※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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イベ前告知:サーヴァントにだって休みはある!プライベートビーチで夏季休暇だ!

イベ開始後告知:レイシフトに失敗し無人島に漂流したマスター!無事脱出できるのか!?

変わっておるぅっ!?








毒のある娘は好きですか?



せいひつちゃんといっしょ(静謐のハサン)

〇月×日

 

私の朝は早い、目覚めと共に身支度を済ませると自身の部屋を後にした。

 

ある御方の部屋のドアの前まで到着する……気配は一つだけ、今日は珍しくお一人で眠っていらしているようだ

好都合とばかりに息を殺し、起こさないように静かに部屋へ入る。

 

「スゥ、スゥ……」

 

瞼を閉じ、呼吸音も正常……今日も健やかな寝顔。

その顔を間近で眺めているだけで女の部分が熱く疼いてしまう。

 

マスター……私の愛おしい主様。

私がいくら触れても、いくら接吻しようとも、いくら交わろうとも死ぬ事はなく、変わらない微笑みを向けてくれる愛おしい君。

今日も明日も永遠に私はあなたに尽します。

 

「良き一日を……マスター……んっ、ちゅっ……」

 

唇を軽く触れ、舌先で舐める。

本当はもっと深く挿し込み、唾液を入れて吸い尽くし……淫らかに絡ませたいが私の欲望で主様を起こしてはいけないだろう。

 

「ふふっ」

 

キスを軽く済ませ彼の部屋を後にする、これだけで1週間は頑張れそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月△日

 

「今日のメンバー編成はどうしようかな――うん、取り敢えず孔明先生は確定で」

 

「先輩そろそろ取り敢えずと言いながら思考停止の精神でエルメロイさんを入れるのは……」

 

「俺、そんなに先生の事連れていってたっけ?」

 

「はい、むしろ居なかった時の方が珍しいかと、イベント、特異点、種火周回……相手がライダークラスだろうとお構いなしだったと思います。

このままではロードが労基署に駆け込むのも時間の問題かと」

 

「マジかー、けど先生いると凄く助かるしなー、最近になって扇で風おこし、八卦炉でビーム、指パッチンで爆発ってスタイリッシュになってるし」

 

「先輩!わたしもモーション変わってますし!スキルも宝具も強くなりましたよ!」

 

「うんうん、マシュはいつでも頼りになる後輩で助かるわー、よしよーし」

 

このカルデアは多くの英霊が存在する……クエストによっての最適解ともいえるメンバーを模索するのもマスターの務めである。

私は会議室で相談している二人の邪魔にならないように気配を消し、彼の姿をひたすらこの瞳に収めていた。

 

……しかし、マスターに撫でられているマシュは――。

 

「羨ましい……」

 

ん?今のは私の声ではない。

一体誰だと周りを見回すと……。

 

「あら?」

 

「清……姫?」

 

すぐ近くに黒い着物を着た女の子の姿が。

私とした事が……マスターに夢中になるあまり、彼女に気付かなかったとは山の翁として恥ずべき失態……。

 

「そういうあなたは静謐さん。何故こんな所にって聞くまでも無いですか」

 

彼女も私と同様マスターをずっと見守っていたのだろう。

その目線は一心に彼に捧げられていた。

 

「おそらく旦那様は私達に気づいています……いえどんな時でも私に気づいてもらえるのは喜ばしい事ですが、こうもバレバレですとカップルの伝家の宝刀後ろから『だ~れだ♪』が出来ません」

 

「マスターは気付いててもノッてくれると思うけど……?」

 

「それではサプライズ要素が薄れてしまいますわ!

どんな熟年夫婦にも日常の刺激というのは必要だと思います!」

 

そう拳を握り締め力説する清姫……なるほどサプライズ要素か。

現状に満足せず、好きな人の為に努力を怠らない彼女の姿勢はとても好ましい。

 

「……そういえばあなたは『気配遮断A+』をお持ちですよね?……そのスキルのコツなどを教えてもらえたりは出来ませんか?」

 

「コツって言われても……私達はそもそもサーヴァントだからスキルを新しく覚えるなんて無理じゃ……」

 

「のーぷろぶれむです!

そもそも私は思い込みで竜になった身。サーヴァントになろうともスキルの一つや二つ習得して見せます!恋する乙女に不可能なんて無いのですからっ!」

 

『恋する乙女には不可能なんて無い』か……なんて素晴らしい言葉だろう。

彼女なら本当に習得してみせるかもしれない、それぐらいの熱量が今の清姫からは感じられた。

だからだろうか、同じ人に恋している身として彼女の力になってあげたくなった。

 

「あなたの想いはわかった。私も出来る限りの事はしてみる……」

 

「本当ですか!?なんでしょう、頼んだ私が言うのも何ですが……そうもあっさり承諾されると複雑な気持ちです。

ふむ……しかしそうですね、あなたのその後ろから影を踏まないような控え目な心構えは私としては非常に好ましいですし……えぇ、わかりましたっ!私もただで教わろうなんて思いません!

