パッと見酷いタイトルだけど意味があるものだと思って欲しい。
タイトルから察した人もいるかもしれないけど、ふたなり要素アリです。一応ご注意をば。それと今更になって「独自設定」のタグを追加させていただきました。
39話目にして初の性別不明鯖で御座います。
私の名はシャルル・ジュヌヴィエーヴ・デオン・ド・ボーモン。
生前はフランス王家に忠誠を誓い、男として、女として、騎士として、仕えていた。
性別なんて物は君達が都合の良い方に思ってくれて構わないよ。
どちらになろうとも私が白百合の騎士として、フランス王家、マリー王妃、そして
恐らく、私は恵まれている。
こうして、サーヴァントという身になっても生前のようにフランスの為に……ひいては世界の為に戦う事が出来るのだから。
かの特異点では自らの意思では無いとはいえ、その忠誠に背いてしまった事もあった。
だが……このカルデアで召喚され、かつての過ちを償う機会もこうして与えられた。敬愛すべきマリー王妃の側でまた共に歩む光栄を許されている……身に余る思いだ。
「着替え終わったかしら、デオン?」
あぁ、だがら私は恵まれている。間違いなく恵まれているのだ。
「トレビアン!やっぱり私の見立ては間違ってなかったわね!じゃあ、一緒にさっき教えた通りのポーズを取るわよ!」
「………………はい」
「せーの、おいしくな~れ♪ヴィヴ・ラ・メイド♪あーんど、ちぃーす!」
「……お、おいしくなぁれ、ヴィヴ・ラ・メイド、あ、あんど、ちぃすぅ……」
たとえ、王妃の自室で着せ替え人形にされようとも、メイドの格好で両手でハートを模った奇妙なポーズを取ろうとも私は恵まれているのだ。
恵まれていると言ったら、恵まれているのだ。泣いてなどいない。
「もう、デオンったら、もっと元気良く笑顔を振りまくようにしないと駄目よ。せっかくお揃いのメイド服ですもの。あ、それとも別の服の方が良かったかしら?」
「いえ……貴女から賜ったお召し物です。蔑ろにする事などあり得ませんが……さっきのポーズと媚びるような笑顔は一体如何様な意味が……?」
使用人が着るものだろうと軽んじていたが、うむ、私はともかくとして、目の前の王妃が着ているとこうメイドという職業も神聖な物に感じてしまうな。
それでもさっきのポーズに関してはどうかと思うのだが。片足をあげて、ハートマークを作って、ウインクして……後、「あんど、ちぃーす」ってなんだ。
「あら、あれはメイドとして必須項目よ。マスターも物凄く喜んでくれたもの、だからデオンも練習して今度二人で、いえジャンヌ達も入れて5人でお披露目してもいいかもしれないわね」
「ま、マスターの前でさっきのを……」
想像すると恥ずかし過ぎるのだが、いやだが……王妃がこう仰ってマスターもお喜びになったという事はあのポーズもメイドとして何か意味がある物なのだろう、私だけの狭い見識で判断するのは良くないな。
「けど、そうね……デオンが他のを着てみたいというのなら、まだまだたくさんあるわよ。あっ、そうだわっ、今度は貴方とも一緒に海に行きたいし、水着でもどうかしら?」
「み、水着です、か……」
もう既に散々着せ替え人形として振り回され疲弊していたが……うん、大丈夫だ。私はまだ戦える。もう色々と慣れたし、諦めた。どんな服が来ようとも恐れることは無い。なんだって来るがいいさ。
それに王妃が望むなら、女性として太陽の下この身を晒すのも吝かではない。
だが、水着かぁ……この間マスターが写真で見せてくれた海辺にいる王妃がワンピースを纏いはしゃいでいる姿は素晴らしい物だった(何故かシークレット物と書かれた袋の中身は見せてもらえなかったが)。
なら、私もその隣にいて恥ずかしくない装いをしなければ……しかし、王妃は一体どんな水着を、を、を…………。
「あの、王妃……?それは水着なのでしょうか?どう見ても
「えぇ、スリングショットという物よ。名前もちゃんとあるわ、確か……『あかいイナズマ』だったかしら?ほんのちょっぴり露出は多いけど、水着でそれはむしろ美徳よ。デオンは綺麗な肌をしているもの、それを隠すなんてもったいないわ!」
「いやいやいや!ちょっぴりとかいうレベルではないでしょう!もう局部だけを隠して、何とか服の体を成しているというか……それを着るぐらいならむしろ全裸の方が恥ずかしくないのではと思うのですが!」
なんてエグい物を出すのですか、王妃は!?
こう少しでも激しく動いたらアレな物がはみ出してしまいそうだぞ!
というかお尻とかこれもう丸見えではないか!
もしこんな水着を着る奴がいるとしたら、痴女か露出強?の類いであろう!
「こらっ、全裸の方がいいなんて、レディにあるまじき発言よ。そんなはしたない事を言うような娘に育てた覚えはないわ、デオン」
「あっ、は、はい……申し訳ございません王妃」
母のような彼女の物言いについ謝ってしまったが、これは私が悪いのか?というよりもそんな水着を着てしまう方がはしたないような気がするだが……。
「ふふっ、わかればいいのよ。じゃあ早速着てみましょうか。コラコラ、逃げちゃ駄目よ」
デオンはマリーの部屋からにげだした!
しかし、まわりこまれてしまった!
部屋の外へ駆け出そうとした瞬間に腕を掴まれて逃走を阻まれる。
な、何故振りほどけない!?王妃の筋力はDの筈なのに!
「さぁ、じっとして頂戴。暴れちゃ駄目よ……フフフッ」
いーやーだー!!たすけてぇ!!マスター!!
