前回の円卓モドキ官能伝説からやたらと評価が来て、ここの読者様達には王スキーが多いんだなーとしみじみ思いました。
お陰様で累計3位になりました。もう上がらんでしょ。
というわけで、今回で乳王様とペットのほのぼの今日のバターわんこ編は完結です。最初っから最後まで和みを目標にしているので是非、ほんわかして下さい。
ちょっとインフェルノさんと狩りゲー(百重の塔イベをMHWしながら進める)するので次回の更新は遅れるかもしれません。
0話にてダ・ヴィンチちゃん更新。
「ギネヴィア様か、確かに彼女なら王の妃として相応しいだろう」
「アーサー王がいつまでも独り身なのは外聞が悪い……」
「ブリテンの未来を支える獅子王の妻にはそれ相応の品格が求められる……さてさて、あの女にはそれがあるかどうか……」
「ここ最近は国も疲弊している、豪族共もうるさい。祭事で民衆共の眼を眩ませるのもいいだろう」
「王もきっと気に入って下さる筈だ」
「結婚か……」
夜も更けた頃、今日も今日とて遅くに自室へと戻ってきたアーサー王。
自身の太ももを枕にして横になるペットの頭を無心で撫で続け、一体どれぐらいの時が経ったのだろうか?
「別段珍しい事ではない。来るべき時が来た......只それだけの話」
「?」
王が生涯のパートナー、すなわち伴侶を持つ事、それを意味する事を当然、彼女もわかっていた。
王ではない自分を癒し、突然拉致してこの部屋に監禁した人でなしを愛してくれた最愛のペットでもある『アル』との別れ。この蜜月の時間も終わりを迎える時が来た。
この生活がずっと続くように……そんな願いを持つ事自体、私には許されなかったという事……。自嘲気味に笑う獅子王。
――――ギュゥゥゥゥ
「んぐぅ、ご主人様?」
膝元にいたアルを抱き起こし、いつもの体勢で背中から愛おしい程に強く抱き締める。うなじから漂うお日様のような香りを堪能し、彼女は一つの決意をする。
「アル、お願いがあります」
「ここでいいの? ご主人様」
「あっ、はい……そこ、その位置がベストです」
彼の性器も散々可愛がった。彼の肌も撫で回した。彼の唇も卑猥な程に舐め尽した。彼の迸る精液も何度も喉に流し込んだ。自身の躰も彼にこれでもかという程に愛撫をされた。
だが、最後の一線だけは何故か越えなかった。
それは私の直感故だろうか、彼と本当の意味で結ばれた時、王としての自分に戻れる自信が無かったのかもしれない。
彼と過ごす夜は今日で最後。もうそんな臆病な事は言ってられない。
これは最後の思い出、私がずぅっと頑張っていけるような熱いナニかをアルに作ってもらいたいという一人の女の願い。
ベッドの上で四つん這いになり、腰を高く上げるという間抜けな格好をしている私……鎧は脱いでいるが、髪は解いていない……王冠も外さず、頭だけは公の場で見せる王としての私の格好。
性行為に邪魔な鎧だけ外し、その下の青いインナーの股部分を下着ごと、ずらし女陰を露出させる。
背後にいるアルは生まれたままの姿、その事実に胸を躍らせながらも、私はこれからする事に期待をします。
「この格好で良いんだね?」
「はい……この格好で犯される事に意味があります。それにアルにはそれこそ犬のように雄々しく腰を振って欲しいので」
優しい彼の瞳の奥にある獣性がギラリと光ったのを私は見逃さなかった。
あぁ、いい。これでいい。王として姿のまま、自身の下僕に交尾をさせられるように種付けされる。アルとの最後の思い出としては相応しい。
だから、私は獅子のマントも脱がずにそのままでしている。
ブリテンを治める獅子王が名も無きペットにこれから犯される……想像だけで、私の股座は湿っていた。
「さぁ、アル。主である私の願い、しかと受け止めて下さいね」
「うん。これから王様の格好をしているご主人様に挿入する」
結婚の事も、一緒にいられるのもこれで最後だという事は彼には言っていない。
自惚れるつもりはないが、きっと嫌がって駄々をこねると思うから……そんな可愛らしい姿を見せられたら私の決意も鈍ってしまう。
「いれて……アル」
「わかった……」
――ヌプっ……ヌププププププッ……
「んぅぅっ~~~~……!!」
(あ、ついぃ!なぁに、これぇ……!?初めてなのに、初めてな筈なのに、まるで彼と何度もまぐわって私のアソコがアルの肉棒に最適な狭さになっているように……!)
