ハートフル&ハートフルです。
第0話にて、アナスタシア更新。
『最後の話をしよう。数多の者の性癖を歪めてきた一人の男の話を』
リベンジである。雪辱戦である。
円環の理に飲み込まれていった数多の石達……彼等の弔い戦である。
だがマスターの手には聖晶石は無し、虎の子である呼符が200枚のみ。
「マスター……」
その呼符も既に199枚が塵と化した。残るは1枚。
絶望的な状況、だが胸の前で手をぎゅっと握る余の声には不思議な事に微塵も不安は無かった。
それは予知にも近い確信でもあった。余の胸によぎるは蜜月の日々。マスターに恋し、犯され、愛され、女として生まれ変わった甘い時間。未だ、体は男の時の名残はあれど、あの時の自分は彼に組み伏せられる一人の雌だった。
――んぁぁあ゛あ゛あ゛、すごぉぃぃいっっ……! まだいくぅ、もっとイッちゃうぅぅぁっ!
「――祈りは届く」
変えてみせるとも。騙してみせるとも。英霊の座も、世界も、自分自身さえも。
そんな余の決意の返答としてマスターは最後の儀式に挑む。
呼符を両手で祈るように握り潰し、魔力へと変換する。
燃えるような音と目も開けられない光。それでも余は目を閉じる事はしなかった。
座と現世を繋げる門として、黄金の3本の輪が現れる。
「――人はそれで救われる」
召喚システムの前で祈りの姿勢のまま動かないマスターはとても神々しく見えた。
「召喚に応じ、馳せ参じました。クラスはアーチャー、真名はラーマ…………嘘――」
光の奔流の先に現れた影。聞き間違える事の無い声。
聖杯戦争のしきたりとして、『ラーマ』として彼女は名乗り、姿を見せる。
見間違える事は無い。余と同じ橙色の髪。燃えるような紅眼。生前と変わらない美しい姿だった。
目の前に映ったのは驚愕に染まった顔。
もう意識を失うような痛みも、二人を引き離す呪いも、魔王ラーヴァナの手も無い。
信じられないと固まっている妻の元へ駆け寄る。
「本当に、本当に……ラーマ様?」
「あぁ、余だ」
ずっと君に会いたかった。ずっと、ずっと会いたかった。君に会えれば何を犠牲にしても良いとさえ思っていた。
「あぁ、あぁ――――、これは……夢ですか?」
「夢ではない。夢のような現実だがな。今、君の前にいるのは正真正銘『ラーマ』だ」
涙を流す彼女が恐る恐ると余の体に触れる。幻ではないか確認するように。やっと触れる事が出来た。一体どれだけの月日を費やした事だろうか、ここまで来るまで。シータと出会うまで。
「ラーマ様……!!」
「シータッッ!!」
万感の想いを込めて、彼女を抱き締める。互いに回された手。もう消える事もちぎれる事もない。
マスターを疑っていたわけじゃない。英霊の座を騙し切り、世界に余がラーマではない別のナニかと認識させる。けど、それでもまさか……本当に巡り会わせてくれるとは思わなかった。
溢れる涙を止めずにマスターへ振り返る。この喜びを君とも分かち合いたいと――。
「マスター……?」
振り返った先にはマスターの姿は無かった。余達以外誰もいない召喚ルームは「もう、俺が出る幕はないかな……」とマスターが語りかけているようで――。
妻との再会に歓喜に打ち震えている心のどこが小さく痛んだような気がした。
「大丈夫だよ。あのホテルで沢山中出しされたのをトドメにラーマの肉体はもう前とは完全に別物になっている。君がいくら
シータを召喚してから数時間。彼女としばし語り合った後、マスターと会わせたいとシータを自身の部屋に残し、彼の姿を探す。
そしてカルデアの食堂にて遭遇したマスターはそうにこやかに語った。余に向ける笑顔も距離感も『ラータ』ではなく、『ラーマ』の時に戻っていた。異性ではなく同性に向ける友愛の感情。
「俺に抱かれた時みたいなおかしな体にはならないと思う。シータの前なら生前と同じような男らしい体になれるさ」
「そ、そうか……それは良かった」
そう言って余を安心させるように肩を叩くマスター。肌の触れ合いを嬉しく思う一方でそのスキンシップは同性に対する態度で。それは正しい筈なのに余は無性に寂しくなっていた。
何を馬鹿な事を考えている。何の為にあのような女物の服を着て、小娘の真似事をして、そして、ま、まままままマスターに恋人のように抱かれたと思っている。
もうあのような事をする必要は無いのだ。シータを召喚する事が出来た以上、もうマスターとはあのような関係を続ける必要はなくて。
だがそう納得させようとする自分の声とは反面に、本当にそれでいいのか? それがお前の本心なのか? ともう一つの声が語りかける。自分の望みを果たしたからマスターは用済みだと。そんな道具のように使い捨てていつも通りの関係に戻るつもりか? と。
違う、違う! 余はそんなつもりでは――!
