※この作品はR-18です。

仮面ライダーアマゾンズ side Ζ/Δ   作:神武音ミィタ

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月一更新かな。
さぁ、動くぜ色々(笑)


episode.8 Killing Machine

「ホントに、一人で大丈夫?」

 

幼馴染の工藤 朱莉の暴走を止めるべく、この僕……安須川 優は出ようとしていた。心配そうに北羽 弥生さんが僕の肩から手を離さない。

 

「はい。任せてください。朱莉との決着も……鳴神 神樹のことも」

 

「……うん」

 

弥生さんが僕とキスを交わす。手を離し、僕に笑顔を見せる。

 

「じゃ、気をつけて」

 

「はい、行ってきます」

 

僕はアパートを出て、バイク……ジャングレイダーを駆る。

 

終わらせるんだ……朱莉との全てを。

 

 

 

 

 

「さぁて」

 

ユー君も頑張ってることだし、私も頑張りますか。パソコンを開き、野座間のデータベースにアクセス。

リークした新型アマゾン細胞。その戦闘データの映像が流れる。

銀色の体に、紫の目。ベルトをしている……私たちと同じ。

 

「アマゾンシグマ……」

 

どうやら、新型のアマゾン細胞とやらはかなり厄介のようだ。

 

「鳴神がこれを使えば……いや、或いは既に……?」

 

彼のことだ。既に何か策を講じている可能性がある。

 

「……」

 

私は家を出て、バイクを走らせた。

 

 

 

 

 

 

「さぁ、これで最後のお薬だよ……」

 

廃れた教会の地下。椅子に固定され、目隠しをされた朱莉が、涎を垂らして鳴神に懇願していた。

 

「アヒィ……おくしゅりぃ……早くぅ……かみ、さまァ……ッ‼︎」

 

「ははっ、立派な神の使いになれたね、いいお願いの仕方だ」

 

鳴神は気持ちの悪いほど清々しい笑顔で注射器の先端を弥生の舌に刺し、中の液体を注入した。

 

「ンヒッ⁉︎ ンオオオッ‼︎ アオオオオッ‼︎ ンヒッ、ンヒヒィッ‼︎」

 

涎と愛液を撒き散らして、獣のように吠える朱莉の姿に、人間らしさは感じられなかった。

 

「いいかい、君の大切なものを君のものにするために……殺すんだ、わかるよね?」

 

「は、はひぃ……ころしゅう……優を……ころしましゅう……」

 

「ふふ、いい子だ……」

 

朱莉の頭を撫でる鳴神。

笑顔に妖しさが表れ、ぼそりと呟いた。

 

「全てが私の思うまま……フッ」

 

 

 

 

 

 

「……何処にいるんだろう」

 

朱莉がいそうな場所を探してみたが、まだ見つからない。僕はバイクを停めて、柵に腰掛けて流れる川を眺める。

 

「弥生さん……」

 

ダメだ。この事は僕の問題だ。

彼女の力は、借りられない。

 

「……あれ? 安須川くん?」

 

横から声。その主は……

 

「横峯、さん?」

 

高校のクラスメイトの横峯 奈々瀬さんだった。制服を着ているという事は、学校帰りか。

 

「お久しぶり」

 

横峯さんは俺の横に腰掛ける。

 

「うん、元気にしてた?」

 

「それなりに。安須川くんは? あれから学校来てないけど……何かあったの?」

 

僕は一瞬言葉に困り、誤魔化した。

 

「ちょっとね。両親にいろいろあって……今は忙しいんだ」

 

「そっか。大変だね」

 

「……うん」

 

横峯さんは水筒のお茶を飲み、言った。

 

「……なんか、雰囲気変わったね」

 

「そ、そうかな」

 

「その眼帯、どうしたの?」

 

「え、あぁ、うん。ちょっと、怪我しちゃって。見せられないんだ」

 

「あら……事故?」

 

「まぁ、そんなところ」

 

横峯さんは心配そうに僕の顔を覗き込む。僕ははにかんで誤魔化す。

 

「でも、元気そうでよかった。学校来れるの、いつ頃になりそう?」

 

「うーん……まだなんとも言えないけど。帰ってくるときは、先生や横峯さんに伝えるよ」

 

その返答に横峯さんは笑顔になった。

 

「うん、待ってるね」

 

その笑顔に、僕も笑顔で返した。

 

 

 

 

「あれれぇ?」

 

 

 

俺と横峯さんの前に現れた、修道服の女。フードの下に隠されたその顔の主は……

 

「‼︎ 朱莉……」

 

「優〜? そこにいる女の子、だぁれ?」

 

「あ、安須川くん? あの人は……?」

 

横峯さんが驚いている。僕は彼女の前で手を横に伸ばし、彼女を守るように構えた。

 

「……朱莉。君の目的は僕のはずだよ。横峯さんは関係ない」

 

「んーん、関係あるよ? 優に纏わりつく害虫は……全員、殺す」

 

朱莉はベルトを装着し、錠前を開錠。ベルトにそれをセットした。

 

 

『ドラゴンフルーツエナジー‼︎』

『ロック、オン……‼︎』

 

 

「……変身」

 

『ドラゴンフルーツエナジー‼︎』

 

朱莉の姿が赤き鎧を纏った姿に。手にした弓矢から矢を放つ。

僕は横峯さんを庇いながら矢を躱し、バイクに向かって横峯さんの手を引く。

 

「あ、安須川くん⁉︎」

 

「ごめん、話は後‼︎」

 

僕は横峯さんを後ろに乗せてジャングレイダーを走らせた。

 

