第26話 転生悪魔から卒業? ☆
<エイジ>
皆さん、こんにちは。神城エイジです。
春にフリーの賞金稼ぎから転生悪魔になって、もう夏です。季節の流れは早い。
俺は現在床一面がマットのようになっている体育館のような広い空間にいます。
目の前にはきわどい衣装に身を包んだ、幼女から熟女までの悪魔がざっと見、500人ぐらい立っています。
7割ぐらいの女性が背中に黒い翼を生やし、ハート型の尻尾を生やし、獰猛な、嘗め回すような目つきで俺を狙っています。
はい。淫夢、サキュバスと呼ばれる方々ですね。
残りの3割は人間や獣耳の悪魔みたいです。
その方々となぜ俺が向かい合っているかというと。
ずっと続けている悪魔のお仕事で、約一ヶ月前にはいった仕事の予約が発端だったんです。
我らが王、リアス・グレモリーの元へ依頼人からの予約が入り、下僕悪魔が依頼を果たすというシステムなんですが一ヶ月前、聖剣事件より前に、俺を指定した依頼で、『丸一日、朝から貸切りしたい』というもので、詳しい依頼内容はただのデートだったんですが……。
朝、依頼人の下へ転移する魔法陣を潜り、マンションの一室に出たと思ったら、続けてもう一度転移させられて、目を開けてみれば、今現在――といったところです。
特殊な空間のようで地面は柔らかい白いマット。出入り口も完全に閉鎖されていて普通に転移しても出れない。
「それで依頼は……いえ、依頼人は誰ですか?」
500人ぐらいいるけど、誰が俺を呼んだんだ?
1人のサキュバスが大きな胸を抱いて聞く。
「神城エイジだね?」
「ええ。神城エイジですよ」
肯定すると女たちは笑みを浮かべて距離をつめ始めた。
「あたしたちはあんたに仕事をとられた女たちよ。あなたが私たちの代わりに快楽を満たさせるから、仕事が減ったのよ」
へ?
「俺ってそんなに仕事を奪ったのか?」
精々奪ったとしても200件ぐらいじゃないのか?
俺の疑問に答えるように、金髪ロリっ娘のサキュバスが言う。
「件数自体はそこまで多くないんだけど、お兄ちゃんって転生悪魔なんでしょ?」
「ああ。最近転生したな」
赤毛のボーイッシュ系のサキュバスが睨む。
「その新人悪魔が、私らから仕事を奪うのはイラつくんだよ」
青髪でエロいお姉さま系のサキュバスが舌なめずりをした。
「いくら神や魔王クラスって騒がれてるからって、私たちの縄張りを荒らすのは許せないの」
むにゅうぅぅぅっ。
とうとう触れ合う位置までやってきた。
ロリロリな白いウサ耳の獣っ娘が俺のズボンに手をかける。
「お兄さんは女性には暴力を振るわない主義なんですよね? この空間はあなたを逃がさないように完全に閉じてますし、私たちにも開けることはできません」
白ウサの隣で、同じく俺のズボンに手をかけている、白ウサによく似た活発そうなロリな黒ウサが言う。
「でも、この場所から逃げだす方法は1つだけあるぴょん! 兄ちゃんが、私たち全員を完膚なきまで快楽に堕として屈服させることができれば、この空間から出られるぴょん!」
白ウサが標準語だったから、黒ウサの『ぴょん』はキャラか?
「私たちを殺しても空間から出ることができるけど、女好きで有名なあなたはしない、できない。ふふふっ、でも嬉しいでしょう? 500人もの女と、サキュバスとセックスし放題! いくらあなたが女好きで魔王クラスでも、1人の男。私たちにかかれば精気を吸いとられ、快楽で狂わせることなどぞうさもないわ。ふふふ、サキュバスの縄張りを侵した報いを思う存分、体で味わいなさい」
後から抱きつきながら上着を脱がせる、紫色の髪のリーダー風で、ほとんど裸のボンテージに身を包んだサキュバス。
「さあ! この男から種を抜き取ってしまいなさいッ!」
その号令とともに500名もの女たちが襲い掛かってきた……。
◆
<イッセー>
「冗談じゃないわ」
紅髪の美少女さまは眉を吊り上げて、怒りを露にしていた。
リアス・グレモリー部長。俺のご主人さまで上級悪魔のお姉さま。学園では、オカルト研究部の部長もしていた。
とても厳しく、とてもやさしい方さ。俺の憧れのヒトです!
