※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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第二部が楽しみ過ぎて、アソコがドキドキワクワクします。










《マスターに聞いてみた》

Q:いや……その、参考までに聞きたいんだが、ちょっとした個人的な好奇心なんだが、今のあんたは視界に入ったヤツを一撫でするだけでイかせる事が出来るぐらいのセクハラ術を持っている。前戯なんてしなくても、その化け物染みた肉棒を突っ込んでしまえば、事はすぐに済むんじゃないのか?なのに、あんたは語らいだったり、色んなプレイをする……。あんたはどう思って……そんな苦労をしょい込んでいるんだ?


A:そうだな……俺は『結果』だけを求めてはいない。『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ……。近道した時『真実(エロ)』を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実(エロ)に向かおうとする意志』だと思っている。
向かおうとする意志さえあれば、たとえ本番までイかなかったとしても、いつかはイかせる事が出来るだろう? 向かっているわけだからな……違うかい? そして一つ訂正を、俺は彼女とのあらゆる交わりで苦労だと思った事は一つも無いよ。




マハトマキャンドル(エレナ・ブラヴァツキー)

「ニャーフ!(挨拶)」

 

 紺色のブーツに帽子。コケティッシュな服装から眩しい程に艶やかな脇と太腿。

 見た目はロリなのに夫人。なおかつ母性もあるという最強合法ロリママ、あぁ、ママトマをじゃなく……マハトマを感じずにはいられない。

 

 彼女の名はエレナ・ブラヴァツキー。未知を探求する魔術少女である。

 

 そんな彼女が何故、カルデアの廊下で奇声を発していたのかというと……まぁ、彼女なりに気合いを入れていたのだろう。

 

 エレナ・ブラヴァツキーは人知れず思案していた。

 

 彼女の頭の中にあるのは一人の少年の姿。

 

「もうここにいる皆は普通に受け入れてしまってるけど、冷静に考えればおかしいわ。サーヴァントに匹敵する程の戦闘力。四六時中、色んな方達とコミュニケーションをし続けるバイタリティーと…………。そして、なによりこの私自身が何故かあの子にマハトマを感じずにはいられないの!」

 

 エレナ夫人の視線の先にその気合いを入れた答えがいた。

 

 その熱視線はシェイクスピア・アンデルセンの作家コンビと談笑しながらトランプをするマスターの姿に向けられている。

 

「気になる……。気になる、気になる、気になる気になる気になる気になるわっ!あの子は確か、一般枠で入った魔術の才能もからっきしのマスター候補生としてカルデアに連れて来られたって聞いてたけど、私の中のサナト・クマラが囁いてるの!そんなワケがないって……!」

 

 にじり……にじり……と挙動不審な様子で廊下の壁に擦り寄り、開いたドアからレクリエーションにいるマスターをチラチラ見る神智学の祖。

 本当ならいますぐ駆け寄り、『貴方の体に凄くマハトマを感じるの!お願い、隅から隅までじっくりねっとりと調べさせて欲しいの!先っちょ!先っちょだけでいいから!』と迫りたい気持ちをエレナは必死に抑えていた。

 

 さすがに可愛がっている愛弟子にそんな威厳の欠片も無いはしたない真似は見せたくなかった。

 ただまぁ、あのマスターなら「いいよぉ(ねっとりボイス)」で即OKすると思うが。

 

 何にせよエレナ夫人が出した答えは取りあえず、遠くから観察するという逃げの一手だった。

 普段は彼女が一方的に喋り続けているマハトマ談義でマスターとは交流しているが、こうやって一定の距離を保ってバレないように見詰め続けるというアプローチはエレナにとっては新鮮だった。

 

 まぁ、こういう行為を巷ではストーカー(きよひめる)と言うのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、あの頭マハトマを何とかしたらどうだ。エロゲ主人公。10のダブルだ」

 

「いやぁ、あんなに一生懸命になってるんだから邪魔しちゃ悪いでしょう。もう少し様子を見ておきたいなぁ……ほい、クイーンのダブル。」

 

「その最後の言葉には(面白そうだから)と振らないといけませんぞマスター。まぁ、困った時には『うんうん、それもマハトマだね』の魔法の言葉で何とかなるでしょう。あ、吾輩はパスで」

 

 ハスキーボイスショタ童話作家。愉快なネタが大好物劇作家。ビーストミーツガールのマスターの3人は大富豪にいそしみながらも、当然こちらをジロジロと見ているエレナ嬢の存在には気付いていた。

 

 それでも三人が出した選択肢は放置だったが。アンデルセンは関わるのが死ぬほど面倒くさいから。シェイクスピアは面白そうだから。マスターは悶々としているエレナが可愛くて仕方ないから。この3人、どこまでいってもブレない。

 

(楽しそうにしているわね……一体、何を話しているのかしら?)

 

「よくもまぁ、こうも事故物件を面白い程引っ掛けてくるなお前は。吸引力が変わらない只一つのダイソンか。そらお前の番だぞ」

 

「いやいや、誰一人欠ける事なく優良物件だよ。俺には勿体無いぐらい。じゃあ、7四枚の革命で」

 

「そうですな。エレナ女史は他のイッちまってる方々に比べれば、まだ可愛げがある方だと思いますが。あ、吾輩パスで」

 

「ハッ。可愛げだと。死してなおこうして生者の従者になっているサーヴァントなど碌なもんではないぞ!俺達を含めてな。どいつもこいつも書くのが億劫になるほどに腹の中にナニかを溜め込んでいる。でなければ、英霊なんぞになるものか。特に女共なんてその煩わしさの最たる例だろうさ。というよりもお前、毎回ノルマの如く、革命を起こすのをナンとかならんのか?」

 

「こうしないと勝てない雑魚手札なんでね。じゃ、俺の番って事で4」

 

「吾輩としては見ていて飽きない良きマスターなのですがね。では3」

 

(うぅぅぅーん……。やっぱりもう少し近くで観察したいわ……。ここは私も混ぜて――って言った方がいいのかしら?あぁ、けど男の子同士でせっかく楽しそうにしている空気に水を差しかねないし……)

 

「あれだけの女英霊を抱えて、上手くいっているのが異常だろう。少なくとも善良かつ普通の人間ではまず不可能な所業だ。おいハーレム主人公。人の道を外れていくお前はこのままだと碌な結末を迎えんぞ。パスだ」

 

「でも先生が幸福な結末に連れてってくれるんじゃないの?ジョーカー。8流し!5のトリプル!はい、上り!」

 

「そうですとも。その為にあなたは最近頂いた電子タブレットで『カルデア 国物語』なる本を執筆し続けているのでしょう?吾輩はアンデルセン君のような王道と違って、マスターに恋い焦がれる娘達の人情喜劇だったり修羅場を面白おかしく書くだけですからなぁ……気が楽ですぞ。6のダブル、4のダブル、8流し。はい上りでございます」

 