「うっ、あぁ……すご、く、キモちいいよっ、ご主人様」
「あぁっ、はいっ、はぃ……それは、良かったぁ……んああああぁっ!!」
膣壁が抉れる度に甲高く上がる私の声。彼の性器を何度も弄んだ時から妄想していた、これをナカで貫かれたら一体どうなってしまうんだろうって。
キモチ良くないなんて事は有り得ないってわかっていた。
けど、けど――。
「ひぁぁっ!!あっ、アァっ!!あ゛ァァっ!ある、アルぅぅっ!」
ここまで気持ちいいとは思わなかった。
まるで彼と会う前からずっと、この槍で開発されているかのように、私の膣は剛直を握り締める。
「ご主人様の……おしりっ……すんごくもっちりして、触れ合う度に、ぱちんって……」
「んあぁっ!あくぅぅっ!……そんな、そんな恥ずかしい事、いわないでぇ……んひぃぃ!!」
彼の言葉通り、アルの腰が叩きつけられる度に私の臀部がはしたない音を鳴らしている事がわかる。
膣を行き来するストロークだけじゃない、接合面で彼とぶつかり合う感触も私をどんどん淫欲の渦に飲み込ませていく。
「んぅっ!ふぅぅっ!!んむぅっ!!んんんっ!!」
アルったら……犬のように腰を振って欲しいとは言ったけど、こんなに激しくされたら私の躰が持たないですよ……!
あまりの快楽の暴力に枕に顔を埋め、くぐもった顔をあげる。ビチャビチャと私の穴から出入れしている棒が愛液を掻き出しているのは見なくてもわかる。
「ほら、もっとご主人様の声、聞かせて欲しいなぁ……!」
「んんぅぅっ!!?んぎぃぃ!あんぅぅっ!!こらぁっ!!」
背中に抱き着いたまま、インナーをずらし、胸を露出させる。この間、吸い付かれた胸……まだキスマークがたくさん残っている乳房の先端を摘ままれ、私の上半身は仰け反り、隠れていた嬌声を暴かれる。
「あんぅぅっ!!ふぅっ!!んんふぁああっ!!はぁっ!!」
首輪を付けた最愛のペットに獣のようにバックから突かれている私……。王冠もある、獅子のマントもある。だが女の象徴たる局部も全て露わになっている。
彼のストロークによって踊り狂う胸を丁寧に熱く揉み込んでいく。
突かれる度に、膣を抉られる度に、子宮口にキスをされる度に私の中の王の自分が殺されていく……そんな気がした。
ここに来て、やっと自分がなんでアーサー王としての姿で彼に犯される事を望んだのか少しわかった気がします。
ご主人様としての自分、王としての自分、どちらも揺らぐ事のない私なのです……。
だから、彼には両方を犯して欲しかった。ご主人様だけではなく、アーサー王としての自分を。
プライベートではない公の場で見せる姿で、アーサー王の姿で生娘のように為す術なく犯される。それは何て、背徳感のある行為なのか。
「あっ、アァっ!!とけちゃう……!とけちゃいますぅ!アルのおちんぽが私のおまんこにずぼずぼする度に、王としての私が……アーサー王が蕩けちゃうぅぅっ……!ひゃあああっ!」
部下の前では、円卓の騎士達の前では絶対に出さないような卑猥な言葉を叫べば叫ぶ程、色情が燃え盛るのを感じる。彼と出会うまでは、こんな性交の事なんて考えた事もなかったけど、私という人間は案外、色魔だったのかもしれない。
マントが皺になるのを気にする事なく、アルは腰を振り続けます。飼い主である私の役目は彼の好きにさせる事、彼の証をこの身に満遍なく刻む事。
これからギネヴィアを娶れば、このキャメロットに女としての私が存在する場は無くなる。だから、その前に最後にこの子に私を女にして欲しかった。
「ご主人様……!だす、よっ……ご主人様の奥に種付けするよっ……!」
「はいっ……ひゃいっ……たくさん、らしなさいぃ……我慢せずに、好きなだけぇ……私は貴方の飼い主なんですはらぁっ……あっ、あっ、アァァ……あぁぁぁ――――……」
亀頭が膨らんでいるのが、わかる。ご主人様を女にしようとするアルの必死な感情が白濁液になって私の赤ちゃん部屋へと侵入していく。
(あぁ、あぁ、あぁ……くる、くる、くるぅ……!この子の美味しい精液が私の子宮に……!)
