※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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———富・名声・力。
この世のすべてを手に入れた女、課金王ゴールド・リヨジャー
彼女の死に際に放った一言は、人々をガチャの沼へと駆り立てた。

「私の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世の全てをそこに置いてきた!」

マスター達はグランドマスターを目指し、夢を追い続ける。

世はまさに、大課金時代!




ドレイクマンション(フランシス・ドレイク)

「ありったけの石を~♪かき集め~♪」

 

探し物があっても聖晶石が無ければ見つからないこの世の無常さを嘆きつつも船に乗ってゆ~らゆら……快晴も快晴、今日はいい天気ですね。

眼前には無限に広がる青い海…海はいいね、荒んだ心も洗われていくさ。

サバ王に俺はなる!

 

「歌まで歌って随分ご機嫌じゃないか、マスター」

 

「海と船は男のロマンだし」

 

船首でドヤ顔をかましているとジョッキを片手にドレイクの姐さんが声をかけてきた。

まぁ、いうても今この船には二人しかいないんすけどね、こんな昼間から飲んどるとは自由でいいねー船長は

 

「その麦わら帽子もロマンってやつかい?」

 

「海賊といったらこれでしょ!どう?似合う?」

 

「いや、似合うけど、あんまり海賊らしくはないね、

どっちかというと釣り人?休みの日の海岸にいそうな」

 

あらそうですか。

とりあえずこの帽子はしまっちゃいましょうかー、海賊オーラがまだ足りなかったか……。

 

「うーん、右腕にサイコガンとかつければ良かったかな?キャプテン・テスラに頼もうかしら……」

 

「アンタの中の海賊像がどうなってんのか気になるけど……、外見なんか気にする必要ないさ、前にも言ったけどアンタは間違いなく海賊の素質がある。このアタシが断言してやるよ!」

 

豪快に笑いながら、肩に手をかけてくるドレイク船長。

OPPAIが顔に当たって苦しい……役得ではあるが。

 

「むぐぐ……っはぁ、ドレイクにそう言われると自信がつくよ」

 

「だってアンタ、カルデア(ウチ)財宝(女共)を根こそぎ奪って好き放題してるじゃないかい、十分悪党の才能はあるよっ!ははは!」

 

「ぐえっ、……それに関しては異議を申し立てたい」

 

「違うのかい?」

 

「合意は得ているのでセーフ!無理矢理じゃないもん!」

 

俺は皆を幸せにしたいだけなんだ!

とどこかで聞いたことあるような台詞を思い浮かべながらも自己弁護をする。

 

「だからこそだよ、数多の英霊共の心を掻っ攫ってんだ。くくっ、海賊としてその手腕は惚れ惚れするよマスター」

 

いや、愛されているのは非常に嬉しいし、男冥利につきますよ?

まぁ狙ってたわけじゃなく、好き勝手やってたらいつの間にかこうなってたみたいな?

うん……改めて考えてみても鬼畜外道ですわ

 

「それにアタシみたいなゲテモノにも手を出すんだからね、本当節操のないマスターだよ」

 

その言い草はよろしくないね。

 

「むっ……俺は好みにはうるさいから何にでも手を出すわけじゃないよ、ドレイクはいい女だし、ゲテモノなんかじゃないし、すごくおいしかったもん」

 

好きなものにしか手は出しませんよ、ただその手の範囲が他の人よりちょっとだけ広いだけで。

 

「ふ、ふ――ん……そうかい、そうかい……アンタがそう言うならそういう事にしておこうかね」

 

ほら、たまーにこうやって照れるのとかめっちゃかわいいやん。

 

「そらっ!無駄話をしている間に島が見えたよ!」

 

話をそらすように声を上げる船長の指先には確かに島が見えた。

 

「前も来たんだよね、あの島には?」

 

「あぁ、いかにもっていう廃墟とお宝の気配がプンプンしたんで入ってみたはいいものの、おかしな扉の前で途方に暮れちまってね。銃をぶっ放しても、大砲をぶっ放してもピクリともしないし、あげくの果てには……

いきなり『独り身には用はなし、自分が最も信頼できる男を連れてこい』だとなんだのワケわかんないこと抜かしてくる……ゆ、幽霊が出てくるわ…………」

 

幽霊の所で声が震えていたので少し気になった。

 

「もしかして怖くて逃げてきちゃった感じ?」

 

「………………」

 

「船長?」

 

「あぁ、そうだよ!悪いかい!?

ゴーストだろうが鉛玉が効くならビビるつもりはないさ!

