一方、魔法界の偵察に出掛けていたフラスト達はある程度偵察を終えてレストランで昼食をとっていた。話し合いもしたいと思っていたため、一番奥の席を確保している。因みにみらい達は顔見知りにバレると色々と面倒なので、怪しくない程度に変装している。
「魔法界は・・・ナシマホウ界程簡単には行かないだろうな。」
フラストが頬杖を突きながらリコに話を振る。
「えぇ、この世界の人間は皆魔法が使えます。攻撃魔法が使えるのが何人いるかはわかりませんが、どうにかその人達を攻略しないことには・・・」
「お前の知る限りで一番厄介なのは誰だ?」
「やはり校長先生でしょうか・・・私の知る限りと言うことでしたら、多彩な魔法を持つ校長先生が一番の・・・」
「そうか・・・」
と言う会話をしている傍で、みらいは料理に夢中になっていた。
「美味しい!」
「・・・あなたねぇ・・・」
呆れるリコだがフラストは特に気にも留める様子はなかった。
「みらい、話しはちゃんと聞いてたんでしょうね・・・」
「もちろん聞いてたよ!ね、モフルン。」
みらいがカバンに向かって言うとモフルンがカバンの中から顔を出す。
「モフルンも聞いてたモフ。」
「そういうことにしておくわ・・・」
食事を終えて会計を済ませた一向は店を後にする。
「魔法界、と言うからには人外の存在もいるのだろう?それも警戒しておく必要がありそうだ。」
「でしたらひゃっこい島に行きましょう。そこにはアイスドラゴンが済んでいます。」
「決まりだな。」
3人がひゃっこい島に向かおうとした時、3人に向かって何かがふらふらと向かってくる。
「あ、あれって・・・」
3人はそれが配下の魔物であることに気づく。そのただならぬ様子に3人は自然と駆け足で向かい、人気のないところに連れて行く。
「しっかりしろ!何があった?」
「申し訳・・・ござい・・・ません・・・アジト・・・を・・・侵入者に・・・乗っ取られ・・・」
3人は驚く。すぐにみらいが口を開く。
「はーちゃんは!?アジトにはフェリーチェが残ってたはずだよ!?」
「侵入者は・・・とても・・・強く・・・フェリーチェ・・・様は・・・ぐふっ・・・」
途中で魔物は力尽き、そのまま息絶えてしまう。
「待って!フェリーチェは・・・」
「みらい、もういい、そいつを休ませてやれ。」
「うっ・・・うぅ・・・」
みらいは魔物を抱きながら涙を流す。
「フラスト様・・・!」
「わかっている。偵察は中止だ。アジトに戻る。」
「・・・はい・・・行きましょう・・・みらい・・・」
「・・・うん・・・」
一瞬フラストに詰め寄ろうとしたみらいだったが、彼の確かな怒りや悲しみを感じて何も言えなかった。そして一向は魔物の亡骸も連れてアジトに転移した。しかし、飛ばされた先はアジトの外だった。