「あ、イく、イク、いくいくいくいくっ……ア、ルぅ……あぁぁっ!はああああんんんぅぅうっっ!!!」
子宮だけではない、膣全てを埋め尽くす多量のスペルマ。男根の抽送とはまた違った液体の陵辱に私の頭の中は、今この時だけはアルの事でいっぱいになった。
だが、まだ終わりではない。この淫蕩の宴はまだ終わらなかった。
「ふぅ――……あぁ――はぁぁっ……んあぁっ、あえぇ?あるぅ……?」
「まだだよ。これじゃあ足りない。王様なご主人様をもっともっと恥ずかしい格好で汚してあげないと」
「あぁ……ひんぅ、こんな丸見えの体勢……」
絶頂の多幸感に包まれていた私を仰向けにし、まんぐり返しにする。
白のゼリーで溢れているであろう女性器とお尻の穴がアルに丸見えになってしまっている。
今更ですけど、この姿はさすがに恥ずかしいというか……いや、アルが私を本気で辱しめようとしてくれるのは嬉しいですし、ペットの粗相を受け止めるのは主の務めですが……。うん?というかアル、私、その美味しそうな肉棒を今度はどこに挿入れるつもりで――――。
「んおぉぉあぁぁぁっ……!!?あ、アルぅっ!!?」
「どっちも犯すよ。ご主人様の躰で知らない部分は無いっていうぐらいにマーキングしてあげるから」
「あおぉぉおっ……!あぁっ、んぉ、おぉっ……にゃ、にゃんでぇ……ここ、初めてにゃのにぃ……すっぽり入って、しゅごくヨくなってぇ……んほあぁぁっ!!」
「うん。まるで今まで何度もここで俺と交わったみたいに嵌まってるよ、ご主人様のアナル。まさかここまで躰の相性が抜群だとは思わなかった……さぁて、どっちも白色に染め上げるよ」
本来、性行為には使用しない不浄の穴もアルの怒張をすんなりと受け入れた。
彼の言う通り、初めての筈なのにこんなにもしっくりと来る。まるで鞘のように私のアナルは彼の槍を飲み込んでいた。
「おぉっ……!あぁぉっ……!!んおおおぁっ!!」
膣内を行き来した時はまた違う感触、腸壁を擦られる特異な感覚。なのに私の躰はまた悦びを全身で表現してしまっている。ペットに犯されて獣のような声を上げてしまっている。あべこべのような状況……それでも私はアーサー王を組伏して、一切合切の容赦なく愛を込めて犯してくれているアルに愛おしさしか湧いていない。
体の相性、心の相性……共にばっちり。私が彼を拾ったのは一つの運命だったのかもしれません。
「あぁぁっ……!!おおぁぁっ!!ほぉっ……んほぉぉ……!わ、たし……王さま、なのに、ブリテンを統べる、理想のおうさまなのにぃ……股を開いて、はぁっ、はああぁんぅぅっ!!よがってますぅぅっ……!!」
金色の冠も純白のマントもここまで来ると私の威厳を示すにはもはや意味を成していない。
はりぼての王、腸奥を突かれて、性的興奮を得ている浅ましい雌。けど、そんな雌にアルは親愛の情を向け続けてくれています。
腰に響く彼の挿入の衝撃の何と心地良い事か。
最初に沢山出された精液がアナルセックスの反動で淫裂から漏れ出し、垂れてきています。
「ちゅ、んちゅ、れろぉぉっ……」
「ひぅぅっ……あぁぁっ!!んあああぁっ……!!足の裏ぁ、舐めちゃ、やぁぁっ……」
口元が寂しかったのか、腰の動きはそのままで支えていた私の足の片方へと舌を伸ばすアル。半透明の涎の線が足の裏まで伸び、指をねぶられます。
犬のようにペロペロと私の足を舐め続ける生温かい感触につい夢見心地になってしまいます。
くすぐったいのに避ける気が起きない、もっと私の神経を昂らせてと、女の本能が叫びます。
「ちゅ、ちゅ……すごい、よ。ご主人様の躰、おっぱいもあしも、お尻も、アナルも、膣も……全部がエロいよ……!!のこ、すから……ね。俺の子種、王様の姿に残していくから、ね……!」
