「はぁ・・・はぁ・・・えへへ・・・」
ことはは息を乱しながらフラストにすりより、甘える。その傍らで魔法使いは映像をチェックしている。
「どうだ?」
「完璧ですフラスト様。ばっちり撮れております。」
「よし、ならば始めるとするか・・・」
フラストはことはに離れるよう促し、身体を起こす。ことはは名残惜しそうに身体を離す。
「それと先の映像はDVDにでも焼いておけ。使い道がある。」
「かしこまりました。」
魔法使いはカメラのメモリーカードだけ取り換える。その間フラストは魔物達を集める。今回の魔物達は人間に化けられる特別な魔物達だ。
「よし、キュアミラクルとキュアマジカルを堕とす!後に続け!」
魔物達は歓喜の声を上げる。その近くでことはもわくわくしていた。
「は~。みらいとリコをついに・・・わくわくもんだし~!」
フラストは魔法を使って転移し、転移先で魔物達は人間に変身し、用意していた車に乗り込む。
一方、みらいとリコは休日で学校が休みのため、買い物に来ていた。もっとも、買い物と言うのは建前で、実際はフラストに対抗するための対策会議をしようとしていた。
「あ・・・あそこなんかどうかな?」
「え・・・えぇ・・・」
しかし、ふたりの間には気まずい空気が流れていた。ふたりとも前回のレズ
プレイが記憶にはっきりと残っていたのである。
「リコ・・・その・・・ごめんね?」
「な・・・なにいってるの!そんなの・・・私だって・・・」
そんな会話をかわしながらふたりはベンチに座る。
「とにかく!どうにかしてあいつに勝たなきゃ!じゃないとこのままずるずる流されて・・・」
「そ・・・そんなことになったらはーちゃんを助けるどころじゃなくなっちゃう!」
ふたりの表情には明らかな焦りの色が見えていた。だが、そんな中で考えたところで良い案が浮かぶはずなかった。
「プリキュアども・・・随分焦っているな・・・くくく・・・」
そんな様子を、近くの別のベンチで新聞を読むふりをして観察していたのは、人間に化けたフラスト配下の魔物だった。
そんなことを知るよしもなくふたりはベンチで軽く食事を済ませると立ち上がり、再び歩き出す。それを見届けた魔物は魔法を使ってフラストに報告する。
「フラスト様。プリキュアが動き出しました。奴等は通りに出るようです。」
それを聞いたフラストが別の魔物達に指示を出す。
「お前達、プリキュアがそちらに向かったようだ。手はず通りにやれ。」
「了解です。」
と、車の中で待機していた魔物が返事をする。
「リーダー!見えました!プリキュアです!」
「まだだ。もう少し引き付けろ。」
後ろで待機していた魔物達は今にも飛び出さんとしている。
「「う~ん・・・」」
難しい顔をしてふたりが隣をを通り過ぎようとした瞬間
「やれ!」
その合図と同時に魔物達がスライドドアを勢いよく開き、驚くみらいとリコを瞬時に引きずり込む。不意を突かれたふたりは悲鳴をあげることすら出来なかった。