<エイジ>
目の前に絶景が広がっていた。
以前のコカビエルの事件後、イッセーたちがカラオケにいっていた裏側で、部長と朱乃さんと水着選びにいって、俺の気に入った水着を買ってくれたのだが、とうとうそのお披露目の日となったのだ。
場所は駒王学園のプール。生徒会からプール掃除をすることの対価に、プールの自由使用権をもらって、いままさに、オカルト研究部のメンバーとプールで遊んでいるわけだ。
木場のやつは用事でいないので、男は俺とイッセーの2人だけだ。
そして現在、俺とイッセーは感動にうち震えていた。
「ほら、エイジ。私の水着、どうかしら?」
ブッ!
部長の面積の少ない、赤いビキニタイプの水着姿に、イッセーの鼻から鼻血が垂れる。
俺も拳を突き出し、親指を天に向かって立てる。
「すごく似合ってます! 部長の紅い髪と白い肌と、スタイル最高で、美しいです!」
部長が嬉しそうに微笑んだ。
「そう、ありがと♪」
「あらあら。部長ったら、張り切ってますわ。うふふ、よほどエイジさんに見せたかったんですね。ところでエイジくん、私のほうはどうかした?」
と、朱乃さんも登場ッッ!
俺が選んだ水着は黒のビキニタイプで、こちらも面積が少なく、エロかった。
「朱乃さんも最高です! もう艶やかな黒髪と黒いビキニと白い肌に、もうその柔らかそうな胸とお尻に夢中です! たまりません!」
妖艶に微笑む朱乃さん。
「ふふふ、目が純真すぎて素直に嬉しいですわね」
そりゃあ、純真ですよ! 下心なんてありません! 素直に美しいと感じてますから!
ブハっ!
イッセーの鼻から鼻血が跳んだ。
「イッセーさん、わ、私も着替えてました」
そのイッセーの前にもじもじと立つアーシア。
アーシアは学校指定のスクール水着だ。金髪美少女が日本のスクール水着を可愛らしいが胸の「あーしあ」と書かれているところとか、正直ツボだが、あえて言わせてもらうと白のスクール水着がよかった。
イッセーがドクドクと鼻から鼻血を流しながら、アーシアを褒める。
「アーシア、かわいいぞ! お兄さん感動だ! よく似合っている!」
アーシアは満足げに微笑んだ。
「えへへ。イッセーさんにそう言われるとうれしいです。小猫ちゃんも同じスクール水着なんですよ」
確かにスクール水着で「こねこ」と書かれていた。愛くるしさ全開だったが、やっぱ白猫だし、シロスクが……。
そんなことを考えていると、部長がイッセーに、アーシアと小猫ちゃんに泳ぎ方を教えるように頼んだ。
イッセーはそれを快諾して、2人を連れてプールへと向かった。
1人で2人教えるのは大変そうだけど、これは仕方ないよな。
小猫ちゃんと俺は黒歌の件で少し距離をとっているし、俺がアーシアに泳ぎ方を教えるというてもあるが、それではイッセーにアプローチをかけているアーシアが可哀想だ。
俺は2人を任せて、お姉さま方と遊ぶことになった。
◆
部長と朱乃さんがプールで泳ぐ姿を、俺はプールサイドの床に敷いたビニールシートに寝転がっていてみていた。
決して泳げないわけではないのだ。
うん。正直めちくちゃ泳げる。
でも、部長たちのいるプールには入れなかった。
「エイジ」
部長がプールから上がって俺の元へ近づいてきた。部長の体を濡らす水滴が、太陽の光を受けてキラキラと輝いてます、部長!
「残念ね。あなたもプールを楽しめないなんて」
「いえ、半分以上自分のせいですし、十二分に楽しめていますよ」
そう……、俺がプールに入れない理由は俺自身にあった。
「インキュバスの能力をまだ制御できない自分が悪いので……」
部長がやさしく尻尾をなでた。
「ぁう――っ」
マジでそこ弱いんです! ペニスで言うならむき出しの亀頭! しかも剥きたてみたいに敏感なんだ!
