※この作品はR-18です。

おいでよ カルデアの森   作:一火

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ノーマルな女体エロを書くの久々。いやシロ君も女体だけれども。


英霊正装のロイヤルさもいいし、チア概念礼装のスポーティなエロチックも大変興奮するブリュンヒルデお姉様の欲張りセットです。




















君と贋作と贋作の恋Ⅱ(ブリュンヒルデ中編)

 夕暮れ時、地平線に落ちかけている陽が大学構内を橙色に染めていた。

 

 既にその日の講義は全て終了し、サークル、部活に所属している生徒以外はアフターキャンパスの時間を各々楽しんでいる。

 

 本日の講義という役目を終えた教室はひっそりと静まり、本(・)来(・)ならもう生徒の姿が見える事は無い。

 

 だが、200人ぐらいなら優に収めれる講義室、横に広く階段状に机が並んでいるその先の教卓に二人の男女がいた。

 

 

 その様子は学び舎の日常からは少々かけ離れているようにも思える。

 

 女の名はブリュンヒルデ。

 

 今年入学した大学一年生。巨大文芸サークルの期待の新星、170cmを超えるプロポーション、ストライプ柄のハイソックスに蒼色のブラウスから羽織られたジャケットのコーデはまるで外国の噴水前にいる有能秘書のような印象を受ける。

 

 眼鏡をかけたその知的な様子に相応しい知性と思慮深さを持ち、丁寧に結られた淡水色の髪からは育ちの良さが伺え、物腰柔らかい口調は彼(・)女(・)の(・)本(・)性(・)を知らぬ者からは新入生にも関わらず、男女問わず根強い人気がある。

 

 しかし、今の彼女の様子はそんなイメージからはかけ離れたものだった。ホワイトボードを背に手首を拘束バンドで縛られた彼女はある男にその腕を抑えられながらも、肉親の仇のように目の前の者を睨み付けていた。

 

 

 下手人、男の名は■■ ■■。

 

 ブリュンヒルデが所属する文芸サークルとは直接的な関係は持たない男。彼女の一つ上の学年。所々跳ねながらも清潔さを保っている黒髪にデニムパンツとやや大きめの白Tシャツ、そして首にはシンプルなデザインのネックレス。

 一見、好青年のような印象を受けるがその性根は真逆。気に入った女がいれば、教師だろうが、彼氏持ちだろうが、所帯持ちだろうが、キャンパス内で手当たり次第女体を貪り喰らう色欲の権化。彼の人当たりの良いフェイスで油断してしまったら最後、蟻地獄のように引き摺り込まれてしまう。NTR本の寝取り男の見本のような悪漢だ。

 

 

「ちょっと酷くない?」

 

 シャラップ。こっちに話しかけんな。私はいない者として扱いなさい。

 

 

 事の発端はそう。サークルで彼女が慕う二年の先輩、ジャンヌ・オルタが男性と交際しているという噂を聞きつけた所から始まる。常日頃から同性としての枠を超えたレベルで慕っていた先輩が男と付き合い始めたという衝撃は計り知れないが、そこからのブリュンヒルデの行動は早かった。

 

 その男の近辺を調査し、もし彼がお姉様に相応しい者なら陰ながら応援し、身を引こう――と。

 

 だが現実は彼女の想像を超えて最悪だった。叩けば、叩く程出てくる彼のアレな女性関係。

 

 彼女が所属する文芸サークルだけでもジャンヌ・オルタを含めて、彼と交際関係及び、肉体関係にあるのが5人。

 

(※彼女のサークルは文芸部、漫画サークル、詩人会等の文系クラブや部活がいくつも複合している巨大サークルである)

 

「お姉様だけでは飽き足らず、刑部先輩、ラーマ先輩にシータ先輩、さらには部長でもある薫子先輩まで……その毒牙にかけているなんてッ――」

 

「言ってくれるね。俺は彼女達を等しく全員愛しているだけなのにさ」

 

「戯言をッ! どうせ、今の私みたく無理矢理手籠めにしただけでしょう――ッ」

 

 

 ブリュンヒルデは複数の女性と関係を持っている事実を手にこの男を講義室へと呼び出した。大事なお姉様にはまだ何一つ伝えていないのだろう。こんなクズ男だろうとも彼氏の話をするお姉様は本当に幸せそうだった。そんな彼女を傷付ける事をブリュンヒルデは望まない。

 

 だから男の方から大人しく身を引いてもらおうと動き出したのだった。

 

 誤算は二つ。

 

 一つは当の本人がそのスキャンダルを痛くも痒くも思っておらず、交渉の材料にすらならなかった事。

 

 二つ目はまさか自分が今、この瞬間に襲われている事。敬愛すべき先輩の恋人という存在に。

 

 

「離してください、大声を出しますよ……」

 

「それで困るのは果たして、どっちなんだろうね?」

 

 そう言った彼はスマホの画面を彼女に突きつける。LINEのトーク画面には『二人っきりで内密に話したい事があります。18時過ぎに――教室に来てもらえるでしょうか』と。この男をここに呼び出したのはブリュンヒルデからである。

 ジャンヌ・オルタからは「近い内にアンタも会う事になるでしょうから、今の内に教えておくわ」と既にこの男の連絡先は知っていた。

 

「くっ……!」

 

「確かに君の目論見通り、俺は後輩に乱暴した悪漢として糾弾されるかもしれない。だけど、あぁ困ったな。それで動揺した俺は気の迷いでこのトーク画面を外部に拡散してしまうかもしれない」

 

「……私に疚しい事はありません」

 

「あぁ、もちろん。それは事実だ。君は大好きな先輩の為に人知れず戦った勇気ある娘なのは認めよう。さぁブリュンヒルデちゃん良く考えてみよう。君が今、ここで俺と二人で密会している事が公になったら本当に困るのはどちらになるのかと」

 

 彼はまるで日中のカフェで偶然会った後輩を優しく窘めるようなこの場には場違いな程に柔和な笑顔を近付けて、ブリュンヒルデを追い込んでいく。

 

 こんな台詞、私用意した覚えはないんだけど……。わかってたけど、やっぱアイツ真性のドSね。アドリブがイッキイキしてるもの。

 

「おっきー、ラーマ、シータ、薫子さん……もしかしたら君が把握していないだけでもっといるかもしれない。文芸サークル内で一体何人の娘に影響があると思う? はは、君の大事な場所が滅茶苦茶になるかもね……。あぁ、そして大好きなお姉様は一体、どう思うのかな? 自分を慕っていた後輩がまさか恋人と密会していたなんて……真偽はともあれ今まで通りの関係なんてのは難しいんじゃないかな?」