「はい、はいっ……!のこして、ドロドロの濃い奴、ご主人様の私にも、王様の私にもどっちもぉ……はぁ、あぁあっ……んああぁっ!!お、おほぉっ……!おまんこにも、おひりにも壊れるぐらいに吐き出してぇぇっ……!!」
「クリトリスも、すごく、腫れてぇ……本当にドスケベなご主人様だっ」
「ひぐぅぅっ!!あぁっ!!んおぁあっ!!だめぇぇ!!おひりバコバコしながた、クリいじっちゃぁ……!!ああああぁっ……!!戻れなくなっちゃうぅ、王様の私がこわれちゃうぅぅっ……!あるぅ、アルぅぅっ……おぁぁぁっ!!」
淫芽をおもちゃのように楽しそうに弄り続けるアル。
王の外套を下敷きにするというあるまじき行為で淫交に耽る私は彼にぎゅっと抱きしめて欲しいとねだります。
さっきは出来ませんでしたが、射精の瞬間は彼の体温をこの身全てで感じたいのです。
「ある、アルぅ……すき、すきぃなんです。大好きなんです、ずっと、ずぅぅっーと一緒にいたいんです……」
「俺もだよ。アルトリアご主人様と一緒にずぅっとこのまま」
その言葉が、狂おしいほどのこの想いが叶う事は無いとわかっていながら私は奇跡が起きるのならと……すがるように彼と交わり続けます。
アルは女性にしてはやや高身長な私の躰を難なくまんぐり返しから対面座位という形にし、ラストスパートへ。彼も本日の2度目の射精を吐き出そうと剛直をより大きく膨らませます。
彼の形になった、私のお尻の鞘の準備はもう出来ています。
抱き締め合い、原初の交わりを激しく行う男女。今まで邪魔だとしか思わなかった私の乳房は両者の胸の間で潰れ、乳首をこすれ合っています。
アルと触れ合う体の全てが気持ち良くて仕方ない。こんな悦びを知らなかったなんて、今までの私の世界はなんて狭かったのだろう。
そんな私の世界を壊してくれるアルの精子が今――。
「おおぅぅうっ……!!んんんっ!!おんんんぅぅ!!あぁぁっ!!んふっぅぅあぁっ!!」
「ご主人様のだらしない……穴に、出すからっ……!」
「はいっ……!らしてぇ、らしてぇぇっ……!らして下さい……!ペットチンポでよがり続けている、情けないご主人のおひりに、ザーメンをたくしゃんぅぅっ……おぉほぉっ……!!」
――ビュルルルウウウウウウッ!!
爆発したその精液の滝は私の腸道を巡っていく。
「んんおぉああああああぁっ――――!!!おぉぉっ!……んほぉぉあぁっ!!ひゅぅぅっっ!!もう、だめぇぇ……マンコも、アナルも……アルの形しか受け入れなくなっちゃってるぅぅっ!あ、アァァッ、あぁぁっ!」
射精した後も、潤滑液代わりに動き続ける彼の竿に私の理性は全て持ってかれてしまいました。
信じられないくらい口から出てくる卑猥な言葉も、秘部から吹き出る潮と彼の欲望の名残も、最後の思い出としては相応しい景色だった。
「あぁ……はぁ――……アルぅ、大丈夫です。私の『アルトリア』の心はずぅっと、貴方の元に……ちゅぅっ」
ありがとう、本当にありがとうアル……貴方と出逢って今日この瞬間までの思い出だけで、私はやっていけます。
もう十分に貴方からはたくさんを貰いました。
だから、ここでさよならです。
口付けを……私を愛してくれた大好きな子の唇の味を。
彼の身柄を預けると決めた時、まず円卓の騎士達は選択肢から外れた。
アルの身の安全を保障出来て、なおかつこのキャメロットにそこまで縛られない者がいい。
「おっけー。彼をこの地から遠い所に連れていけばいいんだね?あぁ、大丈夫だとも衣食住色もちゃんと用意するさ」
結局、苦渋の選択としてマーリンに預ける事となった。奴にしては随分と聞き分けが良かったが……。また良からぬ事でも企んでいるのか?
