※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D 世界を渡る転生者   作:上平 英

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 本番はないけど、ゼノヴィアと時雨とのシーンあり


第42話 皆は修行してるのに! ☆

<エイジ>

 

 

 次の日。昨夜の目標依頼件数だった80件の依頼を無事達成した俺は、リアスたちとグレモリー家の広い庭の一角に集まっていた。

 

 今回の服装は皆ジャージで、アザゼルもジャージ姿だ。庭に置かれているテーブルと椅子に皆座って、さっそく修行開始前のミーティングとなった。

 

 それにしても、昨夜は村山さんと片瀬さんのあとの依頼は大変だった……。とんでもないプレイを要求してくる女ばっかりだったからな。陵辱、レイプ、SM、野外露出、調教とか狭い部屋にぎゅうぎゅうづめでセックスさせられたり、アナルセックスできるように複数の女を開発したり、おなじみの風俗店で練習代として何度も新人の女の子に体を弄られたり……。

 

 しかもそのあとで深夜、朝方に帰宅するとゼノヴィアが俺のベッドで寝てて、俺が帰ってきたことに気づいて起きたゼノヴィアに押し倒されて永遠にキスしたりって……まあ、キスだけで朝になったし、ゼノヴィアも半分寝ててキス以上の行為は行わなかった。

 

 ――っと、ミーティングが始まるし、気持ちを入れ替えるか。

 

 資料やデータらしきものを持ったアザゼル。

 

「先に言っておく。いまから俺が言うものは将来的なものを見据えてのトレーニングメニューだ。すぐに効果が出る者もいるが、長期的に見なければならない者もいる。ただ、おまえらは成長中の若手だ。方向性を見誤らなければ良い成績をするだろう。さて、まずはリアス。おまえだ」

 

 アザゼルが最初にリアスを呼ぶ。

 

「おまえは最初から才能、身体能力、魔力すべてが高スペックの悪魔だ。このまま普通に暮らしていてもそれらは高まり、大人になる頃には最上級悪魔の候補となっているだろう。だが、将来よりいま強くなりたい、それがおまえの望みだな?」

 

 アザゼルの問いにリアスは力強くうなずく。

 

「ええ。もう二度と負けたくないもの」

 

「なら、この紙に記してあるトレーニング通り、決戦日直前までこなせ」

 

 アザゼルから手渡された紙を見て、リアスは首を傾げる。

 

「……これって、特別すごいトレーニングとは思えないのだけれど?」

 

「そりゃそうだ。基本的なトレーニング方法だからな。おまえはそれでいいんだ。すべてが総合的にまとまっている。だからこそ、基本的な練習だけで力を高められる。問題は『王』としての資質だ。『王』は時によって、力よりも頭を求められる。魔力が得意じゃなくても、頭の良さ、機転の良さで上まで上り詰めた悪魔だっているのは知っているだろう? ――期限までおまえはレーティングゲームを知れ。ゲームの記録映像、記録データ、それらすべてを頭にたたき込め。『王』に必要なのは、どんな状況でも打破できる思考と機転、そして判断力だ。眷属の下僕悪魔が最大限に力を発揮できるようにするのがおまえの仕事なんだよ。ただ、これも覚えておけ、実際のゲームでは何が起こるかわからない。戦場と同じだ。それにおまえは情愛が深すぎて甘すぎる。ライザー戦でも仲間が倒されていくのが耐え切れないと、まだ神城がいたのに『投了』するぐらいだからな。精神面も鍛えなおしておけ」

 

「――ッ」

 

 リアスは無言だが、しっかりとアザゼルの言葉にうなずいた。

 

「次に朱乃」

 

「……はい」

 

 アザゼルに呼ばれるものの、朱乃さんは不機嫌だ。やっぱり堕天使が嫌いなのか?

 

 アザゼルは朱乃さんに真正面から言う。

 

「おまえは自分のなかに流れる血を受け入れろ」

 

「――ッ!」

 

 朱乃さんもストレートに言われたせいか、顔をしかめた。だが、アザゼルは続けていく。

 

「フェニックス家との一戦、記録映像で見せてもらったぜ。なんだありゃ。本来のおまえのスペックなら、敵の『女王』を苦もなく打倒できたはずだ。――なぜ、堕天使の力をふるわなかった? 雷だけでは限界がある。光を雷に乗せ、『雷光』にしなければおまえの本当の力は発揮できない」

 

 そういや、堕天使の血を引いているってことは悪魔でも光が使えるんだったな。悪魔ばかりのレーティングゲームで悪魔の弱点となる光の力をふるえれば強くなるだろうな。

 

「……私は、あのような力に頼らなくても」

 