けどね、あんの野郎……いくら撃ち込んでもすり抜けるわ、何をするわけでもなく、こっちをじっと見続けるわ……あぁっもうっ!今思い出しても気味が悪い!」

 

相変わらず、物理法則が効かない幽霊は苦手みたいっすね。

この間も呪〇とかDVDで見せたら「きゃぁぁぁっ!!」とか生娘みたいな悲鳴あげてテレビが風穴だらけにされたしな……。

うん、今度レオニダス王と一緒にホラー映画視聴会でもやろうかな?

 

「それで今回は俺と二人でリベンジマッチというわけか」

 

「あぁ……どちらにせよ、あの扉は確かにアタシ一人では開かないだろうしね

決して一人だと行く気が起きないわけじゃないよ、いいね?」

 

「イエス、マム」

 

そんなに凄まれるとはいしか言えないです。

やがて島に到着し、錨を下ろし、船を停泊させ、上陸していく。

 

二人で島の奥まで進んでいく。

彼女が言っていた廃墟とやらに着くまではまだ時間がかかりそうなので、もう少し雑談を挟もうか。

 

「ちなみにここに一人で来るのと、エリちゃんのお歌を聴くのどっちが嫌?」

 

ふと気になったので究極の2択ともいえるクエスチョンを投げかける。

 

「じ、地獄のような質問をするね、アンタ……」

 

こっちを振り向いた船長はウゲェーと心底イヤそうな顔をしながらも答えてくれた。

 

「……はぁ、それなら、まだこの島に来るのを選ぶよ……あの竜娘の歌は……いや、アタシはあれを歌とは認めない、認めたら歌そのものの冒涜だからね。

アタシも生前、そりゃあ色んな冒険をしたから大変な目にも当然あってきたさ……けどあいつの(咆哮)を聞いちまったらその全てが大したことないように感じちまったよ

あぁ、多分地獄を見るってのはああいう事を言うんだろうね……」

 

エリちゃん涙目間違い無しの辛辣すぎる評価。

遠い目をして初めてエリちゃんの歌を聞いたことを想い返すドレイク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あら、あなたが最近この事務所(カルデア)に入ってきたアイドル?』

 

『おかしな言い方をするねぇ、あんた……。

生憎アイドルなんて柄じゃないよ、まぁここ(カルデア)ではあんたの後輩にあたるだろうけどね。しっかし、ここは何でもあるねー、随分と豪勢な舞台じゃないか』

 

『ふふんっ、LIVE会場ってやつよ、子イヌったらカルデアは楽しみが少ないからってここにいる職員共と一緒に娯楽施設つくっちゃうんだから。

今あるものに満足しない、自分のやりたい事に手を伸ばし続けるマスターの姿勢はやっぱりいいいわね。

私も負けてられないから宇宙一のアイドル目指して歌の練習をしてるわけだしっ』

 

『へー、あんた歌えるクチかい。

いいねぇ、なら一曲披露してもらってもいいかい?』

 

『ファンに請われちゃ、仕方ないわね!

いいわ!秘蔵の一曲を披露してあげる!

聴きなさい!!《お願い!死んでレラ》』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリちゃんからの応答で大至急駆けつけてみれば、泡を吹いて気絶しているドレイク船長とワンワン泣いているエリちゃんの姿というカオスっぷり。

 

『……ぐすっ、プロデューサー!!私やっぱり駄目よ!まるで成長してないわ!

やっぱり、あなたが前に言った通り私の歌は生命への冒涜だったわ!』

 

『エリちゃんっ……!』

 

『あなたに死んじゃうかってぐらいボロクソ言われて、とても特訓したわ!自信もあった!

けど…………その結果がこのザマよ!やっぱり私にアイドルなんて向いてないんだわ!

あぁっ!……アイドルとして大成できない私は地上の光が一切届かない暗い地下牢で閉じ込められて、子イヌに性的に虐められ続ける生活を一生送り続けるんだわっ!何て可哀想なエリザ!』

 

『そこで俺が出てくる事に関しては小一時間問い詰めたいが、それは後にしよう。

エリちゃん、君の歌を聞いたドレイク船長はどうなった?』

 

『……うぅっ、だから、あまりの音痴っぷりに気絶したんでしょ?』

 

『そう!歌にはうるさく、感受性の高いドレイクが君の歌を聞いて()()()()()()()()()()()

自信を持て!エリザ!君は確かに成長しているんだ!』

 

『私……うまくなってるの……?』

 

『あぁ!小さな一歩だが君は前に進んでいるんだ!そして今日、ここの経験を糧に君はまた成長できる!