部長は専用の机に座ってぶるぶると全身を怒りで震わせていた。
「確かに悪魔、天使、堕天使の三すくみのトップ会談がこの町で執り行われるとはいえ、突然堕天使の総督が私の縄張りに侵入し、営業妨害していたなんて……!」
そう。部長が現在怒っている理由は俺が最近頻繁に契約をとっていたちょいワル系の兄さんが実は堕天使のトップで総督のアザゼル本人だったからだ。
先日、この町で起きた事件が悪魔、天使、堕天使の三すくみの関係に多少なりとも影響を及ぼした。その結果、一度トップ同士が集まって今後の三すくみ関係について話し合うことになったんだ。
俺たちはその事件に関わってしまったわけだけど……。しかもその会談の席に居合わせて、事件の内容を報告しなければならないらしい。
そんななか、突然アザゼルが会談前に接触してきた。営業妨害ってのは正しい。しかもそれが堕天使の総督となると、イベントに困らないようだ。
「しかも私のかわいいイッセーにまで手を出そうなんて、万死に値するわ! アザゼルは神器に強い興味を持つと聞くわ。きっと、イッセーがブースデット・ギアを持っているから接触してきたのね……。だいじょうぶよ、イッセー。自分の眷属悪魔を堕天使なんかに渡すもんですか」
部長は下僕の眷属悪魔を大切にかわいがるタイプの上級悪魔だ。自分の所有物を他人に触れられたり、傷つけられるのを酷く嫌う。
「しかし、どうしたものかしら……。あちらの動きがわからない以上、こちらも動きづらいわ。相手は堕天使の総督。ヘタに接することもできないわね」
考え込む部長。悪魔と堕天使の関係をこれ以上勝手に崩すわけにもいかないだろう。
部長はその辺かなり厳しいからな。あちらから大きな行動を取ってこなければ、こちらから動くこともない。
「アザゼルは昔から、ああいう男だよ、リアス」
突然、この場に誰でもない声が聞こえる。全員が声のした方向へ視線を移してみると――そこには紅髪の男性がにこやかに微笑んでいた。
俺にも見覚えのある顔だ。って朱乃さんたちがその場で跪き、俺とアーシアだけが対応に困っていた。新顔のゼノヴィアも「?」と疑問符を上げている。
「お、お、お、お兄さま」
部長が驚愕の声を出していた。
そう、相手は部長のお兄さんで悪魔業界の現魔王『サーゼクス・ルシファー』さまその方だった! おおっ、こんなところで魔王さまに再会とは!