「マスター……その余はな――」
「あ、ラーマ様。それに……カルデアのマスター様でよろしかったですか?」
「シータ!?」
縋る声を遮るようにシータが余達の傍へと近づいてきた。
「どうしてここに……」
「私達が出会う為に貴重な財源を惜しみなく注ぎ込んでくれた恩人に自分から挨拶をしないなんて恥知らずな真似、私には出来ませんよラーマ様」
どうやらその様子からして余達との会話の致命的な部分は聞かれてないようだった。
ほっと一息を吐く。浮気現場を見られた夫とはこんな気持ちなのかって……違う違う違う違う!!もう余とマスターはそういう関係ではないのだ!『ラーマ』とマスターの関係には何も疚しい事はない!
「初めまして、いや久しぶりと言うべきなのかな」
「はい。うっすらと第五特異点の事は記憶にあります。魔術王との戦い……私は力にはなれませんでしたがマスター、貴方が繋いでくれた私とラーマ様の縁。その御恩に報いる為にもこの弓で微力ながらも尽くさせて頂きます」
「そんな固くならなくてもいいのに。割と好きにやってもいいんだよ?カルデアは度が過ぎなければある程度は寛容だからさ」
「そうは行きません。きっと私が召喚されるまでよくしてくれたのでしょう。ラーマ様の懐きっぷりを見ればわかります。この人がここまで心を許した同性なんて生前いたかどうか……」
「み、見ていたのか?シータ……」
「はい。ラーマ様の幼さと凛々しさと勇ましさが混ざった笑顔で尻尾を振るようにマスターに駆け寄っていった姿は何物にも代えがたいです」
「わかる。こう……顔をパァッと輝かせてこっちに走って来る姿を見るだけでご飯が進む」
「マスターとはいいお酒が飲めそうです」
「シータ!? マスター!?」
まだ出会ってから数時間で無言でハイタッチをかましているマスターとシータの間には何か奇妙な友情が芽生えているような気がした。というか余が置いてけぼりなのだが……。尻尾ってなんだ?ご飯が進むってなんだ?
うむ、だが、敬愛すべき主と最愛の妻の仲が良好になりそうなのは良い事なのだろう。
「ちなみにここに君が召喚されるまでの秘蔵ラーマアルバムの数々が」
「拝見しましょう」
「待て待て待て!! 余は撮られた記憶が一切無いぞ!! 大丈夫なのかそのアルバムの中身は!」
「見るがいい! ビリー君直伝のクイックドロウの早撮り術でアルバムに収めた無防備なラーマきゅんの姿を!! まずはNo.1! 『涎が口の端についたままの寝起きラーマきゅん』!」
「おいくらですか?」
「もしかして突っ込み役は余しかいないやつか!?」
ちなみにこの後で聞いた事なのだが『ラータ』の時に撮った写真は裏アルバムとやらに保管してあるとの事。情事の時のも収めていたらしく(本当にいつ撮ったのだ?)、見せてもらったが…………うむ、うむ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ、うわぁぁぁぁぁぁって感じだった。いやほんと余はマスターにあんな顔を向けていたのかぁぁぁぁって……もうお婿に行けないじゃないかって一人ベッドの上でどったんばったんしていた。
ただ――。
もうシータの夫である余があの写真の中にいた『ラータ』になる必要はないんだと実感すると、心にぽっかり穴が開いたようで……だらしない顔のまま切り取られているアルバムの中にいるもう一人の自分に羨望の眼を向けるのが止められなかった。
「こうやって床を共にするのも随分と久しいな」
「んっ、はぁ……私にとってはラーマ様とまた肌を合わせる事が出来るとは思っていませんでしたから」
離ればなれになっていた夫婦二人、今までの寂しさを埋めるようにお互いの体を求め合うのにそう時間はかかりませんでした。
情事の後の余韻に浸るようにお互いに纏う服も無いまま、ベッドに寝転がり、ラーマ様の部屋で私達は語り合っていました。
こんな時間をどれ程夢見た事でしょうか。ありのままラーマ様が触れられる距離にいる喜び。ありのまま、そうありのまま…………ありのまま?
「どうしたシータ……? もしかして、気持ち良くなかったか……!?」
「いえ、そんな事は無いのですが……只、今のラーマ様が昔より少し変わったような気がして」
紳士的に私を労りながら責めるのも生前と変わらずですが、ラーマ様が快感で顔を歪める様子が失礼なかもしれませんが、どうにも
「可愛くなりました……?」
「んぐっ!! そ、そ、そんな事は無いと思うぞ。というよりもシータにはそう見えてたのか……」
「あぁっ、決して貶めるつもりで言ったわけではないのです!」
私の台詞にラーマ様は落ち込み半分と何故か喜び半分といった複雑な感情を浮かばせていました。
自分の夫に言う台詞ではない事は重重承知の上ですが、それでも今のラーマ様の表情はキュンとします。
男らしいラーマ様にキュンとするのはわかりますが、女の子らしい仕草にキュンとするのは如何な物なのでしょうか。
それにこの気持ちも初めてではありません。
――――ええい! だから頭を撫でるでない! シータの前だぞ! あまり子供扱いするなというのに……。いや別に嫌というわけではない、だからそんな寂しそうにするな……。そら、続ければ良いだろう……全く本当に仕方がないマスターだ。
マスターとラーマ様の戯れ、同性同士の微笑ましいやり取りの筈なのに彼らのスキンシップを見るだけで私の心をざわつかせるナニか。
けど、それは不快な物とか寂しいといった類の物ではなくて、むしろそのやり取りをもっと見たい。守りたいという感情。
最近、知り合ったおっきーさんは「尊い、まじ無理ぃ」現象だとおっしゃっていましたが。
不思議ですね。ラーマ様を取られたと嫉妬するのではなく、頬をにやけさせてしまう感情。混ざりたいような混ざりたくないような……この感情に名前を付けるとしたら――
「私はどんなラーマ様も大好きですよ」
「っ……! そう、か、それは良かった」
ほんの一瞬だけ何かを耐えるようにラーマ様の眉間に皺が寄ったような気がしました。もしかして、知らず知らずの内に彼を傷つけるような台詞を吐いてしまったのでしょうか?ですがここで私が問いかけてもラーマ様は気を遣って大丈夫だと言い張るでしょう。
生前ならいざ知らず、サーヴァントになってからのラーマ様を私はまだ全然知りません。マスターに聞けばもっとここに召喚されてからのラーマ様の事を教えてくれるでしょうか?
