※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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感想、評価、誤字報告、いつも本当にありがとうございます。仕事から帰って来て、ポチポチワルキューレの城と宝物庫を周回してそのまま寝落ちする毎日ですが、頑張ってます(小説書け)。




カルデアコレクションにて、ワルキューレ、スカサハ・スカディ更新。











最近、この作品がエロ小説だという事を忘れかけている気がするので(初心に帰る)。










ビーストウォーズ⑥(セレニケ編)

 白のアサシン、刑部姫の宝具『三白城の性鬼深愛獣様』。第一層にて、ホムンクルス達が現代の娯楽を謳歌しているように、または白のルーラー、ジャンヌ・ダルクが教室プレイに胸を膨らませているように、内部の空間においてはある程度の自由が許されている巨大城型宝具。

 

 この宝具の特筆すべき所は頑強さ以外にも、内部の空間処理において非常識な融通が利くという点。

 

 城主である刑部姫次第ではプライベートな私的空間のみで構成される『三白城:表面』と。

 対敵が侵入してきた時、あまりだらけきった姿を見せたくない時になるシリアス空間、『三白城:裏面』が存在する。

 

 表面の状態で城内に入った者は裏面にいる者達に干渉は出来ない。

 同様に裏面の状態で入った者も表面にいる者達に干渉は出来ない。

 

 

「あ――、これはヤバいよねぇ……もっと死ぬ気で令呪に抵抗しとけば良かったかな――……」

 

 つまり、こうして暴走したセレニケによって三白城の最上階に招かれた黒のライダー主従には目には表面にある刑部姫のオタク部屋など存在せず、木目の床と屋根を支える為の木の柱が周囲に建てられている殺風景な光景しか無かった。

 

 ある意味、この無味無臭な空間こそが白の陣営のラスボスが居座る場所として相応しいのかもしれないが。

 部屋の奥の玉座にて、足を組み、先程からこちらを見たまま微動だにしない白のビーストを前にアストルフォは現実逃避をしたくなった。

 

 どうしてこうなってしまったのだろう――と。

 

 

『えっ、ちょ、マスター本気!?赤と黒の陣営で足並み揃えてから突撃するって話だったんじゃん!そもそもマスター達は危険だから城で待機だって!』

 

『無理よ!待った!!私にしてはもう何時間も待ったわ!!もうこれ以上、焦らされるなんて無理!マスターはお留守番?冗談じゃないわ!!あの人のご尊顔を見た時から、股からこみ上げそうになる熱情を抑えるのにどれだけ我慢したと思ってるの?聖杯戦争とか、世界が滅びるとか、そんなのはどうでもいいの!!私は、私は、あの人に会いたいの!会いたいの!会いたくて会いたくてアソコが震えているの!』

 

『うへ――。何、あのビーストくんとやら、魅了の魔術でもかけてたのかい?うぅむ、けどそれにしてはフィオレとかバーサーカーとかは特に何ともないし、ピンポイントでボクのマスターだけを狙い撃ちしたのなら、ちょっと趣味が悪過ぎるとしか言えないよ……』

 

『ライダー、ヒポグリフを出しなさい。今からあの人のいる城まで飛んでくわよ』

 

『へ?いやいやいやいやいや、冗談でしょ?さすがに理性が蒸発しているボクでもそんな命令を受け入れるワケ――』

 

『令呪を以て命ずる――』

 

『嘘でしょ――!?』

 

 

 で結果、このザマ。

 

 ヒポグリフに乗って、飛んでいる最中に突如として目の前に開いた形容し難い穴に飲み込まれたと思ったら、この部屋にいた。

 

(ボクってばマスター運、悪過ぎやしないかな?)

