「はぁ・・・」
翌日の授業中、リコは溜め息をついていた。ふとみらいの方を見ると、彼女もまた溜め息をついていた。自身もそうだが彼女も普段とは正反対の暗い顔をしていた。お互いがお互い様子を知らないが昨日はいつも以上に激しい陵辱であったため、ふたりとも精神的に疲れきっていた。
「・・・さん・・・」
《どうして?どうしてフラストに勝てないのよ!あいつを倒さなきゃ!はーちゃんを取り返さないと行けないのに・・・!》
「・・・・・・十六夜・・・」
《なのにあいつからの陵辱を欲してしまってる・・・!あいつに良いようにされてしまってる!このまま負け続けたら私・・・いえ・・・私達は!》
「十六夜さん!」
「きゃっ!?」
リコは驚いて椅子ごとひっくり返りそうになるがどうにか持ちこたえる。
「大丈夫ですか?十六夜さん・・・朝日奈さんも・・・様子が変ですよ?」
名前を呼ばれ、みらいはビクッと身体を震わせる。自覚はあるようだ。ただ、先生は呆れたり、怒ったりしているわけではなく、どちらかといえば心配している様子だった。
「ふたりとも、保健室で休んだらどうですか?」
みらいとリコはこれ以上心配をかけさせるわけには行かないと思い、保健室に行くことを決めた。保健委員の生徒が同行を申し出たが、ふたりはやんわり断るとそそくさと教室を後にし、保健室に向かった。
「ここ最近・・・皆に心配をかけることが多くなった気がする・・・」
廊下を歩きながらみらいはポツリと呟く。
「私もよ・・・学校の中に限らず・・・ね・・・」
そしてふたりで溜め息を吐く。そして重い足取りで保健室に向かう。
「失礼します・・・」
リコは保健室のドアをノックし、上記を言って中に入る。みらいもその後に続く。
「十六夜さん・・・朝日奈さんも・・・」
保健の先生はふたりを心配そうに見つめる。みらいとリコが極めて元気が無いと、教職員達の間で話題になっていたからだ。
「あ・・・あの・・・」
「そこのベッドで安静にしてて。」
何かを言いかけたリコを制止し、ふたりにベッドで寝るよう促す。ふたりはお礼を言い、促されるままにベッドに寝転がる。
「ふたりとも、申し訳ないのだけど、私ちょっと席を外さないといけないの。なるべく早く戻るから、それまで安静にしててね?」
「は・・・はい・・・」
「わかりました・・・」
ふたりの返事を聞いた保健の先生は何かを持って保健室を出る。ふたりはお互いを見つめ合う。
《あ・・・あれ?なんでだろう・・・リコを・・・見てると・・・胸がドキドキする・・・わからない・・・こんなの初めて・・・》
《へ・・・変ね・・・みらいが・・・魅力的に見える?なんなの?この感覚・・・!私・・・やっぱりおかしい・・・!》
ふたりは顔を赤くしながらお互いを見つめる。