もし彼に何かしたら、この星のどこにいようとも聖槍で肉片すら残さないぞと釘は刺してあるから大丈夫と信じたいが……。
そもそも、何故、奴は
マーリンがアルを連れて、誰も居なくなったこの部屋を見てから私の眼に映る景色は随分と色褪せてしまった。
彼と戯れて、英気を養う事も出来なくなった故の不調も出て来るかもしれない。まぁ、それを周りに気取らせるような無様は見せないが。
そして、王妃との結婚。
当然、女として私。王の王妃に相応しく、気高く貞淑であれと部品として組み込まれたギネヴィア。そんな二人の生活が世間一般で言う夫婦生活を送れる筈もなかった。
「王!!……こ、これはっ……!」
自身の伴侶と信頼する騎士との逢引を偶然見かけても私には怒りが微塵も湧いてこなかった。
勝手に拾った少年と隠れて淫行に耽ていた私に彼等を罰する資格など無いのだから。
むしろギネヴィアとランスロット卿が羨ましかった。
二人は王妃と騎士という立場よりもそこにある愛を取ったのだから、散々アルに「愛している」等と囁いておきながら、結局国を取った私とは……自分を慰める道具のように扱っておきながら、自分の都合が悪くなったら自室から放逐する人でなしとは、違う。
あぁ、だが王妃と国を代表する最強の騎士のスキャンダル。このままにしてはいずれ、私の失墜を企む何者かによって暴かれるだろう。
アル……貴方ならどうしますか?
キャメロットから離れた地、一面花畑の非現実的な土地で白髪の女魔術師と王の元ペットがいた。
何を考えているかわからないボケーとした顔でどこか遠くを見ている「アル」。
そんな少年を膝の上に乗せて、何故か愉しそうに微笑む「マーリン」。
「全く、君も律儀だねぇ。心もなり切る『HBチャンネル』とか何とか言ってたけど、その気になればそんな設定も壊せる筈なのにさ」
「?」
「まぁ、そのノリの良さが、マイロードがマイロードたる所以であるとも言えるんだけど」
BBが何か面白そうな事をしている事を嗅ぎ取り、幻術でふわぁっとバレないように侵入していた花の魔術師。
まさか、槍のアルトリアの妄想シチュがこんな円卓の騎士達には見せられないような背徳感で満ちている物だとは思わなかったが。
「ねぇ、マス……いやアルくん、君は一体どうしたい?」
「俺は、ご主人様の願いを叶えてあげたい」
「そうだね。所詮は夢の一つだとしても。こうして私が目にしてるんだから、やっぱりハッピーエンドにしたい。うん、私もそう思うよ。だから君を預かった身だけど、アルくん……君はさ、『好き』にしていいんだよ」
「…………うん。わかった俺の『好き』にする」
マーリンの膝の上から立ち上がったアルは歩き出す…………と思ったら振り返り、地面に座り込んでいた彼女に顔を近づけた。
「ありがとう、キレーなおねーさん」
――ちゅっ
「んっ!?」
不意打ち気味に唇に軽く感謝のキスをして、彼はその花畑から飛び出した。向かう場所は言うまでもないだろう。
少し驚き、頬をやや染めて、嬉しそうに唇を押さえるマーリンは誰に聞かせる事なく呟く。
「ふふっ、どんな役になっても愛しのマイロードは私を悦ばすツボを突いてくれるね……本当ならここで何発かぶち込んで欲しかった所だけど、今回は女神となった彼女のターンだ。師の余裕を見せながら、譲るとしようじゃないか」
「王よ!火急の件でご報告が!!」
「……何があった」
「王妃様が……ギネヴィア様が……!」
ッ……!そうか……隠し通せる物ではないとわかっていたが、ギネヴィアとランスロット卿の不定行為がついに――。
「正体不明の物の怪に攫われました!」
「………………」
は?