 

 召喚されてから、自身のマスターであるセレニケにしてもらった事と言えば、ただただペロペロされていたぐらい。コイツは聖杯戦争を真面目に戦う気があるのだろうかと、あのアストルフォですら疑問符を浮かべてしまう程。

 

 しかも、アストルフォに令呪を使ってまでこの城に特攻された張本人はどうしているかというと。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、やべぇ、生ビースト様、やべぇ、無理無理無理、尊みがやばい、心の準備が出来てないわ……ってか上半身裸って!駄目駄目、そんなの見せちゃ駄目よ!!はぁ、はぁ、はぁ、私で隠さなきゃ……!」

 

 部屋の隅にある柱の影でモジモジしながら、桃色電波を垂れ流していた。

 恋する恥ずかしがりやの乙女のような振る舞いは漏れ出ている言葉で相殺というよりもマイナス方向に振り切っている。

 

(アレは何をしてるんだろう)

 

 アストルフォは一回、あの馬鹿(セレニケ)をぶん殴りたくなった。

 

(まぁ、仕方ないっか……!いきなり、ボスの前までショートカット出来たと、ポジティブに考えよう!)

 

「それで、あまり敵意は感じなかったから、ここまで連れて来たけど、一体何のようかな?」

 

 だがそれでも英霊。弱小サーヴァントと言われようともシャルルマーニュ十二勇士が一人である騎士は高らかに槍を構える。

 国ではなく、世界を滅ぼし得る危機に立ちむかった経験など無きに等しいが、この程度のピンチなど乗り越えて来たと彼?は虚勢を張って笑う。

 

「ふふ、当然……!君を倒し、奪われた聖杯を取り返して、この聖杯戦争を正常な物に戻す為さ!!ボクを弱小サーヴァントと侮って、ここに誘い込んだのが運のツキだよ!」

 

 目の前にいる男と自分のスペック差などとうに理解している。

 例え、自分が数百体いても敵わないだろう圧倒的な戦力差。だが、それで恐れをなして逃げるぐらいなら、彼は最初から英霊などやっていない。それにどうせこの白のビーストも逃がしてくれないだろう、ならばせめて一矢報いてやろうと、アストルフォは全身に力を込める。

 

「座したまま、動くつもりがないというのなら、それでもいいさ!我が名はシャルルマーニュ十二勇士が一人、アストルフォ!!世界を滅ぼすビースト、何のその!!その玉座ごと、貫いてくれる!!」

 

 宝具『この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)』展開。英霊としての地力は低くとも、アストルフォの真価は豊富な宝具と意表を突く斬新な効果。

 

 勇ましく突撃すると見せかけて、白のビーストの背後に次元跳躍したアストルフォの槍先はその肉体を貫く――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほへぇ――!!」

 

 ことはなく。音を置き去りにした『白式官能(白触手プレイ)』に絡め取られてしまった男の娘はやっぱり、ビーストには勝てなかったよ……。とあられもない格好で可愛らしい馬上槍から白濁ミルクをピュッピュッしていた。

 

「あっ、あっ、あっ……ほへ、んへぇぇ、あっ、あぁぁっ……ひ、ひぃっ……にゃ、にゃんでボクのアソコ、こんなちっちゃくなってぇ……あ、あ、や、やめぇ……それでボクのアソコをこれ以上、シコシコしないでぇぇぇっ……!!」

 

 男の娘系サーヴァントをメス化させる事に定評のある白のビーストのセクハラ術。触手によって宙に浮かされたアストルフォは服を裂かれ、その肢体を惜しげもなく披露し、痙攣させ、敵の首魁の前でその痴態を見せ付けていた。

 

 そして、自身のサーヴァントがヤられてしまったにも関わらず、慌てる事なく、夢遊病患者のようにフラフラと白のビーストに近づく女がいた。

 

 セレニケの瞳には白触手によって蕩かされるアストルフォと白のビーストの二人が映っていた。この人類悪を知る前の彼女なら、今のアストルフォの惨状を見て、オーガズムを3回ぐらいは感じてしまいそうだが、今の熱に浮かされた彼女にあったのは羨ましさだけ。

 

 歪んだ形であれ、白のビーストと交わっている自身のサーヴァントを見て、羨望を感じた彼女はやっと彼の前に姿を見せた。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」

 

 さらに荒くなる呼吸。むず痒くなり、切なくなったアソコを掻きむしりたくなってる気持ちを必死に抑えて、セレニケは親愛の獣と相対した。

 

「結局、君は一体全体何をしにきたの?」

 

 宝具で黒のライダーを犯し続けている白のビーストは玉座から動く事なく、「う――ん、今の俺ってば凄く悪役っぽい!」と何故か心の中で自己賛美しながら、セレニケに問い掛けた。

