で対立する夫婦のようでもあったので特にアリスに先を越されたマシュにとっては若干地雷とも言える。

「ふぅ……ふぅ……1、2、3、4、5、6、7──ってこれ、もしかしてゴールかしら?」

 結局、子供の教育は全て夫の方に任せたプレイヤー:オフェリアがゴール(根源)へと到達。黒くて大きい丸いマスに書かれた文字を読み始めた。

【Congratulation! Congratulation! あなたは全ての魔術師が目指すべき到達点──根源間近へと辿り着きました。あなたには二つの選択肢があります。今の幸せな生活を全て捨てて、根源を取るかあるいは根源を諦めて、家族と暖かな家庭を築くか。さぁ、どちらを選びますか?】

 Yes(根源) or No(家族)と別れた矢印の先に文字が何らかの魔術で隠されているであろうマスがそれぞれあった。まさにこれは究極の二択。魔術師としてなら迷うことなくYesへ。だが、今まで波乱万丈な人生を歩んできたプレイヤーにとってきっと残った価値観は根源以外にもある筈……。そんな心揺さぶる訴えを最後の最後に投げかけてきたのだ。

「いや普通にYes(根源)しかないじゃない。だってそれが目的のゲームでしょ?」

 オフェリア・ファムルソローネはドライだった。迷うことなくコマをYes(根源)と書かれた先のマスへと進ませた。

「フフ、これで私の勝ちということになるのよね………………ん? また何か書いてるわね、祝福のメッセージかしら?」


【あ―はいはい、根源へのゴールオメデトウゴザイマス。あなたはその後、抑止力に抹殺されました。魔術師の本懐を果たす為に愛するパートナーと子供も捨てた先に行き着いた結末がこれですよ、満足ですか? 家庭を犠牲にして食う根源はうまいですか? え―、はい、ゲームクリアですよ。別にあなたは悪くありません。そういう趣旨ですからねコレ。こんぐらちゅれーしょん……こんぐらちゅれーしょん……そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな】


「何でそこまで言われなきゃいけないのよ!」

 真の最後のコマに浮かび上がったメッセージでオフェリアの堪忍袋の緒が切れた。実は微笑ましくも一番でクリア出来た事に多少の喜びもあったのだが、その達成感も台無しにされ、遂にはボードゲームを怒りのあまりひっくり返した。やっぱり(ファック)ゲーだった。

「あっ、ちなみに最後の選択は俺が勝手に付け加えた設定だよ。ゲームとはいえ、与えられたレールの上を漠然と走るのはどうかと思ってね」

「やっぱり私、あなたのこと嫌いよっ!」

 与えられたレール云々についてはまぁ、色々あったオフェリアも賛成だが、それはそれ。

「そう? 俺は結構、オフェリアさんのこと好きだけど」

「んっ、ぐっ……! あなたはマシュの前でまたそういうことをッ……」

 一切の澱みも迷いも無く、当たり前のようにそんな台詞を吐くマスター。そういうところだぞ。
 ナポレオンの求婚さえ、ただの戯言と切り捨てた鈍感な彼女の頬が上気してしまう程に真っ直ぐで強烈な言葉だった。気圧されて、オフェリアは視線を逸らした。

 頬の熱さが怒りか、または別の感情から来るのか、今のオフェリアにはまだ分からなかった。



 後に偶々、その場面を目撃していた蒼玉の魔法少女は「まるでありし日の自分を見ているようです」と遠い目で語った。











エロ編(北欧)はまだ続くんじゃ。次回は三姉妹。


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