失敗を恐れるな!エリザ!失敗は恥ではない!それで歩みを止めてしまうことが恥なんだ!

君にも見えるだろう?あのアイドルの星が!』

 

『えぇ、えぇっ!私にも見えるわっプロデューサー!』

 

『エリちゃん!!』ギュッ!

 

『プロデューサー!!』ギュッ!

 

おお、なんと美しい……。

抱き合うプロデューサーとアイドルの二人には言葉に出さなくても通じ合える確かな絆があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー、アタシがぶっ倒れている横でそんな事してたのかい」

 

俺も良きメモリアルを想い返しているとドレイクの痛い視線が突き刺さる。

 

「いやほら、エリちゃんああ見えて繊細だからさフォローは大事よ。

それに上達してるのは事実だし」

 

「あれでかい!?」

 

「うん、全盛期(意味深)のエリちゃんならドレイク船長がバンッスウゥ……してもおかしくなかったからね」

 

召喚したのに仲間のお歌で座にカムバック!は笑えないじゃん?

 

「俄かには信じがたいけどねぇ……ん?まさかアンタ、あの音痴娘の特訓に今まで付き合ってきたのかい?」

 

今までというよりは現在進行形ですな。

 

「だって聞いてあげないと何が悪いかわからないじゃん?」

 

彼女の何が不幸って、あまりに下手糞過ぎて聴いてくれる人がいなかった点だと思う。

指摘してくれる人もアドバイスしてくれる人もいないんだから上達のしようがないでしょうよ。

 

「その一点だけでもマスターを一生尊敬できるよアタシは」

 

自分、プロデューサーですから。

もっと褒めてもいいのよ?

 

 

とまぁ、雑談を挟みつつ、森を抜けるとドレイクの言っていた通り確かに廃墟があった。

廃墟っていうにはそこまでボロボロって感じじゃなさそうだけど……いわくつきの屋敷って表現がしっくりくるな。

 

「さ、てと、前回は遅れを取ったが今回のアタシは一味違うよ!さぁ、行くよ!マスター!」

 

「俺が先でいいの?」

 

さっきまでは先導していたのにいつの間にか俺の背後にいるドレイクに声をかける。

本当に一味違ってる?大丈夫?前回の焼き直しにならない?

 

「…………こほん、さぁっ!いくよ!マスター!」

 

仕切り直して屋敷へ入っていくゴーストタイプが弱点な船長さん、腰が引けてまっせ

本当に大丈夫でござるかぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷の中へ入り、ドレイクが言っていた前回ビクともしなかった扉の前に到着。

その横には存在感が希薄な人影が……ってかモノホンの幽霊じゃないっすか。

 

『どウヤら、今度は一人で来ナカッタようだな』

 

「ヒッ……はっ!最初っから出てくるってわかってりゃあビビる必要も無いさね……ほれっ!さっさと扉を開けてもらおうかい!

どんな嵐だろうとアタシの航海は止めらんないよ!矢でも鉄砲でも何でも持ってきな!」

 

実に勇ましく、漢らしい啖呵の切り方、惚れ惚れするよ全く。

 

……俺の腕を死ぬ程、抱き締めてなければ、もう少し格好はついたのにね。

本日の2度目のOPPAI、すごく……柔らかいです。

 

『いイダロう……ならばこの扉の先を進ムガイイ、さすれば汝らが求める物が手に入ルダロウ……汝らに祝福アレ』

 

言いたい事は言ったのかそのまま消えた幽霊さん、格好的には裕福そうだったんでもしかするとここの主だったりね。

 

「扉は開いているね……よっし!!それじゃあ進むかい!」

 

お化けさんが消えた途端に息を吹き返したかのように元気になるね君は、まぁ、いつの調子に戻ったようで何より。

 

「……大丈夫?怖くない…?お化けなんかいないーさって歌ってあげるかい?」

 

「……子供(ガキ)じゃないんだから、いらないよ!」

 

さいですか。

 

とりあえず、開いた扉を抜けると長ーい……いかにもっていう廊下と立て札が一つ。

 

「立て札には何て書いてるの?」

 

「‘この廊下を抜けて、次の扉に行くまで恋人繋ぎで進まなければならない、一度でも手を離せば宝は二度と手に入らないものと知れ‘だとよ、何だいこりゃあ?」

 

「……ふむ、さっきの幽霊さんの言う事を聞いたら扉も開いたわけだし、ここは言う事を聞くのが吉だと俺は思うけど、そっちはどう?」

 

「あー、あの腐れ野郎の言う事を聞くのは心底気に食わないけど、私も同意だよ」

 

「根拠は?」

 

「海賊の勘」

 

それなら、OKだ。

彼女の左手を取り、指を絡める。

 

「これが恋人繋ぎって奴かい」

 

興味深そうに俺の指をニギニギするドレイク。

ただ手を繋ぐより幾ばくか照れるもんだけどねこれ。

 

「‘手を離せば‘って言ってんだから要するに離させるようなトラップがこの先わんさかあるって事だろ?

