※この作品はR-18です。

仮面ライダーアマゾンズ side Ζ/Δ   作:神武音ミィタ

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TV放送始まりましたね。
OP、カッコよくてとても大好きです。
何回見ても面白いよアマゾンズ。


episode.4 Feel a Love

僕と弥生さん……アマゾンゼータとアマゾンデルタは、腕輪をした下着姿の女と対峙していた。

女はグラスをテーブルに置き、こちらを見てくる。

 

「……んー、まだ足りないわね」

 

女はそう言うと……二個の錠前のようなものを出した。

それを……解錠し、地面に落とす。

 

「グォオオオッ‼︎」

 

「キキィイイッ‼︎」

 

空間にジッパーが現れ、そこから怪物が襲ってきた。一体は鹿、もう一体はコウモリのような姿だ。

 

「ぐ……ッ⁉︎ ガァアアッ‼︎」

 

「ち……セェエエエエッ‼︎」

 

掴まれたところを逆に地面に叩きつけ、殴りつける僕と、攻撃を躱して隙をついて打撃を加えるアマゾンデルタ。

女は、天井の男二人を引きずりながら、奥の方へ逃げて行った。

 

「ま、待て……」

 

「ゴォッ‼︎」

 

鹿の怪物が体当たりをかましてきた。吹っ飛び壁に叩きつけられる。

 

「ユー君‼︎」

 

アマゾンデルタがコウモリの首を掴み、突き放す。

そして、鹿の方へ跳びながら、ドライバーのグリップを捻る。

 

 

『Violent Strike……‼︎』

 

 

「シャアアアアアッ‼︎」

 

 

強力な裏跳び回し蹴り。

鹿の首元を的確に狙い、そいつは消滅した。

 

「大丈夫?」

 

差し出される手。僕はそれを握って立ち上がり、コウモリの方を向く。

そのままドライバーのグリップを捻る。

 

 

『Violent Crush……‼︎』

 

 

「アァアアア……ッ‼︎ ガァァアアアアアアッ‼︎」

 

勢いよく前に飛び、右腕の刃で切り裂く。

鹿の怪物も消滅した。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

 

後は奥の方に逃げたあの女……アマゾンだ。

 

奥へ行こうとした……その時だ。

 

「はあああああっ‼︎」

 

アマゾンデルタに背後から襲いかかったのは……朱莉だった。

 

「ッ‼︎」

 

アマゾンデルタは躱す。朱莉はアマゾンデルタを睨みつけ、ナイフを構える。

 

「あんたは……あぁ、ユー君の幼馴染ちゃんか」

 

「やっぱりあんただったのね……丁度いいわ……ここで駆除してやる‼︎」

 

ナイフを振るう朱莉。躱すアマゾンデルタ。僕は朱莉を抑えようと近づく。

 

「ッ⁉︎」

 

僕の足元に銃撃。その主は……紅色の女侍のような鎧の戦士だった。

 

「……ッ‼︎」

 

「なるほど……ベルトを着けることによって、安定した戦闘力を手にするって感じか」

 

その戦士の背後に集まる、武装した集団。出口に何やらワイヤーのようなものを張っている。

 

「さぁて……これで逃げられねぇぞ……?」

 

多くの銃口が僕の方に向く。

 

「……あー、もう‼︎」

 

アマゾンデルタが朱莉の足を引っ掛けて転倒させる。

アマゾンデルタは……変身を解いた。

 

「や、弥生さん……?」

 

いきなり変身を解いた弥生さんに驚く、僕と武装した人たち。

 

「あんたら頭悪すぎ……親玉はあの悪趣味ビッチだっての」

 

弥生さんはその場にあったソファに座り込み、足元の小さな冷蔵庫からペットボトルの水を取り出す。

 

「……」

 

僕も変身を解除した。

すると……鎧の戦士も変身を解いた。

 

「……赤澤さん、とりあえず話聞きませんか? 色々と私たちも消耗してますし」

 