 

「一目、貴方様を見た時から、感じてました――。あぁ、あぁ……親愛なる我が君……私に、私に――」

 

 セレニケ・アイスコル・ユグドミレニアは異常者である。外道である一般的な魔術師ですら眉を顰める程の破綻者である。

 

 ドS、シリアルキラー、少年愛者のハットトリックである彼女は黒赤両陣営に宣戦布告したあのビーストの姿から一体、何を見出したのか。

 

 それは精通すらしていない少年がエッチな本を見てしまったかのように。

 今まで品行方正に生きていた優等生が放蕩に好き勝手生きる味を知ってしまったかのように。

 

 自分が今まで知らなかった世界を、娯楽を初めて感じた時の衝撃は計り知れない物がある。

 

 黒魔術使いとして育ってきたセレニケは生贄である人間を虐げ、拷問し、殺戮して得られる悦楽を女としての部分で享受し、情欲を得ていた。

 

 彼女に真っ当な愛を教える者も、捧げる者も、誰一人としていなかった。だからこそ、彼女はここまで歪んでしまった。

 

 そこに『人類()』が顕れた。一目見た時から、彼女の肢体に雷撃のように痺れが奔った。黒の陣営の中で最も欲望に忠実に生きている彼女。

 

「愛を教えて下さい――」

 

 セレニケはあの時、あのモニターを見ていた両陣営の中で一番、鋭く感じていた。彼の起源を、理を、『親愛』の奥底に隠れたドロドロとした数多の愛を。自分に持ってない宝物を。誰も教えてくれなかった欲望を一番大きく持っている男が白馬の王子様のように駆けつけて来てくれたのだ。

 

「はは、ハハハ、はぁっ、はぁっ、はぁっ――」

 

 手にしたナイフで自身の服を裂き、その下の肌も切り裂き、血を流す。突拍子の無い自傷行為。

 

 だが、仕方がない。セレニケはまともな愛も恋も知らない。26歳、独身。シリアルキラーかつペロリストの彼女がまともな男女交際の始め方など知る筈も無く、意中の相手のアピールの仕方がよりにもよって、「自分は今まで、こうやって他者の傷で悦んできたから、それと同じ様に私も傷付けば、彼も悦んでくれる、私に注目してくれる」なんてイカれた思考から生まれたものなど、誰が想像出来るか。

 

「あ、あぁっ!い゛い゛ッ!は、はぁんぅっ……だめ、だめ……よろこんじゃ、駄目……そう、そうよ。私だって、苦しむ様で悦んでいたじゃない、だから私ももっと痛がらないと、苦しまないとッ!いぎぃぃぃ゛っっ!!」

 

 木製の鞭で太腿を叩く。呪術用の釘で手に平を突き刺す。もっと、残忍な嗜虐を!醜悪な傷を!彼が私に注目してくれるようにと、セレニケは狂信者のように自身の体に傷を増やしていく。いっそ、臓物も垂れ流した方がいいかと、ナイフを腹部に突き刺そうとした瞬間――。

 

 待ったをかけたかのように、彼女の四肢を白触手が捕らえ、そのまま座っている白のビーストの所まで引き寄せた。

 

「はぅ」

 

 先程までの狂喜に彩られた表情はどこに消えたのか、上半身裸の彼に抱きすくめられたセレニケの顔は初心な生娘のように真っ赤に染まった。

 

「あぅ、あぅ、あのあの私は……」

 

「俺の獣性にあてられてしまったのかな、可哀想に」

 

 向けられる憐憫の相。だがセレニケはそれどころじゃない、目の前に来るのだって一苦労だったのに、こんな息がかかる程、近くで肌が触れ合って、流れ出る血が彼の体に――。

 

「あ、あぁ、あぁっ!申し訳ございません……、わ、私の血が貴方様の体を汚して――」

 

「どうして隠すの?見てもらいたくて、自分でつけたんでしょ?ほら、もっと見せて、じゅるぅっ……」

 

「はひぃぃぃっ!!?」

 

 ここに来て、ヘタれてしまったのか恥ずかしさで傷を隠そうとするセレニケの手を無理矢理広げさせる。ボロボロになった衣服の下から滴る血に傷。まるで強姦されていた女のような有り様だった。