 

 そうだ。そもそもブリュンヒルデが内密に片付けようと思ったのは出来るだけジャンヌ・オルタの心に傷を付けず穏便に別れてもらおうと考えていたからだ。

 他の女性関係の情報を利用して、迫ればあちらは簡単に引くという予想は覆されてしまったが。

 

 もし、自分の恋人と良からぬ関係を抱いているとお姉様に思われてしまったら――。ブリュンヒルデの表情が恐怖で強張る。

 

「あ、なたはッ! ……脅迫をっ、するつもり、ですか?」

 

「君も同じ事をしようとしていたんだろ?」

 

 突如として彼女のジャケットの内ポケットに男の無遠慮な手が差し込まれる。大方、言質として証拠を残すつもりだったのだろう。見透かした彼によってボイスレコーダーは簡単に奪われてしまった。

 

「ッ! 返しなさっ――ひぅっ!?」

 

 唯一の切り札を奪われて、焦ったブリュンヒルデは手を拘束されていようが構わず、彼に飛び掛かろうとしていた。

 だが、その動きも彼女の身体に走った未知の感覚に止められる。

 

 彼の手はブリュンヒルデの太腿の付け根、股の間、そう――服の上からとはいえ女性器の場所を覆い被していた。

 異性はおろか、同性にすら触れさせた事のない場所をこんな男に許してしまった生理的恐怖にフラつき、再びホワイトボードへと寄りかかってしまう。

 

 ボイスレコーダーは踏み付けられ、無惨にも壊される。

 

 初めての異性の手。脅迫に恐怖。お姉様への罪悪感。身体に走った寒気と仄かな熱さ。今もなお、彼女の黒のショートパンツの上から恥丘を揉み込んでいる異常な状況にブリュンヒルデの思考は二手も三手も遅れてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ、ふぅ……っぁ、はぁっ……」

 

 透き通るような声色の喘ぎが漏れる、だがまだ甘さは足りない。アイツも現状ではそこまで本気じゃないのだろう。

 用意したシミュレーション内、私とアイツも今まで何度か使用した大学シチュ。それと同じ講義室で邪魔にならないように私は録画中の三脚付きビデオカメラの隣でタブレットにペンを走らせる。

 

「止めてください……好きでもないあなたにそこを触られても気持ち悪いだけ、です……んっ、今なら何も無かった事に出来ますから、解放しな、さいっ……」

 

「ん――、何も無かった事にして欲しいのは果たしてどっちなんだろうね」

 

 ビデオカメラには教卓にうつ伏せで乗せられて、まな板の鯉のように局部をまさぐられているブリュンヒルデの姿が映っているだろう。タブレットにはまだネームとメモのような走り書きしかない、どうせ後でいくらでも見返せるのだからペン入れは後でもいいのだ。

 

 R18指定のシーンを書くにあたって重要なのはリアルに出来る限り近づいた生々しさと艶めかしさ、私がここ最近で学んだのはエロというのはいくら正しい人体を書いても、興奮出来なかったら意味ないし、仮にイイシチュだったとしても作画崩壊していたら、それだけでページを閉じられてしまう。どちらも欠けてはいけないのだ。

 

 自分とのはまぁ、あの馬鹿マスターがいくらでも撮っているが、さすがに自分を題材にして濡れ場を本にして書くなど狂化が入っていてもまっぴらごめんである。刑部姫でもやらないだろう。シータあたりは自分の夫(嫁)を巻き込んで嬉々として書きそうだが。

 

 かといって他の女共に頼むのも些かハードルと羞恥心が問題。サバフェスあたりから頭がオーシャンになったあの白い奴なら「悦んで妹の力になります!」とかほざく未来が見えたので却下。

 

 私の馬鹿騒動で産まれてしまったあの愚かな妹分に責任を感じているのも事実なのでマスターに言った通り、さっさと誑し込んでカルデアで問題無く生きれるようにして欲しいのは本音だがそれはそれとしてせっかく良い資料をゲット出来るチャンスも無駄には出来ないわよね。プロの作家はどんなものでもネタにしてこそ、よ! 

 

 

「へぇ、水色の下着か。髪の毛とお揃いにしているのかな。これは上を見るのも楽しみになってきたよ」

 

「やめなさいっ……! やめて! 見ないで……」

 

「こらこら暴れないの。下着ぐらいでそんな狼狽えていたらこれからする事に耐えられないよ? ……ふむ、気持ち悪いと言いながらも濡れてきてるね。ベタな言い方をすればこれは生理現象?」

 

「ひぁっ! あっ……嘘、嫌、いやぁっ、指を動かさないでぇぇ……下、返してぇ……んぅっ、ごめんなさい、お姉様ぁ……」

 

 

 いつの間にやら下のショートパンツを剥かれたブリュンヒルデの下半身は水色の刺繡の入った高級感溢れるアダルトな下着姿になり、執拗にクロッチ部分を指で擦り上げられていた。

 うん、まぁ……大まかな設定を決めたのは確かに私だけどやけにノリノリよねアンタ達。実は仲良かったりしない? 

 

「さて、どうしようか。このまま直接指を入れて、君が堕ちるまで動かし続けるのも一興だけど……」

 

「あぁ、お願い……直に触れるのは許して、そんなのお姉様にも許したことないのに……」

 

 服の上からでもないわよ。

 ただ、アイツの格好をセレブお嬢様風にしたのは正解だったわね。黙っていれば清楚な美人だし、眼鏡も良く似合ってるじゃない。

 レズっ気があり高嶺の花。それが一人の男に散らされる。綺麗な物こそ汚したい。エロスってのは救いようが無いわよね、全く。

 

「誰にも今の状況をバレたくないブリュンヒルデちゃんの為にもまずはその口を塞ごうかな」

 

「……っ!」

 

「そんな怯えなくてもいいよ。今キスしたら舌でも噛み千切られそうだ。まぁ、それでも俺は構わずキスはするけど。今回は君も嬉しいんじゃないのかな。不幸中のって事で。はい、これなーんだ」

 

 そう言ってマスターがおもむろにポケットから出した見(・)覚(・)え(・)が(・)あ(・)り(・)過(・)ぎ(・)る(・)黒(・)い(・)布(・)。

 …………待ちなさい。嫌な感じ、これはとても嫌な感じよ。

 

「あぁっ♡その匂いっ……間違いなくお姉様の――」

 

「そうだとも。この間、俺の部屋からノーパンで帰らせた時に返し忘れた邪ンヌの黒いパンTさ! もちろん! 洗ってすら! いない!」

 

「待てコラ」

 

 急にギャグを挟むな。そこは違うでしょ。アンタのデカ過ぎて硬過ぎて噛み切れない豪槍でブリュンヒルデの口を塞いでイマラする展開じゃないの!? 