 朱乃さんは複雑極まりない様子だ。まあ、朱乃さんの家で打ち明けられたときの様子からいって当たり前だろうな。

 

「否定するな。自分を認めないでどうする? 最後に頼れるのは己の体だけだぞ? 否定がおまえを弱くしている。辛くとも苦しくとも自分をすべて受け入れろ。おまえの弱さはいまのおまえ自身だ。決戦日までにそれを乗り越えてみせろ。じゃなければ、おまえは今後の戦闘で邪魔になる『雷の巫女』から『雷光の巫女』になってみせろよ」

 

「…………」

 

 アザゼルの言葉に無言になる朱乃さん。ん? 俺を見た?

 

「エイジくん」

 

「はい」

 

「私のすべてを受け入れてくれるんでしわよね?」

 

 不安げに訊いてくる朱乃さん。俺は真剣な表情でうなずく。

 

「ああ。受け入れるよ」

 

 そう答えると朱乃さんはいつもの笑顔を浮べた。

 

「それなら、がんばってみますわ」

 

 アザゼルは朱乃さんを一瞥すると、次に木場のほうを見た。

 

「次は木場だ」

 

「はい」

 

「まずは禁手を解放している状態で一日保たせてみせろ。それに慣れたら、実戦形式のなかで一日保たせる。それを続けていき、状態維持を一日でも長くできるようにしていくのがおまえの目標だ。あとはリアスのように基本トレーニングをしていけば十分強くなれるだろうさ。剣系神器の扱い方はあとでマンツーマンで教えてやる」

 

「剣術のほうは……おまえの師匠にもう一度習うんだったな?」

 

「ええ、一から指導してもらう予定です」

 

 へぇ、やっぱり木場には剣の師匠がいたか。我流っていうより戦い方からして由緒正しい剣術だったしなぁ。

 

「次、ゼノヴィア。おまえはデュランダルを今以上に使いこなせるようにすることと――」

 

 アザゼルの言葉が途中で止まり、俺の顔を見た。

 

「神城、おまえって確か聖剣や魔剣を創りだせたよな? それにおまえの眷属っていうか女に【武器の申し子】、香坂時雨だったか? あいつにゼノヴィアを鍛えさせることはできないか?」

 

「聖剣や魔剣で簡単なモノなら2、3日で創れるぞ。時雨にゼノヴィアを鍛えさせるのは――」

 

「私、よりもエイジが、教えたほうが、いい」

 

 と、少し離れた位置でお茶を飲んでいた時雨がつぶやいた。

 

 俺の言葉の途中に口を挟んできた時雨にアザゼルが問いかける。

 

「なぜだ?」

 

「私は、力で、押すタイプじゃない……。技術と速さ。それに、エイジは私の師匠……、教えるのも上手い」

 

『――っ!』

 

 時雨の言葉に【武器の申し子】という通り名とその意味を知っている俺の眷属と列車で聞いていたリアス、そして新人悪魔で裏に詳しくないイッセー以外が驚いた。

 

「マジかよ……。【武器の申し子】の師匠って……。――いったいどれだけのスペックを秘めてるんだ、おまえ」

 

 とアザゼルが驚きながらこちらを見てきた。そこにマイペース娘のゼノヴィアが頭を下げてきた。

 

「では、これから指導をお願いする。私を鍛えてくれ、エイジ」

 

「え、あ……」

 

 俺が返答に困っているとゼノヴィアは黄昏るように遠く空を見上げてつぶやいた。

 

「ふふ、また新しい私とエイジの関係だな。師匠と弟子……。弟子としてエイジに鍛えられるのか。いや、それより弟子が師匠の子種で孕むのは……。……いやいや、それはある意味真理じゃないか? 私が弟子となって師匠との子供に私が剣を教えれば、新たな流派ができるんじゃないか? うん、それもよさようだな……」

 

 と、ぶつぶつとつぶやき始めたので、保留して次へと進んだが、おそらく俺が師匠になるだろうな。

 

「次にギャスパー」

 

「は、はいぃぃぃぃ!」

 

「そうビビるな。おまえの最大の壁はその恐怖心だ。何に対しても恐怖するその心身から鍛えなきゃいかん。もともと、血筋、神器共にスペックは相当なものだからな。『僧侶』の特性、魔力に関する技術向上もおまえを大きく支えてくれている。専用の『脱ひきこもり脱出計画!』なるプログラムを組んだから、そこまでは真っ当な心構えをできるだけ身につけてこい。全部が無理でも人前に出ても動きが鈍らないようにしろ」

 

「はいぃぃぃぃぃっ! 当たって砕けろの精神でやってみますぅぅぅぅ!」

 