彼ほど、ラーマ様の魅力について熟知している方も他にはいないでしょう。ラーマ様について語り合うラーマ様の為の談義、略してラー談をマスターとも幾度とも行ってきました。
――私のターン! 「好物のバナナの最後の一切れを床に落としてしまい、涙を堪えようとするラーマ様」を召喚!
――リバースカードオープン! 「日本の正月の風物詩だと信じて、恥ずかしさで顔面紅潮させながらも対魔忍かるたをする律儀なラーマきゅん」を発動!
色々なラーマ様を分かち合える実に有意義な時間でした。
「あ、それとなシータ……出来れば余の写真をカードにしてマスターと遊ぶのは控えてくれると」
「それは嫌です」
「あっはい」
ただ一つわかっている事はラーマ様は抱かれて喘いでいる私を見てどこか羨ましそうな顔をしていた事。
結局、またここに舞い戻ってしまった。
「んぶぅっ、ちゅ、ちゅぶっ……んじゅぅ」
髪型をシータと同じツインテールにし、『ラータ』となった時に初めてもらった女の服を着て、余は考える。
極上の果実を味わうようにマスターの肉棒をフェラしながら余は考える。
「んちゅ、ちゅむぅ……んぁ……はぁ、ますたぁのバナナおいしいぃ……」
もうマスターの言う通り、『ラータ』として振る舞う必要は無いのに、シータが召喚されてから数日後……余はふらり、ふらりとマスターの元へと訪れた。
この逢瀬がバレないようにわざわざシミュレーションまで使って。
再現した部屋は生前、シータと僅かな時間を過ごした寝室。余の記憶に出来るだけ近い状態で再現したつもりだが……ふふ、妻と過ごした場所に似た場所でこんな事をしているなんて余はきっと地獄に落ちるのだろうな。
ベッドに腰掛けたマスターの足元に跪き、男根を貪り続ける。
余はどうして、こんな事をしているのだろう?
今更になって馬鹿らしい自問自答を続ける。
そもそも、「いつ座が余がラーマだと気付いてもおかしくない。だから適度にラータとして交わる必要がある」と説得力の欠片もない建前でマスターを誘ったのは余である。
断れたら、拒絶されたらどうしようという不安はあった。だが、それ以上にこの身を焦がす熱を抑える事が出来なかった。
『ラータ』とそっくりなシータ。彼女が余に抱かれ、突かれ、声を上げているその姿に羨望しか湧かなかった。
女になって抱かれる快楽を知ってしまった余にとってあのシータは毒であった。
夫が抱く感想ではない事は承知の上だ。だが、それでも余がフラフラと『ラータ』の体となってマスター元に訪れてしまったのはきっと、彼にまた雌として抱いて欲しい欲望があったとしか言えない。
きっと余は泣きそうな顔をしていたのかもしれない、マスターはそんな痛々しい余を見ていられなくて、同情で抱いてくれているのかもしれない。
それでもいい、理由が何であれ、余を女として見てくれているのなら……。
「ほら、出すよラーマ。しっかりと咥えこんで」
「んむぅぅぅぅぅっっ!!んぐ、んぐっ、んぐっ、んぐぅぅ……」
鼻につく匂いも喉奥まで流し込まれる感触も余を女だと教え込んでくれる。
これは不貞行為ではない、シータに対しての裏切りではない。だって今の余は『ラータ』であって『ラーマ』じゃないから。マスターのお嫁さんにされちゃってるだけだから大丈夫……と自身に言い聞かせて、彼の肉体に溺れる。
「全部飲んじゃって……。そんなに美味しい?」
「んふぅ……はぁ、美味しいとも。マスターだって余の精液を飲んでくれるではないか。愛しい人の体から出る愛液は美味しく感じるように人体は出来ているのだぞ」
あっ、まだ大きいまま……。
じゃあ、次はこっちの穴で――――。
「……マスターはシータとは仲が良いのだな?」
スカートをたくし上げて、何も穿いていない下半身を丸出しにしてマスターの膝の上に乗る。
お尻に当たる熱い感触が堪らない。
「あぁ――、話が合うからね」
「その内容の9割が余で構成されてなければ、もう少し素直に喜べるのだがな……」
「ちょっと馴れ馴れし過ぎたかな?」
「いや、良い。マスターと彼女の関係が良好なら言うこと無しだ。それにマスターは人妻には手を出さんだろ?」
「えっあっうん」
余が愛している女性。余を雌として愛してくれる男性。奇妙で歪な関係ではあるが……もし、もし、我ら3人が円満に繋がり合えるそんな結末があるのなら……。
只、きっとシータはこんな余の姿を見たら泣いてしまうだろうな……。
「ここにはいませんか……」
ラーマ様の部屋の前に備え付けられているインターホンを鳴らす。
返事も無い、どうやらこの部屋にはいないようだ。
「マスターの所でしょうか」
カルデアにいる以上、ラーマ様にも別の人間関係があるでしょう。特にマスターといる彼は本当に楽しそうです。男同士、水いらずで積もる話もあるのかもしれません、ただ、やっぱりちょっと勿体無いと思う自分がいます。