フフッ、ごめんマスター。私の体、穢されてしまったよ……。
とまぁ、その後V字型の水着だけではなく、ネグリジェ、セーラー服、ボンテージ、裸エプロン、魔法少女なるコスチューム等々を王妃と共に着せられるハメになった(真っ当な衣服とは思える物がほとんどないのだが)……しかし、王妃があんなに楽しそうにしているという事は現代の流行りなのかもしれない。
何というか……ジェネレーションギャップを感じずにはいられない。私が生きていた時代とはもう異なるという事か。
そう考えると、それに順応し、心から楽しんでいるマリー王妃は誰よりも柔軟で自由なのだろう。
うん、それでも私を玩具にするのはほんの少しだけ控えて欲しい所なのだが。
「どうかしらデオン?今着ているのはマスターの国の伝統的な衣服らしいのだけれど」
「はい、素晴らしくお似合いです。遠くの異国の民族服ですら難なく着こなすとはさすが王妃です」
確か、『着物』と言ったか……目の前の王妃が来ている花柄で彩られている赤色の着物。
頭の大きめの花飾りが彼女の可憐さをより引き立てているようだった。
しかし、いつもの服といい、水着の時に頭に乗せていた蟹といい、王妃のトレンドは頭の上に何か赤い物を乗せる事なのだろうか?
「もう、違うわよっ、今はあなたの着心地を聞いてるのよ?」
「あっ……こ、これは失礼しました。はい、非常に落ち着いた印象を抱き、私達の国ではこういった類いの服は無かった筈なのに何故か少し安心します」
私が今着ているのは「良かったわ」と笑う王妃と対照的な水色の着物。
金色の髪もおろし、自分で言うのもあれだが見た目は完全に女性だ。
うん、ただまぁ、少なくとも今まで着せられた服の中では一番マシな服だと思う、露出も殆ど無いし。マスターの国の服か……存外に悪くないな。
「しかし、随分と手慣れていましたが一体誰に着せ方を教わったので?」
「えぇ、清姫さんよ。まぁ、着物を着ている方々は他にもいるから教わるのに不便は無かったわ。ふふっ、今度はもっと違う……着崩すように着てみようかしら?」
「それは出来れば遠慮してください……」
沖田総司――返り血がつきそう。
両儀式――着物に革ジャン?パンク?
玉藻の前――露出多し、却下。
酒呑童子――論外。
……こう考えると、確かに教わるのはあの竜の娘が一番かもしれない、中身を一切考慮しなければの話だが。
王妃に悪影響がないことを願おう。
「デオン……あなたにはやっぱり可愛らしい衣装がホントに似合うわ。女の子ですもの、お洒落はたくさんしたいわよね?そうね、今度は女の子の夢でもあるウエディングドレスでも着てみましょうか?」
「う、ウエディングドレス!?私がですか!?」
いや生前確かにドレスは着る機会はあったが……さすがに花嫁衣装はこれまでの物と別種の恥ずかしさがあるというか……。
そんな満面の笑みで押し付けないで下さい王妃!
「あら、嫌がっては駄目よデオン。ウエディングドレスは女の子の夢……海賊だろうと、人斬りだろうと、鬼だろうと、聖女だろうと着てしまえばみんーな素敵な奥様になるの。さぁ一緒にヴィヴ・ラ・マリッジ♪」
「わ、私はサーヴァントで、騎士ですから!そ、それに生涯独身を誓った身ですし……そういう物とは一切縁が無くても……」
「それは勿体無いわ!そんな女性としての人生を半分捨てるような発言を私は認められないもの!サーヴァントとか騎士とか関係ないわ、いえ、むしろサーヴァントとマスターの関係は伴侶のような物じゃない!あなたがこれを着るのに何の問題があって?」
「で、ですが……」
ズイッ、ズイッと花嫁衣装を抱えたマリー王妃がどんどん私を壁際の方へ追い立ててくる。
「それに想像してごらんなさい……ウエディングドレスを着た貴女がマスターの前に立つの」
「
◆
『……マスター』
『とても綺麗だよ、デオン』
『……っ!いい、のかな。こんな私が……』
『何故そんな悲しそうな顔をしてるんだい?今日は二人にとって祝福される素晴らしい日だろう。今は君に笑って欲しいな』
『だけ、どっ……私は、私はっ、男なのか女なのか性別の境目すら曖昧で、王妃には”デオンは本当に名うてのスパイでしたの?もしかして可愛いから敵に見逃されていただけではないかしら?”と言われる程にポンコツで、尻から星を出す仮面変質者からは何故か仲間意識の目線を向けられて、さらには筋力もAで……そんな私が花嫁として
『そうだね、ここで俺が何を言ってもデオンは自信の無さを拭い切れないかもしれない……なら、まずは君を花嫁として選んだ俺を信じて欲しいかな。デオンが奥さんとしての自分を好きになれるように俺が隣でずっと頑張るからさ』
『あっ、マスター……』
――ゴーン、ゴーンッ…………
――晩鐘は汝らの祝福を指し示した。唇を出せ……告辞の羽――
『まずはキスから誓いを始めようデオン』
『は、い……あなた……』
◆
「……………………いい。ハッ!」
「その顔を見る限り、もう答えは決まってるようねデオン」
わ、私は誇りある白百合の騎士!そんな、そんな……花嫁衣装になんて、ま……負けたりしないッ!
私の名はデオンくんちゃん。
マリー王妃のオモチャで、ご主人様の花嫁だ。
性別?ウエディングドレスなんて着ているんだ!体がどうなろうと雌に決まっているだろ!いい加減にしろ!
「りんごーん、りんごーん……フフフ、花嫁衣装には勝てなかったよ……」
真っ白なウエディングドレスで真っ白に燃え尽きた私。
もう外交官として、スパイとして、剣士としての面影なんてそこには無い……いや、メイド服を着た辺りから無かったねそんなものは、そもそも彼女から贈られるドレスを断るなんて選択肢を私が取れるワケもなかったのだが。
マリー王妃?
