※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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「陣触れですよ、皆さん。ぶぅぉおおお~!! ぶぅぉおお~!!」

「ウチの後輩クソかわ」

「ぶぅぉお゛お゛お゛お゛~~っっ!! ぶぅぉお゛お゛お゛お゛~~っっ!!」(褒められ張り切り後輩)


 戦国時代は頭のオカシイ奴しかおらんのか(景虎ちゃんや森くん見ながら)。まぁ、100年もあんな狭い島国で殺し合ってた連中なんで当たり前っちゃ当たり前か。虎ちゃんのガンギマリニンマリ顔凄く興奮します。生中♡

 カルデアコレクションにて、長尾景虎、魔王信長更新。

 魔王信長は別キャラ扱いにはするつもりはなかったけど、一回統合させた後にまた通常ノッブ、吉報師、魔王信長で分裂させてもいい気はするのじゃ。複数プレイでも大歓迎。それはそれとして第二再臨の吉報師スタイルが一番シコいと思うんですけど。魔羅で啼かすホトトギス。











 久々のエロ本編だす。メイヴちゃん編から随分経ってますねぇ。



【前回のあらすじ!】

 邪ンヌ「なんか正統派の美少女ゲームがやりたいわー。女の子達がほのぼのとするやつ」

 グダお「どうぞ」

 邪ンヌ「『ドキドキ文芸部』……?」


 数時間後――。

『今すぐ部屋にカモン(涙声)』




 今話はノベルゲーム『ドキドキ文芸部』のネタバレがあります。







君と贋作と贋作の恋Ⅰ(ブリュンヒルデ?前編)

「死になさい」

 

 辛辣。カルデアの廊下を二人で並んで歩いていると目頭を抑えた邪ンヌからそんなご褒美めいたお言葉が。服装は現代風のジャケットを身に纏った新宿1999スタイル。時間は深夜2時――。もういい時間ですね。

 

「馬鹿じゃないの。何で正統派美少女ゲーム貸してって言ってんのにあのチョイスが出来るの? 馬鹿じゃないの? ほんと馬鹿じゃないの? 頭、人類悪?」

 

 涙声で俺を罵ってくれる燃えるツンギレ美少女。前に貸した『ドキドキ文芸部』というゲームについて、一言、二言ぐらい申したい模様。

 かつての贋作騒動であらゆる系統のイケメン贋作英霊(一名除く)を侍らさせていた若干乙女ゲー傾向が強いと思われていた彼女だったが、俺の見立てでは自分の側仕えに同性の友達枠――ブリュンヒルデをチョイスしているあたり、実は女の子とイチャイチャしたい願望もあるのではと思っている。俺にわざわざその手のジャンルのゲームを頼んできたんだし。最近は薫子さんとも仲が良いし。

 

 彼女との付き合いも結構長いがここに来てまさかの邪ンヌ隠れ百合説。あら~、嫌いじゃないわ。

 

 だがらそんな彼女の為にも渾身の一品をオススメしたというのに何をプリプリしているのかしら? 

 

「えぇ、そうね。途中までは楽しく学生生活ってのを満喫させてもらっていたわよ。文芸的な活動にも最近は興味もあったし、落ち込み気味な幼なじみを支えながらも学祭を成功させようと思った矢先にそんな彼女の自殺CGを電子ドラッグ的なBGMと共に見せられた私の気持ちがわかる? 『あっ、あの糞マスター、燃やさなきゃ』ってアヴェンジャー冥利に尽きるわよねぇぇっ?」

 

『ドキドキ文芸部』も一見、内容的には幼なじみを含めた4人の美少女がいる文芸部に入部した主人公との正統派ギャルゲーかと思われるのだが、その実はメタフィクションゲームで。ショッキングなシーンと共に画面向こうにいるプレイヤー本人に語りかける演出が多々あったりするのだ。

 

「そもそもゲーム冒頭に『このゲームには子供に相応しくない内容、または刺激の強い表現が含まれています』って注意書きがある時点で少しぐらいは怪しんでも良かったんじゃないの?」