鎧の戦士の変身者の女の人が僕を見ながら言う。僕は顔を俯け眼帯をつけ、顔を上げる。

 

「何言ってるの⁉︎ こいつはアマゾンなのよ‼︎」

 

朱莉が立ち上がり、弥生さんを指差す。僕は弥生さんの前に、右手を横にして弥生さんを守るようにした。

 

「弥生さんをアマゾン扱いするなら……僕もそうしてよ、朱莉‼︎」

 

言い放つ僕に朱莉は一瞬驚くも、言い返す。

 

「優……あんたは戻ってきなさい‼︎ あなたは……人間なの‼︎」

 

「だったら弥生さんも人間だ‼︎」

 

「まぁまぁ、落ち着きなよ」

 

間に入る、鎧の戦士の変身者。そこに、武装集団の隊長格の人物が口を開いた。

 

「とりあえず、状況が状況だ。一旦話し合おうや、補給がてら、な」

 

「隊長さんは物分りがいいわねぇ〜。素晴らしい教育が行き届いてないのが残念ねぇ?」

 

弥生さんの言葉に反応し、顔をしかめる朱莉。

 

「覚えてなさい……全部終わったらぶち殺してやる……‼︎」

 

朱莉はその場に座り込み、ポーチからパンを取り出して齧り付く。

 

「ご自由に……。というか、別にさー……私らが戦う必要、ないよね?」

 

弥生さんが武装集団の人たちに問うように言った。

それに、タブレットを片手に水を飲む男の人が問い返す。

 

「と、言いますと?」

 

「……あんたらが殺してるのは、人を喰ってるアマゾンでしょ? 私らもさ、人を喰うアマゾンは気にいらない……だから、殺してるの」

 

「……なるほどな。俺たちの狩る対象は同じ……ってことを言いたいわけか」

 

隊長格の男の人が、缶コーヒーを飲みながら話す。

 

「だが……アマゾンなんざ、暴走しちまえばどうなるか分からなねぇ。そんな奴らを、信用はしねぇ……今は状況が状況だ。一時停戦で手を打ってやる」

 

弥生さんは溜息をつき、ソファから立ち上がり、僕にゆで卵を手渡した。

 

「ユー君、とりあえず食べなよ」

 

「は、はい……」

 

僕は弥生さんから貰ったゆで卵を頬張った。弥生さんはトイレに入っていった。

 

 

 

 

 

女子トイレに入り、手洗い場の鏡を殴りつける。ヒビが入り、私の拳から流れる血が、鏡の割れ目に流れ込む。

 

「どいつこいつも……バカばっかり」

 

私は上着として羽織っているブラウスを脱ぐ。背中の開いたキャミソールは、私の背中の傷を鏡に綺麗に映す。

 

「私は……好きでアマゾンになった訳じゃない」

 

そこへ……ユー君の幼馴染ちゃんが入ってきた。私はブラウスを羽織る。

 

「……大きい方? 小さい方?」

 

「……やっぱり、サイテー」

 

吐き捨てるように言う幼馴染ちゃん。

 

「じゃあ、何? 私に何か言いたいことでも?」

 

幼馴染ちゃんは私の胸ぐらを掴み、涙を流しながら叫ぶ。

 

「優を返せ‼︎ このバケモノッ‼︎」

 

「バケモノ? 酷いわねぇ……」

 

「優に何をしたの⁉︎ 私の優に……何をしたのよっ⁉︎」

 

幼馴染ちゃんのその発言に、私は笑いが止まらなくなる。

 

「私の……? ははっ……サイテーはあんたよ、ガキ」

 

低く言い放ったその言葉に、幼馴染ちゃんは驚く。

 

「あんたはさ……ユー君の何なの?」

 

「おっ、幼馴染で……え、えと……その……」

 

俯きながら戸惑う幼馴染ちゃん。

私はわざとらしく、大きく溜息をつく。

 

「その程度か……。私はね、ユー君を愛してるの。何から何まで、ね」

 