 

「あれなんか声が聞こえるな――、でもいない者として扱えって言われたからな――、気のせいだろうな――」

 

「いくらですか!? それ、いくらなんですか!? ハウマッチ!!」

 

 コ、イ、ツ、ら、はぁぁぁあああああああ~~~~ッッ!! 

 

 ふぅっ――。ふぅっ――。落ち着け、落ち着きなさい私。心の中の邪竜もまだ慌てるような時間じゃないと囁いてるわ。

 

 あの馬鹿は後で燃やすとして、冷静に考えてみればそこまで悪い展開ではない気もするわ。

 

「むぐぅぅっ!」

 

 決して望んでいない色事。でもその中で恋慕する先輩の匂いを濃密に漂わせる下布を口に轡代わりに詰め込まれる。

 吐き出すのはお姉様に対して無礼に当たるのではと、躊躇してしまうブリュンヒルデ。倒錯的で変態的な行為に間違い無い筈なのに生々しい程にジャンヌ・オルタの味を染み込ませている下着を口からどうしても放したくない。

 

 夢中になっているブリュンヒルデの隙を突くようにクロッチ部分を横にずらした彼の指を汚れ無き彼女の女陰は容易く呑みこんでしまった。

 

「んむぅぅっ!?」

 

「わぁ、凄い。お姉様のパンツを口に入れた瞬間に水気がさらに増してるよ」

 

「んぅぅっ! んぅぅっ――!!」

 

 男の言葉を否定するようにイヤイヤと首を横に振るブリュンヒルデ。だが性器は口ほどに物を言う。綺麗なピンクでありながら淫らに男の指を受け入れている彼女の雌穴は教室内に淫靡な水音を響かせていた。

 

「経験が無いとは思えないよブリュンヒルデちゃん。ほらもう指が二本も入っちゃってる。これは指が気持ち良くて濡れているのか、それともお姉様のパンツで興奮しているのかな? どちらにせよ変態さんだ。君のファンがこれを見たらどう思うことやら」

 

「んぅぅっ! んぐぅっ!! んむっぅっ♡んっ、んっ、んぅ……♡」

 

 マスターの言う通り、彼が激しく指を膣内で暴れさせて、早くも股から漏れる愛液は教卓の上から滴っていた。男に対して生理的嫌悪を抱いているとは思えないぐらいに下半身は震え、くぐもった声には甘い喘ぎが混ざっているような気もした。

 

 私がブリュンヒルデの顔が見える位置に回り込めば、丸まった黒い布をギャグボールの如き咥えている眼鏡姿の美女が屈辱と快感の狭間で揺れ動いている実にイイ絵があった。

 

 事前に私の事は意識しないように言い聞かせていたが、さすがにこんな醜態を見せるのは応えるのだろう。顔を伏せて声を抑えるように試み始めた。……いつも私に発情しているアンタがここで羞恥心を覚えるのはちょっと意味がわからないが。

 

 だがそんな反応を性癖グランドであるこの男が許す筈も無い。もはや数多のサーヴァントの膣内を弄ってきたアイツの指はヴァギナソムリエと言ってもいい、数分も触れていればその女の弱点を探り当てる事は容易に過ぎる。この間は眼を瞑って指で触れるだけで誰の膣か当てれるとかほざいていたが……冗談だと言えないあたりアイツが恐ろしい。

 

「んふぅぅっっッ――!!?」

 

 毛色が変わった快楽に魚のように跳ね上がり、上半身をバウンドさせてしまったブリュンヒルデ。

 上半身は美人秘書のような高貴さ溢れる見た目なのに同性のパンツを咥えながら、涎を垂れ流して雌穴をほじくり回されている彼女の姿は思わず唾を飲み込んでしまう程にインモラルだった。

 

「盛大にイッたね。まだまだ締め付けてくるし」

 

「んぅっ、んむぅっっ♡ん゛ん゛ぅぅっ――」

 

 潮と愛液で既に教卓の下に水溜りを作っていても意に介さず、アイツは嗜虐心に満ちた顔でブリュンヒルの女陰の愛撫を続ける。教卓の上から落ちないように拘束された手で縁に何とかしがみつくブリュンヒルデは満足に呼吸も出来ないせいか体力の限界が近そうに見えた。

 

「この教室ってさ。広いだけあって講義の利用頻度が一番高いよね。これから大変だよねブリュンヒルデちゃん、ここで講義を受ける度に絶対思い出しちゃうでしょ? 生徒が一番注目する場所で自分がどんな姿で乱れていたのかをさ」

 

 汗が浮かぶうなじに顔を近付けて羞恥心を煽るように囁くマスター。ピクリと快楽に溺れかけていた筈のブリュンヒルデの瞳に敵愾心が再び灯る。

 そうそう、私が指示しなくてもちゃんとわかってるじゃない。さすがねマスター。

 調教物、凌辱物には鮮度が必要よ。静的な状態ではなく変化の動態。すぐに堕ちてしまったらそこから先は只の消化試合になってしまうのよ。獲物に怒りや希望を与え、煽って、反抗心を萎えさせない状態を維持して、体を弄ぶ。

 

 それを焦らしてこそ、堕ちた時のカタルシスが堪らないモノになる。成人向けでも私は同人の王になるわ! 

 

「っっ……んはぁっ! はぁ――ッ、はぁ――ッ、だ、まりなさい……よくもお姉様のお召し物を……このような――」

 

 彼女の唾液を存分に吸い込んだ私の下着はようやく壊れ物を扱うように静かに教卓の上へと吐き出された。ブリュンヒルデはまだ堕ちていない。敵意に満ちた瞳をマスターに向ける。アイツはそれすらも愉しんでいる感じだが。そもそもまだ本気で堕としにいってないだろうし。

 

「いやいや、それを咥えて乱れ狂っていたのはどこの誰なんだろうね。誇っていいよ、君は俺が引くぐらいの変態の才能を持っている。愛しのお姉様の物ならなんでも使ってオナニーしちゃうんじゃないかな。服とかペンとか髪とか……。俺の舌もさ、今まで邪ンヌと死ぬほどディープキスしてきてるからまだお姉様の残液があるかもよ? 使ってみる?」

 

「ふざけッ――ひゃあああぁっ!?」

 