 当たって砕けろって……。それに脱ひきこもり脱出計画……、その内容に興味があるな……。

 

「同じく『僧侶』のアーシア」

 

「は、はい!」

 

「おまえも基本的なトレーニングで、身体と魔力の向上。そして、メインは神器の強化にある」

 

「アーシアの回復神器は最高ですよ? 触れるだけで病気や体力以外なら治しますし」

 

 ……イッセー、おまえは本当にアホな子だ。アザゼルがイッセーのアホな意見に丁寧に説明を始めた。

 

「それは理解してる。回復能力の速度は大したもんだ。だが、問題はその『触れる』って点だ。味方がケガしているのに、わざわざ至近距離まで行かないと回復作業はできない」

 

 リアスがアザゼルに訊く。

 

「もしかして、アーシアの神器は範囲を広げられるの?」

 

「ご名答だ、リアス。こいつは裏技みたいなもんだが、『聖母の微笑』の真骨頂は効果範囲の拡大にある」

 

「アーシアの神器遠距離も可能ってことスか!?」

 

 イッセーの問いにアザゼルはうなずく。

 

「俺たちの組織が出したデータの理論上ではな。神器のオーラを全身から発して、自分の周囲にいる味方をまとめて回復なんてことも可能なはずだ」

 

 イッセーは手放しで喜んでいるようだが、それ相応の技術も必要になるだろう。

 

「だが、問題は敵味方の判断ができずに回復させてしまいそうなことだ。敵味方を判別し、味方だけを回復できればいいんだがな……。アーシアの生来のものが不安だ」

 

 生来のものっていたら、やっぱり――。

 

「アーシアはやさしいからな、敵が傷ついてしまったら心で癒したいと思ってしまい、それが原因で迷いなどが生まれて神器の力が弱くなるかもしれないんだろう? それにそんなアーシアが敵味方を区別して癒すことは無理だろうな」

 

 俺の言葉にアザゼルはうなずいた。

 

「ああ、そうだ。おそらく、アーシアは敵味方を判別する力は得られないだろう。それに効果範囲拡大はこのチームにとって諸刃の剣となりかねない。だが、それでも効果範囲拡大は覚えるべきものだ」

 

 さらに回復の力を飛ばすことをできるようになるよう修行するように言いつけて、アザゼルは次に移った。

 

「次は小猫」

 

「……はい」

 

 小猫ちゃんは相当気合の入った様子だが、少々入れ込みすぎだな。

 

「おまえは申し分ないほど、オフェンス、ディフェンス、『戦車』としての素養を持っている。身体能力も問題ない。――だが、リアスの眷属には『戦車』のおまえよりもオフェンスが上の奴が多い」

 

「……わかっています」

 

 ハッキリ言うアザゼルに悔しそうな表情の小猫ちゃん。

 

「リアスの眷属でトップのオフェンスは、ずば抜けて神城。次に木場とゼノヴィアだ。禁手の聖魔剣、聖剣デュランダル、凶悪な平気を有してやがるからな。ここに予定のイッセーの禁手が入ると――」

 

「小猫、おまえも他の連中同様、基礎の向上をしておけ。その上で、おまえが自ら封じているものを晒けだせ。黒歌もいるんだ、マンツーマンで仙術の修行でもつけてもらえ」

 

「…………仙術……」

 

 暗い表情の小猫ちゃん。昔の黒歌のように力に飲まれることが怖いんだろう。それを近くで見ていたからなおさら。

 

「大丈夫、小猫ちゃんならソッコーで強くなれるさ」

 

 そんな小猫ちゃんにイッセーが気軽に言いながら頭をなでようとしたが――見事に払いのけられた。

 

「……そんな、軽く言わないでください……っ」

 

 険しい表情の小猫ちゃん。あーあ、ダメだなイッセー。最近の小猫ちゃんの様子みてたら思いつめてるのが丸わかりなのに、デリカシーがなさすぎる。

 

 空気が多少重たくなったなか、アザゼルは時計を気にしていた。

 

「さて、次にイッセーだ。おまえは……。ちょっと待ってろ。そろそろなんだが……」

 

 空を見上げるアザゼル。って、この近づいてくる気配は――。

 

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!

 

 地響きと共に目の前に来襲してきた! くそ! 少しはおとなしく着地しやがれ!