『今の姿を見るだけなんて勿体無いわ!ちゃんと形にあるものに残さないと!ちょっとゲオルギウス様からカメラを借りてくるわね!』とノリノリで部屋を出て行ったよ。
うむ、せめて扉ぐらいは閉めて行って欲しかったが……。
「というか、これは逃げるチャンスだよね……?」
王妃には申し訳ないが、今回はもう体調が悪いという事でお暇とさせてもらおう。
これ以上付き合うと自身のアイデンティティとか何か大事なものを失う予感がするし。善は急げ、今すぐこの場から――……。
「あれ?マリーの部屋なんで開いたままなんだ?というか誰もいないじゃん」
(はあぁっ――!はあぁっ――!)
あ ぶ な か っ た!!
廊下から気配がして思わずクローゼットの中に隠れてしまったが……まさかマスターだったとは、いやどうしよう。こんな姿で出るわけにもいかないし、益々この部屋から離れられない状況になってしまったのだが。
「むむむ、主がいない部屋に脱ぎ散らかされたアレな衣装……開いたままのドア……事件の匂いがする」
焦って隠れたためかクローゼットの扉は完全に閉め切られていなかった。
その隙間から何とか外の様子は窺えるが……ってマズイ!私、他の服達も片づけていなかったじゃないか!
「………………」
(やめてー!そんな私が脱いだ物をマジマジと見ないでくれマスター!駄目だからね、ソレで何かよからぬ事をしたりとか)
「取り敢えず、片づけるか」
アッ、ハイ。綺麗に畳んでくれるんですね……。
なんだろう、この安心したようなガッカリしたような気持ちは。いや、うんマスターは信じてたよ。そもそも紳士たるマスターがレディの服に劣情を催すことなんてあるワケないじゃないか……ドキマギして欲しかった気持ちも少しぐらいあったが。
「あら、マスター何をしてるのかしら?」
くっ、王妃が戻ってきてしまった……いよいよ逃げるタイミングを逸してしまったなこれは。
「何をしてるのかしらはこっちのセリフだよ。ドアも開けっ放して服もちらかしっぱなし……ちょっと不用心じゃない?せめて一人ぐらい留守番を任せるとかさ」
「え?デオンがいなかったかしら?」
「いや。俺がここに来た時は誰もいなかったよ。……成程、大方デオンを着せ替え人形で楽しみ過ぎて逃げられた所かな?」
マスターの察しが良すぎる。正確に言えば逃げれてはいないのだが……。
あぁ、だが王妃のシュンとした顔を見てしまうと無性に胸が痛い。
「ほらほら、そんな落ち込んだ顔しないで、せっかく綺麗な格好してるんだから」
「……なら慰めてくれないかしら?そうね、今の姿ならマスターの国にある遊び……『悪代官ごっこ』をしてみたいわ!」
先程とは打って変わって目を爛々と輝かせた王妃に「……うーん、遊びというべきなのだろうか、あれは……」と苦笑しながらもマスターは彼女の帯を掴むとそのまま。
「そーれっ!よいではないか~、よいではないか~」
「あ~れ~、おやめください~」
それをどんどん引っ張り続けた。
マリー王妃がコマのようにグルグルと回転し、腰に巻かれていた帯が完全に外れるのと同時にベッドの上にうまく倒れこんだ。
(なっ!?こ、これがマスターの国の遊びなのか?というか王妃!着物が肌蹴ています!殿方の前ですよ!ちゃんと隠して下さい!)
そんな私の願いも空しく、王妃は脱げかけている服を直すことはなかった。むしろ目の前のマスターを誘惑するようにどんどん無防備な体勢を取っていった。
「ふははー、観念しろ。もう誰も助けになど来ないぞ……お前はここで俺の慰み者になるのだ」
「なんて非道な、私はここまで許すつもりなんてなかったのに……」
「お前の意思など関係ない、どこまで許すかはこちらが決める事だ」
「あぁっ、やめて!触らないで下さい……!」
(こ、これは……「そこまでだ!この悪漢!王妃から離れるがいい!」みたいな感じで私が飛び出すべきなのか?だが、マリー王妃もやめてとは口では言いながらも申し訳程度の抵抗しかしていないし、顔も緩みきっているし……これも含めてさっき言ってた『悪代官ごっこ』というやつなのか?)