 挑発に乗ってすぐ傍にあるマスターの顔に噛み付かんばかりの勢いで激昂したブリュンヒルデだったがまた甘い声がそれを中断させる。今度はマスターの指は膣内ではなく、小陰唇の上、今までの興奮で膨れ上がったクリトリスを摘まんでいた。タイミングとしては最悪で最高。まるでおちょくられているようにブリュンヒルデの怒りは快楽に上書きされる。

 

「ひっ♡ひっ♡……や、めなさぁっ……あっ♡あっぁっ♡そんな所、コリコリ、しないでぇぁ、んぁあぁっ♡」

 

「この慣れた反応……。ブリュンヒルデちゃんはオナニーする時、クリばっかり弄る娘と見た。膣内に指を入れるのは怖い……それとも愛しのお姉様にとっておいた感じ?」

 

「だ、ま……り、なさぁぁぁっっ、んあぁっ♡あひぃぃっ♡」

 

「それは悪かった。初めての指挿入をこんな風に奪ってしまうとは。お詫びにもう一つの初めても奪っておこうか」

 

「あぁっ♡はぁっ♡んむぅぅぅっ!?」

 

 クリトリスを弄っていない方の手でブリュンヒルデの顎を掴んだマスターは私のパンツを咥えていた時と同じぐらいに蕩けている彼女の唇をついに奪った。

 

「んぅっ――! んぅっ……! んじゅぅぅっ♡」

 

 不躾に自分の舌を吸い、絡め取ってくる男の舌を最初は噛み千切ってやろうと意気込んでいたのかもしれない。だが今の今まで女性器を嬲られた余韻に脱力し、今は淫芽を摘ままれるという鋭い刺激がブリュンヒルデの敵意を萎えさせる。

 さらには先程マスターが言った一言が楔となって効いている。

 

「んぅっ、んぅ、ちゅむぅっ♡んぁっ、あぁっお姉様ぁ……♡ごめんなさぁっ、んむぅっ、んちゅっ、じゅぅむぅっ♡」

 

 べ、別に現実では私とアイツはそこまでそんな死ぬほどディープキスとかはしていないけど……ここでは設定上の話。ブリュンヒルデは想像してしまったのだろうお姉様がこの男といつもこんな風にキスしてしまっているのかと。ま、まぁ現実の私はあんなはしたない顔とか音を立てたりはしてないけどね、あくまで設定上の話よ。

 

「キ、スぅ……いやぁぁっ……ん゛むぅぅっ、じゅぷぅっ、ちゅぅっ、やめっ、んんぅっ♡」

 

 何とか顔を逸らし、逃れようとしても巧みに這い寄る舌がブリュンヒルデの口内に入り込む。唾液を吸われ、与えられ、唇を汚される。彼女に一番堪えるのはその屈辱の中に抗えない快楽が確かに存在する事。

 

 恋慕する先輩がこの男と深い関係にあるのは事実。だから憎くて憎くて仕方ない相手の筈なのについ投影してしまった今の自分自身にジャンヌ・オルタを。恋人としてこの男と口付けを交わしているお姉様という存在を。

 

「ちゅむっ……んじっゅぅっ♡じゅるるぅっ……! じゅぷぅっ、んむっぅっ♡んあぁっ……はぁ、私ぃ、いやぁ、何でこんなにぃ……」

 

 ――気持ち良くなっているのだろうかという先の言葉は続かない。触れる事すら許していなかった男に一時間も経たずにマンコを好き放題触られ、口内を凌辱され、あまつさえそれで気持ち良くなってしまっている。

 

 男の手が抽送されている下の口からも、後頭部を逃げられないように押さえられながら清楚の欠片も無いいやらしいキスを交わす上の口からも、愛液が垂れ流れたままだった。

 

「んっ、んぅぅっ……いや、いやぁっ……はむぅっ、イキ、たくないぃっ……ちゅぅ、ちゅむぅっぅ、イ、キたくないのにぃっ……じゅるぅぅっ! ま、たきてし、まぅぅぅっっ♡」

 

 ねっとりと隙間が無いぐらいに口を塞がれたブリュンヒルデは講義室に響かせる筈だった盛大なイキ声をマスターの口の中で木霊させていた。痙攣し続ける肢体。完全に絶頂し終えるまで止まる事のないマスターの手淫。ここからは見えないがブリュンヒルデの反応を見る限り、クリトリスは恥ずかしいくらい充血してしまっているだろう。

 

「ん゛ん゛ん゛ん゛ぅぅぅぅううううっ――――……!!」

 

「んぅっぷぅっ……はぁっ。ご馳走でした。ほら、よく見なブリュンヒルデちゃん。これが今日、君の初めてをいくつも奪った男の顔だ。そしてこっちは初めてを奪われた時の君の様子だ」

 

 半開きになった口から舌を垂れ流し、呼吸もままならないブリュンヒルデ。激しい愛撫の連続に眼鏡も落ちかけているのがもうひと押しすれば彼女が雌として堕ちてしまうのを暗喩しているようでもあった。

 心ここにあらずなブリュンヒルデに見せられたのは彼が差し出したスマホに映った局部に指を突っ込まれ、浅ましくも喘ぎ続けている自分自身の動画。

 いつ撮ったのだと聞いている場合じゃない、これから何をされるのかも察してしまった。

 

「んぅ、はぁ――、はぁ――、んぁぁっ……はぁっ、はぁぁっ……そんな、なんて事を……消しなさぁっ……」

 

「消すさ、君が望むならね。だからちょっとだけ先輩の言う事を聞いてくれないかな? 大丈夫、何も難しい事はないからさ」

 

「んっ、ふぅっ……外道が――」

 

 ここでもう一押しすれば、恐らくブリュンヒルデはマスターの手で堕ちるだろう。だがアイツは律儀にも私の大学シチュレズ調教物の設定に沿ってくれている。

 

 一息で完堕ちさせるのではなく、堕ちかけの状態で間を置くのが調教物の醍醐味。その間、帰らせた後に獲物が一人で煩悶するのも含めて女を堕とすプロセスなのだから。

 

 ブリュンヒルデのハメ撮りという脅迫材料を手に入れたマスターは日を跨いで焦らし、再び彼女を呼び出すだろう。今度こそ完璧に堕とす為に。

 

 ――とまぁ、これはあくまで設定上の話なのでこのまま間髪入れず、次の場所へと移るのよね。そこの中間の描写は私の妄想で何とか補うとして……。

 

 ちゃっちゃと二人には別の所に移ってもらいましょ、体の熱が未だ冷めないブリュンヒルデからすれば堪ったもんじゃないでしょうけど、そこは自業自得って事で。オープンセサミ! 濃厚なエロカモン! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――コンコンッ。

 

「俺だよ。開けてもらえる?」

 