マスターとラーマ様が触れ合っている光景を視界に収めたいと思う自分が。
「あれ?扉が開いている……?」
不用心だと思いながらも、部屋に入っていきます。入った瞬間に花びらが舞ったような気がしましたが気のせいだったみたいです。やはり、ラーマ様はいませんでした。
「ん?」
ふと、ベッドの上に一つの雑誌が置いてある事に気付きます。
薄く平べったい本。おっきーさんがいつの日か「シーちゃんにはまだ全年齢版の方がいいよねー」と見せてくれた確か同人誌なる物だった。
「これは私……?いえ、ラーマ様とマスター」
『カルデア寝物語』と書かれた同人誌を手に取ります。表紙に映った
何故こんなにもドキドキとしているのか自分でもわからないまま、私はページを捲っていきます。
――その日、私は運命に出会いました。
「んぉぁっ……!あぁぁっ!やぁぁっ!この体勢ぇ、丸見えでぇぇ……」
背面座位でマスターに犯されている女の姿が姿見に映っている。初めて肉体関係を持った時とは反対の姿勢。
マスターの顔が見れないのは残念だが、自分がどんな顔をして快感を得ているのか客観的に見る事が出来るのは興奮をより一層煽ってくれた。
くびれがある線の細い体、肥大化した陰核のように揺れる男の時の名残。
揺れる二束の髪、リアルタイムで見る余の痴態は淫らの極みでもあった。
「ごりごりってぇぇ……んぁああっ!はぁっ!あふぅぁぁっ!!おひり、気持ちよすぎるぅぅっ……!!」
「そうだね。こんなに締めちゃって。奥さんがいるのに雌になって抱かれに来るなんて一体いつからラータはこんな変態さんになっちゃったのかなぁ?」
「んおおぁ!!あひぃっ!!ち、ちがぁぅぅ、今の余は『ラータ』にゃからぁ……。し、しぃーたは関係なくてぇぇ……だから、今ぁ、んふぅぅ!!ますたぁに抱かれてもおかしい事はなくてぇぇ……おほぉぉっ!!」
これだ、これなのだ。
女体の中に入れる側である男の体では得られない感触。愛しき人の肉を直に刺される生々しい快感。女にならなければ、『ラータ』にならなければ、感じる事が出来ないもう一つのセックス。
もはや手遅れの領域に行っている余はマスターの責め句さえ、気持ち良くなってしまっている。
シータの事を言われる度に、変態と罵られる度に、乳首とアソコがさらにツンと固くなり、マスターのペニスを締め付ける力が強くなる。
股関節の辺りを撫でられながら、延々と挿入され続ける時間が愛おしくて堪らない。
「もっと弄って欲しい所ある?」
「あっ、あっ、あひぃぃっ!ぁぁ……乳首とぉ、おちんちん、どっちもぉ、前みたいに触ってほしぃぃ……」
自分はシータとの関係もマスターとの爛れた関係も、どちらも捨てる事が出来ない浅ましいサーヴァント。鏡の前で舌を出して、コリコリと敏感な所を弄られ、喘ぎ続ける英霊の風上にも置けない変態。
だがそれでも良かった。変態だろうがなんだろうがこうしてマスターに女として愛してもらえるのなら……。
やっぱり余にはマスターとの恋人としての関係を只の手段として割り切る事は出来なかった。だってあんなに心身ともに愛されてしまったのだから、忘れるなんて出来るわけがない。
だからだろうか。
マスターとの肉欲に溺れていた余はこのシミュレーションルームに近づく者の存在に気付く事が出来なかった。
創作の世界の話だろうと、何故か割り切る事が出来ませんでした。
女の直感と言うべきなのか、あれはノンフィクションだと。もしかしたら、今この瞬間にも起きている事かもしれないと。
あの本を読んだ後、火照てしまった全身の熱を冷ますように私はフラフラと歩き出しました。
胸を締め付けるこの痛みは怒り?悲しみ?絶望?…………いえ、そのどれでも無いでしょう。
花びらの幻覚がまた目に映り、その後を夢遊病者のように辿っていった私は気づけばシミュレーションルームなる場所の前に辿り着いた事に気付きます。
ここに入ればこの身を焦がす熱の正体もわかるのではと、もう私に迷いはありませんでした。
シミュレーションルームにて再現されていたのはかつての私とラーマ様の逢瀬の舞台でもあった。コサラの城、王たる者の寝室、それを忠実に再現したかのような部屋。
「あ――――」
そこで目に入ったのはあの薄い本の中で描かれていた物が現実となっていた光景。
今まで見たことが無い程に女の子らしい格好をして。
今まで見たことが無い程にだらしなく足を開き。
今まで見たことが無い程に艶めかしくマスターに犯されているラーマ様の姿がありました。
「あ、あ、あ、ぁ――――」
声にならない音が口から出てきました。全身を形容しがたい震えが包みます。
動悸と呼吸が激しくなり、意識を失ってしまいそうになるのを何とか踏み止まらせます。
――ますたぁっ!ますたぁぁっ!!あぁっ!もっと奥まで余の子宮ついてぇぇ……!!