 

「愛そうか、イカそうか――」

 

 そして有無を言わさず、白のビーストはセレニケの傷に口を付け卑猥な音を立てて、血を吸い上げた。

 

「んんんぁあ゛あ゛あ゛っっ!!はっ、はぁっ……!すご、すごぉ……は、はぁっ!いきなり、こんなご褒美ぃぃぃっ!!あぁぁっ!!これだけでイッちゃああああぁっ!」

 

 吸血されたその瞬間、セレニケは5回達し、あまりの絶頂に尿を漏らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはぁっ……!だめ、だめ、だめぇっ……そんな所、吸わないでぇ……!飲まない、でぇっ!んひああぁっ!!」

 

 その中身はねじ曲がっていようとも、外見は大人の女性として整ったプロポーション。ズタボロになったユグドレミア一族の制服も脱がされ、聖杯戦争など関係無い一人の女として、セレニケは犯されていた。

 

 隠すものもなく、臀部をビーストの顔まで高く突き上げられた状態で抱えられていた。血を吸われた快感で今度は股から漏れ出てしまった小水を吸引されている。尿道口から響く官能、求めに求めた愛しき人が自分の汚物を飲んで下さっているという現実。

 

 セレニケは感涙していた。白のビーストの上で無様に犬のような姿で口淫されている彼女の股から今度は尿ではなく、愛液が止めどなくあく溢れ続けていた。そして、それも当然の如く、舐められ、吸われ、飲まれ続けている。

 

「んぉあああぁっ!はひぃっ!!あひぃっ!あっ、あっ!!あぁぁっ……!!すご、すごしゅぎぃ、しらにゃ、こんなの今まで知らなかっらぁっ!!誰もおひえてくれにゃかったぁぁっ……!!」

 

 淫らかつ入念な舌が彼女の女陰の中に入り込み、大洪水中の女の園を蹂躙する。尻を撫でられているだけで、もう達してしまいそうになっているセレニケは舌が蠢く度にエクスタシーへと導かれている。

 

 小水と愛液が混ざった淫液が彼の腹部に水たまりを作っている。

 舌を出し、喘ぎ続けるセレニケの恍惚とした顔は今まで他者を嬲って得ていたものとは別種の顔。全てを捧げるに足る超常的な存在が一挙手一投足、自分の体を愛してくれていると実感させてくれている。

 

 止まらない官能、押し寄せ続けてくる悦楽。

 

 自分が今まで得ていた性的興奮など、まるで児戯だとセレニケは痛感する。

 

「あぁ、あぁ。敵の前でこんな情けなくお漏らししちゃって、恥ずかしいと思わないの?」

 

「んひぃぃっ!!ごめんなさぁいぃ、ごめんなさぁいぃ!恥ずかしい女で、浅ましい女でごめんなさぁいぃ……!!んぉ、んおおぉあああっ!」

 

 蔑むような台詞で軽く尻を叩かれるだけで溢れる愛液が尋常じゃない量になる。

 そのサディスティックな振る舞いも今のセレニケにとっては甘美かつ暖かな刺激。ガクガクと震え続ける四肢で何とか気を失わないように堪える。

 

(最高よ、聖杯戦争……!こんな、こんな出会いをもたらしてくれるなんて……!参加して正解だったわ……!はははは、私はこれから彼にペロペロされるだけの女として生きる……!ふふ、見ているかしらメル友のAちゃん……!私は遂に女としての幸せを手に入れたわ!)

 

 聖杯戦争は別に出会いを求める婚活パーティーではないのだが……だがセレニケにとっては元々希薄だった一族の悲願とか、聖杯に対する想い等はとっくのとうに霧散している。こんなのをマスター枠の一人として呼び寄せたダーニックは今、どんな気持ちだろうか。

 

「んぉぉっ……!おっ、おっ……や、やめぇ、そんなそっちの穴はだめだって……んあおあぁぁっ!!お、おひりぃぃっ!!」

 

「あっ、あはぁっ……!ビーストさまぁっ……私も、私にも、慈悲をぉぉっ……お尻の穴でぇぇっ……んんおおおおおおぁっ!!」

 