 

「うっ、あんなの『このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています』的なよくあるアレだと思ったのよ!」

 

 鼻をすすりながら、涙目になっている邪ンヌ可愛い。

 

「でも良いゲームだったでしょ」

 

「………………そう、ね」

 

 ただ彼女の涙も決して恐怖からではなく、感動かそれに近い感情から来るものなのは確かだった。

 作られた世界の中で自我に目覚めてしまったヒロイン。画面の向こうにいる本当のプレイヤーに選んでもらう為にあらゆる手管を使った。それが悲劇を産むとわかっていても。

 あのゲームも単なるホラーゲームというわけではない。特に正統な英霊ではなく、元はジルドレ元帥が操る聖杯の力で産み出された邪ンヌにとっては何かしら琴線の触れる物があったのかもしれない。見事ゲームをクリアした捻くれ者の彼女が珍しく面白かったと認めているのだから。

 …………身も蓋も無い話をすると、何をもって正統英霊なのかは不明なのだが、メカエリチャン……謎のヒロインX、うごご。

 実の両親の顔も知らない俺からすれば、自分のルーツなんてそこまで気にするようなものでもないと思うけど。まぁ、そこは人それぞれって事で心の内に留めておきましょう。

 

「用意された箱庭、作られた設定、あらかじめ与えられていた感情。その中で自分だけは違うと目覚めて、私はうたかたの夢なんかじゃない! 他の娘達なんて見ないで! ここにいるの! 私を見て! 私を気付いて! それが愛する人にとって不利益な事だとわかってなお止まらずにはいられなかった。作り手の糸を外す末に待つのが消滅だったとしても選択肢は一つしか無かった。あぁ、まるで憎悪のような愛、よね……」

 

「やけにポエミーだね」

 

 俺のツッコミにも照れ隠しで燃やしにかからず「うっさい……」と頬を染めてそっぽを向くだけに留めてくれてるあたり、気分が高揚しているのだろう。

 わかるってばよ、神ゲーをクリアした後って数日ぐらい心が昂って、変なテンションになって、センチメンタルな気持ちに浸りたくなるよね。

 

「でも、次こそはオーソドックスな奴貸しなさいよ」

 

 

 かしこま! 『君と彼女と彼女の恋』にするわ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、アンタはこんな時間に何してんのよ。またエロシミュレーションルームで慰安活動?」

 

「違います。ガチャの時間です」

 

 俺と彼女達の時間を慰安って言うのやめてよね。

 何故かついてきた邪ンヌと現在いるのはいつもの召喚ルーム。

 虹色の金平糖をジャグリングして、いざゆかん。石と精神性を溶かす遊戯へ。

 

「ふぅん、ここがサーヴァントの召喚の儀ねぇ。あれよね、呪文とかも結局どこも一緒なのかしら? 別に興味は無いんだけど」

 

 チラチラと言葉とは裏腹に俺と召喚サークルを気にしている邪ンヌ。

 呪文も必須じゃないけどね、俺のその日の気分でやったりやらなかったり、只のガチャ宗教です。深夜2時教、舞教、光原教、乱数教、セックス教……etc。運頼みだからこそ、人は何かに縋りたくなる。まぁ、俺は神様を尊ぶこそあれど、縋った事は一度も無いのでその宗教込みで楽しんでいるだけなんですが。

 

「代わりにやる? せっかくだからカルデア流の呪文も教えるけど」

 

「いいわよ、呪文の内容も知ってるし」

 

 あぁ、オルレアンで一応経験者だったか、ふむ……。

 

「実はさ、カルデア流は呪文だけじゃなくて、舞のような儀式も必要になるんだ。ここは通常の聖杯戦争みたく、聖杯に頼ったり、聖遺物が無いから、縁の手繰り寄せをカバーする為に呪文外のエネルギーも必要になるんだ」

 