 

 

 

「優……逃がさないわよ?」

 

アーマードライダー……ロクーラの身体が怪しく煌めき、その身体は霧状になり、走る優たちを追跡した。

 

 

 

 

「⁉︎」

 

サイドミラーに映る、紫色の霧のような塊。僕はアクセルを蒸して車の隙間を掻い潜る。

 

「何なんだよ、あれ……⁉︎」

 

何とか振り切り、僕はバイクを廃倉庫に停めた。横峯さんの手を引き、倉庫の外の物陰に彼女を隠した。

 

「隠れてて‼︎」

 

「ちょ、ちょっと安須川くん⁉︎」

 

僕は駆け出し、倉庫に向かう。僕のバイクを嗅ぎつけたのか、既にそこには朱莉がいた。

 

「優……やっと、あなたを私のものに出来る……‼︎」

 

弓矢を指でなぞる朱莉。僕はベルトを装着。

 

「朱莉、前にも言ったよね。僕は、君のものになるつもりはない」

 

「恥ずかしがってるのね、大丈夫、わかってる。優のことは全部わかってるから」

 

僕は眼帯を外し、黄色く変色した目を晒した。

 

「……僕は、きみのものじゃない‼︎ ウオオオオオオッ‼︎ アマゾンッ‼︎」

 

ベルトのグリップを勢いよく捻った。

 

 

『Zeta……‼︎』

 

 

身体が蒸気に包まれ、アマゾンゼータへ。僕は身を低くして構える。

朱莉が弓を構えた。

 

「死んで……私の、優‼︎」

 

矢を放つ朱莉。僕は矢を弾き、彼女に飛びかかる。

 

「ガアアアウッ‼︎」

 

飛びかかって地面を転がり、朱莉を蹴り飛ばす。朱莉は体勢を整え、僕に斬りかかる。

 

「ハァッ‼︎」

 

僕はベルトのグリップを引き抜き、ブレイドを装備した。

ブレイドで斬撃を防いでいなし、朱莉を斬りつけた。

 

「ハアアアアッ‼︎」

 

「ぐっ……あはははっ‼︎ 優……もっと……もっとぉおおおお‼︎」

 

狂ったようにこちらに向かい、アローを振るう朱莉。僕はブレイドで応戦し、隙をついて斬りつけた。

 

「ぐぅっ‼︎ フヒッ‼︎ アハハハハッ‼︎ アハハハハッ‼︎」

 

様子がおかしい……まるで、ダメージを受けていない……⁉︎

 

「だったら‼︎」

 

僕はベルトのグリップを捻った。

 

 

『Violent Break……‼︎』

 

『オオオオッ…… ガアアアウッ‼︎』

 

 

高速で詰め寄り、すれ違い様にブレイドで切り裂く。

朱莉はその場に崩れ落ちた。

 

「ハァッ、ハァッ、ハァ……」

 

これなら、大丈夫だろう。

僕はブレイドを戻した。

 

その時だった。

 

「……ッ‼︎ アヒッ‼︎ フヒッ‼︎ フヒヒヒヒヒッ‼︎」

 

朱莉が奇妙な笑いとともに起き上がる朱莉。様子がおかしい……いったい何が……⁉︎

 

「フヒヒヒヒヒッ‼︎ フヒヒヒヒヒァアアアアアアッ‼︎」

 

朱莉のベルトから……ツタのようなモノが生え、彼女の全身を覆った。

 

「なっ……⁉︎」

 

 

 

 

 

 

「……完成に、近づいた」

 

鳴神 神樹は何かを感じ取り、妖しく笑む。

教会のドアが開く。鳴神の振り向いた先にいたのは……

 

「おや、久しい顔だな」

 

弥生だった。

 

 

 

 

私は朱莉ちゃんの目撃情報からこの教会を特定。扉を開いた先にいたのは、鳴神 神樹。

 

「しばらくだったな、弥生」

 

「……あの子、朱莉ちゃんをどうする気?」

 

「彼女には神に近づいてもらう。不死身の新型アマゾン細胞と……ヘルヘイムを支配するオーバーロードの力を合わせた、神を超越し得るかもしれない存在のために。邪魔者を消し去る、殺戮兵器になってもらう」

 

「実験台って……ことね」

 

私はベルトを装着し、グリップを捻った。

 

 

『Delta……‼︎』

 

 

「……アマゾン……‼︎」

 

 

蒸気に包まれ、アマゾンデルタへ。

 

「君も落ちたものだ。アマゾンを狩るアマゾンなど……君ならわかってもらえると思ったのに。アマゾンこそ、新たな人類だと」

 

「黙れ……ッ‼︎」

 

「今でも思い出す。私に忠実だった君を。私が愛していた君を……」

 

「黙れェーッ‼︎」

 

斬りかかる。鳴神は後ろに跳んで躱した。

 

「鳴神ィッ‼︎ 殺す……殺す‼︎」

 

 

鳴神は……溜息と共にアマゾンのベルトを装着した。

 

「勝てないよ、君では、私に」

 

更に取り出したのは……錠前。

 

「ッ⁉︎」

 

「神の力に近づきつつある、私には」

 

鳴神は錠前を開錠し、それをベルトをに吸収させた。

 

「……アマゾン」

 

グリップが……捻られた。

 

 

 

『Road……Sigma……‼︎』




Next Hunt……


「もう一度愛してあげよう、君を、私が」


「優……あぁ、私の優……ッ‼︎」



「私が愛しているのは……ッ‼︎」


「僕の大切な人は……ッ‼︎」



episode.9 Love & Death
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