「『カルデア 業物語』……だったか?何ともタイトルに捻りが無いな。そもそも毒舌しか取り柄の無い三流作家に機械仕掛けの神様(デウス・エクス・マキナ)を期待するのか?幸せになるかどうかはお前の選択次第だ。俺に出来る事は精々、そこに茶々を入れてやるぐらいだ。……っておい、どこが雑魚手札だ!はい、クソー、二度とやるかこんなクソゲーだな!」

 

(もし、私が混ざろうとして、あの子が少しでも嫌そうな顔をしたら死ねる……マジで、死ねる……。いや、しないけど!あの子はそんな反応しないって信じてるけど!それでも男の子の遊びにおばさんが入るのはやっぱり無いわよね……)

 

「そう言いながらも、ちゃんとシャッフルして次のゲームの準備をしてくれる先生、いっぱいちゅき♡」

 

「これが最近、廃れてしまっている『別にアンタの為に(はいはい)書いてるんじゃないんだからね!(、ツンデレ乙)』というヤツですか」

 

「気色悪い事言うな。こんな脳内ドピンクの鬼畜凌辱主人公とフラグを建ててたまるか」

 

「酷い言われよう。俺には男色の気は無いというのに」

 

 はははコヤツめ。という生温かい笑いが二人の作家から漏れる。

 

「アストルフォは?」

 

「性別:アストルフォ」

 

「デオン殿は?」

 

「デオンきゅんのアソコは裏表ある素敵な女の子です!」

 

「ラーマは?」

 

「もう友情とか愛とか一言で語れない性別の垣根を超えたオンリーワンの関係かな?」

 

「哪吒太子殿は?」

 

「精神は男の子、体は女の子で葛藤する娘とか大好物や!」

 

「グランドクソ魔術師は?」

 

「え、今は女の子でしょ?」

 

「「…………」」

 

「ほら、俺はノーマル」

 

「やっぱ、コイツ真性の馬鹿だな!!」

 

「ふーむ。ブレない在り方。そこに痺れる憧れはしない」

 

「なぜぇ?」

 

(ニャーフ(否定の意)!なんで、私、一々あの子の反応を気にしているのかしら!?そもそも私は彼から感じるマハトマズムを知りたくて観察しているわけで、別にあの子の好感度とか全然気にしていないし……。そ、そりゃあ、一応は従者の関係ではあるから良好な関係であるのに越したことはないけど。う、う、うぅ――、何でこんなに意識しないといけないのかしら……。いつもみたいに私のマハトマ談義に付き合わせればいいだけなのに……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《シミュレーションルーム、カルデア技術組サーヴァント達のラボにて》

 

「あばばばばばばばばばばばば」

 

「このすっとんきょうがぁ!だから貴様はアホなのだぁ!マスターのシナプス信号の反応速度をより加速させる為にはこの『神速のイスパルス』君で彼の神経に直流を流し込めば……おぉ、見えるぞ獅子の如き、電話回線よりも早く駆けるマスターの姿が!!」

 

「ただの拷問椅子にしか見えんわ!この凡骨が!えぇい貴様の処刑具発明に、マスターを毒させるわけにはいかん!さっさと外せ!そして我が発明し、人類の最先端を行くパワードスーツ『マーク47フルメタルライトニング』を装備するのだぁ!フハハハハハハ!!」

 

「アウトだ貴様!著作権の概念を知らんのか!?」

 

「レディ・マシュにはキャプテン・シールダーを」

 

「もう口を開くな!!貴様は一生、ハトに餌でもやっていろ!」

 

「まったくこれだから凡人はピーピーと声だけは喧しい。権利、権利と……まぁ、確かに貴様が私に技術面で勝てない以上縋るべき最後の砦だからな。それも致し方無いか」

 

「やるか生涯独身」

 

「やってみろ、育児しくじり先生」

 

 ――ドコドコッ!バキバキッ!!ボカッ!スコッ!

 

「おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」

 

 エジソンが発明した鋼鉄の電気イスに拘束され、奇声を発しながら、10万Vの直流電流を流され続けるマスター。その隣でどこかで見たことあるようなアイアンのスーツを傍らにエジソンと殴り合いをするニコラ・テスラ。

 まさにライトニングカオスな状況が作られていた。

 

 あのマスターの事を知らない人からすれば、マッドなサーヴァント達にモルモットにされている哀れな少年にしか見えないが、このイカれた実験もいつもの事だし、基本的に彼はダ・ヴィンチちゃんを始めとして、サーヴァント達のぶっ飛んだ発明品には興味津々なのだ。

 

 ダ・ヴィンチちゃん特性媚薬原液を飲んで悶々として、婦長にスッキリさせてもらった初々しい頃のマスターが懐かしい。

 

 だが、国民的電気鼠に同じくらいの電撃をくらってピンピンとしているマサラ人もいるのだからもしかしたら10万Vって大したことないのかもしれないネ!

 

「プレジデントパァンチ!!……むむっ?あっ!お、おい……テスラ」

 

「ニコラガァードォ!!……なんだ、凡骨?ぬぅ、あれはまさか……」

 

 そしていつもの喧嘩をし続けていた二人は気付く。

 ラボの入り口にて、ちょこんと頭を出し、隠れながら(本人はそのつもり)こちらの様子を窺っているエレナ夫人に。

 

(むむむ、また何だか楽しそうな事をしてるわ……。けど、ここからだと距離があっていまいち見づらいわ。あの子がやたらと光り輝いてるのはわかるんだけど……)

 

 ぎゅぅっと目を細め、何とかマスターの姿をはっきりと視界に収めようとするエレナ。

 

「こちらを睨んでいるように見えるのだが……」

 

「冷静に考えれば、絵面だけ見ると我々がマスターを拷問している以外の何物でもないからな」

 

「冷静に語っとる場合かぁぁああ!どう考えてもマズいだろぉがぁ!特にエレナ君は少なからずマスターを好ましく思ってる筈だ!これは間違いなく大目玉だぞ!」

 

(もう、あの二人また喧嘩してるの?あ、けど……これはいいきっかけになるのでは?あの二人の仲裁をする流れで、「こらーだめよ、ふたりとも喧嘩は!あら!貴方もここにいるなんて気付かなかったわ!ねぇ、よろしければ、今から私と一緒にマハトマらない?」……。うん完璧よ!不自然さが一切無い完璧の誘い文句だわ!よ、よし……そうと決まれば、い、い、行くわよ私……1、2のニャーフ!で……せ、せーの)

 

「いや、これ貴様の発明だし。私関係無いし。むしろ止めようとしたし」

 

「ここで何を無関係を装うとしとるんじゃ貴様は!きたない、さすが交流きたない!」

 

「いくらでも吠えろ。続きは法廷だ。無論、貴様は聖剣串刺し、腹切り切腹、毒浴びからの蒸し焼きの刑確定だがな」

 

「処刑人が多過ぎる!弁護人を呼ばせてくれ!」

 

 ――バキッ、ガキッ!