「先日のコカビエルのようなことはしないよ、アザゼルは。今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定より早い来日だな」
と、魔王さまがおっしゃられる。その魔王さまの後方には銀髪のメイドさん、グレイフィアさんもいた。魔王さまの『女王』だから当然か。
魔王さまの目の前に移動して部長は跪いた。
俺も急いで部長と朱乃さんたち同様に跪く。俺の行動を見て、アーシアも真似をする。
「くつろいでくれたまえ。今日はプライベートで来ている」
手をあげて、俺たちにかしこまらなくていいと促してくださる。全員がそれに従い、立ち上がった。
「やあ、我が妹よ。しかし、この部屋は殺風景だ。年頃の娘たちが集まるにしても魔法陣だらけというのはどうだろうか」
部屋を見渡しながら、魔王さまは苦笑されている。まあ、確かに。俺はなれてしまったが、やはり変な部屋ですよね。
「お兄さま、ど、どうして、ここへ?」
怪訝そうに部長が訊く。そりゃそうだ。悪魔業界を背負う魔王さまが人間界のいち学舎の部室に顔を出すなんてそうはないだろう。
すると、魔王さまは1枚のプリント用紙を取りだした。
「何を言っているんだ。授業参観が近いのだろう? 私も参加しようと思っていてね。ぜひとも妹が勉学に励む姿を間近で見たいものだ」
あー、そういえばもうすぐ授業参観がありましたね。俺のところは仕事を有給取ってまで乗り込んでくると張り切っていた。
なんでも、俺よりもアーシアの授業風景を見たいらしい。娘同然の女の子ができて俺の両親は何かあるたび、お祭り騒ぎだ。
「グ、グレイフィアね? お兄さまに伝えたのは」
少々、困った様子で部長の問いにグレイフィアさんはうなずく。
「はい。学園からの報告はグレモリー眷族のスケジュールを任されている私のもとへ届きます。むろん、サーゼクスさまの『女王』でもありますので主へ報告も致しました」
それを聞き、部長は嘆息する。
「報告を受けた私は魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも妹の授業参観に参加したかったのだよ。安心しなさい。父上もちゃんとお越しになられる」
おおっ、部長のお父さんも! 一度お顔を拝見したことがある。例の婚約パーティーで部長の近くにいたダンディな悪魔男性でした。
「そ、そうではありません! お兄さまは魔王なのですよ? 仕事をほっぽリ出してくるなんて! 魔王がいち悪魔を特別視されてはいけませんわ!」
なるほど、部長のお兄さんは魔王だから、いくら肉親とはいえ、特別にしてもらうのを良しとできないのか。しかし、魔王さまは首を横に振る。
「いやいや、これは仕事でもあるんだよ、リアス。実は三すくみの会談をこの学園で執り行おうと思っていてね。会場の下見にきたんだよ」
な、な、なにぃぃぃぃ!? マジか!? 俺は驚きを隠さないでいた。いや、俺だけではない、部員の皆がビックリしている様子だ。
「――っ! ここで? 本当に?」
部長も目を見開いている。それは驚いて再度訊いてしまいますよね。
「ああ。この学園はどうやら何かしらの縁があるようだ。私の妹であるおまえと、伝説の赤龍帝、聖魔剣使い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルと白龍皇の来襲してきた。これは偶然では片づけられない事象だ。様々な力が入り混じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりの加速度的に増しているのが兵藤一誠くん――赤龍帝だと思うのだが」
サーゼクスさまが俺へ視線を送る。魔王さまに見つめられると緊張するな……。
「あなたが魔王か。はじめまして、ゼノヴィアという者だ」
会話に介入してきたのは新人悪魔でデュランダル使いの『戦車』、ゼノヴィアだ。
「ごきげんよう、ゼノヴィア。私はサーゼクス・ルシファー。リアスから報告を受けている。聖剣デュランダルの使い手が悪魔に転生し、しかも我が妹の眷属となるとは……正直耳を疑ったよ」
「私も悪魔になるとは思っていなかったよ。いままで葬ってきた側に転生するなんて、我ながら大胆なことをしたとたまに後悔している。……うん、そうだ。なんで私は悪魔になったんだろうか? やけくそ? いや、だが、あのときは正直、どうでもよくて……。でも、悪魔で本当に良かったのだろうか?」
また頭を抱えて考え込むゼノヴィア。
「ハハハ、妹の眷属は楽しい者が多くていい。ゼノヴィア、転生したばかりで勝手がわからないかもしれないが、リアスの眷属としてグレモリーを支えて欲しい。よろしく頼むよ」
「聖書にも記されている伝説の魔王ルシファーにそこまで言われてはあとに引けない。どこまでやれるかわからないが、やれるところまではやらせてもらうよ」
ゼノヴィアの言葉を聞き、魔王さまは微笑む。その微笑みは部長のものとそっくりだった。
「ありがとう」
魔王さまのお礼を聞いて、ゼノヴィアも頬を少しだけ赤く染めていた。
「お兄さま」
部長の声が部室に響く。
声の質が少しだけ硬い。
「なんだいリアス?」
「今までの話の中でエイジの名前が出ませんでしたが、何か理由でもあるんですか?」
そう言えば、魔王さまは1回もエイジの事を話していない。
魔王さまは真剣な顔で部長の顔を見たあと、ふっと笑った。
「ああ、そうだったね。リアスにはエイジのことを何も言っていなかったね」
親しげにエイジの名を口にする魔王さま。
魔王さまはニコニコしながら言う。
「彼は赤龍帝が呼び込んだというか、私が彼をこの学園に呼んだんだ」
え? えええええええええええええええッッ!?