 

 風を操り舞い上がった砂埃を消し、視界をクリアにすると、やっぱりいやがった。

 

「――ドラゴン!」

 

 イッセーが驚愕の表情を浮かべた。

 

 アザゼルは得意げにうなずく。

 

「そうだ、イッセー。こいつはドラゴンだ」

 

 俺は来襲してきたドラゴン――タンニーンに手を振る。

 

「よお、タンニーン。久しぶりだな」

 

「ああ、久しぶりだな、神城」

 

 あいさつを交わす俺たちにリアスが恐る恐る訊いてきた。

 

「え、エイジ……。最上級悪魔のタンニーンと知り合いだったの?」

 

 あれ? 気づいていなかったのか?

 

「久しぶりだな、グレモリーの姫よ」

 

 タンニーンの言葉にリアスは思い出したようだ。

 

「ま、まさか婚約パーティから逃げたときに乗った……」

 

 タンニーンはうなずく。

 

「ああ。あのとき背に乗せていたな」

 

「――っ」

 

 驚きと共に、背中で何度もキスをしていたことを思い出したのか、真っ赤になるリアス。タンニーンはアザゼルを見た。

 

「アザゼル、よくもまあ悪魔の領土に堂々と入れたものだな」

 

「ハッ、ちゃんと魔王さま直々の許可をもらって堂々と入国したぜ? 文句でもあるのか、タンニーン」

 

「ふん。まあいい。サーゼクスの頼みだというから特別に来てやったんだ。その辺を忘れるなよ、堕天使の総督殿」

 

「ヘイヘイ。――ってなわけで、イッセー。こいつがおまえの先生だ」

 

「ええええええええええぇぇぇぇえええっ! この巨大なドラゴンが!?」

 

 と絶叫しながら叫ぶイッセー。そのイッセーを無視して左腕に赤龍帝の籠手が現れドライグとタンニーンが会話を始めた。

 

「久しいな、ドライグ。聞こえるのだろう?」

 

『ああ、懐かしいな、タンニーン』

 

 イッセーがドライグに訊ねる。

 

「知り合いか?」

 

『ああ。――こいつは元龍王の一角だ。「五大龍王」のことを以前話しただろう? こいつ、タンニーンは「六大龍王」だった頃の龍王の一匹だ。聖書にも記された龍をタンニーンというのだが、こいつをさしている』

 

 アザゼルが補足説明をする。

 

「タンニーンが悪魔になって、『六大龍王』から『五大龍王』になったんだったな。いまじゃ転生悪魔のなかでも最強クラス。最上級悪魔だ」

 

 なぜか感心し始めたイッセー。

 

「『魔  龍  聖《ブレイズ・ミーティア・ドラゴン》』タンニーン。その火の息は隕石の衝撃にも匹敵するとさえ言われている。いまだ現役で活動している数少ない伝説のドラゴンだよ。悪いがタンニーン、この赤龍帝を宿すガキの修行に付き合ってくれ。ドラゴンの力の使い方を一から教えてやって欲しいんだよ」

 

 アザゼルはタンニーンに頼み込む。まあ、ドラゴン同士なら安心だな。

 

 だが、アザゼルの頼み事にタンニーンは嘆息する。

 

「俺がしなくてもドライグが直接教えれば良いのではないか?」

 

「それでも限界がある。やはり、ドラゴンの修行といえば――」

 

「元来から実戦方式。なるほど、俺にこの少年をいじめぬけと言うのだな」

 

 タンニーンは目を細めながら楽しげに言う。

 

「ドライグを宿す者を鍛えるのは初めてだ」

 

『手加減してくれよ、タンニーン。俺の宿主は想像以上に弱いんでな』

 

 ドライグがそう言うが、

 

「死ななければいいのだろう? 任せろ」

 

 と、答えるタンニーン。まあ、死ぬ気で修行しないとイッセーは弱いままだからな。

 

 うんうんと納得したようにうなずくアザゼル。

 

「期間は人間界の時間で20日ほど。それまでに禁手に至らせたい。イッセー死なない程度に気張れや」

 

 そう言い残すとアザゼルはイッセーをタンニーンに預けた。

 

 で、最後に残った俺だ。

 

「次は神城」

 

「はい」

 

「おまえは自分で修行しろ」

 

「は?」

 

 トレーニングメニューはなしか?