 

「おぉ――、あぁ――、ふぃ――……ん――、よっこらしょっと……あ、何かいつもより調子良くなったかも。ちょっと強めのマッサージみたいで何だか刺激的だったよ。リフレッシュ!」

 

 暴れるゴーレムさえ縛り付けると言われる電気イスの拘束具から普通に抜け出したマスターはマッサージチェアから立ち上がったおっさんのような声を上げて、肩をグルグル回していた。

 

「来た、我が弁護人!これで勝つる!」

 

「何の話?」

 

「このライオンもどきの妄言は聞き流しておくがいい。それよりもマスター。あそこにエレナ君が……むぅ?」

 

「マスターと目線が会った途端、脱兎の如く逃げ去ってしまったぞ。顔は茹蛸のように真っ赤だったが。あのような女史は初めて見るな」

 

 いつの間にやら彼等の視線の先はエレナの姿は無かった。

 何故逃げてしまったのか。当の本人ですらわかっていなかった。いつものように彼と接する事が出来ない。逃げだしたエレナは頬を抑えながら、原因不明の熱に悩まされるのであった。

 

 そして、マスターはそんな彼女の逃げ去った跡を心から愛おしそうに眺めていた。とても少年とは思えない蠱惑的な表情で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……私は何をしているのかしら……。いつものようにあの子に話しかければいいじゃない。らしくない。本当にらしくないわ」

 

 ラボから逃げ出したエレナはカルデアの廊下を肩を落とし、トボトボと歩き続けていた。

 我が道を行く天才らしく振舞えばいい。この眼に適った人を逃さず、引っ張っていくのが好奇心旺盛な彼女の性格の筈だった。

 

 なのにどうにも調子が乗らない。ここ最近はいつものようにマスターの顔すら直視出来ていない。これもきっと彼から感じるマハトマのせいだわ……とエレナは自分に言い聞かせているが、客観的に見れば只の恋する乙女にしか見えない。

 

 立場的には彼の師匠として魔術を教えていた私自身がこの体たらく……。エレナの視線には今の情緒不安定な自分と違って自信に満ち溢れ楽しそうに他の者達から魔術を学ぶマスターの姿があった。

 

「コンパクトフルオープン! 鏡界回廊最大展開!Der Spiegelform wird fertig zum Transport――!完璧白濁魔法少女(?)カレイドマスター!ここに見参!!」

 

「うぅ……何で私もこんな恥ずかしい決めポーズしないといけないの~~……マスターさんもノリノリだし~~……」

 

『うっひょ――!!いいですっ!実にイイですよぉ!!グランドマスター!!股に立派な象さんが付いてるとは思えない程の美少女っぷり!むしろ最近のニーズに応えているとも言えるかもしれません!魔法少女なのに男?バッカ、逆にソコがいいんだろうがぁ!!と吼える大きなお友達が大興奮間違いなしです!そう!時代が求めているのです!!ついていない美少女よりもついている男の娘を!!』

 

「この惨状、無性にリンに見せたくなったわ……。人の業って深いわ……」

 

「ちょっとクロったら!何、私は部外者みたいなスタンスをしてるの!混ざりなさいよ~~!」

 

「ほら、私は姿的にもあんまり魔法少女っぽくないからパス。ガキんちょなイリヤと違って子供向けよりもアダルトな路線だし」

 

「へぇ~~、じゃあ、その路線でイッてみるかいクロちゃん♡」

 

「うぇ……?ぇ、え、え、ちょ、ちょ……ま、待って……何でこっちに迫って……?じ、冗談よね?マスターのマジキスって死ぬほど、えげつないから………あ、や、まっ……んんんむぅぅぅっ~~~~……!!」

 

「あわわわわわわわ…………えぐい水音が」

 

『み な ぎ っ て き たぁ~~!!いつも小悪魔的な余裕を持った憎たらしい褐色ロリを大黒髪ツインテールの先輩魔法少女が大人のキスで黙らせる!!百合路線!!ビバ!魔力供給!!いいゾ~これ~!!シャッターを切る音が止まらねぇぜ!!』

 

「ふけい――……。最初は真面目な魔術教室だったのにどうしてこうなってしまったのでしょうか……」

 

「あら、いいじゃない、古代エジプトの女王様。可憐な女の子達が絡み合う様はあらゆる事柄よりも優先されるべきエデンよ」

 

「一人、男なのですがね……。いや、似合ってますけど。あの金星の女神と見間違えるぐらいには女装似合ってますけども……。あ、あなたももう撮影態勢に完全移行しているのですね、メディア……」

 

 

 どういう原理かはわからないがカメラを持ち、興奮気味でシャッターを切る喋る魔法のステッキにあら~と同じく写真を撮り続けるメディア。その様子を若干引きながら見守るニトクリス。

 

 古代の魔術。神代の魔術。そして現代?の様変わりした魔術を楽しそうに学んでいるマスターの姿がエレナの前にあった。

 

 壁を背にし、今までと同じく気付かれないように部屋の様子を見守るエレナ。

 

 ――んぁ、あぁむぅ、んちゅ、ちゅむぅ……んんうっ、やぁっ……もう頭おかしくなぁ、んんむぅぅぅっ!!

 

(あれが魔法少女式魔力供給……。絡み合う唾液と魔力……凄くマハトマを感じるわ……。あぁ、なんてえげつない舌使い…………)

 

「次にお前は『羨ましい……』と言う」

 

「羨ましい……ハッ!だ、誰ッ!?」

 

 エレナがバッと慌てた様子で背後に振り返れば、そこには腕をクロスさせ、スペシウム光線体勢でスタんばっていた自堕落文明っ娘の姿があった。

 

「貴女はマハトママン!」

 

「違う。アルテラマンだ。二度と間違えるな。そして恥辱にまみれた抱き枕が似合いそうな少女よ。何をここで足踏みをしている?あそこに混じりたいのなら、遠慮なく入ればいいものを」

 

「うっ……ち、ちょっとタイミングを見計らっているだけだわ。これから入ろうとしていた所だもの……」

 

 この引きこもり。面白そうな匂いを感知したら、割と表に出てくる。

 そんなアルテラもそわそわと乙女フェイスで髪先をいじるエレナに愉悦ポイントを察知したのだろう。

 

 

「マスターからマハトマをびんびんと感じる?」

 

「えぇ、だから。別にアルテラが思っているような下世話な事は何もないの。これは、た……ただの学術的探求心だから!」

 

「ほうほう、なるほどなるほど(確かにマスターのアソコは根源と接続されているのではと思うぐらいには摩訶不思議だからな)」

 

 だが、あるゆる文明からラブコメの波動を学びに学んだアルテラは嗅ぎ取った。

 エレナから充満するラブコメ臭を!