「――なっ!?」
全員先ほどよりも驚く。
「彼とは数年前に冥界で会ってね、人間でまだ10歳にも満たない子供なのに危険な仕事をしていたから話しかけたんだ」
部長が驚愕の表情になる。
「も、もしかしてエイジが言ってた、冥界で知り合って後見人になってもらったヒトって……!」
満足げにうなずく魔王さま。
「そうだよ。私がエイジの後見人だよ」
マジで!? あいつ魔王さまとすでに知り合いだったの!?
「まあ、後見人と言っても名前を貸しただけで、土地や家は彼が賞金首の仕事をして稼いだものなんだけだがね」
「ではお兄さまがこの学園に呼んだというのは?」
「元々エイジは隣町に住んでいたんだけど、リアスが通っている学園に通わせてみたくなってね。彼には私の妹がいるとは何も言わずに駒王学園へ入学するように勧めたんだよ」
魔王さまは大きな声で笑った。
「あははは! リアスは美人だからエイジだったら卒業までに手ぐらいだすかと期待していたが、まさか転生して妹の眷属悪魔になるなんて……! あはははは! それに魔王クラスの実力を持つエイジをどうやって転生させたんだいリアス?」
「そ、それは……」
部長が口ごもる。部長にも悪魔の駒、それも『兵士』一個で転生させれたことに驚いてたからなぁ、答えられないんだろう。
「ああ、そうだった。エイジのことも含めてもう2つほど用件があったんだった」
魔王さまはそう言うと笑うのを止めて部長を見た。
その様子に部長も緊張する。
魔王さまが口を開こうとしたそのとき、部室のドアが開いた。
「リアス!」
ドアが開くのと同時に部長の名を大きな声で呼ばれる――生徒会長だった。
すごく慌てた様子だがどうしたんだろう?
「さっ、サーゼクスさま!?」
会長さんは魔王さまがいることに気づいて慌てて跪く。
魔王さまは先ほどと同じように楽にするように言うと、会長さんは部長に近づいた。
「リアス、たいへんよ!」
「どうしたの、ソーナ?」
会長の様子に部長は表情を強張らせた。
こんなに慌てた様子の会長は見たことないからな。
まさかアザゼルが何かしてきたのか?
「ブラッ……いえ、神城くんは? 神城くんはだいじょうぶなの?」
エイジ? エイジに何かあったのか!?
「今日エイジは朝から依頼でいないけど、まさか、なにかあったの!?」
血相を変える部長。
「依頼――やっぱり……」
「まさか依頼が罠だったの!?」
「……リアス、お姉さまから先ほど連絡が来たの」
会長さんのお姉さまってことは、魔王さま!?
「リアス、あなたが神城くんを下僕悪魔にしてから、えっと……、あ、あっちの仕事をさせているんでしょ?」
途中で言葉を止めて真っ赤なる会長さん。あっちの仕事ってなんですか!?
部長も顔を少し赤らめてうなずいた。
「え、ええ……。本当は辞めさせようとしたんだけど、契約者や契約を予約していた人間から何十通もクレームが来て渋々許したわ」
やっぱり、あっちの仕事って20歳以上お断りのあの仕事ですか!?
「そのクレームが引き金となったの。神城くんの代わりに出てきたその仕事を専門に扱っていたサキュバスなどの悪魔を拒否して、新人悪魔の神城くんを選んだんですもの。面目丸つぶれで相当な恨みが溜まっていたらしいわ」
なんか羨ましいと思ったけど、エイジの奴たいへんなことになっているみたいだな?