ですので私からはストーキ……ではなく『隠密的にすら見える献身的な後方警備』のスキルを代わりに教えてあげます。

今から私達は良き恋のライバルであり、友でもある『後ろから見守り隊』を結成いたしましょう!

えい!えい!おー!」

 

「えい、えい、おぅー……?」

 

結成の証に握手が出来ないのが少々寂しいけど、それでも清姫という得難い友が出来た今日は良い一日だった。

 

 

「う~ん、ストーキングBに気配遮断A+が合わさったらどうなるのかな。楽しみのような、ちょっと怖いような……」

 

「先輩?どうかしたんですか?」

 

楽しみにしていてくださいね、マスター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月□日

 

カルデアの女性陣が何やら浮足立っている

 

どうやら、そろそろプライベートビーチで夏季休暇を取っても良いかもしれないという話らしい。

女性用の広めの更衣室で皆、その為の準備で水着選びに夢中になっている。

カルデアにいると季節感がよくわからくなるがこういった様子を見るともうそういう時期なのかと実感する。

 

「アンー?こんな軽装備で大丈夫なのかなぁ……だって海でしょ?

タコ脚が生えたサメとか、空飛ぶサメとか、実体が無い幽霊サメとか出てきたりしない?」

 

「メアリー、それはフィクションの…映画の中の話ですからどうか安心しなさい。

まぁ、それに近い化け物を退治する予感はしますけど、イベクエですし」

 

「はっ!何が出てこようと海は私達の土俵さね!……けど、ゴーストシャークは勘弁してくれよ!」

 

「あぁ、マスターとあの映画を見たようですわね、足が震えてますわよドレイク船長」

 

 

 

 

「大丈夫大丈夫……私は出来る聖女、もうあの時とは違うわ…………うん、けどまだ腹周りが不安だしジャージ着てもいいんじゃないかしら……あひぁっ!!ちょっとマリー!何すんのよ!」

 

「ウエストに何やら不安の様子でしたので確かめただけでしてよ

ええっ!全然!まるで問題なかったわ!引き締まった良い体でしたわよ!

せっかくの海ですもの、肌を隠したら勿体無いですわよマルタ。あぁ、けど日焼けが気になるのならわかりますわ

私の麦わら帽子でもお貸ししますわよ、それともマスターに日焼けクリームでも塗ってもらった方が良いかしら?」

 

「…………いや、いいわ。あいつに塗られたら日焼けクリームだけで済まなそうだし、別の液を塗りたくられそうよ」

 

「けど満更じゃない?」

 

「うんうんそうそう実は期待して……んんななワケないでしょっ!聖女にノリツッコミさせんなっつーの!」

 

 

 

 

「ぐぬぬぬぬぬぬぬ……」

 

「ちょっと、そろそろそのうっとしい視線をこちらに向けるのをよしてもらえないかしら?」

 

「なんで!同じエリザなのにっ!ここまで差が出るワケっ!?布面積も小さいしっ、ってかそれ良く見るとTバックじゃないのよ!そんな格好で海に出て何するつもりよ!このドスケベボディ!」

 

「やかましい小娘ね……私がどんな格好で海に出ようが、何をしようが勝手でしょうに。まぁ未通女(おぼこ)には刺激が強い事かもしれないわね」

 

「ししし処女ちゃうわ!見てなさいよっ!私のセクシーボディで子イヌなんてすぐにメロメロよ!」

 

「セクシー(笑)」

 

「表出ろや!コラァ!!」

 

「……喧しいぞ汝ら、もう少し静かに試着できぬのか」

 

「あっ、ちょうどいい所に来たじゃない獣耳。ちょっとこの年甲斐も無くはしゃいじゃっている女に一言言ってやんなさいよ」

 

「アイアンメイデンをご所望のようね」

 

「はぁ、だからそういがみ合うな、誰がどんな水着を着ようが自分が楽しめれば何も問題は無いだろう?」

 

「むぅ、それはそうだけど。

まぁ、あんたも中々にシャレオツな水着よね……ん?その片手に持っている布切れは何かしら?」

 

「な、何の事だ?」

 

「そう言えば風の噂でどこかの芸術家から定期的に小さくなる薬を買っている女狩人がいるとか……まさかそれを海で使うサーヴァントなんていないわよね」

 