 

 確かにエレナがマスターからマハトマを感じ、知りたいという面もゼロではないのだろう。

 だが、彼女は間違いなく恋をしている。それを無意識的に前者の理由で誤魔化しているのだろう。生前は結婚はしていたが、すぐに出奔。未知、高次の存在といたものに没頭していたエレナは初めての感情を持て余してこんな彼女らしからぬ行動に逸らせてしまったのかもしれない。

 

 アルテラの中の自称IQ200の5色の脳細胞がすぐに答えを出した。これからどうすれば面白くなるかを。

 

「マスターが信用ならないか」

 

「そんな事はないわっ!!」

 

『信用ならない』『嘘つき』『インチキ』それはエレナにとっての地雷ワード。アルテラが具体的に何のことを刺しているのかはわからなかったが、彼女は脊髄反射で否定した。

 生きていた頃、散々心無いその言葉で自分がどれだけ傷つけられたのか痛感しているから。

 

「だが、今のお前の様子はそう取られてもおかしくないのでは?お前が知っているマスターならエレナ・ブラヴァツキーのどんな突拍子も無い無茶ぶりにも付き合ってくれるぞ」

 

「そんな事、あの子が私のマハトマ談義に嫌な顔を一つせず、四六時中付き合ってくれている事から知っているわ……」

 

「ならば行け。エレナ・ブラヴァツキー夫人。このままではお前は邪悪なロリに私と子作りさせられる百合路線を走らされる事になるぞ」

 

「な、なにかしら……その具体的でどこか否定出来ない恐ろしい未来は……」

 

 きっとマスターのスタンド(リヨグ○子)の世界線の話だろう。

 

「不安に思う事は無い。お前はマスターを部屋に誘い、この言葉を告げればいいだけだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がどういう時にマハトマを感じるかって?」

 

 ――貴方ってどんな時にマハトマを感じるの?

 

 エレナがマスターを自分の部屋に呼び出した第一声がそれだった。

 今はデスクを挟んで二人とも椅子に掛けながら話していた。

 

「マハトマかぁ……。根源に到った先達、あるいは高次の生命体、いつもエレナに何かしらのメッセージを与えてくれる存在。要するに何か凄くて、ピカーッと光って、頭がふわぁっとするものの事だよね」

 

「そうね、言語化がちょっと難しい所もあるかもしれないから貴方のわかりやすい言葉で落とし込んで構わないわ。私が貴方からどうしようもないマハトマを感じる答えがきっとそこにあるから」

 

 うぅ――んと首を捻って真剣に悩むマスター。

 そのマハトマを正確に理解していない者がいきなりマハトマって何?と聞かれても答える事は出来ないだろう。

 

 だがこのマスターはエレナが言わんとしている事は何となくわかっていた。そして彼女が求める物も。

 

「そうだね……。エレナの中ではマハトマを感じるって時ってある意味一番幸せな時とも言えるよね」

 

「えぇ。私のライフワークとも言えるから。そういう捉え方も出来るわ」

 

「エレナは俺の中のマハトマを知りたいの?」

 

「えぇ」

 

「じゃあ、俺の答えはこれかな」

 

「ひゃわいっ!?」

 

 テーブルの向こうから手を伸ばし、エレナのか細い手を取るマスター。

 指を重ねて、こっちを真剣に見詰めるマスターの様子に奇声が出てしまうエレナ。

 

「な、なにを……」

 

「だから俺がこうしてる時かな。エレナの言うマハトマを感じる時は。こうやって好きな人と言葉を交わして、体を触れ合っている瞬間」

 

「すすすす好きって……ま、待ちなさい。それはあれよね?LIKE的な意味でしょ?もちろん私も貴方の事は」

 

「LOVEの意味に決まってるじゃん。好きな人と心と体で通じ合った時、俺は一番マハトマを感じるよ。さぁ、俺は貴女の求めていた答えを示したよ?エレナはどうしたい?」

 

「ど、どどどどどどうしたいって?」

 

 くすぐるように手の甲をなぞってくるマスターの指にどうしようもない痺れを感じながら、エレナの思考回路はパンクしていた。

 

(あ、あ、あ、あ、あれ?何でこんな事になっているの?わ、私はただ彼から感じているマハトマを知りたくて……。あぁ、けど一応答えは示してもらったのよね……。あ、やだ、顔ちかい……)

 

「エレナはただ単にマハトマを知りたいの?それとも俺と一緒に俺が感じているマハトマを知りたいの?」

 

 身を乗り出し、恋人繋ぎのように指を絡めながら、上気しているエレナの顔へと近づいていくマスター。まるで百戦錬磨のホストに本気で迫られた生娘のようにエレナはテンぱっていた。

 

「れ、れむりあぁ……」

 

 もうエレナは自分が何を言っているのかすらもわからなかった。

 空いている片方の手で顎をくいっと持ち上げられて、お互いの吐息が混ざり合う距離まで接近する二人の顔。

 

「俺はエレナと一緒にマハトマを感じたいな」

 

 自身の半分も生きていない男の子に手玉に取られるこの状況。だが、エレナに悔しさも憤りも一切無かった。

 ずっとずっとここ最近、逃げ続けていた男の子とこんな近い距離で触れ合える事が恥ずかし過ぎて、それ以上に嬉しかった。

 

 彼に(マハトマ)を感じていたエレナの答えは決まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この格好はどうかと思うわ。変態的よ……」

 

 自身のベッドの上でエレナは寝ころんでいた。

 リボンで後ろ髪を結い、先程の恰好とは異なり、胸元に「えれな」と文字がプリントされたスクール水着を着て、横にさせられていた。

 恥ずかし気に頬を赤らめ、抗議するような視線を受け流すマスター。

 

「いいんだよ、変態的で。ある意味……そういう性癖を露わにするってのは相手に対する信頼とも言えるしね。この人なら俺の想いを絶対に受け入れてくれるだろうっていう信頼がさ」

 

「むぅ、そういう言い方はズルいわ……」

 

「それに俺の国じゃ、この古き良きデザインのスクール水着も廃止されるっていう方向になってるんだ。遠い未来……もしかしたら、もう見れる事も無くなるアーティファクトになるかもしれないからさ。エレナみたいなミステリアスな大人の女性に着て欲しかったんだ……。駄目かな?」

 

「もうっ、しょうがないわねぇ」

 

 子犬のように保護欲そそられる瞳で縋られてしまったらエレナも断る事は出来なかった。

 スクール水着がアーティファクトとか、大人の女性に着て欲しいとか、このマスター……本心だろうがこうもまぁ、女を誑かす台詞がポンポン出てくるわけだ。それにノせられてしまっている彼女も彼女だが。

 

「それで、ここから私はどうすればいいわけ?」

 

「とりわけ、今すぐに何かして欲しいって事はないかな?言ったでしょ?好きな人と体を触れ合う時にマハトマを感じるって」

 

「んひぅっ……あっ」

 

 隣に腰かけているマスターの指が剥きだしになったエレナの太腿の上を滑っていく。くすぐったいのに不快じゃなく、どこか心地良いような未知の感覚に翻弄されながらもエレナはされるがままにあった。

 マスターはぷにぷにと柔らかくシミ一つない肌の感触を楽しみ続ける。

 

 子供向けの水着に身を包み、外見は子供だろうともその中身は年齢不詳の夫人。

 ベッドの上でマスターに太腿を撫でられながら、息を漏らし続ける姿は非常にインモラルだった。

 