 

「何を不思議がってるんだ? おまえは俺よりも強いんだから俺に教えられることなんかないだろ。まあ、あえて言うなら魔力の出力制限がかかった状態での戦いに慣れておくぐらいか? あとは、先ほどのゼノヴィアに剣術を教えたり――」

 

 とアザゼルは言葉を切って苦笑する。

 

「それに、悪魔の仕事があるんだろ? くくっ、確かまだ2,000件ぐらいこなさなきゃいけないとは人気者は困るな」

 

 ――くっ! そ、そう言えばそうだ。俺にきちんと修行する時間はあまりない。秘密兵器にも限界があるからな。

 

 リアスと朱乃さんが気まずそうに謝ってきた。

 

「ゴメンなさい、エイジ。私がしっかりしてなかったせいで……」

 

「私も、ゴメンなさい。依頼の管理は私の仕事でしたのに……」

 

 ほぼ全部身から出たサビなので、こちらも気マズい……。

 

「だ、だいじょうぶですよ。もう1,000件近く終わらせているんですから! あ、あと2,000件さっさと契約をとりますよ!」

 

 と空元気で答え、そのあと、タンニーンがグレモリー領の山を借りてイッセーを連れ去り、全員それぞれの修行に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それぞれの修行に別れ、俺はゼノヴィアと時雨を連れてグレモリー家の訓練施設にやってきていた。

 

「じゃあ、ゼノヴィア、全力でかかってくるんだ」

 

「わかった」

 

 野外に造られた、中世の闘技場のように石畳が敷かれた訓練施設で、木刀を持ってゼノヴィアと立ち合う。

 

 ゼノヴィアが木刀で切りかかってくる。俺はその木刀を避けたり、自分の木刀で弾いたり、滑らせたりして攻撃を見切り、防御する。

 

 これは練習試合などではない。ゼノヴィアの技量を測るためのものだ。

 

「……ハァ……ハァ……ハァっ……!」

 

 2時間ほどでゼノヴィアの集中力が切れたようだ。荒い息と剣筋が乱れてきた。それに力も入っていない。ちなみにこの2時間、ゼノヴィアの攻撃は俺にかすりもしていない。

 

「ここまでだな」

 

「ま……、まだまだ……っ!」

 

 木刀を床に突き立ててなんとか立っている状態のゼノヴィアだったが、闘志は消えていない。

 

「諦めないその根性は認めるが、これはゼノたんの技量を測るためのものなんだ。長引かせても良いことはないぞ?」

 

 そう言うとゼノヴィアは前のめりに倒れ――って、床に顔面ダイブ決めそうになったところで受け止めた。

 

「だいじょうぶか、ゼノたん」

 

「ハァ……ハァ……っ、だ、だいじょうぶだ……」

 

 すごく荒い息。全然大丈夫そうじゃないな。

 

 とりあえず、動けなさそうなので技量のことや新しい武器についての話もあるから、ゼノヴィアを抱きかかえ、時雨と闘技場の近くのミーティングルームへと移動した。

 

 で、ミーティングルームへ移動した俺たちは向かい合って今後についての話し合いを行った。

 

「先ほどゼノたんの剣術を見せてもらったが、あれでは全然ダメだな」

 

「ダメ……か……」

 

 暗い表情になるゼノたん! だけど、ゼノヴィアの為なのでハッキリと言う。

 

「ゼノたんの剣術はハッキリ言って素人に毛が生えた程度。聖剣デュランダルの破壊の能力に頼りすぎだ。【破壊の聖剣】を振っていたときも剣術ではなく力任せの攻撃だったし。ゼノたん、剣術をきちんと習ったことはあるか?」

 

 俺の問いにゼノヴィアは首を横に振る。

 

「いや、ない……。私はもともと聖剣デュランダルの適合者だったから、そのついでに因子を入れられて【破壊の聖剣】を持たされ、聖剣使いのエクソシストになったが、きちんと剣術を習ったことはない。強いて言えば我流だ」

 

 やっぱりか。

 

「じゃあ、俺と時雨が剣を一から教えよう。ただ能力に振り回されるだけじゃあ聖剣も可哀想だし、ゼノたんも成長しないからな。俺はこの夏休み仕事があるから時雨に頼むことも多いと思うけど、夏休みが終わってからは俺も積極的にゼノたんに剣を教えるよ」

 

 そう言うとゼノヴィアは深々と頭を下げた。

 

「これからよろしくお願いします、エイジ師匠、時雨師匠」

 

「よろしく、ゼノたん」

 

「……よろしく」

 

 と、こうして師弟関係が結ばれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、今度はゼノたんの新しい武器を考えないとな」

 

 師弟関係を結び今度は新しい武器の話しに移った。

 

「ゼノたんはパワータイプだからなー。どういう剣がいいかな?」

 

 俺が訊くとゼノヴィアは顎に手を当てて考え始めた。

 

「私は木場のようにスピードタイプでないからな。長剣で、あまり細くないタイプがいい」

 

「そりゃあ、そうだな。細くなくて強度があり、長剣かー……」

 

 うーん……。まあ、心当たりのある剣は【王の財宝】のなかに無数存在するけど、たぶん使用する魔力が足りないだろうし、使い方を間違えば危険だからなぁ。

 