「ち、違うぞ!私は子供になってスクール水着でマスターに遊んでもらおうなんてこれっぽっちも……」

 

「『誰がどんな水着を着ようが』」

「『自分が楽しめれば何も問題はないだろう』…確かにソノトオリネー」

 

「やめろっ!そ、そんな目で私を見るな!」

 

 

海水浴か……。

 

プライベートビーチと言うぐらいだ、きっと透き通った海に白い砂浜、南国風の植物や動物だっているだろう

私もそこで……皆とマスターと――。

 

あぁ、けど駄目。

 

私が海になんて入ったらまた毒で他の方々に迷惑をかけてしまう。

それだけじゃない海にいる生き物だって死んでしまうだろう。

 

仕方ない、元々私には縁が無かったもの。

これ以上ここで辛気臭い顔を見せても彼女達の雰囲気に水を差すだけ。

 

私は静かに更衣室を出ていった。

 

今日はもう自分の部屋で大人しくしていようと思ったが……。

 

「おや?静謐ちゃん、丁度良かった」

 

「マスター……」

 

どうしてこんな時に限って出くわしてしまうのだろう。

今の私の顔は正直な所みっともないので見られたくない。

 

「どう?このホルターネックの白いビキニ、静謐ちゃんに似合いそうじゃない?」

 

「あのマスター、私は海には……」

 

マスターが私の為に水着を選んでくれた気持ちは震える程に嬉しいがそれでも断らなければならない。

 

「後、そうそう、ビニールプールの柄ってこれで良いと思う?」

 

え?()()()()()()()

 

「ほら、だって静謐ちゃんそう簡単に海に入れる体質じゃないし、遠慮してビーチにすら来なさそうじゃん?

さすがにそれは寂し過ぎるからさ、砂浜にこれ置いて、どこかで時間見つけて二人で一緒に入ろうよ」

 

「……マスター、あなたは」

 

「まぁ、海と比べれば見劣りするかもしれないけど、このプールだってこう見えて膨らませればそこそこ大きくなるんだぜ?

南国のビーチでも眺めながらプールに入って常夏気分と洒落込みましょうや、俺と入る分には何も問題無いでしょ?」

 

あぁっ……本当にあなたという方は……。

私は勝手に諦めて、一人惨めに部屋へ引き篭もる事しか考えてなかったのに……。

マスターはこんな、こんな下っ端とも言える私の事もちゃんと考えていた。

 

自分の情けなさとマスターの気持ちへの嬉しさがこみ上げてきて……。

 

「うぅ、ぐすっ……」

 

「うえぇ!?何で泣いてるの!?もしかして気に食わなかった!?

ほ、ほらっ!イルカ型の浮き輪もあるよ!めっちゃヘコヘコするよこれ!」

 

私が悲しんでいると思って必死にあやしているマスターになんだか笑みが零れてしまう。

 

マスター……私、海がとても楽しみになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月☆日

 

今日は良い夢を見た。

 

私は牢獄の鎖に繋がれて、マスターに口では言えない所を散々に嬲られる夢。

 

いつものように優しいマスターも当然大好きだが、私を口で罵りながら、性的に苛めて下さるマスターも新鮮だった。

 

『ふっ、なんだ?暗殺者の癖に少し弄っただけでもうはしたなく汁をアソコを零しているぞ?この淫乱娘がっ!』

 

『あぁ!違います!私はそんないやらしい娘ではっ!はぁんっ!そんな乱暴になさらないで下さい!やああぁっ!』

 

『本当に止めて欲しいのか、俺の指を離さまいと締め付けている膣をこんなにヒクヒクさせておきながら……恥を知れっ!』

 

―――パシンッ!パシンッ!

 

『はあぁっ!ああっ!……だってぇ……マスターのゆびがぁっ……ひもちよくてぇぇっ!

あんっ!ひやぁっ!!お尻叩きながら……そんあにかきまぜちゃ……ひゃあぁっ!!』

 

はぁっ……マスター……私の愛おしきご主人様……。

この体も、この心も……如何様にお使い下さい。

もっと強く、もっと激しく、責めてぇ…………。

 

 

―――結局、良い所で目が覚めてしまった。夢なのだから最後まで見させて欲しかった。

あぁ、下着が駄目になっている。変えておかないと……マスターは頼めば、あんな風に責めてくれるのだろうか?

 

しかしどうしてあんな夢を……先日マスターに優しくされた反動?