「あっ!む、ねぇ……」

 

 太腿を触れていた手は「えれな」の文字がプリントされた部分……胸の方へと伸びる。ピッチリと肌にくっつくスクール水着の上から隆起の無い胸部をマスターの手が両手でゆっくりと擦る。

 

「どう、マハトマを感じる?」

 

「わ、わかんないわ……あっ、ふぅ、んぅ」

 

 ここまで来るともうマハトマが隠語にしか思えないのだが、二人は至って大真面目。

 マスターに胸を愛撫され続けるエレナは頭にやってくる痺れるような刺激を必死に分析しようとしている……好きな人と触れ合うと感じるもの……これがマスターの感じていたマハトマなのかと。

 

「こうするともっと感じると思うんだよね」

 

「ひぅっ!あっ!あぁっ!なにこれぇ……!そこぉ!!体がビクンってえぇ……!!」

 

 脱がさなくともこの男は正確にエレナの乳首を探り当てる。

 彼女の胸の先端をマスターの指先が擽り続ける。強く押し付け過ぎない絶妙な力加減で両方の乳頭を人差し指でスイッチのように細かく上下に弄られ続ける。

 

「んぅっ!あぁっ!あっ……まって、頭、何も考えられなくなっちゃうわ……指止めてぇ……!かりかりするのぉ、とめてぇ……!あひぃっ!」

 

「考えるんじゃなくて、感じるだよエレナ。拒絶するんじゃなくて受け入れるんだよ全てを。ほら、頭の中が光でいっぱいになってるんじゃない?」

 

「う……うんぅ……なってる、なってる、チカチカって……点滅してぇ……これがあなたの……あぅんぅっ……!マハトマなのぉっ……?ひゃぅうっ!!」

 

 打ち上げられた魚のようにベッドの上で痙攣し続けるエレナ。その様子を愛でるようにひたすら胸を愛撫するマスター。触れば触るほど、喘ぎながらも健気にもマスターのマハトマとやらを探ろうとするエレナは極上の楽器だった。

 

 マスターの淫靡な指に奏でられるスクール水着の夫人。下腹部から不自然な程の熱を感じていた。

 

 彼はエレナの左胸を愛撫していた手を股間の方へと移す。脱がす事も直接触れる事も今はしない。服の上からでも十分に悶えてくれるなら、スクール水着のまま絶頂させてあげないとこの服を着せた意味がない。

 

 未成熟な体、子供の服。成熟した精神、アダルトな反応。そのアンバランスこそが興奮を高まる最高の調味料になるのだから。

 

「んにゃああ!そ、こも触れるのぉ……!?」

 

「あぁ、そうだよエレナ。俺のマハトマを知りたいのなら、俺の全てを全身で感じてもらわないと駄目だよ。エレナの体で触れてない所は無いってぐらいに」

 

「ちょ、ちょっと恥ずかしいわ……あふぅぅんっ!!」

 

 上下の淫部を責められ、ブリッジのように体を仰け反らせるエレナ……。もう既に限界は近いようだった。

 逃れようとしても逃れられない。まな板の上の魚のように。彼女はただマスターにひたすら未知の快感という名の課外授業を腰を激しく上下させながら受講していた。

 焦点の合わない瞳、酸素を求めるように空いた口からはいやらしい吐息と嬌声しか出てこない。

 

「あっ、あっ――、あっ――……!い、いっ……イッくぅ……」

 

 グングンと全身に拡がっていくような信号がエレナの体の中を駆け巡っていた。これが彼の言っていたマハトマのなのか?知識としては、あるいは偶に慰めていた時に感じた性的絶頂とは次元の違うナニかが彼女の中で解放されようとした瞬間――――。

 

「はい、一旦中断」

 

「はぇ?………にゃ、にゃんで……?」

 

 ポスンと浮いてた腰がベッドの上に落ちる。荒く呼吸をしていたエレナの体は艶っぽいことこの上無かった。

 突如として至福の時間を与えてくれていた手が止まった事にエレナは泣きそうな顔で疑問を投げかける。まさかこんなギリギリで生殺しのような真似をさせられるとは思ってもいなかったから。

 

「エレナがさ、本気で俺のマハトマを知りたいと思ってるなら。こんな所でイカさせたら勿体無いなって思ってさ」

 

「……ふぇ……?」

 

 涎を垂らし、全身を弛緩させている彼女はいまいちマスターが何を言いたいのか理解していなかった。

 

「限界まで、高めに高めて、焦らしに焦らしてそして最高の瞬間に解放しようと思わない?俺とグチョグチョに全身で絡み合ってどうしようもないくらいに昂ったその瞬間に俺のマハトマをエレナの中にさ……」

 

 ツンツンとエレナの下腹部を突くマスターの提案に、エレナの選択肢は一つしかなかった。

 

 さてさて今の彼女の頭の中にある欲望はマスターのマハトマを知りたい事なのか……それとも……。

 答えは獣欲に染まったエレナの瞳だけが知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んひゅぅ……あっ、あっ……ヌルヌルするぅ。ひゃうぅぅ……ねぇ、これは何なのかしら?」

 

 非現実的な光景だった。まるでR18なRPGゲームにありがちなCG絵のように。

 

 服装もスクール水着から黒のマイクロビキニにチェンジしたエレナの全身を白いスライム状の物体が包み込んでいた。気泡を出し、そのスライムがエレナの体を軽くまさぐる度に色っぽい声が彼女の口から漏れる。

 

「前に勇者エリちゃんと長い長い導かれし冒険をした時に拾った物でね。まぁ、その後も俺の魔力を流し込みまくったこれを使ってエリちゃんを始めとして色んな娘達と楽しんでいたら、いつの間にか緑の定番なスライム色から白色になってんだよ。不思議な事もあるもんだ」

 

 かつてマスターの性的おもちゃ(エリゴンクエスト 導かれし者たち 下の巻参照)として猛威を振るったグリーンスライムの残骸はまるでこの性欲魔人を象徴するかのような白色のスライムへと変貌を遂げていた。……白……『白のビースト』……ウッ、頭が。

 

「んっんっ、なるほど、通りで貴方の温もりを感じると思ったわ。……あっ、はぁ……このスライムは貴方の魔力で構成されているというのなら…………んふぅっ、この色も貴方自身の属性を象徴するとも言えるのかしら……あん!こらっ……人が喋ってるんだから、おいたは駄目よ……」

 

 ファンタジーな世界で敵モンスターに捕らえられた美少女キャラの如くエレナの今の姿は非常に卑猥だった。

 顔だけは出して、それ以外の全身は手先から足先まで全てスライムに飲み込まれ、四つん這いの体勢をされてしまっている。

 

 エレナの頭の高さはマスターの腰とほぼ同じ位置。彼女の顔の前で立っているマスターはゆっくりとズボンを下ろした。

 

「わぁおぉ……」

 