「あっ、あんたなんかに優の何がわかるのよっ⁉︎」

 

「んー? 鰹出汁が好きなことでしょー、オチンチン大っきいことでしょー、5回くらいなら連続で射精できることでしょー……それから……」

 

「ッ⁉︎ ふっ、ふふっ、不潔っ‼︎」

 

幼馴染ちゃんが私から手を離して距離を置く。

 

「んー? なぁにー? 顔赤らめちゃって……まさか……」

 

私は幼馴染ちゃんに詰め寄り、スボン越しに秘部を指で擦る。

 

「ひゃんっ⁉︎」

 

「……処女、かなー?」

 

「だっ、だったら何……ひゃっ⁉︎」

 

ズボンに手を突っ込み、直接秘部に指を入れて、搔き回す。

 

「あ……っ‼︎ ダメ……ッ‼︎」

 

腰を震わせながら、歯を食いしばって声を押し殺す。

んー、ここかな?

中指を動かす。

 

「ッ⁉︎ 〜ッ‼︎ 」

 

口を手で押さえる。

あ、やっぱここ気持ちいんだ。

そこを突くように中指を動かす。

 

「っ……ぁっ‼︎ ッ‼︎」

 

強情だなぁ……それなら。

親指でクリちゃんを小刻みに擦る。

 

「ッ‼︎ あ……ッ‼︎ 〜〜ッ‼︎」

 

腰を震わせ、その場に崩れ落ちた幼馴染ちゃん。まだまだ青いわねぇ。

私は手を洗い、彼女の愛液を洗い流す。

 

「ユー君が好きなら、もっとユー君のことわかってあげなきゃ。それに、ユー君とエッチしたいなら、今のに耐えなきゃ無理よ〜」

 

涙目で悔しさに満ちた幼馴染ちゃんの顔を横目に、私はトイレを出た。

 

 

 

 

「さっきはごめんね、撃っちゃって」

 

鎧の戦士の変身者の女の人が、僕の隣に座る。

 

「い、いや……仕方ないですよ。僕らは人間とは自分で言っても、皆さんからすれば、アマゾンなんだし……」

 

「……私と似てるかも」

 

「え……?」

 

「……私もね、人間じゃないの。喰種って言ってね。人間の肉を食べないと生きていけないの」

 

喰種……人間の肉を食べないと生きていけない、か。

 

「それって、どうしてるんですか?」

 

「人によっては、殺したり、またある人は自殺した死体とか……ね」

 

「他の……食べ物とかは?」

 

女の人は首を横に振る。

 

「人間が食べるものは食べられないの」

 

そんな人がいるのか……。

 

「喰種って……大変なんですね」

 

「お互いに、ね。あ、私は紅宮 深雪。あなたは?」

 

「あ、安須川 優です」

 

「優、ね。よろしく」

 

微笑む深雪さんに、頭を下げた。

 

 

 

 

 

「ひっ、ひぃ……も、もう出ねぇよぉ……」

 

2階の奥にある階段の先にある、SMプレイ用ルーム。

椅子に固定された2人の男の内、1人は泡を吹いて気絶し、もう1人は下着姿の女から執拗にペニスをしゃぶられていた。

 

「んおお……っ‼︎」

 

男は白目をむいて全身をビクビクと震わせ、泡を吹いて射精させられた。

女は口に出されたその排泄液を、喉を鳴らして飲み込む。

 

「んー……この子たちは、用済みかしら」

 

女の身体が蒸気に包まれ……ハチのアマゾン……風格の違う、女王蜂のようなアマゾンになる。

女王蜂アマゾンは男の局部を噛みちぎり、それを食らった。

 

 

 

 

「ユーくぅん♡」

 

トイレから戻ってきた弥生さん。僕と深雪さんが話しているとこに入ってきた。

 

「あ、弥生さん……その、朱莉は?」

 

「んー……今頃お花摘んでると思うよ?」

 

「そっか。ならいいや」

 

「心配しなくていいの? 一応、幼馴染でしょ?」

 