「ったくあの性悪女、わざとだな……クソが……」
キャメロット城の回廊を歩くモードレッドは自分をこの世界にブチ込んだBBに恨み言を吐いていた。
黒いアルトリア・ランサーの時は自分は確かにマスターへの好感度はそのままに、紅孩児になり切っていた。当然、その時はカルデアのサーヴァントである事、モードレッドである事は忘れ去っていた。
だが、今この世界の『モードレッド』としている自分はカルデアの事も、マスターの事も、全部覚えている。
「同じモードレッドだから、役になり切る必要はねぇからそのままブチ込んだってか?雑だなぁ、オイ」
その理論で言えば、ついさっきまでマスターとハッスルしていたであろう白い槍の父上にも同じ事は言えるのかもしれない。彼女だってアーサー王には違いないのだから。
「あぁ、けど厳密に言えば……あの父上はまた本来の父上とは別扱いって事になるのか?それなら忘れててもおかしくねぇか。つーか父上が多すぎんだよ」
取り敢えず、モードレッドはどうするべきか悩んでいた。このまま引っかき回すのもBBの思惑通りに動いている気がして、癪に障る。白い槍の父上があんなにも楽しんでいたのなら、せめてこの世界にいる時ぐらいは大人しくした方がいいんじゃないのかと。
「ここでカムランの焼き直しをするなんてごめんだ」
このシミュレーションの中でどういう立ち振る舞いをすべきか思い悩んでいた彼女の前に突然、それは現れた。
「え、ますたぁ……?つーか脇に抱えてんのギネヴィアの奴じゃあ……」
高貴なドレスを纏った女性を脇に抱えた少年『アル』は困惑しているモードレッドの前に現れた。
モードレッドが疑問符を付けたのも仕方ない。
「何でモニターで見た時と姿が変わってんだ?」
背中半分まで伸びた髪、両手首まで伸びている令呪の紋様。
そしてチラッと自分と目が合ったその瞬間、モードレッドは確信した。
「ごめんね。もうこうするしかないって思ってさ。ご主人様のお嫁さんを拉致るのは胸が痛いけど、うん……やっぱり俺は『悪』になる事にしたよ」
「まてまてまてまてまてまて、マスター、そのヤバイ感じの顔でこっちに来るんじゃねぇ」
「君とは何故か初対面の気がしないし、愛おしさしか湧いてこない……うん、だから――」
「ちょ、タンマ」
「優しくタオしてあげるよ」
(あ、これ……数秒後オレ、めっちゃアヘってるやつだ)
――ひぐぅぅっ!!あぁっ、アァッ!!ま、まって!鎧着たままなんて!!んひぅぅぅうう!!
――んおぉぁっ!!おぉぁっ!!だ、めぇ……止めてぇぇ……!二つの穴同時なんて、おかひくなりっぅぅぅぅ!!
――アァッ!い、クうっ……いくいくいくイッ!!ま、まっへぇ……イッてるぅ!もうイッてるからぁぁっ!!
一つ幸運だったのは既にこの回廊にいる騎士達は全員、地に伏せていたのでモードレッドの艶声が誰かに聞かれる事は無かったという点。
ドゥン・スタリオンに乗り、騎士達を伴い、大地を駆ける王の耳には数多の情報が入ってきていた。
――王妃の護衛をしていた騎士達は全員、ソレを止める事は能わなかったと。
――キャメロット城にて、ガレス、モルガン、モードレッド氏が全身を痙攣させて倒れている姿が発見されたと、幸い命に別状は無かったが、何をされたかは不明。魔術の可能性もありと、宮廷魔術師に協力を仰いでいる。
――王妃が誘拐された際、勇敢にも戦いを挑んだランスロット卿も男の急所に一撃を叩き込まれて、再起不能になったと。円卓最強の騎士の敗北に兵士達の間に大きな動揺有り。
――そして、宮廷魔術師の報告により、ブリテンの各地で人の腕を引き延ばしたような白光の魔手が無数に確認されていると。
――対応に向かった騎士達や民達には何故か手を出さなかったが、サクソン人、ピクト人、魔猪、ドラゴンと、長らくブリテンを悩ませていた蛮族や竜種・魔獣達を徹底的に叩き潰していた。
――叩き潰し、握り潰し、取り込み、ブリテンを蝕んでいた魔達がどんどん消滅していく様はまるで終末のようだと。ギネヴィアを攫った者との関係性は現在調査中。
激震すべき、報告が部下からされてもアルトリアは頭まで入ってこなかった。
ただ、ギネヴィアを攫ったという少年の事だけを考えていた。
どこぞの快楽天・魔性菩薩と対をなすような白い魔手が多数生えている光景も目に入らなかった。
(アル、アル……!どうして、どうして、こんな事を――?)
わかっている。目的はわかる。
王妃と湖の騎士による不倫。そんなものが公になれば、只でさえ、厳しい状況であるこの国が傾いてしまってもおかしくない。
だから部外者が……全くの第三者が王妃を攫う。ランスロット卿の不貞が暴かれる危険性をより大きな大事で掻き消す。
討たれるのは王妃をかどわかした名も無き少年、只一人だけ。
円卓の騎士達が何人も倒されている異常事態でもある……救助されたギネヴィアも、その者によって心を消耗させられた等といくらでも理由を付けて、王またはブリテンという国から離れさせる事も出来るだろう。
ブリテンという国にとっては不貞行為が公になり、ランスロット卿と王妃に処罰が下るよりは百倍マシな結果となる。
(私は……私は……!貴方にこんな事をして欲しくて、離れ離れの道を選んだのではありません!)