 身動きの取れないエレナは自身の眼前に現れたソレに思わず感嘆の声を上げてしまった。もし、拘束が無かったら好奇心の赴くままに触りまくっていたかもしれない。しかし、四肢をスライムに飲み込まれているエレナが今にも顔に触れる距離で迫っている剛直を調べる方法は一つしかなかった。

 

「これを……舐めろっていうの?」

 

「うん。エレナが俺のマハトマを知りたいっていうなら必要な事だから」

 

「ふ、ふふ……あんまり大人をからかう物じゃないわよ。こんな恥ずかしい体勢で貴方のそこを舐めるなんて……れろっ、ちゅっ、ちゅっ」

 

「っ……とそう言いながらも既に舌でチロチロしてくれてるのはどういう事なのかな?」

 

「はいあらきっ(驚愕の意)!?わ、私は何を!?」

 

 無意識に亀頭を舌先で舐め、我に返ったエレナだったがその目線は未だ脈立つマスターの剛直に釘付けだった。餌を前にした犬を彷彿とさせるように口はだらしなく開き、いつでも凶悪なホットドッグを迎え入れる準備が出来ていた。

 

「ほら、エレナそのままあーんして。知りたい物があるのなら外聞とか気恥ずかしさとか捨てないと。あぁ、けどこうやって羞恥心に悶えてるエレナも凄く魅力的だからこのまま焦らし続けてもいいかな?」

 

「ば、馬鹿にして――あひぅっ!ま、待って……!これっ、ちょっとどこに吸い付いてぇ、んにゃぁっ!!」

 

 マスターのもう一つの体のように彼の意志に従って、白いスライムが本格的に蠢き始めた。黒い面積の少ないトップ部分をずらし、先程はスクール水着の下で弄られ続けていた桜色のエレナらしい蕾が露わになる。

 

 半透明色のスライムからは彼女の乳首の屹立具合が見て取れる。そして流体状のスライム吸盤のような形を造りエレナの可愛らしい乳頭に吸い付いていた。マスター温もりを感じるスライムで全身を包まれながら、敏感な場所を非日常的なモノに吸われる快感の未知数は計り知れない。

 

「へぇあっ!あっ、あっあっ……!!そんなおっぱいぃ……ちゅうちゅう、吸わないでぇぇ……とれちゃうぅ、とれちゃうからぁ……ひうぅぁあっ……!」

 

 そして胸だけでは終わらない。守りが薄いエレナの全身を手の指、足の指、その先、間まで余す所なく撫でまわす。マスターの温もりを持ちながらもヌルヌルとした普通の人間には出せない感触。飲み込まれたスライムに全身愛撫をされたエレナは抵抗も出来ずに喘ぎ続ける。

 

「ひぅぁぁあっ……!あぁっ!あはぁっ……!!くすぐったいぃ……ははっ!!だめだってばっ……んひゃああぁっ……あっ、んふぁあっ、むり、むりぃ……こんなの耐えれないってばぁ……あっ、あっ、まるで全身をマスターに咥えられているみたいでぇ……」

 

 スライムからの脱出も叶わない。エレナ嬢は文字通りマスターにその肢体を食されているのだ。

 ゴボゴボと音を立て、形を歪め、色んな方向からエレナの体を凌辱するマスター・スライム。その気になれば絶頂に誘う事は容易なのだが、それはまだしない。

 

「あっ、やぁっ……!水着脱がさないでぇぇ……ひぅぅぅ!!あぁぁんぅぅ!!だめぇ、恥ずかしい所、ぐちゅぐちゅってぇ擦らないでぇぇ……」

 

 十分にビキニ姿のエレナの痴態は楽しんだとして、上下の水着を脱がせ、ペッと外に吐き出したスライムは本格的に剥きだしになったクレパスの上を解すように愛撫する。中に入る事はせず、あくまで表面を撫でるだけに留まっていた。エレナの初めてを奪うのは今彼女の目の前にある肉棒でなければならないのだから。

 

「ほら、俺のマハトマを知りたいんでしょ?休んでる暇はないよエレナ」

 

「はむぅっ!んむぅっ……んんふぅっっ!!」

 

 だらしなく開いていた口の中に剛直を突っ込まれる。熱く硬く生々しい程に男の匂いを感じさせる陰茎はエレナの口を問答無用で犯していた。

 

(あっ、あぁぁっ……。口の中にペニスを突っ込まれて、体中はこの子の魔力で構成されたスライムに触られ続けて…………あぁ、頭の中が多幸感がいっぱいになって…………すごい、すごいわ、これが貴方が感じていたマハトマなの?)

 

「んぶぅっ……んちゅぅ、んんぅぅっ、んぶぅっ、じゅぅ、じゅぽ、じゅぽぉぉっ」

 

 学術的興味かそれとも女としての本能か……唯一自由がきく口内を必死に動かしていた。マスターの肉棒の肌質、温度、匂い、味、動き方、その全てを脳髄に刻み込もうとするが、すぐにやってくる快楽の波が掻き消してしまう。

 

(だめ、だめぇ……。もっともっと彼の全部を覚えないとぉ……。この子のマハトマが何なのかわかんなくなっちゃうぅぅ……あぁぁ、またキモちいいので消えちゃってぇぇ――……)

 

「余計な事は考えないでいいよエレナ。さっきも言ったでしょ?考えるじゃなくて感じるんだって。今だけは頭を空っぽにしてさ、与えられる快楽と目の前にいる俺だけの事を感じて。そしたらきっと俺と同じ景色が見えるからさ」

 

「んじゅ!んじゅぅ!!んんぶぅっ!じゅぼっ、じゅぼぉっ!!んむむぅぅっ!!んぐぅっ!!」

 

 マスターの言葉に体で応えようと、エレナのちっちゃい口は必死に動く。舌と唇で少しでもこの男性器と深く混ざり合おうと卑猥で熱心なフェラを続けていた。

 

 涙目で自身の逸物を激しくフェラをするエレナの姿は普段のギャップも相まってマスターの性的興奮をより高めてくれる。

 

 エレナの頭はマスターに抑えられ、彼の腰の動きと呼応するようにエレナの体全体を動かすスライムによってイラマチオをさせられている彼女の表情はどんどんいつもの知的な表情から快楽に溺れるはしたない雌の顔へと変貌していく。

 

 吸われ、痛くない程度に伸びる乳房。ゲル状の物質に撫でられ続ける肌。そして愛汁を潤滑液に擦られ続ける淫裂。マスターのスライムの中で全身を愛されているエレナの体をどんどん卑猥に作り変えられていく。

 

(全身を彼の温もりで包まれて、雄の匂いも嗅がされて、味わされて……もう、体の表面も中も恥ずかしい所も全部、この子に知られちゃって……。あぁ、あぁ、何もかも頭も体も彼の事でいっぱいになって彼の事しか考えられなくなって……マハトマ……マハトマ?これがマハトマなの?私の知っているマハトマとは違う……でもこっちの方が今は……)

 

 昂りに昂った性感。そしてマスター自身も欲望を吐き出そうとした瞬間、唐突にその淫靡な交わりは中断された。

 

「んばぁっ……!!やぁぁっ……!いやぁ……どう、してぇ……!」

 