しかも、この尻尾は俺が興奮すると強力な媚薬を含んだ汗を発するから、部長たちの水着姿をプール内でみて興奮すれば、その強力な媚薬がプールに解けて、まずいことになるから、俺は見学なのだ。
尻尾を納めることもできるが、こちらも性的に興奮すると勝手に生えてしまう。
そう、すべては俺の未熟のせい……。っていうか、性欲を完全にコントロールできる男なんていないと主張したい!
俺の制御能力も性欲を抑えることは無理だったのだ。
水着姿の美少女がいれば、興奮するのは当たり前なのだ!
だが……、だけど……。
部長とシャワーを浴びるしかできなくなってしまったのは、悲しい!
黒歌たちは長年の性交で快楽にはある程度の耐性ができていて、媚薬入りの風呂に入ってもセックスすれば発散できるが、部長はそうはいかない。
部長の処女を媚薬で発情させてもらうのは、俺自身が納得しないし、俺は本来媚薬で堕としてからセックスはしない。あくまで楽しみの1つとして、アクセントで使うだけだから、媚薬で狂わされて処女喪失はプライドが許さない。
部長が申し訳けなさそうに言う。
「あなたがインキュバスになったのは私のせいよ。私がしっかり契約内容やサキュバスたち情報を集めていれば……」
「せっかくのプールなんですから、そんなこと言いっこなしです。俺がインキュバスになったことで、悪魔側に入れる正式な理由ができたんですし、帳消しですよ。それよりも、プールを楽しんでください。あなたの楽しそうな笑顔が俺の一番の楽しみになるんですから」
「そう。……そう言ってくれると嬉しいわ。じゃあ――」
部長がビニールシートに寝転んで小瓶を渡してきた。
「美容の特製オイルなんだけどね。塗ってくれないかしら?」
こ、このシチュエーションはっ!?
部長は恥ずかしそうに小声で言う。
「あまりいやらしいさわり方はダメよ? あくまでオイルを塗るだけなんだから」
「はい! わかっています!」
部長のブラの紐を解いて外す。
ふるっ!
押さえるものがなくなったため、でんっとビニールシートに部長の胸が広がった。
最高です部長! いつも家でみているけど、外でみるのも新鮮で、おいしそうです!
「さあ、お願いね」
柔らかそうな白い肌。
そう言えば部長にオイルを塗るのは初めてだった。
俺は手の中でオイルを温める。
ぴと。にゅるぅぅぅ。
、部長の背中に触れたあと、オイルを伸ばしながら肌に塗り込むようにしていく。
あーっ! クソ! 最高だぜ! 何度触っても飽きないスベスベの肌! ハリと弾力も手に馴染み、いつまでも触れていたくなる!
「ねぇ、エイジ」
「はい。なんでしょうか?」
「私の体で、エイジが触れていないところってもうほとんどないわね。なんだか、この体をエイジに支配されていきそうだわ」
「――ッ!」
触れていないところ! そう、あとは処女膜の先にある一箇所だけなんだ!
そう思うと興奮してきた。
先端がハート型になっている尻尾がまるで犬が喜んでいるように、左右に振っていた。
「胸にもオイルを塗る?」
「いいんですか!」
こんなとこで揉んでいいのか!? イッセーがみてるのに!?
っていうか俺止まれないよ?
「いいわよ。あとで念入りに塗ってちょうだい。ふふふ、それにしてもエイジって実はイッセーよりもおっぱい好きよね」
そ、それは……イッセーなんぞと並べられるのは嫌だが、おっぱい好きは否定しない!
「俺は女性の全部が好きなんですけどね」
肯定して受け入れた。
「エイジくん♪ 私にもオイル塗ってくださる?」
むにゅぅぅ。
やわらかく、弾力があり、この肌の感触は――!
振り返ろうとしたら、俺の肩から朱乃さんの顔がひょっこり現れた。
あ、朱乃さん! プールで遊んでたんじゃ!?