ようやくその件の者がいる場所へとたどり着いた。
魔獣、竜種、蛮族……その死骸の山の上で彼は座っていた。
最後に別れた時とは随分と風変わりした姿だけれども、今も変わらず付けてある純白の首輪……アルトリアにはすぐにあそこにいるのはアルだとわかった。
「やぁ、遠路はるばるご苦労様。歓迎出来る物が何もなくてごめんね?」
「怪物め!王妃をどこへやった!!」
「あー、ここは危ないからね。安全な所に避難させてるよ。うん
部下達の訊問に飄々と応える。
自分達が手を焼かせていた敵の死骸の山をいとも簡単に作り出した張本人に飲み込まれないのように必死に自身を鼓舞させていたのかもしれない。
「どうも初めまして、俺が貴方達の
「潔いですが、まさか許されるとは思ってはいないでしょう」
アルトリアにはわかった…‥騎士達はギネヴィアの事だと思っているが、アルが言う『大事な人』は自身の事を指していると。
(誑かした……?許されざる悪……?違う、違います。アル……私です。私こそがその悪なのです。だから、貴方が私の為にここまでする必要は――)
「やっぱり、自分が好きになった人には笑って欲しいからね。泣くようなENDを向かえて欲しくないんだよ。その為には俺は喜んで『――悪』になろう」
「要領の得ない事を――……総員、構え!!」
ガヴェイン卿が聖剣を抜く、騎士達がそれに倣い剣を構え、弓兵が弓をつがえる。
(やめて――)
「対象を『白光の悪魔』と呼称!敵の出す魔手は未だ正体不明、触れずに距離を取りながら大元に近づき、叩け!」
(やめてください――)
弓が剣が魔術が……あらゆる暴力と殺意がアルに向けて一心に飛んでいく。彼は何もする事なく無抵抗のまま、穏やかな顔でその様子を見ていた。
「や、めろぉぉぉぉぉぉっ――――!!」
――王の手にあった聖槍から膨大な光が溢れ出した。
その後の事はよく覚えていない。
気付けば、私は気が遠くなるような階段、遥か彼方にある天井を持つ高い建造物の中にいた。気配からすぐにこの塔がロンゴミニアドだという事がわかった。
この塔が建っているのも最後に私が叫んだあの地であろう。
「どうしたのご主人様?」
「いえ、何でもありませんよ。んっ、あっ……ふふ、あんなに出したのにまた大きくなって」
あぁ、けど一番大事な事は私とアルがここに二人っきりでいる事ですね。
この
ずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっと――――。
ずぅっと一緒……。あぁ、奇跡は起きるものなんですね。
「さぁ、アルもっとぎゅっとして下さい。もっと私の肌を舐めて、貴方の体温をもっと感じさせて……あァァっ……」
彼の首輪をそっと撫で、一つしか無い玉座で私達は交じり合います。いつまでも、いつまでも――。
――『白光の悪魔』、あまりにも強大な力の前に王は自らの身を犠牲にその悪魔を槍の中に封印する事にした。
真実は違うが紛う事無き美談。民衆は聞こえのよい、自分達にとって都合のよい言葉を真実とする。
ブリテンを脅かしていた敵もその悪魔が出す腕によって悉く食いつくされていった……外敵に怯える必要が無い平穏な日々が久しぶりにやってきたのだ。そこに水を差すような真実など誰も求めていないだろう。
ましてや誰が信じるのか、アーサー王がその悪魔と槍の中で延々とイチャラブをしている等と。
王妃は心を痛めたという名目で療養中、彼女がアルに何をされたかは誰にもわからない。……ただ、ある日、王妃が熱がこもった瞳で塔を見つめていたという報告が上がっている。「きっと王の事を今も想っているのだろう」と、報告した騎士はその所感を述べた。
何人かの騎士達は王を救助すべく躍起になっているが、『白光の悪魔』が出した魔手が現れた土地から本来なら有り得ない程の栄養を持った作物がじゃんじゃん育つようになったという報告を受けてからはそれどころではない。
ブリテンの食料事情は切羽詰まっている以上、優先すべき事項は決まっている。
そして王の跡を継ぐとされたのは粗暴でコミュニケーション不足だったなりは潜め、人が変わったように騎士達を指示していったモードレッドが暫定的にその立場についた。
モルガンとしても歓喜すべき事だったのだが、彼女もギネヴィア王妃と同じく、『白光の悪魔』が現れた時からぼぉっーとその塔を見つめていた。
・・・・・・・・・・・・
獅子王がかつていた玉座の間で二人は語る。
「まぁ、サーヴァントを受肉させかけるエネルギーを持ってるからね、獣の蛹となりかけたマスターは神秘が濃いブリテンの不毛な土地に活力と精力を与えたって所かな?規格外な存在から注入された生命力は最高の肥料となって大地に恵みをもたらしたとさ……チャンチャン♪」
「楽しそうだな、クソ魔術師。忍び込んでいるとは思わなかったぜ。まさかテメェがマスターをけしかけたわけじゃねぇだろうな」
「それは有り得ない。私が何をしなくても、彼は同じ行為をしていた。そもそも彼はアルトリアの『ずぅっとこの生活が続くように』という願いを叶える為だけにここまでの事をしでかしただけだからね」
「ったく、とんだ貧乏くじだぜ」
「えぇ――あんなにアヘって幸せそうだったのにぃ?」
「死ね」
――ザシュ!