私の事に気付かず、卑猥な言葉を叫び続けるラーマ様から瞬きすら忘れて、眼を離す事が出来ませんでした。
ラーマ様は男性です。男の筈です。けど、今、私の前にいるのはラーマ様は女性です。体つきが若干特殊になっていってもそれは間違いありません。心は完全に乙女になっているのです。
男の体だけど、心が女になっている?肉体が精神に引っ張られているのでしょうか?私の前で見せたラーマ様はあんなしなやかな体はしていませんでした。
この感情は何なのでしょう?失望でも、喪失でもなく。むしろ新しい何かを見つけた感覚。新大陸を発見した船乗りのように、未知の物質を発見した研究者のように、新しい世界を知ってしまった私の中で持て余しているこの感情の正体はきっと――。
あぁ、おっきーさん、これが貴女の言っていた『萌え』なのですね。
可愛い。
可愛い、可愛い、可愛い。
かわいい、かわいい、かわいい、かわいいっ!!
男の子同士で絡み合っている!男だった筈のラーマ様がマスターに惹かれて、心も体も雌になっちゃってる!!やだもう!ラーマ様ってばすんごくえっち!!
女の子になってマスターに絡まれているラーマ様が…………いえ
もっと、もっと、もっと見せて欲しいと私の足は光に向かう蛾のように彼等の元へと誘われていきました。
「え――?」
初めはあまりの快楽の波状で視界がぼやけたのかと思った。
だが、こちらに近づいてくる人影は今の余とそっくりの格好でありながら、確実に余では無かった。
なんで、なんで、シータがここに――。
「あっ、あっ、あぁぁっ……!!!とめて、とめてぇぇ、マスター!!腰をとめへぇぇぇっ……!!」
喘ぎながら、行為の中断を訴えるもマスターの腰が止まる事は無い。口は止めてという余の菊門もマスターのアソコを引き離さないように締め付けている。
こんな、こんな状況でも余は興奮しているのか。
「ラーマ様…………」
「なんでぇ……にゃんでぇ……!?おねがいぃ、ますたぁぁっ、とめへぇぇっ……!!あひぃっんぅ!!」
怖い、怖い、こわい、こわい。
あんなに求めていたのに、あんなに会いたかったのに、今、余の傍へと近づいてくる妻が怖くて仕方がない。いや、本当に怖いのはこの状況でも尚、口だけで拒絶の意を示し、マスターとの情交を止める気が無い余自身。
「ひぅぅっ!!あひぁぁっ!!あぐぅんぅぅぁっ!んぉぁあっ……!!だ、めぇ……!み、ないでぇ!!みないでぇ!お願い見ないでぇ……しーたぁ、こんな余を見ないでくれぇぇ……!!んひあぁぁっ!!ぉぁあっ!!あんぅ!!」
背面座位の体勢で足を開脚させられている余が出来る事はせいぜい両手を使って、だらしなく緩んだ顔を隠す事ぐらい、そんな事をしても目の前のシータがいなくなるわけではないのに。
半ば現実逃避しながらも余は為す術なくマスターに犯される。本当に嫌なら全力で抵抗して逃げればいいものを。いや、自分でもわかっている。妻に……シータに見られてしまったこの状況でもマスターとの情事を手放す事が出来ないのだ。
「と、めてぇぇ……とめへぇぇ……ますたぁぁっ、あんぅぅ!あっ、あっ、おねりゃいらからとめへぇぇ……しぃたが、目の前にしぃたがいりゅからぁ……!!」
それでもなけなしの理性を振り絞って口だけでは何とか止めて欲しいとマスターに懇願した。
「いえ、止める必要はありません。マスター……どうか私の事は気にせずそのまま続けて下さい」
「ふぇ?にゃんて…………あぐぅぅんんぅ!!?」
だから、まさか――その残りの理性をシータに粉々にされるとは思わなかった。
「あぁ、顔を隠さないでラーマ様。いえ、ラータ様。手をよけて下さい。もっともっともっともっとシータにその愛らしい顔を見せて下さい。マスターの巨大な逸物でよがり続ける雌の様をもっと私に見せて」
「しぃたぁっ!?にゃにをぉぉ!あぁっ!あふぅぁっ!!ま、まってぇ!なんで、今、そこを扱いてぇぇっ……!!?あひぃっ!!」
シータの小さな手にも隠れてしまう程の大きさである余の雌チンポが彼女に扱かれる。極限までに全身の性感帯が高まっているこの状況で、妻に敏感なアソコを愛撫されるのは形容しがたい絶頂へと余を導く。
ラーマの時よりは断然に小さい子供のような男根。それに驚くことも侮蔑することもなく、漏れ続ける先走りを潤滑液にアソコを責め続ける。
「あ、はぁっ。可愛いですよラーマ様。貴方にこんな顔があるなんて知らなかった……。駄目です、油断すると鼻から血が出てしまいそうです」