寝具の上で王妃の着物をズリ落とさせていくマスター。
露わになってしまった王妃の上半身を両腕含めて抱きしめ拘束していた。
マスターとサーヴァントの力関係を考えれば、彼女はそこから難なく抜け出す事だって出来る筈……それをしないということは王妃にとってもこの状況は望んでいるものなのだろう。
「柔らかく、温かいな。ふふっ、揉み込むと心臓の音まで伝わってくるぞ」
「あっんぅ……ふぅ、ひぁっ……胸、弄らないでください……」
(そ、うだ……これはマスターと王妃の二人の逢瀬だ……なら邪魔するべきではな、い。…………私がすべきことは目を瞑り、ここでじっと事が済むのを待つことだけ……)
だが、そんな私の独白とは裏腹に我が瞳は二人の情事に釘付けになったままだった。
マスターと王妃がこのような事をする間柄だったという衝撃を忘れさせる程には私は目の前の光景吸い込まれていたのかもしれない。
(あぁ……マスターの大きい手が王妃の胸をあんなに歪ませて……)
王妃に誘われて、一緒に浴場へ行く事もあった。
彼女の裸を目にするのは初めてではない。
だが……異性の手で悶え、これでもかというぐらい女の性を見せつけられるのは初めてだった。
全盛期程の大きさはないとはいえ、それでも十分過ぎるぐらいに整った美胸から王妃はひたすらに快楽を受け取っていたように見えた。
「ひぅ、ふぁっ……あんぁぅ、や、めて……ソコはお願いぃ……あんぅ!」
「どんどん蜜が溢れてくるな、この状況でも感じていたのか。この淫乱娘め」
「ち、がぁっ……ぁあっっんぅ!!」
普段なら許せないような王妃に対する物言いさえも気にかける余裕がなかった私は二人の色事に夢中になっていた。
王妃の真っ赤な和服は未だ腰の辺りで留まっていた為か、下半身はこちらからは見えない。
それでもそこに差し込まれたマスターの腕とこっちにまで聞こえてくる水音が二人が何をしてるのかという想像と興奮を煽っていた気がした。
(…………は、はやく目を瞑れ。瞑れデオン!こんな覗きのような下劣な行為許される筈がないだろう!だ、だから早くっ…………)
「ゆ、びぃ……指がぁっ……あぁっ!はあぁんぅ!」
「ほら、イッてしまえ」
(あ、あ、あぁっ…………マリー……)
自身に言い聞かせてもやはり、瞼は落ちてくれなかった。
想像してしまうのだ、普段は優雅にほほ笑む王妃の艶姿から…………もし、あそこにいるのが自分だったら、と。
マスターに抱き締められ、乱れ、悶えている自分の姿を、どれだけの悦楽がこの体に駆け巡ってしまうのか……と。
「ひぃうううう――――……!」
王妃が絶頂する姿をこの目に焼き付け、私は息が漏れないように必死に自身の口を塞いでいた。
(あっ、凄い……。あれがマスターの性器)
二人は一糸まとわぬ姿となり、向かい合っていた。
王妃の濡れそぼった女陰とは対照的に暴力的までに膨れ上がっていた男性器に私は心の中で感嘆の息を漏らしていた。
別に男性器を見るのが初めてというワケではない。時と場合によって
だが、それでもマスターのモノは自身のモノとは比べ物にならない程に雄を感じさせてくる。
性器を剥き出しにした男女がベッドの上にいる。もうこれから行われる事など一つしかない。
「駄目……そ、れだけはだめ、よ……お願い、ゆるして…………」
「ここまで来たら、もう止まらないさ。これからお前が出来る事はもう何もない……ただ与えられた肉欲に犯されるだけだと思うがいい……」
「い、やぁぁっ……!」
『悪代官ごっこ』とやらは未だに継続中なのか、為す術がない王妃に交わらんと迫るマスター。
王妃は口では本気と思える程の演技力を魅せていたが、自分から開いている股と喜びを隠し切れていない表情が全てを台無しにしていた。
(マスターのが……あぁっ、王妃のナカにどんどん飲み込まれてっ…………)
「あふぅぅっ!……んあぁぁぁっ……やぁぁっ!はいってくるぅぅっ!」
熱く滾ったその剣は王妃の肉蜜へ収まっていく。
マスターの深く吐いた息とマリー王妃の嬌声が聞こえてきた。
「あぁっ……!あぁ!ひあぁぁっ……!は、げしいぃぃっ!」
「……んっ、あぁ、凄く気持ち良いな、マリー。お前のナカはっ」
「ずんずんぅってぇっ……つかないでぇぇっ!おねがいぃっ……んあぁぁ!」
(マスターと王妃がまぐわっている…………わ、たしの目の前で……あんなに激しく、突いて、乱れて、声を荒げて……)
組み伏せるように王妃の上に乗っているマスター、口ではやめてやめてと言いながらも四肢は彼を抱き締めているマリー王妃。
手で弄った時とは別次元の猥らかな音が私の耳まで届く。
(今まで見た事がなかった……知る事もなかった……あの方達の、獣のように重なり合う姿…………)
私は少しずつ、少しずつ前のめりになっていた。
クローゼットの隙間から二人の情事をより視界に収めれるように……そして――。
「……ぁぅ」
手をいつの間にか自身の股の間に擦り付けていた。
(………………は?私は、何をやっているのだ?見るべきではない二人の睦みごとを前に……自慰をしているのか……?)
侮蔑するような思いに反して、我が手は止まることなく性器を上下に擦り付けていた。
目の前にある性交が激しくなるのと比例して手の動きも激しさを増していった。
(よせ……やめろっ……!……こんな覗きをして、あまつさえ敬愛すべきマスターと王妃の交わりで興奮を覚えて、自分を慰めるなんて……そ、んな、そんな事っ……!)
「やぁぁぁっ……!子宮ぅ、何度も突かれたらぁっ、お、かしくなりゅぅぅ……んんんぅっ!!」
理性は体を止めるように訴えかけても言う事を聞いてくれなかった。まるで自分の体で無くなってしまったのかのように。
二人の濡れ場を餌にして、私は呼吸を荒げ、クローゼットの中で敏感な場所を探すように全身をまさぐっていた。
(はしたない……はしたない……たのむ、もう止まって……騎士である私が……こ、んな不貞行為、ゆるされる筈がない……あぁっ、なぜ、なんで私の手は止まってくれないのだっ……お願いっ止まってっ)
心でどんなに懇願しても……マスターの姿に、王妃の姿に、
「ナカにっ、出すぞっ……」
「あぁぁっぅ!にゃかはだめぇっ……!あぁぁっ!ゆるしへぇっ!……イっちゃうからぁぁっ……イっちゃうのぉぉおっ!ひうぅぅん!」
(んぅっ……んんぅ!わ、たしもイキますっ、マリー……!マスター!)
「ああああぁぁァンンゥッッ!!!」
「…………ッゥゥッ!」
彼女と同時に小さく達した私の体は重心を失い、そのまま寄りかかるように扉の方へ――。
――バタンッ
「あっ」
卑しくも中に隠れて二人の姿で自慰をしていた私の体が投げ出されてしまった。
マスターと王妃の瞳が突き刺さる。
喉が渇く。うまく呼吸も出来ない。目の焦点があわない。
自身の非を認める事を、さっきまで何をしていたのかを、正直に言うことが出来ない。
「わ…………わたし、は……」
「やっと出て来てくれたわね、デオン」
「…………え?」
「もうっ、私が『あ~れ~』って回っている時に『そこまでだ!この悪漢!』って助けてくれないと……。
いつまで経っても出てくれないから結局、二人だけで楽しんじゃったじゃないの」
はい?