 大学構内にある3階の鍵がかかった多目的トイレがノックされる。続いたのは男の声。自分が指定した時間に必ずある女がいるだろうと確信した声だ。

 

 数秒……迷うような沈黙後、諦めたのか扉が開けられそこから出てきた手が間髪入れずに男を中へと引き摺り込む。

 

「すぐに入って下さいっ。こんな所、誰かに見られるのは御免です……」

 

 再び鍵を閉めて、焦った声を出す女はブリュンヒルデ。顔を真っ赤にして震えているのは男と密室で二人っきりでいるのが理由ではない。

『――のコスプレを着て、この場所に来てくれ』という指示に従わざるを得なかった彼女の服装は異常だった。

 

 この男も彼女が所属している文系サークル内で行われるイベントの衣装も把握していたのだろう。服を準備させるのに支障は無かった。

 

 彼女が現在着ているのはスポーツ競技場で見るような黒に紫色のラインが入ったチアリーディング衣装。しかしその露出度には健全さの欠片も無い。

 ユニフォーム部の裾は非常に短く臍が丸出し、スカートも太腿の際どい所までギリギリ、何より衣装が浮いた瞬間にチラ見せされてしまう柔肌を覗く限り、間違いなく下着をつけていなかった。

 

 全てマスターの指示によるものだが、スキャンダルを握られている以上彼女に拒否の選択権は無い。

 

 今は何とか隠れているものの少しでも飛び跳ねてしまえば、その中のピンクの媚体が簡単に零れてしまう。こんな姿で「がんばれ♡がんばれ♡」されたら別の場所がスタンディングオベーションになるだけだろう。

 

 多目的トイレにジャンヌ・オルタの姿は無い。彼女の三脚カメラだけが脇に置かれている。二人っきりにして欲しいというのはマスターの頼みだ。

 

 設定上では数日、跨いでだが……現実はあの講義室の愛撫から間髪入れずである。故にブリュンヒルデのアソコの火照りはまだ冷めていないのだ。そんな目に見える弱点をこの男が放って置く筈も無い。スカート越しにお尻の上へと手を滑らせ、股間へと潜り込ませる。

 

「おや、恥ずかしがっててもここはこんなに濡れているじゃないか。才女だけじゃなく、痴女の才能もあるんだろうねブリュンヒルデちゃんは」

 

「んぅっ……! あっ、くっ……もうこれっきりにっ……して、くださ、いっ――……私はあなたの、モノに……なるつもりは、ありませんっ……! 約束して、下さい……もうお姉様には近づかないと――」

 

「わかってるさ。これを最後の思い出にするよ。君にはもう付き纏わないし、お姉様とも別れよう。あのトーク画面も動画も削除するさ」

 

 信じていいがわからない。だが自分にとっては間違いなくベストな条件故にブリュンヒルデはここに足を運び。自(・)分(・)の(・)初(・)め(・)て(・)を捧げる事を決意したのだ。

 

「しかしエロっいチアリーディング衣装だよね。スポーツどころじゃないでしょ、こんなので応援されたら。ブラジャーも着けてないし、乳首がおっきしてるのも丸わかり」

 

「ひぅんぅっ!! あ、あなたが着てこないように……い、言ったのでしょう」

 

 服の上からの小さな蕾を突かれただけで電撃が走ったかのように腰砕けになってしまう。踏ん張りつつも睨み付ける彼女の瞳には最初程の覇気は無くなっている。

 

(悔しいけど、この男の女を悦ばせる術はホンモノ……早めに終わらせないと)

 

「このトイレがある東棟も比較的人が通らないというだけで、誰も来ないわけじゃないからね、不審に思われたくなかったら君が考えているように早く終わらせた方がいいよ」

 

「ッ……! わか、っています! あなたこそ、事を済ませるのならさっさと下を脱いでください……」

 

 卑猥な格好でありながらも攻撃的な視線を向けるという股間に悪いビジュアルを再現しているブリュンヒルデに苦笑しつつ、彼はズボンを下し、便器の上へと腰かける。

 

 ブルンッッと女を性的に殺す魔羅の槍が抜錨された。

 

(なんて大きさッ……これが男性の性器。お姉様のアソコを……中を性抜してきたモノ……)

 

 興奮状態の怒張となって目の前に現れた逸物にブリュンヒルデはビクリと震えた。あくまで知識としてしか知らない男性器、圧倒的に経験値が足りないお嬢様には些か刺激が強かった。

 

 そうマスターからは動く事は無い。初めての性交を。自身の処女を。奪われるのではなく自らの意志で捧げる。それがブリュンヒルデの要求を飲む条件だった。

 

 扇情的なチア衣装で下腹部に手を当て、便器の上で男に跨る姿はどうしようもなく劣情を煽る。

 体はもう講義室での愛撫で不本意ながらも出来上がってしまっている。女陰を大きく拡げ、傘のように膨れた亀頭へ狙いを定める。

 

「ごめんなさい……お姉様、ごめんなさい……ん゛ん゛あ゛ぁっ――――ッ!!」

 

 結果として不貞となってしまった事を詫びるブリュンヒルデは怖気づく事なく一息で腰を降ろした。

 ブリュンヒルデの贋作故、彼女に異性との経験は存在しない。性交渉は目の前にいる男が初めてではあるだろうが肉体はブリュンヒルデをベースにしている。生前シグルドとパートナーであったブリュンヒルデという英霊には処女膜は存在しない。だから彼の剛直もブリュンヒルデの膣内いっぱいに障害無くすんなりと入ってしまった。

 

「あ――っっ! がっ……はぁっ……♡これ、は……なぁにぃっ、あぁっ!」

 

 それがいけなかった。処女膜が無い処女という一部の層が大変喜びそうなブリュンヒルデの体にマスターの男根がいきなり子宮入口まで挿し込まれる衝撃が襲う。クレイジーサイコレズを装っていようが男性経験は糞雑魚な彼女は白目をむきかけ、数秒程完全にフリーズしてしまった。

 

「どうする? キツそうだけど、俺から動いた方がいいかな?」

 

「ひぅっ、は、ははっ……大したこと、ない、ですね……ぇぁっっ、あっ、こ、これふらいなら……じぇ、じぇんじぇん、よゆうです……んぁっ♡」

 

 だがここは百戦錬磨の人類悪棒(マジカルチンポ)をノーガードで受け入れておきながらまだ完全に堕ちきっていないブリュンヒルデを褒めるべきだろう。

 

 乱れた呼吸を整え、騎乗位の状態でブリュンヒルデは慣れない風に腰を跳ねさせ始めた。

 