シータの顔には一切の怒りも悲しみも無かった。むしろ呼吸を荒げ、恍惚とした様子で余の痴態を眺めていた。間違いなく、今のシータは女と化した余に興奮していた。
…………余の方こそシータのそんな顔を初めて見たぞ。
「ふっ、ラー談の時から確信していたよ。正確にラーマの可愛さを見抜くシータには『ラータ』を愛でる才能があると」
「えぇ、えぇ、視界が拡がり、新しい道が開拓された気分です。自分の今まで生きてきた世界のなんと狭苦しかった事か。この胸の高鳴りは恋?愛?あぁ、駄目ですね。一言では言い切れません。マスターは試していたのですね、私がこの領域に来られるかどうかを」
「あぁ、だか最初の邂逅で確信したよ。俺達は
「そこまで買ってくれるのなら期待には答えますとも。ですのでマスター、招かれざる客ではありますが、どうかお願いがあります。私にもラータ様を可愛がらせて欲しいのです」
「勿論。というよりもそれこそが最終ミッションオペレーションラーマーヤナのラストフェイズでもある。こここそが終着点。最後にシータ自身にも、もう今までのラーマとは違う事を完全に認識させる。離別の呪いを今ここで完全に断ち切る」
「その為には?」
「勿論、俺達二人で」
「「
「ちょ、二人とも本気か……んむぅっ!?」
まるで展開についていけない余の口を黙らせるようにシータの唇が覆う。
前からシータにはキスをされ、アソコを扱かれて……後ろからはマスターにアナルを突かれ、乳首を弄られ続ける。
どうしてこんな事になっているのだ?
シータは余の事を怒っていないのか?
なんでそんなに嬉しそうに雌になった余の躰を貪っているのだ?
これも全部、マスターの計算通りだったのか?
疑問はいくらでも湧いてくる。けど――。
今は死んでしまうぐらいにキモチが良いからどうでもいいか――。
「あぁ――っ!あ、ぁんぅぅぁっ、シータぁ、その腰の動かし方ぁぁっ……!ひぎぃっ!マスターもぉ……奥グリグリだめぇぇっ!!」
「ほらラータ様。貴方の雌おちんちんが私のナカに簡単に飲み込まれていますよ。アソコの大きさはラーマ様の時より、随分と小さくなってしまったのにどうしてこんなに気持ちが良いのでしょう?下で喘ぎ続けるラータ様の可愛さが私の心を満たしてくれるからでしょうか?」
「『心のチンポが勃起する』という名言もあるからね。体だけの繋がりや満足感だけじゃなく心の充足感も大事なんだよ。ことセックスにおいては体と心、そのどちらも蔑ろにしてはいけない。両方を可愛がり、想い合い、堕としていく事こそ……それすなわち愛であると」
「『心のチンポが勃起する』……。あぁ、なるほど……正に真理であり、天啓を得たりと言うべきですね。私は今、マスターに犯されているラータ様が愛おしくて仕方がないんです」
我が妻になんて台詞を吐かせているのだというツッコミをする余裕も無い。
引き続きシミュレーションルームにて、3人が上がってもスペースがあるベッドの上にて余は二人の肉食獣に挟まれていた。
滾る肉棒に貫かれたまま、横たわるマスターの上にいる余。ナカを凌辱され、興奮し切った余の性器を蜜壺で飲み込むシータ。
今の余はマスターの雄々しい体とシータの華奢な体にサンドされ、シェイクされ、啼かされ続ける一人の無力な少女。
「んほぁぁっ!!ぁぁっ!!んぉぁあ!んんっぅ……!!あ、あぁっ、細かく動かすのぉぉ……おかしくなるからぁぁっ……!!」
「あはぁ!!あんぅ!!んぅ、ふふ……またラータ様のおちんちんがピクンとなりましたわ。よっぽどマスターにお尻を挿れられるのがお好きなみたいですねぇ……あっ、またぁ……」
剛直が余の腸道を何度も抉る度にビクンと震えてしまう余の男根。その男根の反応によって快楽を得るシータの膣内。
まるでマスターとシータが間接的にセックスしているようだった。
ラータにとっての最愛の男が
ラーマにとっての最愛の女が
不思議な事に余には微塵も悲しみも怒りも湧いて来なかった。
収まるべき所に収まってくれた安心感と喜び。そして余を雌として、愛し蹂躙してくれる二つの最愛から与えられる快楽にもう何憚る事なく溺れていいという許しが余の肉体をより『女』にしていく。
生まれたままの姿となって絡み合う3人。
前と後ろからマスターとシータに犯され続けている余はこれ以上ないぐらいに幸せだった。
「ほら、ラータ。今、どんな気持ち?恥ずかしがらずに叫んでごらん」
「きもちぃぃ、きもちぃぃのだぁっ!んぉぉぁっ!!んあぁ゛あ゛ぁぁっ!!はひぃぅんぅ……!!あっ、あぁっ……!めすになってぇぇ……!二人のお嫁さんになっちゃぅぁぁっ……!!」