転がる鉄球か、迫りくる天井か、落とし穴か、壁から無数の棘か……わっかりやすいねぇ、上等だよ、アタシ達の相性ってやつを見せつけてやろうじゃないか!」

 

意気揚々と俺の手を引き、進んでいく……やだかっこいい……!

うん、トラップっていう点だけは俺も同意かにゃー。

けど、多分――

 

『…………アアァ』

 

「なんか、言ったかい?」

 

「何も言ってないよ、どうかした」

 

「いや、声が聞こえ」

 

『『『アアアァァァァッァァァッァアァアッァァァアァァァァッッ!!』』』

 

「ひゃああああぁぁぁっぁっ!!!??」

 

――――――ドンッ!ドンッ!ドドンッ!!

 

壁をすり抜けて出てきた無数の幽霊に悲鳴を上げながらも脊髄反射ばりに銃を正確に連射するドレイクはさすがというべきだろうが。

鉛玉は一切効果が無いみたいだけどネ!

 

「あぁ!クソッ!何で!何で当たらないのさぁ!」

 

『『『アアァァァウウウゥウウァゥアウァイゥアァゥァウ!!!』』』

 

「ひうっっ……!死んでからも人様に迷惑かけんじゃないよ!何様だい!アンタらは!クソ!

ああもうっ!来るなっ……来るな!!こっちに来るんじゃないよ!!」

 

迫りくる亡者にトリガーハッピーなドレイクちゃん…こんな狭い所で撃ち続けると跳弾が怖いのでそろそろ止めるかな。

 

「落ち着いてドレイク、こっちから触れられないなら多分あっちからも触れられないだろうし……放っておいても大して害は無いと思うよ」

 

「害は!今!アタシにある!」

 

「気持ちはわかるがここはスルーしようよ、ちょっとしたお化け屋敷と思えばいいんだから」

 

「…………フぅ―――、ふぅ――……あぁ、わかった、頭は冷えたよ。

成程ね、アタシがこういう方面で弱いからこんなやり方で来てるわけね」

 

悲鳴も収まり、落ち着きを見せた彼女の姿を見て、さっきまで呻いていた幽霊達も大人しく引いていった。

一度驚かしたら、ちゃんと退散するって本当にお化け屋敷のスタッフさんみたいだね、いい仕事しましたよ、繋いでいる手からすんごい冷や汗かいてるし、めっちゃ震えてるもん。

この姐さんすごく可愛い。

 

「いいさ……驚かすしか脳が無いならビビッてもあいつら喜ばすだけみたいだしね。

特にこっちに触れられないなら無視すればいい話じゃないか、さっきは一度目だからビビッたけど、前もって出てくるってわかってればもう何されようが一切反応はしないよアタシは!」

 

デジャヴ&フラグ建築乙。

……?あぁ、俺が先に先導しろと。了解、了解。

 

さっきとは正反対に今度は俺が先に進む形で仄暗い廊下を二人で歩いていく。

 

「……ふぅ……マスターなんか歌でも歌って……」

 

『『『アアアアウウウウウウウァァッァッァァァァッァァァ!!!』』』

 

「にゃあああああああっっ!!??」

 

今度は床からいらっしゃいしたようですね、バリエーション豊富で何より。

 

「無理っ!もう無理っ!」

 

こんな所にいれるか!俺は先に行くぜ!といわんばかりに走り出しそうなドレイクの手を強く引き、彼女の顔を胸元で隠すように抱き締める。

 

「手、離しちゃったらお宝は手に入らないでしょ。

怖いなら見なければいいんだから、こうすれば安心じゃない?」

 

「むぐぅ……」

 

よっぽど悔しいのかキッと幽霊の方を睨み付けるが、やっぱり怖いんで俺の胸元に顔をうずめるドレイクさん。

今日の船長は小動物的な可愛さがあるでござる。めんこい、めんこい。

 

「……わかった、あんたに任せる」

 