「残念、それは幻術だ。っていうか真面目な話、君はあの塔に行かなくていいのかい?きっとアルトリアと一緒にマスターとイチャパコ出来ると思うけど」
「いや、いい。所詮は偽物の世界だけどな、あの人がせっかくここまで頑張ったんだ。ならこの世界が終わるまで少しぐらいは父上にイイ思いさせてあげねーとな。長期休暇だ。面倒な仕事はこっちで全部片付けてやるよ。まぁ、悩みの種は全部マスターが片付けちまったんだが……アイツ、マジで何者なんだ?」
「おぉ、お父さん想いのイイ子になったねぇ」
よよよと泣き真似をするこのTS魔術師の首を斬り落としてやろうかと悩んでいたモードレッドの元に部下が飛んできた。
「失礼致します、王よ。ご報告が」
「オレは王じゃねぇ、モードレッドでいい」
「ハッ!ではモードレッド様……。えーと、その……ギネヴィア様、ガレス様、モルガン様が前王が建てた塔へと夢遊病のように向かわれているのですが、いかがしましょうか?」
「今すぐ、止めろバカっ!!」
「いつもと変わらない主従関係でしたね……(震え声)」
「どこがだぁ! 家族ごと堕ちた私とレベルが違うぞ……。もう国ごと傾いているではないか」
「まさに傾国のビーストですね♡ まぁ、着地点は本来の歴史より良かったかもしれませんが……良かったのですかね」
HBチャンネルから出て来た白のアルトリアはもう見てられないぐらいに全身を震わせて真っ赤であった。本人も自分の中からまさかこんな地雷が出て来るとは思わなかったのだろう。そして厄介な事にさっきのシチュエーションがたまらなくドストライクだった事が彼女により動揺を与えていた。
「なるほど、司令官の精液には病原菌に対する免疫及び、作物を豊かにする栄養があるのですね。これは研究の必要があります」
「婦長様! 困ります! 俺のベルトに万力の如く手をかけては! あ――っ! あ――!あ――っ! せめて場所を変えましょう婦長様! あ――! 困ります! 婦長様! 困ります!」
「き、気にすんなよ。白い馬の父上……ふつーだよ。あれぐらいふつーだよ。他にもっとやべーやついるって……」
「まぁ、まさかBBの煽り文句そのままに円卓卒倒確実&どん引き確定な歪みに歪んだ性癖が出て来るとは思わなかったけどね、うん……これは辛い。歪んだ劣情も。隠し立てる欲望も無いか……よくあそこまで自信満々に言えたね。フラグってわかるかいアルトリア?」
「ぐぅぅっ……!!」
王、羞恥心が極限に達し、ドゥン・スタリオンで脱兎の如く逃亡。
「マーリン、てめぇ!!」
「ほら、シミュレーションとはいえ、マイロードを独占してイイ思いしてたんだから、その後はちょっとぐらい悪い思いをしないと、バランスが取れないだろ?」
「マーリン、しばらく俺の夢に出てくるの禁止ね」
「ぇ」
(まだ吹っ切れていないだけ、セイバーリリィさんよりは大分マシだと思いますけど。さ、て、と意図せずにビーストの蛹化したセンパイの情報も集めれましたし、今回のお披露目は上々って所、さぁーて次は誰を巻き込んであげましょうか♡)
ザ・ハッピーエンドってね。
槍の中で性的に延々とお疲れ様でしたってね。