「で、でも、正式にエイジだけ特例として許可はもらったわよ?」
「相手は納得していないのよ! お姉さまによると大勢でエイジを襲う計画を立てていて、今朝からサキュバスたちが一斉に姿を消したそうよ。しかも隔離空間を造りだせる神器持ちも取り込んだという報告もあるわ」
『――っ!』
マジで!? サキュバスに襲われるっていったらアレだよね!? いろいろ吸いとられるんだよね!?
羨ましいと叫びそうなったところに木場から声がかかった。
「イッセーくん、これは羨ましがることじゃないよ」
へ?
「確かに美人とエッチができるだろうけど、サキュバスはマズい。一匹でも男を枯らしつくせるのに、それが大勢で、しかも手加減がないんだよ? 快楽に狂わされて心を失うか、すべての精気を吸い尽くされて死ぬか……。異常に女の子にやさしいエイジくんのことだから、全員殺す力を持っていても、傷つけることはしないだろう」
なんじゃそりぁぁぁぁ!? サキュバスに逆レイプって現実だとそこまで怖いことなのか!?
マジで昇天しちゃうの!?
「すぐにエイジを助けに行かないと!」
部長が焦りを隠せずに取り乱す。
「抜け殻にされたエイジなんて見たくはないわ! ああっ! でももう夜じゃない! どうすればいいの……」
涙を流し始める部長。自分の眷属悪魔が殺されるかもしれないんだ。そりゃあ焦るよな……。
「リアス」
魔王さまから声がかかる。そうだ! 魔王さまなら!
「お兄さま……エイジが、……エイジが……」
魔王さまは優しく部長の頭をなでた。
「私もそれを言いに来たんだけど、遅かったみたいだね。まあ、彼なら心配ないだろうから、泣くのはおよし」
「心配ない?」
部長が首を傾げると、部室の魔法陣が輝きだした。
◆
<エイジ>
「やんっ、そんなに私のオマンコが美味しいの?」
口を塞ぐサキュバスのオマンコはすでに大量の愛液で濡れていた。サキュバスはオマンコを顔に押しつけ、甘い花の蜜のような、それそのものが媚薬となった愛液を俺の喉に流し込み、俺の舌も自身の制御を放れて顔に押し付けられているオマンコを隅々まで舐めまわす。
「いい! 気持ちいいよ! すごくいいよお兄ちゃん!」
「うん! お兄さんの指、すごくいいよッ!」
両腕に触れる柔らかな肌と、小さな2つの突起、小さな四肢と、両手それぞれに感じるまだ小ぶりで指一本でもキツイ、ヌルヌルの細い穴。
指を動かすたびに幼い少女の甘い悲鳴が聞こえ、指にきゅきゅと咥えてくれる。
「うふふっ、乳首が気持ちいいの? 可愛いわね~」
「2人同時に吸われるのって気持ちいいでしょ?」
腹や乳首に這い回るヌルヌルの温かい二つの舌。女の興奮した荒い吐息と、体に擦れるさらさらの女の髪。
「あははは! 楽しいでしょう! んあっ、私が股を擦りつけてもっと感じさせてあげるね!」
「わたしは舌で舐めてあげるわ。あなたのきたない足をわたしの舌でもっと汚してあげる」
大きく開いた両足に感じる熱。
左足はまるで洗うようにジョリジョリとした剛毛を擦りすけられ、右足には大きな2つの塊が乗っかり、足全体、足裏から太ももまで舌で舐めなれる。
「感じるか? お前のチンポを私の厭らしいオマンコが全部咥え込んでいるぞ! サキュバスの穴は極上品で、自分の意思で自由に動かせるんだ!」
腰の上に跨り、ペニスを根元まで咥え、ピストンではなく擦り付けるように腰を動かし、ただでさえザラザラで極上の膣道を思いっきり締めつけたり、包み込んだり、ねじったり、一部だけ締めつけたり、吸引したりと予測不可能な動きが俺のペニスを翻弄する。
射精をコントロールされてるようで、支配されている気分だ。
「えへへ、お兄ちゃんのお尻ってすっごくおいしいんだね! わたし気に入っちゃったぁぁぁ……」
小さな舌をドリルのように尖らせて、尻の穴をペロペロ舐めてくるロリボディのサキュバス。尻の割れ目に顔を深く入れられ、舌が
「――っ!」
ビクッ! ビュルっ! ビュルルルルゥゥゥゥッ!