ぎゅっ。さらに俺の体に腕を回し、うしろから抱きしめてくる! 背中に当たるおっぱいの感触、最高です!
って、背中に感じる2つの突起ッ! 水着きてないの!? まさか、直で当ててるんですか!?
「あらあら、部長だけずるいですわ」
非難するように朱乃さんが部長に言う。おっぱいをむにゅむにゅと俺の背中に押し付けながら! 背中で柔らかいものが暴れてる!
コリコリした乳首の感触、最高です!
「ちょ、ちょっと、朱乃。私のオイル塗りがまだ終わっていないのよ。そ、それにそんな風にエイジを誘惑したら危ないわ、エイジにたべられちゃうわよ」
部長が上半身だけ起こして、目元をひくつかせていた。明らかに不機嫌だ!
ぶぱぁぁぁッ!
プールでイッセーが鼻血の噴水作ったぁぁぁぁぁッ!?
プールに刑事者ドラマよろしく水死体のように浮くイッセーに、アーシアと小猫が血相を変えた。
「イッセーさん! イッセーさん!」
「せ、せんぱい!?」
プールで始まる救助活動。すぐにプールサイドに上げられたが、その顔は満足気で満々の笑みだった。
目に魔力が残っているところから、視力を神器で倍加させたんだろう。ってこいつ覗いてやがったのか。
反対側で起こっている救助活動は気づかずに、俺を間に挟んでいがみ合う部長と朱乃さん。
っていうか上半身、丸見えですよ部長……。
ぴた。
朱乃さんの顔が俺の肩に乗っかる。そのままほっぺとほっぺが引っ付いて、スリスリしてくる。
「ねぇ、エイジくん。部長が怖いですわ。私はサキュバスに襲われて、インキュバスになってしまった理由を作ってしまったことに責任をとって、エイジくんのいろいろ溜まっているであろうものを吐きだせてあげたいだけなのに……」
かみっ。
ぐわっ! 朱乃さんに耳を甘嚙みされたっ! って、朱乃さんすごく色っぽいです! マジで吐きださせてもらえるんですか!?
「本当、エイジくんはおもしろいですわ。部長、エイジくんを私にくださらない? やっぱり、私が将来部長のもとから独り立ちするとき、エイジくんを連れて行きたいですわ」
「ダメよ! エイジは私のよ! 絶対にあげたりしないのだから!」
「こんなに素敵で強くて男らしい子、他にはいませんわ。――では、たまにエッチにかわいがるぐらい、いいですわよね?」
「それもダメよ! もとからの女の子たちは仕方ないかもしれないけど、エイジにはもうあまり特定な女を増やして欲しくないの。エイジが本気であなたを気に入ったら……」
「気に入ったらなんですの?」
「っ……」
「うふふ、そのようすでは、まだ――みたいですわね?」
「!」
朱乃さんが俺の耳元で言う。
「エイジくん」
「はい。な、なんですか?」
「部長の処女はもらえました?」
「い、いいえ……」
「あらあら。意外ね。いつもくっついているのに部長ったらガードが堅いのですね」
朱乃さんの挑戦的な物言い。俺に話しかけているようで、実は部長へ向けているものだ!
部長の表情も徐々に険しいものへ転じてきている。や、ヤバイな……。
「だったら、私が代わりに処女をあげましょうか?」
……。
マジで!?
「いま、エイジくんの尻尾がつんつんしているところを、エイジくんので貫かれてもいい、と言ったのですよ。わかる? おっぱいも自由にしていいのよ」
ほ、ほんとに……ほんとにいいの?
「エイジくんの欲望のままに、私の体を、蹂躙していいですわよ? あぁんっ、伝説のインキュバスになったあなたとエッチする私を想像しただけで……」
荒い息づかいが耳を襲う! 尻尾が欲しくて欲しくて朱乃さんの股をつんつんとつついた。
ヒュッ! ボンッ!