 抜かれてしまい、自身の口から遠く離れてしまう魅惑の性器。手は伸ばせない。首を伸ばしてももう届かない。玩具を取り上げられた幼児のようにエレナは泣きそうな顔をした。いやしくもマスターのマハトマ(チンポ)へと舌を伸ばしながら。

 

「言ったでしょ。限界まで高めに高めて、焦らしに焦らしてそして最高の瞬間に解放するって。次のメインディッシュで嫌って言う程味合わせてあげるからさ。俺のマハトマをね」

 

「あんぅっ!」

 

 全裸のまま、謎の粘液で全身をグチョグチョにさせてベッドの上に吐き出されるエレナ。

 マスターの言葉に未知の大陸を見つけた時と同じようにあるいはそれ以上に瞳を輝かせてベッドの上で股を開いていた。下腹部の中で燃え上がっている疼きを早く鎮めて欲しいとねだるようにいやらしく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結われた髪も解かれて、いつもの短髪のままどこもまでも淫らな表情を浮かべていた。

 スライムの粘液と自身の汗と愛液で全身を濡らしているエレナの満身はマスターの指先がツンと触れる度にまるで電流が走ったかのように激しく痙攣する。

 

 だが足りない。彼女が求めているマハトマはこの程度の快感ではまるで足りない。

 

「ねぇ……はや、くぅ……」

 

「違うよエレナ。俺から挿れるんじゃない。貴女から受け入れるんだ」

 

「え?きゃっ」

 

 寝転がっていた軽い彼女の体を起き上がらせて、膝立ちにさせる。

 エレナの膝の間には座りこんだマスターの足と彼女との性交の瞬間を待ち侘びている剛直があった。

 

「いつだってエレナは自分の足で、自分の意志であらゆる未知に飛び込んできた。なら今回も貴女からその一歩を踏み出すべきだ」

 

「私から……貴方を受け入れる……」

 

「そう。受け入れる事だよエレナ。『安心を』『語らいを』『温もりを』『接吻を』『愛撫を』『手淫を』『口淫を』『前戯を』『フェラを』『視姦を』『自慰を』『姦淫を』『性交を』『羞恥を』『興奮を』『情欲を』『昂りを』『快感を』『悦楽を』『絶頂を』『倒錯感を』『愛情を』『膣液を』『肉棒を』『俺の精液を』そうすればきっと俺みたいに白く輝くマハトマを感じる事が出来るよ」

 

 マスターの言葉にエレナの呼吸はどんどん激しくなる。

 欲しくて堪らない。少し膝を落とせば、自身の一番大事な入ってくるであろう彼のそそり立つ逸物が欲しくて仕方がなかった。

 

「だから改めてもう一回聞こうかなエレナ。貴女はただ単にマハトマを知りたいのか。それとも俺と一緒にマハトマを感じたいのか。貴女の口から直接……」

 

「ず、ずるいわ。散々生殺しにして、こんな極限の状態でそんな質問……」

 

「うん。俺はずるいよ。だってここまで追い詰めないとまたエレナってばさっきみたいに逃げちゃうでしょ?」

 

 ぷにっと細身の脇腹を掴まれるだけで激しい声が漏れるぐらいにはもうエレナは出来上がっていた。

 心の奥底ではもう決まっていた。只、それを言葉に出すのが気恥ずかしかっただけ。いい年でありながらまるで生娘のように。

 

「わかったわ……」

 

 ここまで来たのなら恥ずかしがる方が無粋。心の赴くままに知識欲を性欲をそして……彼に対する愛情を貪ろうではないか。

 

「……もう、自分の気持ちを誤魔化すのは止めるわ。そうやって自分を偽るのは私が一番嫌いだもの……。正直に言うわ。マハトマじゃないの。貴方のドロドロと溶け合って、獣のように叫んで、一緒に貴方の知るマハトマを感じたいの。そこに貴方がいないと駄目なの……マハトマだけじゃ駄目なの…………。だから挿れるわ。ただ貴方とセックスしたいっていう私の本能に従って」

 

「ようこそ。この素晴らしき快楽空間へ」

 

 まずは1回。熱く滾る亀頭とエレナの雌の入り口が触れた瞬間。

 

「アあっっ――――!」

 

 そして狭く最高の締まりを持つ膣道を通って最奥にたどり着くまで2回。

 

「んあ゛ぁぁあ゛っ……!!!」

 

 そして最後に子宮口と肉棒がキスをした瞬間に4回。

 

「んぃぅんぅっ!!ああぁぁあっっ!!ンひゃああああぁっ――――……!!」

 

 焦らしに焦らされ、既にマスターに開発されていたエレナはこの一瞬の挿入動作の中で計7回達した。

 想いを通じ合わせた男の人とのセックス。エレナの脳内にはドーパミンがドバドバと溢れ続けていた。それこそ、未知の世界、彼女が普段通じているというマハトマとやらに匹敵する程……いや、もしかしたらそれ以上の未知たる光景が拡がっていた。

 

「もっと、もっと、もっとぉ……感じさせて、私の頭の中をあなたでいっぱいにぃ……んふぅぁ!!」

 

 対面座位で向かい合うエレナはか細い手をマスターの背に回し、貪欲に腰を動かし始めた。

 ぬちゅる、パンパンと卑猥な水音を立てるエレナの脳も視界もマスターの事でいっぱいになっていた。

 

「すごぉい、すごぉいわぁっ、あっ、あっ……はぁうんんぅ!これがあなたのマハトマ……すご過ぎぃよぉ!……あっ、はぁんうぅ!!体中で爆発しちゃってぇ……ひぅぅぅぅんぅっ!また、おっぱいぃぃぃ……!」

 

 はしたなく勃っていた乳首はマスターにしゃぶられ、エレナの声は一際大きくなる。コリコリとその極上のおしゃぶりを楽しみながら、快感を与えれば与える程、さらに激しく腰を動かし続ける彼女の表情は喜色に満ちていた。

 もうこの性交の最中に何回エレナは達しているのか考えるのも馬鹿らしくなっていく。

 

「やぁぁっ!ひゅぅっ……!舐め方ぁ……スライムよりもねちっこくてぇ……はぁっ……あぁぁっ!!生温かくてぇ……あなたの舌に感じすぎちゃう……んふぅっ!!……」

 

 舌先で突かれ、蛇の捕らわれた獲物のように絡められる。繊細かつ淫靡な舐め方にまるで乳首の先から潮を吹いてしまうのでは?と思うぐらいの凄まじい快楽を感じていた。

 

(これが貴方の言っていたマハトマ……。好きな人と心と体で通じ合った時に見える景色……。今、貴方と一緒にマハトマを感じているのね……)

 

「あんぅ、はぁ、はぁっ……!ねぇ……あなたも、感じているの……?いま、んぅぁ……どんな景色が見えているのぉ……?」

 

「ちゅっぽっ…………勿論、エレナの全部だよ。一喜一憂、一挙手一投足、膣の動きから匂いまで、ありとあらゆる全てがエレナ一色で染まっているよ」

 