「んっ、ふぅっ、あっ、はは……ぜんぜん……んぁ♡ぜんぜん、こんなのぉっ、んぉぁっ♡きもち良くぅぅっ……きもち良くなぁぁっ♡」

 

 チアリーディング衣装で不本意ながらも自身の膣内を締め付けつつ、男のペニスを何度も応援(チア)するブリュンヒルデ。上下運動に合わせて彼女の乳房はブラが無い為、服の下からでも躍動感たっぷりに弾んでいた。そんな胸を慈しむようにマスターはフェザータッチで刺激する。

 

「んっ……くっぅっ♡……胸ぇ、やめぇ、あんぅっ……よ、余計な事はしないでぇっ……あはぁっ♡大人しくして……いてぇ、くださいぃっ……んぉぁっ♡」

 

 甘い声が大きくなるのを堪えようとするブリュンヒルデは勝手に自身の胸を弄ぶ男に抗議をするが、意に介さず膨らんだ蕾を摘ままれてしまえば、クリトリスを弄られた時と同じように快楽で理性を掻き消されてしまう。

 

「ひっ、あっ♡……やっ、やめ、てくださいっ……その指の動きぃ、先っぽコリコリするのっ……んふぅぁあっ♡」

 

「ん――? どうして?」

 

 服を押し上げている突起物をいやらしい指の動きでくすぐり続ける、興奮して慎みを知らない乳頭はまだまだ勃起出来そうだった。背筋に昇るゾクゾクした電流に耐えつつ、ブリュンヒルデは何とか返答しようとする。

 

「それは……」

 

「正直に言ったら止めてあげるよ」

 

「んぅっ……! はっ、あっ……きもち、いい……からですぅっ……」

 

「これも?」

 

「はあああぁぁっ♡う、そつきぃっっ……んぁっっ、はぁぁっ♡やめるって言ったのにぃっっ……ひゃあああぁっ♡」

 

 軽い力ではあるが、摘まんだ乳首を乳房ごと持ち上げるように上へと引っ張られる。言葉でも愛撫でも肉棒でも完全にブリュンヒルデは玩具にされていた。

 

 それでも彼女はまだ堕ちてきってはいない。

 

 動画も消し、自身のサークル内の女性にも手を出さず、お姉様とも別れる。それを飲む為に差し出された交換条件はブリュンヒルデと一度、ナマ出しセックスさせてくれというものだった。

 

 ブリュンヒルデはたった一度、自身の体を汚して皆を守れるならという覚悟の為に。

 

「んっ……んぁっ、あっ♡……んぅっぁっ……ふぁあ♡あっ、んぁっ、ああぁっ」

 

 だが、あまり長くこの男の肉棒に突かれているとマズいとそう本能が訴えかけていた。だから腰を早く動かし、射精を早くと促していた。自分の頭がおかしくなってしまう前に。

 

「今、ブリュンヒルデちゃんが必死に貪っているコレもさ、今日まで邪ンヌが口で咥えたり、マンコで咥えたり、もう一個の穴に出たり入ったりしてきたモノなんだよね。どういう気分? お姉様との間接セックスって言えたりしないこれ?」

 

「だ、から……黙ってとぉぉっ♡あんぅぅっっ……! はっ、はぁっ……んああぁっ……射精なさいっ、さっさと、汚いモノを射精せばいいでしょ……ひゃあぁっ♡」

 

 講義室でディープキスをされた時と同じ、自分がどれ程望んだか分からないジャンル・オルタの唇、肢体、寵愛を全て受け取っているこの男に揶揄されながらお姉様と同じように犯されているのが屈辱で死ぬ程悔しい筈なのに何故か体だけではなく、心も法悦が蝕んでいた。

 

 どうしてもジャンヌ・オルタを想起させるような言葉を吐かれると体のガードが緩んでしまう。そしてその隙間を縫うようにマスターの尋常ならざる快楽の凶器が何度も何度もブリュンヒルデの女の部分をしつこく突いてくるのだ。

 

「はやく、はやく、射精してっ、出してぇっ、だしてぇっ……らしてぇぇぇっ♡」

 

 堕ちないように、屈服しないように、この時間をすぐに終わらせる為に腰を素早くピストンさせる。肉同士がぶつかる生々しい音が密室内で木霊し、マスターのカリがブリュンヒルデの膣襞を一往復抉っていく度に理性も削られていくような感覚が彼女を苛む。

 

「お、願いだからぁっ……はやくっ、はやくぅっ♡出して、くださぁい、だしてくださいぃっ……! んぁあっ! だしてっ、だしてぇ、だしてぇっ、だしてぇぇっ……♡」

 

 本人はこの凌辱の時間を早く終わらせる為に出してくれと懇願しながら腰を激しく動かしているが、それは外野から見れば愛しい男に跨り、応援衣装で男の精液を欲し、射精をねだって淫らに交わっている雌にしか見えない。

 

「はやくっ、はやくぅ……はやくぅっっ♡……あぁっっ、駄目っ♡そこ、奥ぅ……ひぃっぁあぁっ……あああぁっ♡」

 

(無理、もう無理。硬いのが全部私の気持ち良いのに当たって……あぁ、お姉様はいつもこんなイイモノに貫かれてたのですね……)

 

「あぁ、健気で、必死で、愛おしい娘だよ……もう出すぞっ! 膣内で!」

 

 快楽で思考回路が焼き切れてしまう前にようやくブリュンヒルデの奮闘が報われる時が来た。

 射精前に顔を小さく歪めるマスターを逃がさないように腰を深く密着させる。膣内で陰茎が膨らむのを感じる。その後間もなく、炎のように熱い液体が彼女の奥に注がれていった。

 

「んあああああああぁぁあぁっっ――――あああぁっ!! はぁっ、ああぁっ……♡」

 

 覚悟していたとはいえ、声を抑えきる事は出来なかった。女体内部全てを造り変えてしまうような衝撃、自分が男に犯され、生殖行為をしてしまっている事を深く自覚してしまう射精行為、雄の子種を余す事なくブリュンヒルデは受け止めていた。

 

「あっ、あっ、はぁっ、はぁっ、んぅ、んぅっ、んはぁっ――♡」

 

「ふぅっ――……結構出たよ。ブリュンヒルデ、気持ち良かった?」

 

「はぁっ、ふぅぅ……えぇ、とっても♡」

 

 

 

 

 

 改めて確認する事ではないが、このブリュンヒルデは壊れている。

 それはこのブリュンヒルデが英霊『ブリュンヒルデ』という存在の贋作だからという理由だけではなく、そもそもの話、ベースである英霊『ブリュンヒルデ』からして壊れているのだ。

 

 オーディンの忠実なワルキューレとしての役目に反し、英雄シグルドと恋に落ち、戦乙女ではなく一人の女として生きた彼女。その結末は裏切りによって全てを殺すという鮮血のエンディングだった。愛しい者は全てシグルドに見え=殺さなければならないという式が成立してしまう程に壊れ、壊されている。

 

 そんな英霊をベースとして正規の英霊ではないジャンヌ・オルタに「フランクな同性友達」として産み出された贋作ブリュンヒルデはもうバグにバグを重ねてしまっている。

 

 

 ――創造主でもあるお姉様(邪ンヌ)と共にいたい。

 

 ――それを邪魔をするマスターという存在を殺したい。

 

 ――だがブリュンヒルデ(私)としては殺したい即ち愛したいのでは? 