 口から息を吐くように嘘を教え込む。面白そうなんでここは邪ンヌに引かせてみたいなー。邪教だが他人教とかもあるぐらいだし。

 

「……ちょっと教えてみなさいよ」

 

 チョロいわー。

 

 

 

 

 

 

 

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。四方しほうの門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

 はい、まずは片足上げてー、両手を拡げてー、荒ぶる鷹のポーズ。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」

 

 次はスタイリッシュに片膝曲げて、両腕を斜めの対角線上に伸ばす。

 

「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

 今度は反対の方の片膝だけを曲げて、両腕を斜め下に降ろし、躍動感あるポーズ! 

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷しく者」

 

 いいね、いいね、最高っだねぇ! 片肘で片目を隠すように腕を上げて、体をくねらせる! 

 

「汝 三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 別に引いてしまっても構わんのだろう? 最後は空中に飛んでかっこいいポーズ!! 

 

 

 

「……ハァ、ハァ、何よ結構COOLじゃない」

 

 着地して、いい汗掻いたわと額を拭う邪ンヌちゃん。

 サバフェスの頃から思ってたけど、あのパンクな水着といい、焼却天理・鏖殺竜(フェルカーモルト・フォイアドラッヘ)という宝具名といい厨二病方面では特殊なセンスしてるよね。取りあえず、一連のアクションは全部スマホで撮って黒王様とジャンヌお姉ちゃんと妹のサンタにでも送っておくか。

 

 

 ▲▲▲

 

 ジャンヌお姉ちゃん

【また三姉妹のアルバムが増えました。嬉しい(*´ω`*)】

 

 

 黒王様

【サヴァッターに投稿したらバズッたぞ】

 

 

 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ

【身内の恥が光の速さで拡散されているのですが!】

 

 ▲▲▲

 

 

 もう俺としてはガチャ結果よりもこれ見れただけで大勝利なんですが。今日は撤退しようかな。

 

「ねぇ、ちょっと虹色にバチバチしてるんだけど! これってもしかしなくても大成功なんじゃないの!?」

 

「え、マジ? あんなふざけた召喚で来るんか! 新しい舞教や!」

 

「フッ、これが選ばれし者のディスティニーってやつね。幸運低ランクって馬鹿にしてたヤツ見たかコラァッ! ……って今、ふざけた召喚って言った?」

 

 中指を立てて、絶賛大興奮の邪ンヌ。虹に光った召喚サークル。織りなすは三つの光の輪。黒歴史と共に自身を犠牲にしてくれた竜の魔女が手繰り寄せた縁が魔力の奔流と共に光源の先に姿を現した。

 

 

「ブリュンヒルデ。クラスは……ランサーです。私に――」

 

 

 紫水晶の瞳に淡水色の髪。物静かな言葉遣いだが、その声はよく通り、耳に心地良い。巨大な槍を携えたその女戦士はいつの日か夢の中で出会った事がある。北欧オーディンの娘、戦士をヴァルハラへと導くワルキューレ達の長姉。その名はブリュンビルデ――。

 

 

「お姉様ぁああああああ!!」

 

「ギヤアアアア――――ッッ!!」

 

 

 助走をつけずに自然体からの最高速度か。見事のものだ。0.2秒後にはもう邪ンヌの体に絡み付いてる。妖怪みてぇ。

 

「まさか、まさか、出会えるだなんてぇっ! あぁ、お姉様! 私のお姉様(ご主人様)!! これは運命(ディスティニー)! いいえ、運命(フェイト)! 懐かしくも香しいお姉様の匂い! 肌触り! 味! もっと触らせて下さいもっと抱きつかせて下さいもっと舐めさせて下さい!!」

 

「ギャ――! ギャ――! ギャ――!」

 

「こらっ! 暴れるな! パンツが脱がせにくいだろうが!」

 

 こちらが我がカルデアの新たなメンバー、戦乙女ブリュンビルデもとい、クレイジーサイコレズこと贋作英霊ブリュンヒルデです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから食堂行くだけだって言ってんでしょ! いちいち引っ付くな! 歩きづらいのよ!!」