それとも私の深層意識で隷属願望でもあったのだろうかマスターに隷属、イイ……。

 

 

 

そう言えば、百貌様もマスターとあぁいったプレイをしたというので話を伺いに行くと……。

 

『ん?い、いや違うぞ?あれはそういうプレイではなく尋問訓練という奴でな、お前の言うようないかがわしい意味は全く無いぞ。そういう建て前?……ちち違うわい!建て前等ではないわ!』

 

根気よく聞き返すとマスターからされる事なら演技も無く何でも喜んでしまう私なら雰囲気が台無しになってしまう可能性があるとの忠告を。

このカルデアには「くっころ」が上手な黒い聖女がいるらしいので彼女からアドバイスをもらうのが一番らしい。

その「くっころ」とやらは良くわからないがマスターとの情事には必要な物なのかもしれない、メモ帳の準備をしなくては。

 

それと何故だか、マスターの部屋に忍び込み、彼の下着で自慰をする事についてのお叱りを受けてしまった。

どうしてだろう?マスターのご迷惑にならないように洗濯済みの物では無く、脱ぎ終わったカゴに入ってる未洗濯の物を使っているのに……しかもきちんと洗濯してから返している。

「百貌様もどうでしょうか?」と誘ったら、顔を赤らめ少し間を置いた後にまた大きくお叱りを受けてしまった。何故だろう?本当に気持ちいいのに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月※日

 

「は?マスターにうまく苛められる方法が知りたい?後『くっころ』ってどういう意味か?

何でどいつもこいつもそういう話を私に聞きに来るのかしら!?」

 

「ですが、夜の苛められ上手No1inカルデアの座をあなたが持っていると……」

 

「だだ誰よ!そんな噂流した馬鹿はっ!!

ってか私は別にあいつ(マスター)に苛められてないから!むむむしろ私の方が主導権を握ってるわよ!」

 

「………………」

 

「何よ、その微笑ましい物を見るような目は!言いたい事あるならはっきり言いなさいよ!」

 

その後も粘ってみたが何一つ教えてもらう事は出来なかった。

やはりマスターと自身の情事の内容は一つの企業秘密でもあるのでおいそれと詳しく教える事は出来ないのだろう。

菓子折りでも持ってくるべきだったかもしれない。

 

 

その後、意気消沈した自分を慰める為にマスターの部屋へ忍び込み、お目当ての物を求めて洗面所へ。

 

「う~ん、どうしましょう……いきなり下着は沖田さん的にハードルが高いんじゃ……はわぁっ!?」

 

どうやら先客がいたようだ。今のようにバッティングする事も珍しくは無い。

 

「ああああのですね、これはべべ別にただ単にマスターの服を洗濯するつもりで……決してやましい気持ちなど無く」

 

「あなたはまだルーキー……いきなり下着はお薦め出来ません。まずは上着やズボンから慣らしていくのが最適解」

 

新人が下着の匂いを嗅いでしまうと快感のあまり気絶してしまう可能性もある。下手をすれば粗相をしてしまう危険も。

 

「は、はぁ……成程、奥が深い……というか随分と手慣れていますね」

 

あ、今日は下着が2着もあるとはツイてる。

 

「ではマスター、いただきます」

 

手を合わせ、この聖遺物に感謝する。

そして私は片方を自身の秘部へ押し付け、もう一方は顔の方へ……。

 

「ふくぅ!んんぅっ……!!」

 

あぁ!この鼻腔を突き抜ける濃厚なマスターの香りっ!

自然とマスターの下着越しにアソコを擦りつける手の動きがどんどんと激しくなってしまう。

 

「んぅ!はぁっ、んふぅっ!ま、すたぁっ…」

 

「う、うわぁ、いきなりおっ始めましたよ、この娘……けど何か気持ち良さそう……」

 

匂いを嗅ぎながら、マスターの下着で自慰をしていると

まるで本当にマスターに弄られているような錯覚に陥る。

 

「ふぁっ、あっ……はあぁっ……味見はここまで……です」

 

これ以上やると止まらなくなってしまいますので……私は惜しみながら自慰を一旦取りやめます。

続きは自分の部屋でじっくりと楽しむ事にしましょう。

 

「それでは私はここで失礼します」

 

お辞儀をし、貴重な戦利品を手に入れ、ホクホク顔で私は「……世界は広いなー」と後ろにいる彼女の声を耳にしながら部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月#日

 

―――ブーーンッ!!ブッブーンッ!!