 背後で白触手に菊門を弄られているアストルフォの嬌声をBGMに黒のライダー主従の淫蕩な宴はまだまだ続く。そして、それに釘付けになっている無垢なる者もいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 白のビーストに命を救われ、彼の自前の聖杯で真っ当な寿命を手に入れたホムンクルス、シロ。

 実は隠れて、この『三白城』最上階の裏面に付いてきてた彼は柱の影から、3人の交わりを目に焼き付けていた。

 

 生殖行為も知識としては知っている。刑部姫の同人誌で絵とはいえ、そういう営みも目にはした。だが、実際に、現実で目の当たりにするとこうも違うものなのか。

 

 いつも自分を気にかけて、優しくしてくれた兄様。

 

 彼の太陽のような笑みはシロの不安を掻き消してくれる。

 

 だが、今浮かんでいる笑みはそれとはかけ離れたもの。万物を蕩かしそうな蠱惑的な笑み。

 彼の体から伸びている白い魔手は未だ啼き続けている桃色の髪をした少年(?)の体の上を這い回っている。

 

 シロはそれを恐怖ではなく、羨望の瞳で眺めていた。

 

『白式官能』で犯されているアストルフォはシロと同タイプの体。だからこそ、シロはアストルフォに自身を重ねて、懸想し、股座へと手を伸ばしていた。

 

「あっ、ひっ、ひぅぅっ!もう、やめぇっ……アソコぉ、とれちゃぅっ……!!あ、あ、あぁっ!!」

 

 数多の触手でツンと勃った乳首はこねくり回され、雌男根は扱かれ、尻穴は穿られ続けている。普通の人間なら、恐れ慄くであろうアストルフォの痴態をシロは目を逸らす事なく、脳裏に刻む。

 

 もし、アソコにいるのが自分だったら、あんなにたくさんの兄様の手から愛を受け取ったら……。あぁ、駄目だ。矮小なる自分の頭じゃ、想像すら出来ない。だから、彼は犯されているアストルフォに自身を投影して、性器を握る。

 

 

(はぁ、はぁ、はぁ、知りたい、知りたい、知りたい、兄様の手を、兄様の体を、兄様の営みを、もっと、もっと、もっとッッ!!)

 

 シロは前屈みになり、雌となりかけたその表情で今度は白のビーストの方へと視線を傾けた。

 

 白手によって両手足を掴まれ、生まれたままの姿を曝け出しているセレニケ。

 赤ん坊のような屈辱的な姿を晒されても彼女の顔には怒りなど1ミリも湧いていない。

 

 操り人形のように持ち上げられなお、その瞳は玉座に座っている白のビーストの逸物に釘付けになっていた。

 

(兄様の肉棒……)

 

 刑部姫の部屋にあったカルデア寝物語なる書物に描かれていたブツも大層なクオリティだが、やはり本物には及ばない。天を目指すその肉の塔はセレニケの子宮すら超えて、貫いてしまう程の大きさに。遠目で眺めているシロが思わず唾を大量に飲み込んでしまうぐらいには太く、硬く、存在感を与えていた。

 

「美しいわ……。私の醜悪な穴に挿れるのが恐れ多いほどに……」

 

「醜悪?俺の事を想って、こんなに綺麗に濡らしている穴が?そんな酷い事を言う口はここかな――?」

 

「あ゛ひぃぃっ!!?あ!あ゛あ゛ぁぁっ!!勿体無き、お言葉ぁああああぁっ……!!」

 

 親指を除いた四本の指が妖しく蠢き、セレニケの蜜壺のナカを蹂躙する。えげつない水音がまた協奏曲を奏で、蜘蛛の巣に絡められた毒蛾は悶え続けていた。

 ビクビクと大きく開脚させられているそれは隠す事も、閉じる事も許されない。

 

 セレニケの胸も局部も彼女のイメージにはそぐわない程に綺麗な桃色の肉を彩っていた。

 

 徐々に降ろされていく彼女の躰。十分過ぎる程に濡れている女陰はいとも簡単に獣の肉棒を飲み込んだ。

 

「んぁお゛お゛お゛ああああぁあぁっ!!!」

 