 

「あぁ! 久々のお姉様からの罵倒に足蹴(ご褒美)! ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

「き゛も゛ち゛わ゛る゛い゛い゛ぃぃぃぃっ!」

 

 ゲシゲシゲシッ――。

 

 数日後、カルデアの廊下には仲睦まじく歩く二人の百合姿が。邪ンヌから絶対に離れないという固い意志を感じるブリュンヒルデの粘りが凄い。むしろ踏まれれば、踏まれる程悦んでステータスが上がってる感じがする。なんだ最強か? 

 

 しかし、懐かしいな。モナリザの偽物が出回っているといって犯人探しのレイシフトへと旅立った贋作騒動。当の犯人だった邪ンヌとそれを守る七人の贋作英霊達。その内の一人、邪ンヌが乙女ゲー臭がする男6人以外で唯一『フランクな友人』として産み出した同性枠。

 

 結局、あの騒動終盤に消えた筈だったのに何の因果かこうしてカルデアに召喚されたわけだが……。邪ンヌのかっこいい詠唱がふざけた運命手繰り寄せちゃったのかな? ま、いっか。カルデアの召喚システムに今更ツッコミとか不要だよね。

 

 

「デュフフフフフ、いやぁ――いいでござるなぁ百合。いいよね百合。視覚で接種する抗うつ剤ですぞぉ。あ、何かいい匂いも漂ってきたから嗅覚でも接種出来る。あ、頑張れ味覚でもイケない? イケちゃいそう」

 

 何やら影が出来たと思ったら、ドクロマークの白Tシャツでだらしない笑みを浮かべている大男、黒髭ことエドワード・ティーチが隣にいた。いつからいたん? 

 

「おんやぁ? 『あれは百合ではなくレズなのでは?』と言いたい系? チッチッチッ、甘いでござるなぁマスターは。ブリュンヒルデ氏の求愛は同性だからではなく、あくまでオルタちゃんに向けられているだけ、言動や振る舞いはクレイジーサイコレズ以外の何者でもないですがそこに同性愛は無いのですよ。『好きになった人』が偶々女の子だっただけ! くぁああ~~尊み増し増しじゃねぇかよオイ。これこそ百合。熱烈なアプローチをする妹枠とそれを嫌がりながらも受け入れてしまうお姉様枠! その二人の関係こそ百合! まさに百合という概念!」

 

 別に聞いてないけど、なるほどなー。

 

「うぅ――んでもどうせあれでしょ? 二人してマスターちんのちんちんで敗北するハメになるんでござるよなぁ。マスターってば『俺も間に入れてくれよ――、百合はチンコに堕ちる前ブリだろ?』を地で行く猛者である候。正直な所、あまり百合には近づかないで欲しいな♪ なんて」

 

「ガイアッッッ。そんな百合警察に殺されそうな振る舞いはしないよ。信用がないな――、全く。じゃあ、黒髭が言った通りになるか試してみる?」

 

「今まで自分の振る舞いを省みてどうぞ。拙者が引くぐらいのハーレム形成してんじゃねぇかテメェ。本当に行っちゃった。あぁ、短い百合の花園でしたな」

 

 俺が近づくと豊かな乳房に法悦の表情で絶賛頬ずり中のブリュンヒルデを引き剥がそうとしている邪ンヌが救世主(メシア)を見つけたように瞳を輝かせていた。本来なら君はその救世主(メシア)を嗤いながら燃やす側だと思うんですけど。取りあえず、アイコンタクトで「早く助けなさい」と強く語りかける邪ンヌの為にもブリュンヒルデに声をかける。

 

 

「ブリュンヒルデ――」

 

「困ります――ッッ!」

 

 