「ああっ! すごいぃぃぃ! すごく濃い! さすがは魔王クラス! なんて濃厚で美味しいの!」
子宮で精液を受け止めたサキュバスが腰の上で歓喜に震えている。
ビュッ! ビビッ!
って射精が止まらない!?
吸いとられる……!
そういや、黒歌たちも修行でまだ帰っていないし、部長とも3大勢力の会談でそれどころじゃなかった……。
この魂から性欲の塊である俺が、一ヶ月もまともに抜いていなかった!
――バキィィィンッ!
俺の中で抑えられていたものが解放される音がした。
そうだ……。
なんで俺は性欲を抑えていたんだ?
なんで悪魔の仕事で週に数人抱くだけで我慢していたんだ?
俺の中で変異していた『兵士』の駒が疼きだす。
「なっ!? なにが起こってるの!?」
「まさか私たちを始末するの……」
サキュバスたちが突然俺から発せられたオーラに畏れたのか騒ぎだす。
「ハハハハハハハハハハハハッッ! そうだ! なぜ俺はこんな状況でも我慢しているんだ! これは正規の仕事ではないんだ! 俺のすべてを解放して楽しんでもいいじゃないか!」
俺は起き上がり、サキュバスたちに言う。
「サキュバスたちよ。さあ、本当の宴を始めようか――!」
◆
「うがぁぁぁぁ! あきゅ! いやっ、お腹いっぱいなの!」
最初に跨っていたサキュバスを退かし、顔面騎乗位していたサキュバスの子宮に精液を注ぎながら突きまくる。
流し込んだ精液で妊婦のように下腹が膨れ、オマンコを荒く突かれすぐに果てる。
さらに俺はそいつを退かすと気性の荒そうなボーイッシュなサキュバスを押し倒して正常位から突き始める。
すると、畏れていたはずのサキュバスたちも俺に負けじと、群がってきた。
「うぅーっ! うぅーっ!」
ボーイッシュなサキュバスが首筋を強く噛んでくる。
ズンッ!
「あうっ!」
深く一突きすると、可愛らしい悲鳴をあげ、口を放して倒れる。
おお、すごく絞まるオマンコだな! 気持ちがいいぞ!
「お兄ちゃん! 私、お尻の穴舐めて欲しいの!」
先ほど俺の尻の穴を舐めていたロリボディのサキュバスが小ぶりな尻を後ろ手に両手で大きく開いて顔の前に差しだしてきた。
「ああ! しっかり綺麗に舐めてやる!」
性欲が爆発した俺は二つ返事で割れ目に顔を埋めて舌を伸ばして、苦味と柔らかさと強い締め付け、臭いを味わい始めた。
さらに開いた両手で近くのサキュバスの胸やオマンコへ手を這わせ、ボーイッシュなサキュバスのオマンコを荒らした。
俺の体と精液から放たれる魔力とオーラが空間が一気に侵食する。
サキュバスの女たちだけではなく、すべての女が快楽の顔に染まる。
女同士挿入が待てないのか抱き合いオマンコを擦り合わせる。
サキュバスたちはペニスを生やす能力を持っているが、あえて使用せずに俺のペニスを欲してお互いを慰めあいながら、俺を待つ。
女の甘い悲鳴と吐息が響き、淫水が飛び散り、精液を出された女は、精液を求める女に群がられる。
女の胸に喰らいつき、母乳を啜るように吸ったり、噛んだり、手で弄んだ……。
オマンコをペニスで貫き、熟れたオマンコも、幼いオマンコも関係無しに子宮へ精液を吐きだした……。
尻の穴も同様に愛し、精液を流し込み、白く白濁した便を漏らす女の山ができた……。
口を犯され、胃の中いっぱいに精液を流し込まれて、恍惚の表情で精液混じりの鼻水や涎を垂らした……。
ああっ! もっと! もっと感じたい! 犯したい! 楽しみたい! 解放したいッ!