 新しく製作してみるか。

 

「うん、新しく製作してみよう。そうだな、ゼノたんがいま持っているのは聖剣なんだから、もう1本は龍殺しの剣にするか」

 

「龍殺しの剣っ! そんなものが創れるのか!」

 

 興味津々のゼノヴィア。俺はうなずいた。

 

「ああ、創れるよ。とりあえず、龍殺しの剣は2日後までには創っておくよ」

 

「そんなに早く……」

 

 驚くゼノヴィアに俺は告げる。

 

「それよりも、これから地獄のような特訓の負け明けだけど、だいじょうぶか? 剣を一から覚えるのはかなりきついぞ?」

 

 俺の問いにゼノヴィアはいい笑顔で答えた。

 

「強くなれるんだろう? それなら構わないさ。それにエイジ師匠にしごかれるのなら大歓迎だ」

 

 と喜びのゼノたん……。ゼ、ゼノたんってMな人?

 

「そうか、それならさっそく始めよう。まずは基本的な剣の振り方からだ! まずは魔力で重くした木刀で素振り2,000回! 今日中に実戦で培った我流剣術の色を抜いて、俺たちの剣技を覚えやすいように矯正する!」

 

 テンションを上げて言う俺にゼノヴィアは元気よく「はい!」と返事を返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして数時間後――。

 

 夕方の闘技場でゼノヴィアは大の字になって屍のように転がっていた。

 

「ハァ……ハァ……、ま、まったく、力が入らない……」

 

 時雨に膝枕されたまま荒い息のゼノヴィアに言う。

 

「ふふっ、情けない姿だが、俺が言いつけたメニューを泣き言も言わずにきちんとこなしたんだ。偉いぞ、ゼノヴィア」

 

 そう言うとゼノヴィアは微笑み、大きく息を吐いた。

 

「まさか一日目で指1本まともに動けなくなるほど疲れるとは思っていなかった……」

 

「それは仕方がないさ。それだけ濃厚なトレーニングだし。まあ、その分効果が表れるけどな」

 

「ああ、まったく力が入らないほど体を虐められたんだ。これで強くならなかったら嘘だ」

 

「だいじょうぶ、強くなれる」

 

 口数の少ない時雨もゼノヴィアを励ました。

 

「さてと、そろそろ風呂に行くか。汗をかいたままじゃ気持ち悪いだろ?」

 

「そうだな。じゃあ、エイジが風呂に入れてくれるか?」

 

 はい?

 

「俺がか?」

 

「ああ、この通り体がまったく動かないんだ。1人じゃお風呂に入れない。て、手伝って欲しいんだ」

 

 時雨がいるだろう! とは、あえて言わない! なぜならゼノたんも知っていて言っているのだから!

 

「いいのか? 体を洗うついでに色々と触らせてもらうぞ」

 

 そう言うと、ゼノヴィアは軽く頬を赤らめた。

 

「構わないさ。むしろ、さ、触って欲しい……。いや、それよりいっそ、その場で子作りしてくれても構わないぞ」

 

 そ、それは魅力的だけど、まだリアスのもらっていないのにリアスの眷族の処女からもらうのは、何か申し訳ない。

 

「セックスは今後の楽しみに取っておくとして、お風呂に行こうか」

 

「ああ」

 

「うん」

 

 俺はゼノヴィアと時雨を連れてお風呂へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さすがグレモリー家、訓練施設にもお風呂があった。俺たち以外誰も利用者がいないようなので、女風呂へ直行する。

 

 時雨に支えられているゼノヴィアのジャージの上着を脱がして、今度はズボンを脱がせた。

 

 うん、色白で滑らかな肌だ。

 

「ん……」

 

 わき腹を少しなでるとかわいらしい声が漏れた。

 

「キレイな肌だな」

 

 スポーツ用の黒セットのスポーツブラとパンツタイプのショーツを脱がしながら褒める。

 

 ゼノたんの気恥ずかしそうな、恥じらい顔! 最高!