俺の隣に何かが通り過ぎていき、後方で破壊音が聞こえてきた。
――うん。プールの飛び込み台がひとつ消えたね。
「朱乃。ちょっと、調子にのりすぎよね? あなた、私の下僕で眷属だということ、忘れているの?」
ドスの効いた声音を部長が発する。め、目が据わっていらっしゃるぅぅ!
「あらあら。そんな風にされてしまうと私も困ってしまいますわ。――リアス、私は引かないわよ?」
朱乃さんがニッコリ目を留めて、見開いてるぅぅぅ! しかも怒気を含んだ口調だ! 全身から黄金のオーラが包み込み、パチパチと電気が走る!
部長が身を起こし、朱乃さんも俺から離れて立ち上がった!
おっぱい丸出しの2人が、全身に魔力を展開させながら睨み合う!
争いの原因としては不謹慎だが、興奮した。
ものすごい光景なんだが、イッセーは現在気絶中でアーシアに膝枕され、小猫ちゃんは我関せずと読書中。
「エイジはあげないわ。――卑しい雷の巫女さん」
「かわいがるぐらいいいじゃないの。――紅髪の鋼鉄処女姫さま」
「あなただって処女じゃないの!」
「あら、そんなこと言うなら今すぐエイジくんに処女をもらってもらうわ」
「ダメよ! 私も我慢しているんだから! それにかわいがるのはイッセーや祐斗でいいじゃない!」
「イッセーくんにはアーシアちゃんがいるでしょう? 祐斗くんは好みのタイプではないし、エイジくんは正直かなり気に入ってるの」
「エイジはダメよ!」
直後、破壊音が巻き起こり、部長と朱乃さんが空中を飛び交い、ケンカと呼べないレベルの女の戦いを始めだした。そ、それより朱乃さん! 気に入ってるってほんとに!?
「何が
「そういうリアスは男なんて興味ない、全部一緒に見えるなんて言ってたわ!」
「エイジは特別なの! 大好きなの!」
「私だってエイジくんは大好きよ! 元々私が自分の命をかけて女性を守る賞金稼ぎ、ブラック・プレデターの大ファンだってあなたも知ってるでしょ! エイジくんを独り占めはずるいわ!」
朱乃さん俺のファンだったの!? そ、そういえば、妙に詳しかったような……。
ていうか、マジで大ゲンカになってきた! イッセーたちの存在忘れて危険な魔力を打ち合っていらっしゃる!?
こ、これはマズイ!
とりあえず俺はイッセーとアーシア、小猫ちゃんを青いシールドで囲った。
『ありがとうございます』
シールドに囲われているため声は聞こえないが、アーシアの口と表情が礼をいっていた。小猫ちゃんもぺこりと頭をさげた。イッセーは大量に、ヤバイぐらい血が抜けていたのでたぶん今日一日もう目覚めないな。起こすヒトがそもそもいないし。
女のケンカというか、親友同士のケンカに介入しても、鬱憤が溜まっていくだけなので、俺はその場から気配を消して立ち去った。
◆
用具室へ逃げ込むと、どうやら先客がいたようだ。
「おや、カミシロか。どうしたのかな? と、外が騒がしいようだけど?」
「現在2大お姉さまの大ゲンカ中でな、いま外には出ないほうがいいぞ。で、ゼノたんはどうしてここに?」
「うん。初めての水着だから、着るのに時間がかかった。似合うかな?」
部長や朱乃さんのようなキワドい水着ではないが、体の凹凸を強調しやすいビキニで、いい体をしている。キュッとした引き締まった体で、出るところ出ているし、おっぱいも大きくて、尻も丸くて安産型。
「すごく似合うよ、ゼノたん! 初めて着た水着を一番に見れて嬉しいよ!」
教会は露出NG、俗世NGでいろいろ禁じられてるから、初めてなんだろう。
ゼノたんがわずかに顔を赤く染めた。
「そ、そうか? いままで私自身興味はなかったんだが、私の身の上が変わった以上、多少なりとも女らしい娯楽を得たいと、最近思い始めたりするんだ」
いい傾向だが変な知識をつけそうだなぁ。――と、ゼノヴィアがかしこまった表情を見せる。
「カミシロ。折り入って話がある」
「エイジって呼んでくれてもいいよ」
「ではエイジ、改めて言うが、私と子供を作らないか?」
…………。
ん? んん? いまなんて?