 腹部に()()強烈な衝撃。呼吸と意識が一瞬止まる。ミチミチと肉と繊維を裂くような音が間近に聞こえ、視界がブレる。吐き気と眩暈を感じながらもようやく自分の状態が理解出来た。腹から真っ赤に染まった銀の棒が生えている。首を後ろに回すとあぁ、彼女の巨大な槍に貫かれているんだな……他人事ながら鮮血を口から吐きながら思って――。

 

「いやいやいやいや! ギャグパートでござるよねぇ!? 拙者の串刺し死に芸と同じようなもんでしょ! そんな鮮明なモノローグで語るような場面じゃない気がするんですが! ほら、早く次のコマに移って全回復して下ちぃ! こんなのマスターガチLOVE勢に見られたら修羅の国になっちまいますよ?」

 

「とまぁ、俺とブリュンヒルデはこんな感じですね」

 

「やだこの子、槍が刺さったまま笑顔でこっちに振り向いている……超ホラー」

 

 一応はブリュンヒルデから解放された邪ンヌも俺を見ながら固まっているし、ほら救世主(メシア)だぞ。喜んでもいいのよ? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩、起きて下さい。先輩」

 

 腹部に重みを感じ、目を覚ます。自室のベッドで寝ているがどうやら上に誰かが乗っかっていたらしい。藤色の髪の眼鏡をかけた少女が何故か馬乗りになっている。俺を起こしにきてくれたそうだが、男には朝勃ちという息子が自律的にスタンドアップする現象があるので今は避けて欲しい。

 

「おはよう」

 

「おはようございます先輩と言いたい所ですが、数十分ほどしか寝てませんよね? 何故、そんなにシャキッと出来るのですか?」

 

 昨日、俺が腹から生えた槍を引っこ抜いた所、傷の気配を察知したのか救命婦長24時がマッハの速度で到着。別に唾でもかけてほっとけば勝手に塞がるんだけど、有無を言わさず首根っこ掴んで、俺を緊急治療室に連れ込んだ。

 

 確かに血でカルデアを汚すのも良くないし、早めに治すのに越した事は無いとお互いに全裸になり、メディカルセックス。俺の太い注射からフローレンスの膣内にハメリック医薬品を一発投与する頃には傷も完全に塞がっていた。

 

 

 ――んぉっ、貴方と交わるのもぉ、両手ではもう数え切れない程ですっ。あっ♡魔術などのオカルトな治療は今でも信用していませんが、うんぅっ♡これだけサンプルがあれば、おぉっ♡さすがの私も納得しますぅっ。司令官に関しては性行為が最も有用で効率の良い治療行為だとぉぉっ♡あっあっ♡房中術という極東の医術ですかぁっ……あんぅっ! 勉強になりますっ、あんぅ、あっ♡あっ♡んぁぁああっ――……! 

 

 

 恐らく性行為によって体内の淫と陽の気を循環させ、好きな人と肌を合わせる幸福エネルギーやアドレナリンと共に細胞の自己再生能力を高めて、傷の治りを劇的に早くさせたのだろう。確か漢書にも書いてあった。

 

 衛生上、行為の最中しこたま消毒液はぶっかけられまくったけど、それでも婦長とのセッ治療なので興奮は滅茶苦茶しましたよ? いつかアルコールの匂いだけで勃起してしまいそうだけど。

 

 婦長と健全な治療行為を終え、完治した後はいつも通り、精神と時の部屋(R18)に潜ったり、彼女達の自室に潜りこんだり、その日のスケジュールに合わせて絆UPに没頭していただけ。目の前の彼女の言う通り、確かに部屋に戻ってきたのもついさっき。もしかして、ずっと待ってくれてた感じ? 

 

「食欲、睡眠欲、性欲。人間の三大欲求って一個でカバー出来ると思うんだ。セックスで腹は膨れるし、目も覚めるよ」

 

「い、意味がわかりません……」

 

 倦怠期夫婦の「今日はそういうのいいから。仕事で疲れているから早く寝せさせてくれ」とかは都市伝説だと思ってる。何がワーカーホリックだよ! ワイフファックしろオラァァァ! 