 

 ――それ程の激情を向けるこの人は愛しい人(シグルド)? 

 

 ――あぁ、違う、違う。私は贋作。ブリュンヒルデ(本物)ではない。

 

 ――私が愛するのはお姉様(邪ンヌ)のみ。

 

 ――だからこの男は愛さなきゃ(殺さなきゃ)、殺さなきゃ(愛さなきゃ)、愛さなきゃ(殺さなきゃ)、殺さなきゃ(愛さなきゃ)、愛さなきゃ(殺さなきゃ)、殺さなきゃ(愛さなきゃ)、愛さなきゃ(殺さなきゃ)、殺さなきゃ(愛さなきゃ)、愛さなきゃ(殺さなきゃ)、殺さなきゃ(愛さなきゃ)、愛さなきゃ(殺さなきゃ)、殺さなきゃ(愛さなきゃ)。

 

 

 もしここにいる彼女が『ブリュンヒルデ』の忠実なコピーだとしたら、彼女が殺意を向けるべきはマスターではなく、恋慕しているジャンヌ・オルタ。

 

 贋作ブリュンヒルデはジャンヌ・オルタには過剰なスキンシップだけに抑えて、殺意は恋敵であるマスターに向けられている。その理論は過激ではあるが愛する者を殺したい元のブリュンヒルデよりは筋が通っていて、まとも(+:プラス)に見えるだろう。

 

 ……アッシリアの女帝『セミラミス』はチョコで作成した自身の分身とも言えるチョコラミスを造り出した。彼女のキャラクターでもある傲慢不遜、自身こそが唯一の王という自尊心がある癖に惚れた男には甘ったるい程に純情な所が出てしまうのは間違いなくオリジナルの性格からだ。

 

 ならば同様に贋作ブリュンヒルデがオリジナルの『ブリュンヒルデ』の性格の影響を受けていないとどうして断言出来るだろうか。

 

 贋作ブリュンヒルデはしっかりと受け継いでいる。愛する者を殺したくなるという英霊『ブリュンヒルデ』としての業を。

 

 ここでもう一度、先程言った事を確認しよう。贋作ブリュンヒルデはバグにバグを重ねている。

 

 これが真の理論。彼女自身も自覚が無い式。

 

 愛する者を殺したくなる英霊『ブリュンヒルデ』の元から壊れている性質(-:マイナス)×愛しているお姉様に殺意を向けない英霊『ブリュンヒルデ』らしからぬバグ(-:マイナス)=恋敵に殺意を向ける(+:プラス)

 

 過程を全て無視して、一見破綻していないように見えるその解だけが彼女の中で成り立ってしまった。

 

「あぁ……こんなに私の体を弄ぶなんて、なんて酷い(愛しい)人。許せなくて(愛おしくて)、憎くて(愛おしくて)、忌まわしい(愛おしい)人…………」

 

「ん?」

 

 親は子に似る。ジャンヌ・オルタがマスターに首ったけのように。贋作ブリュンヒルデは前からマスターに心を惹かれていた。

 

 でなければ、最初に彼を串刺しにした時、愛しい者に対する熱量に応じて巨大化する槍があんなに重くなる事はない。

 

「だから――殺します(愛します)ね」

 

 そして今、ブリュンヒルデはジャンヌ・オルタが語った設定もシチュも全て忘れて槍を構えていた。

 

 情熱的に手淫し、キスをし、交尾をして、子種を注いでくれた男に対しての愛は最初の頃より比べ物にならないぐらいに膨れ上がっている。

 

「『死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)』」

 

 多目的トイレの天井どころか、その上にある大学の天井まで突き破る程に膨張する彼女の魔銀の槍。瓦礫を押し上げ、天を見上げる程に巨大化した槍はどういう原理で彼女の細い手で持たれているかは不明だがその刃先はマスターの腹部へと――刺突された。

 

 ドゴオオォンッッ――。

 

 標準的な大学校舎が宝具の一撃に耐えきれる筈も無く、そのまま崩壊し、二人は繋がったまま落下していく。原初のルーンで降り掛かる瓦礫を跳ね除け、残骸の上に騎乗位のまま男女はいた。

 

「あ、れ――わ、たし……何を――……あ、あぁ――あぁっ、あァッ――何でこんな……ちが、違います――……わ、たし……どうして? い、や、イヤッ――……」

 

 贋作ブリュンヒルデとしての正気が戻った彼女は自分が何を仕出かしてしまったのか自覚したのだろう。憎い恋敵だった。大好きなお姉様を奪うお邪魔虫だった。でも愛され、抱かれ、犯され、中に射精(出さ)れてしまった瞬間、自分でも制御出来ないぐらいに彼に対する情愛が爆発してしまったのだ。

 

 チャンスをくれた彼に、槍で刺してなお、微笑み気にしていないと許しをくれる彼に自分は今何をしている? 