「エイジ、私と子作りしよう」
え? マジで?
ゼノヴィアが俺の胸に抱きついて下から見上げた。
「エイジ、私と子作りしよう」
「えっと……、プロポーズ?」
真っ赤になるゼノヴィア。
「い、いや、そういうわけではっ! そうだな……、順を追って話そう」
自分はキリスト教会の本部であるローマで生まれ育ち、聖剣が使える因子を生まれ持っていたため、幼少の頃から神のため、宗教のため、修行と勉強に励んできた――と。
「子供の頃から、これといって夢や目標というものが、すべて神や信仰に絡んだものだったんだ。たとえば、悪魔を倒すには主のため、布教されているのもヴァチカンのためだと疑うこともなかったよ。だから、悪魔となったいま、私の目標、夢がなくなったと言えるんだ」
「それはわかったけど、なんでいきなり子供なんだ?」
「うん。神に仕えていたときは女の喜びを捨てることにしてきた。我が身、我が心はすべて信仰のために封印してきたんだ。けれど、この通り、現在悪魔だよ。何をしていいか、最初は分からなかった。現主であるリアス部長にそれを訊ねたら――」
――悪魔は欲を持ち、欲を叶え、欲を望む者。好きに生きてみなさい。
そう言われたそうだ。まあ、部長らしい言葉だな。
「だから、私は封印していたものを解き放ち、それを堪能しようと思う」
ゼノヴィアはもじもじと腰を動かしながら言う。
「そして、私の新たな目標、夢は――子供を産むことなんだ」
「それで俺の子供が欲しいと?」
「そうだ。私は子供を作る以上、強い子になって欲しいと願っているんだよ。父親の遺伝子に特殊な力、もしくは強さを望む。エイジは私と同じ年ですでに魔王級の実力の持ち主で、伝説のインキュバスとなった男だ」
「えっと……それなら赤龍帝のイッセーでもよかったんじゃないか?」
種馬欲しいなら、アレだけど伝説クラスの神器所有者のイッセーでもよかったんじゃないか?
ゼノヴィアは首を横に振る。
「確かにそれもそうなんだが、イッセーはアーシアのもののようだし、なにより私自身がエイジとの子供が欲しかったんだ」
え?
「ご飯をおごってもらったり、コカビエルに勇敢に立ち向かう姿や、私が神の不在でダメになっていたとき、助けてもらったのをきっかけか分からないが……。というか、そもそもこの気持ちが『恋』すら分からないんだが、私はエイジの子種が欲しいと心から思っているのは確かなんだ」
マジで? 愛の告白? え?
「エイジとの子供は確実に強い子になると思っている。それに私は男を知らないから、相手が経験者だとありがたい。エイジはインキュバス、性交は得意分野だろう? 教会で人気だった黒の聖職者の子をこの身に宿せるのも嬉しい。うん、これは好機なんだ。きっと、主のお導き――うっ! ……ついお祈りしてダメージを受けたが、そういうわけだ。ちょうどここは人気もない。さっそく一度試してみよう。何事も早め早めがいい」
ぶるんっ!
ゼノヴィアが目の前で水着を躊躇いなく脱ぎ捨てる。露になるゼノヴィアのおっぱい。キレイなピンク色乳首。
おいしそうだ! まだ誰にも触らせたことのないゼノたんをおいしくいただきたい!