 

強い風が私の頬をきる、目まぐるしく変わる景色……けど不安は一切無かった。

 

「どうした!モード!今日はゴールデンに気合入ってんじゃねぇか!この間俺に負けた事がよっぽど気に食わなかったみてぇだな!」

 

「うるせぇ!鉞野郎!偉そうに言ってるお前もマスターに負けてんだろうがっ!」

 

バイクに乗るマスターの腰に抱き着き、どこにレイシフトしたかはわからないが整備されているとは言えない峠道を同じくそれぞれの相棒(バイク)に乗ったサーヴァントと一緒に走り込んでいるマスターと同じ景色を見る。

 

ツーリングというものらしいが競い合っている3人を見る限りどちらかというとレースという感想を抱く。

 

「あぁー、そこを突かれるとイヤーが痛えな……ほら、大将が乗ってんのってDrバベッジとキャプテンテスラの合作モンスターマシンだろ?まぁ、それを普通に乗りこなしている大将もベリークレイジーなんだが……」

 

「あぁ?何だよ、言い訳か?男らしくねぇな」

 

「ハハハハ!そう聞こえちまうのも仕方ねえか!ま、ただ単に俺達の大将は色んな意味で誇らしいって事を言いてぇだけなんだがな……そういや大将、今日は随分とスピードが大人しめだな……ゴオオオオルデェェンッ!!?」

 

「何だよ?急に珍妙な声あげやがっ……って誰だお前!?」

 

二人がチラリと後方で走っているマスターの方を振り返ると腰に抱き着いてる私を見て驚くように目を見開いている。

わき見運転は危ないと思います。

 

「え?どうしたの?」

 

「どうしたのじゃねぇよ!?タンデムする予定なら最初っから言ってくれよ大将!」

 

「いや、レイシフトした時から俺の背後にずっといたからてっきり二人とも気づいた上でスルーしてたものかと」

 

「スルーするか!!……うん、ってかお前、ちょっと引っ付き過ぎじゃねぇか?そこまで強くマスターの腰に抱き着かなくてもいいだろう」

 

「けどモーさん、強く腰を掴んでくれないと危ないじゃん?確かに今日の俺はそんな乱暴な運転はしてないけど、それでもスピードは結構出てるし」

 

「ぐぬっ……ほらっ、腰掴んでるっていうか……手の絡め方もなんかいやらしいっつうか……なんでそんな恍惚とした顔してんだよ、オイ頬をスリスリすんな、てめぇ

…………っあああ~~……もう知らねぇ!!マスターの馬鹿!変態!オタンコナス!オレ先行くっ!!」

 

「おー、おー、行っちまったな。女心とオータムスカイって奴か?

まっ!マスターが後ろのガールを連れてきたのも何か意味があるんだろ?なら俺っちも空気を読んで先に失礼するぜ!

後で合流って事で夜露四苦ゥ!!」

 

スピードを上げ、姿が見えなくなった二人。

もしかして私、マスターの邪魔をしてしまった?

 

「いや、大丈夫だよ。あの二人とはまた走れるだろうし、たまにはこういうのも良いかなって思ってさ」

 

私の独白が聞こえたかのようにマスターは答えてくれた。

はっ!これが以心伝心、相思相愛というものなのでしょうか!?

 

「こうやって後ろに誰かを乗せるのも初めてじゃないし、それに静謐ちゃんにとってはこういう経験は貴重じゃない?

いいもんでしょ、こうやって風を感じながら行く当てもわからず流れる景色を見続けるっていうのもさ」

 

確かに、私の性質上こうやって誰かに抱き着いて……相乗りすることなんて事、今まで想像も出来なかった……もうずっと色んな事を諦めてきたから。

 

全身を風が煽り、どんどん置いてかれていく景色。流れる草木の匂い。それに混ざるマスターの匂いと温もりを抱き締めながら……エンジン音が響く。

 

ただひたすらに目的も無く、走り続けているだけ。

けどどうしてだろう……心がとても震えて、暖かくなるのは。

それはきっと傍に……。

 

「そりゃあ人生なんて良い事ばっかじゃないし、悲しい事や辛い事もあるだろうさ。

なら出来るだけ多くの幸せを見つけよう、何でもいい……小さくてもいいからさ。

というわけで今の静謐ちゃんはどう?楽しんでる?」

 

―――答えは決まっています、我がマスター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今や同じサーヴァントという立場になった私がとやかく叱るのもアレですが、こうして同じ主に仕える事になった以上言うべき事ははっきりと言います。

モードレッド……あなたにはしっかりと騎士としての自覚を持って欲しいものですっ。

こんな時間までマスターを連れ回しているとは一体何事ですかっ!?」

 

「いや、あのな……父上?どっちかというと連れ回されているのはオレ達の方で……そもそも最初に一緒にツーリングしようぜって誘ってきたのもマスターの方だしよ」

 

「サーヴァントの騎乗に張り合える人間がいるはずないでしょう!そんな言い訳が通ると思っているのですか!」

 

「うえぇ、王は人の話を聞かないぃ……」

 

 

 

 

「そういや、あのブルーセイバーはここに来てまだ日が浅えから、大将のクレイジーっぷりを知らねえのか。

まぁ普通はそう思うよな、俺っちも最初はそう思ってたし……」

 

「こら、金時!余所様の家庭事情に目を向けるんじゃありません!あなたは今叱られている自覚があるのですか?