手は当然、ギュッとしたままで彼女をハグしたまま進んでいく。

非常に歩きづらいがおっぱいの柔らかさが役得過ぎるので特に問題なし。

 

顔は完全に俺の体ガードされているので視界には入ってはいないものの。

幽霊の呻き声が聞こえる度に「ひぅっ!」とビクッとしてるので恐怖は未だに継続中の模様。

万力の如く手がガッツリ握られてるからね……折れそう。

 

「……アンタは何ともないのかい」

 

「そうだね、確かに雰囲気はガチだし、モノホンの幽霊が出てくるのは怖いけど。

こう隣で凄く怖がってる人がいると逆に冷静になる……みたいな?」

 

「……今回の事、誰にも言うんじゃないよ」

 

「もし言ったら?」

 

「鮫の餌にする」

 

「おー怖い、まぁ誰にも言うつもりはないから安心してよ」

 

脳内のメモリアルには一生保存しておくけど。

 

 

 

そんなこんなで出てくる出てくるお化けにビクつくドレイクちゃんをあやしながらも目的地と思われる扉の前まで到着

 

「着いたよ、船長」

 

「…………本当にもう出てこない?」

 

「もういないよ」

 

「本当に本当に?」

 

だから大丈夫だっちゅうの。

胸元を離し、彼女に扉を見せる、心底安心したようで深く息を吐いていた。

 

「はぁ―――……今日は醜態ばっかで厄日だよ全く、で?この扉もどうせ何かしないと開かないんだろ?」

 

「その通りでございます」

 

例によって扉の横には立て札があり、『互いの好きな所を5つ以上述べよ、さすればこの扉は開かれる』

 

「また妙ちきりんな条件つけやがって……さっきと比べれば全然楽でいいけどね。

じゃあ、アタシからいくよ」

 

自分から言う分には恥ずかしがるような性格でもないよね。

 

「アタシの働きにしっかりと報酬を支払ってくれる所、

何も考えてないように見えて、采配はキレキッレな所、

自分の欲望には素直でやりたい事をやってる所、

酒も最後まで付き合ってくれる所、

夜のアレがうまくて、すんげえ気持ちいい所……これでどうよ!」

 

ドヤ顔を見せつけられたので、俺もお返しとばかりに褒め返す。

 

「報酬以上の働きをいつもしてくれる所、

適当に見えて、実は視野が広く色々と考えてくれる所、

何にも囚われる事のない自由な性格な所、

酒で飲み過ぎた時、甘えて膝枕をせがんでくる所、

幽霊が苦手な女の子らしい所、

情事の時は普段想像できないようなあられもない姿を見せてくれる所、

最近、フリフリな下着をつけてくれる所、

実はヤる時はキスからしないと少し機嫌が悪くなる所、

可愛いのにそれを言ってもあんまり本気では受け止めてくれない所、

それを交わりながら囁きつづけると顔を真っ赤にして照れてくれる所、

あぁ、後、胸のさきっぽを……」

 

「お、おいっ!もういいから馬鹿マスター!もう扉開いたから!……そ、それ以上言わなくてもいいから!!」

 

ドアを開け、頬を染めながら乱暴に俺の手を引っ張っていくドレイク。

えぇ、まだまだ褒め足りない……ワシの褒め殺しは百八式まであるぞ!

 

 

 

 

 

扉の先はどうやら寝室のようだった。

廃墟とは思えない程、そこは綺麗で豪華だった……天蓋付きのタブルベッド、もしかするとここの屋敷には夫婦がいたのかもしれない。

 

ドレイクは部屋の奥にあった大きめの宝箱に目をつける。

 

「……やっとここまで辿り着いたよ、さて、と……うん?開かないし、鍵穴も見当たらないね」

 

ふと見るとその宝箱にも今までの扉と同じように魔術的か霊的な封印がかかっているように見えた。

多分、また変な条件をクリアしないといけないパターンじゃないのかこれ?

宝箱に刻まれた文字を読むと……。

 

 

『セックスをすればこの箱の中身を授けよう』

 

 

「直接的過ぎんだろっ!」

 

ストレスが爆発したのか宝箱に向かって発砲するがビクともするわけがなく……成程、だからこの寝室に置いてあったんだろうなー、気配りが利いてるねぇ。

 

「くそっ、中身手に入れたらマジで燃やしてろうかココ……」

 

悪態をついているが、おそらく彼女自身も宝を手に入れるには何をすればいいのかはっきりと理解している筈だ。

 

「どうするドレイク?ここで帰る?」

 

「ここまで来て、何の成果も無しに帰るとか間抜けすぎるよ……はぁ、ったく」

 