「も、しかして……気付いていらしたのですか?」
「だってクローゼットから裾がはみ出してたもん。デオンってたまーに抜けてる所あるよね」
純白のスカートを指さしてマスターが笑う。
……な、なんというまぬけっ!いくら慌てていたとはいえ、スパイにあるまじき迂闊さ!
「勇み立ち、飛び出した騎士も結局、力及ばず、助けるつもりだった娘と一緒にマスターにおいしく戴かれてしまうっていうシチュエーションを期待していたのですけど……」
「マリーの中の俺が容赦なく非道で泣ける」
「ただまぁ、私達が二人でマスターに可愛がられるのもいいけれど、私とマスターでデオンを懇切丁寧に愛でてあげるのもいいと思わなくて?」
「それは心の底から同意」
うん?なんか話の方向が不穏な方に……待って下さい。何故にじり寄ってくるのです?服をっ、いいから服を着て下さいっ!そんなイイ顔で一体何を企んで…………やーめーてー!
「ふふ、クローゼットから出てきた時からあんな扇情的な表情を見せたあなたが何をしてたのか全部お見通しよ。ほらっ、スカートの裾から手を離しては駄ー目。主の情事で一人遊びに耽る悪い子にはお仕置きが必要ですものね?」
「う、うぅ……」
マリー王妃の言われた通りにスカートの端を摘んだ私は拡げるようにそれを持ち上げていた。
隠された女物のレースの下着が露わになる。
その目の前にしゃがんだマスターと王妃に見せつけるように……。
「こうでもしないと、あなたっていつまでもマスターに遠慮したままだもの。少々強引だけど許してね♪」
「少々というレベルではないと思うのですがっ……」
そんな抗議など、どこ吹く風。二人は私の局部を興味深そうに眺めている。
また先程のいや……それ以上の疼きが甦ってきた気がした。
「花嫁衣装も十分に可愛らしかったけど、それに隠された太ももは勝るとも劣らない程に綺麗で滑らかだ。うん、デオンの肌は気持ちいいや」
「ひやぁぁ……ま、ますたー」
マスターが私の腿を指先でなぞり、到着点の股間目掛けてそのタッチを進めていった。
私の姿を褒め、直接触れてくれる行為に悦びがある一方で、私はマスターにはこれ以上触って欲しくないという気持ちもあった。
正確に言えば、今の
だがここで逃げ出した所で後で間違いなく不審がられるし、そもそもこの動揺の極致でもある状態で二人から逃げられると思えなかった。
私が出来る事は願うことだけ。マスターが私を気味悪がらないことを……。
「ん?なんか膨らんでいるような……」
「ひうんぅっ……」
ショーツの上から私の秘部を撫でていたマスターは疑問に思ったのか、ゆっくりとその布を脱がしていった。
「あら?……クリトリスにしては少し大き過ぎる気もするわね」
「ふむ、所謂ふたなりというやつか……というかマリーも見るの初めてなんだね」
「私は体に関しては女の子の方のデオンしか見たことないわ」
「もうし、わけ……ございません……。このような不快な、ものを…………うぅ……」
淫裂の上にあたる、本来なら陰核があるであろう位置に私の男性たる象徴がそびえ立っていた。
今の私は両性具有、男でもあり、女でもある非常に中途半端な状態であった。
「いつもなら性別は切り替えられたのですが……先程からこの状態のまま元に戻すことが出来なく…………」
正確に言えば、二人の情事を見て興奮を覚えた所からどうにも体がいつもの調子に戻らなくなってしまったのだ。
「あぁ、そういう事ね」
王妃が得心したように手をポンと叩いた。
「デオンは
「その割にはこう言っちゃなんだけど、男性器の部分が少し小さめのような……?」
「ひゃんっ!」
マスター!気になるのはわかるが、そんなに突かないでくれるかな!
「ふふっ、それはデオンが女性だけではなく男性としての部分でもマスターに愛されたいという気持ちがあるから、これぐらいのキュートなサイズになったのよ。どっちの性別になろうともこの娘は乙女心を失っていないんだわ」
「……お待ちを王妃っ!そ、それでは私がまるで変態みたいではないですか……!」
女性としてマスターに愛されたいという気持ちならまだしも……それに加えて男性としても愛されたいなど性的倒錯者以外の何者でもないではないか!違う……私は断じてそのような――
「けどもう自分でもわかっているんでしょう?そんなに動揺しているのが、何よりの証拠。どうしても否定したいというのなら、ちゃんとマスターの目を見て言ってごらんなさい」
立ち上がったマスターがぶれる事なく私を見詰め続けていた。
対する私はあんな性器を見せつけてしまった事と自分の中にある歪んだ性癖を知られてしまった事で頭が真っ白になっていた。
「デオン。一つだけ前提として言っておくけど、俺に男色の気はない」
「……っ」
普通はそうだ。当たり前の事だ。マスターは別に悪くない。だが、私の視線はどんどん下を向いていった。
「ただ、デオンに関してはそれは例外だと思っている」
「え……?それはどういう……」
「デオンがどっちの性別だろうとも愛する自信はあるし、男の体になったからポイするなんてあり得ないってこと」
うつむいていた顔を上げると不適にマスターが笑っていた。
「男だろうが、女だろうが、その両方になろうが……俺は
「あっ」
マスターは何気なく言ったその台詞が私にとってどれだけの意味を持っているのか……どれだけ心の中に歓喜を生み出してくれたのかわかっているのだろうか。
駄目だ。今の私は絶対にだらしない顔をしている。けれど、今のマスターの顔から一時も目を逸らしたくなかった。
「なら、これから私達がすることはわかるわよね。マスター?」
「あぁ、デオンがまずは自分の性器を醜いなんて二度と言わないように俺達の手で滅茶苦茶に可愛がってやらないと」
「えっ?あの……ちょっとまってくだ、ああんうぅっ!」
私の股座に顔を近づけた二人がそれぞれの性器に口をつけていった。
マスターは女陰に唇を合わせ、舌を伸ばし……王妃は竿の部分を口に含んでいった。
「じゅるぅ、じゅぞっ……んちゅるぅっ……」
「はむぅっ、んむぅ……んはぁ、ふふ、私の口で全部隠れちゃうわ。じゅる、じゅぼぉっ……」
「あっ、あぁっ、ひぅぅ!……なにこれぇ……あぁっ!すごっ、すごすぎてぇぇ……あんぅ!ひあぁっ!」
駄目だ、駄目だ、こんなの頭がおかしくなるっ!