 

「とにかくまだ安静にしてないと……昨日、お腹に大きな穴が開いたばかりなんですから」

 

「実際に開けてくれた張本人にそう言われると何だか不思議な気持ちになるよ」

 

「ッ――!」

 

 俺のその一言にマシュのガワを模った人物が固まり、その輪郭がブレる。確か原初のルーンだったっけ? 現実を誤認させる魔術。本家のブリュンヒルデと比べればさすがに負けると思うけど。それでも普通なら騙されるかもね。

 

「あぁ、なんか意地悪な言い方しちゃったけど。特に気にしちゃいないから。ここなら日常茶飯事だし」

 

「……所詮、贋作。偽物に出来るのはこの程度……ですか」

 

「いや、それ以前というかチョイスの問題」

 

 乱れたテレビ映像のように崩れたマシュの像の奥にいたのはやはり、彼女とは似ても似つかない哀しくも美しい瞳を持つ女性ブリュンヒルデだった。

 マシュや俺と関係を持っている彼女達以外だったら騙されていたかもしれない。

 

「俺がマシュを間違えるワケないじゃないか」

 

 バツが悪そうに槍を抱えて俯くブリュンヒルデ。昨日のような激情は突発的だったのか、鳴りを潜めていた。顔を洗って、サッパリした後に未だ部屋にいる彼女に問い掛ける。

 

「もしかして、邪ンヌにガチで怒られた?」

 

 ピクッと肩を震わすあたり、図星か。別に俺の腹に風穴開く程度、大事にするような事でもないんだけど。邪ンヌってば「コイツを傷付けていいのは私だけ」って所あるからな――。酒吞、ゴルゴーンとかと同じ系統。自分がやるのはいいけど、他の奴がやってるのを見るのはムカつくみたいな、糞デカ複雑感情。

 

「直接的に叱られたわけでは……ありません。私も――昨日の行いはどうかと思っていました。納得は出来なくても……お姉様の想い人に対して、あのような振る舞い……『何でもするので許してください』とお姉様に謝罪したのですが」

 

 

 ――アンタ、バカぁ? 私に言ってどうすんのよ。ハァ、どうせアイツも笑って「気にしてない」とか抜かすんだろうし、ムカつくわねぇ全く。…………しばらく一人にして。

 

 

「いっそ、怒鳴られた方がまだマシでした……。えぇ、わかっています。ここ数日ずっとお姉様と一緒にいて会話の半分以上が貴方の話題でした。お姉様は……心から貴方の事を愛しているとわからされてしまいました。…………ごめんなさい。今更頭を下げて許されるような事ではないと理解していますが、それでも謝罪はさせて下さい」

 

 哀しそうに瞳を伏せて、深々と頭を下げるブリュンヒルデから真摯に謝っているのを感じられた。昨日のアレも彼女は意図してやっているようには見えなかったからね。色々と我慢していた激情がアソコで爆発してしまった感じ。ついカッとなってやってしまいましたみたいな。

 

「貴方はお姉様の愛しい人。この世界を救う組織にとって重要な立ち位置にいる人。理解はしています、頭では理解していますが……あぁッ! あぁっ! それでも私の中で渦巻く炎が! お姉様の愛を一身に受けている貴方が! 羨ましくて(憎くて)羨ましくて(憎くて)!!」

 

 言葉の途中で彼女の様子がおかしくなった。

 

 頭を下げたまま、自身の肩を抑えて暴れ出す魔力を抑えているブリュンヒルデ。長い淡水色の髪が生きているように逆巻き、言葉でその激情を吐露する事で必死に暴力のような嫉妬心を抑えている様子だった。

 

「なのに……貴方は! 数多の女英霊達を喰い物にしておきながら、なお飽き足らずお姉様もその毒牙に! どうして、どうしてお姉様はあんなに幸せそうな顔でこの男の事を――ッ! だからっ、私は近しい者の姿に化けてッ! それで貴方が愚かにも気付かずに(マシュ)に手を出そうとしたら、あぁ、やっぱりこの程度の男だと、殺して(愛して)! 貫き殺して(愛して)縊り殺して(愛さなきゃ)――ッッ!!」