 

「わ、私は鍛えていて筋肉がついてゴツゴツしていないか?」

 

 不安そうに訊いてくるゼノヴィア。俺は胸の谷間からヘソ下まで辺りまで手でやさしくなでて言う。

 

「ゴツゴツなんかしてないさ。女の子らしい、触り心地のいい肌だよ」

 

「……そ、そうか」

 

 安心したように微笑むゼノヴィア。

 

「じゃあ、行こうか」

 

「ああ」

 

 裸になって3人で風呂に入る。なかなか広くてキレイで、温泉のようだ。さすがグレモリー家だな。

 

 ゼノヴィアを横抱きにして椅子に座らせると、シャワーの蛇口を捻ってお湯を出す。ゼノヴィアの体から表面の汗が流れ落ちたところで、一旦、シャワーを止めて手の平に特性のハンドソープをたらして手の中で温め、まずはゼノヴィアの背中を両手で洗っていく。

 

「ひゃ!」

 

 背中に両手で触れたとき、ゼノヴィアからかわいらしい声が漏れた。ああ、かわいいなぁ~。

 

「ぅん……、んんっ……」

 

 背中から脇、横腹、尻へと手で丹念に清めていく。背中側が終わる頃にはゼノヴィアは先ほどの修行の時より体を震わせていた。

 

「さあ、今度は前だね」

 

「ん……」

 

 ゼノヴィアの体を正面から見つめる。かわいらしい乳首がピンッと尖がっていて、股からお湯とは違うものが流れていた。

 

「やっぱり、キレイだ。鍛えられていてバランスもいいし、なにより、ゼノたんの反応がかわいいよ」

 

「んんっ! ほ、褒められるのは嬉しいよ」

 

 コリコリに勃起した乳首はあえて外して鎖骨から谷間に抜けて下乳から、両のわき腹、さらに太ももへと手で清めていく。

 

「ぁん……ぅぅ……」

 

 じれったさそうな表情のゼノたん! 絶頂寸前で手を止めてるから歯がゆいんだろう! ふふっ、欲しくなってきただろう、自分がいやらしい女になってきたと思うだろう!

 

「洗い終わったよ」

 

 ここで時雨が体を洗い終えて戻ってきた!

 

「エイジは、私が、洗ってあげる」

 

 と、後から俺の胸に手を這わせてきた! ううっ! 乳首を執拗に弄られるっ!

 

「ねぇ、気持ちいい?」

 

「す、すごく、いいよっ……」

 

 マジで最高! やわらかいおっぱいが背中でつぶれてて、顔を首辺りに擦り付けられるのは気持ちいいよ! しかもゼノヴィアの位置からは見えないけど、3本の尻尾が時雨の下半身に巻きついてて、全部の尻尾から一度にオマンコ、アナル、太ももの付け根と尿道の入り口やクリトリスの感触まで伝わってくるから、最高に気持ちいいよ!

 

「す、すごいな……っ」

 

 ゼノたんがつぶやいた。――あれ? 目線が下に……。

 

「寝るときなどにたまに見させてもらっていたが、こんなにじっくり見たことはなかった。……ぅんっ、大きくて長いし血管がビクビクしていて格好いいな」

 

「そ、そうか?」

 

 自慢の息子ではあるが、そんなに褒められるとは……。

 

「触ってみるか?」

 

「い、いいのか?」

 

「ああ、いいぞ」

 

「で、では――」

 

 ゼノヴィアの手がペニスに触れる。まだ握力は回復していないようで、握るというか触れるに近いがそれでも興奮した。

 

 ビクッっ。

 

「お、おお……、跳ねるのか。す、すごいな。それになぜだろう? 目が、手も離せない。これが女の本能とでもいうのか?」

 

 元聖職者のゼノたんが恐る恐る俺のペニスに触れてきて、しかも、嬉しそうに楽しそうに触るんだから、興奮しないわけないだろう!

 

 って俺もそろそろ。

 

「俺もゼノヴィアの触らせてもらうよ」

 

「えっ!?」

 

 くちゅぅ。

 

「あうっ!」

 

 ピッタリ閉じているマン筋を押し開くように、手の平の中指の先がアナルの入り口にくるように合わせて、指の付け根から手の平全体でこじ開けるように押すと、愛液で濡れているのがよく分かった。

 

 ずっと体を弄っていたから、もうびしょびしょだな。

 

 中指と薬指を尻の割れ目からマン筋にかけて掬うように手で愛液を絡めとる。

 

 指に絡む愛液を弄りながらゼノヴィアに見せ付ける。

 

「ゼノたんのオマンコからすごい涎がたれてるな?」

 

「こ、これは……その……」

 

 恥ずかしがるゼノヴィアに突然時雨の手が動いた!

 

 ふみゅっ。

 

「んあっ!? な、なにを……」

 

 時雨が俺の脇の下から潜らせた手でゼノヴィアの両胸を揉んだんだ! しかもなかなか動きが激しい!

 

「あ、あぅぅっ……、し、時雨ししょぉぉっ、んあっ! そ、そんなっ! は、激しっ!?」

 

 さすがは時雨! 乳という凶器の扱いをわかっている!