敬愛すべき二人の主に自身の欲望の象徴を口淫してもらっている背徳感、実際に脳髄を駆け巡る性的快感。
知らないっ、こんなの知らないっ!さっきの自慰が馬鹿らしくなるほどの刺激……!脳が蕩けてしまうっ!
「うふぅ、んむぅっ、じゅぱぁ……どんどんピクピクしてるわね、さきっぽからお汁が止まらなくなってるわぁ……あむぅっ、ちゅるるぅ……」
「じゅるっ、じゅぅっ、れろぁっ……こっちからもエッチな汁が溢れっぱなしだ。どっちの性別も堪え性がないんだな…………んじゅぞぞぉっ……!」
「ひあぁぁ!あぁっ!あくぅっ!あっ、あぁ……もどれなくなるぅ、こんなの知ってしまったら……どっちにも戻れなくなっひゃうぅっ!はあぁぁっ!」
生温かくザラついたものに舐め回されながら包まれる感触、下腹部の中に侵入して縦横無尽に蠢いてくる感触、マスターと王妃の全く違う責め方を異なる性器で受けている私は口から嬌声を垂れ流しにする事しかできない。
スカートを持ち上げていた手はいつの間にか下がっていて、浅ましくももっと快感をと二人の後頭部を彼等の全身を包んでしまったスカート越しから抑えていた。
大きめのスカートゆえか、傍から見れば今の私の姿は純白のドレスの下に何者かを潜り込ませて喘いでいる卑猥な花嫁。
「あぁっ、あんぁっ、ふぁぁっ!きひゃうぅ、なんかきへしまいますぅぅっ!……お二方っ、口をはなひてっ……あひぃっ!」
外へと放出したい欲望と膣内で爆発しそうな欲望が迫っていることからマスターと王妃にそう懇願するが、耳に入ってないのか二人の愛撫はどんどん激しくなっていった。
あまりの快楽に腰が引けて、背中がどんどん曲がってしまう。
無理だ。耐えられるわけがない。もう頭の中が馬鹿になってしまってキモチのいいことしか考えられない。
「あ、あ、あ、いっちゃう、イっひゃうぅ……イく、イクぅ、イっくぅっ……はああぁんうううぅ!!」
雌としての鳴き声を上げた瞬間、二つの愛液を放出した。
白く濁ったものは王妃の口へ、無色で吹き出したものはマスターの顔へかけるように……二人はスカートの中にいる為、想像でしかないが、おそらく合っているだろう。
私は絶頂に達して、主人達の顔を汚していったのだ。にもかかわらず、私の躰は形容しがたい多幸感に包まれていた。
「んぐっ……んはぁっ、まだ倒れては駄目よ。今度はマスターがあなたの両方の部分を愛してあげるんだから……」
腰が抜けてへたり込んでしまいそうになった肩を王妃が掴む。
もう、この行為に耽る抵抗感はどこかに吹き飛んでしまっている。
今の私には次はどんな凄い事をされてしまうのかという期待感しかなかった。
純白のドレスは脱がされ、二人と同様に生まれたままの姿となった私は後ろには王妃、前にはマスター、と直立した状態で挟まれていた。
「ちゃんと見るのよデオン、これからあなたを本当の意味で女の子にしてしまうマスターのモノを……」
「……はい」
後ろから囁かれた王妃の言う通り、私の下腹部近くにあるマスターの肉棒を目にする。
「…………ゴクッ」
クローゼットの隙間から覗いていた時よりもはっきりと間近で見えるソレは私についているモノとは別次元の存在感を示していた。
剛直の先端が女の部分の入り口を擦り付けてくる。
「ちゃんとコッチの部分も弄ってあげるよ。両方でキモチよくなってもらわないと意味が無いからね」
「んひぃっ!」
女性器の方だけ目が行っていた私の隙を突くようにマスターは私の男の部分も握り始めた。
マスターの手に握られてしまうとそのほとんどが隠れてしまうぐらいのサイズだった、私のモノは。
完全に男の時はもう少し大きいのだが、やっぱり王妃の言う通り私は……あぁ、認めてしまうのはまだ恥ずかしいぞっ!