お外で遊ぶのは元気があって大変よろしいですが、夕餉に間に合わず、こんな心配をかけるなんてどういう事ですか?母は悲しんでいるのですよ?

あなたとマスターがそうやってどんどん非行の道を走っていくと思うと……心が張り裂けそうですっ。

最近はどうにもマスターの周りをあの酒臭い虫がチョロチョロとしている気もしますし……」

 

「いや、それに関しては俺の所為じゃねぇつーか、むしろ大将の管轄っつーか……。

え?まだ足崩しちゃ駄目?そろそろ足がスパーキングしそうなんだけどよ……」

 

 

 

 

「うんうん、皆に心配かけた事はちゃんと反省してよね。

君の事だからそんな過保護にならなくてもいいだろっていう人もいるかもしれないけど。

それは君を心配している人がいないっていう意味ではないからね?

あぁー……私もあんまり口うるさく言いたくないよ?

君は何だかんだでどんな無茶しようともヒョコっと帰ってきそうな信頼はあるけどさぁ、それでも心配な物は心配なのっ!次からは遅くなる時はちゃんと連絡するっ!わかった?

それとー、何で君達は叱られているのにイチャついてるのかなー?

はいっ!静謐ちゃん!マスターの背中から離れる!

何で叱られているのに君はそんな嬉しそうな顔なの!?もしかしてそういう趣味の娘!?え?違う?あぁ、それはお姉さん早とちりだったわ、ごめんねー」

 

「ブーディカ姉さんー、そういう趣味ってどういう趣味ですか?僕気になります!」

 

「うっし!反省の色が見えない!まだまだ正座をし続けたいみたいだね!!」

 

 

 

マスターと遊んで、やり過ぎて、こうやって一緒に叱られて……こんな当たり前の日常の中に私がちゃんといるのが嬉しくて、自然と笑みが零れてしまいます。

 

―――マスター……私、ちゃんと楽しんでいます。

 

今日も明日もそしてこれからも……人理を救う辛い旅路ではあるかもしれませんが小さくてもいい……色んな幸せをこれからも見つけていきたいと思います。あなたと一緒に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夜中、ふとベッドの中で目が覚める。

意識ははっきりとある筈なのに何故か体が重い。

まるで背中に何かが張り付いているようだ。

 

「……ぁぁ、はぁ……」

 

小さい水気の音と呻き声のようなものも聞こえてくる。もしやこれが金縛りという奴なのだろうか?

 

「はぁっ、ますたぁ……ますたぁ……ぁぁっ、んぅ……」

 

…………良かった幽霊じゃなかった。

静謐ちゃんが俺の後ろで一人盛り上がってるだけだったわ。

 

あぁ、そういえば、ブーディカ姉さんに叱られ終わった後……結局そのまま疲れ切ってベッドにダイブしちゃったんだっけ?

背中に静謐ちゃんを引っ付けたまま。

 

ふむ、しかし、すぐ傍に俺がいるのに一人で事を済まそうとするのはいただけませんな。

自慰に耽っている彼女の方へ俺は振り向いた。

……うん、想像通り衣服は纏ってなかったか。好都合っちゃ好都合だけど。

 

「あぁ、ますたぁ……」

 

「俺も手伝ってあげるよ」

 

秘部に当ててある彼女の手を押しのけるように俺は静謐ちゃんの淫裂へ手を当てる。

おぉ……やっぱりもうグショグショか、どんどん指が沈んでいくなぁ。

 

「起こしてしま、いぃぁっ、申し訳……はあぁっんぅ!!」

 

俺の眠りを妨げてしまったと謝罪する彼女をどんどん快楽で押しつぶすかのように指の動きをさらに激しくする。

 

「ああぁんぅ……ふぁぁ!……ぁぁあっ、ひとりでするより……ぜんぜんっ……きもちいいぁっ!!」

 

嬌声をあげるたびにどんどん俺の指を締め付ける彼女の反応と膣内の何とも言えない感触に完全にスイッチの入った俺は手淫を続けたまま静謐の体に舌を這わせた。

 

まずは子宮の上にあたる下腹部から舐め始め――。

 

「んふぁっ!……はぁぁっ……!」

 

ヘソの孔を舌先でくすぐる。

 