 

「正直になったほうが、いい」

 

「――っ!」

 

 時雨の言葉にゼノヴィアが目を見開いた。

 

「ここには、私たち、しか……いない。誰も見ていないから」

 

「し、時雨師匠……」

 

 ゼノヴィアは時雨の名をつぶやくと、せつなそうな顔で俺を見つめた。こ、これは……!

 

「私はせ、性的に興奮、しているみたいだ。……そ、そので、できればもっと気持ちよくしてくれないか」

 

 ゼノたん! すげえよ! マジでスペック高いよ、ゼノたん! いつもクール系なのに、なにその弱々しい表情!?

 

「ああ、任せてくれ」

 

 俺はゼノヴィアのオマンコを触り、入り口からスジ、さらに包皮に隠れた小さなクリトリスと弄り始めた。

 

「あ、ああっ……! あ、ああ、ああっ、ああああっ!」

 

 さらにアナルへともっていく。

 

「そ、そこは……!」

 

 一段といい反応を見せてくれるゼノたん! 教会の関係者ってコッチの穴のほうが好きな子が多いんだよなぁ。

 

「コッチも愛するよ」

 

「そ、そこは不浄の……」

 

 アナルを捉えた指先から、肛門がひくついているのがよくわかった。

 

「全身の力を抜いて、俺にすべて任せるんだ」

 

 指に絡む愛液を潤滑油にしてアナルへ向けて進める。

 

 つぷっ。

 

「あ、ああ……っ!」

 

 カエルのように股を大きく開いて天井へ顎を向けるゼノヴィア。第2間接まで入ったな。

 

 ああ、きゅきゅ肛門が締まるのに、なかはフカフカでぐちょぐちょですごくあったかい……。

 

 くちくちっと弄るとゼノたんの体が震えるから興奮する!

 

 ふるふると太ももを閉じたり開いたりとしながら荒く息を吐くゼノヴィア。

 

 もうっ、愛液も垂れ流して――って!

 

 おしっこ漏らしちゃってる!?

 

 シャアアアァァァァァっ。

 

 俺の二の腕とペニスがゼノヴィアのおしっこで汚れる。健康的な黄金色だなぁ。

 

 と和んでいたら、きゅぎゅと時雨がゼノヴィアの乳首を摘み上げた!

 

「きゃんっ!?」

 

「悪い子にはお仕置き」

 

 と――Sじゃないな。純粋な師匠として粗相をしたゼノたんを怒ってるみたいだ。

 

 ゼノヴィアは乳首を摘まれながらも謝罪の言葉を口にする。

 

「ご、ゴメンなさい……! おしっこ漏らして、ひっかけてゴメンなさいっ!」

 

 その謝罪に時雨は満足げにうなずく。

 

「今度から、漏らすときは、きちんと言う」

 

「………………はい」

 

 返事を聞いたあと時雨はさっきと同じ愛撫に移り、俺は指の根元までアナルに差し込んだ。

 

「すごいな、ゼノたん! 指の根元まで入ったぞ」

 

「そ、そんな、言わないでくれっ。そ、れに、あ、あんまりう、動かさないで」

 

 絶頂の限界が近いゼノヴィア。あとでマッサージもあるし絶頂させるか。

 

「あぐぅぅぅっ! そんな、かき回すなんて! ぅあっ!? そ、そこはクリトリスは……! し、時雨師匠までち、乳首をっ、あ、あぅっ! ああ、ああああっ! あああああああああああぁぁぁぁぁあああああっ!」

 

 アナルに差し込んだ指で腸をぐちょぐちょとかき回しながら、クリトリスを弾き、連携するように時雨も乳首をしごき、ゼノヴィアが絶頂の波に襲われ、呆気なく撃沈する。

 

 ずずずっん。ゼノヴィアのアナルから指を引き抜き、指に絡み、引き抜く際に出てきた茶色い汚物を浄化で消し去り、ゼノヴィアを抱えて時雨と共に湯船に浸かる。

 

 それから、ゼノヴィアが満足げに熟睡していたので、ゼノヴィアの体を触りながら目覚めるまで湯船のなかで時雨とセックスを楽しんだ。

 

 そして、そのあと、悪魔の仕事に向かう前にゼノヴィアの体に疲労が残らないように秘儀【マジカルエステ】で体中の疲労した筋肉を解して癒し、さらに16時間相当の睡眠に相当するレベルで回復させた。

 

 さあ、今夜の仕事は何かな?

 

 っていうか、俺も普通に修行してぇ! 冥界でバカンスしてぇ! 

 

 ゼノヴィアの剣の製作と修行、さらに悪魔の仕事2,000件! &自分自身の修行って、今年の夏はマジでハードだよぉぉぉおおおおおっ!

 

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