その問いに……僕は頷き、答えた。

 

「……けど、あいつのこと、少し苦手なんです。色々と気遣ってくれてるんだろうけど……正直重いっていうか」

 

「ふーん……そんなもん、なんだ」

 

弥生さんは僕の膝に頭を乗せてきた。

 

「……お熱いわね、あんた達」

 

深雪さんが苦笑いで弥生さんを見る。

 

「ふっふん、どやっ」

 

ドヤ顔を決める弥生さん。僕は愛想笑いを浮かべておく。

 

 

 

しばらくすると、朱莉が暗い顔で戻る。こちらを見てくるも、僕は視線を逸らした。

 

 

「……!」

 

奥の方……上から。

何かを感じる。

アマゾン……覚醒したのか?

 

「……弥生さん、多分……この上にいるアマゾン、準備出来たみたいです」

 

「おっ、よーし。それじゃあ、行こうか」

 

弥生さんは起き上がって、立ち上がる。

僕も立ち上がる。

 

その時だ……。

 

 

「ギギッ‼︎」

 

上の階から上がってきたのか、ハチアマゾンの群れが押し寄せてきた。

武装集団の人たちが張ったワイヤーで、何とか侵入は防いだ。

 

「まっ、マジっすか‼︎」

 

「チャーンス! じゃ、ユー君行くよ‼︎」

 

「えっ⁉︎ って、わわっ‼︎」

 

弥生さんが僕の手を引いて駆け出す。

 

 

 

 

「ッ‼︎ まっ、待ってよ優‼︎」

 

朱莉が優と女アマゾンの後を追った。

赤澤が舌打ちをしながら、ザコのハチアマゾンに銃を撃つ。

 

「おい朱莉‼︎ くっそ、あのクソガキ‼︎」

 

ここは私が一肌脱がないとね‼︎

戦極ドライバーにゲネシスコアをセット。二つのロックシードを解錠し、ドライバーにセット。

 

 

 

『ミックス‼︎』

『ワイルドストロベリーアームズ‼︎ 惨劇・バーサーク‼︎』

『ジンバーダークチェリー‼︎ ハハーッ‼︎』

 

 

 

「ワイヤー切れたら、一気に切り込むから‼︎」

 

私は無双セイバーとソニックアローを構える。赤澤がこちらを見て……口元を緩めた。

 

「……任せる。帰ったら、勝負の続きだな‼︎」

 

「もちろん‼︎」

 

ワイヤーが切れ、十数体のハチアマゾンがゾロゾロと上にやってくる。

 

「さぁ、血祭りにしてあげる‼︎」

 

 

 

 

 

 

3階に上がった僕たち。

そこには、2人の男の死体と、返り血を浴びた、全裸になった腕輪の女。

 

「……食ったんだ、その人たち。自由を奪って」

 

女は舌で唇を舐める。

 

「甘露よね。拘束されていることに興奮した人間って……どう? 一緒に楽しまない?」

 

弥生さんは……鋭い眼光を、女に向ける。

そして、ドライバーのグリップを握った。

 

「ユー君、下がってて。この悪趣味ビッチは……私が殺す」

 

「や、弥生さん……?」

 

何も答えない。僕は弥生さんを信じ、一歩下がった。

 

「ふふ……‼︎」

 

女の身体が蒸気に包まれ、女王蜂のようなアマゾンになった。

弥生さんも、ドライバーのグリップを勢いよく捻る。

 

 

 

『Delta……‼︎』

 

 

「……アマゾン」

 

 

弥生さんの身体が熱気に包まれ、アマゾンデルタに。

アマゾンデルタはゆっくりと足を進める。女王蜂アマゾンは駆け出し、飛びかかる。アマゾンデルタは片手で女王蜂アマゾンの首を掴み、そのまま壁に叩きつけた。

 

「ギッ⁉︎ ギギッ……‼︎」

 