「ああぁ!あっ……!そこぉっ……ほじくらなぁっ……いでぇっ!やあぁっ!」

 

やっぱり、褐色肌の女の子の体をねぶるのは実に良いものだな。

静謐ちゃんも最初は……。

 

『はっ……い、けません……マスター……私の体をそんなにぃっ、舐めてはっ……あぁっ、いけませんっ……毒がぁっ……』

 

みたいな感じで常時こちらを心配してる感じだったけど、複数にわたる開発のおかげか……それとも俺が死なない確信を得てくれたのか今や、

 

「んうっ!あぁ!はっ……ふぅぁ…………もっとぉっ、もっと、なめてくださいっ……どこでもぉ……すきなところぉ、あああぁっ!」

 

しっかりと快楽だけを享受してくれるようになってくれました。

やっぱりこういう交わり合いってお互いに気持ち良いことだけを考えて欲しいからね。

 

「はふぅ、あっ……んんぅ!指でもぉ……舌でもぉ……犯されてぇ……もう頭のなかがきもちいいことでぇ、いっぱいにああぁっ!!」

 

彼女の胸の先端までその肢体を唾液で汚しながら登頂した俺は……てっぺんにある褐色肌に映えるサーモンピンクの乳首に吸い付いた。

 

「はあぁっ!!ああぁ!胸いじめられるのぉ……いいぃっ……あんぅっ!!」

 

もっと強い刺激をと言わんばかりに俺の頭をぎゅっと抱きしめる静謐。

性器を責められている音と胸を吸い付いている音。二つ水気の音が重なりあう。

 

「あっ、はっ、ふあぁっ!でちゃうっ……なにかでてしまいますぁっ……ああぁっ!!」

 

腰を浮かし、ピクピクと体を震えさせ限界が近い事を主張する彼女に終わりを告げるように硬く勃起した乳首とクリトリス……それぞれに軽く噛みつき、指先で捻りあげた。

 

「んひあああああぁっ!!!」

 

―――プシュ!プシュ、プシュ!!

 

静謐は歓喜の悲鳴をあげ、盛大に達した。激しく漏れ出る潮は俺の手を汚し、腕は力が抜けゆっくりと下がっていく。

 

「まだいけそう?」

 

返答はわかりきっってたがそれでも俺は彼女に問いかけた。まぁ、これからする事が本番ですし。

 

「は……い、どうか……私のここでたくさん……きもちよくなって、くださいっ……私もあなた様のがっ……欲しいです」

 

弛緩した体で俺を誘う静謐。

それは暗殺者として彼女が振り撒く色気ではなく、普通の少女の愛おしい懇願に見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあぁっ!!ああぁ!!すごいっ!これぇっ!!あんぅ!」

 

私の中を熱く滾った物が優しく時に激しく蠢く……。

目の前には気持ち良さそうにそして情熱的に私を見つめ続けるマスターの瞳があった。

 

「ひぃやあぁっ……あっ……ああぁ!……もうアソコがどろどろになってぇっ!やあぁっ!」

 

暗殺者として猛毒として多くの者の命を終わらせてきた私がただの娘のように一人の男の人の前で悶え狂っている。

逆に私が愛おしいマスターとの性交という毒にどんどん狂わされているような……。

乳首も陰核もはしたなくそそり立ち、結合部からは快楽の蜜が溢れ出してしまう。

 

あぁ……初めは不安だったのです、確かにあなたは私が触れても接吻しても死ななかった。

けどいつか死んでしまうのではないかと、私の毒があなたの耐性をどこかで上回ってしまうのではないかと……また、殺してしまうのではないかと。

 

それでもあなた様はそんな不安を吹き飛ばすように何度でも私と触れ合ってくれました。

 

『もし、俺が君の毒を喰らってしまったら?その時はむしろ毒を裏返して力にしてやろうじゃないか』

 

あの台詞は多分私を元気づける為の冗談だったと思う……。

しかし、マスターの言葉だと本当に信じてしまうような、納得してしまうようなある種の安心感を抱いてしまう。

この人なら大丈夫だという確信が。

 

「ますたぁっ……ますらぁっ……らきしめてぇ、ああぁっ!ぎゅっとしてぇっ……くだひゃいっ、はああぁっ!」

 

蕩かされ、呂律が回らなくなった舌で私は甘えるように懇願する。

既にお互い、生まれたままの姿の二人は獣のように交じり合う。

 

手を強く彼の背中で結び、足も絡める。

私はもっと……もっと……。

あなたと肌を重ね合わせたいのです。

あなたの体温を感じたいのです。

あなたの汗を刻み込みたいのです。

あなたと一つになるまで溶け合いたいのです。

 