 ミチミチと生々しい音に、遠吠えのような喘ぎ声。人類悪のペニスを挿入されたセレニケはあまりの暴力的な快楽に気をやり、そしてまたすぐに意識を覚醒させた。

 

 結合部から吹き出し続けている潮と愛液は彼女の肉体を構成する水分全てを脱水するかの如く勢い。

 

「ひぃぃああああぁっ!!あくぅぅっ!!んへぇぇあぁっ!!は、ひぃっ……!!あ、あ、あ、言葉が出てこないぃぃぃっ……!!これを表現する言葉がないのぉぉっ……!!」

 

 彼はセレニケの太腿に手に添え、優しく腰をシェイクする。セレニケの荒々しい乱れ方とギャップがある緩やかなストローク。だが、今の彼女にとってその優しさこそがクリティカルだった。

 

 セレニケは困惑する。肉棒そのものから与えられている快楽は人知を超えた獣のもの。

 だが、彼の腰の動き方は私を労わり、慈しみ、愛でてくれる愛溢れたもの。

 

 獣性と愛性がドロドロに混ざりあった白のビーストのセックスがセレニケの脳を焼き切る。

 一突きされる度に魔術回路が作り直され、生まれ変わっていくような感覚。

 

「んぁおぁっ!おぉっぁっ!!あぁぁぁんぅぅっ!!」

 

 恍惚とした顔で突かれ続ける。

 彼の動きによって自然と卑猥な啼き声が出る今の現状が幸せで仕方がない。まるで自分はこの人と出会う為に生まれた来たのではとさえ、思ってしまう。

 

 今になって、白のビーストの背後で白触手に全身を撫でまわされているアストルフォがセレニケの目に入った。

 

 こうして白のビーストに出会う事が出来たのも、黒のマスターとして、アストルフォを召喚したからだろう。セレニケは心から純粋な気持ちで感謝した。恋のキューピッドとして、ここに連れて来てくれてありがとうと。今までの歪んだ接し方も謝りたいぐらい程に胸が一杯になっていた。

 

「あへぇ、はぇぁぁっ……!あっ、はひぃっ!ああ、ははっ……お月さまがぁ、みへるぅっ……んぉあっ!」

 

 ただ、そんな感謝も謝罪も現在進行形でアヘりまくっているアストルフォにされた所でどうしようもないし、堪ったものではないだろう。

 

「そういえば、眼鏡のきれーなお姉さん。あなたの名前を教えてもらってもいいかな」

 

「なま、へ?……ぁっ、き、きいてくれるの?」

 

「だって、自分の子種を吐きだす相手の名前も知らないなんて、そんな礼儀知らずな真似はしたくないからね。それとも答えたくないかな?」

 

「セレニケェ!セレニケ・アイスコル・ユグドミレニアですぅ!セレニケとぉ……呼んで下さいぃぃっ……!貴方様の精子袋になる女の名前ですぅ……!あっ、ああっぁぁああぁっ……!!」

 

「そっか。じゃあ、いっぱい出してあげるよセレニケ」

 

「はひい゛い゛ぃぃぃっ!!」

 

 惚れた男に名前を呼ばれ、子を宿す部屋に欲望の塊を注がれる。愛しき人が自分の体に興奮を覚え、欲望の赴くままに蹂躙してくれる。あぁ、私は今まで何をしていたのだろうとセレニケは思い返す。自分好みの少年達を生贄として、捕まえ、痛み付け、凌辱し、嗜虐の涙を舐める。あんなもののどこに快感を感じていたのかと。いくらなんでも寂し過ぎる、あんなのは自慰と変わらない。

 

 普通の男女のように対面座位で交じり合うものにどうしてここまでの心地良さを感じているのか。ただ一つわかるとすれば、自分は愛されているということ。会って間もないのにいきなり目の前で体に傷を作り、悦に浸るヤバい女をこの男は何一つ嫌悪する事なく受け入れ、抱き締めてくれる。

 

「あふぅぅっ……あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!!おっぱいぃぃぁっ……すっちゃぁぁっ、んやぁっ!」

 

 揺れる乳房を抑え付けるように甘く噛まれる。コリコリとした感触を楽しむように動く白のビーストの唇の動きに全力で仰け反り、歓悦の涙を流す。自分の中にあるワケがないと思っていた母性さえ、湧いてしまいそうで。