「それはいいですね。ラータ様。今度はウェディングドレス姿の貴方をマスターと二人で愛で…………犯してあげたいです」
余の今の肉棒の大きさでは決してシータの奥までは届かないというのにラーマの時に交わってた時よりも蕩かした顔をシータは晒していた。これが心の快楽というやつなのか。
マスターに開発され続けて、余の躰はどんどん遠くへ行ってしまった。それがシータにも影響を与え始めている。
なぁ、シータ、二人でどんどんエッチになろう。マスターと二人かがりでもいい、余をどんどんよがらせてくれ。今、途方も無い程に幸せなんだ。
「さて、と。じゃあそろそろ全身でラータを責めて、フィニッシュと行こうかな。シータ」
「では私は乳首と唇を戴きましょう」
「んんんむぅぅぅっ!!?」
騎乗位の体勢のシータの深いディープキスを抵抗せずにそのまま受け入れる。さらに彼女の細い指はそそり立っている充血した乳頭へと伸びた。
バックで余を突き続けているマスターは右耳を舌で舐め、両手で左耳と陰嚢をそれぞれくすぐり続ける。
「んんじゅるぅぅっ!!んむぅぅぁっ!!んん゛ん゛ぅぅぅっ!んふぅぅっ……!!んぁぁっ、じゅむぅっ……じゅるぅぅぅっ!」
四つの手、二つの口、二つの性器が的確に余の性感帯を嬲っていく。字面的には少し正しくないが。
視覚では視界いっぱいにシータの顔が拡がる。味覚ではシータとの甘いキスの味。嗅覚ではシータとマスターの匂いが鼻腔を刺激し、聴覚では耳の中を侵入してくるマスターの舌の水音が余の脳をふやけさせていく。触覚は言わずもがな。5感全てで快楽を受け取っている余の霊器はもう二人に愛される玩具として変化を遂げていくようだった。
「んぅっ――。んぅっ――。んぅっぅぅ!んぅっぅぅ!んむぅぅっ!!んむぅぅっ!!」
前後から喰われ続ける余の肢体。マスターとシータの行為全てが余は雌なんだと教え込んでくれる。
「さて、と。じゃあこのまま、まずは一発目受け取ってもらおうかな。返事はしなくてもいいよ。する余裕も無いだろうし」
「じゃあ、同時にラータ様に出してもらえるように私も頑張らないといけないですね」
前立腺を延々と刺激され、意識が飛びかけている余にマスターが声をかける。言葉も発せずイキ続けるだけの人形となっている余にはそもそもYESの選択肢しかない。
ずちゅずちゅ、ぱんぱん、じゅぶじゅぶ、くちゅくちゅ、ありとあらゆる卑猥な音が余の体中から奏でられていた。
「
「
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ふぅぅぅぅぅぅうっぅ―――――――――――!!!!!!!」
ハモった二人の声を皮切りにして、余のアナル子宮に待ち望んだ白濁の波が注ぎ込まれる。それと同士にシータの膣内にある男根も耐え切れず精液を放出してしまった。
「あぁっ……!あっ、あっ、あぁぁぁああっ!!?」
自分でも驚いている程にナカを出されたシータの震えっぷり、それはラーマの時に交わった時よりも大きかった気がした。
「あぁ!ふぁぁっ!?な、なんですかぁ、この精液ぃ……まるで意志を持ったみたいにぃ、私の膣壁、を這いずってぇぇっ……!!あぁっ、うそぉっ……!?あっ、あんぅぅ!!これぇ……すごすぎですぅぅんぅぅっ!!」
もしかしたらかもしれないが。幾度ものマスターとの交わりで余の肉体は大きく変化していった。彼の精液を下の口から飲み込んだ余の変貌ぶり……それは『ラーマ』の時は鳴りを潜めていたが、『ラータ』の時は殊更、顕著になる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ひぅぅっ…………この精子ぃ、まるで私の霊基全てに染み込んでくるみたいでぇぇ…………!!んあぁ、ひぃぁっ……ああぁっ!き、もちぃぁぁっ……まだイ、っちゃいますぅ……!!ごめん、なさい
彼女が謝ったのは注ぎ込まれている今の精液が全て余の物ではないと直感で気付いた故か。
これまでマスターに散々に中に出され、変貌を遂げた余の肉体から出される精液も間違いなくマスターの影響は受けていた。
『ラータ』という肉体がマスターの精液によって再構成され、固定されたというのならラータから出される愛液も彼に近い変貌を遂げているのは自明の理。
むしろ、マスターの射精と同時に達した余のアソコから出される精液はもはやほぼマスターの精液と行っても差し支えないのでは?