「えぇ……えぇっ。私も、私もよぉっ……!あっ……んふぁぁっ!はうぅぅん!!……嬉しい、嬉しいわぁっ……!今、私達の世界は一つになって混ざり合ってるのぉ……!もう、私も貴方の事しか、考えれないのぉ……イってぇ……イキ過ぎてぇ……」

 

 四肢でマスターの全身に縋りつき、途方もない愛と快楽を送られて、エレナの頭はパンク寸前だった。

 1分しか交わってないような気がするし、もう3日ぐらい交わっているような気もする。細かいエクスタシーを入れるともうエレナは自分が何回イッたのか正確に把握はしていないだろう。

 

 今の彼女は。マスターと誰に憚る事なく愛し合い、犯され、未知の世界を見せられ続けているエレナの頭は彼の事で――――。

 

()()()()の事でいっぱいなのぉ……!!」

 

 本来の彼女なら、マハトマこそがマスターの存在に当たるとしているエレナなら言わない台詞。

 だが、今の彼女は高次元とも言える愛と快楽を彼に塗り込まれている。挿入し、自身の肢体を余す事なく喰らっている彼こそが、先程から光り輝く世界を見せ続けてくれる彼こそがマスター(マハトマ)なのではと。

 

 事の真偽がどうなのかは当人同士でしかわからない。ただこの二人の性の交わりにおいてはっきりとしているのはもう目の前の異性の事しか頭に無い。

 

「ほら、エレナ……舌出して、もっと、もっとグチョグチョにならないとマハトマを感じられないよ?」

 

「うん、うんぅぅっ……んあぁっ、はぁぅうんん……する、するぅ……キスぅ…………きしゅするぅ……んむぅ、ちゅぅ、ちゅぅ……」

 

 興奮が高まり、混ざり合う全身の汗。性器の抜去動作で垂れ流れる愛液。淫らに交換し合う唾液。ありとあらゆる汁でエレナとマスターはグチョグチョに溶け合っていた。

 

「んふぅっ!んんっ、んん、んちゅぅ、んむぅっ、んあああぁっ……あんんむぅ……!!」

 

 エレナは決して自身の体が女性的な魅力があるとは思っていなかった。

 他の豊満でくびれある魅惑的なスタイルも無い、中身と比例していない未成熟な体。

 

 だが目の前にいるマスターは本気で自身の体に溺れてくれている。疑う余地も無く。

 キスの最中、エレナ、エレナと自分を呼びかける声が口内にこだまするのが堪らない。まるで言霊となってイキ続けている自身を気絶しないように力をくれているようだった。

 

「んぁ、ますたぁ……ちゅ、ちゅんぅ……んむ、んちゅ……ますたぁ…………んぇあぁっ……あ゛あ゛゛……!!」

 

 愛しい人の名を呼び続ける。

 彼のカリが肉襞を抉り、そして鈴口から先走りが子宮口を濡らしているのがはっきりとわかった。

 

 一際エレナの反応が大きくなる。

 彼女のスキル「魔力同調:C」……。汗と唾液、そしてカウパー液といった体液という形でマスターの魔力を接種し、その魔力を意図してなのか……賦活させてしまったエレナの乱れっぷりはさらに加速する。

 

「あっ!あっぁっ!!はぁっんんぅぅあぁっ!幸せ過ぎてぇぇ……駄目に、なるんんんぅぅぁっ、んむぅ、ちゅぅ、ちゅむぅぅ……れろぉぉ……マスターのマハトマちんぽが素敵すぎてぇぇ……こんなにイイならもっと早く知っておけばよかったわぁ……あああぁ゛んぅぅっぁっ!!」

 

 イキ狂い。

 完全にマスターのマハトマ(隠語)に夢中になったエレナは腰を上下だけではなく左右前後に動かし、あらゆる角度から彼の肉棒の感触を愉しんでいた。

 

「ひぐぅっ!!あひぅっ!!ああぁっ……あふぅんぅぅぅっ!!しんじゃうぅっ!しんじゃうぅぅぅぅ!!あぁ、んぁぁっ!!あ゛あ゛ぅぅぅっ!!」

 

 そして、このレベルの体液でよがっているエレナがもし本命の……マスターの白く濁ったスペルマをぶちまけられたらどうなってしまうのか。

 

「別の世界に……イかせてあげるよ……エレナッ……!」

 

「うん、イク、イク、イクイクイクイクいくいくいく……イっ――――……!!」

 

 膨らむ肉棒、最奥まで突き刺さる剛直。隙間なく触れ合う二人の下腹部と唇。汗でベトベトになった素肌を密接させ、今まで溜めた最高のマハトマをエレナの膣奥に放つ。

 

 魔力同調によって活性化した規格外の精液を注ぎ込まれた彼女の瞳には心震わすの新大陸でも見えているのかもしれない。

 

「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ぅぅぅぅぅっ………!!!ん゛むぅぅぅぅん゛ん゛ん゛ぅっ!!ん゛ぐぅぅぅぅ……!!」

 

 舌を吸われ、擦り合っている乳首からも快楽を送りこまれ、子宮部屋をマハトマで満たされている彼女は白目を剥きながら、声にならない悦びの悲鳴を上げる。

 

 結論:エレナは死ぬ(性的に)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……あへぇぁ……あんぅぅっ!んふぅぁっ……!ますたぁ、ますたぁ……」

 

 最高の射精をした後、未だ離れる事なくマスターの腰の上で喘ぎ続けるエレナ。そんな二人の部屋に訪問者が。

 

「エレナをマハトマから寝取って舐める脇の味はうまいか?マスター」

 

「……れろぉっ……うまいに決まってんだろ」

 

「ブレないな。さすマス」

 

 今のエレナにはマスターとやらかすきっかけを与えてくれたアルテラの存在は目に入って無かった。頭も瞳にも膣の中もマハトマ(マスター)の事でいっぱいだった。イエス、レムリア(隠語)。マーベラス、ハイアラキ(隠語)。この痴態っぷりにはエレナをマスターに嗾けたアルテラもにっこり。

 

「心配でエレナの様子でも見に来た?」

 

「いや、面白い事になってないなかーって期待して来ただけだぞ」

 

「あっそう……」

 

 ――あひぃ、ひぅぅんんぅ……あんぅぁっ、ますたぁぁっ……もっとぉ……んぅふぅぁあっ!!

 

 エレナの嬌声をBGMに語らい続ける二人。まぁ、アルテラとしても9割ぐらいは愉悦魂があったが、それでもモジモジしていないでさっさと抱かれろと発破をかける気持ちもあったのかもしれない。そうだよ。この引きこもりの文明っ娘だって偶には純粋な良心で動く事だってあるんだよ。

 

「あっそうだマスター。この『白いスライムでネチョネチョになったエレナ(M字開脚)』をプリントした人を駄目にするクッションを」

 

「駄目です」

 

「ちぇ……」

 

 




Q:マハトマって?


A:あぁ!








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