 

 ついさっきの奥ゆかしい程の謝罪の様子からは一変、依然と体を抑え込んだまま、頭を上げた彼女の瞳は涙を流しながらも愛憎混じった非常に魅力的な表情でこちらに殺意を向けていた。自分でも何を言っているのか、何をしているのか理解出来てないのだろう。彼女は確かにほんの一分前は心から謝っていたのだから。

 だが、もはや自分でも制御し切れない感情の激流は蒼い炎となってブリュンヒルデを中心に渦巻いていた。

 

「彼女達を喰い物にか……客観的に見れば……君から見れば、そうなのかもしれないね。惚れっぽくて気が多い糞野郎なのは確かに事実だし、それでも主観的にこう言おう。俺はどうしようもなく彼女達を貴賤無く愛していると、愛させて欲しいと」

 

「あぁ、アァ――。違い、ます――ッ、違うのです――、私はこんな事を言いたくて、したくて、ここに来たわけでは――ッ! あぁ、あぁ、いや、嫌……離れて、私から離れて下さい! 貴方に対する想い(殺意)感情(殺意)(殺意)が抑えきれなくて――ッッ! いや、嫌――、ごめんなさい、ここに召喚されるべきじゃなかった……ごめんなさい、お姉様、私――」

 

 

 

「だから謝る相手が違うって言ってんでしょ」

 

 突如としてブリュンヒルデの蒼い炎を掻き消すように黒炎が辺りを舞った。俺のマイルームが燃えちゃう。夏の風物詩、黒のビキニを纏った邪ンヌが呆れた様子で入り口近くの壁に寄りかかっていた。

 

「はぁ――。アンタ、これ以上暴れていたら死んでいたわよ。この部屋にはおっかないセコムが何人もいるんだから」

 

 部屋の隅に気配遮断した静謐ちゃん、天井裏に忍者組。俺が視線で御していなかったら、今すぐにでも飛び出してしまいそうなぐらいに殺気立っていた。古株の邪ンヌは当然、気付いていた。

 

「あ――、お、姉様」

 

「あぁ、もうっ。やめなさいやめなさい、その死にそうでみっともない顔は。それならまだ発情してるいつもの顔の方がマシよ」

 

 ペンタブ片手に部屋の奥へと入ってくる邪ンヌ。その顔は久々に見た懐かしくも意地の悪いニンマリとした表情だった。

 

「アンタ、昨日言ったわよね。『何でもする』って」

 

「はい……。お姉様の想い人を傷付けた私に、相応の罰を――」

 

「お、おもょいびと……。ンンッ! コホン! いいわ、あの時は思いつかなかったけど、アンタに相応しいお仕置き考えてあげたわよ」

 

 

 ゲス顔で親指をサムズアップした彼女はそれを俺に向けた。

 

 

「ブリュンヒルデ……アンタ、コイツに抱かれなさい」

 

「え」

 

 

「一回目のサバフェスは一応、全年齢だったでしょ。けど次回の夏コミ、いえ先に冬コミかしら? 噂によれば次のサバフェスはR18も解禁らしいじゃない。エロ有りだと『カルデア寝物語』で猛威を奮ってるあの倒錯芸術家の一人勝ちになってしまう可能性もあるでしょ? 第三者の視点で今の内にリアルな資料を取っておきたいのよ」

 

「お、お姉様?」

 

 先程の狂乱ぶりはどこへやら、ブリュンヒルデが小動物のようにプルプル震えてらっしゃるじゃないか。確かにブリュンヒルデ張本人ではないけど、あんな生前がある彼女に想い人以外の男に抱かれろってさすがの俺も心が少し痛むのですが……。

 

「やってくれるわよね? アンタの大事なお姉様の力になってくれるわよねぇ? まさか、『何でもする』ってのは口先だけの嘘って事はないわよねぇ?」

 