珍しく煮え切らない様子なので彼女の手を引き、ベッドまで連れていく。

 

「……ちょっと、マスター……」

 

「外野から言われたからとかそんな理由関係無しで俺は出来れば四六時中……あなたとグチョグチョになるまで交わりたいと思ってる程度にはドレイクに劣情を抱いてるよ。そしてそれでお宝が手に入るなら俺は乗ってもいいと思ってる」

 

「劣情ってアンタねぇ……」

 

「っていうか今さら恥ずかしがるような仲でも無いと思うけど、今日はどうしたのさ」

 

あっ(察し)

もしかして、さっきまで散々に恥ずかしい様子を見られたから調子狂ってるのかな?

 

「あぁっ、素面じゃなけりゃよかったのに……」

 

あなた船で散々飲んでたじゃないですかー、やだー。

ともかく、目線を逸らして照れてるドレイクがいつもと違い、新鮮で非常にキュートだった。

よっしゃ、肩を掴んで言いたい事は言ってやろうじゃないか。

 

「うん、なんか今日のドレイクはいつも以上に可愛い」

 

「……おちょくるんじゃないよ。

あぁ!わかった、わかったよ!さっさと服脱ぐからそんな眼で見るんじゃないよ!

……今日のアタシはとんだピエロだよ……ったく」

 

トンと俺の体を押し、いつものゴテゴテの海賊服を手早く脱いでいく船長。

俺も脱衣しながら、彼女の様子を伺うと既に下着だけの姿になっていた。

 

「俺があげた下着ちゃんと着てくれてるんだね」

 

ピンク色のフリフリなショーツとブラジャー

この間、これをつけてヤリたいですって言ったことを覚えてくれてたみたい。

 

「……もらったもんは使わないと意味ないだろ……あぁもうっ、ニヤニヤすんじゃないよ!」

 

これは失礼。

だって、あんなに普段勇ましいドレイクが服の下にはこんな下着着けてるんですもの、頬が緩むのもしょうがないでしょ。

 

「脱がないで、今日はそれは着けたままでお願いします」

 

「はぁ……しょうがないねぇ」

 

呆れたようにため息をつく彼女をベッドへ押し倒し、事を始めようとする。

 

「ほら……じっと見てないで早く始めておくれ」

 

横たわっている彼女は桃色のブラジャーを張らせる程の巨乳、ショーツをより際立たせるお尻と絶妙なプロポーション、

そして、紅潮した表情に思わず言葉が漏れる。

 

「可愛い、ドレイクさん……マジで可愛い、語彙力が不足してしまうほど可愛い、可愛い」

 

「うぐっ……傷がついた女の顔によくまぁ臆面もなくそんな事を……」

 

「冗談じゃないよ、それも全部含めて可愛いと本気で思ってるんだから」

 

愛おしそうに彼女の顔に斜めに刻まれた傷痕を指先で撫でる。

くすぐったいのか、身をよじるだけで抵抗はしないようだ。

 

「んっ、んぅ……………………あっ」

 

徐々に顔を近づけると、不意に漏れたドレイクの女の声が興奮をより掻き立てる。

 

さっきまで撫でていた傷跡を今度は舌で上から下へとゆっくり舐る、唾液で上書きするかのように。

 

「あっ、んっ……やっ、そんな所舐めて何が楽しいってんだい……んっ、ちゅ」

 

口を開いた隙にそのまま彼女と唇を交わす。

舌を挿し込むといつも通り自然な形で絡めあってくれる。

眼がほんの少しトロンとしてるあたり、ディープなキスは好きなんでしょうね。

 

「んぅ、じゅぅ……ちゅ……ちゅるぅ、んはぁ、あっ……ちゅ、じゅるぅ……じゅるるぅっ!」

 

ドレイクと舌と唇を喰らいあっていると、酒の香りと芳香な女の香りが混ざりあった独特な匂いがする。

 

あぁこの匂いがドレイクのものだ……この匂いがより情交に対する熱をあげてくれる。

 

「んぅ、ちゅっ……じゅるっ……んはぁ……んむぅ、ちゅっ、んんぅ、んっ……ちゅ……ちゅるぅ、んあっ!」

 

唾液が零れるのも気にする事なくキスをし続けたが二人の体の間で潰れているたわわな果実に手を出さないわけにもいかないので、ブラジャー越しから、手に収まり切らない巨乳を楽しむ。

 

「あぁっ、はっ……あん……あんたは本当におっぱいが好きだねぇ……やあぁっ!」

 