「はっ、はっ、はっ、はぅ、はひぃぃ……」
わかる、気持ちは凄くわかるぞ。シータ。余もきっとそんな顔をしていたに違いない。本来ならシータが自分以外の精液で快楽の極みに達している光景を見てしまったら間違いなくショックで座に帰るというのに。余は微笑ましいものを見るように頬を緩ませていた。
イキ疲れ、余に倒れ込んでくるシータにある意味で仲間意識が芽生えたとも言えるのかもしれない。同じ快感を共有した女同士の仲間意識が。
ふむ、もう余も自身を女とするのにもはや抵抗感も違和感も無くなってしまったな……。
「あぁ――――、この
至福の時間だった。こうやって3人で繋がり合って、ベッドの上で重なり合っているのが……。もはや女となった余にはマスターもシータもどちらも欠けてはならない翼だった。
しばしの間、マスターに挿れられたままの体勢でシータの膣内に挿っているアソコを抜く事もなく、この陽だまりのような温もりに浸る事にしたのであった。
シータにもこれから何度も余を通してマスターの精液を受け取って欲しい。余のように躰がサーヴァントの身から外れ、受肉するぐらいに。
離れ離れになった時間をこれから沢山取り戻そう。マスターと余とシータの3人で。
《ラーマきゅんサンドセックスから数日後》
あれから余は女らしい仕草や女らしい格好をする事に一切の抵抗が無くなっていた。
それは自分自身がそう生きたいと決めた事もあるし、もう男としての生き方を忘れてしまったという点もある。順応性が高いカルデアも数日もしたら、変わった余を違和感なく受け入れてくれた。
マスターもシータも含めて、余を『ラータ』で呼ぶ者はいない。それはあの日、二人と致した時から『ラーマ』と『ラータ』で名前を変える必要が無いと余が判断したからでもあるし。例え、体が不完全だったとしても心が完全に乙女となった余にもう『ラータ』の名前は不要だったから。座が認識しているかつての『ラーマ』とここにいる雌の『ラーマ』ももう完全に袂を分かった。
最愛の人達を引き離す物はもう、何もない。
着慣れたスカートを穿いている余は楽しそうに談笑している二人を見詰める。
「やはり、ラーマ様を孕ませるにはもっとオーガズムが必要だと思うんです。挿入し、中出しする前に限界まで性感を高めていかなくては」
「二人で左右から耳舐め、乳首弄りしながら、アソコを挟み込んで扱き続けてあげたら? 半日ぐらい」
「そうですね。後は耳を舐める際に互いにラーマ様の可愛い所を囁き合いながら舐めるのはどうでしょう? マスターの国では山手線ゲームと言うのですよね?」
「天才かよ、シータちゃん」
いや、まぁ……楽しそうなのは結構なのだが、少しは手加減して欲しいな――――。
《白鷺城の姫とラーマーヤナのヒロインのほのぼの談義》
「やっぱりマーちゃん×ラーマきゅんこそが至高。この本を作ったダ・ヴィンチちゃんは良くわかってらっしゃる!」
「えぇ、雄々しいマスターに為すすべなく啼き続けるラーマ様の愛くるしさは何事にも変えられないお宝です。異論は許しません」
「この二人の絡みを」
「この二人の絡みに」
「見守りたい」
「混ざりたい」
「ん?」
「はい?」
「いやいやいやいやいや、何を言っちゃってくれてんのかな~シーちゃんは。あんまり不用意な発言をすると全国100億人の
「フッ。だから貴女はチキンのままなんですよ、おっきーさん。創作の世界、紙の上での話ならいくらでもアグレッシブになれるのに現実になった途端にヘタれて常識人ぶってしまう。そこがまだまだ奥手故にマスターとの行為の回数が少ない貴女の限界とも言えてしまいますね」
「おっしゃぁ、表出ろてめー。姫がインドア系の戦闘のせの字も知らないか弱き乙女だと大間違いだぞ。大妖怪の力見せてあげちゃうからね、泣いて許しを乞え」
「ふふふ、全体NP付与を付けてから出直してきて下さい。私のハラダヌ・ジャナカで穴だらけにしてあげます」
シーちゃん、カルデアにて親友が出来るの巻。
《今話の隠れたMVP》
TS花の魔術師「おぉっと、うっかり手が滑ってラーマ君の部屋のロックを解除してしまったなぁ。さらにうっかりでシータ君が来るタイミングでたまたま見つけたカルデア寝物語(ラーマ編)をベッドの上に置いてしまったぁ……。あぁ! 今日はよく手が滑るなぁぁ! さらなるうっかりで今度は魔術でシータ君がマスターとラーマ君のいるシミュレーションルームまで辿り着けるように導いてしまった! うぅむ、まさにドジっ娘魔法少女とも言えるねぇ、今日の私は」
ラーマきゅんを使い、シータに間接的に中出しをするという高等プレイ。マスターとシータはラーマきゅんを愛でに愛でる唯一無二の同士となりました。
マスターとシータは直接的な性行為に至ってはいないのでセーフ。人様の妻に手を出さないマスター君は紳士的だなぁ、男の中の男だなぁ、アコガレチャウナー。