「は……は、い――」

 

 覚悟完了。悲痛過ぎる表情で完全に悲劇のヒロインみたいになってるのですがブリュンヒルデさん。

 

 

「あの――、邪ンヌさん?」

 

 俺が声をかけると邪ンヌは肩を組んで、思いっ切り顔を近付けブリュンヒルデに聞こえないように内緒話を始めた。そういう事をするとまた彼女が……ほら、嫉妬心で血涙してるじゃない。

 

「いいから黙ってなさい。今は誤魔化しは効いてるけど、昨日みたいな事がこれから続くようなら絶対にブリュンヒルデ(アイツ)は他の誰かに殺されるわよ。アンタも自分を慕ってる女共の事ぐらいは理解しているでしょ?」

 

 まぁ……そうだね。隅にいる静謐ちゃんからはボコボコォと新種の毒を生成しているみたいな音が聞こえるし。

 次の朝食に青色のパンケーキが出てくるとか、マシュが何故か盾についた黒いシミを丹念に拭いているサイコホラーな展開は俺も望まないよ。

 

「でもここには一つの鉄の掟がある。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。アンタ自身が懇意になった女同士でのガチの殺し合いを許していない事。それを破れば、()()()()()()()()()よく知ってる以上、私達は絶対にそれを破る事はしないわ」

 

 ぷにゅりとツンデレっぱいを押し付けて邪ンヌはシリアスな顔で言葉を続けた。やわらかい。

 

「あれを不安定な形で召喚してしまったのは私に原因があるわ。だから、他の女に殺されるぐらいなら、私が責任をもって始末をつける。でも、マスター。貴方はそんな展開をお望みでしょうか」

 

 まさか。

 

 自分で言った通り、俺は惚れやすくて気が多い。たかだか槍で体に風穴開けられる程度で嫌いになる理由は無い。何より儚い存在でありながら、本物にも劣らない()を燃やしている彼女を俺はとても好ましく思ってる。

 それに本人はマシュに化けて、騙し討ちするつもりだったみたいな事は言ってたけど、俺が戻ってくるまでずっと待っていたのも心配してくれてたっていう面も本当だと思う。

 

「なら、囲いなさい。堕としなさい。シミュレーションルームで私の当番、一時間分。つまり一日分もらってるわ。それがタイムリミットよ。ブリュンヒルデをここで消滅させたくなかったら、それまでに何としてでもあのレズをチン堕ちさせなさい」

 

 言い方。

 

 つまりは美少女攻略RTAって所か。ふむ、俺がいつもやってる事のような。マスターの仕事って何だろう。本当に邪ンヌが言っている慰安ってのを否定できなくなってきたような。

 

「コンセプトはそうね……『同じ大学サークルで同性でありながら恋慕の感情を抱いてしまった一つ上の先輩が悪い男と付き合っているという噂を聞きつけ、そのセレブ系のお嬢様がお姉様と別れるようにその男に近付いた所、逆に乱暴されてキャンパス内で犯され、ハメられ、女の悦びをその身に教えられてしまう』みたいな感じでいきましょ」

 

 

 設定が濃い。

 

 

 

 

























Just Jeanne alter.

ok
























エロ本編と言っておきながら、本番は次回なんですサーセン。
導入いれないで、さっさとサクサクセックスさせればもっとキャラもどんどん攻略出来るんですけどね、まぁこの作品のスタイルって事で許して下さぁい。

チョコラミスといい、偽物系ヒロイン好きよねーこのマスター。私が知る限り、純粋なレズキャラって型月作品いないよね?
『ドキドキ文芸部』はプレイヤーの自殺報道(デマ)とかショッキングなシーンで敬遠されてるかもしれないけど、最後までプレイしたら本当にいいゲームだから!単純なホラーじゃないんだよ!  無料でやれるのが勿体無いぐらい良い作品なの!


二部二章入る前にこのキャラのエロだけは入れておきたかったのだ。


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