 

 槍を握っている彼女の手が小刻みに震えている。戦乙女やサーヴァントとしての屈強さはなりを潜めて、取り返しのつかない事をしてしまったと怯える少女の姿しかここには無かった。

 

 一度目に串刺しした時よりもさらに強大になった巨刃がマスターの胴体を貫いていた。血に染まった全身。体は引き千切れていない、只の人間が宝具の一撃を受けて、原型を留めているのは不思議だがそれでもブリュンヒルデの眼にはもう手遅れな致命傷を負っているようにしか見えない。

 

「ちが、う……ちがいます――、私……こんな事したかったわけじゃッ……」

 

「けほっ……大丈夫。そこまで重く感じない」

 

「へ――?」

 

 何てことはない。これもいつも通り(日常パート)だと。血を垂れ流した口元で微笑んだマスターは指二本で槍の刃先を掴み、抜いたそれを放り投げた。

 マスターの胴体は向こう側の景色が見えてしまうぐらいにバックリ開いている。だがその顔に焦りも苦痛も無く、自分が好きな者の一撃なら喜んで受け止めようと笑う血みどろの好青年の顔があった。

 

「んひいぃ――っ!?」

 

 お互いの性器はまだ繋がっている。ブリュンヒルデの膣内にある異物が大きく脈動した。

 

「なぁ、ブリュンヒルデ。まさか――」

 

 多量に出血した事によるドーパミンか。あるいは傷を負った事によって子孫を残そうとする獣の如き生殖本能が刺激されたのか。マスターの肉棒はブリュンヒルデの膣内で更なるサイズへと勃起していた。

 

 彼女が串刺しにしたのは只の人間にあらず、英霊でもあらず、好きな人とのエッチならどんな無理でも押し通す人類至上、最高の悪(馬鹿)。

 

「君みたいな娘を抱いて、一発出しただけで終わるとは思ってないよね?」

 

「ちょっと待って……まさかこの状態でぇぇえぁああんぅ♡」

 

 串刺しにされたんだ。今度はこっちの魔槍で串刺しにする番だとマスターの抽送が始まった。絶対に逃がさないようにブリュンヒルデの腰と肩を抑え付け、大怪我など知った事かと一回りビルドアップしたペニスで媚肉を打ち付けた。

 

「あっ、あぁっ♡はぁっ♡だ、から待ってまってぇ、今こんな事してる場合じゃあぁっ、んぉあっ♡ち、治療をぉぉっ……んぁおぁっ♡」

 

「今! セックス以外で何をするのさ! もう霊基がオリジナルよりも強靭になるまでドロドロの魔力吐き出してやるからな!」

 

 浅い所でGスポットを擦り殺すように腰を打ち付ける。深い所で子宮を孕み殺すようにピストン運動をする。緩急合わせて、高速で男根を打ち付ける彼の腰づかいは先程までのブリュンヒルデをまるで児戯だと鼻で笑わんばかりの洗練されたものだった。

 

「はっ♡あぁっ♡あっあっあっあっ♡まってまって♡まってくださいぃっ……むりむりむり♡これむりぃぃっ♡なんでこんなふくらんでぇぇっ♡んぉ、おっおっおっおっ♡アソコ、いまびんかんににゃってるかりゃああぁぁっ――――♡」

 

 二発目。一発目よりも濃厚で嵩増しした精液が放たれる。

 

「あぁっ――……! はぁっ――……! んぇえあぁっ!? んひっ♡ひぅっ♡う、そっ、何でだしたばっかりなのにまだ、硬くなってぇぇっ♡はぁっ、はぁぁっ、んあああぁっ♡」

 

 まだマスターの剛直は萎える兆しは無く。結合部から漏れ出している白濁を潤滑液にして、インターバル無しに動き出す。激しい交尾にユニフォームは捲れ、雪のように白い乳房に淡いピンクの乳頭が露わになる。

 

「ひんぅぅっ♡おっぱい咥えちゃらめぇっ♡すわっ、ない、でぇっ♡はぁっ、はぁっ、んあぁあっ♡あ、へぇ……なんで、にゃんで傷が塞がってぇぇぇっ……あぁぁっ――!! だめだめぇ♡やめて、くださぁい、その動きだめぇぇっ♡アソコではやくていっぱいコンコンしにゃいでぇぇっ――!!」

 

 傷は完治した。三発目。ボコリと膨らんだ下腹部が断面図からは見ずとも射精量の凄まじさを語っている。

 

「ん゛あ゛あ゛ぁあっぁああっ――!! あっ……はぁっ――これ、で、おわりぃぃっあぁぁっ♡う、そ、まだうごいてぇぇっ♡ひっむりむりむりむりですっ♡これ以上吐かれたらぁぁっ♡もうお腹ぱんぱんぅっ、んふぁあっ♡ぱんぱんなんですぅぅぁっ♡だからもうぱんぱんしにゃいでぇぇっ♡ふあああああぁっ――っ♡え、キス? だめ、だめ、だめ、だめ、です……今、キスしたら完全に堕ちてしまいますから、もうあなただけの戦乙女になってしまいますから絶対にキスは……ん゛ん゛ん゛ん゛むぅぅぅぅううううっ――♡」

 

 四発目。キスハメ膣内射精。駄目と言いつつもブリュンヒルデの両手足はマスターをだいしゅきホールドしていた。

 

 君が俺を殺すというのなら、それを上回る快楽と愛で君を性的に殺そうと訴えかけるような暴力的かつ情熱的なセックスは未だ終わりが見えない。廃墟となった大学の残骸の上で体中をべっとりくっつけ合って貪り合う男女の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲホッ! ゲホッ! ったくなんなよ! 何が起きたのよ!」

 

 マスターの言う通り、別室で待機していた筈の邪ンヌが瓦礫の山から汚れを掃いながら、出てきた。

 

「一体何をしたら、こうなんのよ! どんなハードなプレイをやってんのよアイツらは!」

 

 悪態を吐きつつも、邪ンヌが地上で一番最初に見た景色は――。

 

 

 

 

「こまりぁぁっ♡困りまぁっ♡困りまぁすぅっ♡もう精子入りませんからぁああっ……ひああああぁっ♡あぁっ、んぁおああっ♡とまって、とまってぁあぁっ♡あひぃぃいいいいっ――♡」

 

「体に穴が開いたぐらいで俺の腰が止まるわけないだろ! そんな体液まみれのどエロい体で困る困る言っても説得力がないんだよ! またっ、出すぞ――!」

 

「あふぅぁあっ♡あっあっあっ♡んぁあああっ……はひっ、はひっ、あぁっ……もう精液はいりませんぅっ♡しきゅう、これわれぇぇっ……あああぁっ♡だめっ、イ、クのとまらなぁぁっ、あぁっ、ま、たイク、イクイクイクイクイクイクぅぅううっ――♡」

 

 この世全てのセックスの音を演奏しているかのような生々しい水音を響かせて、交じり合う男女。殺伐とした空気は綺麗さっぱり消え、代わりに桃色過ぎる空気が充満していた。

 

 

「…………あ――……。ふぅ――――……カメラ、絶対に壊れてるじゃないのよ……」

 

 抜かずの七発目発射で邪ンヌのレフェリーストップが入り、この情事はひと段落ついた。

 淫裂からゴボゴボと白濁の滝を垂れ流しながら、幸せそうにトリップしている彼女を見れば、堕ちたかどうかは語るまでも無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 















何か足んねぇよなぁ? ……というわけで次回の邪ンヌを加えた3P+エピローグにて完結です。



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