「あっ!はぁっ……!!ますたぁっ!ますたぁっ……ますらぁっ……んぅっ!?……んちゅっ」

 

あ、嬉しいっ……こんなに激しいキスを。

言葉にしなくても私の気持ちがわかっているような愛し方……あぁっ。

 

「んちゅぅ……ちゅ、じゅるぅっ……んふっ……じゅぱぁっ、おいひいっ……れろぉ、んああぁっ!」

 

マスターの唾液はこの世のどんな美食よりも勝る代物……甘くて、私の体を疼かせる。

私はいやしくも彼の舌をフェラするように吸い付いた。

 

「んじゅうぅ、じゅるっ!……んはぁっ……れろっ、れろぉっ……ああぁっ!んんぅっ!……んじゅるぅ……」

 

おいしい、おいしい。

マスターもお返しとばかりに私の唾液を吸い尽くしてくれます。

 

隙間もない程に肌を重ね合わせ、性器も口も胸も体全身もいたる所で繋がり合う私達。

このまま一つになってしまいそうな錯覚さえも抱いてしまいます。

 

はぁ……マスターのアソコがどんどん膨れている気がします。

出したいんですね?私の膣内に出していただけるんですね?

 

「んはぁっ……!らしてぇっ!ちゅっ……あぁっ!らしてくださひぃっ!ますたぁっ……!んじゅっ……」

 

私とマスターの情事による独特の匂いが部屋に充満する。

……けど今は二人だけの世界。何も気にする必要はない。

奥に全部出して欲しいから……彼の子種を求めるように腰をもっと前へと突き出す。

 

「ぜんぶっ……一滴残さず君の膣内へ注ぎこむぞっ!」

 

「ちゅぱぁっ……!あぁっ……はいっ、はいっ……!はあぁっ!」

 

そう宣言したマスターの抽送がどんどん激しくなる。

腰が激しくぶつかり合い、愛液が混じり合う音も加速していく。

 

「ひぁぁっっ!!あぁっ……ますたぁっ!あいしていますっ!あいしていますっ……!ああぁ!はぁっ……言葉では……あらわせないほど……あなたのことをっ……ああああぁぁぁぁっ……」

 

果てる瞬間、彼が耳元で愛の言葉を囁き、私はそのまま絶頂へと導かれた。

 

「はあああああああぁぁぁぁっ―――――――!!!!………………」

 

彼の子種が私の子宮の中へどんどん入り込んでいるのを実感する。

この瞬間が自分が女として生まれて、この人と出会えて本当に良かったと感じる瞬間。

 

「ぁぁ――……はぁぁっ―――……」

 

今の私は本当にだらしない顔をしているのだろう、それでもマスターはいつもと変わらない微笑みで私の頭を撫ででくれます。

 

 

 

―――マスター……私、時々こんな夢を見るんです。

 

青い空、どこまでも広がる草花。

白いワンピースを着た少し大人になった私、隣にはマスターが笑っていて、周りには私達の面影があるような男の子と女の子が一人ずつ元気よく走りまわってるんです。

その子達は私達に駆け寄ると「お母さん、お父さん」って甘えて……本当に……ごく普通の家族ような風景を夢見るんです。

 

色んな事を諦めてきた私。

あなたと出会うまではこんな夢、想像すらしなかったかもしれません。

 

けど……あなたが与えてくれた。

こんな普通の女の子が見るような夢を思い描く余裕を。

誰もが持っている…ずっと私が取りこぼしてきた当たり前をあなたが一つずつ拾ってくれた。

当たり前の幸せをあなたが持ってきてくれた……。

 

 

私に未来(あした)をくれたあなたをどうか最後まで愛させて下さい。

愛してます……永久に……マスター……。

 

 

 

 

 

 




前回との温度差ェ。
まるで静謐ちゃんがメインヒロインみたいじゃないか。

初の日記形式(最後は除く)、全話の中で主人公視点が一番短いかつ、登場キャラ数が一番多い、まさか最終回かっ!?

アサ子さん回から、皆この娘の事大好きなんだなーと思いました(私も好き)。
是非幸せになって欲しいサーヴァント筆頭ですよね。




活動報告の方にも詳しく書いていますがそろそろリアルの方が忙しくなってきたので更新がこれからは遅れてしまう可能性があります、出来る限り早めに次の作品は挙げる努力はしたいです。書きたいキャラもたくさんいますし。
感想返しの方も遅くなるかもしれませんがキチンとさせてもらいます(やっぱり感想は嬉しいので)。
まぁ、それでもイイゾイイゾという方はこれからもお付き合い頂けると幸いです。

ではまた次回ッッ。

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