「な・・・なんで?転移魔法の座標は確かにアジトの中だったはずなのに!」
みらいとリコは戸惑いを隠せず辺りを見渡す。そんな中フラストだけはあることに気がついていた。
「結界か・・・」
「結界?」
フラストはおもむろに火球を取り出して放つ。すると火球は見えない何かにぶつかり、弾けとんでしまう。
「あっ!」
「これを張ったのは間違いなく侵入者だろう。勝手な真似をしてくれる・・・!お前達、念のために変身しておけ。」
「「はい!」」
ふたりはルビースタイルのプリキュアに変身する。
「マジカル!」
「えぇ!」
ミラクルとマジカルは渾身の力を込めてアジトに張られた結界目掛けて殴りかかる。が、結界に破損の様子は見られない。
「もう一回!」
それでもふたりはもう一度殴りかかる。すると僅かに結界が破損する。
「ミラクル!一気に行くわよ!」
「うん!」
「リンクルステッキ!ルビー!情熱の紅よ!私達の手に!フルフルリンクル!プリキュア!ルビーパッショナーレ!」
炎を纏って結界目掛けて突進するふたり。すると結界が破れてふたりは中に転がり込む。フラストもすかさず後に続く。
「やった!」
「喜ぶのはまだ早い。アジトを乗っ取った犯人を見つけなければ・・・」
「そうですね・・・それにはーちゃんも・・・」
3人はフラストの玉座がある部屋に向かう。そこにたどり着いた3人の目に真っ先に飛び込む物があった。
「「はーちゃん!」」
それは、ボロボロの状態で鎖に拘束されていることはだった。
「う・・・皆・・・」
「はーちゃん!」
ミラクルは真っ先に駆け寄るがその後ろ、マジカル達にとっても死角になってる場所から雷の攻撃魔法が飛んでくる。
「ミラクル危ない!」
ことはが叫ぶのとほぼ同時に突き動かされたかのようにフラストがミラクルに駆け寄り、彼女と共に攻撃を避ける。
「ミラクル!フラスト様!」
「全く・・・不届きだねぇ。僕のアジトに勝手に侵入して来るなんて・・・」
3人は声の方を向く。そこにいた男の姿にフラストは酷く驚いた。彼の過去の記憶、力を求めるきっかけになった出来事が不意に鮮明によみがえる。気がつけばフラストは冷や汗をかいていた。
「フラスト様?」
フラストのただならぬ様子を感じてミラクルが心配そうに顔を覗き込む。
「あなたは誰なの!?と言うか、ここはフラスト様のアジトよ!はーちゃんを開放してさっさと出ていきなさいよ!」
「ここはもう僕のなんだよ。このアジトも、彼女もだ!」
ディザルはことはを指さす。
「ふざけないで!」
「そんなことよりも僕の事を知りたいんだろう?まぁ、名乗る必要も無いだろうがね。僕が何者か、よ~く知ってるのがそこにいるからねぇ~。なぁボウヤ。」
「えっ?」
ミラクルとマジカルがディザルの視線を追ってフラストを見る。フラストは静かに口を開く。
「あいつは・・・俺の故郷を滅ぼした奴だ・・・」