「それじゃあ、いくぞデオン」
「うん……どちらの私も……可愛がってくれるかい……」
バクバクと震える心臓の音を感じながら、マスターの男根が私の膣内へ入ってくるのを見守る。
ただ、マスターも挿れるだけではなかった。腰を前に突き出しながら、先程握った私のモノを扱いてきた。
「うぅっ、あぁっ、あぁぁっ……!はっ、マスター……その動かし方、いやらしいぃっ、んふぅっ!」
指の付け根部分で亀頭をグリグリと押し付けたと思ったら、包まれた皮を伸ばすように手を上下に動かしてくる。
奥へ侵入してくるマスターのペニスの存在を感じながらも、自身の男たるファクターも弄られている。
宣言した通りに私の両方の性別を愛してくれているマスターに嬉しさと気恥ずかしさを覚えつつ、与えられる快感を享受する。
「はいったぁっ…………奥までぇ、入ったぁっ……あぁっ!んぅっ!ソコぉ……まだいじめてぇっ!」
完全に挿入して切ってもマスターは私の小さいペニスを苛めるのを止める事はなかった。まるで肥大したクリトリスのような感度でもあった為かもう今すぐにでも射精したい気分になってしまった。
だがマスターはそんな私を見て、手淫を緩やかにすると今度は腰を動かし始めた。
「あへぇぁっ!?な、なんでぇっ……!……もう少しでぇ、出せそうだったのにぃ……やあぁん!」
「決まってるじゃない。男女両方のデオンを愛するんだからイクのも一緒じゃないと。さて、と……私もそろそろ参加させてもらうわね」
後ろにいた王妃が私の体を抱きしめ、二つの確かな膨らみを背中へ押し付けられているのを感じた。
滑らかに伸ばされた彼女の左手はその爪先で掻くように私の乳首を弄りだした。
「あひっ!ひぅぅんぅ!……くすぐったいですぅ、王妃ぃっ……あんっ!」
「う~ん、上半身は細いわよね……やっぱり今のデオンは女の子成分やや多めって感じなのかしら?ふふっ、ならこっちの穴を責めてあげたらどんな反応してくれるのかしら」
「……ひっ、あぁっ、まって、まってくださいぃ……マリーっ、そっちの穴はぁっ、おあぁぁっ!!」
もう一方の手の指先だろう、細いものが私の菊門から入ってきた衝撃により、情けない声が出てくる。
狭いアナルを拡げるように王妃は指を上下左右へ折り曲げてきた。
「おぉっ、おぉ、おあぁっ!あぁんぅ!んんぅっ……んひぃっ!!……狂っちゃうっ、こんなのくるっちゃうぅっ!」
「いいんだよ、男女の営みってのはそういうものなんだからさ、気兼ねなく狂ってしまいなデオン」
「ひっ、ひあぁぅ……おひっ!んあぁっ!あ、あぁ……わたしのちんぽぉ、またイキそうだったのにぃぃっ……あっ、けどきもひいのがまだ続いてくれるぅぅっ……おほぉっ!」
私の男性器の部分が射精しそうになったら、手を緩め、抽送を激しくする。射精欲が静まり出したら再び私の竿を激しく扱き始める。その最中に膣襞を抉られる刺激により私の女の部分はどんどん性的絶頂へ近づいていっている。
これでは、まるでマスターは見ているだけで私のオーガズムの波を熟知しているようではないか。翻弄されたままの私には彼にしがみつくことしか出来ない。
「ふふっ、マスターったら本当に上手……デオンが羨ましいぐらいよ」
「へあぁっ……あっ、んほぉっ!あぁっ!もう、男とかぁ、女とかぁ……どうでもよくなるぐらいにぃぃっ、んひゃぁぁっ!はぁぁっ!体がメスになってしまいますぅっ……どっちの性別になってもメスになっひゃうぅぅっ!」
あっ、あぁっ!熱くて硬くて、けど暖かくて柔らかい物に挟まれてっ!凄い!凄過ぎる!自分がどこにいるのかすらもわからなくなってしまいそうになる。なんだコレは?なんなのだコレは?ここが天国なのか?
乳首も肛門も、陰茎も女陰も責められてっ、生まれたままの姿のマスターと王妃に挟まれてっ……正気を保てるワケがないっ!体だけではない、もはや脳すらも犯されているっ……。
「あはぁっ、んあぁ!あっ、はむぅっ!?んちゅっ、んんむぅっ!んじゅるぅ、じゅるぅっ……」
ずるい……ずるいよ、マスター、こんなタイミングでキスなんてされたらもう本当の意味で男に戻れなくなってしまうじゃないか……。どちらの体になっても君の前では心が女の子のままになってしまうじゃないか……。
…………けど、良いんだよね。マスターはどっちの私も愛してくれるって……私がシュヴァリエ・デオンである限りどんな性別になろうとも愛してくれるって言った。
あぁ、挿入されたまま唇を重ねて舌を絡められている私はきっといやらしい表情を隠すことなく君に見せているんだろうさ。
こんな事されたら体はどうなろうとも、心は完全に雌に堕ちてしまうよ……その責任取ってくれるんだよね?ご主人様。
「んふぅっ!んんぅ!んちゅぅ!ちゅぅ……ちゅぱぁっ、だしてぇ……そして、私に出させてぇっ、ますたぁっ……あむぅっ、んちゅるぅっ!」
二つのオーガズムがようやく重なってくれたのだろう。確実に私の敏感なポイントを突いてくる手コキと腰のストロークは激しさを増していった。
懇願した私はもう一度キスをして彼の体を抱き締める。チカチカと爆発寸前の私の愛欲はいまここで……。
「んんんんぐぐぐうううぅぅっ―――!!!」
私のヴァギナを埋め付くしてしまうほどのマスターの精液。彼と私の両者の体を汚すように放出された我が精液。
女性としてのエクスタシー、男性としての解放感。本来は同時には感じることのない衝撃が私の体に襲い掛かる。
「んぅっ、んぉっ、れろぁ……あへぁっ、あっ、あっ、あくぅ……おあぁっ、あぁっ……んひぃっ…………」
絶頂していた瞬間でさえも容赦なく敏感な所を責め続けていたマリー王妃により……唇を離し、だらしなく舌を垂らしている私の口からは余韻に浸るように声が漏れていた。
マスターに未だ貫かれたままの状態である下腹部を愛おしさを込めて自身の男性器ごと撫でる。
そういえば……私とした事が、まだこの言葉を言っていなかった。
「んはぁっ、はぅ……マスター、私は君を愛している……この体の
もたれかかる私に「喜んで」と返してくれる彼にこれ以上ないくらいの安心感を覚える。
マリーの「よかったわねデオン」という言葉に私は深く頷いた。
うん……後ろめたいものが何もなく、好きな人を愛し、愛されるのはこんなにも素晴らしい物だったんだ……。
「すべて、すべて、我がメイド道にこそ通ず。『
「お帰りなさいませご主人様!あーんど、ちぃーす!さぁ、ジャンヌも恥ずかしがらずに一緒にやってみましょうよ!」
「ち、ちぃーす……?えーと、マリー?その挨拶はちょっと……」
「っていうかメイドとかいう可笑しな格好した聖女様を哂いにきたってのに……なんで私まで着せられているのかしら!?」
「はぁ――……、
カルデアのある一室を改造し、ドアを開けばそこはメイド喫茶だった。
マリーの提案とそれにノリノリだったタマモキャットによって始まったメイド喫茶inカルデア、別名『Chaルディアット』。まぁ、あくまでお遊びの範囲ともいえるのだが(けど料金はしっかりと取るよ!)。
巻き込まれてメイド姿になってしまった娘達もちらほらと……。
「私としてはどうして本来のご主人ポジションでもあるマスターがメイド姿なのかを訊きたいのだけれど」
金髪をなびかせているメイド服姿のデオンは俺に尋ねてきた。
「ほら、デオンだってまだ不特定多数の前でこういう服を着るのは気恥ずかしさがあるだろ?女の子ならまだしもデオンはそこら辺の事情は複雑だって理解しているつもりさ。ならせめてこういう場では俺が同じ姿になって少しでも羞恥心を和らげることが出来たらと思ってね」
「ご主人様に対する私の株がストップ高……」
うん?なんでそんな耳まで真っ赤にして顔を隠しているの?