「好きな人のおっぱいは皆好きだよ」

 

我ながら最低な事を言っている気がするがドレイクは「素直でよろしい」と笑っているので問題は無かったようだ。

 

ブラジャーを完全に脱がすような事はしないで中心部分を露出させるようにずり下ろす。

 

綺麗に整った乳首と乳輪が出てきた、右胸は手で弄びながら、左胸の方には自己主張している先端を舌でつつく。

 

「んぅ!あぁっ!……先っぽばっかりぃ……やめぇ、あぁ……んん!……あああぁぁっ!」

 

胸を揉み込んでいくのもいいのだが彼女は乳首を責めると面白いぐらいに乱れてくれるのでいつも俺はここを徹底的に虐め抜いていた。

 

指先で何度も弾き。

 

「くふぅ!ふぅああ……!あぁっ……!んっ、はっ……あんぅっ!……ああぁ!」

 

口内で転がしながら、胸の形歪めてしまう程、強く吸い付く。

 

「あぁぁ!……だ、めぇ……いってぇ……あぁ、はぁっ……あん!またぁ……イ、クぅ!ふうぁあっ!!」

 

「んっ!?」

 

小さな絶頂を何度も味わっている彼女の反応を楽しんでいると興奮してガチガチのままドレイクの腹部に押し付けていた肉棒に快感が走った。

どうやらいつの間にか俺も責められていたらしい……。

 

まぁ、彼女がやられぱなっしでいるワケがないか。

こうなれば互いに好きな所を触り合いましょう。

 

「ああぁ、はぁ!……はぁ、ふふこんなにビクつかせてぇ……あん!……こ、これでどうだいぃ、はぁんぅ!」

 

感じながらも、パンパンになった陰嚢を丁寧に揉み込みながら、鈴口から出てきた先走りを擦り付けるように竿を強く扱いてくる。

 

「はぁ!あん!んぅ……そらぁ、きもち良いかいぃ……!あっ……んはあぁっ!」

 

これまで何度も交わってきたのでお互いの気持ち良い所は熟知している。

それでも聞いてくる彼女に俺は肯定を返す。

あなたに手コキされて気持ちよくないワケないじゃないですか。

 

「そ、うかぁ、はぁっ!あっ……ふぅ!おっぱいばっかりぃ……ひゃぁぁあっ!」

 

こっちは気持ち良いか聞く必要は無さそうですね。

すんごく蕩け切った顔してますし。

 

俺もそろそろ達しそうになりこのまま体にかけると思ったが……ギリギリの所で彼女の手が離れた。

 

あれ?と思わず自分も胸を責めるのを止めると、ドレイクが息を荒げながらも呟いた。

 

「……はぁ、一発目は……外じゃなくてぇ……ナカで、だしてぇ……」

 

足を開き、そう誘う彼女にNOと言える人がいるのなら俺は知りたい。

そのまま動きを返答として俺はお預けをくらった逸物の先端をショーツ越しに擦りつける。

 

「あぁ……やぁ……焦らすのかいぃ……あぁぁ……」

 

「いや俺も我慢がきかないので今日はしないよ」

 

せっかく俺があげた下着なのでずらして挿入する事にしましょう、脱がすのも何か寂しいじゃん?

 

露出した彼女のクレパスと割れ目からはむわっと雌の香りがして今かと待ちわびるようにヒクついていた。

 

これ以上待たせるのも可哀想なので、亀頭からそのまま雌孔へと挿し込んだ。

 

「くふああぁっ!!き、たぁぁ……!!」

 

彼女の歓喜の声を聴きながらも膣内を進んでいくというよりは肉棒が吸い込まれていると言った方が的確かもしれない、油断しているとこちらが先に果ててしまう可能性もあるので俺は腰のストロークを開始した。

 

「ああぁっ!はぁ!すごぃ!!……どんどんナカがぁ……きもちよくなってぇ……ああぁっ!あぁ!はぁっ、やああぁっ!」

 

ベッドのシーツをクシャクシャにしながら悶える彼女の両手を廊下を歩いた時と同じ恋人繋ぎで掴む。

 

「んあっっ!……やぁっ……!もっとぉ、もっとぉっ……!はぁぁんぅっ!ああ!ああぅぁぁっ……!!」

 

ギュッと結んだ手と腰を上手く使いながら彼女の秘部へ肉棒をパンパンと音を響かせながら叩きつける。

乱れる長髪とたゆんたゆんと揺れる巨乳が非常に眼福です。

 

「はぁっ…!き、す……キスし、てぇ!あんぅっ……!」

 