背中から爪を伸ばす女王蜂アマゾン。しかし、背中に突き刺さる前に空いてる手で掴み、引きちぎる。

女王蜂アマゾンが苦悶の叫びを上げ、体液を撒き散らす。

体液がアマゾンデルタに飛びかかり、アマゾンデルタは顔を近付けた。

 

 

「私さぁ……人のことを拘束しかしない奴って、嫌いなんだよね」

 

アマゾンの首を掴みながら、その身体を持ち上げるアマゾンデルタ。

 

「……独占欲もさ、度を過ぎると拘束、支配になる。そう言った行き過ぎた独占ほど……反吐がでるものはない」

 

アマゾンデルタはその声に静かな怒りを込め、首を掴んでいた右手を離し、その右手を……手刀にして、女王蜂アマゾンの左肩を貫く。

 

「ギ……ッ⁉︎」

 

「……死んで」

 

ドライバーのグリップが捻られた。

 

 

 

『Violent Delete……‼︎』

 

 

 

「……フッ‼︎」

 

突き刺した右手を上に上げて、刃で切り裂く。そして……

 

 

「……シャァアアアアアアアッ‼︎」

 

斜め下に振るわれた右手の斬撃。それが女王蜂アマゾンの身体を真っ二つに引き裂いた。

女王蜂アマゾンは声もなく溶けてしまった。

 

「……ッ」

 

アマゾンデルタは倒れ、変身が解ける。

 

「やっ、弥生さん‼︎」

 

倒れた弥生さんに駆け寄ろうとする僕。そんな僕の足元に、銃撃が。

 

「っ⁉︎」

 

振り返ると……そこにいたのは朱莉だった。

 

「……優。悪いことは言わない。そのアマゾンは危険。下がりなさい」

 

「朱莉……ッ‼︎ いい加減にしてよ‼︎ 何でそこまでして……」

 

「っ‼︎ うるさい黙れッ‼︎ この分からず屋‼︎」

 

「‼︎」

 

僕は怒りに満ちた。そして、ドライバーを装着する。

 

「優……⁉︎」

 

「分からないよ……何で、いつも僕の話を聞かないんだよ⁉︎ そんなんじゃ、分かる訳ないだろっ‼︎」

 

「っ‼︎ うるさい……うるさいうるさぁいッ‼︎」

 

朱莉はナイフを持ち、弥生さんに向かっていく。

僕はドライバーのグリップを捻り、駆け出す。

 

 

『Zeta……‼︎』

 

 

「アマゾンッ‼︎」

 

 

変身し、弥生さんを庇う。僕の背中がナイフが斬りつけられ、激痛が走る。

 

「ウグァアアアッ‼︎」

 

朱莉は一歩下がる。その顔は怯えているようだった。

 

「ゆ、優……? 何で……どうしてそんな女に肩入れするのよ⁉︎」

 

僕は立ち上がり、朱莉の方を向いた。

 

「弥生さんは……僕に、道を示してくれた……‼︎ アマゾンなのか人間なのか……分からなくなっていた僕に……‼︎」

 

そして……僕は言い放った。

 

「……朱莉。弥生さんをアマゾンと言うなら……僕もアマゾンとして、君と戦う‼︎ 」

 

朱莉は僕の言葉に目を見開く。さらに僕は言う。

 

「僕はもう……子供じゃないんだ」

 

「そんな……ッ‼︎ 優……私の、優……」

 

朱莉はナイフを落とし、僕に手を伸ばす。

僕はその手を振り払い、変身を解く。そして、弥生さんを負ぶった。

 

「朱莉は、幼なじみだよ。だけど、僕は君の所有物じゃない。僕は……君の言いなりで動いてる訳じゃない」

 

僕はそのまま、朱莉の横を通り過ぎて下に降りて行った。

 

 

 

 

 

「このっ‼︎」

 

二階はワイヤーが切れてからは混戦になっていた。駆除班総出でハチアマゾンの群れを狩る。

ソニックアローと無双セイバーの連続攻撃でアマゾンを牽制。

私はダークチェリーエナジーロックシードを外し、ソニックアローにセット。

 