俺の激情で悪魔の駒が変化する。
背中から翼が勝手に出た!
尾骨辺りがムズムズしたと思ったら何かが生えたのを感じた!
先ほどまで与えるだけだった精気を、女の体から吸い取れるようになった!
黒くて、細長くて、先っぽがハート型の可愛らしい尻尾。
蝙蝠のような羽は変わらないが、サキュバスの羽によく似た形になった羽。
そしてなにより、セックスで精気を体に取り込めるようになっていた!
どうやら俺は本物の悪魔に、サキュバス……いやインキュバスになったようだ。
だが、いまはそんなことはどうでもいい……。
もっと気持ちよく、もっと女たちを満足させたい……。
俺の意思が尻尾を変化させる。
ハートが2つに割れて開くと、無数の黒い触手が生えた。
しかも全て俺の快楽神経に繋がっているのか、実際に肌で触っているように感じ、気持ちいい!
何度か蠢かせて触手のクセや扱い方を体で理解させ、女たちの体を縛ったり、追加機能がついた触手の小さなハートをペニスや、クリキャップや搾乳機のように変化させて犯し始める。
精気が俺とサキュバスたちの間で巡る。
吸いとるだけだった者が、吸いとられ、吸いだされるだけだったものが、逆に吸いとる。
空間は濃厚な快楽に染まりあがった……。
◆
サキュバスに襲われ始めてから数時間後――。
存分に吐き出して賢者タイムになり、俺が正気を取り戻すと、空間は一面快楽で狂う女たちが倒れていた。
立っている者は俺以外に誰もいない。
白目を剥いて股を開きっぱなしにして気絶している者、小便のシミで黄色く黄ばんだマットを気にもしないで放心している者、口から精液をあふれさせている者、オマンコから精液をあふれさせている者、アナルから精液をあふれさせている者、両方の穴から、はたまた口から、全身を精液漬けにされている者が倒れていた。
やりすぎた?
うん……、まあ、襲ってきたのはキミたちなんだし、サキュバスとして俺を枯らそうとしたんだし、俺が全部悪いわけじゃない。というか俺が被害者だったんだけど……。
精液便所状態になって瞳に光がない女たち、特にロリボディのサキュバスとか罪悪感が……。
うーん……。
とりあえず、【浄化】魔法をかけて空間を綺麗にして、吸いすぎで意識を失ってる娘からキスで精気を吸い取って救出するか……。
それから俺は、サキュバスたち1人1人丁寧に治療して約500人、救出したわけだが、サキュバスたちに懐かれてしまった……。
……うん。
なんでも大昔の大戦で絶滅したインキュバスのような能力を持ち、サキュバスを満足させて屈服させた俺は、伝説の英雄のように見えているらしい。
本当は、能力を持っていたんじゃなくて、その絶滅したインキュバスに体が完全に変化してその能力を得たんだけど、別にこれは言わなくていいか。
まあ、それだけじゃなくて、得意分野のセックスで負けたからってのと、普通の人間や悪魔たちと比べて精気が、安酒と特一級品の酒ぐらい違って、美味しかったそうだ。
最後に契約完了の報酬として、俺にサキュバスとして活動する権利書と、1人1万ずつで500万と、好きなときにサキュバスを呼んで無償でご奉仕しさせれるように、500人分の個別の魔術通信回線とサキュバスを無制限で呼び出せる特殊な魔法陣の描かれた札をくれて、最後にインキュバスの姿の俺と全員で集合写真を取って、この件は終わった……。
そして、身だしなみを整えて、夜に部室へ戻ってきたわけだが……。
なにやら不穏な雰囲気で、いつもの部員の他に支取先輩、さらになぜかサーゼクスとグレイフィアが部室にいた。
「エイジィィィ!」
しかも、突然涙を流しながら胸に飛び込んでくる部長。
困惑の、というか驚きの表情を浮かべるオカルト研メンバーと支取先輩。
ニヤニヤ笑顔のサーゼクス。
目を大きく開いて驚いたように俺をみるグレイフィア。
…………どういう状況なんだ?