快感の波でどうにかなりそうながらも俺にそう懇願してきた彼女の体に覆い被さり、口づけをする。

 

「んんっ!んむぅっ……!んはぁっ!ちゅっ……じゅるぅ!んじゅぅっ!!」

 

お互いの性器は当然交じりあい、胸元も彼女の巨乳の感触に感動しながらも擦り付けあい、激しいディープキスをして溜めに溜めた欲望がせり上がる。

 

「んぅっ!ちゅっ、ちゅぅっ……!んはぁっ……だせっ……だ、してぇっ…!んむぅぅっ!」

 

彼女の要望通り、そして自身の欲望のままにドレイクの子宮へ精液を叩きこんだ。

 

「んんんんんんんぅ~~~~……!!!!んぅっ!んむぅっ……!んちゅっ……んんっ……んはぁっ、はぁ……」

 

射精している間も決してキスを止める事がなかった俺達は呼吸困難になるぐらい口を貪りあいながら同時に達した。

 

やがてちゅぱぁっ……と唾液のいやらしい音を立てながら唇を離すと、

 

 

 

白濁液を出されたアソコの処理を軽く済ませ、着替え始めているドレイクの姿が。

 

「……ふぅっ、何、ボケっとしているんだい……元々宝の中身を手に入れる為にヤッたんだからさっさとお目当ての物をいただくよ」

 

おや、余韻に浸る時間も無しですか……。

俺としてはもう2,3回ぐらいイケたのにぃと思っていると、何やらこちらを伺いながら口ごもっている彼女が――

 

「……………それにアタシは続きはこんな所じゃなくてアンタの部屋でヤりた……いよ……」

 

赤く染まった顔でそんな事言われたらイエスしか言えないじゃないですかー。

今日のウチの姐さんの可愛さは世界一ィ―――――!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~後日談というかその後の話

 

船の甲板で何とも言えない表情をしているドレイク船長。

 

しかし、レイシフトがあるなら行きも帰りも船など使わず、直接あの島から行き帰りすればいいんじゃねという野暮な事は言わない。

だってドレイクは海の女だし、行きも帰りも航海でやりたいでしょうよ。

そんな彼女がどうして船の上であんな表情をしているのか……。

 

「宝箱の中身は気に入らなかった?」

 

「いや、上等なもんだったよ。あれは……ただねぇ、アタシ自身は‘宝の持ち腐れ‘って言葉は嫌いだけど…………それでもねぇ……」

 

―――純白のウエンディングドレス―――

 

しかも間違いなく金と手間がかかっている豪勢なもの…それがあの宝箱の中身だった。

 

あの屋敷の主は実は結婚間近だったのかもしれない。

それが自分かもしくは伴侶も死んで……あのドレスは着られる事なく……眠ったままだった。

宝箱の中身を取った途端に屋敷を包んでいた霊的な結界も全部消えたしね。

もしかしたら、このまま朽ちるぐらいなら相応しい誰かに着てもらうのをずっと待っていたのかもしれない。

うん、あくまで想像の域の話だけど。

 

「財宝は消費してナンボ、しっかし、あれを売るワケにもいかんし」

 

「え?後で俺の部屋で着てくれるんじゃないの?」

 

「…………本気かい?」

 

「本気本気、絶対似合うよ」

 

「はぁっ、仕方ないねぇ……今日一日はずっとアンタに助けてもらいっぱなしだったからねぇ……対価はちゃんと支払うよ」

 

「やった!ドレイク姐さん大好き!」

 

「はいはい、アタシも大好きだよ」

 

ドレイク船長の腰にヒシっと抱き着きながら船は進んでいく。

航海の邪魔だよと邪険にしないあたり、本当に優しいんだから。

 

 

 

 

 

 

 




この後、再び滅茶苦茶セックスした。







EXTRAで初めて見た時は格好いいおっぱいだなーという感想だったんですが、FGOの三章ではあなたが必要だって言うと照れちゃったり、実は物理法則が効かない幽霊の類に生娘みたいな悲鳴をあげたりと……何やこの船長滅茶苦茶可愛いやんけ!という感想になりました。
後、マイルーム絆4ボイスにやられた。

もっとドレイク船長のイラスト増えてもいいのよ……?

あれだね、人理を救った暁にはぐだドレイクの新婚世界一周旅行とかいいんじゃないんすか?
……あぁ駄目だ、それを許さない女鯖が多すぎるわ。
そんな事になれば海は間違いなく大正妻戦争時代に突入するわ

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