「悪魔の出生も知っている。なかなか子供ができないそうだが、キミはインキュバス。5年か10年以内に妊娠するのではないかと予想しているが、キミなら5年以内も夢じゃないと思う。ああ、子供のほうは問題ないよ。基本的に私が育てる。ただ、父親からの愛を子供が望んだら、そのときだけは遊んでやって欲しいんだ。やはり、子に父と母は必要だからね」
すでに未来予想図も持っているって、かなり本気だな。
「さっきも言ったとおり、私には男性経験はない。これから覚えていくつもりだ」
ゼノヴィアに押し倒される俺! 背中に冷たい床が当たったがまったく気にもならない。
「――抱いてくれ。子作りの過程をちゃんとしてくれれば好きにしてくれてかまわない。多少乱暴に扱われてもエイジなら、許す」
ヤバイ! マジでヤバイ! ゼノたんが、すんごいかわいいっ! 驚きのかわいさだよ!?
「ゼノたん。いいの?」
「ああ。好きに抱いてくれ」
両手でゼノヴィアのおっぱいをにぎる。
「――んっ」
ゼノヴィアの眉がピクリと動き、乳首が少しずつ硬くなり始めた。
ぺろっ。
おっぱいを下から持上げて口までもっていき、やさしく乳首を舐めた。
「あぅんっ……」
ゼノたんかわいい……。乳首もおいしいし、いい匂いだ。
インキュバスの本能がうずき始めた。
スリスリ……。
尻尾がゼノヴィアの尻をなで始めた。
「ん……、あ……」
すげぇムチムチしてて締まってるなぁ。これは、締め付けのほうも強くて気持ちいいだろうな。
ピクピクと体を震わせるゼノヴィア。
「ぁう……これが、快楽というものか……」
「どう? 気持ちいい?」
ペロペロ舐めながら訊ねると、ゼノヴィアは笑みをうかべたてうなずいた。
「ああ。悪くない……というか、き、気持ちいいと感じている」
赤くなるゼノヴィアの首にキスしながら、砦となっているパンツを脱がそうと、尻尾を巻きつけてずり降ろそうとしたそのとき――。
ガチャ。
突如、開かれる用具室の扉。振り返ると――。
「……エイジ。これはどういうことかしら?」
部長は笑みを引きつらせたまま、立ち尽くしていた。部長の体が薄く紅い魔力で覆われていく。
「あらあら。ずるいわ、ゼノヴィアちゃんったら。私が一番にエイジくんに処女を奪ってもらう予定なんですよ?」
朱乃さん、笑ってるけど、なんだか怖いオーラがでてます。
アーシアたちはいないみたいだけど、そう言えばまだシールドかけたまんまだったね。
「どうした? エイジ。続きは? 早く子種を注いでくれ」
「?」と疑問符を浮べながら胸を押し付けてくるゼノヴィア。少しは空気を読んでください!
「子種を注いで」という言葉を聞いてお2人の顔色が変わる。
ガシッ! 部長と朱乃さんに両腕をつかまれ、連行される。
「ぶ、部長! あ、朱乃さん!」
「なにエイジ?」
「なんですかエイジくん?」
怖い笑みの2人だけど……。
「言い訳はしません! で、でもやさしくしてくれたら嬉しいです……」
「ええ。わかっているわ。私も悪いから。性欲過多で伝説のインキュバスであるあなたから少しでも目を離した私のせい。でもね、エイジ。ゼノヴィアが言っていた『子種』ってどういうことなのかしら?」
ニッコリ笑顔の横に現れる魔力のこもった手。尻叩きですか? 尻叩きなんですか!?
「そうですわね。ちょっと、その辺の男心を聞きたいものですわ。どういう経緯があれば『子種』を注いでくれなんて話になるのかしらね?」
「うん。なるほど、まずや部長や副部長に勝たなければならないのか。それにエイジにはもともと側近がいたな? いや、だが、エイジはインキュバス。私が頑張れば……うん。本格的に私に火がついたぞ」
2人に腕を抱かれたまま連行される俺に、何やら1人で盛り上がったゼノヴィアが声をかけた。
「エイジ、私のターゲットはキミだ。隙あらば子作りするから、それだけは覚えておいてくれ。私も覚悟しておくから、そのときはやさしくしてくれたら嬉しい」
「ええっと……、ああ。……わかった。覚悟だけしとく」
2人の機嫌が悪くなったようだが、ゼノヴィアの気持ちを無碍にはできなかった。