 

「んぉぉおっ!おぁぁっ!おほぉおぉっっ……!!はむぅっっ、ちゅっ、ちゅぅぅっ……んじゅぷるぅぅっ……!」

 

 普通の人間ではまず出来ないプレイ。アストルフォを犯している魔手がセレニケの尻穴と口に伸び、その内部を穿り繰り回す。彼女はジュブジュブと涎を垂らし、その白手を口内で舐めまわす。穴という穴を好き放題にされてもなお、彼女の頭の中にあるのは屈辱ではなく、悦び。ドSだと思っていた自分が実はMだったのではと思ってしまうぐらいに体は良く反応している。

 

 彼に何をされても嬉しがってしまうぐらいに開発されている。もう、前の自分には戻れない。だが元から、戻るつもりも無かった。彼女はいついかなる時だって欲望に忠実に生きてきたのだから。

 

 そして、ラストスパートとして畳み掛けるように獣の滝が放出される。流れるおたまじゃくし一つ一つがセレニケの膣を開発しようと注がれ、子宮へと侵入する。

 

「んんんぶぅぅぅぅぅぅぅっ……!!!!」

 

 白手に口内を挿入された状態での射精中イキ。歓喜と快楽の暴力でセレニケの瞳は潤み蕩け、全身は面白いぐらいに痙攣していた。

 射精してもなお、動き続ける白のビーストのストローク、アナルも未だこねくり回されているセレニケは終わらない絶頂に再びを尿を漏らしていた。

 

 後ろにいるアストルフォの絶頂から放出された白濁液が祝福するホワイトシャワーのようにセレニケの淫奔な躰に降り注ぐ。

 

 女としての尊厳を損なってしまうぐらいに嬲られたセレニケはこの戦争に参加しているマスター達の中で一番幸せを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最低だ、俺って……」

 

 白のビーストとの狂淫の宴を最後まで見届けたシロは罪悪感と悶々とした気持ちで三白城の廊下を歩いていた。

 彼から逃げるようにその場を後にしたシロは自分がどこの階層にいるのかもわかっていなかった。

 

「うっ……早く、下着を変えないと」

 

 刑部姫に用意してもらった白のショートパンツの下に穿いてある下着……ボクサーパンツ内のドロッとした感触を持ったまま足を進めていた。

 

 そもそも今、穿いているのがその兄様のおさがりでもあるという事実がよりシロの興奮を煽っていた。

 

(はぁ、はぁ、はぁ……兄様の下半身を覆っていた物の中で俺の下半身が性的興奮を覚えて……それで、それで……こんなっ……あぁっ!)

 

 油断すると再び自慰に耽けてしまいそうになる体を自制する為に血を流す程、唇を噛み、痛みで欲望を抑え込む。刑部姫は色々と心配はしていたが、このホムンクルスはもう色々と手遅れだろう。諦めて。

 

「俺は……一体、兄様とどうなりたいんだ……?」

 

 ペタペタと膨らみの無い胸を触りながら、シロは自分自身に問い掛ける。

 今まで、彼を慕い、擦り寄ってきたが、それは助けられた事による恩義なのか、この好意は生まれた間もない自分へのヒヨコの如き、刷り込み効果によるものなのか。

 

 散々、欲望まみれな振る舞いをしておきながら、後一歩は踏み込めない。最後の一線は超えれない。そんな臆病な自分をシロは自嘲する。

 

 もし、先程のあの眼鏡の女性のように振り切れれば、どれだけ幸せなのだろうか。

 

「あぁ、うん。そうだな……俺は知りたいんだ。兄様の事を。あの人の過去も、想いも、趣味も、思考も、体も、見えている世界も。俺を外の世界に連れ出してくれた……俺が初めて見た『人間』にもっと触れて、もっと繋がり合いたいんだ……兄様の傍で、隣で」

 

「じゃあ、デートすればいいと思うわ」

 

「うわぁっ!?」

 

 突如として背後から声をかけられ、驚き、振り返るとそこには真っ白な肌に蝶が連結したような服の体を成していないナニかを着ている少女が空間に開いた穴から逆さまにぶら下がっていた。額にはこの世ならざる瞳がシロの事を見据えて――。