「しかし、恐ろしいぐらい似合っているな貴様。というかノリノリ過ぎないか?」
ゴスロリツンツンメイドのセイバー・オルタが声をかけてきた……そう言われると少し照れるな。
今の俺の姿は定番の白を基調としたメイド服に赤髪ポニーテールの完全な女の子スタイル。
ほら、こういう女装もどこかで必要になる時が来るかもしれないだろ?我がマスター道に終わりはないのよ!ひたすら精進あるのみさ!
「あぁっ!我が歌姫!君はどんな姿になっても変わらず美しい!クリスティーヌ!クリスティーヌ!」
「マリー!マリィィッ!家事使用人の服を着ても君の輝きはまるで失われる事がない!僕はいくらでも君の為にお金を落とそう!マリィィァッ!!」
「おぉ!ジャンヌ、我が想いより生まれた二人目のジャンヌっ、そしてそこからさらに誕生した無限の可能性を秘めた幼きジャンヌ!3人の聖女があのようなCOOOOLな姿で語らっている様を目に出来るとはぁ!!なんたる僥倖!望外の喜びでありますぞぉっ!」
「これはジャンヌファンクラブ会報誌に新たなメイド聖女なるものを掲載する好機!いっそここでカメラにおさめて写真集なるものを、アツゥイッ!?そして目がぁっ……!目がァッ!!」
黒聖女の炎に白聖女の目突き、見事なコンビネーションだ。
嘘みたいだろ?今の面子の中で誰一人としてバーサーカーがいないんだぜ。
「私はぁ……旦那様の為ならどれだけの出費がかさんでも構いません……何度でもこの店に通ってみせますぅ……」
「これは無駄遣いではないのです……母から子への……そう、言うなれば仕送りのようなもの」
「写真撮影1枚:【10万QP】……握手券:【蛮神の心臓、狂骨、禁断の頁、混沌の爪等のスキル上げ素材】……手作り料理を自らあーん♡(マスター限定):【聖晶石3個】…………、クエストへ、クエストへ、もっとクエストへ行かなくては……」
「……………………」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ……
夜這い3人衆に加えて、無言で俺の姿をスマホで連写し続ける後輩。
「う~~んっ、まさにカオスだな!ご主人!」
「一番言われたくない君に言われてしまったね」
ぐだ男「次は黒髪ツインテールで行ってみようかな!」
クロエ「それはやめておきなさい」
《マリーの水着姿とは別にあったシークレット物と書かれた袋について》
いつものハメ撮りですね。
つまりバレンタインの黒髭のお返しも彼にとっては……。
「秘密で秘蔵で秘宝アルバムか……、俺にとってはある意味、本物はいつでも見放題、撮り放題、触り放題だからなー……」
「それを口にしたら……戦争だろうがっ……!戦争じゃねぇのかよっ……!」
《デオンのマスターに対する印象》
超最高のマスター。男になっても女になっても一生仕えたい。
まだ、そこまで彼の人外っぷりを目の当たりにしていないので、真っ当な理想のマスターだと思ってるみたいです。敬愛フィルターがかかってやや盲目。
けどもう既に割と毒されているから仮に見たとしても「さすマス」で済ましてしまうかも。
《元祖ジャンヌ、ジャンヌ・オルタの呼び方について》
文面上では「ジャンヌ」、「邪ンヌ」と差別化できているが、呼ぶ時は発音で使い分けている(特にマスターやマリーといった親しい面々は)。
邪ンヌはカルデアでは古株なので、自分が呼ばれた時の「ジャンヌ(邪ンヌ)」という発音は分かっている。
なので白い方が「ジャンヌ(邪ンヌ)」で反応すると、「ぷー、くすくす!今のは私の方なんですけどー!何?自意識過剰の寂しがり屋なのかしら?そんなに出番が欲しいのね!卑しいわ!ほんとに卑しいわ!」と鬼の首を取ったように煽りまくる。当然、やり過ぎということでその後、マスターからお仕置きを(意味深)受けるまでセット。
デオンくんちゃん回。マリーと3Pというよりは二人がかりで苛める感じかな?ふたなり要素嫌いな人はごめんネ。デオン好きはホモじゃねぇからっ。
話を更新していく度に自分の性癖がどんどん増えているような……。