『ロック、オン……‼︎』

 

「みんな伏せて‼︎」

 

駆除班の皆が身を低くした。私はドライバーのブレードを一回倒す。

 

 

『ソイヤッ‼︎ ワイルドストロベリースカッシュ‼︎』

 

 

ソニックアローを引き絞って矢を放ち、頭上に巨大なチェリー型のエネルギー体を生成する。

 

『ダークチェリーエナジー‼︎』

 

チェリー型のエネルギーが弾け、アマゾン達に矢が無数に降り注ぐ。アマゾンは体液を撒き散らし、溶けていった。

 

「終わった……」

 

私は変身を解除。駆除班のメンバーも立ち上がる。

 

「やりましたね、深雪さん‼︎」

 

穂乃花が私の手を握る。

 

「……ありがとう」

 

そこへ、赤澤が寄ってきた。

 

「……また助けられたな。深雪」

 

「?」

 

名前で呼んだ……。

これは……もしや?

 

「……やはり、俺たちはまだまだ力不足みてぇだ。力を貸してくれねぇか?」

 

赤澤の問いに、私は笑顔で答えた。

 

「……もっちろん‼︎」

 

私の返事に、穂乃花が抱きついてきた。

 

「やった‼︎ これからは一緒ですね‼︎ 深雪さん‼︎」

 

「……うん、そうね‼︎」

 

私は笑顔で答えた。

 

 

 

 

2階に降りてきたときには、全て終わっていた。

武装集団……駆除班の人たちは、腕輪を回収していた。

 

「わっはぁ〜‼︎ 今日は大量っすね‼︎」

 

陽気に声をあげ、袋に腕輪を入れる男の人。

僕は何事もなかったかのように、その場を後にしようとした。

すると……隊長格の男の人が訊いてきた。

 

「朱莉はどうした?」

 

「……まだ上にいますよ」

 

「……そうか」

 

「信じるんですか?」

 

僕の問い返しに、その男の人は頭を掻きながら答えた。

 

「……今回だけは、な」

 

「……それじゃ」

 

僕は弥生さんを負ぶったまま、このお店から出る。

 

「どうしようかな……」

 

とりあえず、弥生さんが起きるまでは……何処かで休ませなきゃ。

バイクの元に向かう。流石に負ぶったままはキツいな……。とりあえず、帰ろう。

僕は弥生さんをバイクのシートに座らせ、そのままバイクを押していった。

 

 

 

 

「……」

 

3階で朱莉は放心していた。

私たちは3階に上がってきた。

局部を噛みちぎられた死体が2体。惨たらしいし、悪趣味……。

赤澤が朱莉に歩み寄る。そして、彼女の胸倉を掴み、持ち上げた。

 

「……何で持ち場を離れた?」

 

「だって……あの女に……優を盗られたくなかったし……あの女、アマゾンだし……」

 

赤澤は呆れたように溜息をつく。朱莉は床に崩れ落ちる。

 

「俺たちは仕事でここにいる。私情を仕事に持ち込むんじゃあねぇ……ましてや、色恋沙汰なんて、な」

 

「……」

 

朱莉は何も答えず、立ち上がった。

 

「……帰るぞ」

 

私たちは店を後にした。

 

 

 

 

 

 

「……素晴らしい欲望だ。嫉妬、独占……美しい」

 

風俗店の様子を、スマホから見る怪しげな男。バーカウンターでグラスを口に付けて、スマホの画面を拡大する。

画面に朱莉の顔が映し出される。

 

「彼女には……素質がある」

 

男はタブレットを開き、資料を開いた。

それに書かれていたのは……

 

 

 

『Load Amazon Project』

 

 

 




Next Hunt……


「私なら、君を強くすることが出来る……」



「データベースにハッキングの形跡があってね。これは……」



「……悪いな、これも仕事だ」



「ようこそ……君もこれで、神の使者だ」




episode.5 God's Servant

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