 

「あ、あれ?」

 

「どうかしたのかしら?」

 

 と思えば、いま目の前にいるのは可愛らしい黒のワンピースを着ている普通の肌色をした金髪の少女がキチンと二足で立っている。

 見間違いかと、シロは目を擦った。

 

「いや、何でもない……で君は?」

 

「ふふふ、自己紹介が遅れたわね。こんにちは!私の名前はアビゲイル!アビゲイル・ウィリアムズ!この聖杯戦争に白のキャスターとして参加しているわ。あなたのお兄様のサーヴァントでお嫁さんよ」

 

「そうか……。俺の名前は」

 

「シロ君でしょ、知ってるわ」

 

 見た目とそぐわない蠱惑的な笑みを浮かべて、アビゲイルは笑っていた。シロは名乗ったつもりなどなかったが、きっと兄様が教えてくれたのだろうと特に疑問には思わなかった。それよりも愛しい人が別の所で自分の名前を出している事に喜んでいた。

 

「シロは座長さんと、もっともっと深い関係になりたいのでしょう?」

 

「あぁ、それでさっき言っていたデート、とは?」

 

「シロはまだまだ子供、セイレムにいた私やラヴィニアみたいに外の事なんて全然知らない。なら、こんなお城に閉じこもっていないで、座長さんと一緒に外の世界を見るべきだと思うの!今は聖杯戦争中で遠出は出来ないけど、おめかしして、手を繋いで、食べさせ合いっこして、二人で同じ景色を見て、違う感想を語り合うの!とっても素敵な事だと思わない?」

 

「いい……。ハッ……!けど、その俺の性別は男だ……兄様に気味悪がられないか……?同性の域を超えたスキンシップは……」

 

「大丈夫よ、シロってば女の子に負けないぐらいに可愛らしいもの!性別なんて些末な問題でしょ?今のあなたなら()()()()()()()()()()()()()。まぁ、どっちで愛されたいかはあなたが決める事でしょうけど」

 

 ツンとアビゲイルはシロの心臓の部分を指で突く。恐らく白のビーストが授けた今のシロの体内に眠っている聖杯を指しているだろう。

 アビゲイルは赤髪の女装をした少年が淫猥な格好をしている薄い本を握らせて、シロの手を引く。

 

「不安がる必要は無いわ、デートのノウハウ、シロに合った男性に喜ばれる可愛らしい服、無知と無垢を生かしたベッドへの誘い方まで私がキチンとレクチャーしてあげる、経験豊富なお姉さんとしてね」

 

「あ、そのすまない。会ったばかりの俺に、そこまで気を遣ってくれて――」

 

 申し訳なさよりも兄様とのデートという餌が勝ったシロはやや困惑しながらも、アビゲイルの後を付いていく。

 彼の脳内にはいつも以上にキラキラしている白のビーストとの逢瀬がもう既に繰り広げているのかもしれない。

 

 「いいのよ、私も……特に座長さんは、あなたに大きな、大きな恩があるのだから」

 

 アビゲイルの小さな呟きはシロの耳に届く事は無かった。

 

 

 

 《赤黒陣営が三白城に攻め込むまで残り15時間》

 

 

 

 

 

 

 

 

 




《白の陣営》
白のマスター:白のビースト
白のセイバー:セイバーリリィ
白のアーチャー:アタランテ
白のランサー:哪吒
白のライダー:――――
白のキャスター:アビゲイル・ウィリアムズ
白のアサシン:刑部姫
白のバーサーカー:ペンテシレイア
白のルーラー:ジャンヌ・ダルク



黒のサーヴァント:残り5人(ライダー主従、アヘ顔触手ダブルピース堕ちの為)
赤のサーヴァント:残り5人






セレニケおばさん原作と同じく欲望の赴くまま好き放題して、幸せをゲット。とばっちりアストルフォ君、本当、可哀想。なんか、どんどん数減って、城に攻め込む前に全滅しそうなんですが。


後、最後アビゲイルが伏線っぽい事言ってましたが、これが明らかになるの当分先になるんで忘れてもらってもいいです。何か、伏線って使うとまともな作家気分を味わえる気がする(馬鹿)。


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